最新の観てきた!クチコミ一覧

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お願いだから殴らないで

お願いだから殴らないで

MacGuffins

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2016/11/16 (水) ~ 2016/11/27 (日)公演終了

満足度★★★

テンポ
話は単純明快で台詞のテンポも良く飽きない作りなんですが…それぞれの演者さんのファンの方が多過ぎてちょっと変顔をしたくらいで爆笑が起こったりと話だけを観ている者からすると『え?え?何か面白い事言った?見逃した?』と言う不安が出てしまい前半は落ち着かない芝居でした。

はたらくおとこ

はたらくおとこ

阿佐ヶ谷スパイダース

本多劇場(東京都)

2016/11/03 (木) ~ 2016/11/20 (日)公演終了

満足度★★★★

どくどくする二時間
「働きたい」生物である男たちは、「仕事」を与えられたのか、という設問に即して芝居を振り返ると、男はああして働いている=生きている。一つのあり方、とも見える。
一風変わった「リンゴを作る」夢にこの指止まれで集まった男たちが、凋落した会社の建屋に今なお各様の事情により通い、定時まで「働いて」いる。ここでの目標は「リンゴ畑を成功させる」が順当だが、その目標に直行していない何かがあり、何でそうなっているのか判らないが人物らの奇妙な笑える行動の背後で「謎」という通奏低音になっている。そうしながらも、関係する人間たちによって事態は動いている。ただし、「事態」を深刻にしているのは登場人物の「どうでもいい」ミスや非見識だったりもしそうで、ある種の「問題」を純然と浮上させるでもない込み入ったドラマ進行の歩調。そして不条理性の深化は加速し、やがて悪夢の様相を呈してくる。このシフトが徐々に、積み重なるように為されるので、少し前には何を問題にしていたのかが思い出せないまま、「事態」に翻弄されて行く。

 芝居のオチに至る手前の最終局面の男らの行動が、また強烈で、男らに心情を寄せてその光景を見ると口に酸っぱい液が湧き出てくる。その前にも別の人物による類似の行動があるが、この異常さは何なんだ・・と思いながらも自分の正常さを明け渡してしまう。
 「それが一体何なのか」、についての答えをドラマ内部に意味を見出すのは難しい。ある種の飛躍を要求される。ドラマを超越した、ドラマ「外」の現実も俯瞰する目を求められ、その「物(体)」が象徴するものは何か、思いをめぐらすことになる。芝居上ではその「物」が何であるかは、最後まで判らないが。。

 「飛躍」についての説明は、戯曲上の仕掛けとして、最後に付けられる。だが、その時点では、直前までのあまりに毒々しげな光景の印象はすでに深く刻みつけられ、「意味」への問いは根を下ろしてしまっている。

 徐々に異常な事態に慣れて行く、感覚の麻痺がすすむ中で、「毒」の浸透を許してしまう・・。この芝居のようなグロテスクな事態は誇張だとしても、10年前には考えられなかった常識が、確かに、日本でも現実になっている。

酔いどれシューベルト

酔いどれシューベルト

劇団東京イボンヌ

ムーブ町屋・ムーブホール(東京都)

2016/11/15 (火) ~ 2016/11/18 (金)公演終了

満足度★★★★

楽しい試み
クラシックやオペラで目の肥えた方には物足りないのかもしれないが、
生演奏や声楽家の歌声などに
触れる機会が少ないものには心震える素敵な舞台。
物語も判りやすくまとめられ、序盤の観客を引き込む笑いや仕掛け、
そして徐々に高揚感を高め、物語の核心に引き込む後半の流れ。
良くまとまった万人受けする感じ。
主役のいしだ壱成さんはじめ、
要所を力のある役者さんやアーテイストを据える事で、
全体がスケールアップしまとまり感が出来ていた。
演劇公演が日常に近づく一つのあり方として楽しめる一本でした。

ちょっと残念なことはネタバレで。

ネタバレBOX

全体を通して演技のレベルや笑いのスキルが歪な感じがあり、
演奏、歌、演技それぞれに善し悪しがはっきりしすぎ。
特に役者陣はもっと頑張ってほしいと感じられる。
酔いどれる理由、悪魔と契約する心理など、
物語を判り易くハッキリ出すと、もっと気軽に楽しめる気がする。
後半の死に直面する展開や台詞など、
引き込まれる感覚が物語の序章にもほしかった。
また、これは物語にも演出にも関係ない事ですが、
制作運営のみなさんにはもっと頑張ってほしいかった。
開演前のアナウンスなど、基本的なマナーはもっと徹底できると思う。
開園直後も写真を撮っている人、マナーモードでバイブの音を響かせる人、
終始当日パンフでペパーノイズをたててる人、
近年まれにみるマナーの悪い人たちに囲まれた。
個々の人たちも悪いが、
もっと啓発啓蒙注意喚起で防げることがたくさんあると思う。
せっかくの素敵な歌声も、熱い演技も、すべてが台無しなってしまい、
とってももったいない事だと思います。
制作運営のスキルアップも願います。
風車〜かざぐるま〜

風車〜かざぐるま〜

ものづくり計画

萬劇場(東京都)

2016/11/16 (水) ~ 2016/11/27 (日)公演終了

満足度★★★★

広島弁
過疎化問題に正面から取り組み、笑いと涙の中にペーソスを漂わせた人情劇。台詞が広島弁なので、ただでさえ分かりにくい箇所があったし、発声の関係で何を言っているのか理解できない場面も。話しの内容そのものはブレることなくできているが、いかんせん出演者の数が多すぎる。もう少し整理をして、100分程度にまとめて冗長感を払拭するともっと引き締まる、かな。

サバイバーズ・ギルト&シェイム

サバイバーズ・ギルト&シェイム

サードステージ

紀伊國屋ホール(東京都)

2016/11/11 (金) ~ 2016/12/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

約115分
日本人には馴染みの薄い、サバイバーズ・ギルトという概念。これを光源に生というものを照らし出してくれる、力強くて見応えのあるお芝居でした。

ネタバレBOX

伊礼彼方さんの歌う森山直太朗『生きてることが辛いなら』が沁みました。
こい!ここぞといふとき~男色道中膝栗毛~

こい!ここぞといふとき~男色道中膝栗毛~

ポップンマッシュルームチキン野郎

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2016/11/17 (木) ~ 2016/11/21 (月)公演終了

満足度★★★★

約100分
伏線がいくつも張られて話はふくらみそうに思えたのに、案外ソツなくまとめられてしまっていて、さほど盛り上がらずに終わってしまった印象。
大正時代という設定も、もっといろいろ生かしようがあったはず。
とはいえ、珍道中モノらしい騒々しさと明るさに満ちていて、愉快なお芝居ではありました。
何より、大きくなった劇団を小箱で観られるのは単純に嬉しい。

ネタバレBOX

北へ向かう車に乗ったジャガイモとタマネギが、カレーとなってあっさり食べられてしまうのが可笑しかった。
女装で出てくる男性キャストの中では、サイショさんがダントツでタイプ?でした。
バカシティ

バカシティ

ブルドッキングヘッドロック

こまばアゴラ劇場(東京都)

2016/11/02 (水) ~ 2016/11/20 (日)公演終了

満足度★★★★

タイムリープが止まらない
こんなに時間移動を繰り返したら、筋わかんないじゃない・・・そんな苦情も何のその、臆面なくタイムリープ、タイムストップ、ストップのストップ、など繰り出す技は子供の遊びばりにエスカレート。「後から」ストップ攻撃、その後からも・・なるほど「後」が有利なのね。「未来人」にはタイムストップ効かないから判別に使えたり、腕時計式のタイムマシンの電池切れとか、故障とか。でもって元に戻れないけどま、いっか、とか。色々いい加減でご都合主義で、そもそも時間移動してる内にパラレルワールドが存在する話(聞いてないよ)になってるが、それじゃ収拾付かないし、つけようとしてる努力じたい徒労で無意味なんであるが、そこそこ盛り上がってドラマしちゃってるじゃん、俺達・・みたいな。無茶な話でも人物らしさは重視されている。俳優には取り組み甲斐のある芝居であり、この「芝居を楽しむ空気」が舞台の面白くしている根源のようだ。
 私的には、シュールな部分に面白さを覚え、シュールで通して良いと思うが演出的にはマジ演劇の風合いを狙ってるらしい箇所があって、気恥かしさも過ぎる。が、馬鹿馬鹿しさを最後まで貫いて下さったのは好もしい。

「ブルドッキング・・・」は過去一度だけ観劇、それが大層残念な体験であったのだが、今度の作品は「静か」が似合うアゴラ劇場を、熱くしていた。

独鬼 〜hitorioni〜<緊急追加公演決定!>

独鬼 〜hitorioni〜<緊急追加公演決定!>

壱劇屋

浄土宗應典院 本堂(大阪府)

2016/10/28 (金) ~ 2016/10/31 (月)公演終了

満足度★★★★★

ノンバーバルなのに想いがストレートに伝わってくる
ノンバーバル、巨悪に立ち向かった前作『猩獣』は殺陣が凄かったですが、今回の『独鬼』、殺陣も凄いが、とても切ない想いが込み上げてきます。

一人で生き続ける悲しさ。
女性とともに暮らした50年…、女性の生涯。
人の一生分…、死ねない鬼が、あまりにも切ない!

いつも通りの重低音。
70分ぶっ通しの殺陣。

ノンバーバルなのに、作り手の、役者の、そして登場人物の想いがストレートに伝わってくる。
頬を伝う熱い物、思わず涙が…。
感動しました。
ありがとうございました。

天使も嘘をつく

天使も嘘をつく

燐光群

座・高円寺1(東京都)

2016/11/18 (金) ~ 2016/11/27 (日)公演終了

満足度★★★

これでいいのか??
あらすじの筆頭に似掲げられている社会性のあるドラマ。確かに西南諸島の諸問題を扱っているが、切実さがまるでない。坂手洋二どうしてしまったのだろう。二十年前は、それこそさまざまな社会問題を、物語の中に取り込んでしかも一種独特の叙情性もある舞台を作っていた。「屋根裏」を最後に続く『社会問題劇』は、もう誰もがよく知っている情報を並べて悪代官裁きをするようなドラマばかりだ。社会劇作家はほかにいないと思っているかもしれないが、中津留や古川のように繊細な才能を持つ作家が出てくるとこの精選されていない情報過多、妥協的な結末ではもう、若者はついてこない。それにやたらに体言止めが多く、役者で台詞割にしたような台詞のくせも気になる。最初は、情報ならそれで却って効果があるかとも思っていたが、これだけ連発されると、役者をどう考えているのか疑問になる。ベテランにはちゃんと台詞が書いてあるではないか。今回は、舞台俳優としてはなかなかの力量のある馬淵英里何を連れてきているのに、なんだかよくわからない役になってしまった。
本心を言えば、坂手、鐘下、は大いに期待していたのだ。それだけにこういう作品を見せられると奮起一番、あたらしい世界を目指してほしいと思う。劇団を持っていてその売りが固定していることが足かせになっているのかもしれない。それでは客足が遠のいたのに銘柄にこだわった三劇団と同じではないか。

サバイバーズ・ギルト&シェイム

サバイバーズ・ギルト&シェイム

サードステージ

紀伊國屋ホール(東京都)

2016/11/11 (金) ~ 2016/12/04 (日)公演終了

満足度★★★

観てきた!
重いテーマでありながら軽妙で笑い飛ばせるようなエンタメ劇に仕上がっていて鴻上さんらしい作品だなぁと思いました。
ど派手な演出も印象に残りました。


作品とは全然関係ないのですが、、、
チラシが袋詰めされていたのが良い!です。
ライブやコンサートと違って、舞台は商業演劇でも袋詰めされていないことが多くって。。。

ネタバレBOX

チケット代に見合った満足度を得られたかというと疑問です。
個人的には今一つ物足りない感じがしました。
全体的にテンポが今一つでしたし(特に映画製作のくだりが冗長に感じました)、
一部役者さんのセリフが物凄く聞き取りづらかったのも気になりました。
(公演が進むにつれて改善されるのかも)
こい!ここぞといふとき~男色道中膝栗毛~

こい!ここぞといふとき~男色道中膝栗毛~

ポップンマッシュルームチキン野郎

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2016/11/17 (木) ~ 2016/11/21 (月)公演終了

満足度★★★

観てきた!
普段の公演と比べると小さめの劇場ですが、いつも以上にはっちゃけたパワフルなネタが満載で笑いの絶えない作品になっていました。
今回はいつもよりコント寄りな感じですね。


シアターミラクルでの公演は大抵客席がぎっちぎちに配置されている印象なのですが、
しっかり客席通路を作っていたのには関心しました。
劇団的には1席でも多く座席を多く作りたいだろうに。観客第一の姿勢は素晴らしいと思います。

ネタバレBOX

どのキャラもインパクト大。
個人的にはやんごとなき御方の「崩御カウントダウン」がすっごいツボでした。
あと吹原さんのママがもうずるいくらいに笑えます。

個人的な印象ですが、
全体的にテンポが今一つで、オチも弱いかなぁという気がしました。
(例えば「逆に」の爆笑ネタをなぜあんなに引っ張ったのか??)
ヒゲンジツノオウコク

ヒゲンジツノオウコク

日本のラジオ

新宿眼科画廊(東京都)

2016/11/18 (金) ~ 2016/11/20 (日)公演終了

満足度★★★★

観てきた!
前回公演『ムーア』で一目ぼれした劇団。今回も期待通り大変素晴らしかったです。

今回はゴスロリ+オカルト。前作同様BGMは一切無く、ものすごく静謐な雰囲気の作品でした。
淡々と粛々と物語が進むなか、不安を覚えるような単語やセリフが微かに見え隠れする。
その不穏な空気の匂わせ方が抜群に上手いと思いました。
どこが世間ずれした3姉妹との会話も面白かったです。


座席の配置がちょっと窮屈なのですが、
上演時間が65分なのでそこまで気にならないです。
終演後にいただける当日パンフレットはとてもフリーとは思えない出来です。

野鴨

野鴨

演劇集団アクト青山

上野ストアハウス(東京都)

2016/11/16 (水) ~ 2016/11/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしい!
ヘッダーガプラとほぼ同じメンバーだったのかもしれない。

人形の家、ゆうれい、海夫人、棟梁ソルネス、ペールギュントを観劇して来た旅は、やっと野鴨にたどりついた。

かたくなに真実を曝こうとする人物、それに真摯に向き合おうとする魂の激突。

実際には、もっと要領よく人生をいきるひとたちも多いのでしょうし、そもそもの原因は大旦那さまの放縦。なんで、罪もない中学生が自殺に追い込まれるのか、考えさせられるところです。

ネタバレBOX

イプセンの『野鴨』をなつかしい上野ストアハウスで観劇した。

イプセン作品は,いつも鋭い人間観察とか,人間社会の裏舞台の暴露みたいなものが多い。そのために,どちらかといえば,楽しくミュージカルを鑑賞した方が気持ち的には楽である。しかし,名作を名演で理解し,問題点を自分なりに整理するのは,生きるための力を得ることもあって貴重だ。

直前にみた,『外道の絆』が,交通事故にあった家庭の,モラルに反した解決案にがっかりさせられたもの。しかし,これもまた立派な演劇だったと思う。

豪商ヴェルレが,実際の自分の孫に,最後財産を分配することになるこの物語は,そのような配慮が届く前に,ヘドヴィクを追いつめしまう。

まず,グレーゲルス・ヴェルレという主役は,終始一貫して,父親の偽善をあばく。さらに,運命に翻弄されるひとたちに,もっと真実を,もっと正義を,倫理を,と糾弾する。
これに対し,ヤルマール・エクダルは,騙されて結婚し,他人の子どもを育てていたにはちがいないが,それまでかわいがっていた娘に厳しく接する。そのような仕打ちは,はたして許されるものなのだろうか。

イプセン作品は,シェークスピア演劇のようなものとちがう。身近なスキャンダルをあつかう。そのこと自体が批判されるようだ。しかしながら,現在にも,多くの劇団で,手をほとんど加えず再演され続けるのは,その作品にいまも魅力がたくさん残っているからだろう。
良い演劇だったと思う。
風車〜かざぐるま〜

風車〜かざぐるま〜

ものづくり計画

萬劇場(東京都)

2016/11/16 (水) ~ 2016/11/27 (日)公演終了

満足度★★★★

ふるさと三部作...完結篇面白かった!
瀬戸内海にある島...碧島(あおいじま)における過疎・活性化対策を面白可笑しく描いた物語。あくまで島民目線で見た場合で、移住してこようとする人々の気持は見えてこない。双方の視点から、それぞれの「不都合な事実」を描くという点では、納得性が弱いような気もする。それでも過疎化に悩む姿を痛々しくも滑稽に描き出す。
中盤までは誤魔化しとその綻びを繕うような緩いコメディタッチであるが、終盤に向けては、過疎化になった原因、現状、今後どうするかという展望までを一気に語る。
(上演時間2時間強 途中休憩なし)

ネタバレBOX

舞台セットは、廃屋に近い公民館の講堂らしき場所。その舞台(壇)上の中央壁面に島民をイメージした漫画絵(ポップ調)がある。上手側に自転車、下手側にBOX、そこにサッカーボール、扇風機、酒瓶が置かれている。また2階へ通じる階段が見える。
この絵に描かれている人物、風景...青い海・太陽が明るく生き生きとしている。そのタッチは優しく、ラストシーンでその絵に照明が当てられ印象強い。その余韻演出は心憎いばかりである。

梗概...離島への移住希望者への説明会。少しでも島民が多くいる、そして島の印象を良くしようと知恵を絞る。その結果、主人公・祝広貴(池田努サン)の父・恒邦(雑賀克郎サン)が亡くなったことにし、その葬儀に託けて島を離れた者を呼び戻す。ウソの情報を流し、帰島した人々が久しぶりの再会を果たす。しかしウソがばれてドタバタ騒動が...。

前半は先の嘘を誤魔化すための緩いコメディタッチであるが、後半はなぜ深刻な過疎化が進んだのか、故郷の存続の危機に晒されることになったのかが明らかになる。そして主人公・広貴が父と喧嘩し島を離れたのか、その理由も明らかになる。島の活性化のため風力発電を誘致したが、その騒音・低周波は島民に悪影響を与えた。そんな時近くの島との合併話が持ち上がる。合併による交付金や原発誘致による経済活性化、一方吸収合併でメリットがなく原発危険と反対する島民、その争いが激化する。そして東日本大震災が発生し原発問題へ繋げる。

多くの登場人物、しかし、それぞれのキャラクターは立ち上がり見事な群像劇に仕上がっていた。特に広島県・瀬戸内海という設定であり、方言での会話はその土地という臨場感を醸し出す。広島県は第二の故郷であり、多少のイントネーションの違いはあるが、懐かしさを覚えた。

碧島(あおいじま)へ移住するかもしれない...そんな若夫婦は、今までの仕事のあり方を見直し、インターネットを通じた起業も模索。また広貴はNPO法人での業務経験を生かして新たな島の活性化に取り組もうとしている。ハッピーエンドという予定調和であるが、そこには故郷への想い、そして生活や労働形態への工夫によっては過疎化・高齢化対策が考えられる、という展望が見える。ここに未来を見据える生きるメッセージが込められていたようだ。
本公演では娯楽施設もない、コンビニもないなど悲観的な説明もあったが、それでも、島は「人の心がよく聞こえる」と...。

次回公演を楽しみにしております。
外道の絆

外道の絆

水素74%

アトリエ春風舎(東京都)

2016/11/10 (木) ~ 2016/11/20 (日)公演終了

満足度★★★

よい作品だった。
だが、初心者には会場がわかりにくい。アクセスの起点となるゴルフセンターがマンションになっとるくらい制作はちゃんチェックして!

喜劇 屁理屈奉行中村(仮)

喜劇 屁理屈奉行中村(仮)

劇団ズーズーC

秋葉原ズーズーC劇場(東京都)

2016/11/12 (土) ~ 2016/11/27 (日)公演終了

満足度★★★★

劇中劇
この作品の元になった『告白の通夜』は一人芝居であるにもかかわらず、多数の通夜出席者の口調や性格が手に取るようにわかるオメオリケイジの超真骨頂のステージでしたが、そのスピンオフ作品である今作は、役者数が6倍に増えた分、いつものステージになっちゃった感があった。

とはいえ、ここは私にとっては新作は殆ど毎回足を運び、いつも楽しく見て、笑って帰る決してハズレのない劇団。もちろん今回も。

ネタバレBOX

21世紀にタイムスリップしてきた奉行が司法試験に合格して裁判官になってめちゃくちゃな裁判をやる劇中劇を、2時間の作品に膨らませたら面白そう。
遠野物語・奇ッ怪 其ノ参

遠野物語・奇ッ怪 其ノ参

世田谷パブリックシアター

世田谷パブリックシアター(東京都)

2016/10/31 (月) ~ 2016/11/20 (日)公演終了

満足度★★★★

刺さった。
最初は眠たかった。なんでだろ。
でも最後、刺さった。泣いた。
私が上手く生きれてないのは、これかも知れないと思った。
背景の風景画、最高にステキだった。最初はわからんかったのに、最後はみえてきた。

メガネニカナウ2

メガネニカナウ2

メガネニカナウ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2016/11/11 (金) ~ 2016/11/14 (月)公演終了

満足度★★★★★

とても面白かった!
昨年も観させていただきましたが、とてもいい企画だと思います!

A・B・Cの3作品ともそれぞれ作・演出さんの個性や色が出ていて、一粒で3度美味しかったです(*´ω`*)

また来年もお願いします!

酔いどれシューベルト

酔いどれシューベルト

劇団東京イボンヌ

ムーブ町屋・ムーブホール(東京都)

2016/11/15 (火) ~ 2016/11/18 (金)公演終了

満足度★★★★★

クラシックと演劇の化学反応
11/18日千秋楽。12時、15時公演WキャストA、Bを観劇。
東京イボンヌさんの舞台は去年6月に
スクエア荏原で上演された『俺の兄貴はブラームス』以来。
今回は、シューベルトという事もあり、
昔、音楽の授業で何度か聴いたことのある楽曲も多く楽しみにしていました。
個人的にセレナーデに秘めたシューベルトの思いを表した舞台という内容に惹かれました。詳しくはネタバレBOXにて。

ネタバレBOX

12時回は当日券にも関わらず、運良く
最前列に座る事が出来ました。
個人的に思ったのは急遽追加になった席の様ですがチケットを郵送されて購入されている方もいるので、もし急遽席を増席するならA列チケットから繰り上げればいいのでは?とも思いました。
いい席で観れたのは感謝ですが、既にチケットを購入されていて郵送料もあって当日券のほうが席がいいのはちょっと不満に感じる方もいらっしゃるかと思います。
実際15時の回は最前にも関わらず空席もチラホラ。
悪魔さん同様『ここ勿体ない』と思いました。


セットは古めかしいbarのようなセットの中に一際目立つグランドピアノや譜面台などが置いてあり始まる前から期待感でいっぱいでした。

開演の前にオケの方が前奏でチェロを弾いてくれていてこの流れが世界観に上手く引き込んでいたと思います。

barで酔い潰れて寝ているいしだ壱成さん演じるフランツ(後のシューベルト)
彼を見守るbarのマスターのロドリー、
ウェイトレスのキャサリン、最愛の恋人クラウディア。

売れない作曲家フランツはよくbarにきては落ち込み、愚痴を吐いて酔いつぶれる日々。
そんな毎日が一転フランツの書いた曲が売れ出版社も決まり順風満帆に思えたフランツがついにクラウディアにプロポーズを決心。
が、クラウディアはフランツを愛しているにも関わらず家族を養うためにお金持ちのバロンとの結婚をする選択をする。
フランツは彼女を取り戻すために曲を書き続けるが現実は所詮作曲家。
貴族に成り上がったバロンには力及ばず、、

彼女への愛が曲を書く事でやがて憎しみになり、いい曲を書くために悪魔との交渉をする。
それは1曲につき1ヶ月の寿命を悪魔に
渡すということ。
初めは『1ヶ月だけなら』という軽い気持ちが7年の月日が経ちその間にフランツは31歳という若さで600曲という曲を作り上げた。
気づけば自分の寿命はあと1ヶ月まで迫っていた。
最愛の恋人に自分が悪魔と交渉をして曲を作っていたこと、寿命が1ヶ月しかないことを明かすフランツ。
『悪魔なんていないの。全部自分の中で起こってることなの』
最期最愛の恋人に『愛している』と伝えるフランツ。眠るように息を引き取りフランツが最愛の恋人に贈ったセレナーデが流れる。

二時間があっという間というかとても濃厚な時間に感じました。
生オケの奏でる楽曲、声楽の方の生のオペラ、一度は耳にした事のある
『子守唄』『アヴェ・マリア』『アイーダ』『魔王』『セレナーデ』という名曲の数々。
オケの生演奏に俳優陣の熱演が加わり、見事な化学反応が起きていましたWキャストの舞台を2パターン観たのは初めての経験でしたが
同じ脚本でも演じてが変わるとステージの雰囲気、動き、台詞がガラリと
変わりまるで違う舞台を観た気分で新鮮でした。
個人的にはフランツを演じたいしだ壱成さんの喜怒哀楽の変化、
舞台の空気を一瞬にして変えてしまうオーラ、クライマックスの息を引き取るシーンは引き込まれ観入ってしまいました。
まさにフランツシューベルトそのものでした。
声楽家テノール高田正人さんの『魔王』の独唱は鳥肌もの。
悪魔を演じた植本潤さんのキャラ設定も素晴らしかったです。
クラシックに興味があるけど敷居が高いとかなかなか踏み込めない方には
この劇団の作品はおすすめです。
チケット代も5000円以上の価値のある内容かと思います。
来年7月には大阪でいしだ壱成さん主演で舞台を行うそうです。
楽しみです。

エッフェル塔は今日も3.5度傾いている

エッフェル塔は今日も3.5度傾いている

楽劇座

THEATER Rrose Sélavy (東京都)

2016/11/18 (金) ~ 2016/11/21 (月)公演終了

満足度★★★★★

一見、ハチャメチャだけど…
一見、ハチャメチャな内容だけど、実は深くて今回も面白かったです(((o(*゚▽゚*)o)))

踊りのシーンは心の中で爆笑(笑)もっと観たかったなぁ(^ν^)


最後のシーンで、「自分の目線」というか、「考え方」を改めて考えさせられました。それぞれがそれぞれの個性を認め合う事が出来たら、きっと素敵な世界になりますね。楽劇座の作品には、毎回ハッとさせられます(*^^*)

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