最新の観てきた!クチコミ一覧

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星の果てまで7人で

星の果てまで7人で

トツゲキ倶楽部

「劇」小劇場(東京都)

2016/02/24 (水) ~ 2016/02/28 (日)公演終了

満足度★★★★

観てきました
土田さんが観たく初めての劇団さんでした。
箱をずーっと持っている理由が長いこと分からず

1時間位は少し予想違いかと

オデッセイの映画を観てた印象が、違っていて少し前半は展開ゆっくり


最後ですっきりできました

ソンナニイヤカ?

ソンナニイヤカ?

演劇ユニットどうかとおもう

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)

2016/02/14 (日) ~ 2016/02/15 (月)公演終了

満足度★★★★

からしのきいた八編
素人が突つけば痛くてジメっと沈下しそうな話題が、劇的に生き生きと立ち上がる視角をもって切り込まれている。さらっと流す短短編から、ややじっくりといたぶる中短編まで、どの話も刺し具合が適度で芝居としてのムラもなく楽しめた。「現実」と地続きである所がミソだ。舞台の簡素な設えや、「裏」なはずの黒幕の仕切りの向こうに人が移動してるのが見えたりも、適度な風通しだと感じる。役者の佇まいも良い。お話は即ち問題をどう切り取り、評したか、というものとして、観客側に着地する。それゆえ、個々のお話にそれぞれ感想は湧き、それじたいが作者の提起した問題にコミットする事となる。
一作品だけ挙げれば、、ホームレスを扱った「今夜は住所不定」、渋谷区の条例の話題も含めてリアルに厳しい現実をなぞっている。しかし舞台であるマックの店員(外国人バイトと正社員)が、私達がそうあってほしいと思い描く人物に描かれていた、と私には見えた(現実にはもっと無理解で、当たらず触らずの対応にとどまり問題は自覚されない)。現実離れしない限度で考えられる最も温かいお話に仕上げたこと。それは「見放さない」眼差しに私には感じられた。 他のお話も、突き放して「異」なものとして笑うにとどまらず、どこか問題に踏み入っている。その具体的な場面としてそれぞれ立ち上がってみえるのだ。
短編が面白くある可能性が、こんな素朴な姿で現れてくれたという感じである。

猥り現(みだりうつつ)

猥り現(みだりうつつ)

TRASHMASTERS

赤坂RED/THEATER(東京都)

2016/02/18 (木) ~ 2016/02/28 (日)公演終了

満足度★★★★

お馴染み中津留節ににんまりしつつ、「自粛・自主規制・空気読みしない」この劇団が「日本」という集団に叩き潰されないことを祈る
今回の題材は宗教(とりわけイスラム)。これをめぐって論戦活発、言論を使っての神経戦がとある商店街の異国料理店内で展開する。
 中津留氏の書くものと言えば社会的な事象を真正面から取り上げ、B級映画的とも評される意想外の展開で楽しませる(そこが賛否両論であったりする模様)。人物たちはいたって真剣で、ドラマのリアリティからすれば笑えて良いところ、鬼気迫る演技で笑う余地を与えないというギャップが、TRASHならではの独特な味の源なのだろうと思う。事実、「笑えない」現実はある。問題をあぶり出す状況設定や議論を押し進める台詞に長け、あるテーマを巡る問題群を洗いざらいテーブルに載せ切る… これはなかなか出来る技ではない、というのもリアルな現実ではそんな言葉は吐かれないからである(朝まで討論でもない限り)。中津留氏の戯曲は人がとにかく喋る。観客の気を引くようなフックを繰り出し、論点が次また次とシフトし、つい見入らせられてしまうが、当然ながら、その結果人物の行為としてはそこここに不自然さを残す。近年のお笑いに多い、笑う対象であるところの「きわもの」が突如出現したかのようになる。私などは思わず「うわ〜」と笑う。深刻な問題を考える脳と、奇妙な人間の行動を見る脳は、同時に働いている。この違和感を展開の面白さでカバーする手腕もあるし、作品によっては違和感が限りなく小さいものもあるが、今のところ私にとってはそこがTRASHの持ち味になっている。
TRASHを観る者はこの両のバランスの一方が犠牲になる可能性を承知しておくべし。この劇団の突出した価値が「現実」への即応性にある限りは。…以上は、一応(私としては)褒め言葉である。

Scoreless

Scoreless

劇団SUNS

新宿村LIVE(東京都)

2016/02/24 (水) ~ 2016/02/28 (日)公演終了

満足度★★★★

見事!!
これが第2回公演、正直驚いた。正面から捉えた重たいテーマ、それを端正で丁寧に観せる演出、それをしっかり体現した演技は見事であった。上演後の舞台挨拶で、当時の衣装・小物の収集に苦労したことを述べているが、その細部にも拘ろうとする真摯な姿勢。2015年は戦後70年という節目の年で、多くの劇団でそのテーマを取り上げていた。
上演時間2時間50分(休憩10分)の力作。
ただ、その演出は丁寧であることは間違いないが、その一方で気になることが...。

ネタバレBOX

あまりに状況描写を舞台セットに頼るため、その都度、暗転とその間に舞台セットの変更を行う。そのため、人間ドラマというよりはドキュメンタリー風になり、当時の状況記録を観ているような錯覚に陥る。そこには観客(少なくとも自分)との受け止め方に違いが生まれ、状況だけを追うようになる。それは案外集中力を保つのが大変なのであるが...。

時代背景は、第二次世界大戦最中のこと。冒頭はウエスト・サイド・ダンスのような、その当時のモダンなスィング・ダンスまたはジャズ・ダンスのような魅せる場面からスタート。ここで、客席の一部に張出舞台を設営し、生演奏で歌を聴かせる。これが素晴らしい、JAZZVocalは中本マリさん、JAZZ Pianistは和田慎治さんである。
その華やかさから一転、第二次世界大戦の非人間的な物語へ、その状況変化の大きさが印象的である。戦時中のトピックを挿話として織り込み、マメ知識が増えてくるが、その集積の先には「自由」や「権利」もなく、人間としての尊厳さえ奪うことを教えてくれる。音楽、それもジャズなどは敵国音楽として禁止(レコード、蓄音機は没収)するという。

観ていて辛く悲しい場面が登場する。大きくは2つの非人間的シーン。それは「玉砕」と「特攻」である。この2つを人間ドラマとして繋げる巧みさ。表現は適切ではないが、その醜美の対比した構成が際立つ。
エリート軍官僚を中核にして作り上げた軍隊が国の命運を握る。そして異常な作戦「玉砕」と「特攻」に極まる。まったく見込みのない戦況でも降伏は許さず、そのことを美化した玉砕。作戦とは言えない特攻。これらが軍の正式の作戦として実施された異常さ。

本公演でも、ガダルカナル作戦の異常さを克明に描いた。日本軍はアメリカ軍の本格的な反攻を見誤り、劣勢の部隊を小出しに投入して島の奪還を図るが、圧倒的な火力の前に敗退を繰り返した。味方の拠点から相当遠い場所での戦闘ゆえ補給が難しく、飢えや病気で苦しみ多くの死者がでた。特攻は、「十死零生」として、飛び立ったら帰ることがない。機動性を優先し防御が薄い戦闘機で体当たりする。極端な精神主義の横行、主観的願望の客観的事実へのすり替えなど、そこには”人”が考えられていない。この異常な状況をしっかり捉えている。同時に国内での軍事統制、家族愛も描き、多方面からの切り取りをしている。その細密を観せようとする工夫は素晴らしいが、状況説明に力が入り、芝居に通う血のような温かみ、感情が置き去りにされるようになる。

全体的に硬質な骨太作品であるが、演技、そしてダンス(空中戦闘シーンも含め)という視覚で観せるシーンも魅力的であった。もちろん、先に記した衣装。小物(当時ではないから全部リアルは無理)への気配りも好感が持てる。

次回公演を楽しみにしております。
大大阪舞台博覧会 vol.2

大大阪舞台博覧会 vol.2

リッジクリエイティブ株式会社

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2016/02/06 (土) ~ 2016/02/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

大大阪二日目2月7日観劇♪
壱劇屋さん、無名劇団さん、南河内さん、コトリ会議さんと結構強烈なラインナップで一日中観劇♪

■無名劇団さん。
『あまがさ』に続く『無名稿 機械』!
職人さんの話かと思いつつ、スタイリッシュ陰鬱な世界に…。引き込まれました。
今回は30分バージョンでしたが、次回本公演『無名稿 機械』が楽しみです♪

■壱劇屋さん。
『Square Area』をギュギュッと30分に凝縮したバージョン♪
パフォーマンスが濃縮されており、30分だけで、お腹一杯の内容でした!
凝縮された分、パフォーマンスについては本公演よりも凄かったかも…。

■南河内番外一ザ・ヤングさん。
ヤングというには、完成度の高い内容でした!
とっても楽しく拝見できました♪

後日、追記。

サブトロピカル サステナビリティ

サブトロピカル サステナビリティ

熱帯

小劇場B1(東京都)

2016/02/24 (水) ~ 2016/02/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

ファンキーなリズム
ファンキーなリズムでどんどん新しい場面に…。辛口のユーモアが効いてる面白ステージ。

星の果てまで7人で

星の果てまで7人で

トツゲキ倶楽部

「劇」小劇場(東京都)

2016/02/24 (水) ~ 2016/02/28 (日)公演終了

満足度★★★★

2016年宇宙の旅
時折シリアス調になる箇所がいい具合のスパイスになっていたと思います。シンプル極まりないステージでしたが、随所で宇宙が感じられました。

サブトロピカル サステナビリティ

サブトロピカル サステナビリティ

熱帯

小劇場B1(東京都)

2016/02/24 (水) ~ 2016/02/28 (日)公演終了

満足度★★★★

絶妙
サラリーマンや主婦など普通の人たちのちょっと変わった日常を描いた連作短編群像劇。
ゆるい空気感の中描かれる展開、キャラクターたちの“ありそう”感、“居そう”感が絶妙でした。
リングのように各話の登場人物たちが少しずつリンクしているのが面白いですね。

「サステナビリティ」=「持続可能性」にちなんだ演出なのか、
各話がシームレスに続いていくので、最初は少し戸惑いました。
(オチがなくて、あれ終わったの?みたいな)

新入社員に悩む部長さんと、歌舞伎役者のお話が特に好きです。

ルルドの森(平成28年版)

ルルドの森(平成28年版)

バンタムクラスステージ

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2016/02/19 (金) ~ 2016/02/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

凄い緊張感
バンタムクラスステージ、「ルルドの森」良かったです。
あの緊張感ある舞台、場面転換も上手くやってるし、映画を見ているみたいな感じ。
それが賛否両論でしょうが、私は好きな作風です。
ラストのまくし立てられる展開と、ラストのラストではヒロインのセリフに恐怖まで感じました。
役者が適材適所で、演技が上手い。
演出さんが役者に合わせて本を変えてるのかな?
凄く自然だからリアリティあって怖い。
照明も良い感じでした。

星の果てまで7人で

星の果てまで7人で

トツゲキ倶楽部

「劇」小劇場(東京都)

2016/02/24 (水) ~ 2016/02/28 (日)公演終了

満足度★★★

いろいろと惜しかった・・・・
楽しく出来ていたんだけど・・・
整合性で引っかかるトコあったんですよ(-_-;)
SF好きには細かさがね~って思えた90分強の作品

ネタバレBOX

地球からの緊急連絡のオチが?でした
前半でのリズム感ある会話とテンポの良い進み具合が
中盤弛んで
後半事象の解明はサクサク進んで面白かったが・・・・

復縁話は緊急連絡になるの?

さて話は宇宙で50cm四方の箱を持ち歩いている登場人物たち
何かの作業してるらしい
椅子代わりにもなる箱であり
定時連絡以外での緊急連絡が突如入るのだが
うまく受信できず不安になるクルー達
(アナログ通信?デジタルなら圧縮データの解凍が上手く出来ない=
欠損等があり音声データが復元できずとした方がSFチックかなぁと推測)
乗組員達は東西南北の地域からの出身メンバーであるが
”北”のみ乗船してません
連絡は地域同士の紛争が起きたことを伝えてきたのです
でも遠い地球での話でありとメンバーの不和は起こりませんでした
いろいろと話が出て土星のスイングバイで地球への帰還か
このまま探索を続けるかを皆で会議します
紆余曲折の末
メンバー以外の謎の搭乗員がいるらしいと
実は乗組員は全てAIだったと判明し
皆の意見の一致で探査を継続となり幕でした

最後の暗転で正面に輝く星々のシーン
後ろの光源の天井部は囲って欲しかったなぁと
客席側の天井とかのLEDなどは
平面で配置されず良かったです

最後に通信で入ったのが
離婚された男の復縁報告・・これって緊急で入れるレベル??
密かにオリジナルの人格提供者と通信していたAIがいたりするとこ
サラッと暴露したり謎のエイリアン?らしき搭乗者のコト
ウヤムヤにしてたのは残念だった

密かな通信のトコはSFらしくデータの蘊蓄とかいろいろな
らしさを出しても欲しかった

Alcohol&Night

Alcohol&Night

劇団スクランブル

シアター711(東京都)

2016/02/24 (水) ~ 2016/02/28 (日)公演終了

満足度★★★★

面白かったです
ナチュラルな演技とテンポの良い会話で楽しくみれました。
上演時間も長すぎなくていいですね。

星の果てまで7人で

星の果てまで7人で

トツゲキ倶楽部

「劇」小劇場(東京都)

2016/02/24 (水) ~ 2016/02/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

開幕から異次元へ
タイトルではどんなメルヘンなの??と思っていましたが、なかなか奥が深い内容でした。幕開けにこの舞台は成功と思わせる不思議さがありました。
小説でいう出だしの言葉でます引き込まれるような…
次に期待を持たす演出に、これは成功だと思いました。
役者の個性も星のごとくでした。
私は高齢者ですが、異次元を理解できましたよ。
結局は人間の心。あるのかな?という心。教えてもらいました。
ぜひみてくださいね。

星の果てまで7人で

星の果てまで7人で

トツゲキ倶楽部

「劇」小劇場(東京都)

2016/02/24 (水) ~ 2016/02/28 (日)公演終了

満足度★★★★

なるほどねー(*゚Д゚*)
こうして長期に渡る宇宙探査を行うのか!!
発想が面白かったです。

登場人物それぞれのキャラクターがたっていて、会話も小気味良い舞台でした。
2回目の観劇が楽しみです♪

星の果てまで7人で

星の果てまで7人で

トツゲキ倶楽部

「劇」小劇場(東京都)

2016/02/24 (水) ~ 2016/02/28 (日)公演終了

満足度★★★★

宇宙空間における人間ドラマの秀作
会場入り口にアーチ型の電飾があり、スタッフに聞いたところゲートだという。細かいというか遊び心のある演出である。場内はもちろん宇宙をイメージするような暗幕が...。

観劇した2016年2月24日の某新聞に油井亀美也 氏の国際宇宙ステーションから帰還した記事が掲載されていた。その滞在日数は142日だったようだが、本公演のホームシックになった宇宙飛行士たちは...
(上演時間95分)

ネタバレBOX

地球を発って4年になる。そのクルーたちの登場は一人ひとり箱を持ち、下手から上手に一列に進む。暗幕で囲った素舞台、暗転すると暗幕にある電飾が光り宇宙空間が出現する。その幻想的な雰囲気の中で、クルーの一人・マリナ(佐竹リサ サン)の「地球へ帰りたい」という禁句がもれる。理由は単純...地球にいる彼氏に逢いたいという。忘れていないか心配だという。この思いが公演の機微に触れ重要なところ。ラストの感動シーンに繋がる伏線にしており見事な演出であった。宇宙というSFをイメージさせるタイトルであるが、根幹は人間ドラマである。

クルーと地球(基地)との交信は「新年」と「誕生日」の年2回のみ。そこへ不思議な交信が...それを契機に東西南北の各国からの代表という自国(民族)意識が目覚める。地球を俯瞰しながらも、国の代表という自覚に捉われるところが人間くさい。祖国に何かあったのでは、という疑心暗鬼がホームシックに結びついて、帰還するか会議することになる。この決議は全会一致がルールであるが、会議の都度、賛否票が分かれる。このドタバタを通して、過去から現在まで、世界のいずれかで起こっている紛争を考えさせ、将来にあってはその愚かしさを警鐘する。まさに宇宙的規模の考え方に収斂していく。

冒頭の箱は衛星機(基)という設定であり、クルーは意識人格という非実在性、地球には実在する本人がいる、という不思議なもの。地球に帰還すれば心身一体になるのだろうか?クルーの一人・さくら(前田綾香サン)は地球を発つ時には末期癌に侵され余命わずか。今はもう亡くなっており、帰る場所(体)がない。それでも残された家族は彼女のことを忘れず、いつも想っているだろうと...。結局、7機(基)の衛星基は永久の宇宙探索を続けることになるのだが、8人目は時折意識下に入ってくる”おばちゃん”、その正体は如何に(エイリアンか?)

この宇宙における人間ドラマ、キャラクターをしっかり立ち上げ観せる公演になっている。先に記した油井氏が帰還して思ったのは、宇宙ステーションでは意識しなかった重力を感じた時、「地球に抱きとめられているような気がした」と。その言を借りれば、この公演は「温かで大きな心に抱かれているような気がした」である。ただ一つ、自分的には大きな盛り上がり、インパクトという印象付けが弱かったような気がしたのが残念であるが。

次回公演を楽しみにしております。
星の果てまで7人で

星の果てまで7人で

トツゲキ倶楽部

「劇」小劇場(東京都)

2016/02/24 (水) ~ 2016/02/28 (日)公演終了

満足度★★★★

宇宙への Boarding Pass
地球を離れておよそ4年。7人(+1人)を乗せた宇宙船。ある女性乗組員の「帰りたい」とつぶやいた【禁句】がもとで、他の乗船メンバーそれぞれに過去の思惑が湧きあがる。
冒頭、各人が手にする木箱が、自身の棺に見えたのは気のせいだろうか。
自分(身体)を地球に残したまま、その分身(意識)だけが宇宙を彷徨う。一見、理想的だが、ほのかに寂しさがつきまとう。大事なのは、過去でも未来でもなく、今なのだということを強く印象付けるstageだった。
目下、シリアでのテロや難民問題など、国境と宗教の壁はとてつもなく厚いが、「国なんてどうでもいい、オリンピックじゃないのだから」の言葉に救われる思いがした。
それにしても、1600000000kmって想像もつかない。いっそ「光」になって、ひとっとびにあちらの世界へ行ってみたい。

ネタバレBOX

とある会社の組織を想わせる乗船者7人。作者は「役者の肉体に揺れる心を託し、ひとの気持を描く。それもストレートに」と詠う。それぞれの役者の肉体(スタイル)を意識した配役に脱帽。マネージャー的存在のリーダー(ホタルさん)は、やはりこの役がぴったりであり(苦笑)、ゼッタさんのような男やもめの存在はかなりリアル。個人的には、モスさんのような政治家や経営者が欲しいところ。。。
Stay of Execution

Stay of Execution

メガバックスコレクション

錦糸町SIM STUDIO 4F C-studio(東京都)

2016/02/20 (土) ~ 2016/02/28 (日)公演終了

満足度★★★

Bチーム観劇
未曽有の大地震、勝手に海を連想していたので、そうかこっちがあったんだ、びっくりしていると、面白い事実がどんどん出てくる。とても面白かったです。
だだ、ほんと残念。舞台のすべてが見られる客席作りはできないのでしょうか。見せないのも狙いかな?

ドラマティックレボリューション

ドラマティックレボリューション

カラスカ

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2016/02/18 (木) ~ 2016/02/21 (日)公演終了

満足度★★★★★


みなさんの感想にも多いとおり笑いあり笑いありの本当に笑いの絶えない舞台でした!公演時間も約1時間半とちょうど良くテンポもいいので飽きることなく何度でも観れる!...は言い過ぎかもしれないけど何回も観たい!そう思わせてくれる作品でした。要約すると楽しかったということです笑

マカロンちゃんの憂鬱 〜Forever Friends ときに男は背中で物語を語らねばならないのだ!バレンタイン大作戦!!の巻〜

マカロンちゃんの憂鬱 〜Forever Friends ときに男は背中で物語を語らねばならないのだ!バレンタイン大作戦!!の巻〜

楽劇座

THEATER Rrose Sélavy (東京都)

2016/02/19 (金) ~ 2016/02/24 (水)公演終了

満足度★★★★★

千秋楽!
大好きなシリーズの最終章。いつもたくさん笑わせて頂いてましたが、今回は涙なしでは見られなかったです。自分の気持ちと最後マカロンちゃんが涙ぐむシーンと重なってしまって。でもちゃっかり最後は笑わせにかかってくるところが楽劇座さんらしいですね。笑。それにしても今朝のニュースの話題が出てきてびっくり。相変わらず最先端!またマカロンちゃん、キャラメルちゃん、そしてチョコ王子と会えることをファンとして楽しみにしています。このコンビ大好きでした!本日千秋楽みたいですね!頑張ってください!!

金柑少年

金柑少年

山海塾

J:COM北九州芸術劇場 中劇場(福岡県)

2016/02/07 (日) ~ 2016/02/07 (日)公演終了

満足度★★★★

やっと山海塾に逢えた
で初めのころは、自分が若すぎて「なんじゃこりゃ、きもちわるか~」しか思えんやったけど
ようやく何でも受け入れる年になったのか自分の誕生日でもあり
見てきました。

ええっー、そんな! この緊迫感もいいかも、、、  それって本物の!?   不思議でしたがやはり繊細な動きは日本人の体じゃないと表現しにくいのでは、、、 いろいろあり、
面白い。

次が楽しみです

Stay of Execution

Stay of Execution

メガバックスコレクション

錦糸町SIM STUDIO 4F C-studio(東京都)

2016/02/20 (土) ~ 2016/02/28 (日)公演終了

満足度★★★★

改札口の向こう
Bを観劇。
久しぶりのメガバは、過去の人気作品のスピリッツを詰め込んだ盛りだくさんな作品。
ちょっと盛りだくさん過ぎてメリハリに欠けた印象が残念。
いつもの「パニック」と「受容」のギャップや緊張感が少し甘くなった。
その分登場人物一人ひとりの心情や、客席への問いかけは丁寧で共感を呼ぶ。
世界を二分する“改札口”の存在など、相変わらず設定の巧さが光る。

ネタバレBOX

エレベーターを降りて客席に案内されるといきなり暗い!
「段差にお気をつけください」と言われても目が慣れていないので不安。
その後どなたか転んで大きな音がしたが、雰囲気よりも安全を優先して
もう少し照明を工夫した方が良いと思った。
素敵な紙飛行機の当日パンフに感心したが、それを読むのも難しい暗さは残念。

渋谷駅で未曽有の大地震に見舞われた地下鉄の車両、観客はその車両の中にいる。
車両の中から荒れた渋谷駅構内を見渡すという設定だ。
意識を取り戻した人々が記憶を繋ぎ合わせ、事実を探ろうしているとき
来世である“無”の世界からワイスが現れる。
目覚めた死者を無の世界へ連れて行くのがワイスの仕事だ。
だが今回は、目覚めた5人が全員、もうしばらくここに居たいと主張した。
101日のStay of Execution(執行猶予)を与えてワイスは去っていく。
だがこれから始まる地獄の101日間を、その時誰も想像していなかった・・・。

彼らが死者であることが分かっているのでストーリーはすんなり入ってくるが
登場人物たちと一緒に謎解きをしていた、いつもの緊張感と驚きはない。
それが物足りなくて寂しい。
が、その分丁寧に描かれていたのは
生者と関わりたい、外の世界を知りたい、自分の人生をもう少し考えたいという理由で
現世と来世の狭間であるこの場所に居たいと言った5人が
食欲も痛みも感じない退屈な空間に次第に耐えられなくなって行くプロセスだった。
人間関係がきしみだし、精神に異常をきたす者が現れる。
改札口の向うに行けば、魂は永遠にさすらい続けることになるというその設定が
彼らの選択の切羽詰まった状況を物語る。
こういう人間の弱さと、それを互いに補い合う関係が人を救うという展開は
本当に温かく、巧いと思う。

狭間に出入りする生きている少女が言う
「死んだ人間より生きている人間の方が怖い」という台詞がスパイスのように効いている。

道徳の時間みたいな直球ストレートすぎる客席への呼びかけも
役者さんの真摯な姿勢につい一生懸命聴いてしまう。
定番のキャラもあり、意外なカップルの誕生もありと、人物のバリエーションも楽しめた。
一人だけ、ワイスの言葉に耳を貸さずこの狭間に残り続ける女の“忍耐”の理由が
息子であるという設定は若干無理も感じたが、
そこに自分と共通の強い希望を見い出していることが、他の人々と違う所以だろうか。

冒頭の自己紹介のシーンで、BGMの音に声がかき消されることがあった。
今後、小さくても通る声、もしくはBGMを調整する必要がありそう。

当日パンフで滝一也氏が書いているように、
“すべての人に確実に訪れる、しかも説明できる人はいない”「死」というものが
メガバにとってこれまでもそしてこれからも、一貫したテーマであり続けるならば
今後ますます既視感のない設定と、舞台装置のクオリティが求められるだろう。
ハードルは高いが、次はいったいどんな新しいシチュエーションを提示してくれるのか、
滝氏の豊かな想像力に期待せずにはいられない。

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