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秋来にけらし

秋来にけらし

もぴプロジェクト

吉祥寺櫂スタジオ(東京都)

2017/11/17 (金) ~ 2017/11/21 (火)公演終了

満足度★★★★

下平康祐、椎名マチオの両氏が紡ぎ出したテクストは、役者の熱演、心情豊かな演技によって観客の心を揺さぶる。少しネタバレするが、物語はある事情で集まった男女6人が自らの思いを語る、3話オムニバス+αの構成で描かれる。秋深まってきたこの時期にピタッリの公演である。
(上演時間1時間30分)

ネタバレBOX

セットは廃屋または木材・資材置き場といった場所。そこに見知らぬ男女が次々と集まってくる。全員で7人になるらしいが、最後の1人がなかなか来ない。ある目的で見知らぬ者が集まる、そのミステリアスな(状況)説明は最後まで明かされないが、何となく「死」を想像させる。雑然と纏まりのない部屋が心の荒んだ様子を表しているようだ。描写(舞台美術も含め)による伏線の張り方は巧い。

さて、最後の人物が来るまでの間、自分の思いを語り出す劇中劇という構成である。
第1話は、猫が虎と思い込んで巻き起こす滑稽にして哀切漂う物語。一人芝居の熱演であるが、少し冗長と思えてしまい残念。
第2話は、三好十郎の「妻恋行」。田舎のバス乗合所を人生の交差点に見立てた人間模様。バスを待つ間に交わされる男女の身の上話から、それぞれの苦悩が明かされる。細やかにして心情豊かな演技。子供(赤ん坊)のためにも力強く生きて行こうとする姿が感動的である。この話には全員が登場する。
第3話は、オー・ヘンリの短編小説「最後の一葉」(邦題)。病に伏している友人を励ますために、窓から見える木の葉を”生”に準えて…。3人(女優2人、男優1人)で演じられるが、基本的には女優2人芝居で、状況と心情の変化を上手く観(魅)せていた。

秋の夜長に語られた話を通して「死」から「生」へ。そんな気持の変化がしっかり観てとれる心象劇(これがベースにあたる+α)のようだ。「生きる」に疲れた若者たちが自らの話によって再び生きてみようと思う過程、それを直截的な表現にせず「もう少し待ってみよう」という台詞に光明が差すようだ。衒いがなく鷹揚のある俳優陣の演技が脚本の真情を伝えている。その観せ方は各語りに違い…一人激白、俚言の心情豊かな響き、美しい風景画を思わせる情調等、工夫した演出(下平氏)が素晴らしかった。

次回公演も楽しみにしております。
棄てられし者の幻想庭園

棄てられし者の幻想庭園

中二病演劇集団Schwarz Welt

中野スタジオあくとれ(東京都)

2017/11/17 (金) ~ 2017/11/19 (日)公演終了

満足度★★★

当日パンフの副題「公式解説書」…そこには「本作品をよりお楽しみ頂くため、ぜひ公演前に本書をお読み下さい(著者:雪名ひかる)」と書かれている。それだけ難解であるのか?さらに「作者からの言い訳」なる文も掲っている。
公演全体は”ストーリーゲーム”の異世界をダークファンタジー風として舞台化した、そんな感じの展開である。何となく寓意、教条的なことが垣間見えるような気もしたが…それこそ中二病のように背伸びした妄想かもしれない。
(上演時間1時間40分)

ネタバレBOX

セットはほぼ素舞台で、白いBOX椅子がいくつか。場面状況によって組み替えソファーにしたりする。
物語冒頭は事故死を思わせる。その先の世界観は死後と捉えていたが、当日パンフの言い訳からすると「現実世界を舞台に能力者が活躍する話」のようだ。この二次元世界=ギルド(日本には5カ所あるらしい)は民間からの危険な依頼を解決する組織の総称。そして本作では理不尽な死を無くすために暗躍するらしい。そこで活躍する人物は個性豊かなメンバーであり、それぞれ異なったスキルを持っている。そのスキルを駆使してこの世の理不尽な死を無くす行動をしている。本作品の主な舞台は「幻想庭園(ファンタズマゴリア」というギルドの一つ。

主人公アカネがこの世界に来て、色々な人物との交わりを通じて理不尽な死を感じているが、自分自身の存在が忌み嫌われているような。その浄化を果たすため、交わりを結んだ者たちとの対決。その過程を通じて真の自分を取り戻すといった内容であろうか。
初めの世界観の不可思議さ、浮遊感そのものが現実離れしたイメージを漂わす。また各能力(スキル)も魅力的であるが、その表現が十分観客に伝わるだろうか。

作者自身でも、設定もメッセージも盛り込みすぎたと書かれている。その分旨味はギュッと濃縮しているとも。しかしその思いは具体的な世界観をイメージさせるまでにはならず、また魅力的な能力の発動自体も分かり難く残念。当初よりもシーンをカットして再構成したようだが、その分説明が省かれ分かり難くなったと思う。映像やマンガでの能力描写は容易いかもしれないが、演技でそれを表現させるのは難しい。この2つ(物語の再構成と能力描写)の難しさを克服し、しっかり伝えなければ公演の魅力が半減してしまうと思う。

物語の趣旨・内容は面白いと思うが、それを表現し伝え切れなければ勿体無い。役者の熱演だけでは、異次元という世界を描ききれないと思うのだが…。
もう少し「妄想」→「幻想」→「現実」の世界への移ろう風景・姿が見えると面白いだろう。
次回公演を楽しみにしております。
大自然パノラマ◎マタギ演劇『クマウチ』

大自然パノラマ◎マタギ演劇『クマウチ』

IQ5000

上野ストアハウス(東京都)

2017/11/15 (水) ~ 2017/11/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/11/16 (木) 19:30

価格3,800円

なんだか、とてもわくわくドキドキしながらの90分だった。
この感覚、なんだろう、としばらく考えていた。
それはネタバレBOXへ。

時間の都合で、腹筋善之助さんの「ひとりあそび」が見れなかったのは残念だった。

ネタバレBOX

帰りの電車で思い至った。
これは子どもの頃に「小鹿物語」を読んだ時の感覚だ、と。
ハッピーエンドの話が好きだったのに、この話はリアルで自分の知らない世界が展開し、多分めでたしめでたし、で終わらないだろうことを予感させながらも夢中になって読み進んだ、あの時の感覚だった。

タイの山岳民族が「森」を追われて生きていくのが難しくなっている。
そのくせ、富裕層によって「森」が不当に開拓され、過剰消費されていることも思い出した。
新宿コントレックスVol.18

新宿コントレックスVol.18

アガリスクエンターテイメント

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2017/11/17 (金) ~ 2017/11/18 (土)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/11/18 (土) 19:30

価格2,000円

お客さんの入りは10人×5~6列の座席で、9割~8割くらいだったかな。
内容については、ネタバレboxで。

(1)GRahAMBox(グレアムボックス) ★★★★☆

杉崎さんの体をいっぱいに使ったハイテンションと、それを受け止める2人という構図がとても良いバランスでした。
25分という尺に対して、3本だったのも良かったと思う。適度に短くて。
何かを生み出す感じではないけれど、面白かったことだけは覚えている。でも3本目は覚えてないんだよな。

(2)ThE 2VS2 ★★★★★

関西の劇団らしいです。下北沢とかでも公演しているらしい。

1団体の持ち時間25分という話だったんですが、この劇団は少し短かった。はず。
その分だけ緩む部分が少なくて良い濃縮具合だったような気がします。笑いの密度高め。

(3)かわいいコンビニ店員飯田さん ★★★★☆

ここにきて、2度目の劇団さんが。前2団体は初見でした。
15Minutes Made Vol.14 「虹はどしゃぶりの雨に咲く」を見ていた。
この時は辻響平さん、池内風さんという出演者のようだったので、役者さん的には初見ということになりますね。
鈴木タケシさん脚本・演出・主演。

(4)アガリスクエンターテイメント ★★★

たぶん、裏テーマとして、エクストリーム~が5人の登場人物を2人「しかいないから仕方なく」やる演目で、2本立ての1本目に3人おったやん、っていうのがあると思うんですが。

そんな訳で、最後の最後でキツい感じになりましたが、3組目まではこれまででベスト中のベスト。コントレックスはVol.13から通してこれで6回目。か見逃しもあって4・5回目かもしれませんが。総合は★★★★でした。

ネタバレBOX

お客さんの入りは10人×5~6列の座席で、9割~8割くらいだったかな。

(1)GRahAMBox(グレアムボックス) ★★★★☆

OUT:蕪崎俊平(腰痛悪化) IN:木村成希
という訳で、直前の出演者変更。

東京03っぽいと言われていたのはこの木村成希さんという人なのだろうか(豊本明長っぽい)。
「バンド内恋愛禁止」
男2:女1の3人構成のバンドのお話。31歳にして大学に入り直し、バンドを組んだのはひとえに恋愛のためだ、お前ら気付け、と喚く杉子(杉崎シュンペーター)。木村(木村成希)と岩田(岩田竜治)はそもそも恋愛禁止というルールを設定したのは杉子の方じゃないかと反論する。「それを乗り越えて来いよ!」「恋愛禁止を掲げてるグループは恋愛してんだよ!」とヒートアップ。必死すぎて引く、キツいとフラれた上で、実は木村と岩田は男同士で付き合ってるんです、というオチ。
最初の杉子が本当に女役だと気づくまでに時間がかかった。ベタに面白かった。
「テンション違う」
男3人で旅行を計画する話。「贅沢な宿」本を見ながら、杉崎と岩田が相談している、この宿が良さそうだ、卓球もあるし。じゃあ電話で予約してくるわと言って外す岩田。そこに来た木村が「そこの宿、いいよ。刺身が舟に乗って来るんだぜ!あと、浴衣が3種類から選べるんだぜ、男だから関係ないけどな!」と同意する。にわかに表情の曇る杉崎、「お前、泊まったことあるのかよ。じゃあこの宿、やめようぜ。お前2度目じゃ絶対俺らとテンション合わないから。舌鼓の音だって絶対違う!」とゴネだす。木村はその本に載っている宿のほとんどに泊まったことがあるらしい。木村は別に2度目の宿でも良いと言い、岩田も気にしないと同調する。スネた杉崎が旅行に行かないと言い出し、木村と岩田で旅行に行くことに。結局、宿が決まった後に杉崎が戻ってきて「俺も行く!」で終わったような気がする。オチは凡庸だけどなかなか楽しかった。
「感謝」
忘れた。本当に覚えていない。

杉崎さんの体をいっぱいに使ったハイテンションと、それを受け止める2人という構図がとても良いバランスでした。
何かを生み出す感じではないけれど、面白かったことだけは覚えている。
25分という尺に対して、3本だったのも良かったと思う。適度に短くて。でも3本目は覚えてないんだよな。

(2)ThE 2VS2 ★★★★★

関西の劇団らしいです。下北沢とかでも公演しているらしい。

同じマンションに住んでいて、勤め先も一緒の男、に惚れてストーカーになってしまった女子。
そして、ストーカー女子に脅え、ついにはストーカー女子をストーカーするという反撃に出た男子。
これは、ストーカー同士の血で血を洗う争いなのだ。
そこに、ストーカー被害を相談された警察官が。この人が。どう見ても、とろサーモン久保田氏にしか見えません。ありがとうございました。

1団体の持ち時間25分という話だったんですが、この劇団は少し短かった。はず。
その分だけ緩む部分が少なくて良い濃縮具合だったような気がします。笑いの密度高め。

(3)かわいいコンビニ店員飯田さん ★★★★☆

ここにきて、2度目の劇団さんが。前2団体は初見でした。
15Minutes Made Vol.14 「虹はどしゃぶりの雨に咲く」を見ていた。
この時は辻響平さん、池内風さんという出演者のようだったので、役者さん的には初見ということになりますね。
鈴木タケシさん脚本・演出・主演。

電車に乗り損ねた若いスーツ姿の男性に、声をかける中年(というには若いが)会社員。
若手の人の正体を、中年会社員は知っているようだ。
それは何故……?そう、今日13:00からの就職面接(二次面談)の面接官だからだ!
いや、なぜ同じ駅にいるのか?それは……現代のおかしな面接に一石を投じたいからさ!と散々ご高説をブッておいて、結局のところは中年会社員も遅刻(寝坊)をしていたのだ。
しかも、若手は13:00の面接に間に合えば問題はないが、中年会社員の方はすでに数時間単位で遅刻している。会社携帯には何十件と着信が来ているが、出る勇気がない。先日の給湯室でしてしまったセクハラは社内で問題になりつつあるし、もう会社辞めちゃおうかな……という風に展開していく。結局、まだ間に合う可能性があるから、と言って次の電車に乗り込もうとする若手の手を握手の振りをして離さないという攻撃に、中年会社員は出るのだが。

前半はテンポも良くて、キングオブコント決勝ラウンド進出間違いなしくらいの面白さだったのだが、尺を伸ばそうとしたのか、中年会社員が会社を辞めた後に開業するお弁当の移動販売について詳細に語る部分が長くて、少し間延びした。

(4)アガリスクエンターテイメント ★★★

「ボディ    」
男性、女性、死体(人形)、幽霊(額に三角巾)の女性。
男性と幽霊の女性は夫婦で、女性は男性の愛人のようだ。愛人が本妻を殺してしまってどうしよう、という場面から始まる。
女性は霊媒体質で幽霊の女性が見え、2人は死体をどうするか討議、幽霊役の女性がツッコミを入れる展開。
死体の切断について、男性を幽霊の女性(妻)が後ろ抱きしめるような形でサポートするくだりで、音楽が流れる。
一瞬、タイタニックなのかと思ったが、ボディーガードのテーマだったようだ。今一つオチが分からなかった。短かった。けっこう笑った。
「エクストリーム・シチュエーションコメディ(ペア)」
YouTubeにも動画が上がっている、アガリスクエンターテイメントの定番ネタとも言える作品。
2人で5役をする、エクストリーム(ものすごく疲れる)コントである。
浮気をしている男性の暮らす家で催しものがあり、奥さんが居て、そこに浮気相手が来て、さらにその浮気相手の旦那(や本妻の父)が来て、そこに巻き込まれる男性が居て、居間とか風呂とか物置とかキッチンとかで登場人物がわーっと動いて、なんとか浮気がバレないように言い訳を重ねて、最後は本妻が「気付いていた」と言って、男が反省して大団円。と思いつつ、さらにもう一つ浮気とかが重なって終わる、というアガリスクの一種の黄金パターン。
特に「エクストリーム~」ではそれに加えて、2人が5人の役を演じるにあたって混乱してミスったり、というのもポイント。
個人的な感覚ですが、ワイフ・ゴーズ・オンからこのフォーマットが嫌いなんです。コメフェス、優勝記念、笑いの太字とのセットで3回見て、エクストリーム・シチュエーション・コメディはYouTubeでも見て、お腹いっぱい!このフォーマット好きくない!という訳で、最後の方で脳が拒否反応を示しました。
楽しめる人は楽しめるんでしょうが、私にはトラウマ級になりつつあります。
榎並夕起さん腰痛のため、女性側は前田友里子さんに変更で。腰痛多いな。

たぶん、裏テーマとして、エクストリーム~が5人の登場人物を2人「しかいないから仕方なく」やる演目で、2本立ての1本目に3人おったやん、っていうのがあると思うんですが。

そんな訳で、最後の最後でキツい感じになりましたが、3組目まではこれまででベスト中のベスト。コントレックスはVol.13から通してこれで6回目。か見逃しもあって4・5回目かもしれませんが。総合は★★★★でした。
穴ザワールド

穴ザワールド

発条ロールシアター

新高円寺アトラクターズ・スタヂオ(東京都)

2017/11/16 (木) ~ 2017/11/19 (日)公演終了

満足度★★★★

今までいくつかこの劇団の公演見てますが、今回が1番好き。登場人物の佇まいも、やってることも、等身大でとても和みました。なんでこんなちっちゃいとこでやってるんだろ。もっと沢山の人が見ればいいのに。疲れてる人ほど、許される気持ちになる話です。興味のある人今日までなので是非見てきてください(^-^)

ネタバレBOX

見て、手を使って、体験したものは、本や電子で得た情報とは全く違います。そういうことにしみじみする気持ちは、年を重ねないとわからないと思う。
お父さん、娘は理由なく味方してくれる人がほしいんですよ。
蒼い刻

蒼い刻

≪ thorough ≫

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2017/11/17 (金) ~ 2017/11/19 (日)公演終了

満足度★★★★

色々な演出が駆使されていて最後まで楽しめました!
キャスト陣もよく見かける人ばかりで安定しています
ゲストの人も自由に?アドリブなどもあり?演技をされていて面白かった
全体的には少し長い感じでしたが
生演奏などもあり、心地いい世界観のファンタジー♪

25年目の家族

25年目の家族

モーレツカンパニー

ウッディシアター中目黒(東京都)

2017/11/16 (木) ~ 2017/11/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/11/18 (土)

モーレツカンパニーさんの作品観劇は「MAMORU」「アナログコミュニケーションズ」に続いて3回目。毎回優れたコメディー作品を上演されている印象がありますが、今回は下町のもんじゃ屋さんを営む、とある家族の物語ということもあり、コメディー要素に加えて涙を誘う感動シーンありの盛り沢山の内容でした。複雑な背景を持つ家族に巻き起こるドタバタ騒動。そんな騒動を経て、家族の愛情や絆の大切さを問いかけてくれる心温まるストーリーに感動しました。一概に“家族”と言っても、それぞれの家庭によって様々ですが、仮にどんな複雑な事情があったとしても家族というのは特別なものであり、必ずどこかに愛情があるものだということを改めて認識させてくれた作品でした。一見単発そうに見える小ネタの伏線回収さもお見事。昭和テイストな懐かしさを醸し出す舞台セットは、扉を開けた時に少しだけ見える向かい側のお店や店舗内の窓ガラスの汚れ、壁面の色合いなど細部までよく創り込まれており、今回のテーマにマッチした温かい雰囲気だったと思います。江戸むらさきの野村浩二さん、ザ・たっちのたくやさんの芸人さんに加え、Jリーグ女子マネージャーの佐藤美希さんら役者さんの華やかさも素晴らしい。前作とはガラリと違った役どころの上田理絵さん、中沢徳人さん、初舞台という石田安奈さんらの好演も光っていました。

穴ザワールド

穴ザワールド

発条ロールシアター

新高円寺アトラクターズ・スタヂオ(東京都)

2017/11/16 (木) ~ 2017/11/19 (日)公演終了

満足度★★★★

観劇は自身を劇場に置き、様々な情報を全身に受けて感じるエンターテイメント。
そういう意味で受付けから劇場を後にするまで一貫した手作り感はとても心地よく楽しい。

ストーリー的には、観ているリアルタイムもさることながら、観終わって余韻に浸りつつ場面の数々を反芻している今、咀嚼タイムが面白い。
「穴」で結びつく奇妙な関係。
気のいい大家さんを巧く(?)はぐらかし生き延びる、そんなおじさん達の刹那な蜜月タイム・・・じわじわ沁みてきてます。

ネタバレBOX

「明確な理由・目的」がなければ行動に繋がらない私からすると、穴掘りおじさんの“ロマン”に気付くのがちょっと遅かった。
理解したうえで観ていれば数倍映えるシーンがあったので勿体ない事をしました。
一緒に観た同行者は彼の欲求心情がよく分かると力説するので、ちょっと口惜しい。

停電の中、おじさん3人と娘が過ごした怪奇で滑稽な蜜月タイムが絶妙な本作の肝。
(あのしりとりはアドリブ?際立って自然ななごみ感があって印象的)
徐々に大きくなる不穏な外界のノイズが、この奇跡の時間を破壊するであろうとイヤでも予見させるので、より輝いて見える時間でした。

どう見てもクズの部類に属する父親に、どうして娘がこんなに寄り添ってくれるのか納得できるものが冒頭に描かれていると据わりが良かったかも。
ちょっとしか出番のなかった郵便屋さんと電気屋さん。外界の人としてもっと出番があってもよかったのに・・・と思うものの、これもひとつの手作り感かなーと。
クロス×シーン

クロス×シーン

ステージタイガー

AI・HALL(兵庫県)

2017/11/17 (金) ~ 2017/11/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

ド直球を熱く熱く。寒い夜空に心ぽかぽかで帰ってきました。人生の選択、新たな出会い、幸せとは。真っ直ぐ伝えてくださるから曲がった想いなく、パシッと心に響きました。
どのキャラクターも愛おしく、とても素敵でした!!

手を握る事すらできない

手を握る事すらできない

劇団時間制作

萬劇場(東京都)

2017/11/08 (水) ~ 2017/11/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

命を削って演じていると言っても過言ではないお芝居。
テーマである『いじめ』に正面から向き合った作品には、考えさせられることばかり。
もし、自分ならどうするか?
素晴らしい作品を観劇出来て、本当に良かった。

三人義理姉妹

三人義理姉妹

年年有魚

駅前劇場(東京都)

2017/11/15 (水) ~ 2017/11/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

ちょっとブラックの入ったユーモアと絶妙な間に唸らせられますね。のぞき見しているような感覚になるセットの組み方もいい。こんな面白い芝居をやる劇団が活動休止なのは惜しい。

三英花 煙夕空

三英花 煙夕空

あやめ十八番

浄土宗應典院 本堂(大阪府)

2017/10/07 (土) ~ 2017/10/09 (月)公演終了

満足度★★★★★

骨董商の師が殺され
その場にいた骨董品から事情を聴く骨董商。

思わぬ真実が次々と証され、一件落着の筈が、思わぬ展開に…

鳴り物の生音・生演奏がとても印象的で効果的。
そして古典を意識した見せ方がとても心地好く、
推理、復讐、サスペンス、古典と様々な要素が楽しめる。
素晴らしい。

ファイブレンジャーズ/怪人力学第2法則

ファイブレンジャーズ/怪人力学第2法則

うましかやろう/劇団まっコイ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2017/10/07 (土) ~ 2017/10/09 (月)公演終了

満足度★★★★

うましかやろうさんの『ファイブレンジャーズ』を観劇。

仕事とヒーローの両立。
生活補償のない、涙ぐましい奮闘。
しかし悪の組織との戦いのため、仕事に穴を開け、首になるサラリーマン・ヒーローは…。

一般人から選ばれた戦隊ヒーロー達が真のヒーローになるまで!

本気の「馬鹿やろう」モード炸裂。

劇団まっコイさんの『怪人力学第2法則』も観たかった!

ラジオドッグ

ラジオドッグ

関西大学劇団万絵巻

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2017/10/07 (土) ~ 2017/10/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

この演目、何度拝見しても楽しい。
中学生が国家・巨大組織相手に暴れまくる。
友達のない三人が、真の友達になった時、奇跡が…。

とてもテンポ良く、ハイテンションな痛快娯楽作品に仕上がってました。
愉しい。

そして三人の選択に、胸熱く感動。
とても良かった。

アイ ワズ ライト

アイ ワズ ライト

学園座

関西大学千里山キャンパス内凜風館4階小ホール(大阪府)

2017/10/05 (木) ~ 2017/10/08 (日)公演終了

満足度★★★

向日葵パートを観劇。

マヒロの、ハイバの、ティンカーベルの、勿忘の、取材者の光。

笑いあり、涙あり、とても良い公演でした。
そして思わぬ結末が…

目の見えない少年が綴る
飛べないピーターパンの物語が終わりを迎える時、
止まった針が動き出す。

ネタバレBOX

観客の誘導や客席増席が遅れ、開演時間が20分押し、その間、何のアナウンスも無し…。
終演後謝られてましたが…、気をつけてね。

追伸、お陰で、なんだかんだで30分押しに。
そして、次、予定していた公演に、30分遅れで劇場到着。残念。
煙が目にしみる

煙が目にしみる

パンドラの匣

TACCS1179(東京都)

2017/11/15 (水) ~ 2017/11/19 (日)公演終了

満足度★★★★

やはり何度観てもいい作品ですね。今回も奇をてらわないでストレートなところがしっくりきました。

愛のテール

愛のテール

演劇集団Q

同志社大学・新町キャンパス 新町別館小ホール(京都府)

2017/10/06 (金) ~ 2017/10/08 (日)公演終了

満足度★★★★

母・由紀〇おりが支配する妄想世界が楽しい。
現実世界のお母さんの一言一言も愉しい。
言いたい事だけ伝え、すれ違う会話、でも愛情あって暖かい。

そして考えなしに突っ走る(そして自分に正直な)妄想世界の娘・ちあ〇なおみ。

母は、そして女性は偉大だ。
やっぱり、お母さんの一言一言が肝、楽しかった。

余命10年と3ヶ月

余命10年と3ヶ月

THE EDGE

ライブハウス地下一階(大阪府)

2017/09/29 (金) ~ 2017/10/02 (月)公演終了

満足度★★★

「余命3ヶ月」を観劇!

地下シリーズが終了し、ニューステージへ

なかなか壮大でスリリングな展開。
で、結構ダークな仕上がり。

ヤクザさせたら天下一品。
稲森さん、流石の存在感でした。

追伸、面白かったけど、3時間は少し長い。

かさぶた式部考

かさぶた式部考

兵庫県立ピッコロ劇団

ピッコロシアター (兵庫県)

2017/09/29 (金) ~ 2017/10/04 (水)公演終了

満足度★★★★

厳しい現実を受け止め、逆境にあがない、立ち向かう人達。

そんな人達に、
業は?信仰は?愛は?
安らぎを与えられるのか?

予備知識なくても、ぐんぐん引き込まれます。

観劇後、「それでも人は生きて行く。」
業の深さと愛しさと逞しさ…
そう感じました。

ネタバレBOX

開演時間、失念していて、30分遅れてしまい、残念。
今度から気をつけよ…。
怠惰なマネキン

怠惰なマネキン

MONO

新宿眼科画廊(東京都)

2017/11/17 (金) ~ 2017/11/21 (火)公演終了

満足度★★

85分。座席狭くて疲れた。

ネタバレBOX

香織(高橋明日香)…自分の意見を通したがるタイプ。そのせいで百合伽や(陰で智子)から、不満を持たれる。最終的にスペース借りて頑張りだした。前世はイタリア人。
仙三郎(大村わたる)…仙人。マネキン展示会の発起人だが、その後のアイデアに詰まり、グループから出ていく。百合伽や智子とイチャイチャあったりしたけど、結局サラリーマン(営業)に収まった。前世は火星人。
川崎(渡辺啓太)…仙人への不満を持ちつつ、女性3名の同意も得て不満をぶつけるも、女性陣から避難されたり、好きな智子は仙人のことが好きだったり酒乱だったり不倫だったりでイイトコなし。結局、虫に刺され死亡した。前世は室町時代の畳。
百合伽(石丸奈菜美)…香織のことが不満で仙人についていくも結局戻った。グループ解散後、イタリアへ渡った。前世はイタリア人。
智子(立川茜)…控えめな印象で、主張は少な目だが、酒乱だったり不倫したりと地雷女。自分を変えるため、信じてない占い師のことを信じるという荒療治に踏み切る豪胆さもある。前世は火星人。

人生イマイチな5人はそれぞれ起業セミナーに申し込むも、不合格となる。その夜の飲みのテンションでマネキン展覧会で金を稼ごうと投合するも、何か月も無為な話し合いをするだけ。次第に人間関係もギクシャクしてきて、計画は頓挫する。そして、それぞれの道を歩き出す…。
ちょいちょい面白い話が出るも、一向に話は前に進まない。どころか雲行きは怪しくなるばかりというストーリー。なんでうまくいかないのかなーって(観客の)気持ちを、妙な5人で表現してみせた作品で、面白味はあった。川崎君は気の毒だけど、ほかの人はまあまあ良い方に行くかもねという〆も悪くないけど、その一つ前の、智子の薄い膜が…ってとこで終わっても個人的にはOkかな。
この見えない膜のようなものの正体ってなんだろうかと。やっぱり怠惰という人間の性質のせいなのかな。

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