
死刑台の上のイヴと電気箱の偶然の出会い
Ne`yanka
The 8th Gallery (CLASKA 8F)(東京都)
2016/12/22 (木) ~ 2016/12/26 (月)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2016/12/23 (金)
価格0円
ドラマ、コント・コメディ、サスペンス・コメディのオムニバスでありながらも、結構面白さとギャラリーの空間を使った演出がよかったね。

痴女を待つ
スマッシュルームズ
シアター711(東京都)
2016/12/21 (水) ~ 2016/12/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
下北沢で超絶オススメ!な舞台を観てきました (^^)/ こういう出逢いがあるから小劇場巡りは止められませんッ
ドン引きしそうなタイトルとチラシ(笑)に騙されてはいけません。清掃会社に働く契約社員たちのドロドロでピカピカな愛と勇気と日常の物語。ドラマチックなわけではないのに... 思いっきり引き込まれました。100分がアッという間でしたし、中盤で小林知未さんが叫ぶセリフなんか、もう響きすぎて... とにかく素晴らしい作品でした。上松コナンさんも印象的。金・土に2公演、日に1公演、あります。
そして何と言っても河原雅幸さん。もうそんな役、河原さんにしか出来ないし、他にお願い出来る役者さん居ないっしょ... という大活躍。出演者全員がハケなしで舞台上に 100分出ずっぱりな中、ホントにカッコ良かった。

MIDSUMMER CAROL 〜ガマ王子vsザリガニ魔人〜
劇団カオス
大阪市立大学杉本キャンパス旧教養地区第1学生ホール(北食堂)2階オアシス(大阪府)
2016/12/22 (木) ~ 2016/12/24 (土)公演終了
満足度★★★★★
見なくても損はしませんが、見ると無限大の感動が得られます。僕にとっては今年一番の作品になりました。年末まで後少しありますが言い切ります。

愛のおわり
こまばアゴラ劇場
こまばアゴラ劇場(東京都)
2016/12/22 (木) ~ 2016/12/28 (水)公演終了
満足度★★★★
男女が舞台上で対角線に対峙した瞬間思い出しました。そして、舞台奥両端に置いてあるソテツの葉を青く染色したような観葉植物のようなものも記憶に残っていました。

「ヴルルの島 」
おぼんろ
新宿FACE(東京都)
2016/12/23 (金) ~ 2016/12/24 (土)公演終了
満足度★
エレベーターで7階に行きチケットを見せると1階で整理番号を貰って列に並んで下さいとの事。1階では予約チケットがあれば整理番号のはいらないので列に並んで下さいと言われた。
エレベーターでまた7階に行くと後から乗った人が先に降りて、エレベータが3台あるので順番がバラバラ。1階で列に並ばなくても勝手に7階まで上がって入る事も可能。会場に入るまでが時間がかかりすぎて見る前からテンションがた落ち。おぼんろは2回見てますが、作品が素晴らしいだけに入場方法をもっと工夫して下さい。忙しい時期に時間を作って行ったのですが、今回は観劇せずに帰りました。

ある晴れた朝に
空想実現集団TOY'sBOX
北池袋 新生館シアター(東京都)
2016/12/16 (金) ~ 2016/12/25 (日)公演終了
満足度★★★★
TOY's boxの『ある晴れた朝に』見てきました。
トイボらしさに溢れた楽しい作品、おもしろくてちょっとサスペンス風な展開にワクワクしました。
ありふれた日常にあり得ない設定なのに、何故か不自然さを感じない面白さでした。
次はどんな世界を見せてくれるのか楽しみです。

「ロストマンブルース」
SANETTY Produce
テアトルBONBON(東京都)
2016/12/20 (火) ~ 2016/12/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2016/12/21 (水)
笑いあり、涙あり、感動あり、切なさあり・・色々なものが溢れた、観応えのある舞台でした。意外性もあり、人間関係が明らかになっていく過程が面白かったです。主人公を演じた夢麻呂さんを始め、役者さん達の熱演も良かったです。テーマソングも頭に残り、帰る際は、無意識に口ずさんでいました。素敵な舞台でした。

ヘナレイデーアゲイン
AnK
【閉館】SPACE 梟門(東京都)
2016/12/22 (木) ~ 2016/12/26 (月)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2016/12/22 (木)
サンタクロースの様にファンタジーな夢を見させてはくれなかったけど、
見えない何かと戦い、目の前の障害を蹴散らす裏女子力を見せつけられる楽しいお話しでした。
殺伐と得体のしれない何かに流されている毎日にドロップキックする感じで、100分間の心地よいトリップ。
終演で引き戻される現実に寂しさを感じさせる舞台。…やっぱり夢を見ていたのだろうか?
雨の夜っていうのもいけないのか。
初めて観た団体さんでしたが、作者のこだわりや想いがこれでもかって弾ける感覚が伝わり、重たい部分と気持ちよい部分が螺旋状にやってくる。音楽やノイズ、SEが気持ちよいほどマッチしていたのは演出力?それとも音響さんの腕?ともかく覚醒的ですごかった。
やっぱり夢かな

コンカツ狂騒曲
ピウス
サンモールスタジオ(東京都)
2016/12/17 (土) ~ 2016/12/25 (日)公演終了

亡国の三人姉妹
東京デスロック
富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ(埼玉県)
2016/12/21 (水) ~ 2016/12/22 (木)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2016/12/22 (木)
【異化の進化形、そして言葉の力】
この舞台では言葉が宙づりにされ続ける。言葉は話者が相手役に届けるために発せられるのではなく、観客に向かって語りかけるわけでもなく、役者が自分自身に語りかけるわけでもなく、舞台上に投げ出されたまま。どこにも送り届けられることのない言葉は、舞台上を彷徨い続ける。
それぞれの役に別の動作を課しながら芝居をさせたり、人形で芝居をさせたり、その有機的対話の切断は自然でも不自然でもなく、絶妙に続けられる。また、舞台上での物語と関係ない人物やその動作が介入し、観客の意識も常に切断され続ける。
観客はその距離のある舞台に対して、そこで投げ出されている言葉を意識的に捕まえに行かなくてはいけない。その際、舞台と観客の間にある目には見えていない社会の事象を通ってそれらの言葉を捕まえることになる。
舞台装置は難民キャンプのようなテント。あらゆる美術や衣装にまでに丸い穴があいている。水玉を意味するのか、ドットか、はたまた穴の開いてしまった半透明な現実感のことか。その答えは観客が考えるしかない。
そこにシリアをはじめとする難民問題を重ねることもできれば、そこから生まれる移民問題、3.11や熊本の震災でのことを思う人もいるだろう。また劇中の家族に、現代社会の崩壊しつつある家族関係や不倫問題、DVなどを重なることもできる。
観客の数だけ、この舞台を観るためのフィルタ―があり、そのフィルタ―を通すと、100年以上前のロシアの風景は、現在進行形のわたしの切実な問題となって起ち現れる。
物語があることで過去の出来事として認識されてしまうチェーホフの『三人姉妹』を、物語から言葉を開放し、その言葉の普遍性・現代性を露見させている。そこにある力を。
ただ、一点気になるのは、結局は言葉に依拠しているという点。現代演劇の闘いは、物語(ドラマ)への抵抗というだけでなく、言葉への反逆の部分もあった。とはいえ、もはやその言葉の力も失われてしまった時代に、そこでもう一度言葉の力をということなのだろうか。
この作品では、その言葉の力を一方で最大限に利用しつつ、言葉と身体とのズレ、自己と他者のコミュニケーションツールであることを根本的に解体してもいる。この点がこの作品の最大の特異性であり、面白さである。それが、現代社会のコミュニケーション不全、対話の成立しない時代、他者なき時代、それぞれが勝手なことを言い、相手の言葉など聞こうとしないSNS型社会を表象している。それが演出意図であれ、偶然の産物であれ。
このように理屈で考えてきたけれど、理屈で整合性がつかない部分こそが、演劇のもっとも面白いところ。コミュニケーションが解体されている芝居の中で、時折、役者同士の有機的対話が成立しかかる時がある。また、役者それぞれの中でも、言葉や他者との距離の取り方が一定ではない。上手い役者は場面場面によって、その距離感を変えているのもわかる。それらの距離の違いやズレが、この作品に異様なグルーヴと、無機的な芝居の中にある有機性、生命感を与えている。
作品の内容的な解釈は無粋だと思ってしていないけれど、1点だけ。この作品で繰り返し語られる、何百年も先の未来(正確な文言は忘れました、すみません。)への視座というのは、とても不思議。少なくとも100年強では、この作品の言葉たちは無効になっていない。いや、より切実になっているとさえ言える。チェーホフ賛美で言えば、そこに普遍性があるとか、予見的だと言えるわけだけど、逆に言えば、人間は100年たっても、何年たっても変わらないのだなと思うのでした。せめて、何百年か先には、この戯曲が無効になるような未来であってほしい。まぁ、「無効」の意味が最悪の形である可能性もあり、それは本当に望まないのだけれど。

亡国の三人姉妹
東京デスロック
富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ(埼玉県)
2016/12/21 (水) ~ 2016/12/22 (木)公演終了
思ったより原作に忠実な上演になっていたが、散らかっていたステージが次第に片づいていく様子とドラマのシンクロがおもしろい。火事のあたりから次第に「日本」が浮かび上がっていく気がしたのは何故だろう。ナターシャの怪物性が出ていた、というか嫌な女感がすごかった。

弟の戦争
劇団俳小
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2016/12/07 (水) ~ 2016/12/11 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2016/12/10 (土)
遅れての感想です。おそらく今年観た劇の中で、私の心を1番打ったものだと思う。
中東における内紛、テロ、自爆、空爆、貧困、飢餓・・・それを報道などで知りつつも、「まあ、本当に怖いよね。こんな世界にいる子達がかわいそう。さっ、今日は日曜日、なにか美味しいものを食べに行きましょ。あ、食べログで◎◎のパスタが美味しいと書いてあったわ」と、別世界の話は、単なる「話題」としての値打ちしかない。
私が6年生に歴史を教えたとき、15年戦争を教えると、中間の時点での感想を書いてもらうと、ほとんどの子が、「戦争中の暮らしはとても大変だったことが分かりました。それと比べて私たちは幸せです。あんな時代に生まれてこなくてよかったです」という感想を書く。まったく別世界の戦時中なのである。私の授業はここから、その「対岸の火事」観をどう破るかが勝負となる。
ありえない設定ながら、弟の「憑依」とも思える言動から、その「平和な」家族と惨く悲しい「戦時」とが対比されていく。
そしてそれは、私たちに向かって、「なら、お前達はどうなんだ」と問い続ける。
観ていて辛くなる劇、しかしその思いは、私たち人類としての根源的な生き様についての解答を求める。
久しぶりの「考えさせられる」「生き方を問われる」観劇となった。
ありがたい。

雪女ー密室の行軍ー
鬼の居ぬ間に
【閉館】SPACE 梟門(東京都)
2016/12/14 (水) ~ 2016/12/19 (月)公演終了
満足度★★★
途中まではスッゲェ怖かったのですが,何だろうなぁ,途中から醒めてしまいました。別に凍死しそうな真冬の八甲田山の山小屋で汗をかくのが変だろう(熱演)とか,案内の村の女が小隊に合流するのはないだろうとか,雪女の正体は・・・などではなく,結局,テーマに対する個人的な好みなんでしょうね。良い芝居だとは思いますが・・・

痴女を待つ
スマッシュルームズ
シアター711(東京都)
2016/12/21 (水) ~ 2016/12/25 (日)公演終了

「最悪のメタファー」
ポンポンペイン
Route Theater/ルートシアター(東京都)
2016/12/21 (水) ~ 2016/12/25 (日)公演終了

「ヴルルの島 」
おぼんろ
ルネスホール(岡山県)
2016/12/18 (日) ~ 2016/12/19 (月)公演終了
鑑賞日2016/12/18 (日)
座席1階
価格2,000円
長年掲げてきた「シアターコクーンでの公演」を“通過点”として、その先に「自分達の劇場を持つ」という目標を決めて以来、おぼんろさんは背水の陣を敷いて勝負に出ている感があります。
最早説明も要らぬ程のカラーを持つ劇団でしたが、自分達の芝居に対するそれぞれの信念みたいなものが打ち出されてきているし、語り部達の演技にも自信が満ちている。
そんな印象を受けた舞台でした。
スケジュールの都合で、1回しか参加する事が出来ませんでしたが、もうあと1回位、全く逆の席で観たかったです。
舞台と客席とが複雑に入り組んでいて、語り部さん達も所狭しと走り廻ってくれるので、主宰の仰せの通りに首を回しても腰を捻っても、後ろ頭と背中しか見えない~~~というコトも。
また、2人以上が絡む場面では、観る方向によってヴィジュアルが違ってきたりしますし。
でもこれが「おぼんリピーター続出のからくり」だと思います。岡山とは違って(笑)予約必至の東京の方々、チケットのご予約はお早目に~~~。

「ロストマンブルース」
SANETTY Produce
テアトルBONBON(東京都)
2016/12/20 (火) ~ 2016/12/25 (日)公演終了
満足度★★★★
熱演の舞台に前座ライブとスペシャルカーテンコールで楽しめました。中野・テアトルBONBONは後ろの席でも観やすいのでオススメです。

ローザ
時間堂
十色庵(東京都)
2016/12/21 (水) ~ 2016/12/30 (金)公演終了
満足度★★★★
特に「ローザ」なる人物を知らなくても楽しめた。役者達のお墓参りの話から本編が始まる物語は特に難しもなく笑えて面白く観劇。最終公演見届けました。

ワレワレのモロモロ 東京編
ハイバイ
アトリエヘリコプター(東京都)
2016/12/10 (土) ~ 2016/12/23 (金)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2016/12/22 (木)
初ハイバイ。よかった。私の好きな静かな笑い。観劇後のモヤモヤ感。自己投影の嵐。もう一回観る?って言われたら、ノーやけど、新作でたでって言われたら、速攻予約するわ。

執事達は沈黙
劇団ピンクメロンパン
シアター風姿花伝(東京都)
2016/12/14 (水) ~ 2016/12/18 (日)公演終了
満足度★★
帰宅して思わず「執事」を検索してしまいました。執事が男性でなければいけない訳ではないけれど、やはり使用人を司るのが執事らしいので、アジン以外の人たちは小間使いとかメイドなのではないでしょうか。それを全員執事としたのは単に羊たちと引っ掛けたかったからなのでは?それにしても沈黙なんてしてないし。小説家になったらしい執事(?)の一人が執筆していた部屋を、見学に来ていた騒がしいおばさんご一行がそこで上着を脱ぎ捨てるとそのまま騒がしい小間使いになると言う展開はおもしろかったです。どうやら首のリボンが白い人は幽霊らしかったですが、アジンが本当はどうしたかったのかがよく分かりませんでした。