ツノノコ、ハネノコ、ウロコノコ 公演情報 ツノノコ、ハネノコ、ウロコノコ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-7件 / 7件中
  • 満足度★★

    気難しく作りたい気持ちも解るけど中身がチープで。

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2019/09/04 (水) 19:00

    価格3,800円

    ある属性を持つ少女たちが隔離されている山村を女性ジャーナリストが訪れるが……な状況から始まる物語。
    実際の事件や歴史上の出来事を想起させるパーツを使いながら皆まで語らぬ余白のある物語につきもしも「ソレ」が日本で起こるとしたら、とか少女たちは何の隠喩か、とか深読み・誤読し放題(笑)。
    また、近未来SF風味なところはいかにもフロアトポロジー。
    とはいえ物語世界は近未来のように受け取れるが当日パンフレットのあらすじにある架空の元号がSで始まるので「この世界と決して交わることのない平行世界」を宣言しているのかな、と深読み。
    また、廃墟っぽさの漂う舞台美術は前回公演と通ずるというか、同じ世界観で妙に実在感があったりも。下手奥の石のブロックで作られた壁の質感たるや……(驚)

    ネタバレBOX

    これから先、日本で「虐殺」が行われるとしたらこういう状況下か?などと思ったり。
    そして、大多数の人類を傷つけるおそれのある者を殲滅しようとすることに鉄腕アトムの「青騎士の巻」や倉本聰脚本・岡本喜八監督「ブルー・クリスマス」を思い出した。
    さらに後日観たAURYN「ヘニーデ」にも共通する部分があり、そこで気付いたこともあるが、それはあちらの「観てきた!」にて。
    あと、「AKIRA」に通ずる設定もあったな。(笑)
  • 満足度★★★★★

    はじめて観劇しました。演者も良いし、お話にもどっぷりつかって、惹きつけられて。良かったです。

  • 良い舞台だったと思います。

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2019/09/07 (土) 18:00

    いつもながらの「愛と死の」フロトポというところ。
    ただし、過去の作品よりかは直球だったと思う。

    観やすくはあるが、テーマ的に重いので、
    舞台を初めて観る人に薦めるかというと難しく…。

    ネタバレBOX

    まず会場に入って目に入った壁の落書き、アフロトポジローがいてほしかった。
    セリフで触れる必要はないけど、気付かれやすい感じなら小ネタとしてアリだと。
    (見落とししてないと思う)
    イラストは「もしや主宰の作品か?」と思われるのがいくつか。
    正直何か分からなかったのが多いが…終わってから聞く時間もなく。

    冒頭で落語「一眼国」のあらすじがセリフであって、思わずフフッとなる感じ。

    時代設定は太陽光発電が出てくるあたりからして近未来を想定かなというところ。
    ただ、火炎瓶が出てくるというのは時代的な対比を意図したところもあるのかな。

    燃えもせず(火葬不可)、腐りもせず(土葬不可)、ということで水葬になるわけなんだけど、ふと「鳥葬」なんて単語を思い出したり。

    それにしても隔離者のカテゴリーの名称が「ツノノコ、ハネノコ、ウロコノコ」ってあまりにも抒情的では?多分陸・空・海を想定しているだろうけど、そこもスケールでかいなと
    (陸・海・空ならタイトルの順番変えないといけないのだろうけど、変えると言いづらいという…)。見た目に影響するというなら分からなくないけど、特殊メイクという訳にもいかないし…。

    姉妹の情愛的なところは前作「くらげの骨」で出てきていたので、展開的にも母娘としての情愛的なところが全面に出るのかな?と思いきや、終盤ギリギリでやはり姉妹の話があって(まさかとは紅とは思ってなかった)、脚本に抜け目ないなと。役名(藍と紅)からなんとなく推察できなくはなかったかも。あと、祥子と藍が抱き合うシーンで、祥子の流す涙のタイミング及びその量がなんかよい感じに見えた。

    それと、目貫の拳銃、弾丸入ってなさそうな気がした(別に根拠はないが)。

    ラストシーン、多少力業で持って行ったなと思わなくもない。
    アリが関係するので、女王アリ的な存在に契がなったということかもしれないなとは。
    最後の邂逅で布切れが舞台上に散らばるというのは、見せ方として好きだったりする。

    観ていて、途中から星新一の「ピーターパンの島」が頭をよぎる。
    どちらも国家組織の意図にそぐわない子供たちの処遇を描いた作品であり、方向性は別にせよ、その結末が「死を匂わせる(明確に死体がある旨は描写しているわけではない)」という点でも共通していて。ただ、「ピーターパンの島」はドライさが際立っているが、こちらはそこまでではない。

    最後に、毎回思うのは「死のない」フロトポ作品を見たいなということ。
    それが仮に「蕎麦つゆのない蕎麦」であったとしても一度は。
    もしくは、再演。再演に対するスタンスを聞いたことがあるけれど、
    定着させるということではあってもいいのかと。
  • 満足度★★★★★

    物語を観たまま受け入れれば国家陰謀による悲劇、ディストピアの世界そのものである。しかし、ラストシーンがどうも気になるが…。物語は重厚・骨太で、その雰囲気を舞台美術、音響・音楽、照明等の効果で上手く引き出している。もちろん架空・仮想世界の出来事であるが、現実にあり得ると思わせるところが怖い。この公演でのテーマが人の生き方そのものを問うような鋭さ。観応え十分な力作だ。
    (上演時間1時間45分)2019.9.10追記

    ネタバレBOX

    舞台美術が素晴らしく、壁は煉瓦や波トタンで廃墟のような場所を演出する。中央に太い柱、その横を回り込むように階段が見える。上手側は別場所への通路、下手側に窓と通路。冒頭は 頭陀袋のようなものを被った子供たちが無邪気に遊ぶ姿。廃墟のような場所の雰囲気と子供たちの姿に違和感を覚えるほど明暗対比した光景が鮮烈だ。

    時も場所も架空の世界を描くが、何となく現実味を帯びているような。物語は正化11年、ある研究者が人間の隷属性を高める働きをする新たな細胞を発見した。細胞の培養に成功した国は軍事目的のため国民に細胞ワクチンの投与実験を始めた。その結果生まれたのが「クラフト症候群」と呼ばれる早老症の子供たち。国家は秘密裏に処理するために「特例区」と呼ばれるこの場所に隔離し虐殺を行う。物語は人体実験=軍事利用を目的とした社会性とその犠牲になった国民(子供)の思い、その深く埋まらない溝を重厚に描いており目を逸らすことが出来ない。警鐘と感動が織り込まれた内容、それは観客(自分)の心に強く響いてくる。

    1人の女性記者がその事実を取材しに訪れる。後日、その取材記録を公にしたような描き方のように思えるが…。国家への報復、その報復手段が火炎瓶という何十年も前のもの。その前時代的な方法を以って、いつの時代でも理不尽・非道な施策には立ち向かうという強い意志が込められているようだ。同時に独立記念日、独立広場などの台詞から非道な扱いを受けた国民の抗議行動、束縛(特例区)からの解放の意図が伝わる。

    演出は、牢獄を思わせるような格子イメージの照明、場面状況に応じて照明を諧調させたり強調・印象として朱色や暖色など使い分けが巧みだ。音響は「ただいま さよなら」?を歌うなど哀調を帯びた選曲が心にグッとくる。この公演を通して、知らない事、考えない事、見て見ないふりをすることなど、その批判的視点を持たないことの恐ろしさを改めて知らされた。
    次回公演も楽しみにしております。
  • 満足度★★★★★

     ディストピア作品であるが、エッジの効いた脚本、演出、演技、舞台美術、照明、音響に至るまで優れた作品。(追記2019.9.8 02;:15)

    ネタバレBOX

     時代はハッキリしない。近未来的ではある。極めて意味深長な作品だ。脚本もしっかりしており、舞台美術、演出、演技、照明、音響等何れをとっても上手いと思わせるシーンが多いし、科白と実際に演じられているシーンでの微妙なズレや小さな矛盾の仕込み方、解消の仕方、またタイミングも絶妙である。
     内容的にもハッキリ証拠立てることはできないまでも、如何にも現実に為されていそうな事柄が扱われており、ストーリー展開でも重要な部分で細部に迄注意が配られている他、極めて自然な展開は違和感が無い。観劇中は、今作の内容を追いつつ同時にかつて実際に起こったさまざまな事件(サブラ・シャティラ難民虐殺)やパンデミックではポリオワクチンもその起源として疑われ、現在も諸説ある(AIDS)などが直ぐ記憶から浮かび上がる。AIDS禍では加熱しさえすれば被害が防げたのにそんなに単純で簡単に実施できることすらせず、多くの被害者を出した非加熱精製剤による被害拡大。(この件の裁判も極めて怪しいと言わねばなるまい)他原因が熊本大医学部の研究によりハッキリ疑われ報告されていたにも関わらず対応の遅れと無視によって被害拡大を招いた水俣病を始め、これまた原因が疑われ多くの症例が明らかになった後も放置したまま被害拡大を招いたサリドマイド禍、等々、実験ではないものの官僚、研究者による人道的罪、さらには、患者をモルモット扱いしかしなかったことで有名なABCCとそれを継承した放影研等々、我が国の医療犯罪は枚挙に暇が無いことを鑑みる時、決して単なるSF的ディストピアには見えて来ない点で、今作は特異且つアイロニカルな秀作と言えよう。ラストも不死身の契だけが生き残り他の者は総て死に絶えていることでこの暗愚の国の滑稽な末路を示して面白い。今作の魅力はもう一つ。少女達のひたむきな生き方が、その真摯な姿勢にも関わらず、常に彼女たちの手に負えないレベルで嘲弄されるが如く機能するにも拘わらず、真っ直ぐに尚生きることを選ぶ姿勢の幼さが否応なく訴えかける異様なまでのリリシズムが、我々、観客の胸を撃つことである。

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