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ヘナレイデーアゲイン

ヘナレイデーアゲイン

AnK

【閉館】SPACE 梟門(東京都)

2016/12/22 (木) ~ 2016/12/26 (月)公演終了

満足度★★★

ブリジット・ジョーンズの日記・・かなぁ
近しい感想は・・・・

んで 楽しげな舞台上とは異なり
客席は肩のぶつかる
舞台の見辛いトコとなり
あんまし作品世界にのめり込めなかった・・・

視界が(凹)をひっくり返した感じの視野となり
ちょうど舞台中央が前列の方の頭部で遮蔽されてしまっていたです・・・

あまし舞台を見れないのは周囲の方も同様のような感じを受けたです
なので作品の楽しさは
あまし感じ取れなかった約100分の話

ネタバレBOX

インパクトのあるはずの
舞台中央の事務デスクから飛び出す主人公のHNの擬人化さんの
登場シーンは上記の見え方の為に
まったくインパクト無く・・・
始終中央部の視覚情報に欠けた状態での観劇は
想像力の育成には向いたが
普通に舞台作品を楽しむ環境には向いてはいなかったです

ただジェンダーの見え隠れする
台詞に笑えた所もあるにはあったんで
(薄目で見れば美人・・)
星数は結構おまけ増量感ありです

おじの紹介で24時間フレックスの事務所
(HPとか雑誌の校正やレイアウトとかをするとこのようです)
人と接するのが嫌で夜に出社し明け方に帰宅する生活の中
合わない男性社員(上司含む)2名と
非公開の日記ブログにハッキングしてきた
ヒロと名乗る性別不詳の人物に文章表現を気に入られて懐かれ
ハンドルネーム(HN)の擬人化=モモとかと繰り広げる
ドタバタ群像劇ですかな
脳内妄想芝居とかダンスとか
いろいろとユニークに見せる一人称劇であります

シンザブロウ狸8代目の話は無くてもよかった気がした

いろいろと脳内での
ラブロマンスの発展を小芝居で見せるのは面白かった
まぁオチは一人突っ込みにならざるを得なかったですが・・・

都会での生活という夢の実現を
一部は叶えながらも
理想としたい生活に現実が近づいてくれないモドカシさが
面白可笑しくは表現できていました
(作品雰囲気はアメリって感もあるかしら・・・)

モモ:主人公の1人格、以前主人公が親友として好き過ぎて
彼氏を寝取った元親友の名を冠している
心の声等をしゃべる進行役=主人公かな
小野薙:新宿のオフィスに勤めるOLさん=主人公
非公開のブログに愚痴等を書き綴ってます
ヒロ:北海道在住の独学ハッカー資格試験合格で
家を出たがっている=両親との不仲あり
ベレー帽が似合ってた(^。^)
成田ユキオ:橘のりお=ブログ上にてゴブリンネームで
呼ばれてる主人公の嫌いな職場の同僚と上司
ヘナレイデーアゲイン

ヘナレイデーアゲイン

AnK

【閉館】SPACE 梟門(東京都)

2016/12/22 (木) ~ 2016/12/26 (月)公演終了

満足度★★★★

孤独を好む女性が愛しくなるような…。
初見の劇団...この公演は、人の心情と少し変わった暮らしという生活感の捉え方がうまい。設定の不思議さはあるが、日々の積み重ねが人生だとすれば、その断片(8カ月)をうまく切り取りアッという間の1時間40分。観応え十分であった。

ネタバレBOX

舞台は勤務先の事務所内。中央に机、上手・下手側に乱雑な書類などが置かれている。殺風景ではなく、逆にその乱れようが心の中を投影しているかのようだ。冒頭の掴みはアッと驚かせるような仕掛けから、物語にグイグイ引き込まれる。その大きな力は、脚本の面白さ、演出の奇抜さ、役者のキャラクターの作り込みとその体現の上手さという総合的な魅力。

物語は、人との関わりを持つのが苦手もしくは嫌いな女性が、夜中に仕事をしている。話し相手はパソコンの画面、バーチャルな世界を自由に浮遊している。話は本人・小野薙(小林夏子サン)とパソコン内の分身・モモ(掘内萌サン)の心身が往還するような展開である。某年4月から12月の8カ月間に亘る妄想・夢想を、ブログで語らせて行く。それゆえ心情はストレートに表現され、展開は時系列で分かり易い。冒頭シーンも含め、観せる手法は巧み。

場所は新宿街、時間は夜中というシチュエーションは、独特ではあるが少なからずリアリティもある。目に見えない心情・仮想の世界と目に見える現実と猥雑な世界の対比のような描き方も面白い。(若い)女性が持っている又は思っている気持の高まりが迸(ほとばし)る。その激した姿が少し痛いが感覚的だが共感を覚えてしまう。

この本人だけが楽しんでいたブログ(非公開)に、ハッカーとして闖入してきたヒロ(金城芙奈サン)との不思議な交流が話を増幅させ物語に多面性を与えている。登場人物のうち、女性は非日常を表現し、男性(昼間働く職場の人)は現実世界そのものを表している。劇中台詞…不安に思う気持の拠り所が、家畜のような仕事に頼る、という自嘲または諦念のような感情に納得してしまいそう。人の生活(暮らし)は波乱万丈だけではない。むしろ変化のない平凡な日々、一葉一葉が舞い、枯れ積み重なるようなものかもしれない。表層はコミカル・コメディという感じであるが、その内容は滋味に満ち溢れたもの。ちなみに、季節は変わるが衣装の変化は…卑小だろう。
素敵なクリスマスプレゼントでした。

次回公演を楽しみにしております。
ROUND8 『十』

ROUND8 『十』

INAGO-DX

JMSアステールプラザ 多目的スタジオ(広島県)

2016/12/17 (土) ~ 2016/12/18 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2016/12/17 (土)

価格2,500円

今回の感じとても好きです。色々と緊張と緩和の良さだったのかな。。
昔ながらの焼肉屋に殺し屋という不似合いな設定が面白かったですし、何とも言えない緊張した時間が流れる焼肉屋で起こる事件や出来事で、ときにドキッとしたり、ちょっとした緩さで和やかになったり、クスッと笑う感じが何とも心地よかったです。
はじめての役者さんもいたのですけど、それぞれの役者さんの良いところ悪いところをデフォルメしたのかなと思ってしまうぐらい当て書きがすごく良いなと感じました。
舞台装置・小道具は、焼き肉じゅうじゅうして食いてえ~ っていうぐらい違和感のない焼き肉屋だったので、その辺りも良かったです。

次は、水島さん、オギエさんがもっと活躍する本公演を観てみたいものです。。

チケット価格は一般前売り価格です。

ネタバレBOX

おやっさんとむすこのラスト云々が?の話も聞くんだけど、まあ自分はそれより、ラスト少し前のみんなの団欒を観ながら、親のお通夜のとき兄や姉と久しぶりにゆっくり色々と話したりしたときの感じを思い出したりして。。。なんとも言えない情景でしたね。。
ベベコレ2016

ベベコレ2016

笑福亭べ瓶独演会事務所

赤坂RED/THEATER(東京都)

2016/12/24 (土) ~ 2016/12/25 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2016/12/25 (日)

クリスマスに落語・・面白かったです!フリートークは可笑し過ぎて、涙が出そうになりました。落語も講釈があり、とても興味深かったです。べべさんの愛すべきキャラクターが、存分に楽しめました!

ヘナレイデーアゲイン

ヘナレイデーアゲイン

AnK

【閉館】SPACE 梟門(東京都)

2016/12/22 (木) ~ 2016/12/26 (月)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2016/12/24 (土)

夢物語のような不思議な感じがする舞台でした。昔の人は文字で綴っていた日記を、現代の人はブログで綴るんだなぁ・・と、しみじみ感じました。役者さん達の演技は良かったのですが、ふわっとした演出で理解するのが難しい印象でした。好みが分かれる舞台に感じました。

ゴールデンスランバー

ゴールデンスランバー

演劇集団キャラメルボックス

サンシャイン劇場(東京都)

2016/12/10 (土) ~ 2016/12/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2016/12/24 (土)

ストーリーは事前に知っていたが、それでもエンディングは感動した。
青柳の最後の満足そうな表情が忘れられない。
演出も非常に考えられていて、うまく撮影OKタイムが取り込まれている。

嵐になるまで待って

嵐になるまで待って

演劇集団キャラメルボックス

所沢市民文化センターMUSE マーキーホール(中ホール)(埼玉県)

2016/11/03 (木) ~ 2016/11/03 (木)公演終了

満足度★★★★

昔観た時は女優さんの美しさと手話に見とれていた気がします。ドキドキの展開なのですが、今回もいくつか疑問が。みんなには聞こえない第2の声が聞こえてしまうから、それが聞こえないように嵐になるまで待つのかと思っていたのですが、その目を見なければ大丈夫みたいな話もあり、同じような能力を持っているらしいアニメの声優さんが「台本持って来て」と言っても持って来てもらえなかったり・・・。原作があるみたいなので読んでみようかと思います。個人的には懐かしいホールでの上演で、久しぶりに行けて良かったです。

組曲『遭遇』

組曲『遭遇』

空想組曲

サンモールスタジオ(東京都)

2016/12/07 (水) ~ 2016/12/14 (水)公演終了

満足度★★★★

短編を組み合わせた組曲といったスタイルでしたが、
それぞれが映画の一シーンのようであり、ばらばらな作品ではないので、
最後まで観れば一貫性のある内容でした。
個人的には、話も演出もとても面白かったし、ゲスト場面も楽しかった。
今作は出演者も少数でしたが、皆さん個性的な面々で、とても楽しめました。

私のいる、宇宙。

私のいる、宇宙。

張ち切れパンダ

小劇場B1(東京都)

2016/12/21 (水) ~ 2016/12/27 (火)公演終了

満足度★★★★

今作は当日券飛び込みで何とか観られ、予想以上に良かったです。
題材的に言い方悪いかもしれないけど、面白かった。
個人的に2年連続で不幸が続いているので、いろんな面で納得でした。
それにしても、宇宙とこのシチュエーションを掛けるところが
パンダ的な切り口でとても良かったと思う。

楽屋―流れ去るものはやがてなつかしき―

楽屋―流れ去るものはやがてなつかしき―

オトナの事情≒コドモの二乗

インディペンデントシアターOji(東京都)

2016/12/23 (金) ~ 2016/12/27 (火)公演終了

満足度★★★

”をんな”バージョンの初日を観ました。
『楽屋』と言う作品を観るのは2回目でしたが、
やはり戯曲自体が面白いので、楽しく観られました。
今作は、塚越さんが”をんな”と”をとこ”の両バージョンに
出られるとの事だったので、両方観てみたかったのですが、
スケジュール的に”をんな”版のみの観劇となりました。
配役的には、女優A~Dまで良かったけど、初日だったからか
若干やり取りにチグハグな感じもあった

ネタバレBOX

アフタートークで谷さんの「楽屋」の戯曲に対する感想が聴けて良かった
モグラ…月夜跡隠し伝…

モグラ…月夜跡隠し伝…

劇団桟敷童子

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2016/12/15 (木) ~ 2016/12/27 (火)公演終了

満足度★★★★

全体に楽しそうでした。
私が期待して見にいったものとは微妙に違うのですが「みんな楽しそうにやっていたのでいいかなー」と思いました。
初見だったら舞台装置そのものにびっくりして、より楽しめたでしょうけれど、もう何度も見せていただいたているので「さらにラストにもう一回舞台になにか仕掛けがあるのでは」という変な期待が……。

ネタバレBOX

小劇団系はメタっぽいギャグに走ることが多々で、それがうまくはまると笑えるのですが、こちらの劇団はコメディセンス的にメタより「積み上げて、積み上げて、外して、笑わせる」のほうが見ていてテンポが崩れなくて見やすかった気がします。メタを積み上げるには話にスピードがないので。
でもおもしろかったよ。
何回か見せていただいて、題材的に、男の子と親の話はぐっとくるのに、女の子と親の話だとピンとこなくて「うーん?」ってなるのは、私が女性だからかなあ。
あと役者さんがたくさんいらっしゃるので全員に台詞を言ってもらうのが大変そうだなと。
次は誰かが宙づりになったりのワイヤーアクションにトライしてくれないだろうか。無理か……人力ですもんね……。

いや、だけどおもしろかったよ! 
「ヴルルの島 」

「ヴルルの島 」

おぼんろ

ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)

2016/11/30 (水) ~ 2016/12/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

 「想像して下さい」

 いつものように、末原拓馬さんのこの言葉から、物語の入口へと導かれる。

 閉じた目蓋の裏に広がったのは、X'masの夜の森にふわふわの毛に縁取られたフードの付いた真っ白なコートを着て佇む自分の姿。

 白いブーツの足の裏を地中に孕んだ熱がほのかに伝わり、空から降り注ぐ雪のような銀色の月光を仰ぎ、雪の匂いのする風に一瞬目を閉じて開けば、そこは星の砂が敷き詰められた浜辺。

 コツリと爪先にあたる感触に、目を凝らせば、銀色の巻き貝。しゃがんでその銀色の小さな巻き貝を掌に乗せると、銀色の光を放ち、空に光が矢のように真っ直ぐに迸り、掌の銀色の巻き貝は、クリスタルに変わり、水彩絵の具の赤と緑と銀色のX'mas色の3色が互いの色の境界線を滲ませて、染まる見たことのない、美しい巻き貝へと変わっていた。

 頬にポツリと感じた冷たい感触に、空を見上げれば、真っ白い雪が一片、二片と地上に舞い降り、一片の雪が眩い光を放ち、全てが真っ白になり、目を開き現れたのは、『ヴルルの島』の物語の世界。

 昔々、或いは遠い未来、もしくは今現在のどこかの物語。

 物心ついた時から独りぼっちだった孤独な盗人ホシガリはある日、追っ手に追われて命からがら港に泊まっていたシオコショウと、シオコショウが面倒を見て行動を共にしているトリツキの乗っていた船に乗り込み、積み荷ごと船を奪って逃げようとしたが、それは世界中のゴミが捨てられる島に向かう船だった。

 広すぎるほど広い海を渡りようやく辿り着いたのは、見渡す限りゴミの山が広がるヴルルの島だった。

 ヴルルの島でホシガリは、誰かに何かを贈りたいと願う怪物アゲタガリと、自分のすることを手伝えば、船でホシガリが居た場所に返してあげるという島の民ジャジャと出会い、島の星たちに見降ろされ、傷ついた者たちの奇妙な生活が始まる。

 そして、島にまつわる悲しく残酷な過去が明らかになった時、最後に待っていたものとは....。

 こんなにも切なくて、こんなにも美しく、温かい物語があるだろうか。

 末原拓馬さんだから紡ぎ出せた物語、おぼんろだからこそ紡げた物語。

 船に乗り込んで来たホシガリを上からの命令で処分しようとするさひがし ジュンペイさんのシオコショウは、トリツキと自分が生きてゆく事しか考えていない無情な人間の見えながら、ホシガリがヴルルの島をゴミの廃棄所にする為に先住民と戦った時の上官の息子であること、戦争への後悔の念によって、気を狂わせホシガリの父の最後の姿を見ていたシオコショウのホシガリに対する思いと、ずっと面倒を見続けているトリツキが自分にとってかけがえのない存在だと知った時のシオコショウの中にある、後悔による苦しみと温かな情が胸にしみじみと迫って来た。

 そんな、シオコショウとはうって変わった、さひがしさんの弁士。毎回、物語の何処かしらに現れて、会場を笑いの渦に包む弁士。

 私もそうなのだけれど、この弁士の登場を毎回楽しみにしているおぼんろファンは多い。弁士のさひがしさんは、実にイキイキと楽しそう。

 この弁士の登場する場面は、正に塩コショウのように、いつも、最後は感動の涙にくれるおぼんろの物語を引き立てるスパイス。

 その弁士の場面に登場して更に花を添え盛り上がるのが、わかばやし めぐみさんの毎回何が飛び出すか分からない、コスプレ。

 わかばやし めぐみさんの幼い少女のような心と言動をするトリツキ。その純粋無垢な心ゆえ、トリツキの口を通して、ジャジャに死者の霊を慰めるため、ホシガリを生け贄に捧げる儀式の準備をするように告げるヴルルの島の女神にこの島に来る度に、躰を貸してしまうという純真無垢で、儚いような愛しさを感じるトリツキとは、うって変わって、弁士の場面に登場するめぐみさんは、今回はトナカイ姿で、思いっきりキュートに楽しく弾けていた。

 今回のトリツキ、可愛くていとおしくて、とても素敵でした。

 高橋倫平さんの島の民ジャジャは、戦争によって、亡くした家族の霊を慰める儀式の為に、家族の命を奪った兵士の息子であるホシガリを生け贄に捧げるため、騙そうとするが、ホシガリと共に生活しているうちに、情が湧き、ホシガリもまた、気が狂い、人に与えても蔑まれ、馬鹿にされ、奪われて死んで行った父に、必要とされていないと感じ、与えても奪われるなら、奪って生きてやると盗人になる程に孤独で、傷ついていたことを知るに至って、ホシガリの命を奪えずに葛藤する姿が胸に痛かった。

 藤井としもりさんのアゲタガリ。登場人物の中で、今回一番好きなキャラクター。

 戦争のため、殺人兵器として作られながら、いつしか人間のような心を持ち、人を殺めることを止め、ホシガリの父の遺言で、ただホシガリの幸せを祈り、ホシガリを幸せにすることだけを思い、ホシガリが来ることを待ち続けていたロボット、アゲタガリ。

 上機嫌だと鼻歌を歌い、常に人に与えようとするアゲタガリ。次第に心を開いて行ったホシガリに、常に与え続けたアゲタガリは、ホシガリの父の姿でもある。

 最後に、ホシガリたちを助けるため、ひとり島に残って、島から船出するアゲタガリの後ろ姿は、寂しさを覗かせながらも、ホシガリが幸せになることへ満足したような、ホシガリの幸せだけを願う優しさと明るさを感じさせて、温かい気持ちになった。

 アゲタガリが本当に可愛くて、切なくて、愛しかった。

 末原拓馬さんのホシガリは、奪うことで、自分の抱えきれないほどの孤独と痛みから逃れようとしているようで、せつなきった。

 末原拓馬さんのホシガリの孤独の深さに胸が詰まる。信じて心を開き始めていたジャジャに、騙されていたと知った時の深い孤独、けれど、ホシガリを騙し切ることが出来ず、ジャジャもまた、ホシガリに心を開き、心に芽生えた情を裏切る事が出来ず、ホシガリたちと共に島を出ることを選んだジャジャを見て、ジャジャに討たれてもいいと変わってゆくホシガリの姿に、微かにでも人を信じる気持ちが芽生えたこと、ホシガリの孤独がジャジャとただただ、ホシガリの幸せだけを願い、無償の愛を向け続けたアゲタガリによって、優しい気持ちを心に灯し始めたホシガリとアゲタガリの最後の場面が胸に切なくも温かった。

 あなたにとって大切なものは何ですか?大切な人は何ですか?

 私にとって、大切なものとは何か、大切な人とは誰か。

 その事をずっと考えていた。

 元をただせば、美しく暮らしたいが為に、自分達で処理できなくなったゴミをヴルルの島に捨てる、ごみ処理場所するために幸せで穏やかに暮らしていた、ヴルルの島に戦争を仕掛け、先住民からその島を奪った、人間の身勝手がジャジャたちからたくさんの大切な人と物を奪ったゆえの悲劇。

 だからこそ、ただ相手の幸せを望み、惜しみなく与えるアゲタガリの姿に涙が溢れて止まらなかった。

 書いている今も、思い出すと涙が零れる。

 末原拓馬さんからも、「長いの書いてね」と言って頂いたので、今回も長いぶろぐになりましたが、観ている間中、ずっと涙が止まらなくて、最後は声を溢して泣いていた。

 クリスマス・イヴに観た、おぼんろの紡ぐ切なくて美しい物語、『ヴルルの島』は、一生心に残るクリスマス・プレゼントでした。


                文:麻美 雪

ベベコレ2016

ベベコレ2016

笑福亭べ瓶独演会事務所

赤坂RED/THEATER(東京都)

2016/12/24 (土) ~ 2016/12/25 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2016/12/24 (土)

座席1階3列

ベベ日記初体験!!!クリスマス・イブに落語?オススメです!

ライブペイントの4人さん、前座ではなく、アート・・・期待が高まりました!!

サンフランシスコでの、クラムチャウダーを、カモメ?に食べられるの巻おもろかったー!!

そして、圧巻の講釈、初落語&初講釈でしたが迫力と笑いの融合すばらしかったです♪

ブルーフラッシュ・ストーリー

ブルーフラッシュ・ストーリー

劇団ミックスドッグス

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2013/03/09 (土) ~ 2013/03/11 (月)公演終了

満足度★★

昔観た作品があったのでコメント。
何度か感激したことのある劇団さん。
最近は全く行ってないけど、勢いだけはあったのを覚えています。
箱が小さい分、役者との距離が近く臨場感や迫力はあったが、演出、照明に疑問を覚えました。
何故そこに設定したんだろうというのをかんじました。
後は、照明の演出が甘く後味がもわっとして、友人が出ていたので、意味を聞いた際に特になんも指示はないとのことでした。
それを聞いてから、がっかりして観にはいってません。
あれから何年か経ったので、また機会があれば観に行ってみようかな。

ヘナレイデーアゲイン

ヘナレイデーアゲイン

AnK

【閉館】SPACE 梟門(東京都)

2016/12/22 (木) ~ 2016/12/26 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2016/12/25 (日)

女性を主役に設定したから「枕草子」なのかな、でも、どちらかというと「徒然草」。「日暮硯に向かいて、、、、」と流れ漂うような、日常感とささやかなドタバタ感。日々、ドラマなんてないんだということを、ドラマとしてしまう演出力には、ただただ感心しました。ただ、他の方が、前の「ヘナレイデー」の方がよかったとか書かれているのが気になって、前の作品はどんなだったろうか、とても気になります。

2020

2020

西尾佳織ソロ企画

トーキョーワンダーサイト本郷(東京都)

2016/12/22 (木) ~ 2016/12/24 (土)公演終了

満足度★★★

演者自身の体験を基に脚本も自らが手がけられたことはすごく感激に値します。
内容的には自分にはよく理解できませんでした。映像が映し出される場面がありましたが、お芝居とどのように関係していたのだろうか。
かなり空白の時間ありましたが、なんかもう一工夫あってもいいのではと感じました。

しあわせの王子

しあわせの王子

関西芸術座

ABCホール (大阪府)

2016/12/02 (金) ~ 2016/12/04 (日)公演終了

満足度★★★★

芸術座さんのミュージカル、初めて拝見。
皆さん歌もお上手でビックリ、特に川瀬さん。
そして3人の子役さんが大車輪の活躍でした。

誰もが知ってる(枝葉はうる覚えですが…)しあわせの王子、個々のエピソード、最後の顛末、感動的でした。

Roll Roll Roll Rolling The CINEMA

Roll Roll Roll Rolling The CINEMA

One Bill Bandit

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2016/12/17 (土) ~ 2016/12/18 (日)公演終了

満足度★★★★

江夏さんと輪島さんの掛け合いすばらしいですね。すごく自然に語られていてよかったです。ストーリーもせりふもとても面白かったです。
これだけの作品で1000円は安すぎって感じ。

「ロストマンブルース」

「ロストマンブルース」

SANETTY Produce

テアトルBONBON(東京都)

2016/12/20 (火) ~ 2016/12/25 (日)公演終了

満足度★★★★

すーと引き込まれていきました。なんともいえない魅力ある作品。
いろいろな登場人物がそれぞれ別の人物で、それぞれに主役の男性となんらかの関係があることが次々と明らかになっていく中で、主役の男性が混乱していくさまがうまく表現された作品。
笑いあり、涙ありで見ごたえのある2時間があっというまにすぎました。

PANIC LOVER MONKEYS

PANIC LOVER MONKEYS

PANIC MONKEY PRODUCE

新宿ゴールデン街劇場(東京都)

2016/12/21 (水) ~ 2016/12/25 (日)公演終了

良かったです。
出てくる女性が、皆、個性的で、素敵だと思いました。

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