最新の観てきた!クチコミ一覧

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アタシたちには明日しかない【全公演無事終演しました!ご来場ありがとうございました!】

アタシたちには明日しかない【全公演無事終演しました!ご来場ありがとうございました!】

Cheeky☆Queens

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2016/05/27 (金) ~ 2016/05/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

Cheeky☆Queens格好良かった!ほんでもって全員見せ場があって、更に良かった!
Cheeky☆Queensさんの旗上げ公演!
良かったです♪

Cheeky☆Queensさん4人も良かったですが、役者さん全員に見せ場が有る感じで、幅と奥行きを感じる公演でした。

そして王道の西部劇!
勧善懲悪、最後はスッキリ、気持ちいい!

そしてそして、女賞金稼ぎたちの過去に涙、今にハラドキ、未来に希望!
観劇後、気持ちの良い公演でした!

ネタバレBOX

夫婦で神○○○隊のファンなのに、最近フォローできておらず大変申し訳ありません。
宗○さんがご出演とはつゆ知らず、拝見できてラッキーでした。
奥さんが悔しがってました!
明日も頑張って下さい♪
10分間カセット

10分間カセット

張ち切れパンダ

【閉館】SPACE 梟門(東京都)

2016/05/26 (木) ~ 2016/05/29 (日)公演終了

満足度★★★★

前半のモッチリ感を超えると後半のサックリ感がよい感じな話でしょうかねえ
ただ最前列以外は舞台が観難いなぁと思えたですね
(お薦めが最前列かなぁ・・)

パンダを冠してるだけに(^^;)
舞台セット白黒ストライプが基本だったかな♪
(天井が近くなるもちょい下の台は高めにしないと後列席は観難いっすよね)

1時間10分と短めに思える作品ながら
結構引き込まれたですねー

ネタバレBOX

近く九州に転勤する三十路の男のワンルームの部屋で繰り広げられる
人間ドラマ・・・というか男女間の話っすね

登場人物中で抜きん出た思考速度を持つ”妹”ちゃんのキャラクターは
直球ストライクな好みだったです(^-^)

アンダー&アッパー系の女性キャラの争いが
なかなか迫真で鬼気迫ってた~!

オチの明るいかなぁと思えるオープンエンドなラストも心地よかったですね♪
あしたのジョー

あしたのジョー

劇団め組

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2016/05/25 (水) ~ 2016/05/29 (日)公演終了

満足度★★★★

そういや実写映画化もあったなぁと・・・
良く出来ていました=若い女性客には昭和テイストが目新しく
高齢の方々には懐かしくといった感じでの客層だったかなぁと感想

肉体づくりは素晴らしかったが
やはり試合の再現は生の舞台では大変だろうとは思うが
見応えはあったですよ=個人的感想(^^)

2時間が先の展開がわかっているのに目が離せない作品でしたわ

ネタバレBOX

でも開演前の座の温めは無く
開演時間は5分ほどの遅れ・・・・
毎度思うが作品関連のナレーションとか流して
開き直って開演を00:05と設定して
作品背景の時代の出来事ナレーションとか出来ないかしらねぇ・・

さて舞台はリングになる正方形の台を中心に
バックをドヤ街のトタン屋根風な作りで
動画とかの投影もしてました

話はクライマックスの力石との試合から始まり
回想風に丹下のおやっさんとジョーの出会い~と流れて
オープニングの試合の後半へとラストを繋いで
力石との決着で幕です!

途中院内でのジョーと力石との試合前に
一週間で「一夜漬け」という力石のセリフは違和感あって=
「付け焼き刃」に変えて欲しいなぁと強く思ったさ!!

あと2時間の尺の中では
原作では合ってた西の減量失敗のシーンは入れない方が
スッキリすると思えたですよ・・・
(リアルに麺をすするのはいいんだけどね~)

他は肉体美が凄かったねぇと絶賛します(^^)

こんだけ上手にボクシング芝居作れるのなら
現ヤンジャン連載中の「リクドウ」の登場人物=
元ボクサーのヤクザ・所沢京介=
元OPBFチャンピオン時代あたりのスピンオフ話とか出来そうですね~
テラフォーマーズの鬼塚とかの外伝とか~(^^;)ね
(原作のスピンオフ話とかオリジナリティも入れ易そうでよのではとも思えたです)
10分間カセット

10分間カセット

張ち切れパンダ

【閉館】SPACE 梟門(東京都)

2016/05/26 (木) ~ 2016/05/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

やっぱり、とてもいいです!!
“張ち切れパンダ”は、「夜食の時間」に次いで二作目の観劇になります。

今公演にて退団する“深井邦彦”氏。

それを受けての、“劇団員のみの公演”ということであろう本作ですが、
実に面白かった。

タイトルのセンス、脚本・演出、キャラ設定、演者の芝居、
すべてが私好みで、お気に入りの劇団です。。。

ロクな死にかた

ロクな死にかた

アマヤドリ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2016/05/27 (金) ~ 2016/05/30 (月)公演終了

満足度★★★★★

再演「ロクな死にかた」、本家「あまやどり」さん良かった♪次回も大阪に!
学生演劇さんで「ロクな死にかた」を拝見し、とっても良かったので本家本元「あまやどり」さんの関西初上陸公演を観劇♪
開場待ちで流れてくる音楽♪
そうだ、学生さんも沢山踊ってたなあ…などと思い出しつつ、
いや~、本家本元、演技に踊りに涙に、と、もう格が違います♪

重たいテーマなのに、シスターズのツープラトン、お母さん、などなど、きっちり笑わせてくれます、そして泣かせてくれます♪

学生演劇では2時間越だったように記憶していますが、今回は100分ちょっとと、すっきりしつつ、ところどころ良い感じに盛られていて、スッキリ観やすく更にスピーディな感じに!

本当に楽しかった♪
また是非、関西に来て欲しいです!

ネタバレBOX

今回どうしても観たかったので、早い段階でダメもと「タダ観でゴー!」をお願いした所、ラッキーにもOKを頂き、とっても幸せ!
今回はいつも以上にきっちりアンケートを記入させて頂きました♪

そしてそして、タダでは申し訳ないので、このお返しはグッズでと、パンフレット(熊本地震義援金)と過去公演「ロクな死にかた」DVD(今回とキャストが全然違うそうですが…)を購入させて頂きました♪
頂いた「特別なおまけ」DVDと併せて、これから拝見しようかと思います♪

すいません、エクアドルの方まで気が付きませんでした!
募金箱があれば、明日にでも募金に伺いたい感じです!
ビッグマウス症候群

ビッグマウス症候群

劇団フルタ丸

「劇」小劇場(東京都)

2016/05/25 (水) ~ 2016/05/29 (日)公演終了

満足度★★★★

怒涛の展開が何か面白い(^^)
病気の話からの展開が読めないながらも
綺麗に落ち着くとこがスッキリとして面白かった♪

ネタバレBOX

症状持ちの患者たちが一斉に薬を服用するシーンが
チト怖い感じがしたのだが・・・そのまま医療サスペンスに移行かなと思わせつつ
なんと着地点が選挙の演説討論=これがタイトルの症状の真骨頂(^^;)

リアリティはチト薄めですが
田舎町のファンタジー話とみると妙に納得の出来でした♪
あしたのジョー

あしたのジョー

劇団め組

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2016/05/25 (水) ~ 2016/05/29 (日)公演終了

満足度★★★★

2時間では、ちょっとキビシイか・・・
コミックで20巻、TVアニメで79話の物語を、舞台化するというのは、大変な作業であることと思います。

主要エピソードを抜粋した脚本によって、2時間という上演時間にまとめられた本作。

物語の顛末を知っている観客(私)には、充分に楽しめたのですが、
予備知識のない人(観客)にはこの物語り、どう映ったのでしょうか・・・。

休憩時間を挟み、3時間程度の作品にしてでも、
各エピソードを深く掘り下げた作りにすればさらに感動できる作品となることでしょう。

ロクな死にかた

ロクな死にかた

アマヤドリ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2016/05/27 (金) ~ 2016/05/30 (月)公演終了

満足度★★★★★

あまやどり様の初観劇行って来た。

関西初上陸とのことで、コレは行かなければと
思い観劇してまいりました。
マーきっかけは榊菜津美さんが、テノヒラサイズ東京公演参加されていたのですが、
テノヒラサイズさんの超ロングラン作品に、新たな風を送って頂き感謝の観劇てな事です。
あまやどり様の公演は、初でしたが、
パフォーマンスが豊かでしたね。
関西向けに、ちょこちょこ笑いネタ仕込んだのでしょうか?
ちょこちょこ笑いました。
実際は死を、テーマにした作品なので、不意打ち食らった感は有りましたね。
もうなん作品か観てみたいですね。
皆さんも、このチャンスを見送って後悔の
無いようにお時間許しましたら是非観劇お勧めします。
キャパオーバーでしたラご勘弁くださいね。

ネタバレBOX

おいおいミュージカルか?
踊る踊る〜
正直、驚いた。
この意図が解かる人は、解るんだろうナー
いろんな演出があるのね。
犯人は吉田だっ!(仮)

犯人は吉田だっ!(仮)

しまぁ~ん共和国

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2016/05/24 (火) ~ 2016/05/31 (火)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2016/05/28 (土)

座席1階F列

観てきた!!
バカミスならぬバカサス?
シリアスなシチュエーションでテンポよくノリよく繰り出されるおバカな掛け合いが面白かったです。

舞台上のセットは5つ(だったかかな)のエリアに分割されていました。
ただ、それらが同時に使われることはほとんど無かったです。
1度しか使われていないセットもあって、よく出来ていたのでちょっともったいないなぁと思いました。

ネタバレBOX

一見落着、大団円・・・・・・からの展開は雰囲気の落差があって結構好み。
ラストのオチは分かったような分からなかったような。。。
私は気づきませんでしたけど、伏線があったのかしら。

二転三転のどんでん返しはよいと思うのだけど、短時間に詰め込みすぎかなと思いました。
最初の場面とリンクするところはとてもよかったです。

いきなり歌い出す音大卒の警視たちの場面が面白くてお気に入り。
不幸の家族

不幸の家族

立川志らく劇団・下町ダニーローズ

小劇場B1(東京都)

2016/05/14 (土) ~ 2016/05/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

楽しかった
落語のことは昭和生まれの人間として人並みには知ってるけど、それ以上は知らない。家元を高座ではなく、なぜか音楽イベントで拝見したことがある程度です。でもそんなことは心配いらなかったです。小道具を使う替わりに手ぬぐいと扇子を使うくらいが落語要素でしたでしょうか。この話はこの小噺を下敷きに、とかがあったなら、それはわかりませんが。
とにかく前半は爆笑の連続でしたね。そして笑いはいい。いつの間にか演劇に引き込まれてしまう。後半はややシリアスですが、随所にいろんなウケのポイントあり。たまらなかったなあ。2時間10分も集中力持つかなあって思ったりしたけど、尻は音を上げたけど、頭はずっと前のめりに舞台にかじりついてました。
物語の舞台や背景は現在では少し素っ頓狂だと思いますが、ちゃんとそれも効いてきます。おっとこれ以上は言えねえ。
オチは、わたしは素人だからこれでいいのかよくわからないや。まあ、でもそんなことどうでもいいです。喜怒哀楽人間関係ごちゃごちゃの悲喜こもごも、いい演技をありがとうございます。毎年公演やってるの?なら来年も楽しみですね。

ネタバレBOX

いやー。オチかなあ。まさかのオチでした。
Second You Sleep ~セカンドユースリープ~

Second You Sleep ~セカンドユースリープ~

ENG

上野ストアハウス(東京都)

2016/05/18 (水) ~ 2016/05/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

迫力
前方席で見ました。殺陣の迫力が凄かった!

朝に死す

朝に死す

劇団演奏舞台

演奏舞台アトリエ・九段下GEKIBA(東京都)

2016/05/28 (土) ~ 2016/05/29 (日)公演終了

満足度★★★★

本当に鋭く脆く揺れながら縺れ合う二人...【B】
清水邦夫氏の初期(1958年)の作品で、自分は初めて観る。それは極限状態・状況下における2人芝居。

演奏舞台アトリエ・九段下GEKIBA、その小空間に薄汚れたコンクリート壁、その上部に有刺鉄線があり殺伐とした後景を作り出す。そこに怪我をした女を背負って男が動き回る。そのうち疲れ、その場に座り込む。
小空間、素舞台のため役者の演技力がその芝居の評価を決定付ける。その逃げ場のない人物表現を黙視する。

ネタバレBOX

梗概は、組織を裏切った男、その男を庇って銃で撃たれた女。この2人の一夜の夢物語。女は左足を銃で撃たれ負傷している。その女を背負い必死で逃げてきた。この2人は顔見知りではなく、偶然に出会ったらしい。2人会話はどこかぎこちなく弾まない。敢えてなのか過去の話は出てこない。多くは今という瞬間・状況を起点とした先の事ばかり。女は男を突き放すように自分を置いて逃げるように言う。男も始めはその言葉に呼応するように振る舞うが、何故か立ち去らない。その互いに意地を張ったような、それでいて気になる存在になっている。「人」という字は互いに背を向けているが、その実は支え合っている。男女の愛情というには寂寞感が漂い過ぎて切ない。そのうち朴訥に語る夢物語...その楽しそうな表情は本当の夢の中なのだろうか。ビールの栓、それが黄金色した小人が踊(躍)るようだと。

夢の中の明日...身近な喜び、実はそんなところに人の幸せがあるのかもしれない。しかし現実は、そんなささやかな幸せにも届かない絶望の淵にいる。もう追っ手が来ないなど淡い期待と先々の絶望は去来する。その揺れる心情が心に響く。しかし、夜明け...銃声2発が...。

冒頭、足の痛みは物語の進展とともに薄らいだのか、表情も和らぎ足の痛みを庇った演技が観られなくなった。その演技に比例して緊張感が薄れ、会話の濃密さも溶け出し、勿体無く思う。

照明は全体的に薄暗く、緊迫感溢れる状況を描き出す。また場面によっては、少しエキセントリックのようにも感じた。音は、生演奏の音楽と音響の効果技術の使い分け、その演出に魅了された。

次回公演も期待しております
勇気出してよ

勇気出してよ

小松台東

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2016/05/20 (金) ~ 2016/05/29 (日)公演終了

満足度★★★★

面白い。105分。
山崎ハコ、懐かしいね。登場人物が少なくてわかりやすい。こういうの大好きです。それでいてキャストは皆さん秀逸な方ばかり。個人的には味わい堂々の浅野千鶴さんが出ていて嬉しかった。
劇団名が小松台東になってからずっと観てるけど、こういうさりげない日常を切り取った作品は好みです。

工場

工場

青年団若手自主企画・ほりかわ企画

アトリエ春風舎(東京都)

2016/05/27 (金) ~ 2016/05/29 (日)公演終了

満足度★★

おとぎ話
ちょっぴり刺激的ではあったけど、あまり面白みを感じられないリーディング公演でした。

10分間カセット

10分間カセット

張ち切れパンダ

【閉館】SPACE 梟門(東京都)

2016/05/26 (木) ~ 2016/05/29 (日)公演終了

満足度★★★★

もみ合いは相変わらず
此方は「夜食の時間」以来。
相変わらず物語としては、あまり残らない。戯曲としては薄っぺらなのかもしれないが、終始、緊張感が有るのでたっぷりと刺激を楽しめます。
作・演の方は、脚本より演出家としての才が突出していると言えるのかも。

*此処のハコは初めて。
二列目以降はとても観づらく天井が低く通路が無いので閉塞感を強く感じる。不人気な理由が納得の、観客の集中力を削ぐ苦手な劇場でした。

ネタバレBOX

これこれ、このテイスト!
揉み合うシーンは相変わらずプロレス並みに激しい。
偽フェスティバル5

偽フェスティバル5

壱劇屋

門真市民文化会館ルミエールホール 展示ホール(大阪府)

2016/05/27 (金) ~ 2016/05/29 (日)公演終了

満足度★★★★

バカバカしさが美しい☆★
大好きな劇団壱劇屋の『裏の顔・B面』が観れるレアイベントに初めて行きました♪バカバカしい演目ばかりのようで、今イベントで退団する小刀里那さんをメインにしたストーリーが軸に展開されます♪なのでオムニバスなんだけど、一本の長編を観たような満足感に浸れました♪下ネタも登場するけど明るいネタなんで楽しく見れます♪劇団壱劇屋の本公演との振り幅の大きさが素晴らしすぎて、ファンに愛されてるのがよく分かる素敵な宴でした(^人^)

アタシたちには明日しかない【全公演無事終演しました!ご来場ありがとうございました!】

アタシたちには明日しかない【全公演無事終演しました!ご来場ありがとうございました!】

Cheeky☆Queens

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2016/05/27 (金) ~ 2016/05/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

楽しかった~\(^o^)/
大好きな役者さんが多数出演されてたんで楽しみにしてましたが、期待以上のオモシロさでした♪ダンスやアクションも凄いけど
しっかり描かれたヒューマンドラマが胸を打つ作品です☆★特にCheeky☆Queens四人衆を全面に目立つ演出にしなかったのが良かったなと思います♪おかげで魅力的な役者さんの見所がそれぞれ楽しめて、どの役者さんのファンも楽しめるエンタメ活劇に仕上がってました☆★『人前旗揚げ式』にも参加出来て良い記念になりました\(^o^)/

あしたのジョー

あしたのジョー

劇団め組

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2016/05/25 (水) ~ 2016/05/29 (日)公演終了

熱、熱、熱
劇団め組 あしたのジョー 観劇。芝居づくりのお手本をキチンと抑えてあってとても見やすかった。あしたのジョーを2時間に収めるので1つのセリフのムダも無いはずであり、見ているこっちも相当疲れが来たが、暗転を良いタイミングで挟むので有り難かった。役者さんも皆うまい。良作です。

奇妙なり――岡本一平とかの子の数奇な航海ー

奇妙なり――岡本一平とかの子の数奇な航海ー

オフィスワンダーランド・(一社)演劇集団ワンダーランド

紀伊國屋ホール(東京都)

2016/05/26 (木) ~ 2016/05/29 (日)公演終了

満足度★★★★

工夫に満ちている
日本希人伝シリーズ オフィスワンダーランド第41回公演 奇妙なり 岡本一平とかの子の数奇な航海 観劇。
やはりプロの芝居ですね。学生演劇を見続けたあとだから顕著に分かったが、無駄な動きが非常に少ない。どこを見せたいのかが明確だった。影による演出はなかなか良い工夫と思う。良作です。

タカナシ家、明日は晴れ

タカナシ家、明日は晴れ

Gフォース

Gフォース アトリエ(東京都)

2016/05/22 (日) ~ 2016/05/29 (日)公演終了

満足度★★★★

ほのぼのとした家族愛の再生物語
25日午後、東京・蔵前にあるGフォース・アトリエで上演された『タカナシ家、明日は晴れ』を観てきた。
これは、作品の作と演出が加藤英雄ということで興味を持ったからである。加藤の作品は、これまで浅草リトルシアターで幾つか観て、おおよその作風というか癖はわかったのだが、リトルシアター以外の公演で、しかも彼の作品としては上演時間約90分とやや長めの作品がどうようなものなのか知りたくなったわけだ。
会場はマンションの屋上に増築されたような場所で、座席数は40。舞台は比較的広めだが、浅草同様大道具というのはベンチに見たてた横長の長方形の三人ほどが座れる箱のようなもの一つ。周囲は、黒い壁がそのまま使われているという実に簡素なものであった。

あらすじは以下の通り。
口下手の小説家・タカナシゲンイチロウは断筆宣言と共に一時入院。同時に今まで住んでいた家を建て替え始める。彼には母親が全員違う3人の娘がいるのだが、家に残り彼の面倒を観ているのは長女のカズミ1人。次女のツグミは父親が嫌いで家を出、三女のサトミは駆け落ち同様に結婚して家を出た。そんな3人娘が、父親の退院前日に家に集まってくる。次女は結婚しようと思う男性を連れ、三女は夫婦仲が悪くなり別れ話の相談のため。そして長女にも、好きな男性ができて手作りの料理を食べさせるために彼を家に呼ぶ。そんな3人の集まった所に、これまた偶然に父親が一日早く退院して戻ってきた。思いがけず、三人全員揃った娘達と会うゲンイチロウ。そこで執筆を頼みに来た出版社の社員や隣りに住むゴンドウ一家も巻き込んでのドタバタ劇。しかし、いつになく饒舌なゲンイチロウは娘達への思いを語り、特に長女の母親失踪の真実や兄がいて早逝したことを明らかにし、一同しんみりしたのがきっかけとなって娘達とゲンイチロウの間に家族の絆が戻ってくる。そして、ゲンイチロウは彼にしか見えない長男の亡霊と語り、家族全員の纏まった姿に安堵する。

家族愛と夫婦愛は、日常の些細な出来事で壊れかけても、お互いが素直になって相手の気持を思いやれば修復が可能だという暖かな家族物語。突出して出来の良い役者はいなかったが、ゲンイチロウ役の上田茂の雰囲気は、父親役にあっている上手い配役。
また、隣の家に住むゴンドウシズコ役の桂山みなは35年ぶりの舞台とのことだが、半ば舞台の進行役的な役目も担いなかなかの好演。
人物間のやり取りや、亡霊が一役買っている点は、いわゆる加藤英雄調全開という趣。
個人的な加藤英雄探求も、これで一区切りついたようだ。

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