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風と共に去りめ

風と共に去りめ

かーんず企画

シアター711(東京都)

2024/05/02 (木) ~ 2024/05/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

難解なストーリーでした。

パレードを待ちながら

パレードを待ちながら

劇団未来

こまばアゴラ劇場(東京都)

2024/05/03 (金) ~ 2024/05/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

題名をしばしば目にする作品だけあって優れた戯曲だった。その作品性を十分に体現させた舞台だったとも言える。
第二次大戦中のカナダが舞台の女性のみの芝居。男は出征しているか、語られるだけ(時にエアに向かって恨みをぶつける場面も)。
五人の女性がどういうコミュニティなのかは不明だが、空襲時に備えた訓練をやっているので地縁による集団と思しい。
劇団の成り立ちは60周年という歴史から推して「運動の時代」に澎湃と起こった地域劇団の一つと推察していたが、女優陣は最初一地域劇団な気配が過ぎったのも束の間、あれと言う間に飲み込まれた。
再々演というだけあって演技の自立した女優たち。心情の流れが自然、ゆえに企まない緻密さが清新さの中に生まれている。
舞台美術が優れている。象徴的、機能的で、(これが良き舞台にはあるものだが)目に美しい。作品の要諦を捉えた的確な演出が施されたものと思う。(戯曲に書かれていない工夫と思われる箇所は随所にあった。)
カーテンコールでは一人ずつ発言し、程よくフレンドリーで蛇足にならず「50年振りの東京公演」への意気込みと歓びが素直に伝わって来て好感であった。

ネタバレBOX

戦争が人々の生活にもたらす軋轢は、国情の違いはあれど、日本におけるそれと変わりない。
戯曲の秀逸な描写は、リーダー的存在の女性が「非常時である事」にむしろ終着している様子である。
彼女の夫はラジオ局勤めで出征を免除されていて、その事を揶揄もされるが、都市部での空襲(カナダではなくロンドンの事を指しているのかも)の局面に至って「非常事態」と彼女は考え、自らの使命として(夫の兵役免除に後ろ指さされないため、とは後に彼女が浮気夫に訴えた証言)厳しく訓練を仕切るが、不得意な女性が失敗するたびにもう一度とやり直させる。付き合わされてうんざりした女性は、不得意な女性にでなく仕切るリーダーに「いい加減にしろ」「お前は悪魔の使いだ」と彼女を罵る。こんな田舎が空襲に見舞われる事などあるもんかと言う。(圧力の強い日本では、不満は「できない人間」に向かうだろう所が違って、面白い。)「悪魔の使い」とは芝居を観ながら聞くと実に穿った台詞で、殆ど起こりもしない「不幸」を現前させたいかのような彼女に対する、的確な罵り言葉だ。そして彼女はヨーロッパ戦線でドイツが降伏した戦勝の報に皆が感極まって喜ぶのに対して、リーダーの女性は「まだ日本との戦争は続いているのよ」と訴える。理屈としては彼女は正しいのだが、舞台上では喜ぶ人たちが極めて正常で、リーダーが病的に見える。その裏付けを探すなら・・彼女はドイツが白旗を挙げた事より、戦争という事態を望んでいた、という事である。(今の日本に置き換えれば、似たような心理はこの苦境の中で散見される。事実彼女は不幸であったから、戦時下という環境を愛したのだ。)
全て紹介しないが、他の女性たちそれぞれの事情も描かれる。最後は一人が病死する。その墓参りの帰りに、登場人物の一人、ドイツ系のカナダ人女性とすれ違い、一人と抱擁を交わす。彼女はナチスとの関係を疑われた父の墓を訪れ、父は全く無実であったが抗弁の術なく力なく死んだ事実が語られる。
一人の夫は出征し孤独に暮らす中で夫の顔が分からなくなる。一人の息子は世間知らずにも能天気に兵役を志願する。出征中の女性は職場で声を掛けられたジムという男性に惹かれるも、夫の噂を聞く事で夫への愛を思い出す。・・女性たち自身と女性によって語られる男たちによって当時のカナダ社会の輪郭がほの見える。被害と加害の熾烈だった日本や他の国に比べれば、強い反戦戯曲となっていないが、戦争の無い生活との地続きの「戦争」の日常を描く事で逆に戦争という「異物」が意識される戯曲である。
狂っても、恋

狂っても、恋

寝れない部屋

OFF OFFシアター(東京都)

2024/05/02 (木) ~ 2024/05/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/05/04 (土) 19:00

価格4,000円

役者さんの演技が良かったので、2時間というやや長尺でも飽きずに見ることができた。春名風花さんは魔性の女がよく似合う。

ネタバレBOX

演出を工夫されていたが、話の内容としては全体的にありがちな展開ではあった。
作家は煙草好きなのかわからないが、作家夫婦はカラオケ好きということはわかった
ピーチボーイズ

ピーチボーイズ

Peachboys

シアター711(東京都)

2024/04/23 (火) ~ 2024/04/29 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/04/29 (月) 18:00

価格3,800円

おかわりで千穐楽を観劇。あの勢い、情熱をラストまで保ち続けたのは驚異。ダブルコールになるのも必然。かつての小劇場演劇が最高だった頃が蘇った

パレードを待ちながら

パレードを待ちながら

劇団未来

こまばアゴラ劇場(東京都)

2024/05/03 (金) ~ 2024/05/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2024/05/04 (土) 18:00

関西の初見の劇団で、戯曲も有名だが観るのは初めて。73分(6分休み)54分。
 第2次大戦下のカナダを舞台に、いわゆる「銃後の妻」たち5人の物語。5人の個性も巧く描き分ける戯曲も見事だし、演じる女優陣も巧いが、ちょっと古い印象がある。1962年創設の関西の劇団が、60年ぶり2度目の東京公演と言うことだそうだが、ファンが多いらしくて、いつものアゴラとはちょっと違った雰囲気がある。

フィクショナル香港IBM

フィクショナル香港IBM

やみ・あがりシアター

北とぴあ ペガサスホール(東京都)

2024/05/01 (水) ~ 2024/05/06 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

お二人のお話はよくできていると感心するものの、劇中映画の「フィクショナル香港IBM」は見どころが分からず途中で飽きてしまった。

Life is Numbers

Life is Numbers

劇団6番シード

萬劇場(東京都)

2024/05/02 (木) ~ 2024/05/08 (水)公演終了

実演鑑賞

💛ハートside 直前のイベントが長引いて遅刻してしまいました。ごめんなさい。
なので開演から15分くらいは見ておらず、なんで数字をそんなに気にするのかわからないままで見ていました。クローバーサイドで確かめたいと思います。
それにしても松本さんずるいです。あそこではきっとあのシーンとわかった瞬間に泣いてしまいました。
FC会員限定「舞台見学ツアー」楽しかったです。会員でよかった!

風と共に去りめ

風と共に去りめ

かーんず企画

シアター711(東京都)

2024/05/02 (木) ~ 2024/05/05 (日)公演終了

実演鑑賞

お見それしました!
料金と上演時間から軽いものを予想していました。
ところがどっこい、ずっしりとした本格的な演劇でした。
なんといっても脚本が見事。演者もいい。

ネタバレBOX

残念な点はオフィスの机と椅子。
食堂みたい。オフィスに見えない。
バジェット的にギリギリで、致し方なくってことでしょうけど。

あと結末がよく分からなかった点ですかね。
中之島春の文化祭2024

中之島春の文化祭2024

ABCホールプロデュース公演

ABCホール (大阪府)

2024/05/04 (土) ~ 2024/05/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

4日に参加☆いやー今年も楽しかった〜\(^o^)/オープニングのダイナマイトしゃかりきサーカスからトリのザ・ロブカールトンまで全ての団体が最高に面白かった!!全団体MVPの素晴らしいイベントやった☆ブラボー

さるヒト、いるヒト、くる

さるヒト、いるヒト、くる

ポケット企画

扇谷記念スタジオ・シアターZOO(北海道)

2024/05/03 (金) ~ 2024/05/06 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

年齢で観え方も違ってくるのかもしれない…と思った。装置も音も照明もステキだった。
劇場が変わった時に装置がどう変わるのか?気になる。

ネタバレBOX

風船が割れるときビクッとなっちゃうよね。
さるヒト、いるヒト、くる

さるヒト、いるヒト、くる

ポケット企画

扇谷記念スタジオ・シアターZOO(北海道)

2024/05/03 (金) ~ 2024/05/06 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/05/04 (土) 15:30

ポケット企画「さるヒト、いるヒト、くる」観劇しました。
今回はせんがわ劇場演劇コンクール参加作品であり、とても貪欲な作品作りを行っている様子が伝わってきました。
舞台は「森」を模した抽象的な装置で(コンクールでの転換時間の制約を意識した)同時上演のシベリア基地の転換もスムーズでした。新鮮なところはいくつかありましたが特に暗転の処理は面白かったです。出演者のアンサンブルにも好感を持ちました。
シベリア基地は旭川で活躍している劇団ですが、シリアスだけどペーソスがある舞台に惹かれるものがありました。
#ポケヒト

Life is Numbers

Life is Numbers

劇団6番シード

萬劇場(東京都)

2024/05/02 (木) ~ 2024/05/08 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

クローバーサイドを観劇。
完成度高めな群像劇です。
笑い所もあり、泣き所もありですが、全体としてはピュアなお話。

なかなか失われない30年

なかなか失われない30年

Aga-risk Entertainment

新宿シアタートップス(東京都)

2024/04/27 (土) ~ 2024/05/06 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

アフタートークで池田さんも言っていましたが、今までのアガリスクの総てを集めたようで楽しめた。
初めからラストまで面白いってなんだか凄い舞台だなぁ。

ピーチボーイズ

ピーチボーイズ

Peachboys

シアター711(東京都)

2024/04/23 (火) ~ 2024/04/29 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/04/28 (日) 13:00

三宅さんによる「お馴染みの前説」に始まり基本的には「毎回同じ展開」な本編も含めて、もはやこれって「名人芸」ではなかろうか? ほら、古典落語って噺自体は同じなのに繰り返して観ても笑えるじゃないかさ。
それに加えて Peachboys作品は副題の元ネタはもちろん、時事ネタから回顧(?)ネタや自虐ネタまで幅広く貪欲にパロディにしており(そういや文字通りの「楽屋オチ」も(笑))、そのセンスに舌を巻く。
関係者は「宴会芸」と自称しているがこれはもはや「メイ人芸」(もちろん「迷」ではなく「名」ですとも)なのではあるまいか?
あと、時々あった即興を匂わせる台詞(例:昨日と違うことを演るなら相談してくれよ)、実は台本通りなのではないか?との疑惑も。(笑)
さ、5年後あたりの復活公演に望みを託すか。とりあえず Peachboys よ永遠なれ!

フィクショナル香港IBM

フィクショナル香港IBM

やみ・あがりシアター

北とぴあ ペガサスホール(東京都)

2024/05/01 (水) ~ 2024/05/06 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/05/04 (土) 13:00

あまりにも面白かったので、2度目の観劇。ストーリーを知っていても面白いし、エンディングの感動もまた…。121分。
 繰り返しを多用しつつ、少しずつ違う展開から、最後のまとめで泣く。2度目でも泣く。2つのマグカップにこそ泣く。作・演出の笠浦の頭もスゴイが、タイミング重視の演技を全うする役者陣も見事。

風と共に去りめ

風と共に去りめ

かーんず企画

シアター711(東京都)

2024/05/02 (木) ~ 2024/05/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

すばらしかったです。オムニバス形式ではありますが、1人の男がすべてをつなぐリンクとなり面白かったです。あと、劇中の音楽がいいですね。選曲最高でした^^

汚泥河童

汚泥河童

片肌☆倶利伽羅紋紋一座「ざ☆くりもん」

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2024/05/02 (木) ~ 2024/05/06 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ざ☆くりもん初観劇。歌ありダンスあり、サービスし過ぎじゃないかと、後半は少々疲れも感じてしまったほど。でも予想以上に楽しく、しっかりとした舞台だった。

『法螺貝吹いたら川を渡れ』東京公演

『法螺貝吹いたら川を渡れ』東京公演

渡辺源四郎商店

ザ・スズナリ(東京都)

2024/05/03 (金) ~ 2024/05/06 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

田町駅での安全確認で突然電車が線路でストップ。やっと動いて降りられたが、乗り換えの電車が全く来ない。運良く何とかギリギリ間に合った。
ここ最近、凄え作品ばっか観ている感じ、何か申し訳ない。金を払えば良いものが観れる訳でもないのに。
舞台前に立っているインディー・レスラーみたいなゴツイ人が作・演出の畑澤聖悟氏だった。(絆會・織田絆誠っぽくもある)。

主演の三上陽永氏がハマり役。
ヒロインの木村慧さんは福原愛に似た美人。
山上由美子さんも重要なパーツを担う。
アイヌ娘の三津谷友香さん。
工藤良平氏は石破茂似。
音喜多咲子さんは子供役で見事。
ドラムの白石恭也氏は猿岩石の森脇っぽい。硬質な音が効いている。
ギターの高坂明生氏、パール・ジャムの曲のフレーズを入れたり、なかなかやるな。

16世紀安土桃山時代、南部氏が治めていた現在の青森県と岩手県の北部。1571年、家臣の津軽氏が謀反を起こし、強引に独立を果たした。(現在の青森県西部)。
江戸時代になり南部藩、津軽藩となっても諍いは続く。1714年、藩境を巡っての烏帽子岳での紛争は幕府の調停が入るものの遺恨を残した。(『檜山騒動』)。
1821年、津軽藩主を暗殺しようと大名行列襲撃を企んだ南部藩の相馬大作が死刑になっている。(『相馬大作事件』)。

時代は明治元年、新政府軍と旧幕府軍の戦闘は北へ向かう。
川を挟んで何百年も憎しみ合う津軽と南部。だがこの村の者達は皆マタギ(東北地方の山間に暮らす狩人)。山の神を信仰し、熊(いたず)を化身と考える。何とか殺し合わずに済む方法を模索する。

客席でガチガチに入り込んでいる女性がいて、相槌を打ったり悲鳴を上げたり、心配になる程、物語にのめり込んでいた。これはそんな凄え舞台だってこと。
MVPは木村慧さん。ラスト・シーンは詩だ。
是非観に行って頂きたい。

ネタバレBOX

明治元年となった1868年、戊辰戦争(新政府軍と幕府軍による内戦)ではどちらも幕府軍として戦ったが、津軽藩が新政府軍に寝返る。その後、南部藩も降伏。津軽藩は官軍としての実績を作る為にどさくさに紛れて南部藩の領地・野辺地馬門村に侵攻、放火。局地戦となる。(『野辺地(のへじ)戦争』)。

分かっていてもラストのエピローグが完璧。吹雪く雪山、熊と人としての再会。最後の台詞。完璧だ。(台詞の意味は全く解らないが、それでも構わない)。

三好十郎の『斬られの仙太』や桟敷童子の『空ヲ喰ラウ』、岡本喜八の『赤毛』なんかもイメージした。筒井康隆の『旅のラゴス』のラストも。
ほぼ実話ベースなのが衝撃的。
汚泥河童

汚泥河童

片肌☆倶利伽羅紋紋一座「ざ☆くりもん」

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2024/05/02 (木) ~ 2024/05/06 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

物語は、人の心に巣くう偏見や疚しさといった嫌らしい面を浮き彫りにするが、描き方は、歌やダンス等を盛り込み面白可笑しく観せる。公演には 多くの子役が登場するが、大人・子供という年齢を超えて 明るく元気に魅せるエンターテイメント時代劇。

ゴールデンウイークに遠出しなくても、江戸の物見遊山(東京の旨いもの巡り)が感じられる? 片肌☆倶利伽羅紋紋一座「ざ☆くりもん」公演は、正月にシアターグリーン3館を使って同時上演を行っていた時以来、久し振りに観た。やはり華やかといった印象で、それは夢や元気がいっぱいと言い換えても過言ではない。行楽時期に合わせて というわけでもないだろうが、満席であった。
ちょっぴり切ないが、温かく優しくなれる好公演。
(上演時間2時間 途中休憩なし) 追記予定

TYM Traveling your memory

TYM Traveling your memory

東京芸術劇場

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2024/05/03 (金) ~ 2024/05/04 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ひびのこづえさんの衣装が印象深く、カラフルかつ幻想的。パフォーマーの身体と組み合わさることで、力強さや「生命」が感じられ、見応えのあるシーンが多かった。CGや生成AIではなく、生の舞台表現で見られる「景色」として、こんな画が創れるのか!? という驚きもあった。

ネタバレBOX

初演が富山県のオーバード・ホールで、富山をモチーフに創作されたとのこと。海や大地など、自然を感じさせつつ、逆に都会的なイメージも含まれているような気がして、東京芸術劇場での上演もピッタリはまっている印象でした。

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