
アマハラ
維新派
平城宮跡(東区朝堂院)(奈良県)
2016/10/14 (金) ~ 2016/10/24 (月)公演終了
満足度★★★★★
維新派「アマハラ」、凄まじい濃度の二時間。淡々と語って紡ぐ物語、役者が素粒子や流れ星にも見える陣形、機械じみているのに死生を伝える振付、野外劇場ならではの度肝を抜く仕掛け、統一意思を共有する役者陣。原始的な活気あふれる屋台村も含め、全てが狂気じみた崇高な世界。
維新派の廃船舞台や「アマハラ」上演中に飛行機が頭上を横切っていく様子を見て、諸星大二郎「マッドメン」を思い出した。カーゴ信仰。作り物の飛行機で何処かへ旅立つ原罪なき民。
「そこはどこですか?」
シンプルな言葉に観客は各々を重ねる。
映像では直に見える相手に決して言えない言葉。
演劇ならではの名台詞。
「普通の」演劇しか観ない人には、まさか演劇の会場に屋台や床屋や椅子屋やライブハウスや紙芝居やサーカスがあるとは想像もつかないであろう。維新派「アマハラ」
【維新派「アマハラ」豆知識】・会場への道程、途中どこかに猫が常駐 ・屋台、粕汁がリーズナブル(400円)に温まる。モンゴルパン大行列、、 ・ 劇場、食べ物持ち込めるけど器ものは狭くて厳しい、、(そもそも食べてる余裕ない集中度)暖かい飲み物を ・ラストシーン、上の席の方が満喫できる

庭と自ら
幻想劇団まほろ
ナビロフト(愛知県)
2016/10/14 (金) ~ 2016/10/16 (日)公演終了
満足度★★★★
幻想劇団まほろ「庭と自ら」、箱庭療法というテーマと、オブジェクトをつかう演出の自然な組み合わせが効果的な、三場構成が特徴的な舞台。まったりと掘り下げる心の闇、共依存の果ての崩壊、観測者の無力・無常感。演出が自分ならではの武器を活かした作品。

遊星カノン
唐☆海賊プロデュース
ナビロフト(愛知県)
2016/10/07 (金) ~ 2016/10/09 (日)公演終了
満足度★★★
唐海賊☆プロデュース「遊星カノン」、込み入る展開・大声の演技・客いじりに、80年代アングラ演劇味濃厚、かなり古さを感じてしまう…(そういう意図はあるだろうけど)いま上演する意義を感じたい。事実上の主役・しばっちの、二重性を内包する独特の演技力が、虚実背中合わせの世界観を象徴。

GHOSTS-COMPOSITION/IBSEN
shelf
愛知県芸術劇場 小ホール(愛知県)
2016/10/02 (日) ~ 2016/10/02 (日)公演終了
満足度★★★★
shelf「GHOSTS-COMPOSITION/IBSEN」、昔静岡で観た時より「母」感濃厚。その場に出ない人物も舞台上に「役者」として存在し続ける。整然とした佇まいは、ギリシャ彫刻が並ぶ美術館やチェスの盤面にも見える。観客が良質かつ難解な作品と格闘する、愛知では貴重な機会。

小説家の檻
廃墟文藝部
千種文化小劇場(愛知県)
2016/09/03 (土) ~ 2016/09/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
廃墟文藝部「小説家の檻」、本に人生や魂を蝕まれた人々+1の群像劇。平田オリザのロボット演劇にも通じる。終盤は、ほぼダブル主人公。歪んで必要とし合う彼ら。あのまま走り続けて終わってもいい感じ。
廃墟文藝部「小説家の檻」、実は、最初と最後のあのシーンの間全てが、主人公の書いた小説の可能性も。

欲しいと言ったり、嫌だと言ったり
よこしまブロッコリー
七ツ寺共同スタジオ(愛知県)
2016/07/01 (金) ~ 2016/07/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
よこしまブロッコリー「欲しいと言ったり、嫌だと言ったり」、有機的なモザイク画のような、自分の価値観に囚われた嫌な人間関係が、観ていてするする入って来る。内に秘めたしがらみをまとったまま、解決する事なく生きていくしかない群像劇。人生経験が長いほど共感。

人形音楽劇『泣いた赤鬼』
糸あやつり人形「一糸座」
赤坂RED/THEATER(東京都)
2016/01/08 (金) ~ 2016/01/12 (火)公演終了
満足度★★★★
一糸座「泣いた赤鬼」、少年王者舘的フラッシュバックや言葉遊び+役者・人形並立舞台ならではの視点解離やカオス群像に、どこか精神分析の味わいも。自分・他人のイメージや存在の混濁、謎めいた青鬼…。豊橋の「赤鬼」を観た人は、より感じるものがあるのでは。

苔生す箱舟
万博設計
インディペンデントシアターOji(東京都)
2016/01/09 (土) ~ 2016/01/10 (日)公演終了
満足度★★★★
万博設計「苔生す箱舟」、田舎町の廃屋の持ち主三兄弟と不法居住三姉妹。馴れ合いと緊張感の間で目まぐるしく変わる、パワーバランスと新秩序。そして結局世界は何も変わらない、関西発チェーホフ的舞台(アフタートークで「ボルシチ風うどん」と)。いい意味で嫌な雰囲気。王子にて15:00千秋楽!

too fast to live,too young to die
room16
得三(TOKUZO)(愛知県)
2016/03/09 (水) ~ 2016/03/10 (木)公演終了
満足度★★★★
room16「too fast to live,too young to die」、6短編のオムニバス、皆独特のroom臭。序盤2編はペーソスある人格破綻喜劇、中盤2編は詩的描写の妄想劇、終盤は社会の闇を見据える「ダーク・room」。見たくない心の闇が大人のエンターテイメントに。

トゥルムホッホ
星の女子さん
ナビロフト(愛知県)
2016/05/12 (木) ~ 2016/05/15 (日)公演終了
満足度★★★★
星の女子さん「トゥルムホッホ」、別役実(戯曲)・北村想(世界観)・小津安二郎(台詞回し)愛が随所に。どこにもない自由な場所、昨今の情勢と併せて濃密な寓話性。最初から別物に見えるスージーの身体感。岡本さんの無常感が作品の柱。元山さんのキラー感と二宮さんのやられ役感。

第48章「混沌の海へ-完結編-」 第49章「雷鳴の海」
シアターOM
シアターOM(大阪府)
2016/12/15 (木) ~ 2016/12/19 (月)公演終了
満足度★★★★★
前編、後編、完結編と三回に渡って引っ張ってきた「流、死す」。
これはもうほとんど死ぬ死ぬ詐欺の様な「混沌の海へ」でしたが、流石に完結編、流の死にざまがメッチャ格好良かった。
そして、いよいよ白面との最終決戦に向け動き出した「雷鳴の海」前編。
死んだものと思っていた母との再会、決戦前の心暖まる内容でした。
前説50分、本編100分、後のお楽しみ40分、計約190分、超愉しかった。
追伸、開演1時間前の受付に来たら、前公演が終了して出てくるお客さん達で賑わってた。
なるほど、3時間越えを覚悟(いつもは2時間半ぐらいを想定してるのですが…)して拝見しました。
それにしても羽田野裕美さんの白面の者、怨念のこもった低い声、迫力ありました。

荒川、神キラーチューン
ロ字ック
穂の国とよはし芸術劇場PLAT アートスペース(愛知県)
2016/07/09 (土) ~ 2016/07/10 (日)公演終了

WHAT A WONDERFUL LIFE!
タクフェス
東京グローブ座(東京都)
2016/12/27 (火) ~ 2016/12/29 (木)公演終了
満足度★★★★
人生の転落、なんてあっけない。そして転がるものはどんどん転がっていく。それでも誰かを想う事をやめなければ、決して1人ではない。いつも誰かがそばにいて、その存在を大事なものと考えてくれる。幸せではないかもしれないが、不幸ではない。そんな人生を見た気がする。四季になぞらえたそれぞれの転機、宅間さんの演技とそれを彩る女性達の熱演、良い舞台でした。

未来~いまのきみへ~
演劇プロデュース動-shin
大阪市立芸術創造館(大阪府)
2016/12/09 (金) ~ 2016/12/11 (日)公演終了
満足度★★★★
遅れての入場もOKとの事なので、劇団さんにお断りの上、大幅遅刻でしたが、伺わせて頂きました。
時間を超越し魂を別の時代に転送できる装置…。
38年に魂になったさくやは、博士から透哉救命を依頼され、16年の世界に向かう。
さくやは、16年の世界で出会った真一と共に、透哉を助けようとするが…、何者かの意識によって追い詰められてゆく。
何世代にも亘る友情が厚い、とっても感動的でした。
転送された魂に体を支配される人達…、とっても分かりやすく、本当に別の人格になったようで、見応えありました。
次回はまた3年後と言われていますが、是非、今年もご公演頂ければ、とってもうれしいです。

世界に1人だけの草なぎ
宇宙論☆講座
ラ・グロット(東京都)
2016/12/27 (火) ~ 2016/12/30 (金)公演終了
満足度★★★★
虚像と現実、夢の世界が入り乱れる一種異様なガサツファンタジー。
面白さは想像以上に突き抜ける。
日本的な狭小空間を大胆に活かした舞台構成。ファンタスティックな照明。
オリジナリティ?あふれる音楽の数々にも圧倒される。
作者の脳内と同期するようなハチャメチャさと危うさが心地よかった。
むせ返る酒臭さだけはいただけなかった。

美しく燃える夜/美しく群れる夜
女女計画
シアターブラッツ(東京都)
2016/12/24 (土) ~ 2016/12/27 (火)公演終了

VS クリスマス
Am-bitioN
新宿シアターモリエール(東京都)
2016/12/21 (水) ~ 2016/12/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2016/12/23 (金)
クリスマス時期に観たくなるほっこりファンタジーでした。
イケメン芝居なのでそこまでターゲット層ではなかったと思いますが楽しめました。

4センチメートル
風琴工房
ザ・スズナリ(東京都)
2016/12/21 (水) ~ 2016/12/29 (木)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2016/12/22 (木)
ただただ最高でした。
風琴はハズレたことがないです。
メインの話もよかったし、母娘の会話やカップルのラストもよかった。

4センチメートル
風琴工房
ザ・スズナリ(東京都)
2016/12/21 (水) ~ 2016/12/29 (木)公演終了
満足度★★★★★
役者によるガヤガヤ転換がうるさく感じない風琴工房が。その所以は音楽劇。曲の使い方とクオリティ(歌唱の、と言いたいがさにあらず)は、ミュージカルと言って良い。冒頭の車椅子キッズのママ事情のディテイルに意表を突かれて引き込まれた。詩森氏の得意とするらしいプロジェクトX路線だと知れた時点で、心の距離を取ったものの、畳み掛ける感動の仕掛け(歌と出来すぎたシーンの波状攻撃)に抗えず落涙。このかん数本観た限りの風琴の舞台からは思い及ばぬタイプで、テーマに適したアプローチに挑む柔軟さに大変好感が持て、年末に相応しい率直なメッセージを受け止めた。

新年工場見学会2017
五反田団
アトリエヘリコプター(東京都)
2017/01/02 (月) ~ 2017/01/05 (木)公演終了
満足度★★★★★
3時間10分、休憩1回。毎年恒例、観劇初めとして体にしみこんできた。例年通り、演劇、獅子舞、ザ・プーチンズ、演劇、ポリスキルの構成。楽しい新年会だ。