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Shuttered Guy

Shuttered Guy

梅棒

福岡国際会議場 メインホール(福岡県)

2018/04/12 (木) ~ 2018/04/13 (金)公演終了

満足度★★★★

1月に購入は2列目の良席にて、楽しんできました。(送別会第一弾欠席、ごめんなさい)

歌詞にのせてダンスでストーリーをすすめていきますが、お客さんとのイベントシーンと後半のゆるキャラが話し出すところは必然で台詞が入ります。笑いました。

カーテンコールも5、6回あったかな。
いつもながら、ダンスと照明が派手で盛り上がってました。

can’t stop fallin’ in love
雰囲気のあるダンスで涙がポロリです。

隣の芝生も。

隣の芝生も。

MONO

J:COM北九州芸術劇場 小劇場(福岡県)

2018/04/07 (土) ~ 2018/04/08 (日)公演終了

満足度★★★

座席について、舞台を観察してましたら、床に円形の切り口発見。珍しくお盆なんだなあと思ってましたら、最初の暗転にて上下両側の壁にも回転がありました。このため、座席近くまで装置が迫っていたのですね。

暴力団脱会から探偵会社に転向の元組長と元構成員、お隣の事務所は創作スタンプ店。
資金集めで行方不明になったスタンプ店店主が、元組長を狙うヒットマンとして戻ってくる。店主にそんなことできるはずもなく。

終盤に判明しますが、依頼主はビルのオーナーである元組長の兄貴分だった。

探偵会社とスタンプ店を往き来するなかで人間関係ができてきますが、裏のことを表の者がしらなくていいこともあるのです。

現っ、

現っ、

中野坂上デーモンズ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2018/04/04 (水) ~ 2018/04/08 (日)公演終了

満足度★★★★

新しい試みの作品に出会え、楽しく観劇しました。

ネタバレBOX

一つの世界に対する同一思考の人物を次元の異なるもう一つの世界を創り、ミラーリングしているかのように高速で、無機質に描いた「静」の世界を表現した前半のシーン、そこから、いろいろな次元へと移動できるゾーンの出現による、別次元からの侵入した女性の登場と更に別次元からの男性の登場、そのゾーンにすべての世界が取り込まれたかのように融合された新たな次元の出現、「静」から「動」への転換
ここからの展開に期待が大きかっただけに、わりと平凡に小さな世界に収まってしまったことは残念でした。
別次元の女性の出現には伏線と感じられる場面もあり、異なる次元からの人物がもっと活かされ、同一の動きをしていた二つの次元の人物とのかかわりなど、斬新な展開となれば、、との思いが膨らみました。

独特の世界観を持っている劇団と思いますので、次回も楽しみです。
Farewell(フェアウェル)

Farewell(フェアウェル)

松本紀保プロデュース

サンモールスタジオ(東京都)

2018/04/06 (金) ~ 2018/04/15 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/04/15 (日)

別れた夫婦を軸に進んでいく物語。前半は昼メロでも見ているかのような展開。松本紀保さんの佇まいも昼メロ感に拍車をかける。このままメロウな雰囲気でいってほしくないな~と思ってたら、中盤からはテンポが良くなり、それぞれの役者さんたちの個性も発揮させる演出になってきたので引き込まれ始めた。後半にいくにつれて物語の時間軸を過去に遡ったりとして、夫婦の良かった時間、ズレていってしまった時間をうまく見せながらクライマックスにいったと思う。最後の松本さんの鬼気迫る独白シーンは凄くよかった。1人の女性の生きていく上での葛藤を見事に吐露していた。悲しくなった。。最後の最後に最悪の展開に陥ってしまったし・・・やりきれなかった。。。
役者さんたちはみな見事!とくに異儀田さん、やっぱ好きだわ~

砦

トム・プロジェクト

シアターX(東京都)

2018/04/10 (火) ~ 2018/04/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

再演歓迎。告知をみた時から観るぞと決め、予定通り観劇できた。予想通り(と言うと低評価のようだがさにあらず)見応えあった。伊達に年輪重ねていない村井国雄と藤田弓子の夫婦に見入り、芝居に入り込んだ。若手三人(原田、滝沢、浅井)が複数役及び三位一体の語り部として「夫婦の芝居」部分を進め盛り立てるべく走り回るという構図は理にかなっていた。
ダム建設反対闘争と聞いて隔世の感がよぎるのは、お上の計画が間違っていたと結論付けたことのない国では、お上に楯突くことの罪、不実行で不利益を被る人への罪、無駄を行う事の罪、それらが立ち塞がって正論も掻き消されてしまう。その現代の空気の中にこの手の話を持ち込む場合の常套が幾つかあるやに思うが、この舞台は夫婦を描き、二人の間にはあったかも知れない「罪」には触れても、社会に対してはブレなかった生きた軌跡を、ブレずに描き切っていた。
物事の正解不正解を出すのは(頭の作業としては)簡単だがこの夫婦の十年以上にわたる闘い即ち二人の存在が、辛うじて短絡な結論に甘んじようとする我々をとどめ得た事を、胸に刻めと芝居は言っているようでもある。

露出狂

露出狂

アカズノマ

ABCホール (大阪府)

2018/04/12 (木) ~ 2018/04/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

ぶっ飛びの中屋敷さんの脚本
七味まゆ味さんの演出
セリフも展開もキレキレのイケイケで凄く面白かった!

女優陣の弾け過ぎた突き抜けた演技に圧倒されました
早口なセリフ回しで聞き取りにくい言葉もありましたが
それを吹き飛ばすような演技!
最後まで惹き込まれました

中でも私はあまり見たことのない役者さん
長尾友里さんのパンチのある演技がインパクト大!

流石の深谷由梨香さん(柿喰う客)の暴走モード!
出演者も苦笑いするほどキレキレの演技(^'^)

そして主宰者である石塚朱莉さん(NMB48)
以前に悪い芝居で観たときにも印象的な演技で
やるとは期待はしていましたがそれ以上のお芝居
アイドルの旗揚げ公演でここまでやりきるとは!

「露出狂」は柿の時に2回ぐらい見ましたが
アイドル要素なども盛り込まれていてまた違った楽しさでした!
これから益々楽しみな劇団

露出狂

露出狂

アカズノマ

ABCホール (大阪府)

2018/04/12 (木) ~ 2018/04/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

楽しすぎて、しばらく露出狂ロスになりそう。特にメンヘラ比留の台詞と表情が頭から離れません。柿喰う客のベテランを始め、力のある役者さんが揃っていたと思います。

二ツ巴-Futatsudomoe-<舞台写真公開中!>

二ツ巴-Futatsudomoe-<舞台写真公開中!>

壱劇屋

ABCホール (大阪府)

2018/04/06 (金) ~ 2018/04/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

2組の父娘のお話とありましたが、私には3組の父娘のお話に見えました。立場や境遇は違えど、父が娘を想う気持ちは同じ。娘を想う気持ちがわかるからこそ、見え隠れする父の感情のリンク。台詞なしで感情の動きがわかる壱劇屋ワードレス殺陣芝居は素晴らしい。
また、今回は水と戦う、弓矢と戦う、という殺陣があり。この面白い演出、発想は壱劇屋というパフォーマンス集団だからこその魅せ方だったと思います。

二ツ巴-Futatsudomoe-<舞台写真公開中!>

二ツ巴-Futatsudomoe-<舞台写真公開中!>

壱劇屋

ABCホール (大阪府)

2018/04/06 (金) ~ 2018/04/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

迫力がすごい、演者の動きがカッコいい、ストーリー性もいい

つまり観ることができて幸せ!

妄想先生

妄想先生

プレオム劇

ザ・スズナリ(東京都)

2018/04/13 (金) ~ 2018/04/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

優しい作風で、中島さん作品としてはちょっとペーソス多め?春シーズンの作品で、時期的にもぴったりな感じ。

「ハムレットマシーン」フェスティバル

「ハムレットマシーン」フェスティバル

die pratze

d-倉庫(東京都)

2018/04/04 (水) ~ 2018/04/22 (日)公演終了

満足度★★★★

第一弾=サイマル演劇団、隣屋を観劇。
表現というものは自由である。それを味わえば良い、と言えばそれで良いのだろうが・・10団体の競演となると、題材について知らない事が不足に思われて来る。通常なら観ている内に原作?を知るという事になるのだろうが、今回の題材では、果たしてどうだろうか・・そんな事を思った。
今回全てを見られないが、一つでも多く観たいし、観たいと思わせる中毒性が企画そのものにある。

山の上のHOTEL・別館~2018~

山の上のHOTEL・別館~2018~

劇団カンタービレ

ウッディシアター中目黒(東京都)

2018/04/13 (金) ~ 2018/04/16 (月)公演終了

満足度★★★★

まずはセットがていねいに作られていてほっとしました(ホテルと言うよりはペンションくらいの感じでしたが)。観る方も想像力を駆使して観劇すると言う公演もありますが、ないものをあると思って観るのもけっこう大変だったりするので。そして期待したように、ナイフが動きぬいぐるみが飛び、スプーンは曲げられ笑えましたが、話の途中に出て来る重い話とラストの意外な収束にほろりとしました。

Z-Studio  ~ゾンビ映画は愛を育む~

Z-Studio ~ゾンビ映画は愛を育む~

スズキプロジェクトバージョンファイブ

小劇場B1(東京都)

2018/04/13 (金) ~ 2018/04/22 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/04/13 (金) 19:00

2045年、ゾンビ映画を撮影していた面々が体験する思わぬ出来事……。
コメフェス参加などで培ってきた力はホンモノ、単なるお笑いだけではなくきちんとテーマも持った良作。
問題解決後の2ステップが「あ、それね」なのは珠に疵だがそこまでの出来に免じて片目を瞑るか。

なお、開場が少し遅れたが、定刻にきちんと「只今開場時刻となりましたが機材トラブルにより少し遅れさせていただきます、大変申し訳ございません」とアナウンスし、その後も度々告知・謝罪したのは適切で、トラブル解消後にすぐ入場できるよう列を作り、待っている客の気を紛らわせるべく物販説明をしたのもグッジョブ。

ネタバレBOX

ただのゾンビものコメディにとどまらず、社会的(?)要素を2つ組み込んだのはアッパレ。
ゾンビ化の原因(の1つ)に食品添加物が挙げられており、今から四半世紀余も先なら添加物もヤバいことになっているかもしれず、そんなことにならなければいいな、と。
また、「ゾンビ状態から回復させるにはアツくなるものを思い出させる」ということからゾンビ化とうのはディスコミュニケーション傾向の隠喩で、相手のことを考えて興味を持っているものを会話のきっかけにするという解決法の1つの提案では?とも思える。
さらにコミュ障気味の恵木がゾンビにはなっていなかった、というのは冒頭の「助かるためにゾンビのふりをする」と対応するのではなかろうか?

問題が解決したあとの「この内容を映画に……」は定番だし、さらにラストの一件落着かと思いきやまだもう一つの要素が、というのもありがちではあるが食品添加物禍を思い出させて終わるのでアリかな、とも。
最後の炎

最後の炎

文学座

文学座アトリエ(東京都)

2018/04/14 (土) ~ 2018/04/28 (土)公演終了

 観ながら聴きながら頭をフル回転させてオーディエンス側が
各々のイメージを想起し膨らませてゆくことを強く求められる戯曲。

 惹きつけられる場面もありスマートな演出だが、意気込みが
盆に乗って空回りして一本調子になっている感は否めず、
次々と解き放たれ押し寄せるコトバ(特に、「私たち」のセリフ)の波に
対してイメージが追いついていかないところもあり、観慣れていないと
2時間強の上演時間の間しばしば襲ってくる睡魔と格闘せざるを得なくなる
スタイルの、でも、言葉に鋭敏な役者さんなどは気に入りそうな作品
(より深く鑑賞するにはリピート観劇が必要なタイプの作品。
現在芸劇ウエストで公演中の『Photo.51』も、劇構造や
戯曲のたち上げ方など同様の印象あり、フィーリングや感覚的に
ではなくきちんと鑑賞するためには最低限高校レベルの化学、生物学の
知識をもって臨むことが大前提となっている点を別にしても)。

 盆が終始廻る仕掛けは同じで面白いが、視点が逆転する豊洲の劇場で
上演中の作品群とは対極に位置する作品。

春の花びら3回転!!

春の花びら3回転!!

チームまん○(まんまる)

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2018/04/11 (水) ~ 2018/04/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

下ネタも満載しつつ和やかな前説からの本番突入。
思っていたよりも下ネタが前面に出る訳ではなく見ているとどれもこれも涙をポロリとさせるいいはなしの三本立てでした。
直接的な感じじゃなく小学高学年、中学生がゲラゲラ笑い合う下ネタなのでいやらしい雰囲気や不快感はないと思います。
幕間の背伸びや空調の調整を促すのはとても優しく感じました。

山の上のHOTEL・別館~2018~

山の上のHOTEL・別館~2018~

劇団カンタービレ

ウッディシアター中目黒(東京都)

2018/04/13 (金) ~ 2018/04/16 (月)公演終了

満足度★★★★★

カンタービレさんらしいコメディタッチに、なかなか重いテーマを放り込んで来た問題作!でした。お芝居としても面白かったしとっても楽しめましたし、何より心に響く意外なラストは予想外で驚かされました。再演というだけの素敵なストーリーでしたね。

組曲~touch 2 you~

組曲~touch 2 you~

touch my brassiere? company

上野ストアハウス(東京都)

2018/04/13 (金) ~ 2018/04/15 (日)公演終了

そんなヤクザ、いるわけねえじゃないか!

他の登場人物も作演出家が操作するゲームキャラのようだった。

春の花びら3回転!!

春の花びら3回転!!

チームまん○(まんまる)

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2018/04/11 (水) ~ 2018/04/15 (日)公演終了

満足度★★★★

オムニバス3短編で、共通テーマが”下ネタ”ということらしい。もっとも下ネタというよりは、身の上・身の下相談という「人間」観察したような物語で、笑いの中に感情_その悲喜交々が紡がれている。タイトルはもちろん通俗性を意味しているのだろう。
(上演時間2時間強)

ネタバレBOX

基本は全て素舞台。物語によって小道具(Box椅子)が運び込まれる。3つの話の間に1~2分のリラックスタイム(単に少し体を動かすだけ)がある。

3つの話(タイトル)は次のとおり。
①「おめこ星」
人付き合いが苦手なサラリーマン、それが電子機器(スマートフォンか?)で検索・調査をさせているうちに、頼りきってしまう。一方、電子機器も男に彼氏のような感情を抱きだし…という物理的には非現実的であるが、人間心理の悲哀、狂気、恐怖が観える。そして生身の彼女との関係が絡んで嫉妬、懐疑という機械が人間並みの感情を抱き…。

②「じ まんげ~自慢気~」
もっぱら男性が持っているであろうアダルトDVDの所在、その隠蔽方法に観る男女の駆け引きを面白可笑しく描く。その男女は「母と息子」という親子関係であり「彼と彼女」という恋人関係という観点の違いを用い上手く表現している。演出では隠すベット下、本棚等の場所を擬人化させているが、これが体力演技で笑える。

③「うんKO」
便秘という生理的現象…現実(シチュエーション)場面において”便秘”がもたらす悲喜交々を面白可笑しく観せる。もちろん便秘は歓迎(排便はオートメーション、人の意識はあまり関係)されない、だから簡単に「うん KO」などという肯定した言葉は出ない。むしろ感覚的には「う~ん固」に近い描き方だった。

3回転とも人間の生きる姿を描いている。「おめこ星」は電子機器(AI搭載?)という”性能”に依存したサラリーマンの”知性”の不足。「じ まんげ~自慢気」は”性春”時におけるエロ媒体を巡る”理性”の不足。「うんKO」は”生理”現象という習性のコントロールの不足といった描きであろうか。普遍的な行為のようだが、その日常にある、またはありそうな情景・状況を笑いと甘酸っぱい感覚で観せるところは巧み。人間は完璧ではない、それが共通の”不足”であり、その特徴的なことを下ネタ(材料)として観せていると思えば頷ける。

素舞台であるにも関わらず、情景描写が上手くとても楽しめた。
次回公演も楽しみにしております。
山の上のHOTEL・別館~2018~

山の上のHOTEL・別館~2018~

劇団カンタービレ

ウッディシアター中目黒(東京都)

2018/04/13 (金) ~ 2018/04/16 (月)公演終了

満足度★★★★

”山の上”のHOTEL・別館というタイトルは、観終わって納得。チラシ説明からは想像出来ない展開、そして秀逸なラストに感動する。
過去の記憶に囚われ彷徨い続ける魂…その人達が日本全国から集まって「第1回超常現象閣僚級会議」を開催するという。果たしてその会議の内容と行方は…
(上演時間1時間45分)

ネタバレBOX

舞台セットは、「山の上のHOTEL・別館」のフロアー。上手側に木棚とカウンター、下手側奥に窓、手前にソファー・テーブルのセット。メイン舞台以外に、出入り口脇に別スペースを設けている。HOTELは山奥にあり、ここなら津波で浚われる事もなかっただろう。

2つの物語が同時に進行し、ラストに交差し収束する展開である。まずチラシの説明にある、このホテルに特殊な能力を持つ若者が集まり「第1回超常現象閣僚級会議」を行う。その招集者はHOTEL支配人の妹・山中友里で、まず自己紹介を兼ねて、それぞれの超能力…透視、物体移動、念写、予知、スプーン曲げ、事象操作などが披瀝される。
一方、この山奥には刑務所があり脱獄犯が…。2つの物語は、東日本大震災・原発事故という共通した点で交わる。設定は事故4年後になっており、その傷が癒えていない。脱獄犯に拘束されたメンバーは、犯人の境遇や今後の行動を聞くことで、自分たちの思いと重なり…。

心痛に耐えない震災・原発事故を超常現象という比喩的な場(会議)を設け、その被害者をブラックユーモア、悲劇と喜劇を巧妙に混在させ観客の心を揺さぶる。特に物質・環境汚染によってもたらされた人、その普通の人の”思い”を神経を尖らせしっかり伝えようとしている。ちなみに会議開催にも意味(霊魂の昇天)があり、ラストに明かされる。

災害によって失われた夢・希望という未来、その悔しさが過去に捉われ、魂が彷徨し成仏できない。ラストは重い=想いを昇華させたようでホッとさせる。空想的な物語から社会的な物語に変化させ、面白さの中に今も、これからも考えさせるテーマをしっかり突き付けた秀作。

役者の演技は、それぞれの人物像を立ち上げ見事でバランスも良かった。また舞台技術、特に照明は時間経過を順々に感じさせ、雰囲気作りも巧みであった。
次回公演も楽しみにしております。
ドールズハウス

ドールズハウス

u-you.company

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2018/02/21 (水) ~ 2018/02/25 (日)公演終了

満足度★★★★

「グリーンフェスタ2018」参加作品。
家族という身近な人間関係を独特な観点から描いた作品で、雰囲気はメルヘン・ファンタジーといった感じであるが、内容は人間の深層心理…それも姉妹間の蟠り、確執を描くことで浮き彫りにする。全体の雰囲気はメルヘンチックに満ちているが、それは舞台技術、特に照明効果によってもたらされている。物語を強く印象付けるため、色違いの単色をスポット的に照射する。柄・文様ある照明で美しさで印象付ける等、照射バリエーションに富んでいる。
少しネタバレするが…。タイトルから連想できると思うが、登場するのは「人間」と「人形」という存在や役割の違いはあるが、人間を物理的に小さくし人形がいる空間へ投じることで、同じ世界観で物語が紡れていく。
(上演時間2時間)

ネタバレBOX

舞台セットは、二元的に創出することで人間世界と人形世界を区別し、異次元ということを分かり易く観せている。上演前は中央の通路奥に照明で十字架を写しだし、両側は衝立のようなもので仕切っている。それが人形世界になると、衝立の奥が現れ左右対称の階段状の立体感ある空間を演出する。
階段の上り下りという動作が躍動感を生み、軽快なテンポで展開していく。また役者の立つ位置、例えば姉妹(人間)は、立体空間に立たず板に居り、人形は階段を利用し色々な場所に出没し、空間の広がり=夢想をイメージさせる。

物語は、歌謡界のカリスマ的存在だった母が亡くなった。その葬儀に集まった四人姉妹は仲が悪く、嫌悪・憎悪に満ちている。その感情は母に対しても同様であり、四人の父親は全員異なり、母の奔放さが観てとれる。四人姉妹に葬儀を行わせたい、そんな思いから姉妹を宥めて仕切らせようとする亡母のマネージャー(脚本・杉山夕サン)、遺産相続で揉める事を心配し遺言を託した法律事務所の弁護士、この2人がストーリーテラー役を担っている。

母の葬儀で久し振りに会う姉妹であるが、葬儀より遺産相続のことが気になる。それぞれの性格が多少デフォルメして描かれるが、相容れないことがしっかり伝わる。葬儀の最中に落雷が…気が付いたら人形と同じ大きさになっており戸惑う姉妹。一方、マネージャーと弁護士は居なくなった姉妹たちが葬儀を放棄して逃げたか、誘拐されたか心配しだす。葬儀日程、マスコミ対策で探し出す猶予は3日間。物語は「期限」と「場所」を限定することで緊迫感を持たせる。

子供の時に遊んでいた人形、今ではその記憶も無くなっていた。姉妹の性格によって人形の好み種類(お姫様、兵隊など)が異なる。メルヘン・ファンタジーの世界観がリアルで地に足を付けた物語に変わる。元の人間(大きさ姿・形)に戻りたい思いを見透かすように一体の人形が囁く。その魅力的な言葉を信じて右往左往する姉妹の滑稽さ、悲哀さを思わせる姿が見所の1つ。
物語はハッピーエンドという予定調和で終わるが、底流には母の愛情、人間的成長を促す寓意的な要素も含んでいる。

少し気になったのは、人間・人形という括りで観れば動作・ダンスパフォーマンスの違いはある。しかし全員が女優という外見上の華やかさはあるが、物語の登場人物(人形)としての魅力(個性)は印象が薄くなったように思う。ストーリーテラーの役割を担う2人以外は同世代、濃いメイクという均一化したイメージを持ってしまったのが残念。

次回公演を楽しみにしております。

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