最新の観てきた!クチコミ一覧

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ベンガルの虎

ベンガルの虎

新宿梁山泊

花園神社(東京都)

2010/06/18 (金) ~ 2010/06/22 (火)公演終了

満足度

うーん・・
去年お友達に誘われて、初めてアングラ芝居というものを観劇。
すごい!!!と大興奮した記憶が忘れられなくて、再演の情報を得るや待ち遠しくて仕方がなかった、のだけど。

うーん・・・。

今回のはなんか、いまいち。かな。
2回目で新鮮じゃない、ってことのうーん。じゃなくて、なんか、随所が薄っぺらいかんじになってた。キャストが一部替わってたのとか、たぶんそこらへんが、力不足を感じさせたのかな。前のまんまの方が良かった。チラシに名前あるのに出てない人もいたし。スケジュール調整とかうまくいかなかったのかなあ、と素人考え。
演出とか相変わらずダイナミックなんだけど、メインキャストが対応しきれてない感じ。

残念でした。

サウイフモノニ・・・

サウイフモノニ・・・

劇団チョコレートケーキ

テアトルBONBON(東京都)

2010/06/16 (水) ~ 2010/06/20 (日)公演終了

満足度★★★

倫理観を問う作品
宮沢作品は奥が深いですね。

ネタバレBOX

ブドリと生前付き合いのあった人を訪ねる形で、ブドリのこと、ブドル以後の研究を明らかにしながら人間としての倫理問題、科学者倫理を問う作品。

軍事利用につながることを知りながら、軍の支援を受けて原子力研究をする研究者たち。ちょっとした発明が軍事利用されることもあるので、私たちから決して遠い問題ではありません。

妹との再会のことについて、忘却?、気にしていたか?、探したか?…、きちんと行動が伴わなければダメ。ドキッとしましたが、それは妹にも問われるべき問題ですね。
エラーメッセージ

エラーメッセージ

tea for two

「劇」小劇場(東京都)

2010/06/17 (木) ~ 2010/06/20 (日)公演終了

満足度★★★★

オムニバスならではの味
3編の三人芝居。
コミカルに始まり途中からさらに加速して大いに笑わせる1編目、若干苦しい部分があるも次第にコワくなりつつ軟着陸を示唆する2編目、劇中のあるシーンと芝居自体のスタイルをカブらせる構造で締めくくる3編目という構成が上手く、オムニバスならではの味を堪能。

組曲「空想」

組曲「空想」

空想組曲

OFF OFFシアター(東京都)

2010/06/16 (水) ~ 2010/06/22 (火)公演終了

満足度★★★★★

何度も味わいたくなる稀有な魅力
初日を拝見しました。

一つずつの作品が磨かれていて、
作品の重なりが心地よく積もり、
観終わったときに
一遍の作品としての質感に
深く浸される・・・。

小粋で、奥行きがあって、ちょっとシニカルでスパイシー。

深い輝きを秘めた短篇たちであり、
その色が重ねあわされた連作でもあり、
さらには時間に綴じ合わされたひとつの物語でもあり・・・

豊かに満たされました。
しかも、
満ちてなお、
貪欲にもう一度味わいたいと感じさせるような魅力が
この作品には内包されておりました。

ネタバレBOX

冒頭のシーンに
観る側を舞台に惹きつける小粋さがあって。

そこから、短篇が
しなやかな語り口で綴られていきます。

それぞれの物語として切り取られた時間は
ヴィヴィッドで、
あるいはコミカルで、
時にぞくっとくるほどにシリアスで、
もしくはひりひりするようなテンションや閉塞感を持ち、
さらには深く、カジュアルで、心地よい。

ほほえましく甘酸っぱいエピソードに何気にときめき、
抜けのよいウィットに心をほぐし、
パズルが解けていく刹那に目を見張り、
タフな感覚に息が止まり、
ビターなテイストに取り込まれ、
切なさとぬくもりに浸される・・・。

作品の隠し味が
ひとつずつ異なった色に物語を染めて・・・・。
その作品に満たされているのに、
魔法のように次の作品にも満たされるのです。
よしんば、同じ場所設定であっても、
あるいは異なった世界が差し込まれても、
しなやかな奥行きに裏打ちされた作品の連なりは
観る側を飽きさせることなく
むしろ貪欲にしていく・・・。

さらに、物語が積み重なっていくうちに
いくつかの作品を束ねる糸が現れて、
目にした色たちから醸し出された
さらなる彩りを見る側に注ぎ込んでいきます。
奥深い宝石の色が、
組み合わされることでさらに別の印象を生みだすように、
個々の作品がもつテイストと、その重なりの質感が
観る側をさらなる感覚で満たしていく・・・。

最後の作品で、いくつにも組み合わされた宝石たちが
時間という糸で首飾りのように束ねられて・・。
宝石たちの輝きと首飾りとしての美しさが
一つの質感となって観る側に置かれるのです。

その余韻を味わいながら、
冒頭のシーンと結ばれたエピローグの小粋さに
さらに身をゆだねて。

同じ回を観た知り合いの方が、
極上のフルコースを味わったようだと評されていましたが
まさにその通り。

奇をてらった食材ばかりを使うことなく、
小難しい能書きがつくこともなく、
でも、それぞれの皿の味付けには
味わう側の手を止めさせないだけの洗練があり
役者たちの仕事にもがっつりとうまみが込められていて・・・。

観る側を前のめりにする皿、軽やかな皿、がっつりとした皿、
目を覚ますような皿、遊び心に満ちた皿、深い余韻を残す皿・・・。

エピローグの軽さが、
エスプレッソの切れを持った苦みと重なって・・・。

たっぷりと満たされているのに
また食べたいと思う・・・。

何度も味わいたいという欲求を
がっつりと掻き立てられる
稀有な魅力に囚われながら、
劇場のエレベーターに足を運んだことでした。

☆☆☆★★★
ボディーガードマン 

ボディーガードマン 

Team 紅 演劇部

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2010/06/17 (木) ~ 2010/06/20 (日)公演終了

満足度★★

大きなうねりはない
物語に奇抜な展開もパンチ力もない。でもってこういう脚本なら特に「ボディーガードマン 」というタイトルでなくても良かったような気がする。タイトルから想像して、それなりのアクションやデンジャラスな暗転があるのではないかと、想像を膨らませると軽く裏切られる芝居ではある。ワタクシははっきり言って途中で飽きた。

以下はネタばれBOXにて。。


ネタバレBOX

ボディーガードマンの日常を描いた作品。「そよかせ警備保障」ではスーパーなどの警備を受け持つ。そよかぜ・・・って警備保障のネーミングからかんなり外れていることから、もしかしたら、これはコメディではないかい?!(^^)なんつって大きな期待を抱く。

しかし物語が進むうちに、一人の家出少女が絡んできて、芝居の殆どはこの家出少女と山崎ことガードマンだけの世界観で溢れてしまう。まるで昼ドラだった。しかも、主役となる少女の演技力が観てられない状態。立ち上げ劇団一発目で、集客を考えるあまり、客寄せパンダでこの少女を起用したのだろうか?

そんなだから本自体にもインパクトはなく、ベタな座組みの見本市みたいなもの。他力本願でルル(株)ドゥイング・プロのタレントなんか使うからだ。こういうタレントに限って可愛く見せたい、綺麗に見せたいという意識の余り、演技が雑になるのだ。

ワタクシはタレントを観に行くのではなく、芝居そのものを観に行くのだから、本やキャストらの演技力と音楽、構成、照明その他全体で満足出来なければ、評価はおのずと厳しくなってしまうのだが、芝居ってそういうものだと思う。次回は是非、自分達の力で頑張って欲しいと思う。結果を出せば客は付いてくるのだ。
サウイフモノニ・・・

サウイフモノニ・・・

劇団チョコレートケーキ

テアトルBONBON(東京都)

2010/06/16 (水) ~ 2010/06/20 (日)公演終了

満足度★★★★

まじめな、じっくりしたお芝居
軽い芝居、笑いに走る芝居などが多い中、まじめに、まっすぐに「伝える」芝居を見た気がします。

少し間延びしてしまって感もありましたが、なにせ話はおもしろいので最後まで見れました。

ネタバレBOX

日澤さんの力の抜けた感じはいつ見てもなごみます。
エラーメッセージ

エラーメッセージ

tea for two

「劇」小劇場(東京都)

2010/06/17 (木) ~ 2010/06/20 (日)公演終了

満足度★★

これはいったいどうしたことか・・・
思わずわが目を疑うほどだった。これが昨年、珠玉の短篇集「ヒットパレード・スペシャル」を書いた人の作品とは思えず、とてもショックです。
あの染み入るような人間描写のきめ細かさはまったく感じられない。
3話オムニバスでそれぞれに「まちがい」があるのはフライヤー通り。1話、2話との接点が3話にありますが、ジグソー・パズルの最後のピースがパチンとはまらないのでスッキリしません。100ピースで完成するジグソー・パズルに15枚くらいのピースしか渡されず、「これで完成図を予想して楽しんでください」と言われているようです。
ファインプレーやクリーンヒットを期待して野球を観にいったら、凡打や悪送球の山で、ひどく単調な試合運びの末、0対0で終わったみたいな気分である。
私が薦めたいと思う芝居とは今回、まったく違っていました。
大根健一ファンとしてはこの作品で判断されるにはしのびず、でも、大人の琴線に触れる作品を送り出している優れた作家にはちがいなく、これからも見続けたいと思っています。次回作に期待します。

ネタバレBOX

冒頭と、話の間の場面転換に出演者全員が椅子とりゲームをして、このオムニバスの内容が微妙に絡み合っていることを示唆しているけれど、実際にはそれほど「話の妙」がないのが残念。結論から言うと第1話が一番おもしろく、2話以降が単調で、いつエンジンがかかって面白くなるのかと待っていたがいっこうに面白くならず、時間が長く感じられた。
第1話は、不安を抱えて診察を受ける患者(湯澤千佳)と、ウソをつくと2度同じ言葉を繰り返す癖のある医師(大岡伸次)、自らもガン検査の結果を待っている看護師(木戸雅美)。
この看護師、勤務中もヘッドフォンをつけて子供の運動会のダンスの練習に余念がない。看護師が医師の癖を患者に教えたため、患者はどんどん不安になる。ウソ発見器代わりに看護師が「医師が英国にいってポール・マッカートニーに遭遇したときの話」について医師に質問し、ウソと癖が合致するのを患者に納得させようとするのが可笑しい。看護師のほうは結局ガンがみつかり、医師の友人で大学の研究室に残った近藤という準教授のいる研究室の若手研究者が中心に発見した画期的治療法を受けるように看護師を説得する。この段階で、看護師は「医師がウソをつくとき、右手の指を動かす癖があること」を指摘し、混乱する。大岡は昔から出てくるだけで何かやってくれるのではと期待させる人。木戸の看護師も存在感があり、2人の掛け合いが面白い。
「血圧をはかる腕は左右どちらでも」と看護師が言うが、ふつうは「右手」と言われるが・・・。
第2話は無実を主張するが老女殺人事件の容疑者にされてしまった主婦(西尾早智子)と職場結婚した年下の夫(長内那由多)、その同級生の弁護士(栂村年宣)の話。拘置所での面会場面が実際なら空気穴がたくさんあいた窓が2人の間にあり、監視官が1人付くが、装置上それがないため、まるで法律事務所で相談を受けているようなリラックスムードなのが気になった。
弁護士は妻が夫からの手紙がほしいとの要望を伝えて夫に手紙を書かせるが、夫の家で紛失してしまう(ここが少々わざとらしい)。夫からかつてたくさんの手紙をもらっていた弁護士はやむなく夫の筆跡をまねて手紙を書き、妻に渡すが、「初デートの思い出」を夫が弁護士に見栄をはって嘘をついて書いていたため、弁護士の手紙に妻は怒ってしまう。面会に来た夫と妻がアリバイの裏づけとなる銀行通帳の保管場所をめぐって口論になり、妻は夫を困らせようと咄嗟に「私が殺しました」と自供してしまう。実際、これだけ大声でやりあったら面会を中止されてしまうだろう。それに、やってもいない殺人容疑を夫婦喧嘩の腹いせで自供したりしないと思う。劇中、夫が家に帰って、たぶん妻が言っていた「春物のスーツ類をクリーニングに出す」ため用意していると、紛失した手紙が出てくる。妻がなぜ容疑者にされたかも描いてほしかった。
第3話は、医学部の地味な若手研究者(塚原美穂)と2話の殺人事件の容疑者とテロップで誤報されてしまった編集者(渡邊亜希子)のインタビューをそれぞれ依頼するTV局員(小森健彰)。
研究者は1話の近藤の研究室にいる設定のようだが人違いだったようで、編集者のほうは誤報の汚名を晴らすためのインタビューで、単に現場の野次馬ではなく、被害者の老女と深く関わりがあったことが炙り出されてしまう。
若手研究者のインタビューが1話とのこじつけめいていて、どうして人違いに至ったか理由がわからず不自然。編集者が真犯人と思わせたところで話が完結してしまい、中途半端な結末がスッキリしない。編集者に話を絞ったほうがよかったように思えた。塚原も渡邊も好演しているだけに残念。
全編を終えて、「え?あんなに時間かけてこれで終わり?」と唖然としてしまった。
生意気なようですが、大根氏はユーモアのセンスも人物の心理をていねいに描く腕も持っている作家なのだから、凝った仕掛けを考えず、直球勝負の作品のほうが自分は好みです。今回の作品は長所が死んでしまっているように思えました。
スカ☆ブラ

スカ☆ブラ

グレコローマンスタイル

西鉄ホール(福岡県)

2010/06/18 (金) ~ 2010/06/20 (日)公演終了

満足度

パフォーマンスは素晴らしかった。
確かに祭りであった。

演奏やダンスのパフォーマンスは充分満足できるレベルのものだった。
各グループのファンもけっこう来ていた様子。


それだけで考えれば星を四つくらい進呈したいところだが、どう考えてもそれは出来ない。

理由は単純で、これを1つの芝居・作品としてみたら完成度が非常に低いからだ。

ストーリー自体はそれぞれの出し物をつなぐ為にあるだけで、それぞれのパフォーマンスはストーリーにからまないものや、パフォーマンス同士が絡みあってないものもある。

「スカ☆ブラ」と謳っている割には主人公二人は歌わない。そして、スカもあまり出てこない。
どう見ても「ブルース・ブラザース」を模しているのに。
あくまで祭りで「演劇」ではないということか?


とにかく作品を壊していたのは芝居部分だった。
パフォーマンスの繋ぎならばもっと短く刈り込めばいいだろうに、ダラダラと無駄な芝居が続く。それも、さして必要を感じないストーリーだった。

場所を1ヶ所に限定するのは舞台という性質上仕方のないことだが、「ブルース・ブラザース」から「そのまま」でありながら捻じ曲げて持ってきたものや「ブルース・ブラザース2000」のイメージから持ってきたと思えるものなどの中には、あまりにも捻じ曲げられ過ぎていて憤りを感じるものもある。


話題を飛ばしてしまうが、魚住関係と若い2人の恋愛は長すぎて、しかも必要はないだろう。(それを言えばほぼ全てについて言えるが・・・。)


また、あまりに本家と同じように進めようとしたがために失敗しているシーンもあった。
一番目立つのがコンサートの頭のシーンだ。
主人公2人が遅れて会場に登場。が、会場はシーンとして2人は呆然とするという場面。
だが、実際の会場では二人の登場に拍手が送られた。だが2人は本家と同じように戸惑いを見せる。
段取りだけで演技をコピーしてはその会場とのズレが役者に出てくるのだ。

魚住との対決シーンでは、日本という設定なのになぜ突然マシンガンが出てくるのか。それまでのトーンからもマシンガンは違和感がありすぎる。
さらにそのシーンはセリフも動きも「本家」ほぼそのままのまさに「盗作」だ。
これは創作者としてどうかという姿勢すら問いたくなる。

「ブルース・ブラザース」へのオマージュとHPには書かれていたように記憶している。
ならばなぜ、「本家」を元に面白いもの、いいものを作ろうとしないのか。
ストーリーも演技も、そして小道具も劣化したものばかり見せられては、本当に本家作品が好きなのかと疑いたくなる。

ネタバレBOX

スカロケッツの面々が「高校生役」というのには笑った。
ヒゲの高校生・明らかに老けている高校生はそれだけで成功だろう。
演技が出来なくてもそれを逆手に取るいい作戦だった。


「ジェイク」役の方のサングラスはウェイファーラーだったのだろうか?
似ている気はしたが、確認ができなかった。
組曲「空想」

組曲「空想」

空想組曲

OFF OFFシアター(東京都)

2010/06/16 (水) ~ 2010/06/22 (火)公演終了

満足度★★★★★

短編集と感じさせない短編集
お腹いっぱいになりました。ごちそうさまです。

ネタバレBOX

最後にいままでの「晩餐」シリーズが実はつながっていたくだりと、そこの大塚さんが非常によく、うるっとしてしまった。ただ食べているだけであそこまで表現できるのは圧巻。


「彼に似合う職業」の顕史郎さんも必見。役者魂が伝わる極限状態の作品です。


日替わり短編のおじさん3人もなごみました。今日来れてよかった。
ボディーガードマン 

ボディーガードマン 

Team 紅 演劇部

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2010/06/17 (木) ~ 2010/06/20 (日)公演終了

満足度★★

‘奇’をてらわない安心感。
良くも悪くも、ここまで‘奇’をてらわない作品を久々に観た気がします。‘暗転⇒人入れ替わり’で幾つかの場所を表現するオーソドックスな舞台装置。‘前半笑わせ⇒後半シリアス人情’といったオーソドックスな展開。‘ありきたり’と言えばありきたりなのですが、逆にどこか安心して見れた気がいたします。正直クオリティの高さは保証できませんが、「なんか難しい事かんがえずに観たい!」というのにはむいてるかも?常に話の中心にいる飯島さんが好演。あきらかに芝居を支えてらっしゃいました。個人的には本多智をもうちょっと観たかった…。

移動

移動

劇団桃唄309

座・高円寺1(東京都)

2010/06/16 (水) ~ 2010/06/20 (日)公演終了

満足度★★★★

緊張しました
後半は観ていて、とても緊張した。演劇を見ながら、単に面白いとか盛り上がるとかイイ感じというだけではなくて、緊張をするというのは久しぶり。もちろんこの「移動」というモチーフは、何かのメタファーであるのだと思うのだけれども、自分のいまの個人的状況に妙にシンクロしたというのがその理由かもしれません。

愛死に【ご来場ありがとうございました。】

愛死に【ご来場ありがとうございました。】

FUKAIPRODUCE羽衣

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2010/06/12 (土) ~ 2010/06/22 (火)公演終了

満足度★★★★★

みた
とりあえず見てみれば?と色んな人に勧めたい。
あれこれ芝居見て、もう何見ていいか分かんないて人とか。
客に退かれることを恐れてしまった劇作家でも。
むき出しの言葉のほほえましさとかなしさ。

トラムとライブハウスは行っていない。
「朝霞~」を見たときは入り込めなかったのに、一度体験しているせいかなんなのか、今回は気持ち前のめりで見られた。のみならず舞台上の人々がとっても羨ましかった。ごくたまに、そういう作品がある。

藤一平のアフタートークも、独自の切り口と親爺ギャグが冴えて、ずっと聞いていたかった。それだけで★もうひとつ。

組曲「空想」

組曲「空想」

空想組曲

OFF OFFシアター(東京都)

2010/06/16 (水) ~ 2010/06/22 (火)公演終了

満足度★★★★

まさに分類不能な短編集でした
隠れ家的なレストランの1テーブルで起こる、
さまざまなドラマが、繋がっていないようで。
妙にリンクしている絶妙さが楽しめました。
ウエイターさんの存在感ある演技、好みです(^^)。

ネタバレBOX

1組のカップルのレストランでの初デートから、
長い年月を重ねて離婚に至るまでの、
さまざまなドラマを、同じレストランのテーブルにて見せていっていた。
というオチは、まとまり良く。心地の良いカタルシス得られました。

ただ男性の浮気していた話は、わかりにくい演出に思えて(-)です。

地球最後の男の話での、効果音とか、ライティングは見事でした。
暗転さほど使わない、上手な場面転換は優雅さや余裕を感じるトコでした。

おしむらくは、オチのKEYともなった、シェフ一押しメニューの料理に
対する思い入れやら、こだわり話を。折角登場した本人の口から。
語って欲しかったかな(^^)

(あの緑と赤の物体は何で出来ていたのでしょうか?)
松本商店街芝居始めました

松本商店街芝居始めました

劇団サードクォーター

吉祥寺シアター(東京都)

2010/06/15 (火) ~ 2010/06/19 (土)公演終了

満足度★★

物足りなさ感じました
役者サン達は良くやっていましたが、話の展開が平たかった気がしました。
「えーっ」とか「うーん」とか、一人つっこみを脳内でしながらの観劇に
なっておりました・・・。

ネタバレBOX

夏祭りの企画での芝居で、町おこしって・・・。
無理にまとめすぎた気がします。説得力が不足していたというか。
「あぁこれなら」と万人が納得するような企画での話しにすれば違ったかも。

中途で1組、帰られたのが判る気がします。

幽霊だったマスターやら、公園の水+トイレも公園!
などという貧乏ボロアパートネタなんかは楽しめたので、
基本話が無理め、だったかな。
現実感と説得力に乏しく、違和感が拭えなかった気がしました。
あらはん~ARAHAN~

あらはん~ARAHAN~

ACファクトリー

ザ・ポケット(東京都)

2010/06/16 (水) ~ 2010/06/20 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しかった〜
前半は、いろんなキャラクターに、楽しく笑わせてもらいました。アクションがあることをすっかり忘れてたほどです。
後半、いきなりの急展開に戸惑いつつも、かっこいいアクションに見とれちゃいました。

サウイフモノニ・・・

サウイフモノニ・・・

劇団チョコレートケーキ

テアトルBONBON(東京都)

2010/06/16 (水) ~ 2010/06/20 (日)公演終了

満足度★★★★

エピソードの積み上げ方による、物語の構築が素晴らしい
ディティールを大切にして、台詞にきちんと意味を持たせ、それが活きてくることのうまさがある。

現在と、聞き取り調査の中でのエピソード(過去)の部分の切り分けと、組み合わせによる見せ方のうまさ。
それを演じた役者の力量も評価に値する。

ネタバレBOX

宮澤賢治『グスコーブドリの伝記』を下敷きにした物語。
自己犠牲がテーマである物語の、主人公の本当の姿を暴こうとするのは、同じように、父親が他人を救うことで悲しい想いをしてきた男。

しかし、本当の姿を暴く過程で、男の内面にある父の姿を浮かび上がらせていく。

その物語がとてもよく、深い味わいを残す。

役者たちは、簡単な扮装や所作でいくつもの登場人物を演じるだけでなく、同じ登場人物の別の年代をも演じる。
一見複雑になりそうだが、その組み合わせが、見事に効果を上げている。

回想シーンの積み重ねによって、物語は進んでいくのだが、それが単調にならずに、並行させたり、時代の前後を自在に動かすという演出が見事。
また、高低差のある舞台装置の使い方もうまい。

グスコーブドリの一番年長を演じた山崎雅史さんが一見、知的で冷たそうに見えつつも、ラストの人間的な吐露がとても効いていて、グスコーブドリの本当の姿を垣間見せていた。

また、クーボー博士(西尾友樹さん)の動きや台詞回しが、何を考えているのかわからない、天才肌の一種近寄りがたい雰囲気を見せているのもよかった。あのように接してきたら、混乱するであろう。
それに対して、ペンネン博士(菊池敏弘さん)のクールで理知的な雰囲気もよく、舞台が締まって見えた。

これだけ、物語がうねって行くのに、物語を進行されるだけでなく、台詞がきちんと機能していることも素晴らしい。
台詞で、物語の、より深みが増していくシーンが多かった。

印象に残っているだけでも、クーボー博士が神についてグスコーブドリをはじめとする若い科学者に問い掛けるところや、グスコーブドリが妹と再会したときに、妹がグスコーブドリに聞けなかった「私を捜しましたか」という台詞、また、ペンネン博士が、「自分たち科学者に恐怖する」というような台詞などがある。

それらは、痰に何かを直接的に訴えたり、答えを求めるのではないあたりがうまいのだ。


余談だが、グスコーブドリが新しいエネルギーを生む炉を止めに、中に入って行くというシークエンスは、ソ連原潜K-219の臨界事故の際に、原子炉の臨界を防ぐために犠牲になった水兵の話を思い出した。
コクーン歌舞伎「佐倉義民傳」

コクーン歌舞伎「佐倉義民傳」

松竹/Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2010/06/03 (木) ~ 2010/06/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

泣きました!
観る前は、歌舞伎にラップって〜!?と思ってましたが・・。
ラップが聞き取りづらいところもあり、ちょっと残念でしたが、なんかいい具合に融合してるし、心にガンガン響いてきました。
木内宗吾は、ほんっとスゴイ人ですね。むっちゃ感動して、泣きました。

吸血鬼

吸血鬼

ネルケプランニング

PARCO劇場(東京都)

2010/06/04 (金) ~ 2010/06/13 (日)公演終了

満足度★★★★

出演者だけで決めてしまったばっかりに・・
誰が吸血鬼役をやるの?ってぐらい、内容については、無知なまま観に行ってしまいました。吸血鬼なんて出てこないことと、内容の重たさには、驚きました。

舞台で拝見するのは初だった、鈴木砂羽さん。特に、山崎銀之丞さんとのシーンでは、息ができないくらい。かなり感動して帰ってきました。

ネタバレBOX

最後のどんでん返しには、あまりのことに、なかなかついていけなかった。観終わってから、友人と、そういうことなんだよね?と確認はしたが、果たして、それが正解なのか・・・。
眠れぬ夜の1×8レクイエム

眠れぬ夜の1×8レクイエム

水木英昭プロデュース

紀伊國屋ホール(東京都)

2010/06/09 (水) ~ 2010/06/15 (火)公演終了

満足度★★★★

コメディと書いてあったので・・・
チラシなどにコメディと書いてあったので、きっと、思いっきり笑わせようと、詰め込みすぎた気もしましたが・・・。でも、いっぱい笑ってきました。

後半の青柳塁斗くんの迫真の演技には、びっくり!今後が楽しみな役者の一人になりました。
そして、更にびっくりしたのが、曽我泰久さん。恥ずかしながら、懐かしい世代ですし、拝見してて、なんか感動しちゃって、別の作品も観てみたいと思いました。

君といつまでも

君といつまでも

バジリコFバジオ

駅前劇場(東京都)

2010/06/17 (木) ~ 2010/06/21 (月)公演終了

満足度★★★

人形劇?
内容盛りだくさんで、盛りだくさん過ぎる感も否めず・・・。

ネタバレBOX

初観なので、勝手な意見、お許しを。

まずは、ちょっと演者多すぎかな。
また、絡んだストーリーも多すぎ。
ヤクザ周りの話は、あまりいらないような。
神様と悪魔とのやりとりも何だか中途半端。

でも、役者さんは皆一定水準以上で上手い。

なので、こう言ったカラー劇団なのかとも思えば、
悪いとはいえないのかな。

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