
零れ落ちて、朝
世界劇団
三重県文化会館(三重県)
2025/04/12 (土) ~ 2025/04/13 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
素晴らしい、です。圧倒的な俳優の身体と、リフレインする台詞に、中盤から一段とのめり込みました。同じく拝見したという方も、傑作!と。広島での上演はとても意義深かったことと

タナトスの棲む町
藍星良Produce
Studio twl(東京都)
2025/04/10 (木) ~ 2025/04/13 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
面白い。自分自身と向き合った自己分析・内省や人間観察、それを色々な形の「愛」や「恋」を切り口に描いた心象劇といったところ。その解ったような解らないような曖昧模糊とした感情を具象化しようとしている感じ。たびたび出てくる台詞「人は二度死ぬ。一度目は肉体の滅び、二度目はその人のことを覚えている者が誰もいなくなった時」だと。人が生きることとは、そしてその存在とは を劇中で語られる哲学的・心理学的とも思える台詞によって印象付ける。この公演、小難しい台詞もあるが、人の心の奥底にある魂の叫びのようなものを感じる。それを どう舞台化するのか腐心したようだーそれが舞踏と語り。
冒頭は、2人の妖艶で幻想的な舞踊から始まるが、物語の途中でも突然 舞いだす。この舞い手こそ心にある二律背反の感情の表れ。1人(紫苑)は黒を基調とした衣裳、もう1人(茜)は白っぽい衣裳で、交差した時などは対照が際立つ。愛は男女の交わり(性)から始まり、この世に生を受ける。人は何らかの形で他者の評価を気にして生きている。人の肉体は滅んでしまえば忘れ去られるが、その評価(業績等)は後世まで語り継がれる。その意味で芸術は直接的に生き甲斐を感じることができる。物語は演劇活動を行っている者たちを描いており、まさに等身大の人物が息衝いている。
(上演時間1時間40分 休憩なし)【Lycoris】

鎌塚氏、震えあがる
森崎事務所M&Oplays
世田谷パブリックシアター(東京都)
2025/03/30 (日) ~ 2025/04/20 (日)公演終了
実演鑑賞
『鎌塚氏』シリーズの第7弾公演。舞台に限らず、オリジナルIPを人気シリーズに育てるのは簡単なことではなく、今シリーズの成功も内容の充実が伴ってこそ。ドラマと俳優で観客を魅了し、随所でしっかり笑わせる、良質なコメディだと感じました。

嵐 THE TEMPEST
俳優座劇場
俳優座劇場(東京都)
2025/04/10 (木) ~ 2025/04/19 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
第一幕75分休憩15分第二幕80分。
素舞台、というよりも観客に見せたいのは取り壊される俳優座劇場そのものだ。がらんどうのステージ、小道具はそのまんまの箱馬。剝き出しの生身の劇場に役者陣が登場。平体まひろさん演ずる妖精エアリエルの「ドーン!」からスタート。そこは暴風吹き荒れる大海原、荒れ狂う大波、叩き付ける雨粒、右に左に船体は軋み天地は逆さま、為す術もない木の葉の如く弄ばれる船の上。混乱と恐怖、狂乱と混沌、パニック状態の乗客と船員。それを嘲るかのようにエアリエル率いる6人のニンフ(精霊)達が愉快に歌い踊っている。(サロペットのワークマン女子みたいな衣装)。
ミラノ公国の大公、プロスペロー(外山誠二氏)は魔術の研究に没頭する余り、政務を弟のアントーニオ(浅野雅博氏)に任せっきりにしていた。アントーニオは敵国ナポリ王アロンゾー(藤田宗久氏)と謀り、プロスペローと幼い3歳の娘ミランダ(あんどうさくらさん)を船に乗せて追放。流れ着いた絶海の孤島で二人は12年間何とか生き延びた。到頭魔術を究めたプロスペローは妖精エアリエル(平体まひろさん)、半人半獣のキャリバン(藤原章寛氏)を従え復讐の幕を開ける。
平体まひろさんのファンならば今作は必見。まさに彼女が彼女たる所以、歌も踊りも演奏も魅力いっぱい。劇場中をヘトヘトになるまで走り回る。ライアーハープの音色。日高哲英氏作曲の歌が印象的。「ドーン!」
ニンフの一人、蟹澤麗羅さんが大家志津香っぽかった。
のんべえの執事、ステファノー(上杉陽一氏)の佇まいに観客大受け。十八番。
ヒロイン、あんどうさくらさんは原日出子や倉沢淳美の若い頃っぽい。登場から涙ぐんでいた。
主演・外山誠二氏は我儘な頑固爺、魔術を使って好き放題のイカレっぷりはトランプのようでもある。この老人の癇癪に付き合わされて皆ヘトヘト。

グッバイ、レーニン!
パルコ・プロデュース
キャナルシティ劇場(福岡県)
2025/04/05 (土) ~ 2025/04/07 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/04/07 (月) 13:00
座席1階K列20番
価格12,000円
「グッバイ、レーニン!」とは、何とまあ、挑戦的なタイトルだろうか。現代日本においては何の問題もなく通るだろうが、未だ旧ソ連の影響色濃い国では上演禁止運動くらいは起きかねないと思う。
しかし、上演すること自体には問題なくても、これを日本で大ウケさせるには相当苦労することが、予想される。何となれば、東西ドイツ分断と統一、その過程におけるトラブルを描いたこの喜劇、あのベルリンの壁崩壊から36年を経て、歴史がすっかり風化した現在では、何がどう笑えるのか、ピンと来ない人々も少なくないと思われるからだ。
これ、冗談で言ってるわけじゃないからね。学校でドイツの歴史くらいは習ってるじゃん、と言われそうだけれど、実際、観劇後、退場していく20代と思しい若い人たちが口々に「よく分かんない」「レーニンって誰?」って漏らしてたから。
彼らにとってはドイツ統一がどんなに世界的な大事件だったかもまるでポカーンだし、舞台の背景でレーニンが大写しになっても、それが誰なのかハテナってのが大半なのである。せめて原作映画が公開された2003年直後に舞台化されてたらねえ。
若者の常識知らずに憤慨したって仕方がない。わが国の歴史だって、太平洋戦争で日本がどこの国と戦ってたか知らない、なんて若者が普通にいるのである。時代の変遷、歴史の風化ってのはそういうものだ。
若者には内容が難しいなら、前提となる歴史を噛み砕いて説明するオリジナルなシークエンスくらいは付け足したってよかったのに、というご意見もあるだろう。しかし今回の演出では、そういう「親切」を今一切行われなかった。
そりゃそうだろうねえ、「常識知らず」は観客の問題であって、舞台の作者に責任のあることではない。初めから観客には理解が足りないだろうと決めつけて優しい配慮を施すってのは「余計なお世話」というものだ。
そもそも戦後の東西ドイツの問題について何の知識もないのにどうしてこの芝居を観に来ようと思ったのかって話なので。
結局、お客さんの大半は、「生の相葉雅紀くんを観たい」程度の関心に過ぎなかったんだろう。それで舞台がつまらないと感じたなら、それはそれで仕方のないことだ。自分には「合わない」芝居を観ちゃったんだと諦めるしかないことだよね。
勘違いしてもらっては困るが、『グッバイ、レーニン!』の物語自体は文句無しの傑作である。シリアスな政治ドラマとおバカなスラップスティック・コメディが見事に融合し、笑って泣ける悲喜劇としての完成度は極めて高い。オリジナルの映画がドイツで大ヒットを飛ばしたというのも納得できることである。
舞台化に当たって多少の瑕瑾は生じていると思うが、見る価値のない舞台だなどとは絶対に言えない。普通に常識のある方は、ぜひオリジナルの映画版をご覧になっていただきたいと思う。

カフェオレ
相州雅屋×溝ノ口劇場
溝ノ口劇場(神奈川県)
2025/04/09 (水) ~ 2025/04/13 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/04/10 (木) 19:30
チームお地蔵を観劇させていただきました。コンパクトにまとまっていて、ほっこりするストーリーでした。

月曜日の教師たち
Cucumber
ザ・スズナリ(東京都)
2025/04/03 (木) ~ 2025/04/15 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/04/10 (木) 14:00
劇作家で演出家で俳優の5人に、若手俳優1人を加えたチームによる芝居。
期待通り達者な台詞でクセ強めのキャラも面白い。
これで”センセイ”かあ...、という人ばっかりが出てくる第七中学の休憩室が舞台。

龍と虎狼ーepisode SOUJI-
FREE(S)
ウッディシアター中目黒(東京都)
2025/04/10 (木) ~ 2025/05/11 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
前に「龍と虎狼-新撰組 Beginning-」を観劇したが、それにリンクしている と言ってもこちらが先になるような物語だ。説明では「何故、総司は人を斬ることになったのか、その背景となる過去を『龍と虎狼』シリーズのフィクションで描く」とあるが、沖田総司のエピソード0(ゼロ)として、その心情を巧く立ち上げている。勿論『龍と虎狼』シリーズを観ていなくとも十分楽しめる。
物語に明確な前半と後半があるわけではないが、何となく後半 特に見せ場である殺陣はスピードと迫力がある。その中心にいる沖田総司役の市瀬瑠夏さんは、凛々しい青年剣士として殺陣はもちろん所作もキビキビしており美しい。顔立ちも憂いを帯びているようで孤高の剣士というイメージ。少しネタバレするが、稽古(練習)では強いが真剣(本番)では力を発揮できない。その心情を薩摩藩士 西郷信吾(西郷隆盛の弟)とも重ね、心も体も そして剣術も強くなければ生き残れない、そんな激動の時代に生きた青年像を立ち上げている。物語の肝もそこにある。
物語は新撰組の前身ー壬生浪士組と名乗っていた時、京都の情勢を探るため江戸から来た4人、そして今で言うところの風評操作を行っていた薩摩藩士<尊皇攘夷の過激派志士>、そして遊郭の花魁たちを時代状況に重ねて描いた幕末群像劇。少し分かり難いのが有名な「寺田屋事件」の場面。そこに壬生浪士組が絡んでの殺陣になるが、その状況・事情等の背景がハッキリしないことから、突然 他の薩摩藩士が現れて藩内の同士(上意)討ち、捕縛が始まる。前半の敢えて芝居掛かった緩いシーンと 後半の殺陣シーンのギャップに違和感が…。
(上演時間1時間35分 休憩なし)

タナトスの棲む町
藍星良Produce
Studio twl(東京都)
2025/04/10 (木) ~ 2025/04/13 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
初日【Viola】班を観劇、ある劇団を舞台に身近な人の死をきっかけとして起きる人間模様を描く休憩無し約1時間40分、なかなか話が進まないのが特徴、舞踊および狂言回しを担う2人の女神(エロスとタナトス?)がいいアクセントになってます。

龍と虎狼ーepisode SOUJI-
FREE(S)
ウッディシアター中目黒(東京都)
2025/04/10 (木) ~ 2025/05/11 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
初日、昼公演観劇してきました。
Letter2023、世界ギュルルン滞在記に続き、3作目のFREE(S)さん。
残念ながら、前に観劇した2作の方がよかったかな。
ちょっと駆け足だった感じを受けました。
夕霧さんと山南さんが個人的にはお気に入り。

The Message from Gaza ガザ 希望のメッセージ
国境なき朗読者たち
スペースDo(東京都)
2025/04/09 (水) ~ 2025/04/09 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
「ガザ希望のメッセージ」は2025.4.9 18時半 スペースDo 国境なき朗読者たちが今回は、1回限りで行った公演。
スペースDoは新大久保駅から数分の場所にある管弦楽器専門店の地階にあるスぺースだが初めて行った。横幅の広い空間で収容人数は100人程度。真正面にはピアノが置ける程度の奥行を持つ空間が設えられ平台を1つ置いた程度の高さで区別される。今回は朗読劇の形での上演なのでテキストを持った10人の朗読者たち、下手でピアノの生演奏をして下さるピアニスト1名が出演。

目を向けて、背を向ける。
TOKYOハンバーグ
「劇」小劇場(東京都)
2025/04/06 (日) ~ 2025/04/13 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/03/02 (土) 14:00
座席1階
迫りくる老いを真正面からとらえ、生まれてくる命と対比する。テーマは生と死で、それはとりもなおさずどう生きるか、どう死ぬかという問題である。ある意味タブーとされている問題に切り込んだ。演劇だからこそできる物語だが、重たい問題だけに突っ込み不足だったという感じもする。
舞台は、最近あちこちでできているグループリビング。気の合う者同士が一緒に暮らし、食事などのサポートがある。若者たちのシェアハウスとは異なり、高齢者のグループリビングが代表的。ただ、介護が必要な人たちのグループホームとは区別される。
男性は群れるのを好まない傾向もあり、グループリビングは女性が多いというイメージだが、今作での男女比は半々だ。人生の最後を仲間同士で過ごそうという趣旨だが、老医師が開設したこの施設には秘密があった。そのヒントが、冒頭に登場する。
人間ドラマでは定評のあるTOKYOハンバーグ。キーポイントとなる登場人物が、開設した医師の孫の男性だ。いじめを受けて精神的に追い詰められ、死にたいと思っている。ここに世代を超えた「生と死」が登場する。舞台では高齢者の「生と死」と対比して描かれるが、分からないでもないのだけど若干無理な理屈だなと感じる部分があった。
詳しくはネタバレなので書けないのだが、この人たち(入居者や医師の孫など)に社会福祉というのは無力なのだと描かれていてちょっと絶望的な気持ちになる。確かに、年金を含めた社会保障は危ういところがあるのだけど、社会福祉こそがこの人たちを支えるツールであると自分は信じたい。そんなことを言っていては演劇にならないのかもしれないけれど、自分はそればかり考えていた。
重いテーマに取り組もうとした意欲は買いたい。でも、何と言われようとも入居者たちの判断は正しいと思えないし、だからこそこの人たちを支える社会を作りたいと思うのだ。

零れ落ちて、朝
世界劇団
三重県文化会館(三重県)
2025/04/12 (土) ~ 2025/04/13 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
戦争はとかく被害者側で描かれるものが多いが、あえて加害者側の視点で取り上げることは難しいと思いますが、挑戦的な舞台で見応えがありました。「黙祷」の言葉に共感しました。
激しい身体表現と怒涛の台詞に圧巻でした!

ダブルブッキング2nd!
エヌオーフォー No.4
新宿シアタートップス(東京都)
2025/04/05 (土) ~ 2025/04/13 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/04/09 (水) 19:00
座席I列9番
紀伊國屋ホールに続いてシアタートップスで観劇しました。「アングラ全盛期あるある」に首、がもげるほど激しく同意しながら笑いつつ、過去の印象に残った芝居がフラッシュバックされて、なんともいえない心になって癒されました。
カーテンコールに向けて、秒単位で挑戦する姿勢は大好物です。2日間、ドキドキする時間をありがとうございます。

wowの熱
南極
新宿シアタートップス(東京都)
2025/03/26 (水) ~ 2025/03/30 (日)公演終了

黄昏の湖~On Golden Pond~
加藤健一事務所
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2025/04/04 (金) ~ 2025/04/13 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/04/08 (火) 14:00
座席1階
ヘンリー・フォンダとジェーン・フォンダという実の父と娘が共演した映画「黄昏」の原作となる作品。加藤健一が老父、劇団昴の一柳みるが老母、そして娘役が加藤忍という配役。今作は爆笑するような場面、セリフはないが、随所に言葉遊びを含めたユーモアが盛り込まれ、加藤健一事務所らしい仕上がりだ。
文句の多い、頑固な男性役をやらせたら、やはりこの人は天下一品だ。実際に同事務所のラインナップでもこのような役は多い。だが今回は、頑固で嫌みなことを言う中で娘の幸せを願い、娘が新たに息子として迎える13歳の少年と心を通わせていくところを、うまく演じている。
舞台は米メーン州の「ゴールデンポンド」と呼ばれる湖畔の別荘。老夫婦はここに毎夏訪れているが、この夏は、疎遠となっている娘と恋人、その息子がやってくる。老父はやんちゃな息子にいきなり本を読めと宿題を課す。少年はタメ口をきくなど態度は悪いが、何か感じるものがあったのだろう。比較的素直に読書を受け入れ、誘いを受けて一緒に釣りに出かける。
テーマはわだかまりを抱えていた父と娘の和解であり、老夫婦の支え合いであったりするが、少年と老父の関係性も興味深い。舞台は淡々と進んでいく。休憩を挟んで2時間10分は少し長く感じた。
ラストシーンが前向きなのは、とても安心できる。黄昏というと人生の黄昏を連想するが、その光景はこの戯曲ではとても輝いて見える。

零れ落ちて、朝
世界劇団
JMSアステールプラザ 多目的スタジオ(広島県)
2025/03/22 (土) ~ 2025/03/23 (日)公演終了

六道追分(ろくどうおいわけ)~第一期~
片肌☆倶利伽羅紋紋一座「ざ☆くりもん」
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2025/04/05 (土) ~ 2025/04/27 (日)公演終了

六道追分(ろくどうおいわけ)~第一期~
片肌☆倶利伽羅紋紋一座「ざ☆くりもん」
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2025/04/05 (土) ~ 2025/04/27 (日)公演終了

なんかの味
ムシラセ
OFF OFFシアター(東京都)
2025/04/02 (水) ~ 2025/04/09 (水)公演終了