
ReLIVING(リリビング)
中野劇団
in→dependent theatre 2nd(大阪府)
2023/09/16 (土) ~ 2023/09/18 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
いや〜おっもしろかったぁ!かの名作『10分間』を彷彿とさせる容赦のないぶっ込み度合い。さすが中野さんの本はさりげなさを装いながら少しの隙もなく。またよく出来てるなぁと感嘆するのが起こる出来事に対するリアクションがリアルな点。
創作の世界だとそんなわけないようなことも登場人物はすんなり受け入れがちで、まぁそれはいちいち止めてると話が進まないという事情もあるけれど(笑)でもね、そこをしっかり引っかかる、すんなり受け入れない、理解しない。そりゃそうよね、確かにだわ。
そのリアルさがあるからどんな突拍子もないことでも観てる側の心も置いてけぼりにならないでむしろ生まれ出る説得力。設定の見事さ、リードの巧みさ、リアルの匙加減、具現化するキャストの技術。さいこーでした!めっちゃ楽しかったぁ。

W/E
壱劇屋
扇町ミュージアムキューブ・CUBE01(大阪府)
2023/12/29 (金) ~ 2023/12/30 (土)公演終了

熱海殺人事件
SHASEN
日本写真映像専門学校・実習棟1階ホール(大阪府)
2023/09/22 (金) ~ 2023/09/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
そうか!こうなるのか〜!コンプライアンス的にだいぶまろやかに、そして全編に渡って今の世のコンテンツが盛り込まれてはいたのだけれど。そーゆう前提ぶっ飛ばして、昭和の雰囲気を観てたらラストで一気に令和に飛ばされたような、なんとも言えないある種SF的な不思議な体験を味合わせて頂きました。急にね、飛んだ、意識が飛んだ。面白いわ、演劇ってほんと面白い!そんな面白さをくれる熱海でした。あぁ〜沼だわ。熱海をもっと観たくなる、知りたくなる。
そんでオカモト國ヒコさんならではやなぁというところが、キラメキ色があったところ。見事にナチュラルにオマージュしてぶち込んでました。魔術師なのかしら…?と思うと同時に熱海の懐の深さも感じて。これまたとても良き熱海でした。
欲を言うところは唯一。花びらもっと盛大に撒き散らかして欲しかった〜!いやわかるんです、生花って地味に予算かかる上、片付けも大変。でもだからそこをちゃんと生花使って撒き散らかしてるだけでも充分!だからあえての、個人的な欲(笑)

4047
廃墟文藝部
愛知県芸術劇場 小ホール(愛知県)
2023/11/17 (金) ~ 2023/11/19 (日)公演終了

gagap
ENG
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2023/11/22 (水) ~ 2023/11/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
部分点の加点は多いが、本筋自体はグッと来ない。キャラクターに移入する前に次の展開に行ってしまう。詰め込み過ぎ感が否めない。ただ演出も殺陣もキャラも部分点は多い

無駄な抵抗
世田谷パブリックシアター
世田谷パブリックシアター(東京都)
2023/11/11 (土) ~ 2023/11/26 (日)公演終了

ばいなら
オリゴ党
天満天六・音太小屋(大阪府)
2023/09/30 (土) ~ 2023/10/01 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
お芝居だと都会の方が画一性があってむしろ地方の方が集う人に多様性がある事が多いかもしれないなぁと。とても多様性のあるコミュニティでした。推しの形は様々。わたしの推しも聞いてもらいたくなりました。
とかくおめあての谷屋さんは、わたし谷屋さん観劇史上もっともサイテーなやつでした(笑)他の追随を許さぬぶっちぎりで。谷屋さんなのに。あーでも、あの彼を説教するには拳が要るなぁと思う側面存外ころっと懐けられる可愛いところもある辺りは、谷屋さんの愛嬌。

朝劇「恋の遠心力」
朝プロダクション
NOS Bar&Dining 恵比寿(東京都)
2015/08/19 (水) ~ 2024/12/31 (火)公演終了

YAMA-INU
劇団鹿殺し
あうるすぽっと(東京都)
2023/11/08 (水) ~ 2023/11/12 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★
露悪的なところ好きな人はいるかもしれないけど私はシンプル気持ち悪いなで終わってしまった。どのキャラクターにも魅力を感じないからどこまでも他人事で終わった

SQUARE AREA
壱劇屋
近鉄アート館(大阪府)
2023/11/04 (土) ~ 2023/11/05 (日)公演終了

「小さいエヨルフ」&「少年はニワトリと夢を見る」
突劇金魚
扇町ミュージアムキューブ・CUBE05(大阪府)
2023/10/03 (火) ~ 2023/10/31 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
『小さいエヨルフ』
中入って衝撃。懐かしのかつてのアトリエに帰ってきたかのよう。こんな空間が創れるだなんて驚きです。この上なく密な空間、息を吐く音すら聞こえる、もう観てるんじゃない、私達もあの世界に存在している。
人の心とは人生において出会う全てにより変化してゆく。この密で空気すら命を得そうな空間の長いで目の前に存在する生身の人間がその変わりゆく様を生々しくも色濃く観せてくれる。なんという体験なのだろうか。たまらなく非日常な時間と空間。あそこにいる間は現実から完全に連れ去られる。
なにが恐ろしいってキャストの組み合わせも何通りもあるというところ。同じ人物でも演じる人が変わればそりゃ全く別人になるのは必然。キャスト表見ながらこの人が演じるあの人物はどんなだろうと妄想せざるを得ない。でも一番恐ろしい点はその全てに山田くんは出ているというところかしら
『少年はニワトリと夢を見る』
久しぶりかつアトリエ外で観るのは初めて。この作品はアトリエで観るのが最大限に引き出される…と思ってました。だのにアトリエがなくなってしまった今、こんなにあの雰囲気を損なうことなくまた観られるなんて思いもしなかった。感動。
二人の関係性がえぐいのです。閉じた変化のない環境で時間を止められてる者と、目まぐるしく変わる環境の中で変化してゆくせざるを得ない者、二人の対比。競争意識、対抗心、マウント争い。そんなものさえなければ、素直に好意を向け合えれば、幸せなのに。
そんなことは本人達が一番分かってて、でも生きてるから、生きているからには捨て去れないから。蠢く感情が目の前の空間に渦巻く、あの空間を占める。最高の芝居でした。このロングランの二作品にはラインがある。全く別々の作品でありながら、二部作の如し。同日に通せて楽しめちゃいました

ヒモのはなし
ヒモのはなし製作委員会
ささしまスタジオ(愛知県)
2023/10/17 (火) ~ 2023/10/29 (日)公演終了

『つやつやのやつ』と『ファンファンファンファーレ!』(再演)
ムシラセ
駅前劇場(東京都)
2023/07/13 (木) ~ 2023/07/18 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
全ておもしろかったです!
つやつやのやつはお通夜の一幕物としてわかるんですよ。でもファンファンファンファーレはお笑いの劇場楽屋口前の一幕物として登場人物がどう絡んでどこに終着するのか全然予想ができなくて、観終わった後、書いた人に圧倒された気持ちで帰ったのを覚えています。
劇場では泣くのを堪えましたが、配信をひとりで家で観たら刺さるシーンがいくつもあってかなり泣きました。

C’est Promis
dynamize
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2023/10/05 (木) ~ 2023/10/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
めちゃくちゃ面白かった。エンタメとしての質が高い。1人で独壇場になる演出は好みではないのだが、ここまでのクオリティのものを見せられてしまってはひれ伏すしかない。
冒頭の文語体?みたいな台詞回しはとても気色悪かった。

『つやつやのやつ』と『ファンファンファンファーレ!』(再演)
ムシラセ
駅前劇場(東京都)
2023/07/13 (木) ~ 2023/07/18 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
楽しかった。でも泣いた。
感動した。けど笑った。
人との繫がりって大事だけど、面倒になるときもある。
でも良いこと有るよ!
と思わせてくれた良き舞台でした。

ゴスン
演劇組織KIMYO
ささしまスタジオ(愛知県)
2023/10/02 (月) ~ 2023/10/15 (日)公演終了

ジャングルジャングル9
アイビス・プラネット
インディペンデントシアターOji(東京都)
2023/09/20 (水) ~ 2023/09/24 (日)公演終了

眩く眩む
ムシラセ
劇場MOMO(東京都)
2023/09/06 (水) ~ 2023/09/10 (日)公演終了

ロリコンとうさん
NICE STALKER
ザ・スズナリ(東京都)
2023/08/30 (水) ~ 2023/09/03 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
よく出来た話だが言いたいことはたくさんある。が、それを考えさせるだけで良い作品だと言えるだろう。綿密に作ったんだろうなという感じはする。

春の遺伝子
テノヒラサイズ
in→dependent theatre 2nd(大阪府)
2023/10/20 (金) ~ 2023/10/22 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
ゾクゾクした〜!ぞわぞわ尾を引く。充分にありうる日本の未来の姿を追体験。人間とは何をもってして人間と定義付けるのか。五感も感情も記憶も全ては肉体に由来する肉体が作り出すもので。なら心は?心はどこから生まれるのだろう。それが最後の砦のように思えて
彼が言葉を発したのは、発っせられたのは、禁忌の先をいく奇跡、神の領域。ラストシーンが鮮烈に残る。凄いものを観た気持ち。。。
シンプルなのにシーンに合わせて巧みに表情が変わる舞台美術もとてもよかった。役が定まらないのも、この世界の虚無感を煽ってて良かった。
そしてこの世界を舞台の上で具現化するのがお一人お一人がエース級な俳優さんだけで構成されてるのがたまらなかったです。目の前の生の芝居を観る魅力を堪能させてくれる。はぁ…いいもの観た〜って満足感に充ちる。ゾクゾクするあの世界の中において湯浅さんが笑いを盛り込んでくれる瞬間は癒し