
帰ってきたアンチョビー
合同会社シザーブリッツ
上野ストアハウス(東京都)
2015/12/08 (火) ~ 2015/12/13 (日)公演終了
Bチーム4日目 オモシロイ!
この公演、劇場は上野ストアハウスで劇場空間は地下にありますが、だからアンダーグラウンド演劇って訳じゃ全くございませんが、でもこういう小劇場系の役者さんって演技スタイルが各個それぞれ(バラバラ?)で、歌舞伎みたいな伝統芸能や、そうでなくてもシェークピア劇みたいに一定の演技スタイルがある訳じゃないので、逆に個々の役者さんの個性が素直に反映された演技が観られるもの楽しみのひとつと思います。
ということで、石井陽菜さんは年齢を感じさせぬ(?)貫禄の演技で、昨年初めてお目にかかった時にも驚いた変幻自在の声は今回も健在。かなり音響が劣悪なこの会場でも響きを保って良く聞こえる彼女の声は貴重です。ソットヴォーチェでも響く声には驚きました。かなり恵まれた声をお持ちなんですね~そして、それを十分活かしてますし。また、ダンスのシーンでも彼女が笑みを湛えて踊っていたのは、とても印象的。表情の演技にまで気を回す余裕というか大胆さをお持ちなんですねえ・・石井陽菜、只者に非ず!
一方、相手役の伊藤えみさんは、今回コメディ作品であることを最大限活用しての大袈裟演技で魅せてくれます。特に歌舞伎の大見得風の箇所は「おっ!」って感じでした。いっそ荒事にも挑戦してください! それにしても今回は、いろんな大袈裟表情&演技が楽しいですね~。そして戦いの場面での真剣で美しい表情は、もはや彼女の伝統伎でございます。そちらはまた違う作品で存分に見せてください!
もうひとつ・・・倉内マリカさんが演じるママが更に演じる〇〇〇(カタカナで3文字)が、妙に適役でハマっていて、私、トッテモ気に入っております。あの雰囲気最高!!
皆さま、明日も宜しくお願いします!

MID騎士(KNIGHT)ミラージュ
無頼組合
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2015/12/11 (金) ~ 2015/12/14 (月)公演終了
満足度★★★★
失踪を疾走する...面白い!
探偵物語...と言ってもハードボイルドではなく、緩い笑いを織り込みながら底流には鋭い社会批判・混沌とした国際情勢がしっかり見える話。特に国際情勢についての部分は、当該国に問題があっても、内国干渉になってはいけない(国際連合憲章における友好関係原則宣言を持ち出す)。例外として、自国の問題に対して国際機関が介入できる事項、それがこの公演の本筋であり探偵が登場する理由にもなっている。
その理由とは...。

【『比丘尼』全公演終了しました。御来場、誠にありがとうございました!】
殺陣集団 伽羅牡丹
調布市せんがわ劇場(東京都)
2015/12/11 (金) ~ 2015/12/13 (日)公演終了
満足度★★★
矛盾願望の物語
人間の願望である「不老不死」、そうなったが故に悩む「死にたい」という矛盾した願望が生まれる。限りある命だからこそ、愛しく尊いと感じることが出来る。物語としては、細部を描くことに流されることなく、大きく普遍的なテーマについて伝説も絡めて描くなど創意が感じられる。
一方、ストーリーを重視しているため、光景にみる不思議な雰囲気を表しきれていないのが残念であった。

その王国の夜は明けない
シアターノーチラス
シアター711(東京都)
2015/12/09 (水) ~ 2015/12/13 (日)公演終了
満足度★★★★
働くとは...問い直し
”働くことは”を命題にしたような喫茶店の話。この喫茶店を王国になぞらえて動く群像劇のような...なぜか某国の経済危機を想起するようなシュールな展開は、日々の仕事の中で、いつも何のために誰のために働くなど強く意識していないと思う。意識の確認は、何らかのキッカケがあって行うと思う。その契機が...。

帰ってきたアンチョビー
合同会社シザーブリッツ
上野ストアハウス(東京都)
2015/12/08 (火) ~ 2015/12/13 (日)公演終了
満足度★★★★★
マチソワ
Aチーム→Bチームで観ました。甲乙つけがたい良さがそれぞれにあり、説明通りの百花繚乱、不撓不屈、満身創痍のハチャメチャドタバタハートフルっぽいコメディ!!を楽しめました。

わかれ道のリテラシー
9-States
小劇場B1(東京都)
2015/12/09 (水) ~ 2015/12/13 (日)公演終了
満足度★★★★
過去と現在の相互俯瞰
過去と現在が交錯する「ホテル・ラポール」での出来事。人生には転機となるような分かれ道がある。何を持って成功・失敗と決めつけるか、その時の判断の良し悪しは、その後の結果に現れる。ifのタラ・レバを引きずるようであれば、自分は回顧の日々に埋没してしまいそう。
真面目に生きてきたと思っていても理不尽な目にあう。悔しさを飲み込みこめない人々。それでも不器用に今を生きる人々を静かに見守るホテル・ラポールとその主人(斜に構えた)の雰囲気がよい。

不在の豊饒。
中野坂上デーモンズ
荻窪小劇場(東京都)
2015/12/10 (木) ~ 2015/12/13 (日)公演終了

1995
劇団チャリT企画
座・高円寺1(東京都)
2015/12/09 (水) ~ 2015/12/13 (日)公演終了

俺が読む哲学の嘘
劇団 幕星
中野スタジオあくとれ(東京都)
2015/12/11 (金) ~ 2015/12/13 (日)公演終了
満足度★★★★★
65分くらい(上演時間)
休日出勤のあときょうくらいしか見にいけねぇ!とダッシュで向かったら奇跡的に間に合った(苦笑
桜井氏の脚本を本人以外の演出・出演で見に行くのってあんまり記憶に残ってなかったんでどんなものかと思って少し不安に思ってた。正直。二次創作みたいなもんかな?とも。でも観始めてしばらくして慣れてくるとがぜん「良いじゃない!」となってきた。さすがに桜井氏の役を本人以外がやるのは違和感があったけど、でもこれが良い道筋になるんじゃないのかな。誰かがやらないと他の人が真似しにくいともいえるし。
個人的にはこういう作品こそ高校演劇とかで上演するものなんじゃないかと思った。
多くの名作はバランスを重視するあまり愛情的な物が描かれない。
そもそも愛情みたいなものはアンバランスの塊みたいなものなんだから、バランサーになった時点でどこか遠く隔たってしまうのは当たり前なのかもしれない。
その点、この作品はアンバランスの塊。
作品の無軌道な構造そのものが愛を体現しているといっても良いのかもしれない。
しかも、そこに別人の演出によってさらに奇妙な安定感が生じているように見える。
ん・・・こんなことあんのか?
こういう演出のことをマジックと言うのかもしれない。
舞台の上に登場するのは頭のネジがぶっ飛んだ登場人物ばかり。
それなのに、そこになんだか奇妙な夢の中の靄みたいな空気が漂う。
落ち着いた悲壮はやがて、対峙するディスコミュニケーションと共に、なんだか主人公の苛立ちとゆるふわの入り混じった夢の中にいつの間にかみんな取り込まれてるみたいな・・まるでJ・G・バラードの夢限世界に4畳半宇宙が何の特別な小道具もなく口先だけの囀りによって取り込まれていくみたいな・・そんな奇妙なねじれ感が、見えてくる。
一見何てことないけど、こういうのって想像以上に凄い。
言葉は桜井氏で演出が関村氏というのでどうなるのかと思ったけど、ようはリリックがパンクでメロディがそれとはまったく別の・・うまい喩えが思いつきませんが、スミマセン(苦笑
普通、こういう荒馬みたいな脚本を使えば台詞ばかりが頭に残るけど、今回は演出も両方残る。
作品の中に登場人物以外に2人いる。見える。
その2人が主人公と見えない幽霊の愛について神輿を担いでいる。
最初、それが愛には見えなかった。
でも今は見える。なんでかよくわからんけど(苦笑
なるほど、「僕たちこんなに愛しているんです」っていう人たちは本当は愛してなんかいないんだね。きっとなんか愛しているってことは、誰かが居なくなったとしても一人でニコニコしながら退屈そうに散歩できる人なんじゃないかね?小一時間くらい。
心の中に人ひとり住まわせられるかどうかってことは、きっと、心霊写真専門のキャメラマンのレンズによってしか分からないものなんじゃないのかね(笑
人生や愛とか呼ばれるものは凄くシンプルなんだと思う。
桜井氏の脚本は100年経って今の役者がみんな死に絶えるころには不朽の名作になってるかもしれないな、とかふと思った。
でも今回の舞台自体も地味に凄い気がする。
観客が異様に少ない(キャパゆえに)というのが残念なところではあるんだけど。
ちなみに帰りに会場近くのホームセンター寄ったらもう閉まってた(苦笑

ビーイング・アライブ
ワンツーワークス
赤坂RED/THEATER(東京都)
2015/12/11 (金) ~ 2015/12/20 (日)公演終了
満足度★★★★★
老いても親は親(子供のいうことなんか聞けません)
本編は勿論公開ダメ出しイベントは面白すぎる。
独居老人の心情、親子ゆえの感情のすれ違いが、傾いた欠陥マンションを舞台に興味深く演じられます。
老人があけた穴が思わぬ展開へ。

悲しみを聴く石
風姿花伝プロデュース
シアター風姿花伝(東京都)
2015/12/11 (金) ~ 2015/12/21 (月)公演終了
満足度★★★★
平日夜は一般4000円
激戦地を舞台に、意識のない夫の介護をするイスラム教徒の女性(那須佐代子)の語りで進行する三人芝居。美術、音響、照明が高品質で、小空間で濃密なストレート・プレイを味わうことが出来た。大人向けのお芝居です。
三方囲みの客席で、サイドの席はより迫力を味わえそう。私は中央でした。
※シニア(65歳以上):4000円 学生:2000円 高校生以下:1000円

その王国の夜は明けない
シアターノーチラス
シアター711(東京都)
2015/12/09 (水) ~ 2015/12/13 (日)公演終了
満足度★★★★
見応え有るが・・
近年の作品を全て拝見しているが、本作は面白味が伝わりにくいかも。芸達者を揃えて見応え十分ではあるのだが、時折集中力が途切れそうになった。
登場人物各々の人物造形が作り込が過ぎて設定を飛び越えてしまった感じ。
・・照明も、やや暗いかな。

『TUSK TUSK』(タスク タスク)
あうるすぽっと
あうるすぽっと(東京都)
2015/12/10 (木) ~ 2015/12/13 (日)公演終了
満足度★★★★
育児放棄がテーマの英国戯曲
15歳、14歳、7歳の子供が主役で、しかも実年齢が役に近い俳優(つまり子役)が演じるの約2時間半(休憩含む)。演技が達者な上に子供であることに大きな効果があり、期待以上の観劇体験。まず戯曲が素晴らしくて、演出も見事。全席指定で一般3500円 学生2500円 高校生以下1000円とチケット代が安い。12/13(日)14時が千秋楽。

ファルスタッフ
新国立劇場
新国立劇場 オペラ劇場(東京都)
2015/12/03 (木) ~ 2015/12/12 (土)公演終了
満足度★★★★
愛すべき酔っ払いの物語
ドタバタ喜劇で、オーケストラの演奏中にも客席から笑いが漏れる。何と言っても、この世はすべて冗談なのですから。
二人の既婚女性を誘惑をしようと乗り込んだのだがその女たちの策略で洗濯かごに入れられてテムズ川に放り込まれたり、オバケが出そうな深夜の公園に誘い込まれていじめられたり。巨体の大酒飲みは、その道化師ぶりを存分に発揮する。
最後の盛大なアンサンブルがとてもいい

ホテル・プラチナアイランド
天才劇団バカバッカ
六行会ホール(東京都)
2015/12/09 (水) ~ 2015/12/13 (日)公演終了
満足度★★★★
窮屈でモヤモヤ
もっとスコーンと突き抜けたエンターテインメントが持ち味なのに小さくまとまってしまった感じ。この劇団のポテンシャルはこんなものじゃない!!

Theater ZOU-NO-HANA 2015
象の鼻テラス
象の鼻テラス(神奈川県)
2015/12/04 (金) ~ 2015/12/23 (水)公演終了
満足度★★★★★
ランチリーディング観劇
ご飯もとても美味しい極上空間を堪能。久しぶりに質の高いリーディング公演と出会えた幸運を神に感謝。
二名の俳優がとてもフレッシュで好感度高し。
もっと安価なら何度でも観たい!!

海の五線譜
青☆組
アトリエ春風舎(東京都)
2015/12/05 (土) ~ 2015/12/14 (月)公演終了
満足度★★★★★
リピート観劇したい
初青☆組観劇。噂に違わぬ実力派劇団。
ここは本当に素晴らしいね。日本的情趣に富んだ佳作。 ああ、何とかしてもう一回観たい。

MID騎士(KNIGHT)ミラージュ
無頼組合
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2015/12/11 (金) ~ 2015/12/14 (月)公演終了
満足度★★★★
理屈抜きで楽しくて面白い!
本作で7作目となる“騎士シリーズ”は、前作「グッド 騎士(KNIGHT) ベイビー」に次いで2作目の観劇。
“B級活劇ジェットコースター芝居”とは、まさしく言い得て妙。
とにかく、理屈抜きで楽しくて面白い!
このシリーズも、オムニバス番外編「スタンダード・デイ騎士」/2016年7月、
最終回「騎士ブルース」/2017年1月を以って終了予定とのこと。
1作目~5作目を観ることが出来なかった私は“人生大損”なのね~。。。

お涙ちょーだい!
演劇ユニット スイス銀行
劇団そとばこまちアトリエ 十三 BlackBoxx(大阪府)
2015/12/04 (金) ~ 2015/12/07 (月)公演終了
満足度★★★
天使の事情と遺族の事情系コメディ
2人の天使が亡くなった夫を甦らせたい理由…。
夫を甦らせたくない妻の理由…。
そして2人の天使にも確執が…。
なんやかんやでコメディで、最後何故か良い感じ系。
「おっさん」さんが良い感じでした。

その王国の夜は明けない
シアターノーチラス
シアター711(東京都)
2015/12/09 (水) ~ 2015/12/13 (日)公演終了
満足度★★★★★
締め付けられる面白さ!
なるほど、たしかに王国である。いまや王国の時代ではない、とはいえあの怖い顔の王様からにこやかに語りかけられてもぞっとしない、それでは別の国になってしまう・・・金太郎飴のごとく同じ顔の国が埋め尽くす想像に暗澹となる。余裕のない貧しい国になり始めたことへの気付きが民衆の、そして王様の不安と苛立ちに映し出された。そもそも他者の笑顔を夢とする国は豊かなのか。求める相手を‘差別’するエゴな夢を押しつけ合うなかで見失われたものが王様の独白によぎり、思わず目が潤んだ。王国を支持しながらも民主国でコーヒーをすする自分への言い訳に、正しいなんて誰にも言えない答えをひねくってみる。せめて出国のときには「ごちそうさま」と声をかけることにしよう。