
お願いだから殴らないで
MacGuffins
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2016/11/16 (水) ~ 2016/11/27 (日)公演終了
満足度★★★
テンポ
話は単純明快で台詞のテンポも良く飽きない作りなんですが…それぞれの演者さんのファンの方が多過ぎてちょっと変顔をしたくらいで爆笑が起こったりと話だけを観ている者からすると『え?え?何か面白い事言った?見逃した?』と言う不安が出てしまい前半は落ち着かない芝居でした。

はたらくおとこ
阿佐ヶ谷スパイダース
本多劇場(東京都)
2016/11/03 (木) ~ 2016/11/20 (日)公演終了
満足度★★★★
どくどくする二時間
「働きたい」生物である男たちは、「仕事」を与えられたのか、という設問に即して芝居を振り返ると、男はああして働いている=生きている。一つのあり方、とも見える。
一風変わった「リンゴを作る」夢にこの指止まれで集まった男たちが、凋落した会社の建屋に今なお各様の事情により通い、定時まで「働いて」いる。ここでの目標は「リンゴ畑を成功させる」が順当だが、その目標に直行していない何かがあり、何でそうなっているのか判らないが人物らの奇妙な笑える行動の背後で「謎」という通奏低音になっている。そうしながらも、関係する人間たちによって事態は動いている。ただし、「事態」を深刻にしているのは登場人物の「どうでもいい」ミスや非見識だったりもしそうで、ある種の「問題」を純然と浮上させるでもない込み入ったドラマ進行の歩調。そして不条理性の深化は加速し、やがて悪夢の様相を呈してくる。このシフトが徐々に、積み重なるように為されるので、少し前には何を問題にしていたのかが思い出せないまま、「事態」に翻弄されて行く。
芝居のオチに至る手前の最終局面の男らの行動が、また強烈で、男らに心情を寄せてその光景を見ると口に酸っぱい液が湧き出てくる。その前にも別の人物による類似の行動があるが、この異常さは何なんだ・・と思いながらも自分の正常さを明け渡してしまう。
「それが一体何なのか」、についての答えをドラマ内部に意味を見出すのは難しい。ある種の飛躍を要求される。ドラマを超越した、ドラマ「外」の現実も俯瞰する目を求められ、その「物(体)」が象徴するものは何か、思いをめぐらすことになる。芝居上ではその「物」が何であるかは、最後まで判らないが。。
「飛躍」についての説明は、戯曲上の仕掛けとして、最後に付けられる。だが、その時点では、直前までのあまりに毒々しげな光景の印象はすでに深く刻みつけられ、「意味」への問いは根を下ろしてしまっている。
徐々に異常な事態に慣れて行く、感覚の麻痺がすすむ中で、「毒」の浸透を許してしまう・・。この芝居のようなグロテスクな事態は誇張だとしても、10年前には考えられなかった常識が、確かに、日本でも現実になっている。

酔いどれシューベルト
劇団東京イボンヌ
ムーブ町屋・ムーブホール(東京都)
2016/11/15 (火) ~ 2016/11/18 (金)公演終了
満足度★★★★
楽しい試み
クラシックやオペラで目の肥えた方には物足りないのかもしれないが、
生演奏や声楽家の歌声などに
触れる機会が少ないものには心震える素敵な舞台。
物語も判りやすくまとめられ、序盤の観客を引き込む笑いや仕掛け、
そして徐々に高揚感を高め、物語の核心に引き込む後半の流れ。
良くまとまった万人受けする感じ。
主役のいしだ壱成さんはじめ、
要所を力のある役者さんやアーテイストを据える事で、
全体がスケールアップしまとまり感が出来ていた。
演劇公演が日常に近づく一つのあり方として楽しめる一本でした。
ちょっと残念なことはネタバレで。

風車〜かざぐるま〜
ものづくり計画
萬劇場(東京都)
2016/11/16 (水) ~ 2016/11/27 (日)公演終了
満足度★★★★
広島弁
過疎化問題に正面から取り組み、笑いと涙の中にペーソスを漂わせた人情劇。台詞が広島弁なので、ただでさえ分かりにくい箇所があったし、発声の関係で何を言っているのか理解できない場面も。話しの内容そのものはブレることなくできているが、いかんせん出演者の数が多すぎる。もう少し整理をして、100分程度にまとめて冗長感を払拭するともっと引き締まる、かな。

サバイバーズ・ギルト&シェイム
サードステージ
紀伊國屋ホール(東京都)
2016/11/11 (金) ~ 2016/12/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
約115分
日本人には馴染みの薄い、サバイバーズ・ギルトという概念。これを光源に生というものを照らし出してくれる、力強くて見応えのあるお芝居でした。

こい!ここぞといふとき~男色道中膝栗毛~
ポップンマッシュルームチキン野郎
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2016/11/17 (木) ~ 2016/11/21 (月)公演終了
満足度★★★★
約100分
伏線がいくつも張られて話はふくらみそうに思えたのに、案外ソツなくまとめられてしまっていて、さほど盛り上がらずに終わってしまった印象。
大正時代という設定も、もっといろいろ生かしようがあったはず。
とはいえ、珍道中モノらしい騒々しさと明るさに満ちていて、愉快なお芝居ではありました。
何より、大きくなった劇団を小箱で観られるのは単純に嬉しい。

バカシティ
ブルドッキングヘッドロック
こまばアゴラ劇場(東京都)
2016/11/02 (水) ~ 2016/11/20 (日)公演終了
満足度★★★★
タイムリープが止まらない
こんなに時間移動を繰り返したら、筋わかんないじゃない・・・そんな苦情も何のその、臆面なくタイムリープ、タイムストップ、ストップのストップ、など繰り出す技は子供の遊びばりにエスカレート。「後から」ストップ攻撃、その後からも・・なるほど「後」が有利なのね。「未来人」にはタイムストップ効かないから判別に使えたり、腕時計式のタイムマシンの電池切れとか、故障とか。でもって元に戻れないけどま、いっか、とか。色々いい加減でご都合主義で、そもそも時間移動してる内にパラレルワールドが存在する話(聞いてないよ)になってるが、それじゃ収拾付かないし、つけようとしてる努力じたい徒労で無意味なんであるが、そこそこ盛り上がってドラマしちゃってるじゃん、俺達・・みたいな。無茶な話でも人物らしさは重視されている。俳優には取り組み甲斐のある芝居であり、この「芝居を楽しむ空気」が舞台の面白くしている根源のようだ。
私的には、シュールな部分に面白さを覚え、シュールで通して良いと思うが演出的にはマジ演劇の風合いを狙ってるらしい箇所があって、気恥かしさも過ぎる。が、馬鹿馬鹿しさを最後まで貫いて下さったのは好もしい。
「ブルドッキング・・・」は過去一度だけ観劇、それが大層残念な体験であったのだが、今度の作品は「静か」が似合うアゴラ劇場を、熱くしていた。

独鬼 〜hitorioni〜<緊急追加公演決定!>
壱劇屋
浄土宗應典院 本堂(大阪府)
2016/10/28 (金) ~ 2016/10/31 (月)公演終了
満足度★★★★★
ノンバーバルなのに想いがストレートに伝わってくる
ノンバーバル、巨悪に立ち向かった前作『猩獣』は殺陣が凄かったですが、今回の『独鬼』、殺陣も凄いが、とても切ない想いが込み上げてきます。
一人で生き続ける悲しさ。
女性とともに暮らした50年…、女性の生涯。
人の一生分…、死ねない鬼が、あまりにも切ない!
いつも通りの重低音。
70分ぶっ通しの殺陣。
ノンバーバルなのに、作り手の、役者の、そして登場人物の想いがストレートに伝わってくる。
頬を伝う熱い物、思わず涙が…。
感動しました。
ありがとうございました。

天使も嘘をつく
燐光群
座・高円寺1(東京都)
2016/11/18 (金) ~ 2016/11/27 (日)公演終了
満足度★★★
これでいいのか??
あらすじの筆頭に似掲げられている社会性のあるドラマ。確かに西南諸島の諸問題を扱っているが、切実さがまるでない。坂手洋二どうしてしまったのだろう。二十年前は、それこそさまざまな社会問題を、物語の中に取り込んでしかも一種独特の叙情性もある舞台を作っていた。「屋根裏」を最後に続く『社会問題劇』は、もう誰もがよく知っている情報を並べて悪代官裁きをするようなドラマばかりだ。社会劇作家はほかにいないと思っているかもしれないが、中津留や古川のように繊細な才能を持つ作家が出てくるとこの精選されていない情報過多、妥協的な結末ではもう、若者はついてこない。それにやたらに体言止めが多く、役者で台詞割にしたような台詞のくせも気になる。最初は、情報ならそれで却って効果があるかとも思っていたが、これだけ連発されると、役者をどう考えているのか疑問になる。ベテランにはちゃんと台詞が書いてあるではないか。今回は、舞台俳優としてはなかなかの力量のある馬淵英里何を連れてきているのに、なんだかよくわからない役になってしまった。
本心を言えば、坂手、鐘下、は大いに期待していたのだ。それだけにこういう作品を見せられると奮起一番、あたらしい世界を目指してほしいと思う。劇団を持っていてその売りが固定していることが足かせになっているのかもしれない。それでは客足が遠のいたのに銘柄にこだわった三劇団と同じではないか。

サバイバーズ・ギルト&シェイム
サードステージ
紀伊國屋ホール(東京都)
2016/11/11 (金) ~ 2016/12/04 (日)公演終了
満足度★★★
観てきた!
重いテーマでありながら軽妙で笑い飛ばせるようなエンタメ劇に仕上がっていて鴻上さんらしい作品だなぁと思いました。
ど派手な演出も印象に残りました。
作品とは全然関係ないのですが、、、
チラシが袋詰めされていたのが良い!です。
ライブやコンサートと違って、舞台は商業演劇でも袋詰めされていないことが多くって。。。

こい!ここぞといふとき~男色道中膝栗毛~
ポップンマッシュルームチキン野郎
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2016/11/17 (木) ~ 2016/11/21 (月)公演終了
満足度★★★
観てきた!
普段の公演と比べると小さめの劇場ですが、いつも以上にはっちゃけたパワフルなネタが満載で笑いの絶えない作品になっていました。
今回はいつもよりコント寄りな感じですね。
シアターミラクルでの公演は大抵客席がぎっちぎちに配置されている印象なのですが、
しっかり客席通路を作っていたのには関心しました。
劇団的には1席でも多く座席を多く作りたいだろうに。観客第一の姿勢は素晴らしいと思います。

ヒゲンジツノオウコク
日本のラジオ
新宿眼科画廊(東京都)
2016/11/18 (金) ~ 2016/11/20 (日)公演終了
満足度★★★★
観てきた!
前回公演『ムーア』で一目ぼれした劇団。今回も期待通り大変素晴らしかったです。
今回はゴスロリ+オカルト。前作同様BGMは一切無く、ものすごく静謐な雰囲気の作品でした。
淡々と粛々と物語が進むなか、不安を覚えるような単語やセリフが微かに見え隠れする。
その不穏な空気の匂わせ方が抜群に上手いと思いました。
どこが世間ずれした3姉妹との会話も面白かったです。
座席の配置がちょっと窮屈なのですが、
上演時間が65分なのでそこまで気にならないです。
終演後にいただける当日パンフレットはとてもフリーとは思えない出来です。

野鴨
演劇集団アクト青山
上野ストアハウス(東京都)
2016/11/16 (水) ~ 2016/11/20 (日)公演終了
満足度★★★★★
素晴らしい!
ヘッダーガプラとほぼ同じメンバーだったのかもしれない。
人形の家、ゆうれい、海夫人、棟梁ソルネス、ペールギュントを観劇して来た旅は、やっと野鴨にたどりついた。
かたくなに真実を曝こうとする人物、それに真摯に向き合おうとする魂の激突。
実際には、もっと要領よく人生をいきるひとたちも多いのでしょうし、そもそもの原因は大旦那さまの放縦。なんで、罪もない中学生が自殺に追い込まれるのか、考えさせられるところです。

風車〜かざぐるま〜
ものづくり計画
萬劇場(東京都)
2016/11/16 (水) ~ 2016/11/27 (日)公演終了
満足度★★★★
ふるさと三部作...完結篇面白かった!
瀬戸内海にある島...碧島(あおいじま)における過疎・活性化対策を面白可笑しく描いた物語。あくまで島民目線で見た場合で、移住してこようとする人々の気持は見えてこない。双方の視点から、それぞれの「不都合な事実」を描くという点では、納得性が弱いような気もする。それでも過疎化に悩む姿を痛々しくも滑稽に描き出す。
中盤までは誤魔化しとその綻びを繕うような緩いコメディタッチであるが、終盤に向けては、過疎化になった原因、現状、今後どうするかという展望までを一気に語る。
(上演時間2時間強 途中休憩なし)

外道の絆
水素74%
アトリエ春風舎(東京都)
2016/11/10 (木) ~ 2016/11/20 (日)公演終了
満足度★★★
よい作品だった。
だが、初心者には会場がわかりにくい。アクセスの起点となるゴルフセンターがマンションになっとるくらい制作はちゃんチェックして!

喜劇 屁理屈奉行中村(仮)
劇団ズーズーC
秋葉原ズーズーC劇場(東京都)
2016/11/12 (土) ~ 2016/11/27 (日)公演終了
満足度★★★★
劇中劇
この作品の元になった『告白の通夜』は一人芝居であるにもかかわらず、多数の通夜出席者の口調や性格が手に取るようにわかるオメオリケイジの超真骨頂のステージでしたが、そのスピンオフ作品である今作は、役者数が6倍に増えた分、いつものステージになっちゃった感があった。
とはいえ、ここは私にとっては新作は殆ど毎回足を運び、いつも楽しく見て、笑って帰る決してハズレのない劇団。もちろん今回も。

遠野物語・奇ッ怪 其ノ参
世田谷パブリックシアター
世田谷パブリックシアター(東京都)
2016/10/31 (月) ~ 2016/11/20 (日)公演終了
満足度★★★★
刺さった。
最初は眠たかった。なんでだろ。
でも最後、刺さった。泣いた。
私が上手く生きれてないのは、これかも知れないと思った。
背景の風景画、最高にステキだった。最初はわからんかったのに、最後はみえてきた。

メガネニカナウ2
メガネニカナウ
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2016/11/11 (金) ~ 2016/11/14 (月)公演終了
満足度★★★★★
とても面白かった!
昨年も観させていただきましたが、とてもいい企画だと思います!
A・B・Cの3作品ともそれぞれ作・演出さんの個性や色が出ていて、一粒で3度美味しかったです(*´ω`*)
また来年もお願いします!

酔いどれシューベルト
劇団東京イボンヌ
ムーブ町屋・ムーブホール(東京都)
2016/11/15 (火) ~ 2016/11/18 (金)公演終了
満足度★★★★★
クラシックと演劇の化学反応
11/18日千秋楽。12時、15時公演WキャストA、Bを観劇。
東京イボンヌさんの舞台は去年6月に
スクエア荏原で上演された『俺の兄貴はブラームス』以来。
今回は、シューベルトという事もあり、
昔、音楽の授業で何度か聴いたことのある楽曲も多く楽しみにしていました。
個人的にセレナーデに秘めたシューベルトの思いを表した舞台という内容に惹かれました。詳しくはネタバレBOXにて。

エッフェル塔は今日も3.5度傾いている
楽劇座
THEATER Rrose Sélavy (東京都)
2016/11/18 (金) ~ 2016/11/21 (月)公演終了
満足度★★★★★
一見、ハチャメチャだけど…
一見、ハチャメチャな内容だけど、実は深くて今回も面白かったです(((o(*゚▽゚*)o)))
踊りのシーンは心の中で爆笑(笑)もっと観たかったなぁ(^ν^)
最後のシーンで、「自分の目線」というか、「考え方」を改めて考えさせられました。それぞれがそれぞれの個性を認め合う事が出来たら、きっと素敵な世界になりますね。楽劇座の作品には、毎回ハッとさせられます(*^^*)