最新の観てきた!クチコミ一覧

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くるみ割り人形

くるみ割り人形

新国立劇場

新国立劇場 オペラ劇場(東京都)

2017/10/28 (土) ~ 2017/11/05 (日)公演終了

満足度★★★★

「少女の憧れが夢の中で…」の新演出が素晴らしい。
「呪い」なんかはなく、わかりやすいし楽しいしのだ。
今まで観たことのない『くるみ割り人形』だった。

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ネタバレBOX

少女クララは子役で、夢の中では大人になり、憧れの人と過ごすことができる。

くるみ割り人形と王子様の2役を1人がこなしたり、ドロッセルマイヤーおじさんが、現実のシーンでは手品を見せ、夢の中では魔法使いという設定だったりするのもわかりやすい。

ネズミたちは化け物のようだったが(笑)。

邸宅の外のシーンが入ることで広がりも出た。
セットも美しいし、夢がある。

クララの小野絢子さんの動きが優雅で美しい。
雪の精のシーンもとてもよかった。

「バレエを一度観てみたい」と思っている方が、最初に体験するバレエ公演として、今回のこの公演はいいのではないだろうか。きっとバレエが好きになるに違いない。
Dancing PLANETS

Dancing PLANETS

大駱駝艦

大駱駝艦・壺中天(東京都)

2017/06/30 (金) ~ 2017/07/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

Jeff Millsのアナウンスから始まり、彼の音楽に合わせて繰り広げられる「水金地火木土天海冥」。
そして、惑星探査機ボイジャー。

ユーモアを交えながら宇宙への旅が舞台の上に広がる。
シンプルなセットで肉体を魅せる。
「水金地火木土天海冥」の行列が楽しい。

壺中天の花道設定は初めて見た。
これにより舞台の左右にプラスして前後の動きも出るし、本当にすぐ真横で踊る姿も観ることができる。
壺中天自体が小さな会場で舞台との距離は近いが、それがさらに近いのだ。

踊り手が手や足を伸ばしていくと、観客の頭の上をぎりぎりに通ることもあるが、踊り手が微妙に「すみません」という表情を見せたりするのもなかなか面白い。
近いだけに舞台の上でぐるぐる回す、大きな金属リングだけは少し怖い。

「標〜shirube〜」

「標〜shirube〜」

劇団桟敷童子

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2017/12/12 (火) ~ 2017/12/25 (月)公演終了

満足度★★★★★

楽日前のステージを観劇。公演期間終盤に足を運んだのは初桟敷の「海獣」以来だろうか。開演前から役者(会場案内に出張る)の熱が伝わってくる。それは芝居の中で情念の渦となり回転する独楽のようにぶつかって火花を散らしていた。
「体夢」以降、私は桟敷童子の「模索」の時と(勝手に)認識しているが、「蝉の詩」そして今作と、何にも囚われない桟敷童子らしさが追求され磨かれた舞台が現前したように思った。
お話は戦争末期、不遇の女たち(夫を戦争にとられた)七人が海に近い場所に集落を作り、幸福(夫)を海の向こうから呼び起こすための儀式を行うべく、古文書にある通り「人柱」となる者を探している所、自殺の名所でもあるその場所を脱走兵3人が訪れ、行き場を失って死のうとするがそこに立てられた看板の奇妙な文字「条件により相談にのります」に疑問が湧き、そうする内に七人衆に取り囲まれ、彼女らの不幸な身の上を聞いて「一度死のうとした身」、儀式に必要な生け贄となる事を約する(一人は消極的)。このあたりの展開、「自死」する羽目になった自らの境遇とまだ若くエネルギッシュな様子とのギャップも手伝い、笑える場面にもなっているが、その後、彼女らを良く思わない村人たち、また(海に落ちたのを見棄たので死んだと思っていた)彼らの上官、七人衆それぞれの事情も絡んで螺旋状にドラマが展開し、思いもつかない進み方をする。通常ドラマの葛藤は対立する二つの要素の相克に収斂されるところ、今作では登場人物が新たな要素を持ち込み、焦点そのものが遷移して行く。
役者としては、今回は客演に朴ろ美(漢字がない)と円の男優、朴は元娼婦の女リーダー役を(鬼龍院花子の夏目雅子ばりに)気を張って演じていたが「力み」を周到に桟敷女優らが中和、最後にはその力みも違和感なく人物らしく見え、総じた所の劇団の俳優の底力と、書き手の更なる成熟をみてホクホクと帰路についた。

試験管ベビーの勧進帳と身替座禅

試験管ベビーの勧進帳と身替座禅

試験管ベビー

G/Pit(愛知県)

2017/08/17 (木) ~ 2017/08/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

歌舞伎を原作に脚色…というよりは、「歌舞伎見物」という行為自体をモチーフしたエンタメ。
「歌舞伎」と「現代人(特に若者)の率直な感覚」を率直に結び付ける着想に好感を持ちます。いずれも超初心者向け手取り足取りな見事な掴みで、…講談師の役割は大きいですねぇ。

歌舞伎からのスピンオフというと近頃は木ノ下歌舞伎が旬ですが、ここまで徹底したコメディ脚色ともなると試験管ベビーの他に類を見ない。試験管ベビーの歴史的一歩となるか。ともに能や狂言からの…いわば2次創作の歌舞伎演目というのも象徴的で、あるべき文化の継承と言えるかもしれませんねぇ。

レパートリーとして、他の演目にもチャレンジして欲しい。
そしていつか御園座とコラボ…(勝手な妄想)

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ネタバレBOX

【勧進帳】
「歌舞伎見物モチーフ」というのは、こちらに強く感じました。今回のお客様参加システムは…歌舞伎でいうところの「大向こうの掛け声」。本来のものは割と決まり事があって、歴史の中で形式ができてしまっているが…、何せ試験管ベビーですから遠慮は無用(笑)
劇場であんなに大声出したの初めてです、楽し~。そして、どんどん砕けて跡形も無くなっていく「屋号?」の数々(笑)
更に良かったのは、その屋号を受けて繰り広げられるコント?…花火は良かったなぁ。丸山さんの飄々としたとこウケる…義経・新イメージ(笑)
…そして不意に素に戻るメタ的展開のボケとツッコミ…奥村さんの魂の叫びは、舞台と観客を繋げる…歌舞伎との距離感を0にする好演出。
勿論、奥村さんの長口上も見事で(何を言っているかは分からないけど笑)、勧進帳本来の見せ場もしっかりみせてくれました。
なお、事前に勉強したら、〆の「飛び六方」ってのも見せ場らしく、G/Pitにしては大きく開かれていた会場の入口は「花道」に使うのでは…と期待していましたが、流れ的にそれは無かったですね。
試験管ベビー流の六方は今後の期待にしましょう。

【身替座禅】
かこさんの作風にえらくマッチする驚きの原作。パンフで既に目を疑うキャスティングでしたが、情報として知るのと実物を見る衝撃の差はやはり別格。「百聞は一見に如かず」とはまさにこのこと。音響照明の効果を背負って、奥方かこ様の迫力は凄まじかったです。
それに対する三芳さん。情けない男の演技では右に出る者無しの好演でした。ホント、好きなんだよねぇ。
この両者対峙するシーンでは…
「いつも三芳さんは、演出かこさんにこんな風にダメ出しされているのかなぁ…」
って、想像が膨らんで楽しかったです。
なんかいつもコンビを組んでいる印象のある…今回のキレイどころ佐川さん・高橋さんコンビは、本来だったら肩入れする必要の無い右京を大目に見てあげている…不思議な母性的位置づけが妙に可笑しくて、いい呼吸で場を盛り上げてましたね。

そして、クライマックス。前説から謎を秘めていた「灰皿」が遂に脚光を浴びる…
いやぁ、もうトラウマっちゃって、ドンキホーテには怖くてもう入れませんね​(°_°)
あの音楽を聴いたら、なんか背後から飛んできそうな気がしてなりません(笑)
シアンガーデン

シアンガーデン

少年王者舘

七ツ寺共同スタジオ(愛知県)

2017/08/10 (木) ~ 2017/08/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

言葉ばかりか時空まで巧みに連鎖し、舞台に吸い込まれていく感覚が凄まじい。洗練された繰り返しの技で思考を持ってかれる。
やっぱ夕沈さんの存在感は格別だし、プロジェクションにも魂抜かれる感じあったし、個人的には最後のアレの造型が心揺さぶる。

ノゾミの生まれた日

ノゾミの生まれた日

南山大学演劇部「HI-SECO」企画

G/Pit(愛知県)

2017/08/10 (木) ~ 2017/08/13 (日)公演終了

満足度★★★★

過去に未来に…現実に虚構に…目まぐるしくシーンが切り替わり、時にラップする。
シナリオの構図そのものにミスリードを仕込む意欲的な脚本。

主に弟(信彦)パート、姉(頼子)パートに分かれるが、非情に意味深な繋がりを持つように思えた。

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ネタバレBOX

(続く)
まず、弟パート。
1つの芝居の中に「信彦」と「好感をもって信彦を支えようとする人」の関係が虚構も含めて多数現れて、この構図を印象付ける。更にはその存在感も重なりを感じさせ、虚構が何かのモチーフであることを匂わせる…それも多義的。
…気づかぬうちに、あの手この手でこの作品中に多層・多重の空間を作り上げて、観客を色々な解釈の中に吸い込んでいく構成に唸ります。

特に妙手なのが虚構の入り混じり方。
最初は、提示される順に従って、信彦の「今の現実の出会い」を元にして、…本人が今まさに描いている「ネーム」が並行して演じられているのかと思っていた。

つまり、主が「信彦-希」の現実で、従が「少年-少女」の虚構だと思っていた…が、終盤、虚構は実は過去の「処女作」であると暗示され、主従が逆転する構図に…。

更に解釈を多様化させるのが、徐々に疑いを増す「信彦の心神喪失状態」

信彦の発言、信彦の認識に基づく描写"全て"を疑って掛かる必要が生まれ、現実と思っていた部分も虚構との区別が危うくなる。
何処までが現実で、何処からが虚構?妄想?幻?…不確かな境目、すり替わる虚構と現実。どこが現実の基準となるのか曖昧になってきて、何を拠り所に観ていれば良いのか分からなくなってくる感覚が堪らなく面白かった。
ここまではシナリオの面白さ。

次に、作品に込められた想いのヒントとして、…
…本作には「自己否定の言葉」と、それを救済する「他者の価値を認める言葉」が数々現れる。

「私は居ない方が良い」
「生まれない方が良かった」
「認めて貰えない人間は無価値」


これらの発言に対し、更に「存在価値を与える言葉」が並ぶ。
「お前がいてくれて良かった」
「私が(君の作品を)好きなのに、君がそれ(私が好きであること)を否定するのは間違ってるよ」

これを結末にするだけで一作が成り立ちそうな言葉の数々に、観客のほとんどが心地よさを感じたのではと思うのだが、…
…本作はそれを大胆にひっくり返す!

結果として信彦は、これらの善意を殺める。

今宮に対しては事実は曖昧だが、希に対するソレは「本人が死を望んでいる様」には一切見えぬ衝撃的なシーンで、それまで観客の目に映っていた2人の関係を突き崩す。
実際、信彦絡みの描写には全て病的妄想の可能性があって、事実関係には多様な解釈の余地を残すが、「他人の自己否定を否定し、存在価値を与える言葉を贈ることが必ずしも救済にならない」という怖さを感じた。

死にたい人には反ってNGワードで、…
…むしろ追い詰めることになる…この展開は驚きだった。サイコパスとも異なる雰囲気。

この徹底的な自己否定意識の根源は何か。児童虐待とも窺えるが決定的描写はない。編集のダメ出しは大きなショックだが、その後も漫画は描いている… 謎めく。

さて、弟パートの対比となる姉パート。

ここで思い浮かんだ事が2つある。
弟の凶行に対する…観客が思い浮かぶであろう思考への反証と、弟に宛てた一つの回答だ。

信彦の凶行には、まだ「個人の弱さ」を非難できる余地が多分にある。…
…そこまで背景を明示していないだけだろうが、観客に敢えて非難させる隙を残しているのかも。
翻って、姉・頼子の境遇は、徹底的に「個人の強さ」では全くどうにもならない苛烈さがあった。どぎつい家庭内レイプシーンもその極限を理解させるためか。

で、1つ思い浮かんだのは、弟パートで「当人の弱さを責める思考」を呼び込んでおいて、姉パートで、そんなこと言っても「徹底的に個人ではどうにもならない状況」があるでしょ?と突きつけているという解釈。観客の甘い反論をシャットアウトする意図?
…もう1つは、逆に「より過酷な境遇」でも立ち上がった「頼子の意思」を信彦に示すため…という解釈。

ただ、信彦を責めるだけでは本作で積み上げてきたものとは逆な気がする…悩ましい。苦境から逃れるには、何か頼るべきものが必要なのは確か。…
頼子の最後の選択を巡り、リスクと非難を囁く周囲の声の中、それでも頼子が「自分の意思」ですがった危ういノゾミ。人によっては、それは自死であっても良いのかも…自分の意思であるならば。

かなり迷走した…。脚本を改めて読んでみたい作品でした。
サマータイムマシン・ブルース

サマータイムマシン・ブルース

妄烈キネマレコード

ナビロフト(愛知県)

2017/08/10 (木) ~ 2017/08/13 (日)公演終了

満足度★★★★

"面白いこと"が全てに優先するコンパ的集団心理の妙。生産性のカケラもない馬鹿騒ぎっぷりがまさしく大学サークルの在り様を体現していて、本当に楽しくて面白くて…そして懐かしくて、愛おしくさえある。
歳食った人の方が沁みるんじゃないかな。ハイテンションの舞台を眺めつつ、私にもこんな時代があったと…頭の中ではSTMノスタルジーが展開していました。

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ネタバレBOX

(続き)

「研究をしないSF研」という設定が、SF要素をあくまでモチーフと割り切っている本作を象徴。
エンタメ性と意外性を最優先にしたダイナミックな展開に、役者陣が見事な触媒の役目を果たした。

定石の「元の時間に戻る」ことに拘らない大胆さも面白くて、とにかく繋がってればいい!的なパズル感が愉快。人間もリモコンと扱いが同じ!
過去は変わらない、未来は変えられない…説が印象深い形で使われ、照屋が救いの解釈を示すけど、元の説でも「人の努力」抜きで運命が決まるわけじゃないと思う。天は自ら助ける者を助く、かな。甲本の最後の発想は幼いけど、ほんのり安らぐ結末。

AB通すと、Wキャストで性格が結構変わっており、尚且つ微妙に人間関係に違いが生まれている感覚があって、パラレルワールドを思わせた。

年長キャラの照屋は、ABともに集団を見守る役割を果たして、他のハイテンションの動を受け止める…静のアクセントとなり、かっぱ伝説の語りや甲本を諭す等、見せ場多し。この重要キャラがABで一番色が異なる。
Aの松本さんが歳というNGワードに反応する等の人間らしさを残すのに対し、Bの藤さんは何か超然としたところがあった。自分のことはさておき、ただ集団を眺めて楽しみ・慈しむ雰囲気があり…なんというか…この部室の座敷童・守護神の様でした。カッパの頃からここに居て、25年後も実は居るんじゃないか…って気がしますね。童顔とのギャップも効いていました。

柴田も、Bの佐伯さんは「パピコをあげる」くだりで、甲本の今後に期待を抱かせる…なんか異性の心情が醸されていたが、Aの藤崎さんからは「脈無し」って空気が窺える。天真爛漫で同性の友達と話す様な屈託の無さが…良く動く表情から滲んでた。

伊藤は抑え気味の普通の娘なのに、AB共にクセ者役者の印象が強い役者が充てられ、キャスティングの妙を味わう。「カッパの首をかっぱらう」に対し…高木さんがマジウケ感あったのに対し、はらみつさんがジワジワうけてくる反応の違いが印象的。

甲本・タケジュンさんは、頭の血管が心配になるほどキレてましたが、最近各所でも見慣れていて安定のキレぶり。それとは一転して、Bのパピコ握りしめて嘆息する辺りは新鮮かつ良い芝居でした…好み。

新美・吉田さんはバッカスに引き続き…今年2度目の時間旅行。
一番ウケたのはBの「俺が行きたい時代はエロ時代だ」ってトコ(笑)
「君はこの世界の住人になれ」と…何か漫画か映画で聞いた様な台詞をナチュラルに吐いたりする性癖など、漫研出身としてはすごく共感する(笑)

小泉・坂口さんは派手さとダイナミックさが印象深いけど、一推しは…おそらく自分の観た回にだけ出現した…奇跡の「面接のバイト!」発言(笑)

曽我・森さんは、終始弄ばれ身悶えする怒涛の好演が光った。ユニセックス感のある彼ですが、…幾度もお姫様抱っこされる姿が目に焼き付いた(笑)

石松・ぴょんさんは、独特の価値観がその風貌にも相まって際立ちましたが、Bで丸椅子アートを完成させたのが印象深い。千秋楽では4つ積み重ねると豪語してたけど、どうなったのかな。

小暮・後藤さんはSF研の理性という立ち位置を終始クールに好演。一度切れるトコも見たかったが、タケジュンさんが全部持ってったね(笑)

田村・福田さんは、そのSF顔(笑)を活かし、未来感あふれる髪型でで未来人を演じましたが、口調が妙に昭和なのがウケる。色んなトコにギャップを作って楽しませてくれました。

結局、全員分語っちゃった。あ、ケチャ…

ケチャはええやろ(笑)

最後に…タイムマシーンの効果音が好き。古いエレベータを思わせる〆の音が特に。
憫笑姫 -Binshouki-

憫笑姫 -Binshouki-

壱劇屋

HEP HALL(大阪府)

2017/08/25 (金) ~ 2017/08/28 (月)公演終了

満足度★★★★★

お互いを想いやり、互いに成長してゆく姉妹の姿。徐々に仲間との絆が生まれる経過に胸が熱くなりました。五彩の神楽シリーズで、お衣装がダントツで好みでした。ラストシーンの姉の姿は本当にカッコ良くて「ヒーローは男性だけじゃない」と実感。大好きな西分さんのカッコ良い姿が見れて嬉しかったです!

モンクス・デライト

モンクス・デライト

劇団「放電家族」

G/Pit(愛知県)

2017/08/04 (金) ~ 2017/08/07 (月)公演終了

満足度★★★★

出てくる情報の全てを疑って掛かる必要がある…そんな緊張感に浸れる90分間。
ありとあらゆる先入観をミスリードに使い、片っ端から当初の人間関係をひっくり返してくる。シンプルだったはずの登場人物の相関図が…最後にはエライことになっている!
観る方もずっーと集中・緊張を余儀無くされるので大変。でも疲労感に見合う心地よい面白さ。
天野さんの優しさが垣間見えるバランスでしたね。

賊義賊 -Zokugizoku-

賊義賊 -Zokugizoku-

壱劇屋

HEP HALL(大阪府)

2017/09/22 (金) ~ 2017/09/25 (月)公演終了

満足度★★★★★

とにかく楽しい!!主人公がめちゃくちゃ可愛くて正義感が強くて、周りを取り巻くキャラも個性があって。お祭りみたいでカラフルな作品でした(*^^*)観終わった後にスッキリ笑顔になれる!元気を貰える!観劇初心者の方にも是非観ていただきたいです!可愛いは正義!

心踏音 -Shintouon-

心踏音 -Shintouon-

壱劇屋

HEP HALL(大阪府)

2017/10/27 (金) ~ 2017/10/30 (月)公演終了

満足度★★★★★

五彩の神楽シリーズで一番好きな作品で、一番泣いた作品です。台詞が無いからこそ、更に胸に刺さる物語。誰にでも大切な人が居て、誰にでも幸せを望む権利がある。毎回夫婦で観劇させていただいてますが、この作品を主人と観れたことが幸せでした。色んなことを深く深く考えるきっかけになりました。

とおのもののけやしき

とおのもののけやしき

AI・HALL

三重県文化会館(三重県)

2017/08/05 (土) ~ 2017/08/06 (日)公演終了

満足度★★★

ターゲットが子供なので展開はド直球だが、怪談のコンセプトに古道具への興味、両親との関係性、祖母の情愛を窺わせる要素が詰め込まれて盛り沢山。結果、怖いモノという雰囲気は薄まりましたが、その分とても楽しい仕上がりに。
そんな中、序盤の1ピースに過ぎませんでしたが、「死に対する子供の曖昧な理解」なんかはリアリティを感じて、私には印象的でした。
お話以外も…緻密な舞台美術、怪談に合わせた派手な小道具効果、そしてメリハリがあってこなれた役者の演技…と満足感が高い。更に、前列に居並ぶ子供達のリアクションまで含めて楽しかった。観客からツッコミが入るのって、こういう芝居ならではだよなぁ。

演技で一番好きだったのは、2歳しか違わない微妙な力関係を背景とした兄妹2人の会話と表情でした。

戰御史 -Ikusaonsi-

戰御史 -Ikusaonsi-

壱劇屋

HEP HALL(大阪府)

2017/11/24 (金) ~ 2017/11/27 (月)公演終了

満足度★★★★★

五彩の神楽シリーズのなかで一番壱劇屋さん色を感じました。物語を理解しようとするより全身で感じる!自分が好きなように受け止める!観る側に委ねてくれた作品でした。武器もカッコ良くて独特の世界観がたまらなく素敵でした(*^^*)

penalty killing

penalty killing

風琴工房

穂の国とよはし芸術劇場PLAT アートスペース(愛知県)

2017/07/29 (土) ~ 2017/07/30 (日)公演終了

満足度★★★★

アクション演劇を想像していました。いや、実際に颯爽たる偉丈夫たちが舞台にひしめき、アイスホッケーアクションを見せてくれますが、それは芝居後半…シーズン最終戦が始まるまで大胆にもお預けです。
しかし、そこに至るまでに延々と連ねる…氷上以外で見せる選手達の「激しい対話」が非常に濃密。
これこそが本作の核心に他ならない。

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ネタバレBOX

(続く)
プレーの技術論、精神論の壮絶な衝突。いや、精神論では…何か無理難題を精神だけで何とかしようとする暴論に聞こえるかな。鍛えられた肉体があり、スケーティングやスティック操作の物理的な技術があり、…その上でそれを支え、礎となる「精神」の在り方、心構えの技術論…と言うべきか。
猛烈なスピードと肉体の激突に耐える、氷上の格闘技と呼ばれるスポーツならではの深刻さと説得力。
DFトラのメンタルの話が一番グッと来た。苦悩し涙する役者の顔が印象的。

会話劇と評してもいいんじゃないかと思うぐらい、詰め込まれた監督・選手たちが交わす一連の言葉たちは、各々が一つの独立した話の山場…名シーンに匹敵する重みと盛り上がりがあり、…全体としては、一本の芝居というよりは長期連載・連続ドラマの総集編の趣きがありました。

試合への切替りのダンスは、本来は一つの見せ場なんだと思うのだけど、私としては、そこでやっと「ふぅ~」って息をつけた…ぐらいの、それまでの濃密な会話群でした。
試合が始まると、そこからは…各選手のそれまでの積み重ねの総括として、それまでの苦悩と想いをプレーに表す形式となり、これがまた全選手分あるというのが、選手への愛を感じる構成でした。

若干、難を感じたのは、この試合が終盤まで0-3で負けてて、…それを一気にひっくり返す展開になること。

もちろん、その契機となる采配(試合中で異例のセット変更)あっての展開なんだけど、あまりに短時間でアッサリ追いついたかに見えたので…折角のここぞという場面なのに…かえって安っぽさを感じてしまった。…ゲームは点を交互に取る方が盛り上がる気がするし、その度ごとに采配の妙があった方が面白いのに…と、その場では思った。

ただ、0-3からの追い上げは…実話をモデルにしている節があり、アイスホッケーファンには堪えられない展開なんだろう…と後で納得。作意を楽しみ尽くすには、受け手も相応の背景知識が必要なんだねぇ…と改めて思ったよ。

何気ないところに、実はホッケーファンなら唸る細工が、もっとあったかもね。

そういう意味では、特有の基礎知識を、前説でしっかり与えてくれる構成は重要だった。
荒人神 -Arabitokami-【2018年6-7月wordless殺陣芝居シリーズで東名阪ツアー決定!】

荒人神 -Arabitokami-【2018年6-7月wordless殺陣芝居シリーズで東名阪ツアー決定!】

壱劇屋

HEP HALL(大阪府)

2017/12/22 (金) ~ 2017/12/25 (月)公演終了

満足度★★★★★

5ヶ月の集大成でした。
楽しかったー!!
複数回観たのですが、話が分かっていても叫びそうになるし、泣いていました。
殺陣も凄かったです。アクションモブの方達の動きも凄かった。
楽しい5ヶ月を過ごせました。

つぐない

つぐない

劇団あおきりみかん

G/PIT(愛知県)

2017/07/06 (木) ~ 2017/07/17 (月)公演終了

満足度★★★★★

久し振りに…涙をこぼした。涙ぐむことはよくある。ボロボロ泣いた芝居もあった。
でも、今回は… つーっと一雫落ちた。この意味を考えてみたいと思った。
とりあえず、あおきりみかんのマイベスト更新。

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ネタバレBOX

償わなければならない女が…すがる様に訪れた教会で出会った男。直感に導かれ始まった対話が本作の主軸。
彼女は…自らを「罪悪感のない女」と悪びれずに称し、生い立ちを語り、ロジカルに罪悪感と償いの必然性を探る…陽気で求道的なサイコパスを思わせた。
むしろ無理解に「償い」を迫る周囲に嫌悪感を覚えたこともあり、この序盤の展開で「おおおっ、どこへ向かって行くんだ、この話は…」ってワクワクが止まらなかったのを覚えています。(周りの感想を聞く限り、ここがツボにハマった人は少ない様ですが笑)

ところがどっこい本作は、私がそこまでで感じた期待感とは異なる…意外な方向に舵を切った。

「サイコミステリー」だと思っています…それもかなり洗練された。
仕組まれる数多のミスリード…その最たるものが「彼女自身の全ての記憶と発言」という大胆さ。
事実に反して、彼女の発言・行動の全てに掛かっていた自己否定のバイアス。
その果てに、逆に周囲に「罪悪感がない」と映る構図が巧妙。

実際、元彼・貴大は「美和の罪悪感」を最初から主張していたのにも関わらず、私にはそれが思い込みにしか見えない…そのくらいギャップがあったのに、登場人物と起こる事象のピースを必然性を伴ってキッチリ嵌め込んでいくミステリーとしての心地良さがありました。
「やられた~」という意外性と納得感。

そして、本作が只のミステリーで終わらなかったところが、…その話のピースたちの接着剤に、…「罪の意識」、自滅に誘う「過剰な献身」等の人間の根源的な命題を使ったところ。

ミステリーが、とても深淵な人間ドラマになっていった。

最終的に、同じく深い罪悪感に苛まれていた男の物語を糾合して、…話は「ミステリーの謎解き」から「真に罪を償う方法とは…」という命題に昇華していく。

安易な免罪符たる「償いへの誘惑」に抗う葛藤を…みっともない人間臭さで体現してみせた男と神父の対峙… あそこの男・松井真人さんの芝居がホント好きです。
総じて、巨大な罪悪感が「本音のぶつけ合い」を妨げた悪循環の悲劇。その末に「贖罪の献身」ではなく、「徹底的な対話」こそが真の償いであると感じさせました。

…そこだけ言うと、ごくありきたりのことなんだけど、結局、人の関係はそこに尽きるのね。
…普通のことこそが難しい。

至った結論ではなく、そこに至るまでの2人の苦悩と過程こそ、本作の核心なんでしょう。
凄まじい苦難を伴うことは想像に難くないですが、彼女の…これから始まる「真の償い」を予感させるエンディングが胸を熱くさせました。
人形の家

人形の家

第七劇場

三重県文化会館(三重県)

2017/07/16 (日) ~ 2017/07/17 (月)公演終了

満足度★★★★

海外の名作戯曲を今、新たに観せてくれる機会がありがたい。
しかも、現代の空気もほのかに感じさせる演出。

たいへん耳の痛い後味のお話でした。

Table Talk

Table Talk

試験管ベビー

千種文化小劇場(愛知県)

2017/07/07 (金) ~ 2017/07/09 (日)公演終了

満足度★★★★

タイトルから硬派な討論芝居を想像していましたが…ゴメンなさい、嘘付きました…試験管ベビーでそんなことあり得ないですね(笑
でも、円卓会議なんてホンのちょっぴりで、ほぼ井戸端会議ってのは想像できなかったです(笑)
ま、会議は下準備と根回しがあってこそ…という側面もありますがね。

以降はネタバレboxへ

ネタバレBOX

さて「革命で活躍した英雄達」の後日談的な構成は、ちょっとニヤリ。大学生の頃に銀英伝とかハマったクチなもんで。
パンフに濃密に籠められた設定…促されるまま開演前に…読んで本当に良かった。設定の仕込み無しに芝居だけ見てしまうと、正直、バカばっかだから(笑

過去の活躍の実績に裏打ちされてこそ、このバカぶりが活きるし、微笑ましい。どんなに偉業を成しても、仲間内じゃ、やっぱバカやるものなのよね。…同人誌的な楽しみを味わいました。

笑いとしては、ボッテガ王のなんちゃって言語のあれこれ…、ハイランダー・スミスの炸裂する下ネタの数々が痛快。

そして、情けなさを極めつくしたガリガリ君こと宰相モンクオーレが一推しでした。
これが、後世の歴史家にこそ評価された"偉人"というギャップが素晴らしい、大絶賛​。

そんな風にひたすら政治をコケにしまくったコメディ展開の中、最後の最後に、革命の暗部が首をもたげたのは良い仕込みでしたね。伏線もあったし。
そこで、素人に勢い余って本質を諭されるとこまでは良い…うん。

でも、最後はミッソーニ王の思い付きで大役を若者に丸投げした様にしか見えなくて。実際には、もっと周りがケアするんだろう…と想像はできるんだけど、それをもっと匂わすように描いて欲しかったかな。
そこすら風刺であるなら、それはそれでも良いかもしれないけど、それじゃパンフで積み重ねた設定が台無しなので、それはきっと無いよね、うん。そう信じたい。
画龍点睛を欠いた感が最後の最後に出ちゃったのが惜しかった。
踊る!惑星歌謡ショー

踊る!惑星歌謡ショー

右脳中島オーボラの本妻

七ツ寺共同スタジオ(愛知県)

2017/07/08 (土) ~ 2017/07/09 (日)公演終了

満足度★★★★

これを「歌謡ショー」と表したセンスに脱帽。本劇団の特徴でもある「意味を問わず、音の関連だけで無限に繋がる言葉の連鎖」…この雨の様に降り注ぐ言葉たちには、まずは…まさしく音楽でも聴くかの様に、素直に身を委ねてみるのが良いね。
そして、湧き出てくる無意味なセリフが不意にツボを突いてきたりする。それに出会えたら、ここに相性が良い証拠だ。観てると不思議にニヤニヤしてきちゃうんだ、どうしたことだ(笑

そうして身を委ねつつ、もし何か思い浮かぶ「解釈」が頭に浮かべば、それもまた良し。
無作為の様に降り注ぐ言葉の奔流は、観客の脳内に独自の創作性を呼び起こす。
ゲームの様に意味を構築できるか楽しむのもよし。こんなに鑑賞自由度のある芝居は、東海地方ではココでしか観れないと思う。

以降はネタバレboxへ

ネタバレBOX

(続き)
今回も言葉遊びの趣向が冴えて、意味不明の命名(メイド探偵メビウス6ミリロング、部屋干し探偵…)や、物理的な行為に転用された「臍で茶を湧かす」とか堪らん。

ネタもふんだん、シベリアン超特急とか、特撮系CMアイキャッチとか、Jリーグカレーとか…体当たり感が強くて好きだなぁ。
犬?からロボットへ変形したものの、次第に負け犬に堕ちていくいばさんとかも愉快。
仕込みなのかトラブルなのか分からないけど、山本さんの「ハガキが読めません」もツボでした。

さて迷走タイムに入ろう(笑

今回「太陽系」と「家族」を掛けてますが…、太陽系は一体の様でいて運行(公転周期は)はバラバラ…、でも引力という絆で繋がってる。太陽(母)には決して近づけず、必要すら実感できないこともあるが、…結局は熱と光で常に恩恵を受けている。

この家族・親子にもなぞらえた感じが、個と全の有機的な関係、半独立・半従属な繋がりを思い起こさせました。皆が互いの部分であり、そして環境でもある… との趣旨のセリフが印象的。…ここら辺は、まだいつものよりイメージ湧きやすい。

でも、正しい終焉、終焉を止める、輪廻、再生、好奇心の弊害(?)辺りになってくると、お?お?お?…ってなもんで、終盤の「かごめかごめ」も元々が多義性の塊みたいなもんだし…
…そして何度となく使われる相川七瀬の「夢見る少女じゃいられない」とのリンクまで考えると、散発的に浮かぶイメージを頭の中で統括しきれず…
今回も降参orz
…ですね、やっぱり(笑)

台本を読み込んでみたい劇団の筆頭だよねぇ。
散歩する侵略者

散歩する侵略者

イキウメ

ABCホール (大阪府)

2017/11/23 (木) ~ 2017/11/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

すごかった。
言葉で言い表せない。
少しこわかった。
一度しか見れなかったので、もう一度見たかったです。

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