デンジャラスGeorgeと炎のアスリートたち

かのうとおっさん（大阪府）

公演に携わっているメンバー：13人

団体紹介

嘉納みなこと有北雅彦によるコメディーユニット。1999年、ともに大阪外国語大学在学中に、猿で有名な大阪府箕面市で結成。奇妙だが納得してしまう展開、笑いをベースに人の生きざまを鋭く描く作風は、小学生から90代まで幅広い層から支持される。「関西ふたり芝居セレクション」（2012年）優勝。「国際コメディー演劇フェスティバル」（2013年）コント部門Ａ最優秀賞。「ルナティック演劇祭」（2014年）審査員特別賞・最優秀俳優賞・グレート義太夫賞受賞。また、関西テレビ「よ～いドン！」で「となりの人間国宝さん」に認定。

応募公演への意気込み

今回のテーマはスポーツです。スポーツは歴史とともにあらゆる人間を熱中させてきました。人に遊び心がある限り、スポーツがこの世から消えることはないでしょう。そしてまた、大勢の人間が熱中し、利害関係が生まれるスポーツという舞台は、まさにコメディーの宝庫ではないでしょうか。考えるだけでとてもワクワクします。

これまでかのうとおっさんが運動神経があんまりあれであるため避けてきた、「スポーツ」というテーマ。今回は、あえてこのテーマに挑戦し、そこにどんな笑いの鉱脈があるのか、深く探っていきたいと思います。これまでは主に会話の中に笑いが多くあるスタイルをとってきましたが、今回は動きの中にある笑いをすべからく探求していきたいと思います。

舞台では、スポーツを心から愛する熱血漢、また、スポーツマンシップに一切のっとらず、正々堂々戦わないスポーツマンたちが残念なことですが数多く登場します。しかし、そんな彼らを心から愛しつつ、躍動感たっぷりに描き切りたいと思います。

将来のビジョン

かのうとおっさんは、1999 年の旗揚げ以来、一貫して笑えるお芝居を追及してきました。近年では、現代における婚活の問題点や30代男性のライフスタイル、人の煩悩などのテーマを、コメディーを通して描いてきました。

そしてそのたびに、エッジのきいた人間の、エッジのきいた生きざまを描いてきました。婚活がうまくいかず心を壊し、最終的に実家に頼ったもの。教え子への恋心が高じてクビになり、別れた妻の経営するオーガニックカフェでバイトするはめになったもの。モテたいと願うあまりに妖怪に変化して、大阪府門真市を破壊しまくったもの。

生きたいように生きようとすると、人はどうしても何かとぶつかるし、その結果、自分でも思ってもみない行動をとってしまうものです。とかく人生はままならないものですが、だからこそ面白いのだとも言えます。私たちは、その面白さを世界で一番愛しています。

かのうとおっさんは若者ではありません（もうすぐ４０になります）。若いころにできていた笑いは、すでにできなくなっています。ですが、若いころには思いつきもしなかったし、また、できもしなかった笑いができるようになってきました。例えば、２０歳の若者が自分探しをする面白さと、４０歳の中年男性が自分探しをする面白さは全く違います。かのうとおっさんはその年にならないと見えてこない「笑い」と「人間の生きざま」を延々追及し続けて行きたいと思っています。