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8月の家族たち August:Osage County

8月の家族たち August:Osage County

Bunkamura/キューブ

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2016/05/07 (土) ~ 2016/05/29 (日)公演終了

上演時間は約3時間15分(途中15分休憩を2回挟む)。ピュリッツァー賞戯曲部門や、トニー賞最優秀作品賞を含む4部門を受賞したブラックコメディー。登場人物の置かれた状況はとても悲惨だけれど、あまりに愚かな様子が滑稽で、クスっと吹きだしたり、ワハハと笑えるように作られているのです。真面目さ、深刻さに沈みこまないように、それでいて、ネタを連発させ過ぎてしらけないように、バランスよく組み立てられていると思いました。

ヴェローナ物語

ヴェローナ物語

しんゆりシアター

川崎市アートセンター アルテリオ小劇場(神奈川県)

2016/04/26 (火) ~ 2016/05/03 (火)公演終了

約2時間50分休10分込み。シェイクスピアの有名戯曲とミュージカルの名曲を組み合わせたドタバタ恋愛コメディ。恋がもつれバカ炸裂して凄く面白かった!作・演出の横山由和さんが20代の頃に書いたそうで、出会えた幸運に感謝。私が音楽座ミュージカルで好きなのは人間の素直さが(日常の)奇跡を起こすところ。それを思い出した。熊本地震の義援金募集あり。明日千秋楽は完売。川崎市の5年連続企画の最終年 。

嗚呼いま、だから愛。

嗚呼いま、だから愛。

モダンスイマーズ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2016/04/22 (金) ~ 2016/05/03 (火)公演終了

“セックスレス”より、顔の美醜への執着、嫉妬と恨みの連鎖が自分的にはツボ。主役・語り部の川上友里さんがすごく魅力的。3000円はやっぱり破格。

フォーカード

フォーカード

劇団青年座

紀伊國屋ホール(東京都)

2016/04/15 (金) ~ 2016/04/24 (日)公演終了

鈴木聡脚本、宮田慶子演出の新作。元役者の男女4人が約20年振りに結集。平成の時事ネタ、演劇人の自虐ネタを大量投下する、古き良き昭和風コン・ゲーム。大笑いして懐かしむ中に、常に苦味が残る。約2時間の娯楽芝居。 どんでん返しはふんだん。映画「スティング」を知る観客はどれ程いるだろう。海外古典ネタに笑った。喫茶店の具象美術に老若男女の出演者が揃う。紀伊國屋ホールで“ザ・新劇”の姿を目にし、演劇集団の今についても考えた。

浮標(ぶい)

浮標(ぶい)

葛河思潮社

KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)

2016/08/04 (木) ~ 2016/08/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

『浮標』は1940年に書かれた三好十郎さん(1958年没)の戯曲です。上演時間が4時間(休憩2回込み)という大作を、5年間に3度も上演。
主人公である画家の五郎は病床の美緒に、万葉の歌をよく読み聞かせます。戯曲が書かれた約75年前と、2016年の現在、そして約1300年前が同時に重なって存在する重層性は、演劇ならではの特別な体験です。時空を超えるアトラクションと言ってもいいと思います。
今回は若い俳優の健康的な肉体と、彼らが持つ長い未来の時間が、戦争と死というほぼ正反対のものと、見事に対比されていました。命、つまり生きるということを、全方位から描く傑作です。

木の上の軍隊

木の上の軍隊

こまつ座

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2016/11/10 (木) ~ 2016/11/27 (日)公演終了

約1時間50分。戦争中に大木の上で暮らした兵士たちの2年間を描く三人芝居(+ヴィオラ生演奏の有働皆美)。前半は上官(山西惇)と新兵(松下洸平)のテンポよい会話に笑わされ、終盤は涙がしぼり出された。上官は本土(日本)、新兵は沖縄を象徴していると言っていい。劇作家の蓬莱竜太さんは絶望を知った上で、それでも生きる人間の現実を描いてくださっていると思う。やはりすごい戯曲。心情や状況の変化を克明に表す照明が素晴らしい。再演で追加された沖縄の歌(普天間かおり)があまりに効果的。そして劇場中に響く、あの音に戦慄する。沖縄出身の普天間かおりさん、そのご親戚、そして沖縄タイムズの記者さんも「沖縄の気持ちそのもの」「あまりにタイムリー」と。いや、初演のもっと昔からタイムリーなのかも。
劇中のセリフに「ぐちゃぐちゃ」という言葉があります。観客も「ぐちゃぐちゃ」になるような体験ができると思います。

クレシダ

クレシダ

シーエイティプロデュース

シアタートラム(東京都)

2016/09/04 (日) ~ 2016/09/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

約2時間半、休憩15分込み。面白かった…!英国演劇史を踏まえた、演劇ならではの色とりどりの手法に唸る。82歳の平幹二朗さんの技、優しさに触れ、円熟の型から心を受け取って、畏れと感謝の念がわく。一人の俳優の人生…人間の営みの尊さ、儚さを噛みしめる。シェイクスピア劇の引用が楽しい。元気で陽気なアンサンブルも巧み。浅利陽介さんと橋本淳さんの場面がセクシー。

煩悩がやってくる

煩悩がやってくる

かのうとおっさん

HEP HALL(大阪府)

2016/11/18 (金) ~ 2016/11/20 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しみにして観に行かせてもらいました。

煩悩がテーマということで、どうまとめていくのかな、仏教?哲学?などと事前に妄想を膨らませながら。
まあ、結果はxx(ネタバレbox参照)な訳でしたが。。。
ある意味、かのうさんらしい力技でした。
他の方もおっしゃるように、物語に論理的な筋を求めるではなく、雰囲気(を楽しむドタバタっとした疾走感やほわっと咲いたようなおかしさなど)ものでした。
っと、否定するようなことを言いながらも、好きです、この作品。

ネタ多く、演出に意図された笑いがふんだんにあるのでそれを見つけて笑うのも!

また、次回作品も観に行きたいと思います。

ネタバレBOX

思ったことをつらつらと。
・妖怪ウォッチよろしく、「妖怪の仕業」(というか、順序は逆だが、煩悩から妖怪になり、悪さ?へとなる)でしたね。
・なんか知りませんが「シン・ゴジラ」(時期的にたまたま?)のような。怪獣パニックあり。
・拾われなかった伏線らしきもの、今回多くなかったですか。私が気づかなかっただけかな?
ミス・チーフ!

ミス・チーフ!

崖淵五次元

ピッコロシアター 中ホール(兵庫県)

2016/12/24 (土) ~ 2016/12/25 (日)公演終了

満足度★★★

ばからしくて ばからしくて くだらなくて くだらなくて おかしくて おかしくて 招待状をそれぞれが贈る 重ねると物語が観えてきて。若さを振り返って 10年目のパーティ これからどんな芝居を作っていくのかとても楽しみ。 

Dilemman-Being〜イツモソコニイル

Dilemman-Being〜イツモソコニイル

劇団赤鬼

ABCホール (大阪府)

2016/12/23 (金) ~ 2016/12/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

命の価値 倫理 ロボット3原則 国と隣国と仲間 求めるのは平和 ”おれは逃げた” 立ち向かう心 今話題のあの人? ジョークとユーモア とても分かりやすく見やすい、面白い。

ネタバレBOX

命の価値 倫理 ロボット3原則 国と隣国と仲間 求めるのは平和 ”おれは逃げた” 立ち向かう心 今話題のあの人? ジョークとユーモア とても分かりやすく見やすい、面白い。    

問題です 雨の中の運転手 子犬 急ブレーキ踏めば乗客が怪我。 自分の犬、家族 国の大統領 ミサイル 止めろ 考えなきゃ 選択 優先のの問題 // PCの部品 メモリ 万引き カラーボール 何やっとる エアー販売 店しめて 今日は3人で食事 ピンポン これチップセット 切らしていてて半田と基板とエッチングセット 自分で作ります。 // 見つけた 桜森どうしたの 探しているものが すぐにいきなさい // その娘に何の用だ  つけて居る 逃げる とまれ 銃 女の子を打つ 除けた アンドロイド 最新のアンドロイド ロボット3原則 人はいつも愛する 探す 立ち止まる。 その先へ オープニングダンス 修理 力 しなやか 世界中のコンピューターとアクセスできる。 作った人はお父さん。 // お兄さん 妹なんです。 なくなった妹をトレース // 生みの親に会わせて 貰おう 。 // ARI16の居場所がわかりました。 // さぶーー ICチップの先から。 さぶーー足の先から冷えるわ。 冷えるわ。 // あ 加齢臭 お父さん 壊せない お父さん お兄さんありがとう さようなら。 壊せない。 京子を隣の国に捕らえられた // 桜森 中沼先生 踊りましょう // 店長に頼んで そこまでして 後悔したくない // スタジアム 爆破予告 避難指示してください 見っつけた。 先輩行ってください。 スタジアムにシャッター 解除できた もう一つある 御免デートいけなく。 16名 一緒に解除すれば助かったかも、俺は震えていた。 // 将軍様 誰かいるのか チュウチュウ ネズミか 食おう。 ペンダント 光っている 発信機だ アンドロイドは渡さない 我々の力 革命1号 バンドン そこまでだ 桜森 お役に立てなかった もう一度踊りたかった 桜森  中島 AR16の情報。 あの時と同じ 何だ 16人の死 選択と同じ私にもわからない どうすれば 京子は16人の犠牲の中に。 すまなかった 今でも夢の中で考えろって おれは誰で 何のために生きているんだ自分に都合の良い選択 死にたくなかったんだ家族とは離れた プレゼントは渡せなかった AIはジレンマで傍観してしまう。 // 君なら 解除します できなければ非難させて逃げます。 // 桜森は まさか 先生もどっ聞きました。 // 戦う 革命1号Z(限界以上にパワーUP) // もうお父さんお兄さんに辛い思いをさせません。 3原則を廃止した 生き方はゆだねられた。 ごめん京子  さようならありがとう 私を生み出してくれて 目を閉じる。 もう帰らない // ケンちゃん 運命よね 父と兄 // 娘と奥さんの住所はこちら。 赤城 おれプレゼント渡しにに行く 生きる。 幸せに。
かもめ

かもめ

東京芸術劇場

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2016/10/29 (土) ~ 2016/11/13 (日)公演終了

約3時間休憩込み。2016年の熊林弘高版『かもめ』は演出のアイデアの宝庫。人々の関係を感情ではなく身体表現で見せる方向のよう。観客に話しかけたり、やたら転んだり倒れたり、工夫と実験が山盛りの贅沢アンサンブル。(ネタバレ)をかもめに見立てるのが面白い。場面によっては登場人物の数を増やし、原作にはない印象を加えたり。俳優の平等な存在感がいい。ただ、試みの題材は他の戯曲でもよかったんじゃないかな~とも思った。全く退屈しなかったが心揺さぶる系とは違う感触。少し斜めにせり出した真っ黒なステージは能舞台っぽさも。額縁を際立たせ「演劇」であることも鮮明。たっぷりドレープの幕が美しい。照明がどの場面も素晴らしい。

いま、ここにある武器

いま、ここにある武器

風姿花伝プロデュース

シアター風姿花伝(東京都)

2016/08/13 (土) ~ 2016/08/28 (日)公演終了

プレビュー初日は2時間半、休憩15分込。めちゃくちゃ面白かった!千葉哲也さんと中嶋しゅうさんの兄弟バカ話に爆笑し、新技術の話題からは戦慄。クールな白い空間での、逃げ場なしの俳優バトル。
特筆すべきは那須佐代子さんの美しさ!衣装を少し変えて登場する度に恍惚のため息。こんなに綺麗なのに、…(笑)。斉藤直樹さんの不気味な可笑しさはどう受け取るべきかわからないスリル、そして恐怖。役として生きつつ常に観客にも意識を向ける。こういう演技が観たい。
国、企業、個人、軍事ビジネス…。誰もが巻き込まれ、見ないふりをしていること。衣装、照明、音響、選曲は尖がりつつ調和。俳優もスタッフワークもプロ。

BEAN!!!!!~踊る童話2~

BEAN!!!!!~踊る童話2~

CHAiroiPLIN

神楽坂セッションハウス(東京都)

2016/04/30 (土) ~ 2016/05/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

有名な童話『ジャックと豆の木』を基にした、約1時間のとんでもなく楽しい創作ダンス。有名な童謡や駄洒落を工夫したセリフが、複数の意味を持ちながら物語をドライブさせていく様にぞくぞく。はっとさせられる見せ場が連続し、息もつかせないほど。アニメーションや多彩な小道具使いも巧み。ちょっと怖くて、現代社会への鋭い風刺もある。

火傷するほど独り

火傷するほど独り

SPAC・静岡県舞台芸術センター

静岡芸術劇場(静岡県)

2016/05/07 (土) ~ 2016/05/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

最近、『頼むから静かに死んでくれ』と『炎 アンサンディ』が日本で好評を博したレバノン生まれの劇作家ワジディ・ムアワッドさん。ご自身が作、演出、出演し、ロベール・ルパージュにオマージュを捧げる一人芝居。

ネタバレBOX

35歳のハルワン(ムワワド)は研究論文の取材でルパージュに会うために出掛けるが、結局ルパージュには会えず仕舞い。実は証明写真を撮った時に浴びたフラッシュが原因で、意識不明の状態になっており、全ては病院のベッドで眠る自分の脳内の出来事だった…。

最後は色とりどりのペンキを舞台中にぶちまけて、自分も浴びて、衝撃を伴うカラフルな空間に変貌。壁に体をぶつける身体表現などから、動かない体の中で七転八倒する自我を想像。

ムアワッドさんのカーテンコールの笑顔に感動。舞台芸術鑑賞は人と出会うことだとあらためて確認する。
少女と悪魔と風車小屋

少女と悪魔と風車小屋

SPAC・静岡県舞台芸術センター

舞台芸術公園 野外劇場「有度」(静岡県)

2016/05/07 (土) ~ 2016/05/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

カーテンコールなど込みで70分弱。キャスト変わって演出がシンプルになっても、やはり傑作。

高き彼物

高き彼物

SPAC・静岡県舞台芸術センター

静岡芸術劇場(静岡県)

2016/11/03 (木) ~ 2016/11/19 (土)公演終了

満足度★★★★★

マキノノゾミ作、古舘寛治演出。約2時間55分休憩込み。傑作戯曲がまた新しい演出を得て蘇る。素晴らしかった!能舞台を思わせる抽象舞台(宮沢章夫)の中央にある畳の部屋に、70年代の日本の暮らしを凝縮。人生に七転八倒する市井の人々の姿を、今ここで生きる自然な演技でストイックに見せる。大真面目に演じるからこそ滑稽で笑える、私の大好きなタイプのセリフ劇。とはいえ演劇の虚構性も堂々と示し、核を保ちつつ遊びも取り入れるのが巧み。SPAC俳優のキャスティングが見事にフィット。オーディション合格の若い俳優も良かった。

十二月大歌舞伎

十二月大歌舞伎

松竹

歌舞伎座(東京都)

2016/12/02 (金) ~ 2016/12/26 (月)公演終了

満足度★★★★

私の目当は第三部、二人椀久もいいけれど娘道成寺が良かったですね〜。
玉三郎以外は若手も役者なのに一人で抜き出ていないのがいいですね。

ついでにと言っちゃなんですが吹雪峠も
一幕見席で観てきました。
現代的な心理劇って印象的かしら?
歌舞伎っぽさが台詞で感じとれるといいなと思いました。

ロベール・ルパージュ「887」(日本初演)

ロベール・ルパージュ「887」(日本初演)

東京芸術劇場

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2016/06/23 (木) ~ 2016/06/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

詩を暗唱する仕事を引き受けたものの、全然覚えられない…というピンチに陥ったルパージュさんは、「脳」「記憶」にフォーカスを当てて、幼少期の思い出を語りながら、ケベック州の歴史を辿っていきます。映像、装置などのスタッフワークと演技のコンビネーションが凄いです。高い技術をサラリと使って、嫌みにならないのも素敵。

ネタバレBOX

ルパージュさんによる「Speak White(白い言語を話せ)」の暗唱は…圧巻…。
紛争地域から生まれた演劇シリーズ8

紛争地域から生まれた演劇シリーズ8

公益社団法人 国際演劇協会 日本センター

東京芸術劇場アトリエウエスト(東京都)

2016/12/14 (水) ~ 2016/12/18 (日)公演終了

イランの戯曲『白いウサギ、赤いウサギ』は「観客の前で初めて台本を開いて読み始める」と指定された戯曲。「2011年の初演から5年間のうちに20カ国語以上で1000回を超える上演、世界的ヒット作」。そりゃそうだわ!何も知らず観るべし!

その場にいる(と想定される)複数の人間それぞれが双方向に、多彩の演劇体験ができる仕掛けでした。頭と体の活性化!
堀さんの戯曲読解力、適応力、包容力、エンターティナー精神に感動。

身体的にバラエティあふれるひとたちの演劇公演 BUNNA

身体的にバラエティあふれるひとたちの演劇公演 BUNNA

認定NPO法人ニコちゃんの会

横浜にぎわい座・のげシャーレ(神奈川県)

2016/10/01 (土) ~ 2016/10/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

約1時間50分。 車イスが武器に見えて介護がセクシーで水上勉作「ブンナよ、木からおりてこい」が現実に重なって。何もかもを無視しない奇跡(ほんとうのさいわい)のような演劇。
障害を持つ/持たない人たちによる創作劇と言えば、私にとっては英国の演出家ジェニー・シーレイさん。倉品さんはジェニー作への参加経験あり(約5年前に拝見)。生存競争、共依存をシビアかつコミカルに描く。自分vs他者が精神vs肉体にも映る。観客を巻き込み共生の可能性も示す。ひたすら感涙。

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