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播磨谷ムーンショット

播磨谷ムーンショット

ホチキス

あうるすぽっと(東京都)

2023/04/07 (金) ~ 2023/04/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

随所に、なさそうな設定・展開がありましたが、それも含めて楽しかったです!

あたしら葉桜 東京公演

あたしら葉桜 東京公演

iaku

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2023/04/15 (土) ~ 2023/04/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

①岸田國士の『葉桜』の朗読。林英世さんと松原由希子さん。1926年発表。
5分休憩。衣装チェンジ。
②『あたしら葉桜』上演。2015年初演。

林英世さんは杉村春子を思わせる貫禄。こういう役は声が重要。嗄れた声に生活の重みが乗る。
松原由希子さんは吉田羊や中江有里っぽさもある美人。

ネタバレBOX

①縁談を受けるかどうか複雑な心境の娘。母は「そんな男なら断っておしまい!」。でも娘の心は惹かれているようだ。母は自分の経験談を語る。男の張る見栄、つまらないお芝居について。「お前に自分のような思いはさせたくない」と。娘は停車場までの花の散った桜並木、青葉のトンネルのような道を男と歩いたエピソードを語る。そこにホラーのようなBGMが流れ、緊迫感を強調。日が暮れていく中、ゆっくりゆっくり歩く二人の姿。きっとこの縁談は成立し、娘は出て行くのだろう。母娘の零す複雑な涙。

②いきなり関西弁全開の母娘が走り回る。先程との落差で舞台がぱっと明るくなる。アイネキュッヘンシャーベ(ドイツ語でゴキブリ)が出現してパニックに。娘の雑誌の下に潜んでいると踏んで、片側にゴキブリホイホイを置き、逆側から制汗剤をシューッ。何も出て来ない。じっとその様子を見守りながら、娘の恋人の話になる。さらりと語られるので気付かない人も多いのでは。(自分も半信半疑だった)。娘は同性愛者でネットで知り合った恋人にドイツ赴任の同行を誘われている。同性婚が合法な国。複雑な心境の母。現代版『葉桜』という位置付けなのだろうが、同性愛を入れる必要はなかったのでは。母娘の想いのノイズになってしまっている。(同性愛ネタが強すぎる)。さらりと触れられるだけなのだが、逆にそれが物語を阻害している。(いろんな推測を呼んで混乱を招く)。母はずっと自分の運命の男を探していたと言う。学生時代、会社員だった男を逆ナン、それが今の旦那。自由な現代に背景を変えても、母娘の持つ複雑な想いは変わらない。

何か物足りない。
猫と犬と約束の燈~2023編~

猫と犬と約束の燈~2023編~

劇団TEAM-ODAC

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2023/04/12 (水) ~ 2023/04/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

普通なら特別記念公演でもおかしくないくらい”力”ある公演
とっつきやすいアプローチは若さ溢れる新喜劇といったところか
豊かな人間模様にファンタジー、テンポ良く笑わせながら時には熱量ある見せ場が幾つもあって見応えたっぷり
超デカ盛り2時間40分の長尺は一回休憩を挟んで欲しいところではありますが、変化をつけて常に惹きつけていく工夫はしっかりとされていたのでした

ホラーのイメージが強い遠山景織子さん、良い塩梅の“陰”を活かした未亡人役
「トゥギャザーしょうぜ」のキャラをそのまんま活かしたルー大柴さん
ちゅうえいさんのお馴染み、ウザい感じ(悪口じゃないですから)
良く知っている役者さんの活かし方が巧いなぁと思えたのと、若手の俳優さん達も役を楽しんでいる感、勢いがあって好印象
主役の小松準弥さんは、全編に渡って色んな表情見せまくりの大活躍で、これならファンの方たち大満足でしょう

奇跡のミルク

奇跡のミルク

WAO!エンターテイメント

アトリエアーサム(大阪府)

2023/04/11 (火) ~ 2023/04/16 (日)公演終了

満足度★★★★

リアルな話
牛🐮にストレスを与えないために、モーツァルトを聞かせたり、敷地に炭をひいたりと…
しかし、こんな牛からできた牛乳なんか美味しいんだろうな〰️牛も生き物だからな〰️等々色々考えさせられた❗
あやぽりも来ていたな〰️昔はここで頑張っていたみたいだし
とても良いこけら落としでした‼️

彼女も丸くなった

彼女も丸くなった

箱庭円舞曲

新宿シアタートップス(東京都)

2023/04/12 (水) ~ 2023/04/18 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

題名とはかなり違って、実際の内容は作者の最近の社会問題についてのエッセイだ。大雑把にまとめると「ハラスメントについて」ということになるだろうか。一番目立つのは「*ネタバレbox参照*」な大迷惑正義の味方野郎である。まあこの件は右も左もないが、他では最近の風潮に軽く疑念を呈するところもあって新鮮に感じられた。これは私の誤解かもしれないので各自確かめていただきたい。

演劇の作りは時系列不詳のピースを提示されて終演にかけてどんどん全体像が見えて来るものだ。面倒くさいが頭の体操にはなる。まあそれは良いのだが、ほとんどの会話が遅延の大きな電話越しのようにぎこちないのが疲れる。「あっ」とか「はっ」とか言って発言を繰り返させてしまったりする。私自身が電話ではこういう会話になりがちなのも不快だった原因ではある。しかし、タイミングの合わない会話を続ける役者さんたちには本当に感心してしまう。単にタイミングが合わないのではなく“微妙に”合わないのだ。そして合わない間隔は一定でなければいけない。地獄だと思う。そこは凄いのだけれどもやはり不快なのでこの作者の作品はもう観ないとなってしまう。

ネタバレBOX

大迷惑なのは「飲み会で女性が潰れるのを止めなかったのは結果的にその後の(別の人物による)レイプの手助けをしたことになる」として謝罪のために過去をほじくり返して関係者の閉じた傷口をまた開いてしまうこと。
アイーダ

アイーダ

新国立劇場

新国立劇場 オペラ劇場(東京都)

2023/04/05 (水) ~ 2023/04/21 (金)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

2幕後半の凱旋の場の重厚で奥行きのある宮殿建築、延々と続く隊列、ダンスパフォーマンス、本物の馬もでる豪華絢爛な演出がすばらしい。音楽ももちろん素晴らしい。3幕のアイーダと父王の歌、4幕の王女の歌がとくによかった。王女の狂乱ぶりの歌の迫力は特筆ものであった。

播磨谷ムーンショット

播磨谷ムーンショット

ホチキス

あうるすぽっと(東京都)

2023/04/07 (金) ~ 2023/04/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

徹底して漫画チックな構成で、爽快感がありとても楽しかった。

播磨谷ムーンショット

播磨谷ムーンショット

ホチキス

あうるすぽっと(東京都)

2023/04/07 (金) ~ 2023/04/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

フライヤーの印象とは全く別物の、コメディ要素満載の舞台でした。
役者さん達のコミカルな動作や台詞、テンポの良さに、どんどん惹き込まれました。
笑いの中にも、なぜ、この老婆がターゲットなんだろう?という謎めいた部分もあり、とても面白かったです。
現実的には、人を殺めた罪を償う必要があるとは思いましたが、舞台上での話なので、これはこれでいいかなと思いました。
面白かったです!

こぼれるかけら

こぼれるかけら

UGM Kreis

Mixalive TOKYO・Hall Mixa(東京都)

2023/04/12 (水) ~ 2023/04/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

男・女ともに美形のキャストを多く揃え、人を思いやることの大切さを描いた青春群像劇。客席通路を使用し、身近で観せるといった親近感を演出する。
先に記すが、スタッフの対応が丁寧で 実に気持が良い。公演全体を通して、劇は勿論、終演後の写真撮影など、観客へのサービス精神〈思いやる〉に溢れている。

物語は、或る事情によって生まれ故郷を離れた男が主人公。彼は大学生になり、偶然 幼馴染に再会する。が、何となく違和感を抱く。心の奥底に眠っていた記憶が徐々に甦った時、もう1つ 桜咲く並木道、今は亡き愛しき人との思い出を馳せた時…この2つの出来事を交差させ展開していく。

事件や刺激的な出来事は起こらず 平凡な日々を坦々と紡ぐ。登場人物も どこにでも居そうな若者ばかり。舞台としては起伏に乏しいが、何となく心が温まり ホッとする内容である。
カーテンコールで、田中宏輝さんが「第四の壁を越え、観客と一体となった演劇を」といった主旨の挨拶をしていたが、まさに観(魅)せるを意識した公演のようだ。

同じような場面があり冗長に感じられること。登場人物が多く、ほんとうに必要な役柄なのか。簡素な舞台美術で情景変化が見られないこと などが残念なところ。一方、役者の熱量ある演技、その爽快感・躍動感が心地好い。テンポある展開が魅力なだけに、もう少しシャープな描きが出来ていれば…。
(上演時間2時間 途中休憩なし) 

ネタバレBOX

舞台美術は、中央に変形衝立というか張りぼて、その前に白い箱馬を横に並べているだけ。上手下手には生垣。キャストは、舞台中央や左右にある階段を上り下りし 客席通路を通り抜ける。

物語は、大学3年の日南田郁人(山中翔太サン)が主人公。或る日、大学構内で幼馴染の鈴原連(田中宏輝サン)を見かけるが、何故か双子の颯(染谷凌佑サン)の名を名乗っている。成り替わって生きている。もともと体の弱った颯が連を庇って交通事故に遭った。それが理由で 長兄の要(藤代海サン)が大事をとって 病院以外に外出させない。颯の存在(名前)を忘れさせないため、連は颯のフリをしている。そして日々の出来事を話して聞かせる。

一方、郁人は幼い頃に母・紫<ゆかり>(桜井しおりサン)を亡くし、遠縁(他人と言ってよいほど)の橋本美寿紀(小野沢智子サン)に育てられた。微かにある母の記憶、それが桜並木の風景と共にある。母子家庭、その母が自殺したとの噂もあり、郁人は気にかけている。幼い時に鈴原兄弟と図書館で一緒に読み聞かせしてもらった良き思い出が忘れられない。何年経っても楽しかった事は忘れない、ゆえに郁人が連に会った時の違和感、それは颯に成りすましていたこと。

おぼろげな記憶…2つの話を交差させ、人を思いやる気持や人との絆の大切さを描く。寄り添う人々が織りなす ちょっぴり切なく、そして優しさに彩られた青春群像劇。それは今の時期に相応しい爽風を感じさせる。ラスト、亡母が郁人を写した写真、そこにはしっかり桜並木が…。「桜は散るのではなく舞うのだ」という台詞、そこに人生の謳歌の意を込める。登場人物は皆 善人ばかり。相手のことを思う気持、それは忘れず ちゃんと覚えていること。

少し冗長と感じられたのが、例えば 要を慕う会社 後輩の愛嬌ある素振り等である。会社や鈴原家において 何度か同じような<愛情>シーンがあるが、あまり本筋に絡んでこない。コメディ要素を入れたかったのだろうか?

当日パンフのUGM Kreis(緑川良介/子安由)さんの あいさつ「自分には些細な事でも、誰かにとっては心に響くこともある。ちっちゃな幸せ、少しの成長」とある。その思いは劇にしっかり込められていた。
次回公演も楽しみにしております。
クラブ

クラブ

ウォーキング・スタッフ

シアター711(東京都)

2023/04/13 (木) ~ 2023/04/20 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

オーストラリアの豪州ルールのサッカーチームの内部争いの話。こう言う競技があることも知らなかったが、これは外国人が日本の相撲部屋の相続問題を聞くようなものだ。細かいニュアンスはわからないが、世界中どこの会社でも家族でも地域サークルでもある話なのだろう。長い伝統のあるサッカーチームのクラブの元経営者、新しく金を背景に乗り込んだ現経営者、彼が連れてきた名選手、成果を出せていない監督、このもめ事の調停役の経営コンサルタント?の直面する内部抗争である。要するに誰が最終的な決定権が持てるかという話で、日本の時代劇と同じ構造である。
和田憲明はこう言う話は得意で、過去にはこの劇場で「三億円事件」を大きな演劇賞が取れるような形にして見せた。今回も、話の緩急の付け方も演技の急テンポの追い込みもベテランのうまさなのだが、肝心の脚本に抗争の紆余曲折以上のものがない。
キャストは小劇場のベテランばかりで2時間喋り続け、動き続きなのだがボロを出すこともなくまとまっている。何か、「三億円事件」のように日本人の琴線にふれるところがあれば良かったのに、とこれはない物ねだりだ。

白夜

白夜

劇団演奏舞台

演奏舞台アトリエ/九段下GEKIBA(東京都)

2023/04/14 (金) ~ 2023/04/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 今作は劇団創立50周年記念公演の第二弾であり、寺山没後40年公演でもある。寺山20代後半の作品だが、彼の後”虚人”と評されることもあった独特の歪みやその底の無い虚を何とか人間の持つ能力で描こうと苦闘する様も見えてグー。

ネタバレBOX

 今作は1962年に文学座アトリエで初演。戯曲は寺山修司が書いた。従って寺山27歳頃の作ということになる。演出は、演奏・美術も手掛ける浅井星太郎さん。舞台設定は北の地にある旅館の一室。正面中ほどにドア、その下手壁にはエゴン・シーレ風の絵画が飾られ上手壁には海の見える窓。旅館から海を渡ると人気のある島へ行くことができる。やって来たのは1人の若い男。既に5年、100か所以上の旅館を回って旅を続けている。目的は女性を探すことだ。然し目的を達するどころか、手掛かりさえ未だ見付けることができずにいた。
 男がお上に案内されて入室し勧められるままにテーブルに着くと、テーブルには埃が溜まっている。余り使われていないのか? その理由は何なのかと疑問を持つもののお上は明確には答えずメイドを直ぐ呼び掃除をさせますと言いおいて部屋を出てしまった。入って来たメイドは、脚が悪い。おまけに客を揶揄うような所のある一風変わった女。客は、探している女の名を告げ、その特徴もお上にもメイドにも告げて宿帳にその名が無かったか、そのような特徴の女が来なかったかを訊ねたが手掛かりは掴めなかった。メイドも出て行った後、女たちの手が空かないからと男からの電話に応じ部屋へ用向きを尋ねに来たのは宿の主人であった。
 ところで、男が電話を掛けたのは、メイドが掃除の合間に客の遺失物があることを教え、それらを取り出して見せた物の中に探している女の持ち物が入っていたからである。この手掛かりをもとに件の女を見付けることができるのではないかと考えた訳だ。主人と男は、あれやこれやの話をするが、男の語る話に深い事情を察した主人は、酒を持って来て肝胆を照らしつつ相手をする。宿の主人とお上、男と探している女の事情の位相差に今作の深刻なテーマが在る。その内実については観てのお楽しみだが、オープニングでお上が男を部屋に案内してきた時のファーストインプレッションは、カミユの「誤解」(原題Le Malentendu)をイメージした。旅館の主人とお上の関係は、般若心経の唱える所に近かろうが、男と探されている女の関係は、絶え間なく生成流転し変容してゆく宇宙の余りの巨きさの前で成す術もなく凍り付いている、我ら人間の誤魔化しようのない無意味だと言ったら言い過ぎだろうか?
白夜

白夜

劇団演奏舞台

演奏舞台アトリエ/九段下GEKIBA(東京都)

2023/04/14 (金) ~ 2023/04/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

セットもお芝居も、生演奏生歌も全てよかったです。ゆっくりと、でも、確実に進んでいく、濃厚な会話劇を楽しませていただいました。

舞台公演「混血脈 - MIXSEED 詠声 -」

舞台公演「混血脈 - MIXSEED 詠声 -」

WizArt

武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)

2023/04/13 (木) ~ 2023/04/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

若い役者の皆さんの、映像も駆使しながらのお芝居。アニメから抜け出したような感じの内容で面白かったです。内容に少しついていくのが大変でしたが、ダンスも歌も良かったです

ブレイキング・ザ・コード

ブレイキング・ザ・コード

ゴーチ・ブラザーズ

シアタートラム(東京都)

2023/04/01 (土) ~ 2023/04/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

時間軸は適度にシャッフルされるが、意外としっかりしたリアリズムに立った、シンプルなつくりの舞台だった。そうなると、大事なのは役者。亀田佳明が不器用で裏表のないが少々付き合いにくい、無邪気で孤独な天才を丁寧に演じて説得力があった。とにかく出ずっぱりなので、亀田の存在で成立した舞台だった。

数学や暗号の説明も、なんかわかった気にさせられて、面白かった。チューリングが語る「論理的な数学でさえ、数学的問題の解決には新しいアイディアが必要なんです。ましてや他の問題ではどうでしょう」と語るセリフが光った。ウイトゲンシュタインがいったという「科学上のすべての問題に答えが出たとしても、人生の問題に答えはない」もかっこいい。
パットの岡本玲がりんとして美しい。保坂知寿は那須佐代子に似ていた。
休憩込2時間50分

ネタバレBOX

青酸毒物による41歳の死。自殺か事故か? 舞台は、「肉体がなくなったあとの心はどういうものか」を知るための実験をしたという解釈を示すが、これは解せない。いくら天才でも、死は死だとわかるはず。そんな実験をするはずがない。
「キムンウタリOKINAWA1945」「OKINAWA1972」【4月6日(木)19時の回の公演中止】

「キムンウタリOKINAWA1945」「OKINAWA1972」【4月6日(木)19時の回の公演中止】

流山児★事務所

ザ・スズナリ(東京都)

2023/04/06 (木) ~ 2023/04/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

沖縄戦の地獄の中で、人間の良心が目を覚ますような、命の尊さをうたう物語的な見せ場のシーンになると、とたんに調教師(山下直哉)が現れて、「このあとどうなったかというと、二人とも爆弾で死にました」と、非情な現実で美談に水を指して、観客に物語に酔うことを許さない。「戦死ガチャ」なるサバイバルごっこをして、無作為のように次々殺し、これが戦場ですよとつきつける。ブラックな虚無とアイロニーを徹底させた芝居だった。戦争のヒューマニズムやヒロイズムを拒否し、不条理劇とも見紛うニヒルでシニカル、非常にとんがった作品である。

ネタバレBOX

調教師が舞台回しになり、冒頭は「人類館」の見世物小屋ふうにはじまる。沖縄戦の地獄めぐりを経て、最後は二代目調教師(男、塩野谷正幸)が初代に取って代わり、再び差別を繰り返す。人間、過ちはなかなか改まらない。皮肉の効いた結末だった。

生き残ったアイヌ出身兵と沖縄出身兵が協力して南北の塔を建てた。これはいい話だが、その一方、沖縄県民が「なんでアイヌと一緒にされるんだ」といって、出身で犠牲者に差を設けたらしい。事実かどうかは要確認だが、ありそうなことである
クラブ

クラブ

ウォーキング・スタッフ

シアター711(東京都)

2023/04/13 (木) ~ 2023/04/20 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

フットボールチームのクラブ会長室で展開する見応えのある会話劇。演出も、出演している俳優たちも渋い魅力。

GYPSY

GYPSY

TBS/サンライズプロモーション東京

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2023/04/09 (日) ~ 2023/04/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

素直に楽しめるよい舞台でした。大竹しのぶ演じる、図々しくてバイタリティーあふれるステージママ・ローズ、ママへの愛憎半ばする娘たち(生田絵梨花、熊谷彩春)、ローズに惹かれてマネージャーとして支えるハービー(今井清隆)の芸能一家。日本で言えば、ドサ回りの大衆演劇の一家ということになろうか。脇役の子たちも最初は男の子4人、あとでは女の子4人が旅をともにする。アメリカ獣を旅するロードムービーでもある。

楽曲がメロディアスでわかりやすい。そして一曲一曲のテーマが鮮明でメリハリが付いている。ローズが平凡な生活には我慢できないと歌う「サム・ピープル」、出会った二人の似た者同士を歌う「不思議な出会い」、喧嘩しても心では結び合ってる「二人は離れない」、姉妹の母の呪縛からの解放を願う「ママが結婚したら」、ベテランストリッパーがステージの秘訣を歌う「大事なのはギミック」など。ただ「ウエスト・サイド物語」のようにマンボやストリートやラブソングと多様なわけではない。基本はバラードだけれど、変化が少ない分、安心して聞いてられる。

今井清隆のバリトンの魅力は聞き惚れた。生田絵梨花は、最後、シックなドレスに着替えると、見違えるように華やかでスターになったことが実感できる。そして、大女優の大竹しのぶはこの役にぴったし。一幕の終わり、全てを捧げてきた妹娘ジューンが駆け落ちし、他のみんながもう終わりだというのに、ひとり「まだ終わりじゃない。これが始まりよ」とうたう不屈ぶりが見事だった。

そしてラストの曲「ローズの出番」。この曲だけは、曲もソンドハイムが書いたと宮本亜門がプログラムで語っている。たしかに、この曲だけ超複雑。「太平洋序曲」のソンドハイムらしい、凝った楽曲で、異彩を放つ。姉娘のルイーズに邪険にされても、なお今度こそ自分の出番と歌うことで、3人3様の女のバイタリティー、生き様が最後まで貫かれる。

冒頭のルイーズとジューンの子供時代を演じた子役(チームブルー:酒井希愛、三浦あかり)もかわいかった。2時間50分(休憩20分込)

わたつうみ

わたつうみ

露と枕

「劇」小劇場(東京都)

2023/04/12 (水) ~ 2023/04/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

題材のせいかもしれませんが、私には虚構が虚構の顔をしてやってきたように見えてしまいました。

竜の蕾

竜の蕾

青沼&40

サブテレニアン(東京都)

2023/03/31 (金) ~ 2023/04/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

「新しいビジネスを思いつきました!」のシーンが本当に怖かったです。彼女も天空へ昇ればいいのに、もしくは、彼女も深海に沈めばいいのにと思いました。彼女も誰かに見送られてほしい。去りゆく人への言葉、送られる人のためではなく送る人のためのものだよなぁと思ったりしました。劇場の狭さ、暗さも相まって、大声で叫ぶ彼女の声が体の中にどんどん入ってきて怖かったです。

ある日、ぼくらは夢の中で出会う

ある日、ぼくらは夢の中で出会う

劇団六風館

大阪大学(豊中キャンパス)(大阪府)

2023/04/13 (木) ~ 2023/04/15 (土)公演終了

満足度★★★★

この劇団は個人的に好き
ダンス💃?等はなく、内容も大学生らしくなく、安定感ある
今回も最初はうーん😔だったが中盤からはグイグイ引き込まれた
大学生が感じている大人社会の矛盾等が、上手く表現できていたと思う
次回も楽しみです

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