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チェリー・ホープを知ってるかい。

チェリー・ホープを知ってるかい。

吉本興業

恵比寿・エコー劇場(東京都)

2024/12/04 (水) ~ 2024/12/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

芸達者なベテランと若手による家族ドラマ。コメディ主体なんだけど、結構シリアスなエピソードもあって、グッときましたね。

その男ホーネット加藤

その男ホーネット加藤

映像劇団テンアンツ

「劇」小劇場(東京都)

2024/12/11 (水) ~ 2024/12/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ベシミル。華5つ☆。
 2部構成の作品だが第1部「燃えよ前説ドラゴン」を拝見。第2部も痛烈に観たくなる出来だ。

ネタバレBOX

 掴みは小ネタやコントのような形式を用いたりもしつつ伏線も同時に張る趣向で、観客の
興味を兎に角板上に惹きつける。この辺り、小劇場演劇に関わる劇団の苦労が分かる作りであることは、本編がストレートプレイの王道をゆく内容であることからも明らかだ。つまりギャップが大きい。その落差の分本編の深刻さ、演劇化された現実のリアル、一般の人々には知る由もない被害者たちの苦しみ・苦悩と、その苦境を救うお伽噺の切実が観客の心を撃ち抜くのだ。脚本、演出、演技もグー。特に加藤役、詩穂役が気に入った。以下少々ネタバレ。
 元役者で才能も情熱もあったが、現在は芝居にのめり込む余り一人娘を連れ他の男の下に走った妻と別れ、それでも芝居からは離れることができないまま前説士として小劇場演劇に関わり続けている男、それがホーネット加藤だ。功夫映画の全盛を築くきっかけを作ったブルース・リーに憧れ独学で彼の功夫(ジークンドー)を学んだ加藤は、偶々オーディションで出会った少女が、実は妻に連れ去られたまま生き別れた実の娘(詩穂)であることを知る。詩穂は腕に包帯を巻いていた。
 原因は、義父である班に12歳でレイプされて以降性的虐待、売りをやらされその上がりを総て収奪され、暴力てねじ伏せられて自殺未遂を何度も図るような地獄に追い込まれていた事である。実母は班を恐れ全く当てにならなかった。加藤は実父であることを隠しつつ、詩穂の傷ついた魂を何としても救うことを決意する。
 当然の事ながら班は徒党を組み配下を従えており、務所内から配下に指令を出しては魔の手を広げている。遂に・・・。後は観てのお愉しみだ。期待は裏切られまい。
幸せになるために

幸せになるために

“STRAYDOG”

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2024/08/24 (土) ~ 2024/08/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度

内容がまとまっておらず終始「なんでこうなる?」って展開が多かった。
飛行機事故って形で売ってるのに会場に入った途端客室乗務員(女性)がお出迎え。その時点で「馬鹿にしてる?」って感じた。ってかそういうことをするならもっとCAメインの話や航空関連の物語なら分かるけど、物語が始まる前からこういう演出は本当にあり得ない。

クライマックスのシーンや盛り上がる展開もあったのにそれをぶち壊す部分もあり、ちゃんとまっすぐストーリーが進んでない。確かに場面によっての長台詞や声の熱量は到底誰にもまねできないような演出にみんな感動してるけど、よく考えてみたら「あれ?やっぱりなんでこうなるの?」ってなる。
その出来事の部分部分を大きく盛り上げただけで、それ以外の部分は本当に適当。
役者の演技も上手い下手があるのは分かるが明らかに芸歴が長い俳優でさえも棒読み状態。呆れます。
知名度のある俳優をもってきたんだろうけど、その俳優に対しても失礼過ぎる舞台だった。

実際にその事故で知人が亡くなった自分からするとすごく腹立ちのある舞台だった。

白衛軍 The White Guard

白衛軍 The White Guard

新国立劇場

新国立劇場 中劇場(東京都)

2024/12/03 (火) ~ 2024/12/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

日本の観客には馴染みのない歴史で(ロシア革命がいつ頃のことかどのくらいの人が知っているだろうか、しかもウクライナが舞台)、いくつもの勢力がごちゃごちゃしていてわかりにくく、さらにロシア系の名前が覚えにくく、日本で上演するにはかなり難しい作品に挑戦したものだと思う。その意気は高く評価したいし、まあまあ面白かった。中劇場の設備の凄さにも驚かされた。

平和によるうしろめたさの為の

平和によるうしろめたさの為の

城山羊の会

小劇場B1(東京都)

2024/12/04 (水) ~ 2024/12/17 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ネタバレ

ネタバレBOX

城山羊の会『平和によるうしろめたさの為の』を観劇。

あらすじ:
 W不倫の中年カップルが公園で逢瀬を楽しんでいる。そこに待ち合わせをしている若いカップルが現れるが、若い男性はW不倫の女性の元彼のようだ。そこに中年カップルの夫と妻が現れ混乱を極めるが、言い訳と言い逃れで難を逃れるも、疑心暗鬼になってしまったカップル、夫婦たちはよりを戻せるのだろうか…。

感想:
 ここ最近の『城山羊の会』は以前とは違った作劇で観客をあっと言わせてしまう勢いがあり、そこに社会問題を含ませ一層面白くなっている。今作は初期の頃に近い、会話劇の男女関係の混乱から、誰もが予想だにしなかった展開になっていく。前作がすこぶる面白かっただけに、過去作に似た感じからか?失望感があったのは否めない(過去に12本も観ているので期待値は高いのはしょうがない)
 あり得ない偶然による偶然、更なるの偶然の展開が、ご都合主義に思えず、不自然さを感じないのが劇作家・山内ケンジの絶対的な魅力だろう。今作もその面白さが際立っていて、失望感を感じつつも、満足してしまったのだ。
誰もがひた隠しにする男女の秘め事を物語の中心に持ってきて、登場人物たちが大いにエロを謳歌している中、観客も彼らの様になりたいと羨望の眼差しで眺めながら、いやらしい気分にさせてくれるのだ。結果、うしろめたさを感じているのは我々なのだ。
 下北沢と三鷹の劇場での公演が交互だが、三鷹の劇場だと大胆な作風になるのは間違いないようだ。
 次回作は三鷹での公演を期待しよう!

囲われた空

囲われた空

劇団民藝

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2024/12/07 (土) ~ 2024/12/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

「アンネの日記」以降、ナチス暴虐を背景にしたメロドラマは数多く作られたが、次第に種も尽きて、この作品は映画「ジョジョラビット」の原作小説の戯曲化。それなりに欧米でもあたった舞台だろうが、かつて劇団民藝が何年も再演を繰り返し大当たりした「アンネの日記」には及ぶべくもないだろう。それは一言で言えば時代が変わったからで、いまは舞台にリアルを盛り込むのに苦しみ、ファンタジーに行き場を求めている。昔なら、二番煎じと誹られるところだが、久方ぶりの民藝見物だが良いところもある。
主演を務めた若者の二人が良い。民藝育ちで神保有紀美はそろそろ10年の中堅。一ノ瀬朝登は、まだ入団したばかりの新人だが、柔軟に「囲まれた世界」の青春ものと割りきって演じきった。演出も無理強いをしていない。みなナチ時代なぞ想像も出来ない世代である。
ファンタジー色を強めたらかえって若者にも理解できるところが増えたかも知れない。
日色ともえはその辺解っているのか、老優名演に徹した座長芝居である。しかし、この芝居、どう見ても日色の舞台ではない。日色は健闘しているが、(さすが、と言ってもいい)芝居全体としては後半の二幕、展開に苦しいところが多い。ここを整理するには外部演出の若い小笠原響では荷が重い。加藤健一事務所のように割り切れないのは、なまじ演劇界のリーダーだった過去が今も劇団に重くのしかかっている。
数少ない夜公演だが後半分の席は関係者が多かった。

ムッシュー・フューグ

ムッシュー・フューグ

関西芸術座

ABCホール (大阪府)

2024/11/29 (金) ~ 2024/12/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

ナチスの非情さは、よくわかりましたが…

ネタバレBOX

重厚な作品でしたが、やや難解な感じを受けました。
ムッシュー・フューグの存在感が薄い気がしました。
その男ホーネット加藤

その男ホーネット加藤

映像劇団テンアンツ

「劇」小劇場(東京都)

2024/12/11 (水) ~ 2024/12/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

「燃えよ前説ドラゴン」観劇。
前説から楽しく、そのままの流れで本篇へ突入し、本編もとても面白ったです。所々小ネタが入り笑わされましたが、内容的にはグッとくるお話でラストシーンがとても良いです。アクションや歌唱もあり、盛沢山の記念公演でした。続編「ドラゴン孤独の鉄拳」も観たくなりました!

グッドナシトゲーション

グッドナシトゲーション

演劇企画よいやみなべ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2024/12/11 (水) ~ 2024/12/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2024/12/11 (水) 19:30

初見のユニット。達者な役者陣が作る不思議な世界観。(4分押し)89分。
 銀行の融資担当であるジャムは自分の名前を忘れる奇病にかかるが、同じ病気にかかった人たちが集まるナシトゲーションズに誘われ…、の物語。数シーン見ただけで役者陣の巧さが分かる。筋を追うこともできるし、展開もある意味で予想できるものだが、何が言いたいのかは分かりにくかった。何かを成し遂げなくても人には価値がある、ということなのだろうか。主宰で作・演出の今川宇宙は、大人の麦茶から本ユニットを昨年立ち上げたらしい。開場前に20人ほども待機列ができるのは王子では珍しい。
 芝居とは関係ないが、客筋が悪い。隣席の客は同ユニットを良く見てるらしいが、イスを動かす、音を立てる、足を組んで私の足を蹴る、スマホを鳴らす、…。

竜

TinT!

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2024/12/11 (水) ~ 2024/12/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

ドイツの認知症老人ホーム、介護士のユダヤ人デボラ(さかい蜜柑さん)が面倒を見ている。元SSのハンス(佐川和正氏)、同じくヴァルター(桝谷裕氏)。ハンスはいつも右手に小さな銀のスプーンを握り締め片時も離そうとしない。スノードロップの花を見ると摘んで捨ててしまう。そこに訪ねて来る配管工ゲオルク(木場允視〈こばまさみ〉氏)。孤児として育ったが最近父親がクラウス(木場允視氏二役)という人物だと連絡を貰い、両親を知る者を捜しに施設に来たのだった。

大戦末期のドイツ、レーベンスボルンで産まれた自分の赤ん坊に醜い赤い痣があった。処分される前にクラウスは孤児院でもある教会に密かに預ける。赤子を受け取ったシスター・マリア(染谷歩さん)。同僚のハンスはクラウスがコソコソ教会に通っているのを不審に思う。

モビール(ベッドメリー)を思わせる天井から吊り下げられた装飾。赤ん坊をあやす為の物。

桝谷裕氏の佇まいが好き。佐川和正氏は熱演。木場允視氏は父子を演じ分けた。

ネタバレBOX

客席は20人ちょっと。居眠りも多い。演出も脚本も拙い印象。照明頼りの演出は素朴とも言えるが。脚本がジュブナイル過ぎ、浦沢直樹の漫画のエピソードみたい。このテーマを扱うにはもっと違う方面からの理詰めの攻めが必須。ガチガチに羅列された事実でリアルに構築するか、幻想的なうたかたの一篇の詩にするか。舞台設定も弱い。戦犯として捕まったが医療刑務所にいるとかモサドの監視下だとか現実性が欲しい。レーベンスボルンを卒論にした大学生や題材にした作家が調査するような。

ハンスがアンナとクラウスを殺し、ヴァルターと庭に埋める。赤ん坊は置き去りにしてきたというのがイマイチ。何故だか泣き喚く赤ん坊を救けて何処か安全な場所に運ばないといけない。何であんなことをしたのか今でも判らない、みたいな。

正義と悪とでこの世を一刀両断しているから理解し易いが嘘臭い。その二つはそれぞれどちらをも内包しているから。ナチスを信じた者達の言い分も納得させないと片手落ち。
その男ホーネット加藤

その男ホーネット加藤

映像劇団テンアンツ

「劇」小劇場(東京都)

2024/12/11 (水) ~ 2024/12/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

とても面白かったです。アクションシーン、しんみりしたシーンや笑えるシーンがたくさんあって、とても楽しかったです。

みえないもの

みえないもの

アンティークス

「劇」小劇場(東京都)

2024/12/04 (水) ~ 2024/12/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/12/05 (木) 14:00

事前に読んだあらすじから予測したものもかすってはいたが、その斜め上をゆくオトナの童話あるいはシリアスファンタジー。時として理解が追い付けず脳内で補完したが、まさかそこまで拡げるとは……

生ガキと笛

生ガキと笛

劇団かもめんたる

あうるすぽっと(東京都)

2024/12/11 (水) ~ 2024/12/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

初めて劇団かもめんたるさんを見ました。テレビでネタはそこそこ見たことあるのでシュール系かな、と思いましたが、やっぱりシュールですね(笑)笑わせていただきましたが、最後の方、やや散文的というかばらばらした印象かなぁと思いました。

星降る教室

星降る教室

青☆組

アトリエ春風舎(東京都)

2024/12/07 (土) ~ 2024/12/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

今日は劇団青⭐︎組の『星降る教室』、大人のお伽噺をドラマリーディングで堪能しました。満席でした。
宮沢賢治のような不可思議な擬音を、こんなに効果的に肉声で発声しているのにはびっくり‼️
強烈な存在感の福寿さん、大西さんに混じって、熱演されていた大石樹さん。その時々の感情が瞳から溢れて、ビームのように伝わって、温かい気持ちになりました。もちろん、小夏さんの案内役も素敵でした。
とても良いクリスマス前のひと時でした。

白衛軍 The White Guard

白衛軍 The White Guard

新国立劇場

新国立劇場 中劇場(東京都)

2024/12/03 (火) ~ 2024/12/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ちょうど百年前のソ連(ロシア)の戯曲(大河戦争小説の劇化)による舞台だ。ロシア革命の時のウクライナのキエフ近郊が舞台になっているから時宜を得た企画ともいえるのだが、何せ百年前の話だから王党派などもでてきて、今も似たような権力構造はあるものの現代に引き寄せるのはムリというものだ。その代わり、この舞台には、演劇的スペクタクルがあって、そこが見どころだろう。
演出は、ここからこの劇場の芸術監督の仕事になる上村聡史で、もともとこのように大劇場の舞台機構を使うのはうまいものだったから、このロシア内乱の戦争の最前線をうまく見せてくれる。スペクタクルというと、映画やテレビの映像の世界と重なって、もちろん演劇は圧倒的不利なのだが、観客に深い感動を呼ぶ劇場(演劇)的スペクタクルと技術はある(レミゼのフランス革命、いくつものミュージカルの名場面(キャッツの「メモリー」)歌舞伎の宙乗りなどなど)もので、新劇系では最先端の舞台機能を持つこの劇場に上村聡史が就任したのは、これからが楽しみである。
今回は小手調べだろうが、始まって間もなく、舞台奥からフルセットのウクライナの将校の家の居間が劇場中央(前列10隻をつぶしている)にせり出してくるところなど、客席機構と連動しているからほかの劇場では出来ない技で(できなくはないだろうが、スペクタクルの効果が上がらない)、ここで演出家は、これは戦争ものだが、ホームドラマだよ、と言っている。
一幕が2時間、二幕がほぼ1時間で長いが、複雑極まるロシア国内内乱の物語をスペクタクルとともに絵解きしてくれた。飽きないがさすがになじみのない世界で客の入りは半分というところだった。まぁいろいろ注文が山積しているこの劇場もこれからは大きく変わっていきそうだ。くれぐれも自分のことしかわからない官僚は口を出してこの劇場を舞台に何度も繰り返した税金の無駄使いしないように。

長ズボンをはいたネネ

長ズボンをはいたネネ

ユリカンパニー

エビスSTARバー(東京都)

2024/12/10 (火) ~ 2024/12/11 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

バーでの朗読劇(一部アクションあり)。出演者が多いので、この会場でどんな配置になるのか気になっていたのですが、初めてみるパターンでした。テーマ的には新しいけど、結構レトロな感覚の学園ドラマですね。ビール片手に楽しめました。

メガネニカナウ7

メガネニカナウ7

メガネニカナウ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2024/12/10 (火) ~ 2024/12/16 (月)公演終了

満足度★★★★

タイムループ 愛情と義務 劇団のあるある の三本のコメディ 客席はほぼ満席🈵 初日乾杯🍺🎶🍺🎶🍺も有りましたが、コスパは… 内容なんでしょうが…

『にしむくさむらい』『場所と思い出』

『にしむくさむらい』『場所と思い出』

Pカンパニー

西池袋・スタジオP(東京都)

2024/12/04 (水) ~ 2024/12/11 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

2作続けて観ると、両作品の性質が対照的と感じられ興味深かった。『場所と思い出』は長いコントのようだが、最後のシーンだけに出てくる登場人物の、捻ったわけではないのに意味深な言葉が印象に残る。

天保十二年のシェイクスピア

天保十二年のシェイクスピア

東宝

日生劇場(東京都)

2024/12/09 (月) ~ 2024/12/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

初演は1974年、出口典雄演出で休憩込み4時間30分(270分)とされている。
再演は2002年、いのうえひでのり演出で第一幕85分休憩25分第二幕115分(全長225分)。
2005年版は蜷川幸雄演出で第一幕120分休憩20分第二幕100分(全長240分)。
2020年版は藤田俊太郎演出で上演時間約3時間35分(全長215分)、第一幕100分休憩20分第二幕95分。
今回も基本的に2020年版に準じているが何か違って見えた。

前回2020年版は二回観ている。
今回はS席が15000円。「誰が買うのか?」と思っていたが思わず自分が買ってしまった。

魔女と飯炊き婆を演じた梅沢昌代さんが流石の仕事。
木場勝己氏は作品の文鎮。

ネタバレBOX

配役に違和感。佐渡の三世次がカッコ良すぎる。前回の高橋一生の方が気味悪かった。浦井健治氏のメイクもせむしも美形悪役メイク。誰にも相手にされない薄気味悪さがないとピカレスク・ロマンには到底ならない。

前回一番好きだったのは魔女の惚れ薬によってきじるしの王次にメロメロにされたクールな女渡世人お光(唯月ふうかさん)が王次を見た途端、「王次〜!!チュキー!チュキチュキチュキー!」と飛びつくシーン。その変わり身振りが見せ場の一つだった。今回はそのくだりが変更されていた。そこが一番観たかった・・・。
前回の王次役は浦井健治氏、今回は大貫勇輔氏。松方弘樹の若い頃と原田龍二が合わさった雰囲気。悪くないんだが女衒、色事師のキャラとしては弱い。ホストの雰囲気の浦井健治氏がハマリ役だった。

話の流れとしてはオリジナルの通りなのだが、登場人物の感情の流れ、それを観ている観客の感情の流れが断線してしまっている。こうなると完全版が観たくなる。
ポプコーンの降る街2024

ポプコーンの降る街2024

劇団大樹

Route Theater/ルートシアター(東京都)

2024/12/04 (水) ~ 2024/12/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

密かにぐっとくるファンタジーですね。死んだ後でも残る思慕の情。家人を亡くしてからは、この手の作品には滅法弱い。

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