最新の観てきた!クチコミ一覧

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ザ・パワー・オブ・イエス

ザ・パワー・オブ・イエス

燐光群

ザ・スズナリ(東京都)

2010/05/10 (月) ~ 2010/05/23 (日)公演終了

恩恵を受けたのは誰なのか
井上ひさしさんの「いつまでも過去を軽んじていると、やがて私たちは未来から軽んじられることになるだろう」という言葉を、より生々しい実感を持って、受け止めることができた。

プランクトンの踊り場

プランクトンの踊り場

イキウメ

赤坂RED/THEATER(東京都)

2010/05/08 (土) ~ 2010/05/23 (日)公演終了

満足度★★★★

安心して見てられます。
なかなかひねりの効いた舞台で退屈せずに見ることができた。安井順平サイコー!もっとテレビや映画にガンガン出て欲しい。伊勢佳世さん...前から好きでした(笑)

難を言えば、あの「解決法」は無理があり過ぎだと思う。あそこさえ上手に処理してくれていたら完璧だったのに。

でも、実によかったっす。未見の方、ぜひ!

「ユー・アー・マイン」

「ユー・アー・マイン」

クロカミショウネン18 (2012年に解散致しました。応援して下さった方々、本当にありがとうございました。)

駅前劇場(東京都)

2010/05/12 (水) ~ 2010/05/16 (日)公演終了

満足度★★★★

クロカミならではの笑いの醍醐味
1年ぶりの本公演。前回の「ボン・ボヤージュ」がサスペンスタッチのSF人情喜劇といった趣の作品だったせいか、勘違い、辻褄あわせ、取り違えなどにより混乱が増幅していく、野坂実お得意の手法によるコメディーは本当に久々ということになろうかと思う。
開演前にパンフレットの複雑な人物相関図にゆっくり目を通し、頭の中に叩き込むことから観劇が始まった。こんなに早く劇場受付をすませたのも自分には珍しいこと。観るほうも力が入っていた(笑)。
客演陣には、このところ続いた番外公演の出演メンバーが揃い、劇団員たちとの息もピッタリで、野坂演出にも慣れているせいか、クロカミならではの笑いの醍醐味を味わわせてくれた。ノリと勢いで突っ走る若手劇団の笑いとは一線を画し、大人の観客を満足させてくれる演技力がベースにあってこそのきっちり作りこんだ笑いがクロカミの魅力だと思う。
そのせいか、番外公演でも、観客の年齢層が高かった。この劇団の芝居のスタイルに惚れ込み、参加を熱望している客演俳優が多い点では、電動夏子安置システムなどとも共通している。作・演出家と役者だけでなく、裏方さんらスタッフたちも含め、互いに尊敬し、信頼し合い、その団結力がすばらしい劇団は、やはりいい芝居を見せてくれるものだというお手本のような劇団である。

ネタバレBOX

いつもながら、本格的な舞台美術のセンスがよい。子供が生まれたばかりだというのに、マンション販売で成果を出さないとクビだと上司・辻健一(松岡努)に言われて頭を抱える不動産会社の営業マン・梶佳介(渡辺裕也)。2日前に梶の同僚の美伽(薬師寺尚子)にふられた社交ダンス講師・田端幸太(太田鷹史)と、前の日に彼氏の西園(加藤裕)の浮気現場に遭遇し、振ってしまった加瀬千郷(川本亜貴代)。
2人とも結婚を前提に、家族に相手を引き合わせることになっていたが、別れたとは言えず、梶の勤務先のツインタワー億ションのモデルルームに相談にやってくる。
千郷は、梶の妻とも友人だが、梶が酔って醜態をみせた写メを見せ、襲われたと言って妻に送ってもいいのかと脅して、強引に協力させる。
梶たちはタワーズマンションのA棟とB棟のモデルルームを利用して、お互いを結婚相手だと偽り、それぞれの家族に紹介しようと計画を企てる。
千郷は起業家の姉・依子(手塚桃子)との夫婦仲がうまくいっていない年下の夫の治(細身慎之介)と不倫関係にある(加瀬家は全員が加瀬姓だが、治は婿養子なのか?)。幸太の母・郁代(山素由湖)は高血圧症(おっとりとして天然っぽい)。姉・要(岡田梨那)はなかなか彼氏ができないと悩んでいる。
プレイボーイぶっているが実は童貞の不動産会社社員・成美忠(ワダ・タワー)。辻の娘でモデルルームに遊びに来ていた媛花(ハマカワフミエ)は、父の前ではいい子を演じているが、実は蓮っ葉な女。ハマカワの変身ぶりがいまどきのギャルらしくて、笑いを誘う。
B棟のモデルルーム見学を予約していたのに、苗字が「休(やす)」のため、B棟は「休み」と勘違いされてしまった休司門(久米靖馬)や、何とか千郷とよりを戻そうと追ってきた資産家の息子・西園、媛花らも騒動に巻き込まれていく。媛花は若いのに偽装家族の母親役にされて困惑(笑)。休は、偽装家族のことを「新種の営業のための即興劇」と説明されて信じ込み、観ているうちに自分も演じたくなって、勝手な芝居をして、さらに話が混乱する。久米が勝手に弟を名乗ったため、弟役をやるはずだったワダ・タワーが男なのに母親役を演じるハメになったり、もうメチャクチャである。
休と西園、要と千郷が友人同士であるなど、都合のよい設定も目についたが、混乱の中でめいめいの役どころがどんどん変わっていく可笑しさは、やはり役者の巧さあってこそ楽しめる。
幸太と美伽はよりを戻し、依子と治の仲は修復されるが、千郷は西園への愛情に疑問を感じ、シングルマザーの道を決断する。
最後に、梶の妻に既に写メールが送られていたり、成美と媛花の抱擁を健一が目撃するオチが付く。
どんな球もしっかり受け止めて確実に返球する名捕手・渡辺、直球型で一途に演じるからこそ可笑しみが出る加藤、守備範囲の広いワダ・タワー、役の解釈が確実でリアリティーあふれる川本と、劇団員の安定感はさすがだ。
客演では千郷の義兄・細身、幸太の太田、幸太の母の山素、依子の手塚が好演。
「別れた」と正直に言えばいいのに、どうせ、あとでわかることなんだからと言ってしまえばそれまでだし、家族の食事会をなぜモデルルームでやるのかとも思うが、だいたいこういうコメディーは実際にはなかなか起こりえないことを大真面目にやって見せるから面白いので、そのへんは、ハチャメチャな展開を楽しむしかない。
ただ、終盤に西園が休に頼んで父親役まで演じさせたりする場面は混乱しすぎの感がある。もう少し、話をすっきりさせたほうがよいと思った。

ほかに気になった点は次のとおり。
脚本上、幸太の姉・要の存在が中途半端に感じた。
台詞で梶が「てんちてんめいに誓って」と言っているが、「天地神明に誓って」が正しい。
もうひとつ「獅子が千尋に突き落とす」は「獅子がわが子を千尋の谷底に突き落とす」が正しい。「千尋」は固有名詞じゃないです。故事は正しく引用してください。
ワダ・タワーが、週末の見学会で屋台も出てお祭り気分とはいえ、不動産会社は週末のモデルルーム案内も正規勤務なのだから、お客の来る場所で私服のような派手なチェックのズボンをはいているのは違和感があった。
























































































ついに始まる警備隊のマーチ

ついに始まる警備隊のマーチ

ハチビットプラネット

参宮橋TRANCE MISSION(東京都)

2010/05/14 (金) ~ 2010/05/16 (日)公演終了

満足度★★★★

見事に期待に応えてくれました
ハチビットプラネット『ついに始まる警備隊のマーチ』、前半は前回公演と比べて喜劇色が強く「こういうのもアリなのね」(不服なのではない)と観ていたが、戦う意味に関する台詞が出たり絶対的に不利な状況を覆す手段に辿り着いたりの後半ではやはり感動。
各キャラの設定やちりばめられた名作リスペクトな部分もイイ。

あ、ちょっと「アバタもエクボ」気味かも?(爆)

『エレベーター音楽』公演終了 ご来場ありがとうございました!!

『エレベーター音楽』公演終了 ご来場ありがとうございました!!

津田記念日

インディペンデントシアターOji(東京都)

2010/05/12 (水) ~ 2010/05/16 (日)公演終了

満足度★★★★

あの役者がすき
脚本に共感した点も多々あった

書いた人間はいいやつかもしれないとも おもった

うまい役者がいて それを ぜひみにいってほしい!

ネタバレBOX

★ほかのひとはそうでもなかったみたいにみえたけれど
わたしは音と光がどうしてもつらかった

もう少し緩和されたら評価1.5倍に!


★親族が死んだばかりだったが 受け入れられた

死の定義は  もうすこし 自由にきめさせてもらう とわたしは思った


★壁 の 静かさに同調していたが やがて壁の感情にひきこまれた
わたしがみた回に限っては、彼が担ったこの舞台での責任がとてもおおきく思えた
〔壁〕の演技をみれたことが とても感動的で ますます活躍をしてほしい

★オルゴールなどのように音を伝えるものは コンクリートよりも木製品・樹木などだろうなあと おもった  ←個人的好みなだけだけど

ありがとう!! 
「やすしくんへ」

「やすしくんへ」

RISU PRODUCE

一心寺シアター倶楽(大阪府)

2010/05/14 (金) ~ 2010/05/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

ガツーンと心に響く
人は何のために人を憎み、人を殺めるのか?正義とは何なのか?家族とは?親友とは?

心の底から人を愛した人が、その人の為に他人の命を絶ち、自分の命も絶とうとする。

死刑執行を待つ死刑囚たち。ほんのわずかな時間。でも本人たちにしてみれば、とても長く濃密な時間。

彼らの最後を見届けなければならない看守たちのそれぞれの思い。

出演者7人全員のそれぞれの心情が伝わり、自分の幸せな境遇を少し恥ずかしく思う。

この芝居を見て思うことはたくさんある。しかし、何より観て欲しいのは、この作品、この役者たち、そしてこの空間だからこそ成立する。それが芝居であるということ。

「ユー・アー・マイン」

「ユー・アー・マイン」

クロカミショウネン18 (2012年に解散致しました。応援して下さった方々、本当にありがとうございました。)

駅前劇場(東京都)

2010/05/12 (水) ~ 2010/05/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

頭と腹筋を使った
初めて観ました。なるほど、評判が良い理由がわかりました。
非常に綿密に計算して、たぶん稽古もたくさん繰り返して出来た「笑い」。偶然とか勢いじゃなく、狙い通りの笑い。すごいですね。
笑いすぎてお腹痛かったです。

ネタバレBOX

頭も使いました。役設定(?)がコロコロ変わるたびに頭の中で整理しないとついていけませんでした。いや、最後のほうはついていけてなかった自分(笑)よくぞここまで複雑にできたものだと感心。しかも複雑すぎて「えー?それはありえないんじゃ?」とテンション下がるんじゃなく、納得できてしまう不思議。
舞台美術も素晴らしい。どうしよう、これから観るものがみんなしょぼく思えてしまうかもしれない。
どの役者さんもそれぞれ良かったのですが、特に主役・梶さんをやった渡辺さんが好きでした。何もしなくても、そこにいてくれるだけでいい!みたいな感覚になりました。
エンガワノクラゲ

エンガワノクラゲ

クロジ

SPACE107(東京都)

2010/05/13 (木) ~ 2010/05/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

おもしろかった
毎回見に行ってますが、いつものように面白かったです。
初日だったのでちょっとしたトラブルもあったけど、それも初日ならではのアクセントです。

「ユー・アー・マイン」

「ユー・アー・マイン」

クロカミショウネン18 (2012年に解散致しました。応援して下さった方々、本当にありがとうございました。)

駅前劇場(東京都)

2010/05/12 (水) ~ 2010/05/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

数組まとまっただけでも
浮気と誤解、そして、その場を取り繕うためについた嘘であれだけ複雑な状況になっちゃったのに、少なくとも2組は丸くおさまった(?)のは奇跡です。収拾つかなくなって全員爆発で終わりでなくてホッとしました。全員が好演だったと思います。

「ユー・アー・マイン」

「ユー・アー・マイン」

クロカミショウネン18 (2012年に解散致しました。応援して下さった方々、本当にありがとうございました。)

駅前劇場(東京都)

2010/05/12 (水) ~ 2010/05/16 (日)公演終了

満足度★★★★

ファルスの王道
以前観た『妊xxx婦 SANJO』同様レイ・クーニーばりのとっさのウソと勘違いが錯綜するファルスの王道で、薄氷を踏む状況の連続に観ているこちらまでハラハラし通し。
また、A棟とB棟の違いを表現すべくごく短い暗転の間に花と絵を変えるワザにも感心。

「ユー・アー・マイン」

「ユー・アー・マイン」

クロカミショウネン18 (2012年に解散致しました。応援して下さった方々、本当にありがとうございました。)

駅前劇場(東京都)

2010/05/12 (水) ~ 2010/05/16 (日)公演終了

満足度★★★★

ごちゃごちゃし過ぎる感も・・
物語は説明にあるとおり、相手方の家族と食事会をするため 自分の家族を呼んでしまっていたことから起こるドタバタコメディ。

ネタバレBOX


田端幸太と加瀬千郷らの家族は食事会をする設定で動いてしまっていたことから、今更、キャンセルなんて出来ない。二人はやむなく新築ツインタワーマンションのモデルルームで食事会を開催してしまう。ここで加瀬千郷が苦しい策を練って偽装家族を作ってまでも無理無理に決行してしまうから、なんやら話は矛盾だらけになってしまう。それでもどーにかこーにか、辻褄を合せる為に、更に偽装家族が入り乱れて偽装、偽装のオンパレードと化してしまう。笑

そんな偽装家族はカマ風味の母親だったり、とんでもなく若い女子が60歳の母親という設定になったりと、パロディのようななんちゃって家族になっちゃうものだから、もはや、何が何だかわからなくなってしまう。笑

偽装家族のアイデアのほとんどは加瀬千郷が指示を出し、小細工するが、その小細工が過ぎて観てる方もとんと解らなくなってしまう。ちょっと練りこみ過ぎの感はあるものの、終盤はどうにかこうにか収まりをつける。笑
疑心暗鬼になって別れるはめになった恋人たちはめでたく誤解も解けて元の鞘に収まるものの、一方で加瀬千郷の恋人・西園哲也は更に小細工をして加瀬千郷を失うはめに。

シチュエーションコメディ! と謳うだけあって笑いどころも満載だったが、人間関係が複雑すぎて、ややこしくなった感は否めない。それでも楽しかったのには違いない。もうちょっとすっきりさせた方が更にオモチロ可笑しかったと思う。
『革命日記』

『革命日記』

青年団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2010/05/02 (日) ~ 2010/05/16 (日)公演終了

満足度★★★★

観ました
面白かったです。

旅、旅旅

旅、旅旅

ロロ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2010/05/06 (木) ~ 2010/05/09 (日)公演終了

満足度★★

ふーん
困りました。

『エレベーター音楽』公演終了 ご来場ありがとうございました!!

『エレベーター音楽』公演終了 ご来場ありがとうございました!!

津田記念日

インディペンデントシアターOji(東京都)

2010/05/12 (水) ~ 2010/05/16 (日)公演終了

満足度★★

うーん
ちょっと

北と東の狭間

北と東の狭間

JACROW

サンモールスタジオ(東京都)

2010/05/07 (金) ~ 2010/05/16 (日)公演終了

満足度★★★

あわせて
の評価です。

抜け穴の会議室

抜け穴の会議室

Team申

赤坂RED/THEATER(東京都)

2007/11/10 (土) ~ 2007/11/24 (土)公演終了

満足度★★★★★

前川作品初見舞台でした
佐々木さんのファンなので、行きましたが、テレビでしか知らなかった中村さんの意外な舞台俳優としての資質を初観劇し、思ってもみない収穫でした。
そして、この脚本を書いたイキウメの前川作品との出会いでもありました。
前川さん、一目惚れでした。
星新一や清水義範の小説の愛読者でしたから、こういう世界感の芝居は大好きです。
ただのSFものに終わらず、きちんと人間と人間の絆が描かれていて、胸打たれました。
是非、いつか再演して頂けないかなと、期待しています。

犯さん哉

犯さん哉

キューブ

PARCO劇場(東京都)

2007/10/06 (土) ~ 2007/10/28 (日)公演終了

満足度★★★

回顧
結果、賛否両論になったが、
今思い返すと始まる前からそんな空気があったんだよなぁ。
PARCOの客は怒るよね。本多劇場だったらこうはならない。
蛇足ですが、怪物だよね、古田は。

わが闇

わが闇

ナイロン100℃

本多劇場(東京都)

2007/12/08 (土) ~ 2007/12/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

回顧
これは驚かされた芝居だった。映像の使い方も含め。
今平ばりの重喜劇を観せられた感じ。
ここ5年くらいの中では、これを超える芝居は観てないなぁ。

消失

消失

ナイロン100℃

紀伊國屋ホール(東京都)

2004/12/02 (木) ~ 2004/12/26 (日)公演終了

満足度★★★★

回顧
これは「Happy Together」に尽きる。
タイトルバックとこの曲で一気に引き込まれた。
「大倉君、ひと皮むけたなぁ」なんて、えらそうなことを
言いながら家路に着いた思い出。

「ユー・アー・マイン」

「ユー・アー・マイン」

クロカミショウネン18 (2012年に解散致しました。応援して下さった方々、本当にありがとうございました。)

駅前劇場(東京都)

2010/05/12 (水) ~ 2010/05/16 (日)公演終了

満足度★★★★

This is シチュエーションコメディ!
ウソと勘違い、思い込みに開き直り、人の出入り、等々、それらをグッとミックスし、とにかく、パズルのように良く組み立てられている。
これぞシチュエーションコメディという舞台。うまい。

とてもいい感じに笑えた。
上演時間も手頃だし。

ネタバレBOX

冒頭、エンジンのかかり具合がイマイチだったのか、観ていて「あれ? これ笑えるのかな」と、やや不安になったのだか、徐々にエンジンも暖まり、いい感じに笑いが場内に起きていくのと同時に、私も笑っていた。

2つの場所で起こり、2つの問題(2組のカップルの話)が絡み合うというストーリーは、なかなかできるものではない。
とにかく、その脚本と、細かい演出には、感心するばかりだ。
ウソにウソを重ね、シチュエーションに別のシチュエーションが重なっていき、この物語は、一体どこに行き着くのだろうかと思わせるところがうまい。
さらに、まったく関係ない第三者がそこに加わって、というのもいい感じだ。
しかも、きちんと台詞と設定で笑わせてくれるところもいい。

登場人物のキャラクターがいいし、演じるどの役者もとてもいい味を出していた。

観ている側としては、その場所にいる、危機に陥っている登場人物に、常に感情移入をしてしまいがちであり、「何て言ってここは切り抜けようか」なんてことを一緒に考えてしまう。
そういうシチュエーションコメディの王道を行くような、見せ方がうまいと思う。観客がやきもきしなければ、笑いは起きないのだから。

ただし、この物語の大本となる、マンションの現地ギャラリーで両家の親子が顔合わせをする(しかも2組とも)ことと、タイミングよく知り合いのカップルが似たような境遇にあるという点は、無理がありすぎるように思える。
もう少し無理ないノーマルな設定からスタートすれば、もっと面白くなったのではないだろうか
そこから始まり、ちょっとしたウソのために(例えば、このマンションが自分のものである、とか)少しずつ混乱していくなんていうふうな感じだ。

つまり、スタート地点が、まっとうであればあるほど、物語がヒートアップしていく中で、登場人物たちが、常軌を逸した行動に出ざるを得なくなっていくという設定にして、それがさらに倍増していく、なんていうほうが、笑いももっと大きくなったのではないだろうか。

また、A棟とB棟のセットは、花と絵の違いで表していたが、観客にまったく別のところであるとわからせるためには、もっとはっきりした大きなものを使って変えたほうがよかったと思う。
そうすれば、AとBを行き来する登場人物に対して、自分がどちらにいるのかわからなくなる、あるいは勘違いをさせる、なんていう笑いも作れたように思えるのだ(さらに複雑になるけど)。今回、2つの場所にする必要性があまり感じられなかったし。

いずれにしても、いい劇団に出会えたと思う。
次回も楽しみにしたい。

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