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わたしの「銀河鉄道の夜」

わたしの「銀河鉄道の夜」

劇団こふく劇場

山小屋シアター(広島県)

2025/03/08 (土) ~ 2025/03/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

五体と五感を使って働いてきた実感のある言葉が
より一層伝わってきている。

ネタバレBOX

より一層生活のにおいがぷんぷんしているから生には死、影には光、嘘には真実、
男には女、というスパイスが程よくまぶされた銀河鉄道の夜だった。
ハンガーパイプが仕切る壁になり、開く扉にもなっている。
そして生チェロの音色がなにか懐かしい。
女子と算数

女子と算数

NICE STALKER

ザ・スズナリ(東京都)

2024/12/25 (水) ~ 2024/12/29 (日)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★★

配信を鑑賞。公演序盤の観劇予定がワヤになり結局行けなかったのだが、延期が重なり2日のみの公演だったとは。そして「段ボール彼氏」ver.とは欠員を補うための策から付いたネーミングだったのか..。Aniversary公演とは言っても通常営業、と思っていたが思いの強い過去作のリバイバルであったようで。確かに..その思いが迫って来る作品ではあった。不完全を補うべく奮闘する役者が前面にどっかと存在する中で物語が(というかそのスピリッツのようなものが)揺ら揺らと立ち上がって来る。一人の鈍感な(と一応されている)男を巡る恋愛譚で吐かれる恋心、打算、愛を滲ませる台詞に、突如数式が割り込み、板書されて授業モード、ギャグで落とすがその解にしっかりオチが仕込まれている。この数式という「非感情的なるもの」と恋愛に不可避な激情が絶妙に絡む。イキウメを持ち出すのも何だが、淡白な数字(世界の真理)が人間存在に冷徹な法則以上に有機的に関与していた発見の驚き、に通じる所の感動の要素である。これを総員挙げて具現しようとする熱がこの舞台を覆うのが映像からも認められ、思わず手が拍手をしていた。

境目

境目

ギムレットには早すぎる

パピオビールーム・大練習室(福岡県)

2025/03/08 (土) ~ 2025/03/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2025/03/09 (日) 16:00

座席1階1列2番

価格2,500円

 キビるフェス、二本目。
 「ギムレットには早すぎる」は福岡の劇団。創設されてまだ間がなく、よく言えば「若さ」、悪く言えば「青臭さ」が目立つが、芝居自体の印象は決して悪いものではない。
 芝居そのものには概ね満足はしているのに、どうしても「青臭さ」を感じてしまうのは、やはり劇団名と芝居内容との間にギャップが生じているせいだろう。ハードボイルドを気取るのはちょっと背伸びし過ぎてる感じなんだよねえ(説明は不要かもしれないが、「ギムレットには早すぎる」というのはレイモンド・チャンドラー『ロング・グッドバイ』中の有名な台詞だ)。
 とは言え、劇団の名前に気恥ずかしさを感じるのは、こちらがすっかり歳を取ってしまっているからだ。旗揚げしたばかりの劇団名なんてどこも似たりよったりの痛々しさを持っているもので、まあ背伸びしてみせるのも若者の特権だからなあと、生暖かい目で見守ってあげることもできなくはない。
 とは言え、貶すのも可哀想だと批評に“手加減”を加えたり、過剰に甘やかして称賛したりすることは、かえって若い劇団のせっかくの伸びしろを摘んでしまうことになる。いわゆる「褒め殺し」ってやつだ。「概ね満足」とは書いたが、細部において幾分の物足りなさを覚えたことも事実。そこは客観的に指摘しなければならないことだろう。

 「境目」というタイトルに象徴された視点は極めて興味深い。演劇的かつ、世界を俯瞰する視点だと言える。
 彼我の間、私と貴方、自己と他者、個人と世界、日常と非日常、現実と虚構、生と死と、全ての「関係性」の間に「境目」は存在する。「境界論」を語ることは「宇宙論」にもなり得る。
 我々がどこから来て、どこへ行くのか、人間の実存の根源論にも「境目」が存在しているのだ。
 『境目』の脚本家がどこまで境界論を敷衍させて戯曲を構成したのかは分からない。しかし少なくともそこにある「境目」を何らかの方法によって突破することができなければ、世界の「関係性」を構築することは不可能であるとは認識していたように思える。
 別役実が指摘していた通り、演劇が「中景の芸術」であるのならば、当然、演劇空間にも「境目」は存在する。例えば、舞台と客席の間の「境目」は、いわゆる「第三の壁」と呼ばれる「見えない壁」だ。そのことに自覚的な近代演劇においては、「第三の壁」が破られることは珍しいことでも何でもない。
 今回の舞台でも、冒頭から登場人物たちが観客に関わって、最初から第三の壁を破ることから物語が始められている。ああ、タイトルの「境目」って、そういうことなのね、と観客に分かりやすく示してくれる。説明的でなく、具体的な演技で観客に感得させてくれるのは、いかにも「演劇的」だ。

 しかし、演劇が突破すべき壁は「第三の壁」のみではない。先述した通り、この世界の全てにおいて「境目」は存在している。何かの「境界」をモチーフにして演劇を構築するなら、その想定し得るあらゆる「境目」にコミットするようなドラマを設定しなければ、舞台空間は成立し得ないのではないか。
 安部公房『壁』では、作者は「壁」を具体的に現出させながら、その「概念」は読者の想像の自由に委ねられていた。それゆえに壁は千変万化し、森羅万象を象徴する存在として、我々の内と外の双方に立ち現れることになった。
 抽象的な物言いになって申し訳ないが、今回の舞台での一番の不満は、我々を取り巻いているであろう無限の「境目」が、私たちにとってどんな意味を持つのか、快楽か幸福か、はたまた不安や恐怖か、想像の翼を広げるには至らなかった点にあるのである。
 惜しいところまでは辿り着いてたんだけどね。

ネタバレBOX

 主人公は「ミドリムシ」くんという少年。物語は彼の日常を淡々と追う形で展開するが、特に大きなドラマはない。
 ミドリくんの部屋に誰や彼やが訪ねてきて賑やかになるが、やがて誰もいなくなる。ミドリくんたちは居酒屋で忙しくアルバイトに勤しむが、それも一段落すると、彼らは自然に別れる。自分の部屋に帰ってきたミドリくんは、一人、自分の「境目」らしき「箱」を突き破る。
 筋があるようでない、曖昧でアンチドラマな物語だが、それは構わない。恐らく、私たちにとって最も重要な「境目」は、平凡で代わり映えのしない日常の合間に、脈絡なく現れる。何もおかしなことが起こらないから「ひずみ」は生じるようになる。澱か゚溜まるように、塵が積もるように。そういうものだろう。

 ミドリくんは明らかに「自分の体の使い方を間違えている」。自分の意志と、自分の体の動きとがいつもチグハグだ。多分、彼の「境目」は彼自身の皮膚に張り付いている。彼は自分の言葉が微妙にズレて相手に届かず、自分の仕草が歪つで相手を戸惑わせていることに気づかない。「境目」はミドリくん自身を覆っているか゚、それを剥ぎ落とすことができずに、ミドリくんは、いつも戸惑っている。
 でもミドリくんだけが特殊なわけではないだろう。ミドリくんは相当「おかしい」が、人間は大なり小なり、どこか歪つで「おかしい」のだ。
 「境目」は明らかにミドリくんを蝕んでいる。ミドリムシだからかな(苦笑)。物足りなさを覚えたのは、劇中のミドリくんが、蝕まれるままになっているからだ。不安や恐怖、あるいは憎悪がミドリくんを闇落ちさせているのに、ミドリくんは何の抵抗も見せない。
 「境目」の向こうに行こうよ、行かなきゃなんだろう? そう何度も問いかけたくなるが、ミドリくんは何の変哲もない日常に翻弄されるばかりである。

 物語のクライマックスは、居酒屋でのドタバタ。
 料理を作れるのは店長だけらしい。ミドリくんと友達(名前忘れた)は配膳しか出来ないが、次から次へと任される料理に右往左往させられる。
 料理はもちろん本物ではなくて、ゴム棒みたいなのを見立ててるんだが、どう見てもカツオやマグロを丸ごと渡してるようにしか見えない。
 その狂騒ぶりは楽しくはあるけれども、さて、ミドリくんは果たして「境目」の向こうを覗き見ることは出来たのかどうか。どうもこの狂騒が、何か現実を突破したようには見えないこと、「世界を革命するまでには至らなかったこと」が残念に思えてならない。
 映画『家族ゲーム』のラストで、松田優作かが「家族の偽善」だけでなく、映画そのものを破壊してしまったような破天荒さ、カタストロフィーを期待するのは筋違いだったろうか。

 居酒屋シーンに「音」がなかったことも、イマイチ盛り上がらねえなあ、って感じた原因だったと思う。
 コメディのクライマックスには、それがどんなに悲劇的であろうと、たいてい、能天気な音楽がかかるものだ。『吾輩はカモである』の戦争勃発シーンでは『私を野球に連れてって』が、『モンティ・パイソン ライフ・オブ・ブライアン』の磔シーンには『いつも人生の明るい方を見ようよ』が、『博士の異常な愛情』の核戦争シーンには『また会いましょう』が暢気に流れているのである。
 こういう「喜劇センス」ってのは「経験値」でしか鍛えられないからね。次作以降、「もっと面白くできるはずだ」って姿勢で取り組んでいけば、常に「今作ってる作品が最高傑作」になっていくと思う。
 期待はしていいんじゃないかな、この若い劇団には。
七人の墓友

七人の墓友

diamond-Z

荏原文化センター(東京都)

2025/02/27 (木) ~ 2025/03/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

誰でも考える事柄です。面白ろかったです。

『BORDER〜罪の道〜』

『BORDER〜罪の道〜』

五反田タイガー

六行会ホール(東京都)

2025/03/05 (水) ~ 2025/03/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

軽犯罪者が多い女子刑務所に重罪凶悪犯たちが移送されてきて起こる事件とその顛末を描く休憩無し2時間10分、罪とそれに対する罰あるいは赦しがテーマゆえ基本は深刻な内容ながら歌ありダンスありそしてコメディ色もあっていろいろな楽しみ方ができます。主役が可愛いかったです。

セツコの朋友

セツコの朋友

セツコの豪遊

中野スタジオあくとれ(東京都)

2025/03/08 (土) ~ 2025/03/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

十周年ですか。素晴らしいですね。いま30歳ぐらい?百歳までやるとして、80周年ぐらいまでできそうですね。70年後、ぼくはもう生きてはいないだろうから、80周年を目撃することは叶いそうにはありませんが。
カレーはいいですよね。ターメリックなどの摂取は健康にもいいそうで。毎日カレー食べてせいぜい長生きして、20周年ぐらいは目撃したいもの。

ネタバレBOX

「子自記」は始まったとたん既視感が。二年半前に見たやつとおんなじ感じでした。きっと細部は違うのだろうけど。三本ラインの黒のジャージがかっこよかった。
三人の芝居は、早送りの動作が面白かったけど、最後に最初の場面に戻るということはきっと巻き戻しもあったんですよね?時間が進んでるのか戻ってるのかよくわからなくて、混乱しました。
実際に胃袋が目の前に現れたとしたら、胃袋はもっと優しく接してくれるのではないのかな~とふと思った。
ま、胃袋の性格なんて人それぞれでしょうけどね。
『BORDER〜罪の道〜』

『BORDER〜罪の道〜』

五反田タイガー

六行会ホール(東京都)

2025/03/05 (水) ~ 2025/03/09 (日)公演終了

実演鑑賞

面白かったです。

少女想う故にはなあり

少女想う故にはなあり

劇団花束とマフラー

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)

2025/03/08 (土) ~ 2025/03/09 (日)公演終了

実演鑑賞

良かったです。

落ちた先の底の空で待ってる

落ちた先の底の空で待ってる

劇団ちゃうかちゃわん33期

大阪大学豊中キャンパス学生会館2階大集会室(大阪府)

2025/03/08 (土) ~ 2025/03/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ちゃうからしさが観えなかったが、将来を良く考えている作品
僕はちゃうかがこんな作品もできるんや〜とびっくりした反面、皆でダンスではなく、六風館みたいにシリアスなものを演って欲しいかな… 賢くて、将来の日本を支えて行くんだから
次回も期待しています

『BORDER〜罪の道〜』

『BORDER〜罪の道〜』

五反田タイガー

六行会ホール(東京都)

2025/03/05 (水) ~ 2025/03/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

重罪を犯して移動してきた人達のダンスや歌がカッコよかった。衣装は黒ベースにすればもっと良かったかも。
特に秋田知里さんが声も通って声優かと思うほど聞きやすかったです。


『BORDER〜罪の道〜』

『BORDER〜罪の道〜』

五反田タイガー

六行会ホール(東京都)

2025/03/05 (水) ~ 2025/03/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

土曜日、女性バージョン拝見しました。思ったよりコメディ要素が強かったですね。もっとシリアスな内容だと思っていたので、こう来たかとは思いますが、面白かったです。
唄やダンスも素敵でした。

少女想う故にはなあり

少女想う故にはなあり

劇団花束とマフラー

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)

2025/03/08 (土) ~ 2025/03/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

土曜日拝見。若々しいはつらつとした演技でしたね。でも、すみにくい世界から、いなくなってしまって、これで本当にいいのかな?とか思ってみていました。テーマは、以外に深くて難しいですよね。面白かったです。

『BORDER〜罪の道〜』

『BORDER〜罪の道〜』

五反田タイガー

六行会ホール(東京都)

2025/03/05 (水) ~ 2025/03/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

★回を観劇しました。
内容は重いですが、楽しい場面が多く、重くなり過ぎず観やすいと思いました。
私なら、犯罪者が本当に反省しても罪を償っても許す事はできないだろうな・・等と、感情移入しながら観ました。それと共に考えさせられました。
女性だけの舞台でしたが、皆可愛くて、ダンスも良かったです。
面白かったです!

血の婚礼

血の婚礼

劇団俳小

駅前劇場(東京都)

2025/03/05 (水) ~ 2025/03/10 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

現代の日本からはちょっと想像しにくい遠く離れた時代と場所の物語だが、終始雰囲気を主導する音楽が素晴らしく、土っぽく乾燥したスペインの大地とそこに生きる人々の生活が目に浮かぶようであった。物語ははっきりした結末を否定し打ち切られるように曖昧なまま終わる印象。歌や踊りが入るので上演としてはロングバージョンの2時間超えだが、オーソドックスな演出で朗々と発せられるセリフが心地良かった。俳優たちの水準も高い。それにしても、主人公の女性はいったいどうしたいのかよくわからない人だ。解放や自由・自立といったイプセンのキャラクターに見出されるメッセージは感じられず、単なるマリッジブルーであるだけのように思われるが・・・

セツコの朋友

セツコの朋友

セツコの豪遊

中野スタジオあくとれ(東京都)

2025/03/08 (土) ~ 2025/03/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/03/09 (日) 13:00

セツコの豪遊の10周年記念公演としての「セツコの朋友」を拝見しました。
・幻の旗揚げ作品リバイバ『イ。』
・新作書き下ろしひとりごと『子自記』
なるほどイ。なんだな。イが個別で登場する舞台は初めてだ。
そして古事記ならぬ子自記なんだ。なるほど!10周年記念、こちとら演劇を観出して10年、でも上演は劇団化して10年で、演劇をやり始めてはもっと長いんだな、だからやっぱり勝負にならないわ。
勝負とはちゃうけど。『子自記』は自己の投影、なるほど、ふんふんと魅入っていた。

プシュケーの蛹

プシュケーの蛹

中央大学第二演劇研究会

シアター風姿花伝(東京都)

2025/03/06 (木) ~ 2025/03/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

学生演劇らしく柔軟な発想、瑞々しい感性、そしてアップテンポに展開する好公演。一見すると荒唐無稽な物語だが、2024年度卒業公演として タイトル「プシュケーの蛹」に込めた思いは しっかり伝わる。しかし、気になることも…。
(上演時間2時間10分 休憩なし)

ネタバレBOX

舞台美術は二層の立体的な造作、上部は外であり下部(板)はアパートの室内や怪しげなBARを表している。両壁に白レース、上手にソファ・中央に机状の置台・下手にカウンターを設えている。所々に不揃いな文様のようなものが、後から考えれば 鱗粉か? この美術からして混沌としたイメージ。

物語は、卒業公演らしく1月下旬から3月下旬までの59日間を描いた青春の旅立ちを思わせる。説明にある漫才トリオ 小西・中山・大野の3人は、アパートでシェアハウスを始める。このアパートは曰く付きの居抜き物件で、前の住人の残した物は処分できない。その1つがアンドロイド、その名は<るり>。
3人は小学校からの友達、その親しみもあって 大野が中山と小西を誘って漫才トリオを組んだが、その思い入れ 真剣度が違い 生き方(目標)にズレが生じだす。そのキッカケになったのが、<るり>の存在。この生き方を巡る3人の激論がリアル。このシーンが無いと3人のそれぞれの行動の意味が暈け面白味が感じられない。ここを膨らませるのかと思ったが…。

<るり>は、同じアパートの2階に住んでいる 研究員が勤めている 研究所の所長 大和の一人娘。8年前の暴風雨の日、家族3人でドライブしていたが 事故で海中に転落。大和だけが生き残り、妻は行方不明、娘るりは死亡。大和は るり の肉体をアンドロイドとして蘇らせたが、その耐用年数が8年。その期限付きが 物語の肝。そして妻は幽霊として、この世を彷徨っている。

大野は、お笑い芸人を目指しているが、未だバイトを掛け持ちし日々悶々としている。或る日怪しげなBARで飲んだ酒で幽霊が見えるようになる。小西は、中学生(天文部)の頃から宇宙に興味があり、ひょんなことから宇宙人マカオンネリウスと出会う。そして大和の研究所(バイト)で働き始める。中山は、<るり>が起動しなくなる=メモリ(記憶)が消えるまでの59日間を一緒に過ごし、色々な世界を見て回ることにした。何か記憶が消えない方法がないか、それが宇宙人による未知の科学技術と幽霊の魂を融合させ<るり>を存続させようと。ここに 3人の物語が収斂してくる。

記憶は過去、時間は未来といった台詞は、空間的な広がりと同時に、宿命は変えることが出来ないという非情な現実を突きつける。たとえ<るり>の記憶が消えても、一緒に過ごした中山の心に<るり>の思い出が残り、彼の心の中で生き続ける。ラスト、蛹になった中山の姿は<るり>の思い出と溶けあったイメージ(プシュケーは「魂」だけではなく「蝶」の意もある)。人と人の繋がりは死んでも なお思い出を抱き続ければ、その人の記憶、魂は消滅しない。いや いつか一体となって舞えるかも…。

演出…最初と最後は日常風景をスロームーブメントで表現し、一転 不思議な街へ引っ越して来てから出会う個性豊か 奇妙な人々は、舞台装置を上がり下がりするなど躍動感があり、生(活)きていることを体現している。ただ演技は少し粗く、その力量に差が観えたのが惜しい。ラストは大きい白布で舞台を被い3月の雪景色、そして白布を中山の体に巻き付けて蛹を表すといった余韻付け。照明は夜空に輝く星々といった幻想さ、音楽はポップな曲を流し心地良い。

さて、タイトルは <るり>を巡る物語を示し 展開もそれを中心に描いている。しかし説明では 3人のこれからの生き方 幸せを見出していくとあり、どちらがメインなのだろう。「混沌が安寧をもたらしている」(⇨構成であり世界観の意だろうか)といった台詞があったが、このカオス(アンドロイド・幽霊・宇宙人や奇妙な人々)がバランスを保っている なんてことはないと思うが。この柔軟・斬新さも有(アリ)かも知れないが、王道的な描き方も出来たような。
次回公演も楽しみにしております。
やなぎにツバメは

やなぎにツバメは

シス・カンパニー

紀伊國屋ホール(東京都)

2025/03/07 (金) ~ 2025/03/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

松岡茉優さんを映画館で観続けた時期があって、『蜜蜂と遠雷』なんか好きだった。かつてのピアノ天才少女が失くした輝きをもう一度取り戻す役。煌めきは今も色褪せていない。笑顔になるとパッと周りの空気を変える。表情でキャラがガラッと変わるので映画向き。ニヤーとしたりカッとなったり。
大竹しのぶさんは相変わらず綺麗。独特のイントネーションが唯一無二の武器なのだろう。怒った時の台詞回しは別人のよう。

大竹しのぶさん対浅野和之氏は必見。ウディ・アレンだ。

「カラオケスナックつばめ」の名物ママが亡くなる。遺言で葬儀にかつての常連客達を招き自宅を改装した簡易BARでもてなす。ママの娘、大竹しのぶさん。常連客で親友の段田安則氏、木野花さん。段田安則氏の息子の料理人、林遣都氏は大竹しのぶさんの娘の看護師、松岡茉優さんと付き合っており結婚間近。そんな中、15年前に離婚した元夫、浅野和之氏が来訪。

流石の横山拓也&寺十吾コンビ。ラストはスタンディング・オベーションに。
必見。

ネタバレBOX

木野花さんがトチリ多く、思い切り大竹しのぶさんの役名を間違えてしまう。大竹しのぶさんは笑って訂正し、木野花さんも「今のはなかったことで」と取りなす。役者も観客も和やかな笑いでフォロー、いい現場だ。

ラスト前まで可もなく不可もなくな印象だったが、ラストが美しい。全ての細かな伏線が生きて大竹しのぶさんの歌が決まる。これは見事!まさに横山拓也節。山田洋次の後継者だ。時代設定を昭和50年代にして映画化が理想だろう。

霧島昇の1947年発表の「胸の振子」、作詞はサトウハチロー。
「柳に燕は貴方に私 胸の振子が鳴る鳴る 朝から今日も」
「煙草の煙ももつれる想い 胸の振子が呟く 優しきその名」

再演は小劇場で青山勝氏演出で観たい。これをどう料理するか?
トウカク

トウカク

ラビット番長

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2025/02/14 (金) ~ 2025/02/18 (火)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★★★

Bキャストを配信で観ました
伊藤家と大橋家の秘密
飛車の横に遠見の角
アイツとアレ
三浦と渡辺
盲目の賭け師は真に盲目だったとか脚本良かったです
公演のタイミング的に今期の名人挑戦者になった友人に貢献した?佐々木棋士が名人挑戦者になってたらラストはもっときまってたでしょうね笑
映像が暗すぎたのはカメラが悪かったからなんでしょうか?
台詞ひとつひとつの表情がしっかり確認出来ないのが残念でした

映像の限界ですか
やはり芝居は生観劇に尽きるですね

カリギュラ

カリギュラ

カリギュラ・ワークス

サブテレニアン(東京都)

2025/02/14 (金) ~ 2025/02/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/02/14 (金) 19:00

カミュによる本来は3時間級の戯曲を圧縮して90分余に圧縮。
事前にWikipediaで予習して抱いた疑問が氷解することはなかったが(自分なりの解釈で)理解が少し深まったような気はした。
また、作者であるカミュを登場させるという高木作品お馴染み(?)の手口には頬が弛み、紗幕を使った舞台表現/演出に大きく頷く。

うつろな恋人

うつろな恋人

エレベーター企画/EVKK

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2025/03/08 (土) ~ 2025/03/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/03/08 (土)

求めすぎた愛情と自分の居場所、壊されたくない自分。
淡々と演じてられていましたが、はっ!と思ったり、ゾッとしたりしました。
澤井さん、怖いよ。笑
優しくしても、相手には好意とは限らない。
でも、ああ来られたら、好意は抱くと思う。
紙一重ですね。
お芝居観られてありがとう

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