
晴れ間・触れただけ
りゃんめんにゅーろん
Cafe Slow Osaka(大阪府)
2017/09/29 (金) ~ 2017/10/01 (日)公演終了

伊藤えん魔プロデュース「イカロス戦記」
ファントマ
近鉄アート館(大阪府)
2017/11/03 (金) ~ 2017/11/05 (日)公演終了

ハコがまゑ
ハコボレ
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2017/11/03 (金) ~ 2017/11/05 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/11/03 (金) 19:00
世界観に引き込まれて、観ている時間がとても短く感じられました。
笑う要素も大いにあり、でも胸に刺さる言葉もありました。
客席の居心地も良く、役者さんとの距離が近くて興奮しました。
観てよかったです。

最悪の最善策は最低限の最高
こわっぱちゃん家
高田馬場ラビネスト(東京都)
2017/11/03 (金) ~ 2017/11/05 (日)公演終了

伊藤えん魔プロデュース「イカロス戦記」
ファントマ
近鉄アート館(大阪府)
2017/11/03 (金) ~ 2017/11/05 (日)公演終了
満足度★★★★
いつも通り多数の演者。そして子供から大人まで安心して楽しめるエンタメ。何よりけれん味たっぷりの舞台演出が見ていて惹きつけられる。大人でもぐいぐい惹きつけられ、先ほどまで気にしていた現実の厭なことをすぐ忘れてしまうほどだ。これが伊藤氏の劇の一番の魅力である。
今回はいつもより、年齢を問わないオールラウンドものになった。多少、子供を意識し過ぎかなとも思うが、それでも僕のような嫌な老人でも童心に戻ることができる。恐らく見てくれとは違い、伊藤氏はかなりピュアな心の持ち主なんだろう、テーマ的には壮大な「世界の終わり&世界の始まり」を2時間で片づけてしまう。
そう、何となく見てしまう演劇のようでいて、テーマは宗教的、小哲学的でもあり、実は深淵なのである。生物をすべて廃し、一部の生き物だけを生き延びさせる、まさに「ノアの箱舟」のような展開は、さすがだと驚嘆する。あの金ピカの3人の神が降誕し、生き物をほぼ殺戮するシーン。観客はアッと驚く。なぜ、善人も悪人も殺戮させられなければならないのか。
それは神の意志だからだ。
エンタメに流されてしまう展開のようでいて、実に深いテーマが奥深い所で流れているんですな。いや、素晴らしかったです。

伊藤えん魔プロデュース「イカロス戦記」
ファントマ
近鉄アート館(大阪府)
2017/11/03 (金) ~ 2017/11/05 (日)公演終了
満足度★★★
伊藤えん魔プロデュースはいつも多彩な顔ぶれのキャストなんで嬉しいし楽しいです♪その分役者の見せ場など物語を創造するのが大変やと思うけど見事なバランスで作り上げてるのがえん魔さんの天才的なとこですね★大好きな鈴木麻由さんが魅力的な配役でした☆堪能させて頂きました☆

うしろの正面だあれ
山の羊舍
小劇場B1(東京都)
2017/11/02 (木) ~ 2017/11/07 (火)公演終了
満足度★★★★
婚期を過ぎた姉妹とその父の3人が暮らす家へ立ち寄った男が巻き込まれる理不尽を描いたブラック・コメディ。
オープニングは谷川清美さん山崎美貴さん演じる姉妹が一つの枕を巡ってああ言えばこう言うのネチネチとした言葉の応酬である。同じことを繰り返し飽きる手前で方向転換、おっとそっちへ行ったかの意外性が心地よい。
そこに山口眞司さん演じる父親が加わるが、これが昔の威張り腐ったオヤジで、しかも他人の気持ちを逆なでする名人である。さすがの姉妹も押され気味のようだ。
この3頭の狼の巣穴に大窪晶さん演じる妻を亡くした男性が訪れる。本を返しに来ただけのはずだったのがお茶の誘いを断り切れずに応じてしまったのが運の尽きで、やりたい放題に転がされいじりまくられる。ああ彼の運命やいかに…。
見る人が見れば色々隠された意味があるのかもしれないが見えるままを見ているだけで十分楽しめる。

父母姉僕弟君
キティエンターテインメント
シアターサンモール(東京都)
2017/11/02 (木) ~ 2017/11/12 (日)公演終了
満足度★★★★
フライヤーからくる印象とだいぶ違う展開に前半この芝居の面白さについていけず、困りました。しかし後半ストーリ展開が進むとすべてが面白さに変ります。観劇後、満足した気持ちで家路につきました。

坂の上の家
(公財)可児市文化芸術振興財団
吉祥寺シアター(東京都)
2017/11/03 (金) ~ 2017/11/10 (金)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/11/03 (金) 14:00
座席1階
岐阜県可児市で制作されたということで、名産のバラが一輪ずつ、客席にあった。たくさん舞台を見てきたが、こんなプレゼントは初めてだった。
さて、長崎の夏、精霊流しを頭に浮かべながらの舞台である。淡々と進む家族の会話劇だからこそ、客席での想像は膨らんでいく。それを狙った演出だろう。何かを力を持って伝えていくという舞台ではない。それが何となく心地よい。
何というか、優しく効く薬のような舞台。じっくり反芻したい。

最悪の最善策は最低限の最高
こわっぱちゃん家
高田馬場ラビネスト(東京都)
2017/11/03 (金) ~ 2017/11/05 (日)公演終了

海岸線にみる光
SKY SOART ψ WINGS
SPACE EDGE(東京都)
2017/11/02 (木) ~ 2017/11/05 (日)公演終了
満足度★★★★
深く考えさせられる作品でした。人の重くて暗い部分とほっこりさせられる部分のバランスが絶妙でした!疲れず、じっくりと見られた気がします。要所に参考にされた作品の言い回しなんでしょうか、が盛り込まれていたのが印象的でした!

海岸線にみる光
SKY SOART ψ WINGS
SPACE EDGE(東京都)
2017/11/02 (木) ~ 2017/11/05 (日)公演終了
満足度★★★★
生まれ出悩み…人は生まれた時から死に向かって歩み始めるという運命を持っている。いつか死ぬと分かっていても、それが現実に知らされた時、胸に去来する思いとは…。
チラシでは、癌で余命宣告を受けた女性が、「生まれてきた価値を見出す」ため「心を切り取る」映像撮影を依頼する、そんな説明である。
人間が葛藤する出来事を、大自然を後景に従え叙情豊かに描いた作品(作・別役慎司氏のオリジナル創作劇の50作目)。
(上演時間2時間)

くるんのぱー
ふくふくや
駅前劇場(東京都)
2017/11/01 (水) ~ 2017/11/12 (日)公演終了
満足度★★★★★
2日目に観劇。三本木麗子一座シリーズは、前回の「ずんばらりん」に続く2作品目の観劇。今回も麗子と丸子のテンポいい掛け合いが気持ちいい。出演者13人と駅前劇場にしてはやや多めだけど、上手く演出するものだなぁ~。頭が混乱せずに観ることができた。座る席によって見え方が違う・・と言ってたけど、納得。面白いのは勿論だけど、複数観たくなる舞台だ。
このシリーズを初めて観る方は、インスタ&Twitter「くるんのぱーへ続く道」で写真を振り返ってくれているので、予習していくとより楽しめる。

散歩する侵略者
イキウメ
シアタートラム(東京都)
2017/10/27 (金) ~ 2017/11/19 (日)公演終了
すごく面白かった!今回の『散歩~』は大人でスタイリッシュ!上演時間は約2時間10分、休憩なし。客演の内田慈さんが抑えた演技でエレガントに魅せてくださいました。看板劇団員の浜田信也さんは私が今までに観た中で一番良かった~!
現代が舞台の、SFの設定を活かした密な人間ドラマです。演劇ならではの軽やかかつシャープな場面転換で抽象空間を変幻させ、想像力を大いに刺激してくれます。コミカルなやりとりが心地よいアクセントになっており、ベタだったりシニカルだったり、笑いの種類も豊富です。笑っていいのかどうかわからないアンビバレントな空気を作るのも巧い。
実はド直球のラブ・ストーリーでもあるのですが、抑制の効かせかたが見事でした。ギュっと凝縮した空気が持続し、巧妙にじらされて(笑)、最後は落涙してしまいました…! 芯の熱さを徐々に表に出していく演技のグラーデーションも、微細にコントロールされています。俳優の仕事をしてくださっていると思いました。
2005年、2007年、2011年と拝見してきた私に、2017年版はどのように響いたのか。中身は変わっていないのに、やはり時代を映すことになるんですね。上空で戦闘機の爆音が轟く、基地のある海に近い街といえば、今の沖縄ですよね。「ミサイルが飛んでくるかも、戦争が起こるかも」と庶民が噂をする状況も、驚くほど今の日本と重なります。否応なしに実生活、社会状況を意識しながら拝見することになりました。
たまたま木下順二さんの書籍「“劇的”とは」を読んでいまして、前川さんの作劇術は木下さんの分析にぴったり当てはまると思いました。
拙ブログより。http://shinobutakano.com/2017/11/03/7467/

青の鳥 レテの森
ハグハグ共和国
萬劇場(東京都)
2017/11/01 (水) ~ 2017/11/05 (日)公演終了
満足度★★★
戦わなければ進めない。目的地はコロニーと呼ばれる地点。参加者は童話の登場人物。いろいろな条件を設定して前半が進みます。出演者が多く、次々、物語が展開する面白さがありました。でも、いろいろ意味のありそうな台詞が、私の中では上手くつながりませんでした。

テネシーウィリアムズ短編集 vol.2
有機事務所 / 劇団有機座
阿佐ヶ谷アートスペース・プロット(東京都)
2017/11/02 (木) ~ 2017/11/05 (日)公演終了
満足度★★★★★
テネシーウィリアムズ作品のメガ盛り。まさにフルコースをこれ以上ないほどに満喫できました。
5作品で約3時間(休憩1回あり)。観劇前の時点では、ものすごいサービス! 1パート減らしたとしても差し支えないのでは。とすら思えたボリューム感ですが観終わった今、じゃあどのパートを削るのかと聞かれれば、どのパートも捨てがたく、何より公演順番が絶妙です。
ストーリーテラーによるテネシーウィリアムズの生い立ちや境遇の解説があり、より深く鑑賞できる工夫も。
(1パート目)
売れない青年小説家が主人公。ぞんざいに扱われ消えゆく家財道具が、彼の人生と重なって何とも言えぬ空虚感が広がります。
(2パート目)
私自身が演劇に魅了されるきっかけとなった『欲望という名の電車』。今も篠井英介さんや大竹しのぶさんのブランチが心の中にクッキリと息づいています。
顔のシワを誤魔化すことに苦心し、失笑モノのプライドも粉々になっていく独り身女性の行く末はまさに『欲望という名の電車』ラストシーンのクローズアップ版。
こんな形で原点を観ることができるとは感激です。
(3パート目)
まさかの笑える作品! かなりシニカルな笑いではありますが。
(4パート目)
病気でお払い箱確定の娼婦。
疑念と混乱の中、唯一輝きつづけるのは昔の恋人への想い。痛々しい程のその渇望。
ちょっと『吉原炎上』の西川峰子さんを思い出してしまいました。
観終わった後、タイトルの意味が沁み込みます。
(5パート目)
安アパートの共有スペースにて男3人の会話劇。
唯一のオリジナル作品ですが、テネシーウィリアムズのエッセンスが見事に包含されており何ら違和感なく楽しめました。
柑橘系を一滴垂らした様な終わり方が良かったです。
容赦なく引っ剥がされていく虚栄心・・・今回の一連の作品から特に共通して感じられました。

アレルギー/日曜日よりの使者
feblaboプロデュース
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2017/11/02 (木) ~ 2017/11/04 (土)公演終了
満足度★★★★
休憩なしで約80分の2本立て。時計見てないから分からんけど、『アレルギー』の方が短くて25分くらい?特に2本目の『日曜日よりの使者』は見応え充分。日曜からのいしのまき演劇祭での前売りが伸びていないとのこと。どうか現地でもこの芝居が沢山のお客さんに届きますように。

doubt -ダウト-
いいむろなおきマイムカンパニー
こまばアゴラ劇場(東京都)
2017/10/31 (火) ~ 2017/11/05 (日)公演終了
満足度★★★★
未見だが期待感を膨らませて会場へ赴いた。マイムであるからには、最低ラインの表現でさえ、技術を積み上げねば能わないだろうそのワザが見える芸を見たかった(これを安定志向と呼ぶか?)。圧巻であった。
最前列で見ると、汗はさすがに隠せないが、ほころびや裂け目が見えるかと言えばそれがない。基本音楽に乗せての6、7人のアンサンブルは一秒一秒「意図」が手足の動きから顔の表情におよぶ。拡散と集約、規則性なく見えた中に秩序が見えてくる過程、とりわけ微妙な心情を穿つ「表情」の技術(これは役者によって優劣あったが)は、表現される世界の広がりと深さを獲得していた。単純に、マイムでこんな事までやれるのか・・という驚き。初心者ならではの感想だろうか?
「形」やテンポの心地よさは大きな要素だが、このパフォーマンスの間自分は何を「気持ちよく」感じていたのか、もう一つ別な何かがありそうなのだが。それはまたおいおいに。

桜の森の満開のあとで
feblaboプロデュース
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2015/10/31 (土) ~ 2015/11/10 (火)公演終了
満足度★★★★
プレビュー&本公演
時間の合間にプレビュー(殆ど通し稽古風景=前半)を拝見、本公演はたまたま時間が出来たのでこちらも観る事ができた。
feblabo二度目、以前一度短編集のようなものを観たのが初見だったか・・。
今回は主宰池田氏の執筆による「会議モノ」。大学の政治学(だか)のゼミで教官はゼミ生にモックスという、ディベートのような模擬会議を行なわせる。学生は12人程度。内容は、北陸のある架空の町には様々な職業や立場を代表した者で構成される「連合会議」が存在し、今回議題に上った(教官が指定した)のは「老人の選挙権剥奪」。で、議案に「賛成」「反対」「保留」の三つの立場を選択でき、賛成と反対の立場を取る者は勝てば最高成績Aが獲得でき、負ければD(不可)、つまり野心のある者は勝負に出るが、そこそこで良い者は「保留」に流れる、という具合な設定である。ゼミ生同士の人間関係も絡んで、今度行なわれるモックスでは何らかの「勝負」が予想され、そして当日議論はある程度出尽くして煮詰まる・・という前段でプレビューの「通し」を終えた。
このプレビューの「切り方」は、後の展開が気になる効果も確かにあったが、そこまでの展開での無理さ・もどかしさが私には露呈して見えた。もっともそれも含めて、その後どう処理されたのかは気になった・・(その意味では私にはプレビュー観覧は効果をなした事に。)
この議題そのものの難点に繋がるが、「老人の選挙権を奪う」、という提案そのものの動機が、普通なら最初に提示されるところ、ここでは後々になってそれが出て来る。それを必然化する感情的な対立がしばしば挿入され、息苦しいものになっている。何でそんな議論をやっているのか・・こんな議論しか出来なくなった日本の「民度」を示唆しようという狙いなのか?としても・・と実際つらくなる。それは「老人の選挙権剥奪」が正当性を帯びる特殊な状況が、後付けで少し触れられたりする中でも、すっきりせず残る。
さてそこから、プレビューで見なかった領域に芝居は突入するのだが、このどんでん返しは中々気持ち良かった。とは言え、「すっきりしなさ」は残る。ただしここでのそれは「現実」に近い。人は正論より利害で動くものであったり、道理が通らなくても飯が食えていれば平気だったりする、というレベルで。
このディベートの裏側に流れるストーリーがラストで一つの大団円に収まるが、ここは捻り過ぎていまいち、乗れず。そこはどんでん返し的に片づけなくても、平凡な結末でもいいではないかと思った。例えば、主人公が大学生活に引き戻そうとした友人が、モックスで彼女と反対の意見に立った事(どちらかが落第になる、そういう勝負をかけてきた事)の理由は、「気まぐれ」であっても良いし、「たかだか模擬会議の結果で成績が決まる事じたいおかしい」という持論をこぼしたっていい。その方がリアルでは・・ などと。
しかし一風変わった会議劇であった事は確か。面白い事に今後も挑戦してほしい。

ガラ版「女城主直虎」
ガラ劇
ウエストエンドスタジオ(東京都)
2017/11/01 (水) ~ 2017/11/05 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/11/01 (水) 19:00
座席1階1列
価格3,800円
だから目の前で演じられてることが事実である
そう思うと お涙頂戴シーンでもないのに不覚にも
史実と違うとか
人物像云々
パブリックイメージにがんじがらめ
旅行とかのガイドブック通りに名所旧跡を確認するだけの旅で満足
グルメガイドと寸分違わぬ料理でないと
言う割には冷めるまで写メ
そんな御仁にはお薦めしない