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劇団サンカヨウ
スタジオ空洞(東京都)
2024/12/28 (土) ~ 2024/12/29 (日)公演終了

て
ハイバイ
本多劇場(東京都)
2024/12/19 (木) ~ 2024/12/29 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/12/21 (土) 19:00
拝見できてよかった。
重めの内容かと思ったら、いや重めではあるんだけどそれを軽やかにある種テクニカルにそして細やかに描いていて引き込まれた。笑うどころではない切実な話のはずなのに、本当に面白かった。以前の演出がどんなだったか観てみたくなった。

はんなま砦は夜更けまで
大統領師匠
駅前劇場(東京都)
2024/12/04 (水) ~ 2024/12/08 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/12/05 (木) 19:00
不穏なラストを含め、めちゃ面白かった。
中世ヨーロッパっぽい雰囲気のファンタジーかと思えば、まったく異なる世界観の枠組が見えてくる。奇想に溢れた物語、愛すべき登場人物たち、意表をつくガジェット、さまざまな仕掛け。細部まで作り込まれ、ついリピートしたくなるような作品だった。

奇ッ怪 小泉八雲から聞いた話
イキウメ
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2024/08/09 (金) ~ 2024/09/01 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/08/17 (土) 18:00
ナビにも出てこない山あいの旅館で交わされるいくつかの怪談話と現実の事件の奇妙な交錯。客席もその不穏で妖しい闇に取り込まれ、息を呑んで物語に没頭した。

朝日のような夕日をつれて2024
サードステージ
紀伊國屋ホール(東京都)
2024/08/11 (日) ~ 2024/09/01 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/08/12 (月) 19:00
思い入れの強い演目をこれまでとガラリと変わったキャストで上演するということで、楽しみにしていた甲斐のあるインパクトだった。
怒涛の物語性とさまじまな寓意、何よりそこに人間がいるという感慨が観終わったあと胸に残った。

ミセスフィクションズのファッションウィーク
Mrs.fictions
駅前劇場(東京都)
2024/08/08 (木) ~ 2024/08/12 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/08/08 (木) 19:00
それぞれテイストの異なる3つの作品を「ファッション」をテーマにつないだ約130分。3団体ともに笑い多めだけどテイストはそれぞれ違って、キュートだったり不穏だったり切なかったり。
3つの短編だけでなく全体の構成や美術、グッズ展開に至るまで「ファッション」へのこだわりを感じさせて楽しい。
そして自分はやっぱりMrs.fictionsが好きなんだなと改めて思った。

かわいいチャージ’24
人間嫌い
シアター711(東京都)
2024/07/24 (水) ~ 2024/07/28 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/07/28 (日) 12:00
「可愛い」ということに対する登場人物それぞれの思いが切実で、観ていて身につまされた。特に鈴菜ちゃんの気持ちはとてもよくわかるけど、同時に歳を重ねてからの方が敬遠してたフリルやレースも着たければ着られるかもしれない、などと思った。
男の人はこの作品を観てどう思うのか、などということも気になったりした。

蚕は桑の夢を見る
劇団番町ボーイズ☆
CBGKシブゲキ!!(東京都)
2024/07/25 (木) ~ 2024/08/04 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/07/27 (土) 17:00
旧約聖書マカバイ記にある7人兄弟の殉教の逸話から始まり、近代日本の寒村らしき背景の中で閉塞的な家父長制を寓話的に描いていく。
魅力的なキャスト7人が兄弟間の軋轢と愛情を緊張感たっぷりに演じて観るものを惹きつけた。

イリクラ2024 〜Iridescent Clouds〜
カガミ想馬プロデュース
六行会ホール(東京都)
2024/07/18 (木) ~ 2024/07/21 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/07/20 (土) 12:00
デパート屋上でのヒーローショーの練習風景から始まる物語は、ツッコミどころと笑い多めの前半から意外な人々の過去が明らかになる後半へとつながり、熱い展開の終盤ではグッときてしまってちょっと泣いた。
ミュージカル仕立てで小気味のいい演出家、キャストも皆さんハマり役だった。

流れんな
iaku
ザ・スズナリ(東京都)
2024/07/11 (木) ~ 2024/07/21 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/07/14 (日) 18:00
ジェットコースターのような怒涛の会話劇。親しい者同士ならではの遠慮のない言葉のやり取りで、家族、病気、自責の念、恋愛、公害、地域活性化、企業の内情、それぞれの抱える問題とエゴがすれ違いながら互いの胸を刺す。それでも底にあるのは憎しみではない温かい何かなのだ、と。

神話、夜の果ての
serial number(風琴工房改め)
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2024/07/05 (金) ~ 2024/07/14 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/07/14 (日) 14:00
カルト二世の壮絶な生い立ちと罪。国選弁護士と拘置所の嘱託精神科医のやり取りから見えてくる物語と、彼の内面(?)での会話と。当事者だけでなくそれを巡る人々の物語でもあった。センセーショナルな題材とも言えそうだが、抑制の効いた緊張感で見応えあった。

12人の怒れるひとびと!
OuBaiTo-Ri
東中野バニラスタジオ(Vanilla Studio)(東京都)
2024/12/18 (水) ~ 2024/12/22 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/12/21 (土) 13:00
吉成3号はあのガタイ・風貌ゆえ今までで一番威圧感があり、6号から「次にやったら俺が相手だ」と凄まれて尻尾を巻くのに違和感があったが、あれは「弱い犬ほどよく吠える」の典型で相手が本気で怒っているのを察して本来の「弱さ」が出たのではないか?と帰路に気付いた。
いやホント、ここの3号はいろんなタイプがあるなぁ。
また、前日に楽園王「授業」で自分の思い込みから教授の言うことを理解できない/理解しようとしない生徒を観ており、両者に通ずるモノがあるような気がしたりも。
ところで「陪審員制度のある日本」という設定は良いとして、見取図が何で英語表記なの?と oubaitori企画版4回目にして気付く。あれは「鉄道」「寝室」の方が良いのでは?(笑)

春鶯囀
Office8次元
シアター風姿花伝(東京都)
2024/07/11 (木) ~ 2024/07/15 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/07/13 (土) 18:00
仄暗くヒリヒリするほど美しい舞台。小説と異なる部分が不思議なくらいしっくり胸に落ちた。鳥たちの場面により芸道という題材の重みが増し、原作で語られないある「真相」により登場人物の胸のうちの陰影が増した。細やかで濃密な約2時間、瞬きも惜しんで夢中で見入った。

君がくれたラブストーリー2024
シベリア少女鉄道
赤坂RED/THEATER(東京都)
2024/10/30 (水) ~ 2024/11/10 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
(笑えた度)5(今感)4(完成度)5
見ていなかったので再演お邪魔しました。
安定の完成度。鬼の構成力。
一連のこれとかあれを構築してこれだけの完成度で仕上げる
変態的な熱意と努力に涙が止まりません。
今年のM−1の決勝で、審査員のノンスタイル石田氏が
トム・ブラウンを評して、
普通の漫才では笑えなくなってしまった人を
救済するための避難所的な言い方をしていたけれど、
シベ少はまさにそんな感じ。お笑いでも
ナンセンス喜劇でもなく、
あえていうと「シベ少」というジャンルであり、
間違いなく現代演劇界の極北に位置し、唯一無二なのだが、
知らない人は全く知らない。それでいいのです。
それがいいのです。アートの極北って、そんな感じですよ。きっと。
これ以上人が殺到して、チケット取れなくなっても困るし。
最初に見たのは、王子小劇場、笑ってもいいと思うの再演なので、
随分昔ですが、私的には
初めて見たシベ少で受けた衝撃を超える観劇体験は未だに
ありません。もう20年も経ったのか、という感慨とともに。

女子と算数
NICE STALKER
ザ・スズナリ(東京都)
2024/12/25 (水) ~ 2024/12/29 (日)公演終了

中国神話の世界
カプセル兵団
三鷹Ri劇場(旧 三鷹RIスタジオ)(東京都)
2024/12/27 (金) ~ 2024/12/29 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
面白い、お薦め。
ギリシャ、北欧、インドの神話は何となくイメージ出来るが、中国神話は馴染みがなく興味があった。その痒いところに手が届くような説明から始まる。少しネタバレするが、中国では 或る人物のせいで 非科学的なことを記録、いわゆる文献にする風潮がなかったらしい。もう一つが、人が超常の力を得て仙人に成るとか、または実在した偉人を神格化させる傾向にあり、非科学・伝承的な類の神話は広まらなかった と。
本公演では、「天地創造」を含む13物語をナレーションで繋ぎながら、実に壮大な世界観を描き出す。勿論 朗読劇ならではの魅力、登場する者・物・モノなどの姿・形そして情況を観客に想像させる。そして本編を離れ一発芸や面白ネタといった別編?を挿入し面白可笑しく楽しませる。その本編と別編の絶妙な切り替わりが巧い。しかも本編の醍醐味である中国神話が印象深く紡がれ、神話から人間の世界へ…そう中国における創世記のようなものが立ち上がってくる面白さ。
観(聴き)応え十分。
(上演時間2時間10分 休憩なし)

中国神話の世界
カプセル兵団
三鷹Ri劇場(旧 三鷹RIスタジオ)(東京都)
2024/12/27 (金) ~ 2024/12/29 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
面白かったです!!
もっといろいろ(漫画とかアニメとかゲームとか特撮とか)知っていると更に笑えると思いますが、知らなくても大丈夫。ノリで笑ってしまえます。
聞いたことがあるような神様の話や、日本にはちょっと違って伝えられたのかなと言う感じの昔話など、みなさんの熱演もあって楽しかったです。

女子と算数
NICE STALKER
ザ・スズナリ(東京都)
2024/12/25 (水) ~ 2024/12/29 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
インフルエンザで主役の男優始め数名の降板が出ながらも等身大パネルを駆使した「女子と算数 段ボール彼氏ver.」を拝見、今付き合っている人が本当に運命の人なのか、タイムスリップと数学で証明しようとするカップルをコミカルに描く休憩無し約2時間。この団体を観るのは3、4度目位ですが、毎回軽妙なタッチで楽しい時間をくださいます。

女子と算数
NICE STALKER
ザ・スズナリ(東京都)
2024/12/25 (水) ~ 2024/12/29 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
インフルで4人も降板しているのに
130分間の公演をやり遂げているのがすごい。
ダンボール彼氏バージョンなので序盤は少しだけ会話の掛け合い?が気になったが変わった演出だと思えば
逆に面白い設定だなと思えた。
中盤以降から動きのある演技になって
ダンボール彼氏が全く気にならなくなった。
急遽、代役の代役で1人2役になった梶川さんも
全く違和感がなくあの短期間で完璧な演技だった。
カーテンコールで少し泣きそうになった。
来年も観たいな。

デウス・エクス・マキナ 〜完璧な首相〜
げんこつ団
小劇場 楽園(東京都)
2024/11/13 (水) ~ 2024/11/17 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
(笑えた度)4(今感)3(完成度)4
本当に楽しませてもらった。幸せな時間だった。
ベテランの味がある。
演劇についての話である点も胸熱だ。
ナンセンス。
いい響きである。
ナンセンスについて、
愛を持って語りたいが、今はナンセンス愛を
口にする人々もめっきり減ってきた気がしている。
80年代後半にナンセンスをやっていた少しだけ
顔見知りだった人々(先輩方ね)は
就職したり蒸発したりで次々と消えていった。
静かな演劇ブームが来て、居心地の悪さを感じていた。
そんなバブルが弾け飛んだ直後の90年代初頭から
この劇団が30年続いているというのはまさに偉業であり
心から敬意を表したい。