
『もっと高く』
PATCH-WORKS
北池袋 新生館シアター(東京都)
2016/03/17 (木) ~ 2016/03/20 (日)公演終了
満足度★★★
旗揚げとしては上々じゃないですか・・・
「シチュエーションコメディと生演奏を軸に舞台を作り上げる。」という劇団のコンセプトが感じられる舞台でした。
物語りも面白く、シーン毎に衣装を変えるのも、場転がわかりやすく好印象。
劇中の、父親が作ったとされるオリジナル曲、“優しく包まれる”感じがして、いい曲だと思いました。
ただ、約110分のこの舞台、全体に冗長な感じがしたのと、ドラマの描き方が淡白に感じました。
その辺を整理・再考することによって、80~90分程度の惹き付ける作品になるんじゃないでしょうか・・・。

三太おじさんの家
椿組
ザ・スズナリ(東京都)
2016/03/11 (金) ~ 2016/03/15 (火)公演終了
満足度★★★★
なっとくのストレートプレイ。
これまでの椿組と一線を画する公演、とパンフに作演出=梨澤慧以子談の通り(といっても椿組観劇3度目だが)。数年前、他公演に客演していた梨澤氏を、自劇団チラシにある「作演出」の方としても認知し、一昨年初観劇、予想外の作演出力に驚いた。昨年の公演を無念にも見逃したこともあって、高い期待を暖めてスズナリへ足を運んだ。千秋楽。 御大・外波山文明をそのまま使い、瓜生和成のやや図々しめの小市民性を引き出し、和の室内に懐かしい「昔の日」と現代の時間が行き来したり同居したりする。 人物へのストレスの与え方、ちょっとした違和感のほのめかし方、観て行くにつれ、図のピースがあちこち順不同に埋まって、全体が見えて来る。「緻密」という表現は一見そぐわないが、無理や破綻がなく、真実味がしみじみと流れてくる。緻密な仕事がその背後にあるのではないかと、想像した。ほほえましいお話だが途中経過がおいしい。
加藤ちかの舞台美術も久々に観た。良い仕事だ。
今作のツボは、冒頭近く、ガラス戸から透けてみえる裏庭の松に積もった雪の塊が、ドサッと落ちる。「次」の場面に移るきっかけの「ドサッ」が妙に笑えた。

対岸の永遠
てがみ座
シアター風姿花伝(東京都)
2016/03/04 (金) ~ 2016/03/30 (水)公演終了
満足度★★★
海外を舞台とした他国人の芝居を日本で観る・・難しい課題に挑んだ成果は。
久々のてがみ座観劇だったが、長田戯曲の感触は多分刻まれており、それを思い出させられた気がした。 文学的、というのが印象を言い当てる一つの言い方だが、その要点は何か・・。 台詞が、ある範囲というか、枠から飛び出ることがなさそうに感じる、そういう台詞の連なり、書き手にとって心地よい響き、所謂「文学的」=詩的、と言ってよいかも知れないが、素な日常言葉が混じる、のでなく、詩のほうに寄った表現が、混じる。生身の人間から発したことを確信させる言葉が、「文学的」の範疇を逸脱してでも飛び出てくる可能性、予感がない、ということなのだと思う。 とても微妙な部分について言っていてそんなのは芝居の本質に関わらない、という意見もありそうだが・・・私にはその部分が、「こちらか、あちらか」の境界を揺れており、どちらに立つのかは重要なのだ、という感じを持っている、今のところ。

おたふく
NPO法人 演劇倶楽部『座』
シアターサンモール(東京都)
2016/03/17 (木) ~ 2016/03/21 (月)公演終了
満足度★★★★
山本周五郎。
前回の『座』公演=『友情』を面白く観たのでリピートした。今回は前回のスタジオから本館のシアターサンモールと広くなったが大きさに見合う舞台になっている。
前回のような全生演奏ではないが、要所に生の笛が入っていた。「友情」の話が持つ鋭利さに比して、人情噺はまた違った趣である。ある種のユートピア的な関係性が、ドラマを成立させる程度にピンポイントで押さえられていなければならない。その点、少しイメージを違えた登場人物も居なくはなかったが、壌晴彦の読み下す地文に喚起される「想像の世界」と相補完しあって、周五郎の人情噺が具現した。
フェリー二の「道」の主人公(ジェルソミーナ)ばりに健気で甲斐甲斐しく鷹揚で謙虚な、理想的な「おしず」という「女」像は、後に展開するドラマの伏線だが、やはりこれは男の心ばかりでなく観客の琴線にも届く。この女には相応しからざる「秘密」が、ある深刻な事態を引き起こしてゆくが・・・
以上は後半のお話で、前半はおしずの苦労した前半生になっている。主に兄弟(家を出た二人の兄と、二人の娘=おしずとおたか)の物語だ。
芝居は休憩を挟んで前編・後編に分かれ、同じ「おしず」が主人公ではあるが、それぞれ単独の話として観ても成り立つ。あるいは別個の短編をつなげたものかも知れない(推測)。
周五郎の世界は、善人ばかりが登場する都合の良いお話、と見えなくないが、人間の醜さ弱さ、業を見ずには生きられない時代の人々へ、「ありえなくない形」=人間の可能性を「お話」の形で示そうとしたのではないか・・。 ある種の厳しさが、この人情噺の背後に流れているように感じる。
芝居は分かりやすく、演出に親切な工夫が、前回と同様施されていた。「日本の文化遺産」に焦点を当てて行く『座』の仕事。

「安全区/Nanjing」ご来場ありがとうございました。
メメントC
Geki地下Liberty(東京都)
2016/03/17 (木) ~ 2016/03/21 (月)公演終了
満足度★★★★★
弱者の痛み 必見
タイトルからして如何にも戦争の持つ錯綜した情報のアイロニカルな性格、敵味方の悪意を、そして本当の所は誰にも分からないという混乱が、弱者に与える皮肉な結果を示唆している。

通天閣ブルース
劇団そとばこまち
劇団そとばこまちアトリエ 十三 BlackBoxx(大阪府)
2016/03/18 (金) ~ 2016/03/21 (月)公演終了
満足度★★★★
流石です❗
面白いしホロッとさせるし、そして行政にも一石を投じるストーリー。
前回の作品を超えたに違いない❗
府知事には笑わせてもらいました。
そした散りばめられた小ネタがまた面白い。
とにかく、そとばこまちを観たことがある人もない人も是非観てもらいたい作品です。

スパイ大迷惑
ホチキス
劇場MOMO(東京都)
2016/03/17 (木) ~ 2016/03/21 (月)公演終了
満足度★★★★★
薬師丸ひろこさん
観劇中、Long long time ago, 薬師丸ひろ子さん主演映画「セーラー服と機関銃」の舞台挨拶を観に行った事が思い出されました。
笑い、楽しさが、たくさん。
でも、笑いだけではなく、笑の合間に引き込まれる人間関係(人間でないものとの関係)もあり、色んな角度から楽しませてくれる。

アストライアー
ぱすてるからっと
千本桜ホール(東京都)
2016/03/18 (金) ~ 2016/03/20 (日)公演終了
満足度★★★
萌え系とシリアス系の融合
萌え系カフェが舞台に萌え系芝居にシリアスな展開が待っているドタバタコメディで、結構おもしろかった、100分でした。

アストライアー
ぱすてるからっと
千本桜ホール(東京都)
2016/03/18 (金) ~ 2016/03/20 (日)公演終了
満足度★★★★
表情
RED班を観劇。
ドタバタコメディとの事でしたがしっかり魅せるところは魅せていましたしダンスも役者さんの表情も良い芝居でした。
BLUE班も気になるのですがスケジュールが…

焼肉ドラゴン
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2016/03/07 (月) ~ 2016/03/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
新国屈指の作品!”ある在日家族の姿”
再々演となるこの公演私自身も初演から数え計5回目の観劇であるが、毎回泣けるのは「レ・ミゼラブル」と「焼肉ドラゴン」だ。
ただし今回はキャストが一新されたせいなのか終盤まで感情移入がなく客観的に観てましたが・・・。
来ました!最後の最後に涙腺決壊!(場所はネタバレで)
当時の風景そのままの細部まで拘る舞台セットと小道具は舞台セット好きには堪えられません。細かい演出で有名な鄭義信の真骨頂である。
毎回思うのだが、この芝居が作られたのは日本である。
この作品は韓国ソウルでも上演されているが、内容設定が日本と韓国とが逆、つまり、韓国での在韓日本人の話だとしたら、韓国でこの作品を作り上演することができたのであろうか・・・現状の教育状況だと甚だ疑問である。
それだけ、日本は他国がら見れば自由な国なのである。
【注釈】
1969年前後が時代背景となるこの作品であり、年月を経た現在とは違う。
また、国有地の問題が出てくるが、一方では次ような一例もあることも頭に入れて置きたい。(他にも有)
兵庫県の尼崎朝鮮初中級学校を運営する「学校法人兵庫朝鮮学園」が、尼崎市の市有地約7850平方メートルを同校用地として、年間約28万円の格安賃料で使用し続けていた。2011年、市が算出した標準賃料は年間約2900万円になり、学園は相場の約100分の1の賃料で借りていた。終戦直後、在日朝鮮人が通う尼崎市立小学校の分校として設立され、その後在日朝鮮人らが自主運営を要望し、1966年、県認可を受けた兵庫朝鮮学園が分校を引き継ぐ形で運営を始めた。その際、坪当たり1カ月10円で市が学園に土地を賃貸することで合意。しかしその後、40年以上も見直されないまま継続し、2011年になって「他の市有地賃料と均衡が取れない」と指摘を受けた同市は、同市公有財産課は「(過去の経緯などから)安い賃料を継続してきたが、値上げや用地買い取りも含めて交渉を進めたい」とした。値上げを前提に賃料改定を検討していると報じられた。40年以上も賃料改定をしなかった尼崎市の関係者は「(在日朝鮮人に対する)補助金的な意味合いもあったのかもしれない」としているが、明確な理由はないと述べている。拉致被害家族の支援団体「救う会兵庫」の代表者は「理由もなく格安の賃料で貸し続けていることは『優遇』といわれても仕方がない」と批判した。

ニドメマシテ
演劇ユニットらぞくま
船場サザンシアター(大阪府)
2016/03/17 (木) ~ 2016/03/21 (月)公演終了
満足度★★★★
おもしろかった~(^o^)/~~
旗揚げ公演以来のらぞくまでした★とても素敵なお話しで、60分という丁度見やすいランタイムが嬉しかったです(^o^)v人生の最期にやり直したい【あの時。】主人公が選択したのは自分の幸せじゃなく・・・深く共感出来たあのラストは、心地良くて暖かい気持ちに包まれました★物販でデザインが素敵やった、らぞくまTシャツgetしました(^o^)v

サロメ
新国立劇場
新国立劇場 オペラ劇場(東京都)
2016/03/06 (日) ~ 2016/03/15 (火)公演終了
満足度★★★★
瓢箪から駒!
ヘロディアスがベテランのロザリンド・プロウライトから同時公演していた”イェヌーファ”にブリヤ家女主人役で出演中のハンナ・シュヴァルツに交代したことが良い方向になったようだ。。
ニールントは”ばらの騎士”でその美声と美貌、細かい演技で魅了してくれたが、今回はサロメの表情を含め狂人に変わっていく様を妖艶な踊りも加えて見事に演じた。ヨハーン役のグリムスレイの井戸の中から聞こえる素晴らしい声はワーグナー歌手としても活躍する所以であろう、ブラボーだ!
ベテラン歌手のブロウライトからハンナにヘロディアス役が変わったことで
前回2011年の公演に親族の危篤により出演できなかったヘロデ王役のクリスティアン・フランツもハンナとのコンビが相乗効果となり二人とものびのびと演じていた。素晴らしかった。

「今日子の話」
赤い猫
ステージカフェ下北沢亭(東京都)
2016/03/17 (木) ~ 2016/03/21 (月)公演終了
満足度★★★★★
待ってた
前回のマザーテレサで衝撃を受け次の公演はまだかと楽しみにしていたので
やっとやっと見れたので大満足!
舞台上は重い雰囲気とぞくっとする空気が漂うゴミ屋敷のような部屋。
姉の今日子の白い肌に赤い口紅とネイルに妖艶な狂気を感じ、降り続ける雨の音で感覚的視覚的に怖さを感じさせらた1時間20分。

肝っ玉おっ母とその子供たち
東京演劇集団風
レパートリーシアターKAZE(東京都)
2016/03/12 (土) ~ 2016/03/13 (日)公演終了
満足度★★★★★
生への逞しさ”ひしひしと”
肝っ玉おっ母と呼ばれるアンナ・フィリアング役の辻さんの渾身の力を振り絞った演技に感動しました。
戦時下で3人の子供を失いながらも(戦死、農民殺し略奪処刑、軍の襲来を知らせようとして射殺)、戦争のおかげで商売が成立ちことで、商売をやめずに生きていこうと荷車を一人で引っ張るシーンは特に素晴らしく目に焼き付く。
荷車をはじめとする小道具や舞台衣装、照明が美しい!

水
sons wo:
アトリエ春風舎(東京都)
2016/03/15 (火) ~ 2016/03/21 (月)公演終了

マッチ売りの少女
天幕旅団
【閉館】SPACE 梟門(東京都)
2016/03/09 (水) ~ 2016/03/13 (日)公演終了
満足度★★★
マッチ1本”生”の為!
戦後の社会に対する別役の憤りを暗示。”自分より家族の為”という意識に社会的背景が透けて見えてくる。
この芝居観るたびに、少女はやっぱり救われていないと感じてしまいます。主人公の少女には夫婦をもっと恐怖感で怯えさせてほしいし、弟に対してももっと冷たく暴力的であってほしかった。私のイメージするものより優しかったです。(笑)!

もしも、シ〜とある日の反射〜
空間交合〈アサンブラージュ〉リジッター企画
吉祥寺シアター(東京都)
2016/03/06 (日) ~ 2016/03/20 (日)公演終了
満足度★★★★★
無題1774(16-064)
19:30の回(曇)
19:00会場着、受付(CDをいただく!)。
床に何本もの白線、中央の白枠(時計)が消失点なのか、白い箱、奥は赤と青の壁面。19:17客席に物販隊現る。19:28ゲストによる前説(アナウンス、90分)19:34開演~20:56終演、~挨拶21:00、21:04アフタートーク~21:27。シャッフルのこの回を選んで観に来ました。
まったく予習していなかったので(初演は観ていない)1995/1/17のお話しだと気づいたのはお芝居も後半に入ってから。すぐ「(映画)その街のこども」を思い起こす。重なる部分もありそう。
時間の枠が重なり(鏡像のように)反転、進んでいるのか戻っているのか、永久の魂の結びつき、繰り返す呼び声、リピートはできませんでしたがとても印象深い作品でした。
最後のシーンはよくわからなかったが絶つことより続けることを選んだ...のかな。生をつなぐこと、生きていることを感じること、生きるために生まれること。
余談:観た公演。アフタートークでインターンシップメンバーと実際の芝居経験の話しになり調べてみると(リジッター企画の公演以外で)。真嶋さん、馬渕さん、斉藤さん「想い出パレット(2010/12@ラビネスト」が初めて。その後、真嶋さんは「あゆみTOUR(2011/12@森下)」「水仙/桔梗(2012/11@ルーサイト)」など、斉藤さんは「グッドモーニング・ブルーバード!(2011/6@ポケット)」など、馬渕さんは「夢のつづき(2013/3@笹塚)」「ロミミ(2014/6@BONBON」などの客演など。森脇さんは、突如の「踊る家族(2015/3@サニーサイド」ダンス公演、その後もPi&Co.の2公演、月島での公演。鈴木さんは「そこで、ガムを噛めィ!(2011/4@BONBON)」「RUR(2012/12@上野)」「ジョルジ・フッチボール・クルーヴィー(2016/1@d-倉庫)」。安藤さんはもしかすると「ぬちょぉ…(2014/7@眼科画廊)」に出ていらした方でしょうか、また最近では「非劇 Higeki(2015/11@吉祥寺)」。中村さんは「ダルマdeシアターPART4(2015/6@APOC)」。よく観たものだ。

夏の夜の夢
チョコレートカンパニー改めディ・ショコラーデ
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2016/03/16 (水) ~ 2016/03/20 (日)公演終了
満足度★★★★
人生は夢...その世界にいる間は心眼で見る
この「夏の夜の夢」は、約420年前の戯曲...、そしてシェイクスピアの戯曲はこれ以外にも多く上演されている。その魅力は...。
さて、当日パンフの演出・林英樹 氏によれば、今回公演は階級社会(第5幕)について言及したかったようだ。初演当時は厳然たる階級社会で、本来なら出会うはずのない貴族階級と職人階級が交わるところまで演じた。翻って、現在の日本...階級社会における意味は階級がない(と思われている)現在では無効か?と疑問を呈している。政治・官僚・財界層の政争や利権争いと明日の不安を抱えながらも日々暮らしに賢明な庶民を重ね合わせたら、この劇はどう見えるのか。
この公演は、分かり易い展開であるが、逆に既知のもので新鮮味が感じられないのは仕方のないことか。例え、先に記した階級に拘った観せ方であっても、その意図が十分伝わらなければ既視感覚だ。
冒頭の照明(色彩)は、雰囲気を醸し出す効果があったが、それ以降のシーンにはその魅力が感じられなくなったのが残念である。

大きな木の下で ~あの頃俺らの毎日はウザいくらいアツかった~
Smile Earth Project
俳優座劇場(東京都)
2016/03/16 (水) ~ 2016/03/21 (月)公演終了
満足度★★★
演出で工夫がほしい。
ただ演技を見せる芝居で、それはそれとしても、俳優座でかける芝居としては、物足りず、コストパフォーマンス的にもいかがなものかと思った。

髑髏城の七人
学園座
関西大学千里山キャンパス内KUシンフォニーホール(大阪府)
2016/03/11 (金) ~ 2016/03/12 (土)公演終了
満足度★★★★★
学園座春公演、あっという間の160分超!
あっという間の160分超!
と言うか、終わってみれば、ほぼ3時間弱!
開演前の即興劇、役者さんによる案内!
始まれば、息をつかせない超エンタメ!
学園座さんらしい、とっても楽しい公演でした!
追伸、春公演という事でしたが、卒業生の方が多数出演し、卒業公演の色合いも強く、楽日には卒業生に花束も…。
卒業生の皆様、今までありがとうございました。
満足度は4~5点ぐらいですが、卒業おめでとうという事で、5点でお願いします。