
モグラ…月夜跡隠し伝…
劇団桟敷童子
すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)
2016/12/15 (木) ~ 2016/12/27 (火)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2016/12/24 (土)
座席1階C列3番
12月24日午後、すみだパークスタジオで上演された劇団桟敷童子の『モグラ 月夜跡隠し伝』公演を観てきた。これは、知人で実力はの役者であるもりちえが所属劇団であり、今回も劇中の要になる役の一つである山月法師役で出演していた関係からである。
物語は、大雑把に言えば伝奇浪漫物語。脱獄した男を捕らえるため、隠れていると思われる泥捨番場という辺境地に向かった、謎の女・興梠に率いられた在郷軍人達と辺境地の住人、そして脱獄した男によって繰り広げられる混沌劇。貧しい村でありながら、山月法師という異彩を放ついわば能力者集団がいたり、死者が鬼となって蘇ったりという伝奇的な物語に、追っ手となった在郷軍人の一人と脱獄男が実は幼少時代故意に取り違えて育てられており、その在郷軍人が知らずに妹と肉体関係を結び恋愛的な感情を持ち合わせてしまったという近親相姦譚が交錯したり。内容的にかなり複雑で混沌としているのであるが、よくよく客観視してみると、この劇団が過去に上演した『風撃ち』『海猫街』『エトランゼ』の流れをくみ、それらで演じてきた内容の集大成的な作品であることが分かる。
役者では、主役の在郷軍人を演じた松田賢二、脱獄男を演じた稲葉能敬、在郷軍人を率いる謎の女を演じた板垣桃子、主役の姉で脱獄男の妻でもある女(山月法師の一人)を演じた松本紀保の演技が抜きん出ており圧巻。この四人の熱演により、脚本の矛盾点や雑な部分が吹き飛んでしまった。
四人以外の役者も欠けては話の内容に不都合が生じるであろうがごとき存在感のある役ばかりで、観ているものを舞台に釘付けに、時折観客から笑いを取るシーンも織り交ぜる余裕も魅せた。
これだけエネルギッシュな舞台を作ってしまうと、次回作でのテンションの維持が大変そう。年末、よい舞台を魅せてもらった。

+DOCTOR〜ヤブ医者大爆発〜
ホチキス
大垣市スイトピアセンター 文化会館(岐阜県)
2016/09/17 (土) ~ 2016/09/18 (日)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2016/09/17 (土)
徹底してエンタメ。ちょっと古風な感じもしましたが、様々なキャラクターとネタが雨あられと降ってくるので、終始楽しめました。
お一人、声を出さない役者さんがいましたが、どうもご病気の様で、でもそういう状況を逆手に取ったウマイ演出をしていたのが印象的でした。

4センチメートル
風琴工房
ザ・スズナリ(東京都)
2016/12/21 (水) ~ 2016/12/29 (木)公演終了

アクトレス
劇団往来
近鉄アート館(大阪府)
2016/12/07 (水) ~ 2016/12/11 (日)公演終了
満足度★★★★★
「アクトレス」ガーネット組を拝見しました。
大部屋女優4人に訪れた最後のチャンス。
誰でも最高の演技ができると言う伝説の、呪われた台本アクトレスへの出演。
どこまでが芝居で、現実で、虚構なのか?
女優5人、男優1人による密室劇。
大女優の娘、田舎者、過去の栄光、イタコ、と癖のある大部屋女優を熱演、皆さん上手い。
混沌世界を満喫しました。
大満足です。

4センチメートル
風琴工房
ザ・スズナリ(東京都)
2016/12/21 (水) ~ 2016/12/29 (木)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2016/12/22 (木)
ノータイムで最高と言える傑作
観る前は障がい福祉を扱った志高いけど感動押し売りかと懸念し、観初めるとミュージカル?しかも拙いし、これはアカンかなと思いましたが。。。
序盤で、チームが結成されたあたりで「ああこれはチーム萌え(燃え)ものだな」しかもミッションクリア系で方法は弁論と交渉、これは私の大好物なのではと予感したところで、座りなおしました。この予感は私の想像以上で笑い泣かされました。
決して押し売りではなく登場人物同様に正しく説得されました。

みちゆき
公益財団法人愛知県文化振興事業団
愛知県芸術劇場 小ホール(愛知県)
2016/09/09 (金) ~ 2016/09/12 (月)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2016/09/10 (土)
予備知識なしで臨んでしまったのは、やっぱり失敗だったかな。昨年も思ったけど、AAF戯曲賞で大賞まで取るとなると、普通の芝居とは一線を画すのは自然の理。戯曲が公開されているのだから予め読んでおくべきだった。来年まで覚えていられるか、この気持ちw
お前は誰だ。一体誰に語りかけているのだ? 色々想像させ、様々なものを揶揄するかの様な、思わせ振りで何か言いたげな、パッチワークな会話の雨。全てが遠まわしの様でいて … 終盤、遂には傍観していた観客にあからさまに語りかけ対峙してくる。そればかりか、喉の奥に手を突っ込まれて「日頃、口から出さない何か」を引き摺りだそうとしてくるかの様な圧力。言葉の占めるボリュームが大きいにも係らず、理解するのではなく、体感する感触の強いお芝居でした。

霊長類 南へ
perky pat presents
七ツ寺共同スタジオ(愛知県)
2016/09/01 (木) ~ 2016/09/05 (月)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2016/09/04 (日)
(俗説らしいけど)レミングの集団自殺さながらの終盤のシーンは一番印象に残りました。それも含めて、「危機における人々の行動」の表現に時代の流れを感じます。
これを引き合いに出すと笑われるかもしれないけど、シン・ゴジラでのソレとひどく対照的なものを感じました。確かに冷戦のあの時代は、ひとたびコトが起こればこうなるであろうという漠然とした怖れがあって、これも一つのリアル。
それは実態としては今もあまり変わらないのかもしれないけど、一方で震災と原発事故を同時にくぐり抜け、そこで身を危うくしてでも自分の務めを全うした人達が数多くいたことを思えば、シン・ゴジラでの人々の振る舞いも、また厳然としたリアルだ。
どっちが良い悪いでも、正しい・間違いの話でもなく、純粋に両極の筋書きで双方に理があると思う。ただ、その2作の間に、現実の「未曾有のパニック」が実際にあったことを思えば、時代の差かなとも思えるのです。

ことばのあや
.,5(てんご)
G/Pit(愛知県)
2016/09/02 (金) ~ 2016/09/04 (日)公演終了
満足度★★★★
静かに交わされる会話で進む3作。派手な動きが一切ない中、固唾を呑んで役者の仕草を間近で見守る贅沢な時間。
舞監兼アフタートーク司会兼ゲストの堀江さん、初見の観客にはなかなか気付けないことを話してくださって、良かったわ~。
(以下、ネタバレBOXに作品個別の感想)

小説家の檻
廃墟文藝部
千種文化小劇場(愛知県)
2016/09/03 (土) ~ 2016/09/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2016/09/04 (日)
SF短編的な切り口の設定が私の趣味にドンピシャ。そこにコンタさんおハコの「人の内なる欲望との対峙」系のお話と最近の短編で定番の口当たりの良い女の子系のお話がバランスよくミックスされた印象で、いわばコンタさんの表裏明暗を注ぎ込んだ集大成にも見えた。
作中の創作技法は私にはとても興味深く、動機はさておき裏地の発想とプロモーションはまさしくコンタさんの分身を思わせてワクワクしたし、内山さんの個性が遺憾なく発揮されて胡散臭さ満点。行く末は破滅しかありえず残念だけど、お話としてはキレイにおち、裏切るべきはしっかり裏切って安易に救うことはせず、池場さんが最後に笑顔で作家の業をみせたとこが非常に印象的でした。
そして廃墟文藝部は芝居の周りを彩る異才が充実。私はBGMを1度で記憶に残せない体質で、今回サントラパンフの解説がむっちゃ嬉しい。聴き返すといちろーさんの音楽が確実に芝居の空気を支配していたのが私にも伝わる。
つらくもさんの"みえてちゃんグッズ"の数々も公演前後のロビーを楽しく彩り、廃墟文藝部は総合エンタメとしてホント充実ね。受付開始からロビーに居る価値の高い稀有な劇団。

OSK Revue Café「Sweet Alyssum」
OSK日本歌劇団
ローズガーデン(大阪府)
2016/12/16 (金) ~ 2016/12/25 (日)公演終了
満足度★★★★
恋羽、翼、壱弥を観て、この人たちは、歌もダンスも、そして、かわいくあること・綺麗であること・かっこよくあることについてもプロなんだなあと改めて感じた。
劇団がちゃんと売って欲しいものです。

WHAT A WONDERFUL LIFE!
タクフェス
東京グローブ座(東京都)
2016/12/27 (火) ~ 2016/12/29 (木)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2016/12/28 (水)
オムニバスが見事に繋がっていて「おぉ~!」と思いました。面白おかしい台詞に笑い、心温まるストーリーに涙しました。宅間孝行さんの演技や表情に笑わされ、泣かされ、そして役者さん達皆さんが活き活きと演じているように感じました。公演後のライブも良かったです。曲が頭の中に、ずっと残りました。とても素敵な舞台で、大満足でした!

4センチメートル
風琴工房
ザ・スズナリ(東京都)
2016/12/21 (水) ~ 2016/12/29 (木)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2016/12/28 (水)
素晴らしいの一言に尽きます。題材、脚本、演出、装置、音楽、出演者・・・。なによりもこの作品のテーマに寄り添い続ける詩森ろばさんの優しさに何よりも打たれました。年末に最高の舞台が見れました。

今だけが 戻らない
企画演劇集団ボクラ団義
CBGKシブゲキ!!(東京都)
2016/11/16 (水) ~ 2016/11/23 (水)公演終了
満足度★★★★★
特命捜査対策室に 五年前の殺人事件の真相を知っていると言う男が現れるところから始まる 未解決事件の物語。
ボクラ団義 久保田唱 という脚本 演出家のテーマはいつも深く社会の闇に目が向いているのですね。
今回のテーマは
未解決殺人事件
養護施設での児童虐待
動機の無い(または理解できない)殺人
証拠がなく裁かれなかった犯罪
が軸なのですが、私が一番考えさせられるものが児童虐待なのです。ここでは女性職員による幼い男子への性的虐待が描かれています。
そして 「女性」への憎しみから猟奇殺人へと繋がって行く。
「あってはならないこと」 ですが現実、福祉の世界でも弱い立場の高齢者 障害を持たれる方、子供たちへの虐待が発覚され続けています。
また 家庭での虐待も増加しています。離婚等の離散も子供の心に痛みを植え付けます。
どうして弱者への虐げが行われてしまうのか。
それによって身体だけでなく 心の傷を負い 自分または他人を傷つける連鎖が起きる。
心の傷は身体の傷より深く癒される刻がいつくるのかも解らない。
何を言いたいのかわからなくなってきた(笑)
とにかくこの重いテーマを役者陣の力量で見事に演じられていて、過去の事件と繋がり 意外な犯人が炙り出されるのです。
登場人物が三役が同一人物だったり、犯人が過去の殺めた人物に成り代わり人生をおくっていたりと一度の観劇では足りない情報量。
盆舞台の巧みさ。回転し角度によって場面が代わり、ドアによって男女 生死 過去と現在を分け、上下を住み分ける。
舞台美術 照明 プロジェクトマッピング 音楽 衣装 どれをとっても総合芸術の美しさに魅せられました。
癖になる常習性。

七人の語らい(ワイフ・ゴーズ・オン)/笑の太字
アガリスクエンターテイメント
サンモールスタジオ(東京都)
2016/08/31 (水) ~ 2016/09/04 (日)公演終了
笑の大学はとてもいいと言われながら見ることができなかったので
これを観てとても気になった(笑の太字)
コメフェス優勝の演目をブラッシュアップするなんてなんてチャレンジャーなのだろうと思いました。ですが二回目も面白かった!(七人の語らい)

わが家の最終的解決
アガリスクエンターテイメント
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2016/05/04 (水) ~ 2016/05/15 (日)公演終了

ラズベリー
sleepwalk [スリープウォーク]
APOCシアター(東京都)
2016/11/08 (火) ~ 2016/11/14 (月)公演終了
会話から感じる空気と思い、男女のもろさや駆け引き。さすがだと思いました。うまく説明できない空気での男女の攻防があまずっぱく繰り広げられました。

鬼ヶ島平八郎一家の乱!
はらぺこペンギン!
駅前劇場(東京都)
2016/11/09 (水) ~ 2016/11/13 (日)公演終了

悪魔を汚せ
鵺的(ぬえてき)
駅前劇場(東京都)
2016/05/18 (水) ~ 2016/05/24 (火)公演終了
美術 配役 演出 どれもぬめりとした遠い親戚の本家に足を踏み入れたような土着の苦しみを覗いたような公演でした。それぞれの正義かそれぞれを痛めつけてゆくことと、悪の中の純粋な愛を感じたのは演者と脚本とすべてのすばらしい合致があったのだと思いました。

鵺が、
鵺的(ぬえてき)
風知空知(東京都)
2016/08/29 (月) ~ 2016/08/29 (月)公演終了
役者と演者が変わっただけで雰囲気と主従関係がこんなにかわるものなのかと思いました、福永マリカさんのクールなものを見せていただいているのですが、他の出演のものも観たいです。

一色洋平×須貝英『劇的忘年団2016!』~演劇人大集合!年忘れトークライブ+α!~
monophonic orchestra
しもきた空間リバティ(東京都)
2016/12/28 (水) ~ 2016/12/28 (水)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2016/12/28 (水)
座席1階2列
A枠に参加。テーマトークとリーディングという構成。
1チーム1時間は思ったより短くてあっという間でした。
皆さんお話も上手でとても楽しかったです。
トークはどちらも質問1つで終わってしまったので少し物足りなさを感じました。
もっと舞台の裏側や暴露トークなんかが聞いてみたかったです。
リーディングはチーム①、②どちらも良かった。
当日初顔合わせで、台本も当日渡しみたいな話をされていたと思います。
その状態でもしっかり役作り、演技をされていてさすがだなぁと思いました。
特にチーム②の『頭上に降りそそぐあなたの星』が素晴らしかった。
15分という短い時間を効果的に使った構成で、とある家族の歴史が感動的に描かれていました。