最新の観てきた!クチコミ一覧

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星の王子さま

星の王子さま

J-ROCK

博品館劇場(東京都)

2025/01/17 (金) ~ 2025/01/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

作品は未読であったけれど、過去に「星の王子さまミュージアム」でその世界観を体感していたので、既に作品イメージは出来上がっていての観劇
ちゃんとイメージ通りの舞台演出になっていたのが良かった

操縦士と王子さまの衣装は原画そのままに、音楽やイラストの映写も添えられ「すごく贅沢な読み聞かせ」といった趣
子供だけでなく大人にも充分響く作品
切なく、どこか物哀しいストーリーが心にしみ入りました

なまえ(仮)

なまえ(仮)

劇団夢現舎

新高円寺アトラクターズ・スタヂオ(東京都)

2025/01/08 (水) ~ 2025/01/13 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

観劇初め!名前にまつわるオムニバスめっちゃ良かった!ファンサービス満点。楽しかったです

こんばんは、父さん

こんばんは、父さん

ニ兎社

兵庫県立芸術文化センター 中ホール(兵庫県)

2025/01/18 (土) ~ 2025/01/18 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/01/18 (土) 13:00

多くの人々が借金をしている状況なか、闇金融から金を借り追い立てられる初老の男そして偶然出会い同じように借金地獄から逃げる息子、また、追い立て人もノルマに苦しみ悩む姿は、闇バイトを思わせ普通の若者が犯罪に手を出す状況にもにている。もっと底辺の人達に眼をむけて社会を変える必要があるメッセージか。物語ではその先は見えてこない。

ぼくらは生れ変わった木の葉のように

ぼくらは生れ変わった木の葉のように

Liveoak企画

オメガ東京(東京都)

2025/01/16 (木) ~ 2025/01/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

日常と非日常が交差して生まれた奇妙な世界、その歪みこそ不条理なのかもしれない。そして途中からハムレットなど劇中劇を挿入することで、歪んだ世界観が一層印象的になる。同時に、劇中ワークショップを観ているような錯覚、そこに公演そのものと 劇中劇という二重の意味での熱演を見るようだ。その演技力は、「円熟み溢れる俳優達」の謳い文句の通りで堪能した。
(上演時間1時間10分)

ネタバレBOX

舞台美術は、中央から上手にかけて車が壁を突き破って 家屋の内に入った光景、上手に揺り椅子、下手はタイニングテーブルセット。このセットによって、日常と非日常が同居したことを表しているようだ。

物語は説明にある通り、男女が運転する車が ある家へ激突したところから始まる。その家には大学教授と妻、その妹の3人が住んでいた。この家族は淡々と日々変わらぬ暮らしをしていた。一方、男女は定住することなく車で移動しながら 日々変化のある暮らし。その平静と刺激的な生活スタイルが交差したことによって、お互いの暮らしが影響し合う。いや正確には 男女が この家族によって翻弄され出す。2人にしてみれば家を半壊した弱みがある。にも拘らず歓待されるという薄気味悪さ、居心地の悪さが じわじわと精神を追い詰める。自分たちの生活スタイルが侵されていく怖さ。まさに不条理の世界ではなかろうか。

劇中での歌は魅せるといった感じで、一瞬にして抒情的な雰囲気を醸し出し 不穏な空気を和ませる。舞台美術も、その状況を一瞬にして知らしめる巧さ。壊れた車の座席に座って、妹役のHakkaさんが楽器を奏で歌う。その時の佇まいが、何故か劇中から抜け出して 情況を俯瞰しているような。

さて前説で、この物語の背景は1970年代と言っていたが、その頃は一時の学生運動は下火になっていたと思う。そう考えた時、何らかの刺激を欲していた時期なのかもしれない。毛沢東 云々の台詞はそんな名残を思わせる。
物語は、そんな世相をこの家における1か月間の様子に重ね、緊張と迫力、弛緩と可笑しみといった情景として描いているようで面白かった。
次回公演も楽しみにしております。
Yes Means Yes

Yes Means Yes

serial number(風琴工房改め)

ザ・スズナリ(東京都)

2025/01/10 (金) ~ 2025/01/20 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

色々な舞台を何回か見て感じる事は
自分の選ぶ舞台が自分の好みに合わないものが多いという事に気が付きました。
こちらも残念ながら個人的には好みの舞台では無かったです。

深刻な問題なのかもしれないけれど
パートナーにレイプされたとまで思う相手とはどのタイミングでも合意は出来なくなると思う
最近の舞台を見て感じるのは
男女のこういうやり取りが一般的だとしたら、付き合う事さえ面倒な感じになるかも?
相手を好きになるより、自分を分かって欲しいという気持ちの押し付け多い気がする。
もっとシンプルな方がいいな

キャスト、舞台装飾からして
この値段でこの内容か?と思うレベルではあった
3000円も取れれば上等ではないでしょうか?

関係無いけれど
予約で確保した最前列の席より前に自由席ってなんだ???

風のほこり

風のほこり

新宿梁山泊

芝居砦・満天星(東京都)

2024/12/26 (木) ~ 2024/12/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

2017年同じ梁山泊アトリエでの再演を観ていた(つまらんレビューを書いている)。会場にどうにか開演ギリに駆け込み、ひしめく客席の一角に収まると、見覚えのある風景。新人女優が立つ。そこは舞台の奈落で奥行のあるコンクリの土間の左手には水が張られた溝があり、階上で水を使うと流れ落ちて来るのでその受けらしい。戦前浅草の芝居小屋で息子と母の役(男同士)のコンビが雇い主で、ギャグで水をぶちまける。座付き作家である根アカ青年と共にこの奈落を仕事場として裏方に勤しむヒロインは、青年の無償の親切さにほだされつつ密かに台本を書き、作家への情熱を燃やしている。だが裏表のない青年はどこか薄幸の相があり、本作は一人この女性の物語である事が知れる。渡会久美子に当てて唐十郎が新宿梁山泊に書き下ろしたという本作のモデルが、かつて芝居の台本を書いて売り込んでは断られていた若き日の唐の母親であった事を、徐々に思い出していた。作家として「未完」に終わった女性が「物語」を紡ぎ紡がれ、虚実も定かならぬ「物語」に翻弄されつつ意志的に歩を踏み出す姿に、唐の母の人生に対する思いが重なり、こみ上げるものがあった。7年前の観劇では起こらなかった感興である。
ちなみにこの戯曲にはヒロインの尻見せという奇妙な趣向がある(台詞上これは無視できなそうである)。渡会女史への当て書きという意味はそれだと想像していたが、スカートの上部だけめくれて素肌が見える(マジックテープでとまった布を自分で下ろす)形姿が些か間抜けで、これに耐える女優である事を要する訳である。これは唐戯曲に特有の循環する幾つものモチーフの一つであり、女性の隠された嗜癖(何か病的な過去を想像させる)を表象するものなのだが、この仕草が戯曲上何度もあって観てると気恥ずかしい(1、2回減らしても良いと思う)。でもこの奇妙なアクセントと相まって情念渦巻く世界が展開する。
本作は2024年逝去した唐十郎の追悼公演として上演され、今後も上演し続けるとの事。そしてこの芝居はこの場所でしか上演しないのだという。恩師唐を忘れぬ限り上演に付されるという事で、楽しみである。

ぼくらは生れ変わった木の葉のように

ぼくらは生れ変わった木の葉のように

Liveoak企画

オメガ東京(東京都)

2025/01/16 (木) ~ 2025/01/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/01/19 (日)

不条理劇、その声量に満席の観客が飲まれてました。Hakkaさんの演技だけでない才にファンになってしまいました。

きみはともだち

きみはともだち

果てとチーク

アトリエ春風舎(東京都)

2025/01/16 (木) ~ 2025/01/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

女子校の教室を舞台にした『はやくぜんぶおわってしまえ』の続編にあたり、前作より10年後の世界を描いている。この団体の強い問題意識が反映された前作、そして続編であり、性的マイノリティとの向き合い方、これからどう思考を続けていくべきか? など、観劇後の観客が考えるべきことは多い。今作の創作は心身への負荷が容易に想像できるため、創作に関わった皆さんには、どうかご自愛して欲しい。

ネタバレBOX

テーマのひとつに「人間関係の分かり合えなさ」があると思うが、人間が生きていると、何度かこの絶望に打ちのめされる。何度か、ならマシかもしれず、何十、何百と経験する人もいるだろう。この絶望を、極めてドライに、客観的に、描いているシーンが複数あり、客席から観ると痛々しいとすら思える描写に、団体が演劇表現と向き合う「本気度」を感じる。この本気度も、上演作品や団体の特徴のひとつと言えます。
ドードーが落下する

ドードーが落下する

劇団た組

KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)

2025/01/10 (金) ~ 2025/01/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

まるで平原テツ氏の独り芝居のよう。L字型の2面の壁に囲まれた部屋。6本の蛍光灯が天井から吊るされている。それが時折点滅すると場転の合図。壁の上に寝そべった出演者達が舞台を上から覗き込んでいる。ロマン・ポランスキーの『テナント』みたいな被害妄想と強迫観念の構図。幻聴幻覚が自分の体内から滲み出てくる。かなり演出に凝って変えているので同じ戯曲の別ヴァージョンみたいな感じ。

今回観て気付いたのが安川まりさんが場のキーパーソンであること。要所要所で重しになっている。

初演時のイベント制作、藤原季節氏の役が秋元龍太朗氏になっている。ピン芸人秋元龍太朗氏の役は鈴木勝大氏に。バイトリーダー山脇辰哉氏の役が諫早幸作氏に。
前回は平原テツ氏の相方が登場しなかったと思う。今回はかなり重要な存在(金子岳憲氏)に。

ネタバレBOX

初演の方が自分は好き。藤原季節氏が売れないお笑い芸人との妙な友人関係を抱きしめる物語だった。面倒臭い精神病持ち、意味不明な事件ばかり起こし、皆が当然見捨てるであろう男に何故か感じる気持ち。人は皆生きてく上で、沢山の人間関係を切り捨て沢山の人間関係から切り捨てられてゆく。そのどちら側であっても発する痛み。キチガイの売れない芸人のことを何故だか大切に思う自分。何故か切り捨てられない。ラストは芸人の最新ギャグを一緒にやってやる。
「タランティーノだけが受けるギャグ」
愛する夫が病院で到頭亡くなる。狂乱し泣き叫ぶ妻。突然扉が開いて「ハッピー・バースデー・トゥー・ユー」と場違いなケーキが運ばれて来る。

前回はこれがラスト。今回はそもそも平原テツ氏の病室(?)で秋元龍太朗氏と金子岳憲氏の声だけが壁から聴こえてくる。全てが彼の妄想のようだ。ソファーの隙間からザワザワと何かが這い出してくる。枕の中身のビーズのような。(初め虫かと思って驚いた)。
このギャグの後に金子岳憲氏が部屋にやって来る。平原テツ氏は元相方に最新ネタを披露する。「原始時代のマッチング・アプリ」。これは毎回アドリブなのかも知れない。

平原テツ氏の視点で世界を構築してみたが中途半端な出来。「神経症はヘルペスのように空気感染する」という筒井康隆のネタがあったが、キチガイの感じる世界に観客を取り込まないと物足りない。そもそも平原テツ氏のいる世界では皆が書き割りのようにペラッペラでないと。その無機質の世界に在るあたたかな温もり。これは一体何なんだ?

バイトリーダー諫早幸作氏の出番がなかなかなく、ずっと壁上から皆を眺めている様子が面白かった。このまま最後まで出番なく、「彼は一体何だったんだ?」の方が良かった。
おもいだすまでまっていて【東京公演】

おもいだすまでまっていて【東京公演】

Pityman

シアター711(東京都)

2025/01/16 (木) ~ 2025/01/21 (火)公演終了

実演鑑賞

広島県出身の作・演出家が全編広島弁で綴る一作。高齢の母と、その娘姉妹の三人を中心とした家族の物語(傲慢な兄も少し出てくる)。姉妹が十代だった頃の話、大人になった姉妹と高齢の母の三人で東京旅行へ出掛けた話、認知症の傾向が見られる母と、その母を介護する娘、主にこれらの時間軸を行き来しながら物語は進んでいく。

ネタバレBOX

全編を通して起伏の激しいエピソードは少なく、日常的な出来事が広島弁で淡々と綴られていく。母親と姉妹の感情的なぶつかり合いは見られるものの、そのやりとりもどこか人間的な熱量を持ち、悪意なく受け止めることができる。個人的に、こういう「淡々とした時間」を描いた物語は好きなので、興味を持って観劇できた。
破稿 銀河鉄道の夜

破稿 銀河鉄道の夜

いるかHotel

武庫川KCスタジオ(兵庫県)

2025/01/17 (金) ~ 2025/01/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

泣けました‼️二回目ですが…😢
イルカホテル最高 
ありがとー😉👍🎶

 『あなたのとなりに』

『あなたのとなりに』

NPO法人大阪現代舞台芸術協会-DIVE-

ウイングフィールド(大阪府)

2025/01/16 (木) ~ 2025/01/20 (月)公演終了

満足度★★★★

自分の将来を見ているようで…
酒=悪のようになってましたが、適度なアルコールは身体だけでなく、精神衛生上にも良いんですけど…✴️
頑丈な身体とタフな精神に生んでくれた親に感謝します‼️

ぼくらは生れ変わった木の葉のように

ぼくらは生れ変わった木の葉のように

Liveoak企画

オメガ東京(東京都)

2025/01/16 (木) ~ 2025/01/19 (日)公演終了

実演鑑賞

面白かったです。

木曜日にはココアを

木曜日にはココアを

OWARI NO HAJIMARI

新宿シアタートップス(東京都)

2025/01/18 (土) ~ 2025/01/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/01/19 (日) 14:00

価格7,000円

舞台は春に桜が綺麗に見える喫茶店、マスターを中心とした繋がりの物語
あの世界観を急かさずゆったりとした流れで、しかもゲストの展開、シーンも秀逸で満足感のある作品
とても読みやすい原作なので、11まで読んでおくと散りばめられたエッセンスが回収…というよりこう演出したんだとわかってより楽しめると
あとはココアの女優さんの声量があるともっといいかなぁ
価格は当日券なので、前売りは6,500円

ネタバレBOX

マスターや喫茶店が原作の余白というよりは、本来登場する人物を補完していて、それがまた自然でとても素敵でした。
またサイフォンから始まって、本当に入れるとは…後ろの方だったので香りは届きませんでしたが、どこぞのシーンでココアの香り流しましたかね?気のせいではないと思うのだけど
日替わりのオリジナルキャラも秀逸。笑いのポイントに転換するとは!
淡々と繋がりを描いていくのではなくて、一度演じたシーンをもう一度核心に迫るシーンとしてみたり、後々の布石をうっていたりと、きっと原作ファンも楽しめる作品に仕上がっていたのではないかなと
個人的には思ってます
ぼくらは生れ変わった木の葉のように

ぼくらは生れ変わった木の葉のように

Liveoak企画

オメガ東京(東京都)

2025/01/16 (木) ~ 2025/01/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

不条理劇はいつも身構えて観てしまうのですが、前説での「不条理劇はコントです」の発言に安心して観劇。演劇オタクの監禁コント、妙に納得してしまいました。

月と箱舟

月と箱舟

“STRAYDOG”

アトリエファンファーレ高円寺(東京都)

2025/01/15 (水) ~ 2025/01/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

あかり組を観劇。激しく笑いに脱線するけど、愛憎のサスペンスなのですね。伏線の回収はどうなっているの?

月と箱舟

月と箱舟

“STRAYDOG”

アトリエファンファーレ高円寺(東京都)

2025/01/15 (水) ~ 2025/01/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

重いテーマなのに、楽しく観れました。
ただ、ちょっと、セリフが聞きにくかったのが残念です。

星の王子さま

星の王子さま

J-ROCK

博品館劇場(東京都)

2025/01/17 (金) ~ 2025/01/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

エバーグリーンな名作の朗読劇。大きな仕掛けや盛り上がりはないけど、じっくりと楽しめましたね。

木曜日にはココアを

木曜日にはココアを

OWARI NO HAJIMARI

新宿シアタートップス(東京都)

2025/01/18 (土) ~ 2025/01/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/01/18 (土) 19:00

カフェを中心に繰り広げられる人間模様が素敵な舞台でした。
どのエピソードもホッコリして良い。

グッズ物販が長蛇の列で、開演前に並んだのが無駄になったのは残念でした。

『リタの教育』『オレアナ』二作同時上演

『リタの教育』『オレアナ』二作同時上演

稲葉賀恵 一川華 ポウジュ

シアター風姿花伝(東京都)

2025/01/11 (土) ~ 2025/01/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

まず、中身から。この本は30年ほど前に見た記憶がある。10年ほど前、故人になった有川博が繰り返し長年やっていたことだけ覚えている。80年代だったのではないか。いかにもイギリスのウエルメイドプレイで、何で有川がこんなに入れ込むのか腑に落ちなかった。まさか、中村伸郎の「授業」の連続上演を習ってではあるまい。男先生と女生徒というところは同じだが、戯曲が全然違う。こちらは70年代に書かれている。翻訳も演出も調べれば解るだろうが、それはとりあえずおいて。
酒浸りの自己にこもりがちの(あまり才能に恵まれない)中年になった教師が、小遣い稼ぎに社会人講座の講師を引き受ける。誰も来るまいと思っていたら、そこに口の利きようも知らないイマドキ娘が現われる。この二人が、観客の予想通りに心を通わせるようになる、と言う筋書きは常道だが、一つ一つの挿話の扱い方が今風であると同時に繊細でウエルメイドプレイとして楽しめる。翻訳に加えて上演台本が上手い。このボウジュというプロダクションは演出の稲葉賀恵と翻訳家の一川華が作ったプロダクションで、それなりの立場からの創立意図もあるだろうが、まず現場で(演出も役者も本をたよりに深められる)使えて(日本語を使う日本人の)客が見て素直に楽しめる上演台本を作るという点で成功している。
翻訳がどうあるべきか、と言うことは難しい問題でここでは言い切れないが、話に聞くとある演劇翻訳家がある演出家に頼まれて翻訳して、稽古を観にいくと、肯定形の原戯曲の台詞が、否定形になっている。あまりのことに「センセイ、そこはと・・」と演出家に指摘すると、「これでいいの」とろくに返事もしないで押し通したと憤懣やりかたなく話してくれたことがある。まぁその方が全体やりやすかったと言うことかも知れないが、言葉が読めるものの特權と、舞台を仕切るものの特権は対立しがちで、しかもそれが観客にも良い形で収まることはほとんどない。文学座系の演出家はこのところ先鋭的な戯曲も次々と扱うし、折角俳優もいる総合劇団なのだからから、劇団内でも検討を重ねて観客が??の連続にならないような上演台本を練ってほしいものだ。
舞台は演出の稲葉賀恵は気合いが入り、大きな役では見たことのない女生徒役の湯川ひなが上出来。いつも。脇役では安全パイの大石継太も主役が務まっていた。ほぼ満席。
(念を押すが、上記のエピソードは稲葉さんのことでも文学座のことでもない。さる大劇場でのことである)



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