最新の観てきた!クチコミ一覧

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『もっと高く』

『もっと高く』

PATCH-WORKS

北池袋 新生館シアター(東京都)

2016/03/17 (木) ~ 2016/03/20 (日)公演終了

満足度★★★

旗揚げとしては上々じゃないですか・・・
「シチュエーションコメディと生演奏を軸に舞台を作り上げる。」という劇団のコンセプトが感じられる舞台でした。

物語りも面白く、シーン毎に衣装を変えるのも、場転がわかりやすく好印象。

劇中の、父親が作ったとされるオリジナル曲、“優しく包まれる”感じがして、いい曲だと思いました。

ただ、約110分のこの舞台、全体に冗長な感じがしたのと、ドラマの描き方が淡白に感じました。

その辺を整理・再考することによって、80~90分程度の惹き付ける作品になるんじゃないでしょうか・・・。

三太おじさんの家

三太おじさんの家

椿組

ザ・スズナリ(東京都)

2016/03/11 (金) ~ 2016/03/15 (火)公演終了

満足度★★★★

なっとくのストレートプレイ。
これまでの椿組と一線を画する公演、とパンフに作演出=梨澤慧以子談の通り(といっても椿組観劇3度目だが)。数年前、他公演に客演していた梨澤氏を、自劇団チラシにある「作演出」の方としても認知し、一昨年初観劇、予想外の作演出力に驚いた。昨年の公演を無念にも見逃したこともあって、高い期待を暖めてスズナリへ足を運んだ。千秋楽。 御大・外波山文明をそのまま使い、瓜生和成のやや図々しめの小市民性を引き出し、和の室内に懐かしい「昔の日」と現代の時間が行き来したり同居したりする。 人物へのストレスの与え方、ちょっとした違和感のほのめかし方、観て行くにつれ、図のピースがあちこち順不同に埋まって、全体が見えて来る。「緻密」という表現は一見そぐわないが、無理や破綻がなく、真実味がしみじみと流れてくる。緻密な仕事がその背後にあるのではないかと、想像した。ほほえましいお話だが途中経過がおいしい。
加藤ちかの舞台美術も久々に観た。良い仕事だ。
今作のツボは、冒頭近く、ガラス戸から透けてみえる裏庭の松に積もった雪の塊が、ドサッと落ちる。「次」の場面に移るきっかけの「ドサッ」が妙に笑えた。

対岸の永遠

対岸の永遠

てがみ座

シアター風姿花伝(東京都)

2016/03/04 (金) ~ 2016/03/30 (水)公演終了

満足度★★★

海外を舞台とした他国人の芝居を日本で観る・・難しい課題に挑んだ成果は。
久々のてがみ座観劇だったが、長田戯曲の感触は多分刻まれており、それを思い出させられた気がした。 文学的、というのが印象を言い当てる一つの言い方だが、その要点は何か・・。 台詞が、ある範囲というか、枠から飛び出ることがなさそうに感じる、そういう台詞の連なり、書き手にとって心地よい響き、所謂「文学的」=詩的、と言ってよいかも知れないが、素な日常言葉が混じる、のでなく、詩のほうに寄った表現が、混じる。生身の人間から発したことを確信させる言葉が、「文学的」の範疇を逸脱してでも飛び出てくる可能性、予感がない、ということなのだと思う。 とても微妙な部分について言っていてそんなのは芝居の本質に関わらない、という意見もありそうだが・・・私にはその部分が、「こちらか、あちらか」の境界を揺れており、どちらに立つのかは重要なのだ、という感じを持っている、今のところ。

ネタバレBOX

 問題は戯曲にもありそうだが、まず見えるのは俳優だ。もう少し切実に、「そこに居る」リアリティを持てないのか・・・確かに、ロシアという土地の、庶民の感覚を身体ごと立ち上げることは難しい課題だろうけれど。 戯曲に対する確信が、持てていない? 演出はどうか・・・
 シアター風姿花伝のゆかりの演出家である事は今回知ったが、上村聡史演出+風姿花伝の秀作を頭に過ぎらせないでは行かない。戯曲をどう解釈し、何を生かそうとしたか・・ 美術や音響など「お膳立て」は期待感を駆り立てるが・・・
 亡命者である「父」を演じた俳優の佇まいはユニークだったが、彼がいったいどういう詩人であったのか・・そこが分からなかった。作者はどう描きたかったのか、も。彼自身が「逃亡」の途上で体験したものや、祖国に住む娘が(現代)出会うチェチェン出身者のこと、など「悩ましいテーマ」を想起させるが、その事と出会ったがゆえに彼らがどう変わったのかが分からないし、詩人の思想そのものとの関係も、結びつけづらかった。
 何より、娘にとって「父」を許せない決定的な理由があったが、それならば嫌悪や恨みを通り越して、無視の段階に至っていておかしくない。その彼女が、何をきっかけに父を受け入れるのか、そこも分からなかった。最後は歩み寄る、ということが物語りを一歩進めたようだが、結果先にありき、と見えなくない。役者自身が、その理由を見出していないと見えた(戯曲に書かれていないからだが、彼女はどう納得しているのだろう)。
 夫が改心する理由も分からない。爆撃音を聞いたことで、一時的に、日本での震災直後のように、何か真っ当な生き方をしなきゃと、テロを間近に見てそんな気になったのか。他に見当たらないのは私の鈍感な感性ゆえか。
 ヨシフ・ブロツキーという詩人(劇作もあり)を題材に書いたのだという。評伝に近い(史実を踏まえた)物語か、フィクションか。後者だという気がしたが、それにしては、実在した人物の威光というか、事実性(重さ)に依拠した作りに見える。
 一番困ったのは恐らく、この芝居をどう自分の場所に引き付け、重ねればよいのか、だろうと思う。 頭の悪い自分には、当たりも付けられない。
おたふく

おたふく

NPO法人 演劇倶楽部『座』

シアターサンモール(東京都)

2016/03/17 (木) ~ 2016/03/21 (月)公演終了

満足度★★★★

山本周五郎。
前回の『座』公演=『友情』を面白く観たのでリピートした。今回は前回のスタジオから本館のシアターサンモールと広くなったが大きさに見合う舞台になっている。
前回のような全生演奏ではないが、要所に生の笛が入っていた。「友情」の話が持つ鋭利さに比して、人情噺はまた違った趣である。ある種のユートピア的な関係性が、ドラマを成立させる程度にピンポイントで押さえられていなければならない。その点、少しイメージを違えた登場人物も居なくはなかったが、壌晴彦の読み下す地文に喚起される「想像の世界」と相補完しあって、周五郎の人情噺が具現した。
フェリー二の「道」の主人公(ジェルソミーナ)ばりに健気で甲斐甲斐しく鷹揚で謙虚な、理想的な「おしず」という「女」像は、後に展開するドラマの伏線だが、やはりこれは男の心ばかりでなく観客の琴線にも届く。この女には相応しからざる「秘密」が、ある深刻な事態を引き起こしてゆくが・・・
 以上は後半のお話で、前半はおしずの苦労した前半生になっている。主に兄弟(家を出た二人の兄と、二人の娘=おしずとおたか)の物語だ。
 芝居は休憩を挟んで前編・後編に分かれ、同じ「おしず」が主人公ではあるが、それぞれ単独の話として観ても成り立つ。あるいは別個の短編をつなげたものかも知れない(推測)。

 周五郎の世界は、善人ばかりが登場する都合の良いお話、と見えなくないが、人間の醜さ弱さ、業を見ずには生きられない時代の人々へ、「ありえなくない形」=人間の可能性を「お話」の形で示そうとしたのではないか・・。 ある種の厳しさが、この人情噺の背後に流れているように感じる。
 芝居は分かりやすく、演出に親切な工夫が、前回と同様施されていた。「日本の文化遺産」に焦点を当てて行く『座』の仕事。

ネタバレBOX

後半の夫婦の人情噺は、二人の夫婦への不思議な収まり方が、悪くない。そのため、終盤に分かるその背景なるものは、なくたって良い。が、それも悪くない。
ただ、そのオチが明らかになる前段に夫の疑念、嫉妬、荒廃が挟まるので、物語らしくはなるが、さほど深刻にならずとも良く、おしずの「愛」を最終的に否定して離反することは考えにくいので、まぁ「ちょっとした誤解だったね(笑)」で済む話である、というのが衆生の同意するところではないか。 であるので、妹のおたかがたまたま知った夫の「疑念」に、怒るのも良いが、切々と姉を思う言葉をこぼす程度でよく、相手を責める部分に比重をおかなくて良いと思った。 人の信頼がいとも容易く壊れること、に対する「怒り」と普遍化してみるも可だが、それとて、やんわりと責めてこそ、効果も。
・・といった所などは、ドラマを成立させるべきピンポイントの微妙さの例か。
「安全区/Nanjing」ご来場ありがとうございました。

「安全区/Nanjing」ご来場ありがとうございました。

メメントC

Geki地下Liberty(東京都)

2016/03/17 (木) ~ 2016/03/21 (月)公演終了

満足度★★★★★

弱者の痛み 必見
 タイトルからして如何にも戦争の持つ錯綜した情報のアイロニカルな性格、敵味方の悪意を、そして本当の所は誰にも分からないという混乱が、弱者に与える皮肉な結果を示唆している。

ネタバレBOX

舞台は蒋介石軍が首都と定めた南京陥落前夜から、南京に駐在した外国人特派員が本国に逃れた後、日本軍が蛮行を犯し、ハーグ陸戦条約に違反したとして告発。日本は欧米列強の非難の的となっていた。その対外処理を急遽委託された為、宣撫部隊中尉、田之倉が半年遅れで赴任し実際には何があったのかを調査した期間に纏わる物語である。
主要登場人物は、特務機関員・宣撫部隊中尉、田之倉 肇、田之倉が住むことになった屋敷の本来の主人であり、東京帝大に留学していた経験を持つ中国の経済学者、林 英呈、従軍僧を装うが、実は陸軍参謀本部のスパイをも務める林田の3人だ。
林の兄は、蒋介石の側近、南京陥落直前に蒋と共に南京を脱出した。英呈は兄の命により、家を守り血統を守る為に南京に残った。これは、中国の家族制度とも関わりのあることで、長男の権威・権力は絶対であった。
今作は嶽本 あゆ美氏が、堀田 善衛の「時間」をベースに作劇した作品である。登場人物のキャラクターは、原作と今作シナリオではかなり変えてあるとのことだ。無論、堀田氏のご遺族の許可を得てのことである。だが、最も大切な点は、原作でも演劇台本でもこの日記の作者に中国人を据えていることである。即ち、攻撃した側ではなく攻撃された側、弱者の痛みにその視座を据えているのである。その為、戦争という虚偽の氾濫によってカオスと化す状況に、痛切な人間の痛みという視点が鼎立されているのだ。この視座によって、今作は、人間芸術としての普遍的位置を獲得しているといっても過言ではない。
更に、林の妻の妹、周 茉莉は、日本兵に襲撃されて生き残ったものの、集団レイプで受けた魂の傷は彼女の生涯を葬ってしまうほどの傷を与えたばかりかレイプが原因でうつされた梅毒の痛みを抑える為にアヘン中毒に陥る様、それを克服しようと懸命に努力する姿は心を撃つ。
演技では、先に挙げた3人の役者の演技が秀逸であった。ぜひ、見ておきたい舞台である。
通天閣ブルース

通天閣ブルース

劇団そとばこまち

劇団そとばこまちアトリエ 十三 BlackBoxx(大阪府)

2016/03/18 (金) ~ 2016/03/21 (月)公演終了

満足度★★★★

流石です❗
面白いしホロッとさせるし、そして行政にも一石を投じるストーリー。
前回の作品を超えたに違いない❗
府知事には笑わせてもらいました。
そした散りばめられた小ネタがまた面白い。
とにかく、そとばこまちを観たことがある人もない人も是非観てもらいたい作品です。

スパイ大迷惑

スパイ大迷惑

ホチキス

劇場MOMO(東京都)

2016/03/17 (木) ~ 2016/03/21 (月)公演終了

満足度★★★★★

薬師丸ひろこさん
観劇中、Long long time ago, 薬師丸ひろ子さん主演映画「セーラー服と機関銃」の舞台挨拶を観に行った事が思い出されました。
笑い、楽しさが、たくさん。
でも、笑いだけではなく、笑の合間に引き込まれる人間関係(人間でないものとの関係)もあり、色んな角度から楽しませてくれる。

アストライアー

アストライアー

ぱすてるからっと

千本桜ホール(東京都)

2016/03/18 (金) ~ 2016/03/20 (日)公演終了

満足度★★★

萌え系とシリアス系の融合
萌え系カフェが舞台に萌え系芝居にシリアスな展開が待っているドタバタコメディで、結構おもしろかった、100分でした。

アストライアー

アストライアー

ぱすてるからっと

千本桜ホール(東京都)

2016/03/18 (金) ~ 2016/03/20 (日)公演終了

満足度★★★★

表情
RED班を観劇。
ドタバタコメディとの事でしたがしっかり魅せるところは魅せていましたしダンスも役者さんの表情も良い芝居でした。
BLUE班も気になるのですがスケジュールが…

焼肉ドラゴン

焼肉ドラゴン

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2016/03/07 (月) ~ 2016/03/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

新国屈指の作品!”ある在日家族の姿”
再々演となるこの公演私自身も初演から数え計5回目の観劇であるが、毎回泣けるのは「レ・ミゼラブル」と「焼肉ドラゴン」だ。
ただし今回はキャストが一新されたせいなのか終盤まで感情移入がなく客観的に観てましたが・・・。
来ました!最後の最後に涙腺決壊!(場所はネタバレで)
当時の風景そのままの細部まで拘る舞台セットと小道具は舞台セット好きには堪えられません。細かい演出で有名な鄭義信の真骨頂である。
毎回思うのだが、この芝居が作られたのは日本である。
この作品は韓国ソウルでも上演されているが、内容設定が日本と韓国とが逆、つまり、韓国での在韓日本人の話だとしたら、韓国でこの作品を作り上演することができたのであろうか・・・現状の教育状況だと甚だ疑問である。
それだけ、日本は他国がら見れば自由な国なのである。
【注釈】
1969年前後が時代背景となるこの作品であり、年月を経た現在とは違う。
また、国有地の問題が出てくるが、一方では次ような一例もあることも頭に入れて置きたい。(他にも有)
兵庫県の尼崎朝鮮初中級学校を運営する「学校法人兵庫朝鮮学園」が、尼崎市の市有地約7850平方メートルを同校用地として、年間約28万円の格安賃料で使用し続けていた。2011年、市が算出した標準賃料は年間約2900万円になり、学園は相場の約100分の1の賃料で借りていた。終戦直後、在日朝鮮人が通う尼崎市立小学校の分校として設立され、その後在日朝鮮人らが自主運営を要望し、1966年、県認可を受けた兵庫朝鮮学園が分校を引き継ぐ形で運営を始めた。その際、坪当たり1カ月10円で市が学園に土地を賃貸することで合意。しかしその後、40年以上も見直されないまま継続し、2011年になって「他の市有地賃料と均衡が取れない」と指摘を受けた同市は、同市公有財産課は「(過去の経緯などから)安い賃料を継続してきたが、値上げや用地買い取りも含めて交渉を進めたい」とした。値上げを前提に賃料改定を検討していると報じられた。40年以上も賃料改定をしなかった尼崎市の関係者は「(在日朝鮮人に対する)補助金的な意味合いもあったのかもしれない」としているが、明確な理由はないと述べている。拉致被害家族の支援団体「救う会兵庫」の代表者は「理由もなく格安の賃料で貸し続けていることは『優遇』といわれても仕方がない」と批判した。

ネタバレBOX

〈ラスト手前の場面〉
長女夫婦が北朝鮮、次女夫婦が韓国へ行くことになり、三女夫婦も別生活することになり、両親二人は27年間過ごしたこの土地が国有地の為、強制撤去により離れることになる。【父親はこの土地を買ったと言い張るが実際は登記されていない。、誰かに騙されたかどうかもわからず真相?27年間の土地使用代は支払いなし。(舞台では触れられていない)。
立ち退き料は金額定かでないが貰っていると予想されるがそこは芝居の中にはない】
そして、家族が離散したあと、いじめが原因で自殺した末っ子の時生が生前事有るごとに上っていたトタン屋根の上での場面から”涙腺決壊”、父親の言葉そしてラストまで。
ニドメマシテ

ニドメマシテ

演劇ユニットらぞくま

船場サザンシアター(大阪府)

2016/03/17 (木) ~ 2016/03/21 (月)公演終了

満足度★★★★

おもしろかった~(^o^)/~~
旗揚げ公演以来のらぞくまでした★とても素敵なお話しで、60分という丁度見やすいランタイムが嬉しかったです(^o^)v人生の最期にやり直したい【あの時。】主人公が選択したのは自分の幸せじゃなく・・・深く共感出来たあのラストは、心地良くて暖かい気持ちに包まれました★物販でデザインが素敵やった、らぞくまTシャツgetしました(^o^)v

サロメ

サロメ

新国立劇場

新国立劇場 オペラ劇場(東京都)

2016/03/06 (日) ~ 2016/03/15 (火)公演終了

満足度★★★★

瓢箪から駒!
ヘロディアスがベテランのロザリンド・プロウライトから同時公演していた”イェヌーファ”にブリヤ家女主人役で出演中のハンナ・シュヴァルツに交代したことが良い方向になったようだ。。
ニールントは”ばらの騎士”でその美声と美貌、細かい演技で魅了してくれたが、今回はサロメの表情を含め狂人に変わっていく様を妖艶な踊りも加えて見事に演じた。ヨハーン役のグリムスレイの井戸の中から聞こえる素晴らしい声はワーグナー歌手としても活躍する所以であろう、ブラボーだ!
ベテラン歌手のブロウライトからハンナにヘロディアス役が変わったことで
前回2011年の公演に親族の危篤により出演できなかったヘロデ王役のクリスティアン・フランツもハンナとのコンビが相乗効果となり二人とものびのびと演じていた。素晴らしかった。

「今日子の話」

「今日子の話」

赤い猫

ステージカフェ下北沢亭(東京都)

2016/03/17 (木) ~ 2016/03/21 (月)公演終了

満足度★★★★★

待ってた
前回のマザーテレサで衝撃を受け次の公演はまだかと楽しみにしていたので
やっとやっと見れたので大満足!

舞台上は重い雰囲気とぞくっとする空気が漂うゴミ屋敷のような部屋。
姉の今日子の白い肌に赤い口紅とネイルに妖艶な狂気を感じ、降り続ける雨の音で感覚的視覚的に怖さを感じさせらた1時間20分。

ネタバレBOX

初めの暗闇からフードを被った人が出てきて歩きまわり、その隣で狂ったような笑い声が・・・もうホラーハウスか!という程ぞくっとさせられた。
実際の事件が未解決なのでこの舞台もうやむやな感じで終わるのだが、それがまた怖い。最初の証言と最後の証言が見方を変えただけでまったく別の話に変わっていくのが分かった時に鳥肌が立ちました。
肝っ玉おっ母とその子供たち

肝っ玉おっ母とその子供たち

東京演劇集団風

レパートリーシアターKAZE(東京都)

2016/03/12 (土) ~ 2016/03/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

生への逞しさ”ひしひしと”
肝っ玉おっ母と呼ばれるアンナ・フィリアング役の辻さんの渾身の力を振り絞った演技に感動しました。
戦時下で3人の子供を失いながらも(戦死、農民殺し略奪処刑、軍の襲来を知らせようとして射殺)、戦争のおかげで商売が成立ちことで、商売をやめずに生きていこうと荷車を一人で引っ張るシーンは特に素晴らしく目に焼き付く。
荷車をはじめとする小道具や舞台衣装、照明が美しい!

水

sons wo:

アトリエ春風舎(東京都)

2016/03/15 (火) ~ 2016/03/21 (月)公演終了

満足度★★★

退屈
意味不明

ネタバレBOX

水にまつわる親子の記憶の話。

パフォーマンスが退屈でこんな状態が延々と続くのかと集中が途切れた間に長女が池に浮かんでいて、助けたのは父親でいいんだっけ、小さな池とボートのオールがピンと来ず、大人になって思い出した長女の記憶は正しいのだろうかなど、藪の中のような感覚を覚えたところだけが救いでした。
マッチ売りの少女

マッチ売りの少女

天幕旅団

【閉館】SPACE 梟門(東京都)

2016/03/09 (水) ~ 2016/03/13 (日)公演終了

満足度★★★

マッチ1本”生”の為!
戦後の社会に対する別役の憤りを暗示。”自分より家族の為”という意識に社会的背景が透けて見えてくる。
この芝居観るたびに、少女はやっぱり救われていないと感じてしまいます。主人公の少女には夫婦をもっと恐怖感で怯えさせてほしいし、弟に対してももっと冷たく暴力的であってほしかった。私のイメージするものより優しかったです。(笑)!

もしも、シ〜とある日の反射〜

もしも、シ〜とある日の反射〜

空間交合〈アサンブラージュ〉リジッター企画

吉祥寺シアター(東京都)

2016/03/06 (日) ~ 2016/03/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1774(16-064)
19:30の回(曇)

19:00会場着、受付(CDをいただく!)。

床に何本もの白線、中央の白枠(時計)が消失点なのか、白い箱、奥は赤と青の壁面。19:17客席に物販隊現る。19:28ゲストによる前説(アナウンス、90分)19:34開演~20:56終演、~挨拶21:00、21:04アフタートーク~21:27。シャッフルのこの回を選んで観に来ました。

まったく予習していなかったので(初演は観ていない)1995/1/17のお話しだと気づいたのはお芝居も後半に入ってから。すぐ「(映画)その街のこども」を思い起こす。重なる部分もありそう。

時間の枠が重なり(鏡像のように)反転、進んでいるのか戻っているのか、永久の魂の結びつき、繰り返す呼び声、リピートはできませんでしたがとても印象深い作品でした。

最後のシーンはよくわからなかったが絶つことより続けることを選んだ...のかな。生をつなぐこと、生きていることを感じること、生きるために生まれること。


余談:観た公演。アフタートークでインターンシップメンバーと実際の芝居経験の話しになり調べてみると(リジッター企画の公演以外で)。真嶋さん、馬渕さん、斉藤さん「想い出パレット(2010/12@ラビネスト」が初めて。その後、真嶋さんは「あゆみTOUR(2011/12@森下)」「水仙/桔梗(2012/11@ルーサイト)」など、斉藤さんは「グッドモーニング・ブルーバード!(2011/6@ポケット)」など、馬渕さんは「夢のつづき(2013/3@笹塚)」「ロミミ(2014/6@BONBON」などの客演など。森脇さんは、突如の「踊る家族(2015/3@サニーサイド」ダンス公演、その後もPi&Co.の2公演、月島での公演。鈴木さんは「そこで、ガムを噛めィ!(2011/4@BONBON)」「RUR(2012/12@上野)」「ジョルジ・フッチボール・クルーヴィー(2016/1@d-倉庫)」。安藤さんはもしかすると「ぬちょぉ…(2014/7@眼科画廊)」に出ていらした方でしょうか、また最近では「非劇 Higeki(2015/11@吉祥寺)」。中村さんは「ダルマdeシアターPART4(2015/6@APOC)」。よく観たものだ。

夏の夜の夢

夏の夜の夢

チョコレートカンパニー改めディ・ショコラーデ

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2016/03/16 (水) ~ 2016/03/20 (日)公演終了

満足度★★★★

人生は夢...その世界にいる間は心眼で見る
この「夏の夜の夢」は、約420年前の戯曲...、そしてシェイクスピアの戯曲はこれ以外にも多く上演されている。その魅力は...。

さて、当日パンフの演出・林英樹 氏によれば、今回公演は階級社会(第5幕)について言及したかったようだ。初演当時は厳然たる階級社会で、本来なら出会うはずのない貴族階級と職人階級が交わるところまで演じた。翻って、現在の日本...階級社会における意味は階級がない(と思われている)現在では無効か?と疑問を呈している。政治・官僚・財界層の政争や利権争いと明日の不安を抱えながらも日々暮らしに賢明な庶民を重ね合わせたら、この劇はどう見えるのか。

この公演は、分かり易い展開であるが、逆に既知のもので新鮮味が感じられないのは仕方のないことか。例え、先に記した階級に拘った観せ方であっても、その意図が十分伝わらなければ既視感覚だ。

冒頭の照明(色彩)は、雰囲気を醸し出す効果があったが、それ以降のシーンにはその魅力が感じられなくなったのが残念である。

ネタバレBOX

舞台は二方向(変形L字型の客席)から観るようになっており、セットは舞台側の壁にレースのような布が幾重か垂れ下がり、部分的に蔦も絡まっている。そのレースにカラフルな色彩光を照射し、幻想的な世界が広がったが...。

この作品は喜劇に位置付けられるが、その世界観は”あれもこれも”の何でもありで、そこには矛盾も内在する。時に、人は愛する人を拒み、愛していなくても求める。それが”花の力”を借りたとしても矛盾が矛盾のまま混在する-それが喜劇で世界であろう。もっとも人間らしさを考えた時、機械と違って理論通りに行かないのが人間である。今回の劇で言えば、恋に悩むことは反理性的であるが、そこには人間らしい矛盾も見える。それは愚かしいことであり、愛らしいことでもある。シェイクスピアの多くの喜劇に道化(=愚者)が登場するが、この劇でも職人が道化役、妖精が愛し役であろうか。

矛盾する世界では、真実・正義は一つとは限らない。物事の視点を変えると違って見える。重要なのは、心眼で物事を捉えること。この「夏の夜の夢」でも、”恋は目でなく心で見る”という有名な台詞が聞かれた。ちなみに、台詞回しの妙、テンポの心地よさは秀逸。

気になったのが、階級という対立構図の中で、それを体現する役者の演技力に差があったように思う。貴族階級の役者陣の熱演、一方、職人階級のぎこちない(「劇中劇」という演出か?)ような感じに違和感を覚えた。

重要なのは、心の目で物事の善悪などを見極めること。心の目が塞がれ、目先の利益や快楽といった表面だけに惑わされることが多くなった昨今、本当に大切なことは心の目でしっかり捉えること...何百年の時を経て、今の世に訴える力がある。そこにシェイクスピア戯曲の魅力があろう。

チョコレートカンパニー改めディ・ショコラーデは、シェイクスピア作品を上演し続けている。
次回公演も楽しみにしております。
大きな木の下で ~あの頃俺らの毎日はウザいくらいアツかった~

大きな木の下で ~あの頃俺らの毎日はウザいくらいアツかった~

Smile Earth Project

俳優座劇場(東京都)

2016/03/16 (水) ~ 2016/03/21 (月)公演終了

満足度★★★

演出で工夫がほしい。
ただ演技を見せる芝居で、それはそれとしても、俳優座でかける芝居としては、物足りず、コストパフォーマンス的にもいかがなものかと思った。

髑髏城の七人

髑髏城の七人

学園座

関西大学千里山キャンパス内KUシンフォニーホール(大阪府)

2016/03/11 (金) ~ 2016/03/12 (土)公演終了

満足度★★★★★

学園座春公演、あっという間の160分超!
あっという間の160分超!
と言うか、終わってみれば、ほぼ3時間弱!
開演前の即興劇、役者さんによる案内!
始まれば、息をつかせない超エンタメ!
学園座さんらしい、とっても楽しい公演でした!

追伸、春公演という事でしたが、卒業生の方が多数出演し、卒業公演の色合いも強く、楽日には卒業生に花束も…。
卒業生の皆様、今までありがとうございました。
満足度は4~5点ぐらいですが、卒業おめでとうという事で、5点でお願いします。

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