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金夢島 L’ÎLE D’OR Kanemu-Jima

金夢島 L’ÎLE D’OR Kanemu-Jima

東京芸術劇場

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2023/10/20 (金) ~ 2023/10/26 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

二十年ぶりとなる太陽劇団の来日公演は時事ネタから、世界中の言葉と伝統芸能もどきまで演劇ごった煮の華やかな大興行。前回の新国立劇場の普段は客席としては使わない裏の道具部屋(?)で上演した文楽もどきの公演から、プレイハウスの大舞台へ、時代の変化を実感させる公演だった。
かつての禁欲的な辛気くささは全くなく、時代表現のためには何でも取り入れる。
舞台は種々雑多、何でもあり、音楽、伝統芸、浮世絵から西欧絵画のドロップに世界各地(中東からアメリカの懐メロまで)あらゆる種類の現代に生きる人のどこかにひかかりそうな表現手段と、人種を越えた俳優を総動員したエネルギッシュな現代の演劇表現である。これが世界演劇の潮流だとよくわかった。確かに、昨年来日したルーマニアのブルカレーテの「スカーレット・プリンセス」(櫻姫)にも、野田が海外で試みた公演にも、国内公演では、それと知らずに足並みが揃ったのか知らないが、KERAの「カフカ第4の長編」にもこのように何でもありの手法で、演劇がこの世の真実つかもうとしている現代演劇の最先端の姿があった。
二十世紀演劇から次の時代への足音が着実に聞こえる大公演である。
舞台の上(俳優)だけで五十人ほど、裏方まで入れると百人はいようかという引越し公演である。これで6回しかやらない? 赤字はフランスのシャネル、日本の京セラなどが支援する。これでは官僚天下りの公立劇場で税金をチマチマ分け合って身内のことしか考えない公立劇場では太刀打ちできない。フランスまで行かなくても良いし、字幕(読みやすい)まである客は大もうけである。
自国民となってみると、ヨーロッパの日本ファンの、こそばゆいような誤解もあるが、そこも又今の世界に生きる人間としては受け入れてさらに、理解を福かめていかなければならないと思う。その過程が大事なのだ。フィナーレの甘ったるい音楽ではないが、そうして人間は僅かな幸せや希望をもって今の世に生きている。

舞台「けものフレンズ」Re:JAPARI STAGE ~おおきなみみとちいさなきせき~

舞台「けものフレンズ」Re:JAPARI STAGE ~おおきなみみとちいさなきせき~

avex live creative

クラブeX(東京都)

2023/10/20 (金) ~ 2023/10/31 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

擬人化された動物に扮するコスプレなエンターテインメント、なかなかに楽しめました。

ヒモのはなし

ヒモのはなし

ヒモのはなし製作委員会

ささしまスタジオ(愛知県)

2023/10/17 (火) ~ 2023/10/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

東京組と東名組は演者が違うとこうも違うか!という感じでしたが、名古屋組は演出と演者が違うと全く別物!
名古屋組は現代人にとっつきやすいというか、すっと入ってくる感じでした。

ミラクルライフ歌舞伎町

ミラクルライフ歌舞伎町

亜細亜の骨

サンモールスタジオ(東京都)

2023/10/20 (金) ~ 2023/10/25 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

面白い、お薦め。
戦中・戦後と現代を往還させ、日本(内地)で生きる台湾人の艱難辛苦をエピソード…本「台湾人の歌舞伎町」にある章(年代 毎)?を参考にして綴った労作であり快作といった印象だ。夢や希望を見失った日本人、未来に夢見る台湾人といった気質の違いが鮮明だ。

戦後の焼け野原だった新宿 歌舞伎町の復興と活性化に尽力した台湾華僑の人々、そんなタイワニーズを6人のキャストが早変わりで複数の役を担って紡いでいく。また、歌(手話付)・ダンス(タップ・ジルバ等)・パフォーマンスで愉しませ飽きさせない。

公演の魅力は、戦後にも関わらず 明るく前向きな姿、それはコロナ禍で疲弊した現代だからこそ バイタリティ溢れる内容(虚実綯交ぜ)から元気と勇気がもらえる。描き方は、新宿歌舞伎町の老人介護ホーム「ミラクルライフ歌舞伎町」の老人たちの回顧録もしくは思い出話として懐かしむようだが、実は まだまだ恋バナをするほど明日を見つめている。

生きるといった生活臭や格調ある芸術の香、まったく違うエピソードを点描することで、時代というか世相が垣間見える面白さ。例えば 戦後闇市での取り締まりを掻い潜るシーン、小山内薫の自由劇場、無声映画「路上の霊魂」(ゴーゴリー原作 他)など幅広く取り上げる。勿論 現在ある問題ー高齢者に顕著な認知症ーから逃げることなく真摯に向き合う。しかし その描き方(説明)が、何となく栄養・医療の啓蒙のような気がして…。
(上演時間1時間30分 途中休憩なし) 10.28追記

ネタバレBOX

舞台セットは、正面上部にモニター、上演前は 収納付きBOX型椅子が横に5つ並んでいるだけの ほぼ素舞台。上演前からモニターにキャスト名をスクロールし映す。俳優6人が早変わりで多くの登場人物を演じるため、混乱しないよう モニターや当日パンフ(人物相関図)で説明するなど丁寧な対応。

物語は、戦後 引揚船の中で将来を語り合う台湾人の姿から始まる。そして焼け野原になった新宿の復興へ、といった関りを時代毎のエピソードを絡め点描していく。昭和20(1945)年から平成27(2015)年頃までの約70年という時を縦軸とし、年代ごとの出来事、例えば 新宿ムーランルージの再興などを横軸として描き 物語をリアルに立ち上げていく。

現実には、長い時間とそこで暮らす人々の喜怒哀楽があるはずだが、それを舞台化することで凝縮して紡ぐ。しかも 生きた人々の記憶を歴史資料で裏付けするような感じにだ。公演は、台湾人をメインにしている。戦前は"日本人"として暮らしていた多くの台湾人、朝鮮半島出身者が、サンフランシスコ講和条約によって日本国籍を喪失したが、それでも”外国人”として活躍している、そんな人々を生き生きと描いている。

公演は、「ミラクルライフ歌舞伎町」にいる人々の 回想もしくは回顧するような展開。時間軸を自在に変化させ、年代ごとに過去と現在を往還させ、歌舞伎町の時々の歩みを観せる。「台湾人の歌舞伎町」によれば、<虚脱から再起へ><理想と停滞><焦燥から光明へ><胎動から興隆へ>そして<爛熟、そして変容>といった単語で歌舞伎町の歴史を表す。そこには ヤサグレ者をも迎え入れる度量の広さや面倒見の良さ、多種多様な人々によって成り立つ街であることが協調(強調)されているようだ。

演劇的には歌(ロシア民謡・ウクライナ民謡・台湾軍の歌など)に手話を交え、ダンスで観(魅)せる。そこには 楽しませることは勿論だが、物語の底流にある生きる喜び、バイタリティ といったことを感じさせる巧さ。
次回公演も楽しみにしております。
DOLL 全公演終了しました、ご来場ありがとうございました!

DOLL 全公演終了しました、ご来場ありがとうございました!

KUROGOKU

王子小劇場(東京都)

2023/10/18 (水) ~ 2023/10/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

如月小春が急逝して20年以上過ぎますが、当時、如月が綴ったコトバが、今の若い世代にも、しっかりと引き継がれていることを、うれしく思います。一方で、自ら生死を選択したくなる衝動のようなものが、今もなお変わらずに、誰にでも存在する現実に、目を背けてはいけないと改めて思いました。これからも、この時代に、如月のコトバを復活させてくれることを、楽しみにしています。

無関係のジョバンニ

無関係のジョバンニ

妖精大図鑑

吉祥寺シアター(東京都)

2023/10/13 (金) ~ 2023/10/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

こんなに何もない吉祥寺シアターの舞台は見たことがない!と言う始まりでしたが、意味ありげなシャッターと照明に白い衣装が映えてダンスも素敵でした。ジョバンニは序盤にだそうでチュウバンニ、シュウバンニまで出てきました。天照やらギリシャ神話のパロディなどのコント?小話も?笑えて楽しめました。チケットが学校図書館の貸し出しカード風なのも楽しいです。
私が見た回のアフタートークは徳永京子さんがゲストでした。徳永さんがおっしゃるに「劇団として舞台に込めた伝えたいことはあるのに、恥ずかしがり屋なのでそんなにはっきりとは言えない、わかる人だけに分かってもらえたら良い」との発言に飯塚さんがうなずいてらしたので、そうなんだと思いましたが、分からないのも申し訳ないのでもっとわかるようにして欲しいです・・・と思ってしまうのは私だけ?

水の手紙

水の手紙

チーム・クレセント

ザムザ阿佐谷(東京都)

2023/10/20 (金) ~ 2023/10/23 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/10/23 (月) 13:00

座席1階

井上ひさしの脚本という。まさに今、持続可能な地球を次世代に受け継ぐために考えるべき水の物語。力のある役者たちが次々にせりふを重ねていく見応えのある朗読劇だった。

世界各国で水がどのように使われているかを、水が豊かな日本と比べて語られる。20㌔も離れたところに子どもが水をくみにいくというエピソードには驚かされる。水のために、教育も何もあきらめているのだという。
どの俳優もせりふが明瞭で、最後の合唱は見事な出来栄えだった。ミュージカルで歌唱力がとわれることがあるが、今作はミュージカルにしてもよかったと思う。

ネタバレBOX

ザムザは靴を脱いで会場に入るとずっと思っていたが、この前の「同郷同年」は土足のままでよかった。千秋楽は満席で、足の不自由なお年寄りも多かった。靴を脱ぐのは大変なので、一考してほしい。
レイディマクベス

レイディマクベス

TSP

よみうり大手町ホール(東京都)

2023/10/01 (日) ~ 2023/11/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

アダム・クーパーである必要性を感じない舞台、
私の席から遠くてキスをほっぺたにしているのか、嫌がって顔を背けているのか
判断できなかった。天海祐希さんの膨大な台詞量と演技は凄かったと思う。

マクベスの話を上手く利用した舞台でおもしろかった。

ミラクルライフ歌舞伎町

ミラクルライフ歌舞伎町

亜細亜の骨

サンモールスタジオ(東京都)

2023/10/20 (金) ~ 2023/10/25 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

日本で、強く明るく生きる台湾の人達のストーリー、とても良かったです。
考えさせられる事も多々あり、歴史として勉強にもなりました。
一人が何役もこなしていて、ちょっと混乱する感はありましたが、役者さん達の表情豊かな演技も良かったです。
面白かったです。

春の遺伝子

春の遺伝子

テノヒラサイズ

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2023/10/20 (金) ~ 2023/10/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

お久しぶりのテノヒラサイズさん
湯浅崇さんの前説からワクワク
重いテーマで見応えが有りました
怖かったし悲しかったけれど面白かった

ミラクルライフ歌舞伎町

ミラクルライフ歌舞伎町

亜細亜の骨

サンモールスタジオ(東京都)

2023/10/20 (金) ~ 2023/10/25 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

新宿歌舞伎町の復興を担った台湾華僑の人々、日本の中の台湾の人々のお話でした。
台湾でも日本に来てからも差別を受けたり、戦争に巻き込まれたりしながらもたくましく生き抜く姿に打たれました。劇中で歌われた歌は知らないものもありましたが、一緒に口ずさんだりして楽しかったです。早変わりで何人もの役をやったり、台湾の言葉が使われたりしましたが、後ろのスクリーンで補足するので分かりやすいです。
今日からキノコをたくさん食べようという気になる豆知識?も良かったです。

ネタバレBOX

歌うシーンで一部だけ手話が使われたのが不思議だったので、終演後演出の方にお聞きしたら、本当は聞こえない設定の人がいてその人のために全シーンで手話通訳をするはずが、稽古期間が少なくて間に合わなかったのだそうです。来年も上演予定だそうなのでその時は全部に手話をつけたいとのことで期待しています。
いいお話だったのですが、史実を元にしたフィクションというのはどこまで本当なのか分からなくてモヤモヤしてしまいます。
Dear dreamers

Dear dreamers

自由劇場

シアターD300(神戸大学国際文化学部大講義室)(兵庫県)

2023/09/23 (土) ~ 2023/09/25 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

夢を見ることの楽しさ、素晴らしさが伝わる、良いお芝居、良いオリジナル脚本でした。
面白かった。

意気込みを感じる、力の入った演技だったが…
ただ少々力みすぎな感じはあったのが少し残念。

新人10名ご入部おめでとうございます🎉
これからが楽しみ🥰
次回公演も楽しみ😍

パンドラの一滴

パンドラの一滴

虹色りきゅーる

神戸三宮シアター・エートー(兵庫県)

2023/09/24 (日) ~ 2023/09/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

初回観劇。

過去シリーズを観ていないが、何とか話についてけた。
が、やはり観ていた方が楽しめる感じかも?
神々の力を神器に封印したアポロと、不老不死を求めた医師は…

物語の世界観はとても好き!
物語の展開や繋ぎが少し雑?
場展や見せ方工夫すればもっと良くなる気が!?
次回、さらなる成長を期待してます。

路地裏の舞台にようこそ 2023

路地裏の舞台にようこそ 2023

一般社団法人アラヤシキ

EARTH,SPACE★HOUSE,成田屋,Traveler's Bar Osaka tacos,リヤカー屋台のおでん,アメシスト,ココルーム,太子会館 老人憩の家,ひと花センター,東田ろーじ,西成永信防災会館,日之出湯,こいさん路地,イチノジュウニのヨン,釜ヶ崎芸術大学,ホテルバクロ,なでしこパーキング,市営萩之茶屋北2号棟,FP HOTELS難波南,opencafe ロック亭,MATSUJYU LAUNDRY,新世界まちなか案内所,スペースkirin,Cafe TONARI no TONARI他(大阪府)

2023/09/15 (金) ~ 2023/09/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

野良犬『「月灯の瞬き」~深津篤史短編集~』観劇

「月灯の瞬き」ほか、短編作品数編。
おじさんと女性の恋の駆け引き。
一つ一つは独立のお話の様で、
繋がっている様で…

緒方晋さんと川本三吉さんのおじさんの演技に釘付けでしたが、女優陣の押し引きも👌
観入りました。

路地裏の舞台にようこそ 2023

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2023/09/15 (金) ~ 2023/09/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

Plant M『路地裏LADY』楽日観劇

自分に科された数奇な運命!
目が不自由、耳が不自由、娘の幸せ?
一つ一つの台詞が心に響く。
擬音のチョイスも良い!
「心がバリ?手がメシッ?」
親の思い、子供の思い、障がい者の方の思い、その通りだと思う!
ストレートに心に響いた。
感動した。

路地裏の舞台にようこそ 2023

路地裏の舞台にようこそ 2023

一般社団法人アラヤシキ

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2023/09/15 (金) ~ 2023/09/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

Plant M『路地裏BABY』楽日観劇

西成のおじいちゃん達が良い感じ!
26号線沿いで捨てられていたBABY!
自分の事すらあやしい面々の一生懸命さ…
微笑ましく、愉しく、ホッコリさせて頂いた。
詩『うた』の朗読も良かった。

路地裏の舞台にようこそ 2023

路地裏の舞台にようこそ 2023

一般社団法人アラヤシキ

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2023/09/15 (金) ~ 2023/09/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

芝居maker GoooooToJ『ウシプロ公演』GTJ&ウチポケっと.Inc千秋楽観劇

ウチポケ(リア王)イゼン変わりなく…
前回雨女に伺えず残念だったが、ウチポケさんらしい公演、2回堪能!

GoooooToJ(オセロ)
嫉妬心や猜疑心とっても、オセロ!
シェークスピアへの思い詰まった55分👍

検察側の証人

検察側の証人

俳優座劇場

俳優座劇場(東京都)

2023/10/22 (日) ~ 2023/10/28 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

1984年12月9日の日曜洋画劇場、『アガサ・クリスティの検察側の証人』が放送。1982年製作のTVドラマ版。今作にもの凄いインパクトがあって衝撃の結末としてこびり付いている。原作の小説を読み、名作と誉れ高いマレーネ・ディートリッヒ版の『情婦』も観た筈だが全く記憶にない。ファースト・インパクトが凄すぎたんだろう。あの時の衝撃を求めてもそれはもう無理。ウォーレン・ベイティの『ディック・トレイシー』でもマドンナが似たような役をやっていた。
今回もやはりあの時の衝撃を求めていたが、確認する作業になってしまったのは仕方がない。

だが初見の人には絶対的にお薦めする。
全く情報を入れずに観に行って欲しい。
創立79年劇団俳優座、六本木駅前の俳優座劇場は2025年4月末日に閉館。正念場に立つ老舗劇団が34年振りに絶対的自信作を世に問う。
これを観ずしてミステリーを語るなかれ。
逆にまだ未見の人が羨ましく思える程。
オリジナル中のオリジナル、必見。

重厚な役者山脈。舞台美術も小道具も文句の付けようがない。この座組に入れるだけで誇れる。
主演の法廷弁護士は金子由之氏。
付き従う事務弁護士に原康義氏。
二枚目の容疑者に釆澤靖起(うねざわやすゆき)氏。
そのドイツ人妻に永宝千晶(ながとみちあき)さん。
被害者の家政婦は井口恭子さん、流石の腕前。
凄腕検事に志村史人氏。「んんんんん」とウイッグを弄る癖だけで観客がどっと沸く。
法廷書記は武田知久氏。『犬と独裁者』のソソ役が強烈。普通に何をしても目立ってしまう異才。
法律事務所秘書の音道あいりさんはかなり印象を残した。

MVPが永宝千晶さんになるのは当然。小池栄子っぽい貫禄。彼女と観客の戦いになる戯曲なのだから。
何度でも観たい作品。

ネタバレBOX

ミステリーの女王、アガサ・クリスティの1925年発表の短編『検察側の証人』。犯罪者が罰せられないことを非難され1953年戯曲化の際、更にオチが付け加えられた。それが自分には不満で蛇足にしか思えない。
1957年ビリー・ワイルダー監督が『情婦』として映画化。その後も延々と作品化され続けている。

妻の自己犠牲的な純愛が胸を打つのだが、それすらも男に欺かれていたエピローグがつまらない。どんでん返しの為のどんでん返し。逆に文学性を損ねてしまい作品の質を落とす。こんな屑男を愛してしまった女の哀しさが主旋律なのに。

契約的に戯曲を弄れないのだろうが、容疑者と妻のドイツでの出会いなど映像化したいシーンは多々ある。ドイツ女が大戦後イギリスで生きることの辛さなど、想像するに余りある。ただのどんでん返しものとするには惜しい。
春の遺伝子

春の遺伝子

テノヒラサイズ

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2023/10/20 (金) ~ 2023/10/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

本当にテノヒラ?😓というタッチ
倫理観の問題は今後こんな風に発展していくんだろ〰️なと、考えている間に、終了…それだけ集中できた(面白かった)ということ
以外だったけど、よく勉強されていると思いました‼️
10年後見返すと、現実になってたりして…😏

明日葉の庭

明日葉の庭

ことのはbox

武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)

2023/10/19 (木) ~ 2023/10/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

Team箱、千秋楽を観劇
中高年女性向けのシェアハウス、皆仲が良いんだか悪いんだか(笑)
若い女主人の奮闘記でもあり、お茶の間ドラマ風のトーンが心地良く、これならいくらでも観ていられるなぁと

演者さん達はクセの強い役柄に奮闘されていましたが、その頑張りが垣間見える人間臭さと作風との相性は悪くない様で何とも微笑ましく楽しめました
中高年層の観客にはドンピシャな物語だけあって、笑いのツボに湧きあがる波に共感を含んだ優しさがあり、会場全体に良い時間が流れていたと感じられました

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