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ヘナレイデーアゲイン

ヘナレイデーアゲイン

AnK

【閉館】SPACE 梟門(東京都)

2016/12/22 (木) ~ 2016/12/26 (月)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2016/12/22 (木)

サンタクロースの様にファンタジーな夢を見させてはくれなかったけど、
見えない何かと戦い、目の前の障害を蹴散らす裏女子力を見せつけられる楽しいお話しでした。
殺伐と得体のしれない何かに流されている毎日にドロップキックする感じで、100分間の心地よいトリップ。
終演で引き戻される現実に寂しさを感じさせる舞台。…やっぱり夢を見ていたのだろうか?
雨の夜っていうのもいけないのか。
初めて観た団体さんでしたが、作者のこだわりや想いがこれでもかって弾ける感覚が伝わり、重たい部分と気持ちよい部分が螺旋状にやってくる。音楽やノイズ、SEが気持ちよいほどマッチしていたのは演出力?それとも音響さんの腕?ともかく覚醒的ですごかった。
やっぱり夢かな

コンカツ狂騒曲

コンカツ狂騒曲

ピウス

サンモールスタジオ(東京都)

2016/12/17 (土) ~ 2016/12/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2016/12/22 (木)

ストレートな物語の展開が心地よくとても楽しかったです。

亡国の三人姉妹

亡国の三人姉妹

東京デスロック

富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ(埼玉県)

2016/12/21 (水) ~ 2016/12/22 (木)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2016/12/22 (木)

【異化の進化形、そして言葉の力】
 この舞台では言葉が宙づりにされ続ける。言葉は話者が相手役に届けるために発せられるのではなく、観客に向かって語りかけるわけでもなく、役者が自分自身に語りかけるわけでもなく、舞台上に投げ出されたまま。どこにも送り届けられることのない言葉は、舞台上を彷徨い続ける。
 それぞれの役に別の動作を課しながら芝居をさせたり、人形で芝居をさせたり、その有機的対話の切断は自然でも不自然でもなく、絶妙に続けられる。また、舞台上での物語と関係ない人物やその動作が介入し、観客の意識も常に切断され続ける。
 観客はその距離のある舞台に対して、そこで投げ出されている言葉を意識的に捕まえに行かなくてはいけない。その際、舞台と観客の間にある目には見えていない社会の事象を通ってそれらの言葉を捕まえることになる。
 舞台装置は難民キャンプのようなテント。あらゆる美術や衣装にまでに丸い穴があいている。水玉を意味するのか、ドットか、はたまた穴の開いてしまった半透明な現実感のことか。その答えは観客が考えるしかない。
 そこにシリアをはじめとする難民問題を重ねることもできれば、そこから生まれる移民問題、3.11や熊本の震災でのことを思う人もいるだろう。また劇中の家族に、現代社会の崩壊しつつある家族関係や不倫問題、DVなどを重なることもできる。
 観客の数だけ、この舞台を観るためのフィルタ―があり、そのフィルタ―を通すと、100年以上前のロシアの風景は、現在進行形のわたしの切実な問題となって起ち現れる。
 物語があることで過去の出来事として認識されてしまうチェーホフの『三人姉妹』を、物語から言葉を開放し、その言葉の普遍性・現代性を露見させている。そこにある力を。
 ただ、一点気になるのは、結局は言葉に依拠しているという点。現代演劇の闘いは、物語(ドラマ)への抵抗というだけでなく、言葉への反逆の部分もあった。とはいえ、もはやその言葉の力も失われてしまった時代に、そこでもう一度言葉の力をということなのだろうか。
 この作品では、その言葉の力を一方で最大限に利用しつつ、言葉と身体とのズレ、自己と他者のコミュニケーションツールであることを根本的に解体してもいる。この点がこの作品の最大の特異性であり、面白さである。それが、現代社会のコミュニケーション不全、対話の成立しない時代、他者なき時代、それぞれが勝手なことを言い、相手の言葉など聞こうとしないSNS型社会を表象している。それが演出意図であれ、偶然の産物であれ。
 このように理屈で考えてきたけれど、理屈で整合性がつかない部分こそが、演劇のもっとも面白いところ。コミュニケーションが解体されている芝居の中で、時折、役者同士の有機的対話が成立しかかる時がある。また、役者それぞれの中でも、言葉や他者との距離の取り方が一定ではない。上手い役者は場面場面によって、その距離感を変えているのもわかる。それらの距離の違いやズレが、この作品に異様なグルーヴと、無機的な芝居の中にある有機性、生命感を与えている。
 作品の内容的な解釈は無粋だと思ってしていないけれど、1点だけ。この作品で繰り返し語られる、何百年も先の未来(正確な文言は忘れました、すみません。)への視座というのは、とても不思議。少なくとも100年強では、この作品の言葉たちは無効になっていない。いや、より切実になっているとさえ言える。チェーホフ賛美で言えば、そこに普遍性があるとか、予見的だと言えるわけだけど、逆に言えば、人間は100年たっても、何年たっても変わらないのだなと思うのでした。せめて、何百年か先には、この戯曲が無効になるような未来であってほしい。まぁ、「無効」の意味が最悪の形である可能性もあり、それは本当に望まないのだけれど。

亡国の三人姉妹

亡国の三人姉妹

東京デスロック

富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ(埼玉県)

2016/12/21 (水) ~ 2016/12/22 (木)公演終了

思ったより原作に忠実な上演になっていたが、散らかっていたステージが次第に片づいていく様子とドラマのシンクロがおもしろい。火事のあたりから次第に「日本」が浮かび上がっていく気がしたのは何故だろう。ナターシャの怪物性が出ていた、というか嫌な女感がすごかった。

弟の戦争

弟の戦争

劇団俳小

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2016/12/07 (水) ~ 2016/12/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2016/12/10 (土)

遅れての感想です。おそらく今年観た劇の中で、私の心を1番打ったものだと思う。
中東における内紛、テロ、自爆、空爆、貧困、飢餓・・・それを報道などで知りつつも、「まあ、本当に怖いよね。こんな世界にいる子達がかわいそう。さっ、今日は日曜日、なにか美味しいものを食べに行きましょ。あ、食べログで◎◎のパスタが美味しいと書いてあったわ」と、別世界の話は、単なる「話題」としての値打ちしかない。
私が6年生に歴史を教えたとき、15年戦争を教えると、中間の時点での感想を書いてもらうと、ほとんどの子が、「戦争中の暮らしはとても大変だったことが分かりました。それと比べて私たちは幸せです。あんな時代に生まれてこなくてよかったです」という感想を書く。まったく別世界の戦時中なのである。私の授業はここから、その「対岸の火事」観をどう破るかが勝負となる。
ありえない設定ながら、弟の「憑依」とも思える言動から、その「平和な」家族と惨く悲しい「戦時」とが対比されていく。
そしてそれは、私たちに向かって、「なら、お前達はどうなんだ」と問い続ける。
観ていて辛くなる劇、しかしその思いは、私たち人類としての根源的な生き様についての解答を求める。
久しぶりの「考えさせられる」「生き方を問われる」観劇となった。
ありがたい。

雪女ー密室の行軍ー

雪女ー密室の行軍ー

鬼の居ぬ間に

【閉館】SPACE 梟門(東京都)

2016/12/14 (水) ~ 2016/12/19 (月)公演終了

満足度★★★

途中まではスッゲェ怖かったのですが,何だろうなぁ,途中から醒めてしまいました。別に凍死しそうな真冬の八甲田山の山小屋で汗をかくのが変だろう(熱演)とか,案内の村の女が小隊に合流するのはないだろうとか,雪女の正体は・・・などではなく,結局,テーマに対する個人的な好みなんでしょうね。良い芝居だとは思いますが・・・

痴女を待つ

痴女を待つ

スマッシュルームズ

シアター711(東京都)

2016/12/21 (水) ~ 2016/12/25 (日)公演終了

満足度★★★

一番後方より観劇。

ネタバレBOX

正直タイトルからはあまり関係のない話ではないかと思ったけれどそれなりに楽しめた。
主演の方のオタク系ぶりが良く、ナンパ男役のクズっぷりもなかなかのもの。妊娠した女性の役の方、感情の高ぶるシーンがリアリティーがあり良かった。少しだけ台詞は聞き取りにくかったけれどそれがリアルかな。
台詞を言い間違えても安全に切り抜けられる役者さん達だった。
ほぼ素舞台、皆さん台詞無しでも出ずっぱりの芝居だけどとても見やすかった。
とても小劇場らしさを感じた。
「最悪のメタファー」

「最悪のメタファー」

ポンポンペイン

Route Theater/ルートシアター(東京都)

2016/12/21 (水) ~ 2016/12/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

まずはBチーム観劇しました。役者様方が魅力的でした。熱量が半端ない。Aも楽しみ~。

ネタバレBOX

イカ人間がツボ。キリンかわいい。
「ヴルルの島 」

「ヴルルの島 」

おぼんろ

ルネスホール(岡山県)

2016/12/18 (日) ~ 2016/12/19 (月)公演終了

鑑賞日2016/12/18 (日)

座席1階

価格2,000円

 長年掲げてきた「シアターコクーンでの公演」を“通過点”として、その先に「自分達の劇場を持つ」という目標を決めて以来、おぼんろさんは背水の陣を敷いて勝負に出ている感があります。

 最早説明も要らぬ程のカラーを持つ劇団でしたが、自分達の芝居に対するそれぞれの信念みたいなものが打ち出されてきているし、語り部達の演技にも自信が満ちている。
 そんな印象を受けた舞台でした。

 スケジュールの都合で、1回しか参加する事が出来ませんでしたが、もうあと1回位、全く逆の席で観たかったです。
 舞台と客席とが複雑に入り組んでいて、語り部さん達も所狭しと走り廻ってくれるので、主宰の仰せの通りに首を回しても腰を捻っても、後ろ頭と背中しか見えない~~~というコトも。
また、2人以上が絡む場面では、観る方向によってヴィジュアルが違ってきたりしますし。
 でもこれが「おぼんリピーター続出のからくり」だと思います。岡山とは違って(笑)予約必至の東京の方々、チケットのご予約はお早目に~~~。

ネタバレBOX

 1回しか観れなかったせいか、集中力が足りなかったせいか、若しくは単に頭悪いせいか、色々と解らなかった事が残ってモヤモヤしてたんですが―――
 後日、「ヴルルの島 公式ガイドブック」みたいな本が出るらしいので、それ読んだら疑問も解消するかな~~~という事で、ココには書かないでおきます。
「ロストマンブルース」

「ロストマンブルース」

SANETTY Produce

テアトルBONBON(東京都)

2016/12/20 (火) ~ 2016/12/25 (日)公演終了

満足度★★★★

熱演の舞台に前座ライブとスペシャルカーテンコールで楽しめました。中野・テアトルBONBONは後ろの席でも観やすいのでオススメです。

ローザ

ローザ

時間堂

十色庵(東京都)

2016/12/21 (水) ~ 2016/12/30 (金)公演終了

満足度★★★★

特に「ローザ」なる人物を知らなくても楽しめた。役者達のお墓参りの話から本編が始まる物語は特に難しもなく笑えて面白く観劇。最終公演見届けました。

ネタバレBOX

「十色庵」初めて行きました。役者の近さなど正に「演劇」って感じでした。初演のDVD購入。今回とは少し違うのか観るのが楽しみ。
ワレワレのモロモロ 東京編

ワレワレのモロモロ 東京編

ハイバイ

アトリエヘリコプター(東京都)

2016/12/10 (土) ~ 2016/12/23 (金)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2016/12/22 (木)

初ハイバイ。よかった。私の好きな静かな笑い。観劇後のモヤモヤ感。自己投影の嵐。もう一回観る?って言われたら、ノーやけど、新作でたでって言われたら、速攻予約するわ。

執事達は沈黙

執事達は沈黙

劇団ピンクメロンパン

シアター風姿花伝(東京都)

2016/12/14 (水) ~ 2016/12/18 (日)公演終了

満足度★★

帰宅して思わず「執事」を検索してしまいました。執事が男性でなければいけない訳ではないけれど、やはり使用人を司るのが執事らしいので、アジン以外の人たちは小間使いとかメイドなのではないでしょうか。それを全員執事としたのは単に羊たちと引っ掛けたかったからなのでは?それにしても沈黙なんてしてないし。小説家になったらしい執事(?)の一人が執筆していた部屋を、見学に来ていた騒がしいおばさんご一行がそこで上着を脱ぎ捨てるとそのまま騒がしい小間使いになると言う展開はおもしろかったです。どうやら首のリボンが白い人は幽霊らしかったですが、アジンが本当はどうしたかったのかがよく分かりませんでした。

凝り性のサンタ、苦労する/ちょべりばペット

凝り性のサンタ、苦労する/ちょべりばペット

ピヨピヨレボリューション

インディペンデントシアターOji(東京都)

2016/12/07 (水) ~ 2016/12/18 (日)公演終了

満足度★★★★

ちょべりばペット:あら!女性ファンが多いのね!と思ったのでしたが、女性が割引の日だからこの日のチケットを取った事忘れていました。と言う事は数少ない男性の皆さんは割高チケット買って来ている訳ですね。いえ、私もイチオシの劇団には似たようなことしていますので、応援の気持ちは大事にしたいです。さてちょべりばペットは、ビターでセクシーな大人向けの内容を展開するピヨピヨレボリューションの新コンテンツのdark sideということでした。確かにすっきりしない終わり方はdark sideっぽかったですが、それほどセクシーでもなかったので次回に期待したいと思いつつ、無理はしなくていいんじゃないかなとも思いました。dark sideと言う事で、お見送りや物販がないと言う気遣いは良かったと思います。
凝り性のサンタ、苦労する:せっかくなのでマチソワでと言う事で、こちらも見てきました。サンタさんがしなくてもいいような苦労をしていて笑えました。dark sideの後がこちらだったので、楽しく終われて良かったです。クイズを中心のアフタートークは、あっという間に負けてしまいましたが楽しめました。

ある晴れた朝に

ある晴れた朝に

空想実現集団TOY'sBOX

北池袋 新生館シアター(東京都)

2016/12/16 (金) ~ 2016/12/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

泣ける舞台です✨おすすめです😊

「ロストマンブルース」

「ロストマンブルース」

SANETTY Produce

テアトルBONBON(東京都)

2016/12/20 (火) ~ 2016/12/25 (日)公演終了

満足度★★★★

中身が濃いです。約2時間がとても濃い内容と思いました。強烈なメッセージが発信されていたと感じました。

ネタバレBOX

切なくなりました。奇跡はめったには起こらないけれど、小さな奇跡は、たまにならば、起こりうるのではないかと強く感じました。カズヨシの熱演ぶりはすごかったです。全力投球の演技には敬意を表したいと思います。カーテンコールのさくらさんの唄はよかったです。酔いしれました。
「ロストマンブルース」

「ロストマンブルース」

SANETTY Produce

テアトルBONBON(東京都)

2016/12/20 (火) ~ 2016/12/25 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2016/12/21 (水)

死ぬとはどういうこと、という問いかけから物語は始まる。その人の存在を忘れてしまうこと。このタイトル「ロストマンブルース」は、音楽を忘れたらどうなる。世の中、変わるのだろうか。
謎めいた人物が登場するたびに、話が増幅するようで思わず身を乗り出す。この後、どう展開するのか興味は尽きない。そして全てが明らかになった時、人の思いの深さを知ることになる。
(上演時間2時間)

ネタバレBOX

舞台になるのがシェリーというライブハウスだった場所。上手側奥にドラム・ピアノが並び、下手側はカウンターと棚。中央に2セットの丸テーブルに赤い椅子。床は赤黒の市松模様という、いかにも音楽に所縁がある雰囲気が漂う。

物語の登場人物は、主人公の朝倉一義(夢麻呂サン)を除き、全員が劇中芝居をしているという設定である。朝倉は1992年に交通事故に遭い、記憶障害(喪失)になっている。何故か事故に遭った同じ日、毎年このライブハウスを訪ねてくる。
現在は2016年、事故から24年経つが本人の意識は当時(24年前)のままである。実はこのライブハウスも随分前に倒産(閉店)しており、現在はコンビニになっている。

この事実(朝倉が訪ねてくること)に元店長は、ビルオーナーの承諾を得てコンビニを一時的に元のライブハウスに改装している。店内は張りぼて仕様である。事故当時4歳,2歳だった娘も28歳,26歳に成長した。そして妻の名を忘れ、娘を妻と勘違いし出す。担当医が記憶の認識をさせる診療の一環として考えたのが、今回の芝居(バンド音楽)によって「記憶の覚醒」を図るもの。その結果...。人は張りぼてではなく善人ばかり。羨ましい家族、友人関係である。
1992年、尾崎豊の歌を聞いてきた自分には懐かしい。同時代もさることながら、同じ思い出の地(場所)を共有する人々には、そこはいつまでも在ってほしいものだろう。

冒頭、間もなく無くなるライブハウスに訪れた中年のバンドマン。熱く語る音楽への思い...しかしその言葉とは裏腹に仕事があるのかどうか。今は過去を振り返るのでも、未来を夢見るのでもないような暮らしぶり。それでも何か...好きな音楽であることは間違いない。そのあがく姿が自分(観客)のそれぞれの場であがく姿と変わらないような気がする。あがいた先に安易な希望は見せないが、だからこそ最後にかすかに差す光に胸が熱くなる。

物語は終盤まで「謎」だが、それが段々氷解していく過程に色々な伏線を張り巡らせている。確かにリアリティはないが、自分がその立場になったらどうするか、その問いが投げかけられているようで目が離せない。

キャスト陣の演技、シーンの転換に応じコミカル、シリアルにと変幻自在。やはり親子の分かり合い、夫婦の貧しいながらも理解しあった仲。それが記憶障害で妻の名を呼ばれなくなる寂しさ、切なさ...ラストに小さな奇跡と大きな感動。

次回公演を楽しみにしております。
リンドバークたちの飛行

リンドバークたちの飛行

ゲッコーパレード

旧加藤家住宅(埼玉県)

2016/12/15 (木) ~ 2016/12/21 (水)公演終了

満足度★★★★★

無題1990(16-280)、20:00の回(晴)。

19:45受付、開場。部屋に7つの椅子(7人の飛行士たち用)。

先日(12:00の回)帰りに寄り道をして図書館で借りた戯曲を読み、復習してきました。また、位置を変え、視点を変えてみました。

何も知らないで観て、原作に触れて、もう一回観て。このパターン、なかなかいいものでした。

ほんの少しの灯りの変化や壁の向こうから聞こえてくる声、上階からは吹きすさぶオルガンの響き。肝試しのような緊張感。人のようで人ではない存在が静かに現れ、呪文のように繰り返し呟き、暗い穴の中へ導く。

オルガンは身悶え軋みながら風を起こしている。

ライト兄弟が1903年、およそ四半世紀後の1927年、飛び立ったスピリットオブセントルイス号、その半世紀後の1981年にはスペースシャトルが宇宙に向かって飛んでいった。

「2001年宇宙の旅」、高く放り投げられた「骨」は「宇宙船」となった、そのシーンに重なる。どちらも「武器」。

そんな想像すらできるいろいろな工夫(遊び心)いっぱいのセット。所狭しと「AKIRA」「デビルマン」や星野之宣、大友 克洋、松本 零士...。

2ケ月に1つの公演、5作目。どれも風変わりだけど実に面白い。勝手口から入った畳のない部屋で観た「アンティゴネー」。これがベースだと思っていたら、あにはからんや「生活ができる」ではありませんか。どこから何が出てくるかいつも楽しみ。

またもうひとつの楽しみは、引っ越した後の蕨駅周辺の探索。無くなってしまったものの間に見覚えがあるものがあったり、今年になって閉鎖されたお店があってびっくりしたり。


次回はどんな作品になるのか。

八月のシャハラザード

八月のシャハラザード

学習院大学演劇部 少年イサム堂

学習院大学富士見会館401 演劇部アトリエ(東京都)

2016/12/21 (水) ~ 2016/12/24 (土)公演終了

満足度★★★★

 原作は1994年に初演された劇団ショーマ主催の高橋 いさを作品である。

ネタバレBOX

脚色・演出は、役者としても劇団血風過激団主催者、木島として出演している小澤 美慧。主人公の亮太は、所属する演劇部で溺れた人を演ずる為に海に出るが、大波に巻き込まれて遭えなく落命。三途の川をあわや渡る所であったが、現世に脱走。理由は、彼女であるひとみに一言別れの挨拶すらできなかったことが悔やまれて成仏できなかったからである。辿り着いたのは、葬式後にひとみを癒そうと演劇部の仲間が集まっていた部室。だが、彼の発する言葉も、姿さえ皆に認められることはなかった。だが、諦めきれない亮太にチャンスが巡ってきた。現金輸送車を襲った強盗川本が、仲間に裏切られた挙句腹部に銃弾を受けて死に近づいた為、彼の姿を見、声を聴くことができるようになっていたのである。
 あの世への渡しを担当する夕凪も協力して亮太の最後の望みを叶えるべく作戦が開始されるが、川本の復讐への思いは矢張り断ち切り難い。裏切り者の梶谷の背後には悪知恵の働く女、マキが居る。こんな攻防の中、ひとみが、裏切り者一味に攫われた。人質として取られたのである。果たして、亮太の思いは、川本の復讐心は、そしてひとみの運命は? 更に各々の思いと結末は!? 初日が終わったばかりなのでこの辺りで。あとは観てのお楽しみだが。明暗転の際、場転がスムースでシャープである。役者の演技も中々上手い。自分が殊に気に入ったのは、川本役、梶谷役。他の面々も中々良い。
「ロストマンブルース」

「ロストマンブルース」

SANETTY Produce

テアトルBONBON(東京都)

2016/12/20 (火) ~ 2016/12/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

熱い想いが言葉がたくさん詰まった素敵な作品、是非劇場で観て欲しいです。
初演をDVDで、再演を劇場で観させていただきましたが、この作品を含めそれぞれに素敵な色を持った作品。
また、再演される事願います。
そして素敵な歌のプレゼントも
ありがとうございました。

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