最新の観てきた!クチコミ一覧

19021-19040件 / 189754件中
ピース

ピース

三等フランソワーズ

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2022/09/30 (金) ~ 2022/10/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ライトコメディかと想定し、ドロドロ系や暴力系などがアウトな奥様と千秋楽を予約したのですが、観劇前から結構ダークとの噂を耳にし、不安に思っていました…
以下、奥様のコメントです。

当の奥様は「皆さんの演技に引き込まれ、とても面白かった。楽しかった。」とのコメント。
特に笠松さんや澤井さんなどの女優陣が気になったと、高評価でした。

いずれにしても、好きな劇団さんの公演を奥様にご満足頂けて、私としては一安心、良かったです。

ピース

ピース

三等フランソワーズ

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2022/09/30 (金) ~ 2022/10/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

千秋楽を奥様と観劇。
敗戦国の良家の女子を養い、良家に嫁がせる施設…
何不自由なく暮らす彼女らの腐り加減が絶妙に素晴らしい。
そして台詞の合間の所作が堪らなく、(台詞無しで)全ての感情が表現されてて、鉄壁女優陣の演技力、半端ね~~!(そんな女優陣を陰から支える男優陣も良かったよ…)
目が釘付け、永遠に見続けていたい。
熱量、凄かった。

『ハムレット奇譚』

『ハムレット奇譚』

劇団五期会

ABCホール (大阪府)

2022/09/30 (金) ~ 2022/10/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

楽日観劇。
墓守から聞いた真実のハムレット?!
翻訳ならぬ劇訳?!
奇譚らしい、奇想天外な物語…
略取と純愛、女と男、母性と父性の対比が巧妙で、確かな俳優陣に裏打ちされた本格派の舞台。
2時間半、古のハムレット王家の裏側を覗き見?!
観応え十分、観られて良かった。

やっちゃん!?

やっちゃん!?

橋田ゆういちろうのカンパニー

ACT cafe(大阪府)

2022/09/26 (月) ~ 2022/10/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ただひたすら愚直に、シンプルに笑いにこだわった、橋カンさんお得意のハナクソコント。

強面なオジサンの「ママー」からの、可愛い小学生の艶かしい抱擁!?
"やっちゃん"と"やすお"の落差、
"あきお"の落胆、
"蒼"の豹変、
"てるお"の…
右往左往する幸子とママ。

笑いどころ満載の脳天気コメディ!
メチャクチャ愉しかった。

オーファンズ

オーファンズ

ポータブル・シアター

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2022/09/30 (金) ~ 2022/10/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

日本や関西で上演されていない海外作品を積極的に公演されてきたポータブル・シアターさん。今回の公演は…

引きこもりの弟を養うため、無鉄砲な兄は泥棒稼業。そんな2人の前に現れた謎の富豪とは…

富豪の孤独や、弟の無垢な純真さが上手く表現されていた。ラストは全てを背負ってきた生きてきた兄の想いの爆発に心が持ってかれた。
とてもアメリカらしい愛情の表現だと思う。
翻訳劇良かった。

路地裏の舞台にようこそ2022

路地裏の舞台にようこそ2022

一般社団法人アラヤシキ

[00]スパワールド ピロティ,[01]3U(マンション三友),[02]バクロ どやねんホテルズ,[03]ヤマト どやねんホテルズ,[04]喫茶コスモス,[05]成田屋,[06]ゲストハウスとカフェと庭 釜ヶ崎芸術大学(旧ココルーム),[07]日之出湯はなれ こいさん路地,[08]イチノジュウニのヨン(大阪府)

2022/09/10 (土) ~ 2022/09/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

淡水『(sound)space』千秋楽拝見。
ダンスで有名な団体さん?!
今回はダンスと言うより1つのアート作品の様でした。

兎に角、最初っから影がとても格好良かった!
オープニングの巻き戻しの様なアクトの影が超絶格好良し。しびれた。

ただイスの座り心地が良くなかったので、70分は少しお尻が痛かったかも…
(回りの方もそんな状態になっていたような!?)

黄金のコメディフェスティバル2022

黄金のコメディフェスティバル2022

黄金のコメディフェスティバル

シアター風姿花伝(東京都)

2022/10/21 (金) ~ 2022/10/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

チョキチーム演人の夜を観た。
出てくる登場人物出てくる登場人物が個性的で飽きさせない。漫画の中から飛び出してきたと思われるメンバーばかり。
が何と言ってもヒロイン正子役の仁科穂乃花のコメディエンヌとしての才能に痺れた。天才と言っておこう。
ちょっと頭がおかしいくらいの直情型のテンションが高い女の子の役も彼女が演じると実にチャーミングなのだ。舞台狭しと暴れまくる彼女の爆発力にいっぺんにフアンになった。
45分は短すぎる。もっともっと正子の活躍を見たいと思わせる作品だった。お見事。

黄金のコメディフェスティバル2022

黄金のコメディフェスティバル2022

黄金のコメディフェスティバル

シアター風姿花伝(東京都)

2022/10/21 (金) ~ 2022/10/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

チョキチーム劇団ラパン雑貨ゝを観る。
新人漫画家の物語。コメディというより素敵な物語を鑑賞したという感じ。劇中劇がショーアップされていて劇中劇の登場人物にさえ感情移入できた。
漫画家役を好演した真野未華と編集者役の本田一誓がどんどん息があっていき、爽やかだった。ラストシーンが爽快でそれまでの湿った空気がいっぺんに吹き飛ばされた。見事な作劇。

心踏音 -Shintouon-

心踏音 -Shintouon-

壱劇屋

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2022/10/19 (水) ~ 2022/10/25 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

前回作とはうって変わって抒情的な物語。
殺陣の激しさは変わらないものの美しいほどの哀しさを感じた。
主演の吉田青弘が演技賞もののかっこよさ。痺れた。

堕天使たちの鎮魂歌~夢色ハーモニーは永遠に~

堕天使たちの鎮魂歌~夢色ハーモニーは永遠に~

劇団スーパー・エキセントリック・シアター(SET)

サンシャイン劇場(東京都)

2022/10/21 (金) ~ 2022/11/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/10/25 (火) 13:00

今回も「あ~おもしろかった」でサンシャイン劇場を後にした。
SETは今作で第60回公演。三宅裕司は「公演が還暦、座長は古希。その間に劇団員の幅が広がり、上は介護施設の高齢者から下はひきこもりの少年まで演じられる」とカーテンコールのトークで話していたが、まさにその通り。古希でも年を感じさせない三宅の元気な舞台はまだまだ続くと思うが、三宅裕司&小倉久寛が代名詞のSETもきちんと劇団の役者たちを育てている。今作はそんなことを感じさせるステージだった。

今回は芸能界の舞台裏、といった物語だ。仕事はバックコーラスか脇役ばかり。スターを夢見てこの世界に入って何十年。売れない3人の女性ボーカルグループに秘密の案件が持ち込まれる。芸能界の実力者が売り出す3人組女性アイドルの替え玉として歌ってほしいというものだった。この二つの女性ユニットを中心に話は進んでいく。
3人組女性アイドルは、ルックスやダンスは申し分ないが、何せ歌が下手というのが弱点。そういう歌手に口パクをさせてゴースト歌手に歌わせるというストーリーは、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」にもあった。やっぱり口パクは芸能界の常識なのか。それにしても、この二つのユニット。替え玉の方の歌唱力は見事だし、アイドルの3人は歌を下手に歌うという離れ業をみごとにやってのける。聴いていて感心してしまった。
要所要所で客席の爆笑を引き出す舞台は、今回も健在だ。時事ネタをふんだんに使い、認知症のおばあちゃん役にまでギャグをやらせる。三宅と小倉だけでなく他の劇団員も爆笑の起点となるところは、さすが本公演60回の熟練を感じさせる。
とはいえ、シメはやっぱり小倉だった。この人は地でやっているのか演技をしているのかよく分からないが笑えてしまうという、傑出したコメディアンだ。SETファンの客席の期待にきっちり応えるところなどは「やっぱりスゴイ」と思ってしまうのである。

冒頭にも書いたが、幅の広い年齢層の登場人物を客演なしでこなしてしまうという実力が、SETにはある。

日本人のへそ

日本人のへそ

虚構の劇団

座・高円寺1(東京都)

2022/10/21 (金) ~ 2022/10/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

良い出来、良い劇団。これでラストなのは勿体無い。そう思わせるいい芝居だった。『虚構の劇団』、結構観た気がしていたが実はニ回だけ。『サードステージ』と混同していた。

井上ひさしの戯曲デビュー作。こまつ座で観た朝海ひかるさん出演の作品がエロかった。強烈に印象に残っている。
冷静に観ると、日本人論の塊。『日本のボス』なんて、今まさに暮らしているこの現実の仕組みを大声で糾弾している。一般的な皆さんはニヤニヤ苦笑いで収める話なのだが、山上徹也みたいな自爆テロリストがうようようごめいている時代の変革期。「こんな国は嫌だ!」と叫び出す奴が現れるかも知れない。同性愛ネタも強烈で、「昭和天皇のルックスがイマイチだから日本軍は弱くなった」と言いたい放題。タイトに削ってある為、作品の本質が掴み易い。

かつて一世を風靡したストリッパー、ヘレン天津を演じる小野川晶(あき)さんが魅力的。おかっぱの女学生姿はT-ARAのボラムを想起。葉山レイコに似た美人。
狂言回し的存在の久ヶ沢徹氏は膨大な台詞を炸裂。冒頭の歌の途中で「間違えた!この後何だったっけ?」と他の共演者に聞いてそこから立て直す場面も。観ているこっちがハラハラした。
小沢道成氏のスタイリッシュなヤクザ、渡辺芳博氏のクリーニング屋の親父も強烈なインパクトを残す。
健康的な木村友美(ゆみ)さんの肢体も目立つ。
下着姿で踊りまくる華やかな女優陣が美しい。
梅津瑞樹氏のファンが矢鱈いた。
ストリッパーのストライキの歌が秋元康調で良かった。

上部スクリーンにテンポよく映し出されるイラストが本当によく出来ている。膨大な言葉遊び、聴覚だけの情報が視覚を使ってより深く認識でき、井上ひさしの徹底的に詰め込んだ言語世界を密度濃く味わえる。

ネタバレBOX

岩手の山奥の村から集団就職で上京する女の子。「都会の男に汚される位なら」と、実の父親に強姦される。勤め先のクリーニング屋では主人に愛人になるよう懇願され、奥さんから追い出される。転げ転げて職を転々とし、トルコ嬢からいつしかストリップの舞台に。ストライキのリーダーになり初恋のバッタ屋(ヤクザ)と再会し結婚するもそれも束の間。日本の風習、権力者への贈り物として組長、右翼、遂には代議士の妾に。『嫌われ松子の一生』だ。小野川晶(あき)さんの佇まいが良い。

私立吃音矯正学院の教授の論説。『人間の尊厳を冒す「吃音症(=どもり)」とは“言葉”の病気である。“言葉”(=文字、言語)を操ることこそ、人間が他の動物と一線を画す拠り所である為、真の人間的病気といえる』。井上ひさし自身も吃音症に悩まされた経験があり、それが元になっている。
この人間の尊厳を取り戻す為の治療劇こそが今作。

井上ひさしは「吃音症の人は心の優しい人だ」と書いている。他人の反応を気にする余り、適切な言葉を見付けられず慌ててしまい喋れなくなる。自分の伝えるべき言葉が見付からないまま、羞恥に悶え苦しみ続ける。
結局、今作では誰のどもりも治ることはないのだが、この治療劇をずっと続けていくことそのものが治療であるという結論。井上ひさしは生涯治療を続けたのだろう。
パラダイス

パラダイス

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2022/10/07 (金) ~ 2022/11/03 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/10/24 (月) 18:30

間臭糞糞(にんげんしゅうぷんぷん)←褒めてる)な赤堀雅秋作品!!
やっぱり好きだわ。
あの両親の会話とそして出戻り娘の態度が頷けることばかりで面白くも哀しい。
不安要素詰め放題のパラダイス!!
2階のC列。同じ料金で…と嘆いたが、全体がよく観えたので良かったです。
あの舞台美術も好きです!
ボーリング場や屋上、下の世界と上の世界の格差。しっかり受け止めました!

オルガ・トカルチュクの『宝物』

オルガ・トカルチュクの『宝物』

シアターX(カイ)

シアターX(東京都)

2022/10/19 (水) ~ 2022/10/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/10/20 (木)

ポーランドのノーベル文化賞受賞者オルガ・トカルチュク (Olga Tokarczuk) の作品
シンプルな舞台美術と生ピアノの音楽(転換にのみ使われていたと思う)にまず魅了された。
とにかく観て感じて欲しくて知り合いに紹介しました。それくらいインパクトがありました。
シアターχの関連企画はきっと観た方が良いと思いました。

高円寺が踊る

高円寺が踊る

東京高円寺阿波おどり演劇公演

座・高円寺1(東京都)

2022/10/13 (木) ~ 2022/10/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/10/13 (木)

まずこれを無料で観ること出来て、ありがたいなぁ!と思いました。
令和4年度「区制施行90周年」の記念行事の一つでもあるとのこと。
高円寺の阿波おどりがここまで有名になるまでのきっかけとか、商店街の方々の意気込みとか面白く観ることが出来ました。
3世代にわたるごく普通の生活のなか阿波おどりの根が張っていく様子が見えました。
またここ3年は新型コロナウィルスの影響で開催できていないということ、でもみんなはいつでも踊れるように稽古をしている。
その様子をラストの踊りで観ることができてそれにも嬉しく思いました。

アルキメデスの大戦

アルキメデスの大戦

東宝

シアタークリエ(東京都)

2022/10/01 (土) ~ 2022/10/17 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/10/08 (土)

劇団チョコレートケーキの日澤&古川作品なのでとても楽しみにしていました。
チケット取ること出来て良かったです。
静と動がはっきりしていて、集中して観ることが出来ました。
主役櫂直役の鈴木拡樹さんと田中正二郎訳の宮崎秋人さんとのコンビもすごく見ごたえありました。
大里社長役の岡本篤さんが良い味出していました!!

女の一生

女の一生

松竹

新橋演舞場(東京都)

2022/10/18 (火) ~ 2022/10/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

森田涼花さん出演。
新橋演舞場という大きなところ、座敷席は14,000円するそうですが、3階B席はなんとたったの3,000円。パンフレットはとても立派なB5のもので、1,300円。コロナ禍になって舞台の価格がかなり上昇している中、破格すぎてびっくりです。
というわけで3,000円の席から観劇しました。もちろん遠いので表情まではよく見えませんが、演目が素晴らしくて、大満足でした。
30歳になられた森田さんですが、やっぱりというか、演じる役はずっと若く、おそらく10代でしょう。もちろん何の違和感もなく。さすがです。
※後日、とある配信で19歳の役と発言されてました。

ネタバレBOX

5幕で構成されていて、パンフレットでご本人の言葉として書いてあるとおり、森田さんは第4幕に出演です。あらかじめ知っていたので、前半は集中できないかもと思って臨んだのですが。どっこい、目を離すことはできませんでした。
段田安則さんや高橋克実さんが学生服、段田さんの言葉で「笑ってください」とのことですが、3階B席からはまったく気にならないのがむしろ良かったです。遠すぎてお顔のお年がぜんぜんわからないので。
森田さんは第4幕だけの登場なので登場時間という意味では物足りなかったですが、広い劇場にひびく若々しく大きな声はさすがで、大きな存在感を示していました。今後も女優としての活動を願わずにはいられません。
日本人のへそ

日本人のへそ

虚構の劇団

座・高円寺1(東京都)

2022/10/21 (金) ~ 2022/10/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

井上ひさしの破格の戯曲を、賑やかな弾けた芝居として見事に成功させた。この戯曲前半は歌とコントとストリップショーの数珠繋ぎで、意外と隙間があって、下手をすると隙間風が入ってきて熱量を下げてしまう。今回はそこを映像と照明とテンポでうまく埋めて、軽やかに見せた。ヘレン天津(小野川晶)の「転々の変転」は、元は合唱隊と教授の歌だけなのに、紙人形芝居の演出で楽しめた。冒頭の「あいうえ王」の吃音矯正セリフや、教授の長セリフも奥の壁に映像や、キーワードを映した。井上ひさしの言葉の芸術を、耳で聞く聴覚だけでなく、視覚化もして観客が飽きずに楽しめるようにした。そういう工夫が随所にあった。カットもうまく施して、長さを感じさせない。前半1時間40分、休憩15分、後半45分。計3時間10分。

何と言っても殊勲賞はストリッパーを演じた女優陣。胸から腰から見事な曲線美と、シェイプアップしたおへそで、見惚れてしまった。しかもたくましい。堂々としたお色気サービスで、安心して見ていられる。特に小野田晶は、セーラー服のおぼこ娘から、成熟したストリッパーに見事な変身で感心した。セーラー服時代は黒髪のカツラを被っていたかな。それも大きい変化。胸も急に大きくなったように見えたのは不思議。おそらく衣装のせいだろう。

コメディアンのチャンバラコントも井上ひさしの戯曲からは離れて、自由に創作。いくら切られても死なないギャグなど、二人の刀の掛け合いが素直に笑えた。。

音楽も良かった。担当は河野丈洋。服部公一、宇野誠一郎の先人のいいところは残しつつ、うまい具合にリニューアル、アップデイトしていた。「10人のコメディアン」は「10人のインディアン」が元なのであまり変わらない。しかし、岩手の農民たちの歌は、メジャーとマイナーの転調を使った、結構聴かせる歌にしていたし、ストリッパーたちの立ち上がる歌も良かった。「日本のボス」だけは、ピアノ以外のドラムや管楽器も入れて派手なアレンジで、非常に盛り上がった。

後半のレズビアン、ゲイとオネエのコント、推理劇風の犯人探しも淀みなく、どんでん返しが綺麗に決まった。劇場は平日の夜なのにほぼ満席。下ネタ満載のお下劣なセリフがポンポン弾けて、げんきになる芝居だった。

ネタバレBOX

友人の感想。見るのは2度目だけど、こんなに下ネタ満載だったかと驚いた。初期の井上ひさしらしい。
どもりは最も人間らしい病気、はなるほどと思った。歌や芝居は吃らないというのは本当? 言葉遊びも多くて、井上ひさしの言葉への愛と執着を感じた。
男の人はストリッパーのビキニ姿に見惚れるだろうけど。女優はどう思って演じているか。インティマシーコーディネーターを使う芝居もあるけど、今回はどうだったか。
SessionYoshiya・語り

SessionYoshiya・語り

かわせみ座

プーク人形劇場(東京都)

2022/10/18 (火) ~ 2022/10/22 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/10/21 (金) 19:00

 私は、10月21日(金)に観に行ったが、アーティスト性が強い人形劇団のかわせみ座の山本由也さんと、詩人で多才な谷川俊太郎の息子でピアノ、作曲を手掛ける多忙な谷川賢作さん、現代詩をうたうバンド“DiVa”のボーカルの高瀬麻里子さん、ベースの大坪寛彦さんという豪華アーティストとの夢のようなコラボレーションを、プーク人形劇場という人形劇専門の本当に小さな小屋で間近で観て、聴けたことに感激した。

 かわせみ座の由也さんは、谷川賢作さんの父谷川俊太郎の詩やまどみちおの童謡、中原中也の詩、その他子ども向けの童謡や子守唄、子ども向けの物語詩などの内容や雰囲気に合わせて、その都度、手作り感溢れ温かみのある童女のマリオネットや現代風な少女のマリオネット、美しい日本か中国とかの女神風なマリオネット、ユニークで味がある鬼のマリオネット、怪しげな老婆のマリオネット、眼が爛々と輝き不気味で、観たものを恐怖のドン底に陥れる感じのマリオネット、クマのぬいぐるみの形をしたマリオネット、木馬の形をしたマリオネットなどを選び出し、巧みに操り、器用に踊らせたりとダイナミックな動きをさせ、谷川賢作さんや高瀬麻里子さん、大坪寛彦さんと共演しつつも、お互いに目立ち過ぎず、バランスがよく取れていて、程よい絡み合い方に、ここにマリオネットと詩と音楽が良い意味で影響し合っているように感じ、無限の可能性を感じた。
 
 全体的には幻想怪奇で時にエロチックで、緊張をどことなく強いる感じの中で、河童のマリオネットを使って養命酒の昔のCMソングに合わせて、時々谷川賢作が自虐ネタを盛り込んだりと、河童のマリオネットが酔っ払った雰囲気で踊るないようはかなりコミカルで、肩の力を抜いて観れて、気楽に楽しめて面白かった。

金魚鉢

金魚鉢

FEVER DRAGON NEO

studio ZAP!(東京都)

2022/10/19 (水) ~ 2022/10/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

観てるだけなのに疲れました、良い疲れ
最前で見たのでかなりの没入感
シーンによっては取調室にいるかのような錯覚すら覚えました。
しっかりと段差のある客席だしそれほど席数もないので最後尾から客観的に見られて面白いかもしれない。
歴史的なものがわからなくても多分大丈夫だし何ならある程度知っているのとは別の目線で見られるかもしれない。

ネタバレBOX

その時歴史が動いた的な
大野さんが華麗に踊ってましたねーある意味

ここから本当にネタバレ注意


何も知らないのに突然命を絶たれる事が無いように住民に話したってことは関係者の皆殺しを決断したのだと受けとれた。それを「何も聞いていない」と返された時なにを感じたのだろうか、(見ているコチラ的には終盤の「生きているだけで〜」のセリフでやはり薄々分かっていたのかなと思いました)情報が漏れても漏れなくても一命で責任を取るつもりではいたと思うけども。正直大福もちのくだりがここで思い出され史実ではなかったとは思いつつも最悪の結末もありうると思えた。その後そのようなことは回避されたものの一度はそんな決断をしたわけだから毒をあおって自決となるわけだけど、あのシーンはほんと秀逸、(そこが本当の大福の伏線回収)緊張が一気に解け声出して笑いそうになった。

疎開者を多く受け入れていたのは「保険」かな?とか思ってしまう自分は何とかしたい。

原爆投下の電話、当日その情報を知りえてかつその意味を理解できた人たちへ与えた衝撃を電話一本のシーンで表現。しびれた
【終演:ありがとうございました】JPN

【終演:ありがとうございました】JPN

Not in service

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2022/10/15 (土) ~ 2022/10/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/10/15 (土) 14:00

事前情報で何となく予見はできたが、いざ実際に観ると思った以上に「都市伝説系現代ホラー」臭満載(笑)、観始めてすぐに中田秀夫監督作品(現在公開中のものよりもむしろ前作)に通ずるテイストを感じる。
ってかここのところ観た芝居・映画にホラー系が多くて「ホラー脳」になっていたのかもなぁ。(笑)
また。舞台下手の壁に投影される字幕/画像/映像がいかにも「イマの演劇」な感じで面白い。概念的な話になるが芝居の「場」というものは一般的には(前後したり複数あったりもするが)物語の「直線上」に配置されているのではないか?
それが本作品では「これはこっちに置いといて」など平面的あるいは立体的に配置されている気がする。(よって視る方向(観る者の解釈)によって見え方が違う)
そんなところも面白かった。

このページのQRコードです。

拡大