最新の観てきた!クチコミ一覧

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空(くう)

空(くう)

空(くう)公演

RAFT(東京都)

2026/05/14 (木) ~ 2026/05/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

極限状態では人はどんな風に振る舞うのか、究極のテーマを扱った朗読劇。当然ながらやるせない話で、暗澹とした気持ちになりながら、色々と考えされられました。ただディランの風に吹かれてとジョン・レノンのハッピー・クリスマスはあまりにベタ過ぎませんか。

アロハ色のヒーロー

アロハ色のヒーロー

“STRAYDOG”

サンモールスタジオ(東京都)

2026/05/13 (水) ~ 2026/05/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

<ブルー>チーム観劇。熱いねー。戦隊ヒーローショーは子供が小さい時よく行ったものだ。この舞台ムリ目の設定だけど、ガツンガツンと話が進んで、グッときました。イエローは古き良き伝統のぽっちゃりだけど、アクションいいですね。

ナミヤ雑貨店の奇蹟

ナミヤ雑貨店の奇蹟

TBS/ナッポスユナイテッド

サンシャイン劇場(東京都)

2026/05/16 (土) ~ 2026/05/24 (日)上演中

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/05/17 (日) 13:00

ストーリーもさることながら、演じている一人一人のキャラクターが躍動していて良かった。
久しぶりに観る安理さんも素敵でした。

王女メデイア

王女メデイア

SPAC・静岡県舞台芸術センター

駿府城公園 紅葉山庭園前広場 特設会場(静岡県)

2026/05/02 (土) ~ 2026/05/06 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

駿府城公園での野外公演は祝祭性もいや増してギリシャ悲劇に相応しい。ちょうど5年前の「アンティゴネ」で初訪問。今回は前日予約に失敗し当日券で観たが、どの席で観ても良い感じである。ただ予想外に寒く、自分は念のため持参していた上着と、配られたホッカイロを仕込んだタオルを首に巻いて難を逃れた(この所冷気に敏感な体調だったので助かった)。
宮城總演出と言えばプレイヤーとスピーカーの分離、本作もその形式であったが、冒頭その役の割り振りを男性連が行なう場面があり、丁度ギリシャの市民階級(今で言えば貴族?)の傲慢で下卑た大人像というのを面白おかしく提示。選ばれる側の女人らは黙って男らの我がままに従う接待役、あるいは色町の女の如く、ただし顔に袋を被せ、模写した写真の入った額を両手に持っていて、男らは袋を取って「お~」とか「な~んだ」等と興じる。お下品な場で、密室の享楽を愉しむように「お芝居」に興じる風景をもって芝居へと入って行く(主人公メデイアの読み役は「やはり阿部殿、そなたが・・」と男蓮も譲り、阿部一徳が「いやいやそんな・・そうかな。では」等とその役の席に座る)。この冒頭部分が、ラストで回収されるのである。
メデイアの苦悩は異端者(征服地の異邦人)のそれであり、女性のそれでもある。この象徴性が見事に際立つのが宮城演出なる王女メデイア。久々に出向いた甲斐有り。

 稽古場見学会&出航パーティー

稽古場見学会&出航パーティー

おぼんろ

劇場HOPE(東京都)

2026/05/16 (土) ~ 2026/05/16 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

楽しかったです!あんな間近で稽古風景を見られるのはそうそう無いと思うので貴重な体験です。客席も時々参加したりして、歌も一緒に歌いました。韓国やモルドバの舞台であの歌が流れるのかと思ったら嬉しいです。
全編を見られたわけではなく、カラスはどうするんだろう、あれはハシビロコウなのか?と疑問も残るので、凱旋公演を楽しみにしています。
出航パーティーもいろんな話が聞けて面白かったです。
最後の「でたらめ言葉」(ジブリッシュというらしい)である場面を見せてくれましたが役者さんて凄いなと思いました。
みなさまお気をつけて行ってらっしゃい!!

らくだ

らくだ

東京芸術劇場

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2026/05/10 (日) ~ 2026/05/24 (日)上演中

実演鑑賞

満足度★★★★★

自伝的ひとり芝居。
自らをらくだに例え、その俳優人生を振り返る。
演技うまく、繊細で、舞台に引きずり込まれる。
ジャン・レノの魅力が凝縮された至極の時間

劇的

劇的

ポッキリくれよんズ

浅草九劇(東京都)

2026/05/01 (金) ~ 2026/05/05 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

感想遅くなりました。GW帰省中拝見しました。見事という他ないお話でした。登場人物一人一人の設定も深く作られていて、それを見事に役者の皆さんが演じられていました。最後まで引き付ける演出で素晴らしかったです。次回もタイミング会えば拝見したいと思います。

『トラジャ百香拳』

『トラジャ百香拳』

ひげ太夫

シアター風姿花伝(東京都)

2026/05/01 (金) ~ 2026/05/06 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

感想とても遅くなりました。帰省した時に拝見しました。始めてみるタイプの構成、お芝居でした。セットが全て人、ほんと良くできていたと思います。多少の説明はありましたが、そう見えてくるから不思議ですね。お話の内容はいわば王道、安心して見ていられましたし、役者の皆さんの熱演は素晴らしかったです。また機会があれば是非とも‼️

『ガチゲキ!! Part3』

『ガチゲキ!! Part3』

『ガチゲキ!!』実行委員会

座・高円寺1(東京都)

2026/03/06 (金) ~ 2026/03/14 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/03/08 (日)

3月8日に6団体による対戦3番を一気観。

12時回は初見の団体でモチーフとした作品も未見という共通項あり。
露と枕「ジュノーのかたつむり」は「お気に召すまま」の5年後を描いた二次創作(?)で「そのテがあったか!」と。そして終盤のカタルシス場面での「お面を使ったトリック」が見事。
ほしぷろ「名前がカタカナの難しい人たち」、役者と演出家による稽古風景。先に目にした感想のように役者(役)が発する台詞がいかにもシェイクスピア劇なところに感心。

15時半回は存じている女性主宰の団体の対戦、劇団だるめしあん「死ぬばかりの人たちへ~シェイクスピア♂学園~」、二人の主人公が入り込んだ(←比喩ではない!)乙女ゲーム世界は沙翁作品の登場人物たちが「王子様役」で、という趣向。この企画のプロデューサーならではの作品と言えよう。
ZURULABO「GOLF」はゴルフ場で展開される「夏の世の夢」だが、元ネタが好きな身としてもっと原典の要素を取り入れて欲しかった。

19時回はよく観ている団体の対戦、劇団鋼鉄村松「ヴェニス系ビジネスガール」、全6作品中一番原典に近く、少し前に世間を騒がせたネタも盛り込むとはお見事!
エンニュイ「平面的な世界、断片的な部屋-ハムレットver.-」、ワークショップの同じ場面を繰り返す中に各自の過去/いきさつや心情を練り込むのはいかにもここらしい。
この回が一番投票に迷った。ってか、これ、対戦カードによっては投票団体が変わることもあるよね。

公開審査・表彰式、前半は審査員の方々の感想・選評が興味深く(かつ面白く)、後半はスタンプラリー投票の開票の「逃げる村松、追うだるめしあん、伏兵ZURULABO」という展開がスリリングで、さらに最終的な結果もあれこれバランスが取れていてとても面白かった♪
しかしスタンプラリー投票の開票、箱からランダムに票を取り出して発表しているので可能性としては土壇場の大逆転とか、最初から独走して他が及ばずとかの展開もあったワケで、それもそれで面白かっただろうなぁ。

もうすぐ夏なのに春うらら。ビールとコーラはどっちが美味い?~朗読劇とインプロバトル~

もうすぐ夏なのに春うらら。ビールとコーラはどっちが美味い?~朗読劇とインプロバトル~

アイビス・プラネット

ステージカフェ下北沢亭(東京都)

2026/05/16 (土) ~ 2026/05/16 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/05/16 (土) 18:00

諦めていた公演ですが、前日に行けそうな感じで観劇。満足。朗読劇3編は朗読劇ではない疑惑ががありつつもそのおかげて情報量が多く満足感も高かった折角生の舞台でやるのに本当にただ読んでいては意味がないと思っている派なのもあるとは思うが。基本的に物語は希望のある終わり方が好きな方でもあるので(わざわざ絶望しにいく趣味はない)ハッピーエンドとはいかないけどもほんのりと希望の持てる作品たちで文句なしです。
インプロは2作しか見られませんでしたが色んな意味でヒリヒリする展開もありこちらも期待以上でした。
くまはいぬ は語り継がれるべき

ネタバレBOX

色々都合もあるかと思うがインプロは司会者は欲しいと感じた。オンで相談することでワクワク感は下がっていると思う。
本当にわがままな話だが配信は配信で独特の魅力があったように思う。客がいないと今ひとつであるのであれば基本は配信公演で抽選で若干名スタジオ観覧みたいなことでも良い気もする
チェキ会は時間のかかるものです。時間を気にしているのにチェキ会あるんか。と、ちょっともやったのも確か。かといって必要性もわからないわけではないし難しいものですねー
アロハ色のヒーロー

アロハ色のヒーロー

“STRAYDOG”

サンモールスタジオ(東京都)

2026/05/13 (水) ~ 2026/05/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

アロハ色でした

ネタバレBOX

船上のヒーローショーを軸にいろいろな人の事情がからんで面白い展開になりましたね。アクション、ダンスの場面がいいタイミングで入り、とても見やすく、内容、話の展開が心地よかったです。最後の終わり方もなんとも言えず、いいですよね。
優しい劇団の大恋愛 Volume10『夕焼け色のダイダラボッチ』

優しい劇団の大恋愛 Volume10『夕焼け色のダイダラボッチ』

優しい劇団

吉祥寺シアター(東京都)

2026/05/09 (土) ~ 2026/05/09 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

初の劇団。出演陣に佐藤滋氏他の名を見て予約。鑑賞料500円の理由はよく調べもせず当日吉祥寺シアターに入れば、素舞台に照明は床置き式の二台ばかりを左右に据えただけの簡素なもの。音響はバックに音楽が鳴ったり時々無音の二種類のみで、そこに金を掛けていない事が入場と同時に分かる。武蔵野芸術祭の枠ゆえ劇場使用も無料か軽微だろう。
主宰による前口上が終わり、芝居に入ると佐藤氏が登場し、観客に語る。・・出会いへの欲求。記憶から消えてしまっておかしくないような人との再会も一つの「出会い」、でも再会だから「はじめまして」ではなく「おひさしぶり」と言おう・・。かくして二人一組のペアが8組近く、「再会」の場面を演じる。音楽に乗って軽快に、コミカルに、時にほろり、きゅんとさせるような再会場面、を通してその過去にも触れて行く。一回りすると、ワンクッション置いて、もう一度各ペアが登場してその続きを、あるいは回想場面を演じる。「再会場面の点描」に終わるかと思いきや「回収」により群像劇の様相となる。8組程のペアには例えばある女子に学校の先生と勘違いされていた男が実は後輩だった事の告白、非人間だが校舎の端と端にあって惹かれ合っている理科室の人体模型とトイレの花子さんのお話、演劇部の顧問と生徒とリアルな関係だったり様々。これを「今日一日で作った」とは終演後に知った次第で驚いたが、成る程ある程度著名な俳優もこの条件なら一堂に会するも可かも・・アイデアに感心。
という訳で此度も発見の機会となり感謝である。

ネタバレBOX

始まって暫くはBGMを流しながらの一対一の「みょー」な関係を台詞で描くのが、FUKAIPRODUCE羽衣を思わせた。クレジットを見れば別物で見進める内に別物に見えて行った。

こうした挑戦的、というか実験的試みは、同じ形での継続は先行き安泰には見えず、持続可能性の高い「発展形」を見出さねば厳しいのでは・・とふと思う自分がいる。
だが、物価高は一時的に終らず生活を圧迫し、舞台芸術の現場に対しても明らかに厳しい条件を突きつけている。
つまり、こうした試みは舞台形式としては特殊だが、経済状況に対応する術が生み出されたり、あるいは舞台関連の業種の淘汰が起きたりするのではないか。基本的に自己責任路線でやって来た政治が続く限り、芸術文化が痩せ細るのも自己責任、自然淘汰として放置される事だろう。むしろ「芸術どころじゃない」風潮を高めたがってる勢力が伸長しかねない。そう考えると暗澹としてくる。
アロハ色のヒーロー

アロハ色のヒーロー

“STRAYDOG”

サンモールスタジオ(東京都)

2026/05/13 (水) ~ 2026/05/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

見ているこっちも熱くなるほど熱量が凄い汗が飛び散る舞台でした。

アロハ色のヒーロー

アロハ色のヒーロー

“STRAYDOG”

サンモールスタジオ(東京都)

2026/05/13 (水) ~ 2026/05/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

5月16日19時00分開演公演を観劇。

ネタバレBOX

勢いとスピード感があってずっと楽しかったです。そばが良かったです。
TKG25~徳川の希望~

TKG25~徳川の希望~

FREE(S)

ウッディシアター中目黒(東京都)

2026/05/13 (水) ~ 2026/06/07 (日)上演中

実演鑑賞

満足度★★★★★

 現代日本を揶揄する傑作、観るべし!

ネタバレBOX

 板上手前は通常の板、その奥に嵩上げされたやや幅の狭い板、更に奥に二段目同様の幅だが更に嵩上げされた板が見える。ホリゾントには二段目、三段目の板とほぼ同じ幅に白っぽいパネルが張られている。映像を用いることが直ぐに分かる。この小屋特有の下手デベソ舞台も健在。総て素舞台である。殺陣シーンが可成りあるのでこのようにレイアウトされているとみて良かろう。
 面白い! 奇抜な発想とシャ-プなアイロニーの切れが冴えて嫌味な粘質性が全くないのは見事。オープニングでは主人公のカオスがいつも通りの悪戯をやって他の島民とうまくやれない状況が表現される、と同時に雀や烏果てはペガサスとの対話迄やってのける挿話が演じられる。直後、大政奉還止めた! の報せ。この報せに間髪を入れぬ情報拡散の模様が二段目及び一番幅の広い処に集まっている庶民たちの騒ぎによって瞬く間に拡散し浸透してゆくさまが如実に演じられるが、この辺り脚本の冴えと演出の煌めきが見事に噛み合ってイキナリ観客を作品に没入させる。役者陣の演技も総じて良い。ちょっと噛むシーンが多かった役者がいたので華5つ☆はつけないが、これがなければ文句なし華がついた作品だった。役者で殊に気に入ったのが主人公カオスを演じた中村 悠希君。
 作品詳細についてはネタバレになるので敢えて述べない。ただ、作品の訴えは為政者はこの点に留意して治世に当たるべし! との指南だと解釈した。徳川埋蔵金という幻のお宝の話と関わってもくる。タイトルにあるTKGが何を意味して居るか? にも関わる。正解を得たい方々は、実際に観て確かめて欲しい。
TKG25~徳川の希望~

TKG25~徳川の希望~

FREE(S)

ウッディシアター中目黒(東京都)

2026/05/13 (水) ~ 2026/06/07 (日)上演中

実演鑑賞

満足度★★★★

面白かったです!
ネオ江戸幕府という設定、ストーリー展開が面白く、どんどん惹き込まれました。
楽しく感じる話の中に、考えさせられ共感できる部分が多々ありました。
斬新な衣裳や音楽、殺陣も良かったです!
観応えのある舞台でした!

縄、編む

縄、編む

いのちの舞台プロジェクト

扇町ミュージアムキューブ・CUBE01(大阪府)

2026/05/15 (金) ~ 2026/05/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

お芝居もさることながら、座談会も貴重な話が聞けてとても有意義な時間を過ごす事が出来ました♪
ありがとー\(^o^)/

優しい劇団の大恋愛 Volume10『夕焼け色のダイダラボッチ』

優しい劇団の大恋愛 Volume10『夕焼け色のダイダラボッチ』

優しい劇団

吉祥寺シアター(東京都)

2026/05/09 (土) ~ 2026/05/09 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

稽古1日、その日のうちに上演というある意味実験的な試み。観客へのエクスキューズのようでもあり、ライブ感の共有のようでもある。よく言えば即興のジャズなんだけど、悪く言えば作り込んだものに対する反演劇。それでもにじみ出てくる面白さは、ホンがいいからと思う

TKG25~徳川の希望~

TKG25~徳川の希望~

FREE(S)

ウッディシアター中目黒(東京都)

2026/05/13 (水) ~ 2026/06/07 (日)上演中

実演鑑賞

満足度★★★★★

今回はいつものFREE(S)とは見せ方というか魅せ方が違っていましたがいつもどおりすばらしかったです。今回は劇場に入って「あれ、いつもとセットが違うな…今回はやけにシンプルだな…」と思いました。舞台がはじまってすぐに背後のスクリーンに映像を映すスタイルであることがわかり「ああ、今回はこの路線なのね…」と思いました。ストーリーもわかりやすく、最後のほう、いまの高市政権の誕生をダブらせているんだろうな…と思いました。殺陣もすばらしく「バッチリ効果音とシンクロしているなー」と思いました。それと、テーマソングですが、あれは今回の舞台のためにつくったオリジナルソングでしょうか…  Sunoあたりの生成AIでつくったのかと思いますがなかなかいいですね^^

かいころく

かいころく

安住の地

WAKABACHO WHARF 若葉町ウォーフ(神奈川県)

2026/05/14 (木) ~ 2026/05/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

「人間の営みから歴史を浮かび上がらせる試み」

 近代日本の主力産業であった養蚕業(よんさんぎょう)を題材にした「かいころく」三部作を、全国三都市で一挙上演する企画である。横浜公演の初日を鑑賞した。

ネタバレBOX

 2023年初演の「養蚕農家編」は、ある青年(森脇康貴)の内的葛藤を描く一人芝居である。養蚕を生業にする家庭に生まれた青年は、はかない蚕の生き方にいつしか自分自身を投影する。丹精込めて育ててもやがて殺して絹糸にしてしまう蚕に、母が精気のない眼差しを向けていた日のことを、青年は強く記憶していた。やがて青年のもとへ召集令状が届く。そのとき母から向けられた眼差しに、彼はあの日の記憶を重ねるのだった。蚕が口から繭糸を出す指先の美しさや、転げ回りながら青年の苦悩を体現した森脇の動作が強く印象に残る。

 2024年初演の「工女編」もまた養蚕農家に生まれた人物の一人芝居であるが、数世代間に渡る女性たちの物語を軸に、近代日本の歴史を明確に浮かび上がらせた点でより広がりのある作品である。不慮の事故で父を失ったゐと(山下裕英)は、一家の稼ぎ手となるべく製糸工場へ出稼ぎにいく。似たような境遇の女性たちと寝食をともにしながら十年ほど勤め結婚、生まれた娘もまた工女として働く。終戦を迎え次第に養蚕が廃れていくなか、ある日孫に言われた一言にゐとはハッとする。それはかつて自身が祖母にかけたある言葉を想起させて、ゐとは時代の移り変わりをまざまざと感じるのだった。少女から大人、そして老人まで幅広く演じ分けた山下の力量に瞠目するとともに、糸を巻く仕草がじつに美しく映える一作である。

 本公演の新作「蚕種編」は江戸時代に養蚕を学び周囲に広めていった男性(沢栁優大)を描く前半と、明治時代に家計を助けるため蚕の鑑別の職務にあたる女性(雛野あき)を中心にした後半で構成された二人芝居である。

 前半の主人公は水害で家業を失い養蚕を学ぶべく遠路はるばる奥州へ旅立ち、そこで弟子入りした人物から会得した養蚕の術を惜しむことなく周囲に広めていく。彼のお人好しぶりを宿で偶然居合わせた薬売りが皮肉るが、自分が学んだ技術を広めみんなで幸せになるのが一番であると淡々と諭したくだりに、作者の面目躍如と沢栁の口跡が光った。

 後半の主人公は学がなく住み込みの職を解かれ呆然としていたときに蚕種の職に就く。彼女にとって養蚕はあくまで生活の手段であり思い入れは強くないが、着実に昇進し指導する立場になる。しかし自分に仕事を教えてくれた同僚が体格のよくない蚕を弾く様子を見て、生まれてこの方言葉を発さず周囲から冷遇されている自分の弟を想起するのだった。よりよい繊維製品を生み出すためにさまざまに掛け合わせた品種改良も、優生思想に近いところがあるという静かな指摘にハッとさせられる。蚕種について多くを学んだのであろうが、他作品と比べると情報過多で説明的になってしまった点は残念であった。

 三作ともに周囲を客席で囲んだ逃げ場のない空間で、演者のさまざまな表情を感じることのできる贅沢な作品である。登場人物それぞれに合わせ仕立てた衣装が、静謐な照明と抑制的な音楽もあってよく映えた。その分屋外の音が頻繁に聞こえてくる上演会場はやや残念に感じた。

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