最新の観てきた!クチコミ一覧

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『リア王』(5カ国語版)

『リア王』(5カ国語版)

SCOT

利賀芸術公園 新利賀山房(富山県)

2015/08/22 (土) ~ 2015/09/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

SCOT『リア王』(5カ国語版)
SCOT「リア王」@利賀、孤独の中で変質していく思い出に溺れ死ぬリア、道化の如くリアに付き従い物語を客観しつつ共有する看護婦、異母弟や父との新たな関わりで現世と異界を行き来するエドガー、彼らの食い違いを示唆するように飛び交う異なることば。その全てを幻のように飲み込む山房の闇。

ヘレン・ケラー

ヘレン・ケラー

東京演劇集団風

レパートリーシアターKAZE(東京都)

2015/12/25 (金) ~ 2015/12/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

やはり“風”の公演は見事!
素晴らしい クリスマスプレゼント ありがとうございました。

この公演は、2015年上半期(4月~7月)は東日本地域巡回公演を行い、下半期(9月~12月)は九州地域を52ステージ行い、この東京公演は凱旋公演にあたる。東京演劇集団 風 では、この「ヘレン・ケラー」(脚本・松兼功 氏、演出・浅野佳成 氏)を1995年に初演しており、何度となく再演しているという。

記憶の中で、親に初めて買ってもらった本が「偉人伝 ヘレン・ケラー」である。遠い世界の人と思っていたが、後から調べてみると、その本を読んだ時にはまだ存命であった。

三重苦というハンデを乗り越え、「ことば」の意味を理解し、単語から文章になり人に伝えるようになる。それはアニー・サリバンとの出会いがなければ...そう考えると人の縁の不思議を感じる。

ネタバレBOX

この公演は、ヘレン・ケラー誕生(1880年6月)から「物、事柄」「ことば」に意味があることを認識する1887年夏までを描いている。もちろん、見せ場は井戸で水を汲み...waterと叫ぶシーンである。
舞台は、中央部に室内、執務室などのシーンによってセットを搬入・搬出する。ヘレン・ケラーが好んで触っていた、蔓草…蔦も上・下手に取り付けていた。実に細かいところまで見せる。もちろん井戸(ポンプ)は、下手客席側にある。

この演劇集団の劇風は丁寧・重厚というイメージを持っている。今回公演も例外ではないが、扱う題材(人物)にしては、暗く重苦しくならず、どちらかと言えば明るい感じすらする。
ヘレン・ケラー(倉八ほなみ サン)は、腰が引けO脚ぎみに歩くが、これは彼女の演技感性らしい(初日の乾杯時に他の劇団員から聞いた話)。
一方、サリバン先生(高階ひかり サン)は誇張したような演技に観えるが、先に記した巡回公演では、学校体育館のような広いところでは、遠い位置から観る場合、オーバーな演技にしないとその醍醐味(いわばヘレンとの格闘)が伝わらないかもしれない(短期間での劇場用への演技修正は難しいのではないか、公演全体に影響する)。
どちらも観せるという”端正な演技”と”実話に基づく臨場感”が自分の心を捉えた。

現代において、人は人工物や情報が氾濫する中で、個性や意思は状況によっては飲み込まれてしまう。そんな希薄な存在に追いやられるかもしれないが、それでも不確かであっても存在はする。この公演の若い二人の女性は、単に特異な存在ではなく、誰もが持つ生きるという普遍的な意思を伝える。身体的な不自由は自覚しつつも、それでも困難を乗り越え逞しく生きる。それを周囲の人たちが温かく見守る...クリスマスに相応しい公演であった。
地方巡回公演の取り組みも含めての評である。

次回公演も楽しみにしております。
ロリコンのすべて

ロリコンのすべて

NICE STALKER

インディペンデントシアターOji(東京都)

2015/12/24 (木) ~ 2015/12/28 (月)公演終了

満足度★★★★

みてきた
おもしろかった。メッセージ性もあってよかったんではなかったでしょうか。

率いて

率いて

ナカゴー

名古屋市演劇練習館(アクテノン)(愛知県)

2015/08/15 (土) ~ 2015/08/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

ナカゴー『率いて』
ナカゴー「率いて」、展開巧みなコミカルファンタスティック人情劇が一転、良識派には理解不能なファッキンカオス演劇に('Д`) 本編と関係ない会話がダラダラ続いたり、伏線かつ力づくで解決したりw ただハレンチなだけと言われそうwwな笑いの仕掛けの豊潤さは、他の追随を許さない。

茨姫

茨姫

公益財団法人愛知県文化振興事業団

愛知県芸術劇場 小ホール(愛知県)

2015/08/13 (木) ~ 2015/08/15 (土)公演終了

満足度★★★★★

愛知県文化振興事業団 ・地点『茨姫』
地点「茨姫」、やはり地点は観た直後には整理しきれない…。話自体は割とスタンダード。夢でランダムに繋がっては切れる光景に、SNS的なものが(三浦さんも書いてるけど)。同じくツイッターを連想させる、平塚直隆さんの「豆」を連想。演出ではっきり見える構造。空間が芸文小とは思えなかった…

地点「茨姫」、開演前スタッフがステージ周囲を取り囲むように規則的に立っている風景が、妙に美しかった。終演後事業団の方に言ったら「維新派みたいな感じ、ですかねえ」と言われて納得。あのまま開演するかと、ちょっと期待してしまった(笑)

群青~雲流れる果てに~

群青~雲流れる果てに~

俳優館

愛知県芸術劇場 小ホール(愛知県)

2015/07/30 (木) ~ 2015/08/02 (日)公演終了

満足度★★★

俳優館『群青~雲流れる果てに~』
俳優館「群青」、特攻隊をテーマに、愚直に直球勝負。正道・正論は大事だけど、これが外のどこまで届くか。燐光群辺りは、演劇的に面白くてノンポリな私でも観ておこうとついw思うが。舞台上にシーンに関係ない人が常時多過ぎ?今時の若者やネトウヨも類型的。ツイッターを見てるとそうはいかない。

だるい女

だるい女

劇団あおきりみかん

G/Pit(愛知県)

2015/07/11 (土) ~ 2015/07/27 (月)公演終了

満足度★★★★★

あおきりみかん『だるい女』
あおきりみかん「だるい女」、「よく聞く。」と「サーカス家族」が合流して生まれた傑作。記憶の重層化、他者への投影、再生。人は、封印してきた思いに踏ん切りがつくのかつかないのか。高みを目指す、ディープ鹿目系wあおきりの一つの到達点。(こうなると次はライト系を)

ロリコンのすべて

ロリコンのすべて

NICE STALKER

インディペンデントシアターOji(東京都)

2015/12/24 (木) ~ 2015/12/28 (月)公演終了

満足度★★★★

哀しく苦い、禁断の果実
12歳の少女とロリコン教師
教師の記録を、後世の文化が再現した話。
イグロ&ゆかりの馬鹿カップルが
今回も可愛く小学生~大人まで成長。
それが今回はサイドストーリーで
元気に楽しませてくれながら、
教師と教師に迫る少女の
合法(18歳)までの刹那的な時間の中、
鬱々と苦悩しているのが哀しいです。
内容は酷いですが、哀しくて次は幸せに
なれる相手を好きになって欲しいと
普通の恋愛ドラマのように思えます。
膝、蹴るな!が好き🎵(悟りもね!)
初心者にこそ見て欲しい作品です。

ヒッキー・カンクーントルネード

ヒッキー・カンクーントルネード

ハイバイ

長久手市文化の家 風のホール(愛知県)

2015/07/16 (木) ~ 2015/07/17 (金)公演終了

満足度★★★★★

ハイバイ『ヒッキー・カンクーントルネード』
ハイバイ「ヒッキー・カンクーントルネード」、愛知芸文、ソトニデテミターノに比べ、シンプルな無印テイスト。登美男の事細かな表情(顔、身体)、綾と母の複雑な感情、照明に閉じ込められた部屋、正直なラスト。久々に観て、局所的にはもう私ではなく、大局的にはやはり私がいる。

ハイバイ「ヒッキー・カンクーントルネード」、観る度にチャン・リーメイさんが(毎回!)演じる黒木のキャラが変わってる。個人的には、6年前に愛知芸文で観たキャリアウーマンが好み。

ハイバイ「ヒッキー・カンクーントルネード」の家族、つげ義春「無能の人」シリーズに出てくる一家を思い出した…。「まるで世界中にあたしたちだけしかいないみたいね」

劇玉Ⅲ

劇玉Ⅲ

オイスターズ

損保ジャパン人形劇場ひまわりホール(愛知県)

2015/07/09 (木) ~ 2015/07/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

オイスターズ『劇玉Ⅲ』
オイスターズ「劇玉Ⅲ」、両作品とも、無駄に脱線してダラダラ流れているようで、観客の頼りない興味の手綱を引く起伏はあるし、伏線を活かしてちゃんとw収拾がつく。『物知り野郎』は光佑さん、『お蔵入り』はゆあささんの演技が、巧みかつ唯一無二で好き。

オイスターズ「劇玉Ⅲ」、久々かつ四度目(AAF×2、俳優館)の舞台化&完全新作。どちらも、一口には飲み込めない不可解さと濃厚な意味性をはらむ名作。時を置いて何度も味わいたい。『ゴドー氏の仕事』は田内くん、『あの匂い』は赤井さんの存在感が好み。

SEX

SEX

劇団時間制作

サンモールスタジオ(東京都)

2015/12/16 (水) ~ 2015/12/23 (水)公演終了

満足度★★★

バランスが難しかった
楽しめた
もっと現実世界に有る不の部分を 出して欲しかったけど
演出の考えでの バランスだったのだと思うので
単に自分が見る前に持っていた 期待と違っただけで
周りの観客の反応を見ても 多くの人に受けいられる
いいバランスだったのでしょう
タイトル SEX に込めた意味が理解しきれ無かったです 

ONE-WAY

ONE-WAY

スズキプロジェクトバージョンファイブ

ウッディシアター中目黒(東京都)

2015/12/16 (水) ~ 2015/12/21 (月)公演終了

満足度★★★★★

今回も!
楽しめました!

ネタバレBOX

犬と飼い主は意思疎通できる!!
わらいばなし

わらいばなし

ネコ脱出

「劇」小劇場(東京都)

2015/12/16 (水) ~ 2015/12/23 (水)公演終了

満足度★★★★★

年末恒例
泣いて笑ってきました!

ネタバレBOX

若手も頑張っていました!
ハヤブサ フォー!!
ドアを開ければいつも

ドアを開ければいつも

演劇ユニット「みそじん」

atelier.TORIYOU 東京都中央区築地3-7-2 2F tel:03-3541-6004(東京都)

2015/12/24 (木) ~ 2016/01/12 (火)公演終了

満足度★★★★★

冬なのに。
冬の4姉妹………季節とは正反対の熱い4姉妹でした。そして昭和な感じがたっぷり詰まっていました。4姉妹の熱いやり取りを観て最後には自分の頬に熱いモノが流れました。本当に素晴らしい作品です。

<不思議の国のアリス>の帽子屋さんのお茶の会

<不思議の国のアリス>の帽子屋さんのお茶の会

演劇集団円

シアターX(東京都)

2015/12/19 (土) ~ 2015/12/27 (日)公演終了

満足度★★★★

不条理を優しく包むファンタジー
不条理劇の別役実作品。別役フェスティバルでは、以前に俳協が上演したものを見たが、冬休みの子ども向けにアレンジしてあって毒味を優しく包み込むような出来映えだ。ドタバタのギャグを織り込み、子ども客の笑いを引き出して、とても明るい舞台だ。

といっても、単なるコメディ仕立てではなく、やっぱり別役作品。辛口の部分もたっぷり。子どもにもちゃんと、世の中、そう簡単でないよと語りかけている。

ネタバレBOX

前の方に、子ども優先席がある。観劇人口を増やしたいと、劇団側の熱意が伝わってくる。
海の五線譜

海の五線譜

青☆組

アトリエ春風舎(東京都)

2015/12/05 (土) ~ 2015/12/14 (月)公演終了

満足度★★★★★

「固有である」ということ
アトリエ春風舎の空間に申し分なくはまった・・というより使いこなした舞台。黒光りする古い木板の床や、少なく不便な出入りルート、そして空間のサイズそのものも「虚構空間」へと動員して、普段は頭から離れにくい「春風舎で見ている」感覚を、忘れるほど完成度は高かった。
 多言を弄しても掴まえる事の出来ない美、瑞々しさ、もう一つ(いや沢山)去来させるドラマ上の「何か」には、ただただ作り手の充実した創造の仕事がしのばれる事よ、と返すのが精一杯である。
 終演後、階段を上った出口にややご高齢の夫婦が居て、見送りに出た役者二人程に嘆息を漏らしていた。ふだん劇場に行きつけている様子でない、何がしか縁故あって時々芝居を見に重い腰を上げてやってくる、そんなタイプ(勝手な推量だが)に見えたその女性は何度も「よかった、よかった」・・と、幾ら言っても言い足りないとばかりに繰り返していた。一足先に劇場を出た後、その夫婦と私以外客がなかなか出てこない。「そうだやはり台本を買っておこう」と階下に下りて購入。チラと見ると多くが客席に座ったまま、舞台のほうを見ていたりアンケートを書いている。
 この光景が全てを物語ってるナ・・と良い気持ちになって劇場を離れたものであった。

 青☆組観劇は多分3度目くらい。存在は随分前に知っていたが、チラシの体裁等からイメージしていたのは「女の子らしい可愛い日常を描く小品」。ところが意外に骨太な構成をもつドラマを書く。 特徴は「過去のある時代」の風景を、往時をしのばせる「嗅覚」に訴えるような風俗をうまく取り込んで、世界を再現、再構築する。青☆組の舞台の重要なポイントだろうと思う。
 過去へと遡り、「その時代」でしか起こりえないディテイルを組み込んだドラマが展開する。この「時代性」のこだわりは、話じたいはフィクションだが「確かにこういう時代があった」、という事実のほうに重きが置かれているということである。 その時代にも人々は健気に、懸命に生きていた、その証であるそれらの風俗が、逆に現在を照らしてくる。 様々な「変化」を疑わず(携帯電話の普及が如実)、次々と過去へ置き去られていく、この「変化」への鈍感さ(適応のよさ?)は実のところ、「支配する側」には大変都合のよろしい性質に違いない・・・とそんな事も思う。

 今回の芝居、隙やほころびが殆ど見られない完成度をみた。もっとも、本当に良い作品に「完成」という言葉は使いたくないものだが、敢えて使うなら、この「完成」に対し、ひねた私はまず困惑するのである。
 演劇という芸術が「完成」をめざす営為であるのは当たり前なこと。だが、皮肉なことに「良い終わり方」で気持ちよくなる分、考えない。それでよいのか、と考えてしまう。
 今作も、「気持ちよく」終わる。感動がひたひたと来る。「海の五線譜」に感動したのならその所以は何か、私としては掘り返すべきなのだが、ただ感動の後味のまま、寝かせておきたい心情がある。
 しかしそれでは×だと、自分の声が言うので少し書いてみる。 ・・劇中のエピソードは決してありきたりではない、珍しいと言えるだろう、ただし誰しもこの程度の逸話は持っているものかも知れない、と言う程度のものでもある。 絶妙に独自性のあるお話を通して、この芝居は人生、愛、世代の継承、自分自身とは何かについて、問いを静かに投げかけている。
 この台詞に無い「問い」が可能であるのは、優れて「固有」な、確かに「そこにあった」お話としてリアルに再現されているからだ。
 しかし同時に、「固有」なものとして現前しているほど、一回性の生の儚さが息を吹き込まれた人形のように存在してしまっている。これはもう儚み、いとおしむしか手の出しようがない。
 かくして、この物語の登場人物---皆が皆切実な生を生きている---の輝きや「存在」感は、手の内におかれた命のようにそっと胸にしまいこむしか、やはりないのだ。 謙虚にそのことを認め、作者、そして俳優諸兄にありがとうを言いたい。

書を捨てよ町へ出よう

書を捨てよ町へ出よう

東京芸術劇場

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2015/12/05 (土) ~ 2015/12/27 (日)公演終了

満足度★★

いろんななショーがみられた、135分
テラヤマワールドそのままに、鉄骨ハウスの組み立て、バラシに、ドラムパフォーマンス、穂村さんや、又吉さんの映像パフォーマンスショーに、昭和の匂いそのままのファッションショーなどなど、総合芸術のショーのような感じの内容でしたが、出来はもう少し。

ライン(国境)の向こう【ご来場ありがとうございました!次回は秋!!】

ライン(国境)の向こう【ご来場ありがとうございました!次回は秋!!】

劇団チョコレートケーキ

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2015/12/17 (木) ~ 2015/12/27 (日)公演終了

満足度★★★★

今がどんなに平和か
もしかしたら、こうなっていたのかも知れない。そう考えるとぞっとしました。でもそれは日本ではならなかっただけの話で。自分が今、どんなに平和で幸せな生活を送っているか。当たり前のことじゃないんですよね。それにしてもキャストが豪華!

ネタバレBOX

集落の人々が皆良い人で家族想いで。その人々の関係が崩れていく様や兵士二人によって家族が全員死ぬことになっても、たった一人を死なせたりしないという強い想いが描かれているシーンでボロ泣きしました。兵士二人も本気ではなく演技だったと思うけど。本来ならば当たり前の行動で。あの場で全員を殺す事が仕事な訳で。もうなんとも言えない気持ちになりました。兵士役の岡本さんと西尾さんの演技、素晴らしかったです。
ノー キディング

ノー キディング

円盤ライダー

鶯谷・HOTEL SHERWOOD(東京都)

2015/12/14 (月) ~ 2015/12/30 (水)公演終了

満足度★★★★★

アトラクション
当日パンフレット(レクリエーションのしおり)に舞台と言う感覚よりアトラクションにとびこみようなつもりで観ること。とあったけどまさしくアトラクション!同じグループの方々と謎解きしながらそして推理しながら楽しめました。劇場で観るものだけが演劇じゃない。参加型という新しいの形の演劇も全然ありだと思いました。投票で決まるマルチエンディングも良かった!他の部署や他のエンディングも体験してみたいです。

ネタバレBOX

犯人を捜す為の聞き込みで実際に他の階の部屋まで歩いていくのは自分がそのストーリーの中に参加している実感があって面白かったです。
ライン(国境)の向こう【ご来場ありがとうございました!次回は秋!!】

ライン(国境)の向こう【ご来場ありがとうございました!次回は秋!!】

劇団チョコレートケーキ

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2015/12/17 (木) ~ 2015/12/27 (日)公演終了

満足度★★★★

もっと
ゴリゴリが観たかったです。

ネタバレBOX

8月15日に終戦を迎えられなかったことによって日本国と日本人民共和国に分断された日本の国境を跨いだ二つの親戚家族の話。

ソ連が北海道に上陸する前に終わらせて本当に良かったと思います。人のいない知床辺りに上陸でもしていたらと思うとぞっとします。

赤いたすきなど、赤が目立っていた北の娘の野良仕事の衣装から終盤は履物だけが赤いという状況になり、心情が窺えました。南も民主的ではあるものの軍国色がそのまま残った国家だということは肝に銘じておかなければなりません。

戸田恵子さんという大物女優との共演は大切なことですが、バンダ・ラ・コンチャンと組んだせいか極限が描かれておらず、軍隊は国民を守らないという台詞や、農民を挟んで軍人が機関銃を向け合うそれらしきシーンはありましたが、対峙が解かれハッピーエンドで終わりました。それぞれの軍人の保身のため、全員を殺戮するくらいの残忍さがあっても良かったと思いました。

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