
懺悔室に手向ける花
劇団澄清
大手前大学 CELLフォーラム(兵庫県)
2025/07/28 (月) ~ 2025/07/28 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
旗揚なのに良く出来ていた!
役者のカミカミは置いておいて、泣けました!
3プロットの話が最後に上手く重なり終わりダーからのあの展開は神業かも
次回も楽しみです!

vol.41 「廃墟」、vol.42 「そぞろの民」
TRASHMASTERS
駅前劇場(東京都)
2025/07/25 (金) ~ 2025/08/03 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/07/28 (月) 13:30
座席1階
「そぞろの民」との2本立て。自分は「廃墟」を鑑賞した。
原作者・三好十郎を演じてきた劇団では文化座が思い浮かぶ。「廃墟」は数年前に上演されたはずだが、今回はトラッシュの中津留章仁演出で、しかも下北沢・駅前劇場という濃厚なスペース。あの激しいバトルがどのように眼前に現れるのか、わくわく感いっぱいで猛暑日のシモキタヘでかけた。
終戦直後、配給はストップし闇市で食料を得るしかない毎日で、焼け野原のバラックに大学教員の一家が身を寄せている。主人公の歴史学者は、日本がなぜ破滅的な道を選んだのか、明治維新以降の歴史を再勉強するとして大学を休んでいる。そこに、彼の教え子の学生が「ぜひ、講義を再開してほしい」と貴重品の芋を抱えて訪ねてくるところから物語は始まる。会話の中で、この先生は闇市で食料などを調達することを良しとせず、やせ細っている。この来訪を皮切りに、彼の息子や娘たちが次々に登場する。
場面は夕食のだんらんとなるはずだが、食卓に出るのは菜っ葉が少々、塩で味付けしたおつゆだけだ。学生が持ってきた芋は先生の家を建てた建築屋のおかみにかっさらわれ、畑に植えていた野菜も実をつける前に盗まれる有様。左翼の編集者の長男、元特攻隊員の次男などが登場し、そこから先は簡単に言うと「こんな国民生活に誰がした」という会話、バトルとなる。
10分の休憩をはさんで後段は、この圧巻のバトルで客席はくぎ付けになる。やはり小劇場。その迫力はものすごい。特に栄養失調気味の先生を演じた北直樹の鬼気迫る演技に客席は静まり返った。文化座の舞台よりも激しかったように思う。
日本人にとっての戦争責任(戦争に巻き込まれた責任とも言ってよい)を強烈に描いたものは、三好十郎の「廃墟」が最もインパクトが強いのではないか。軍部が独走して国民はただ巻き込まれただけという歴史感覚が多数だと思うが、三好はこれに強烈な異議申し立てをしている。オリジナル作品で通してきたトラッシュマスターズがなぜ、この作品を取り上げたか。客席に座った一員として十分に反芻し、考えてみたい。

ミッドナイト・ブルー・モーメント
劇団音速蛹
ART THEATER 上野小劇場(東京都)
2025/07/26 (土) ~ 2025/07/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
劇団初見。とある無人駅の待合スペースでの会話劇。45分の短い尺でしたが、感情移入できる内容で、若い頃を思い出しながら、なかなかに楽しめました。

KYOTO
燐光群
ザ・スズナリ(東京都)
2025/06/27 (金) ~ 2025/07/13 (日)公演終了
実演鑑賞
英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーと、難民問題など世界の対立構造に目を向けてきた芸術団体グッドチャンスによる共同製作で、2024年英国での初演作を日本で翻訳上演。1997年京都議定書の採択までの衝突を駆け引きを描く160分。7月13日までザ・スズナリ。
https://kawahira.cocolog-nifty.com/fringe/2025/07/post-9a0b72.html

海と日傘
R Plays Company
すみだパークシアター倉(東京都)
2025/07/09 (水) ~ 2025/07/21 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/07/16 (水) 13:00
静かな演劇というものを味わいたくて、戯曲『海と日傘』を読んでから観劇。文章で読んだ時には伝わってこなかった行間に仕組まれたあれやこれやが、舞台上でまざまざと浮かび上がる様子に、舞台の為に書かれた戯曲という物の力を見せつけられた思い。舞台美術を究極のシンプルに振り切った演出の桐山和也さんの覚悟に感服いたしました。著者の松田正隆氏の長崎への思いは切り離せず、美しく光りながら揺れるカーテンは生と死の間なのか、それとも海の底なのか…

鏡の中の鏡
KAAT神奈川芸術劇場
KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)
2025/07/26 (土) ~ 2025/07/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
MVPは美術デザインの深沢襟さん。この人のセンスはヤバイ。見たことのないデザイン感覚。ハニカム構造の白い網のような物をぐるぐると身体に巻き付けていく。無数のドアが綺麗に折り畳まれていく。幾何学的な部屋が幾つも出現しては一つの箱になる。エッシャーの騙し絵のような世界。まさしく今作の視覚化に成功している。視覚と素材の触覚までも計算しているのだろう。
榊原有美さんによる子供達を参加させる遊戯感覚のオープニング。沢山のひらがなが散らばっている。和やかな雰囲気を一変させて金属の牛の仮面を着けた杉山賢氏が登場し静かな声で語り出す。「私の名前はホア」。(自分はコア〈CORE〉と聴こえた)。暗い声が木霊する。一変した雰囲気に怯えて泣き叫ぶ幼児。前半はもろ万有引力の世界。自分という牢獄から何とか脱出を計るミノタウロスの独白。迷宮ラビュリントスに閉じ込められた牛頭人身の男は音が無限に反響する世界を彷徨い歩く。
この迷宮都市から脱け出す為の試験を受ける若者(杉山賢氏)。翼を着け幸福に包まれた彼に町の不幸な男(大高浩一氏)が自分の不幸を少し肩代わりしてくれと頼む。杖として体にぶら下げられる不幸。ステッキやら傘の柄やら観客も次々にぶら下げていく。重くなった身体を引きずる若者、与えられた試験を忠実にこなした。だが結果は不合格。服従しないことこそがこの試験の答だったのだ。
断片的な短篇が無作為に続く。
子供相手にこれをやるのかという興奮はあった。子供の機嫌など露程も気に掛けない姿勢は好感。

役に立たない言葉が欲しい
GORE GORE GIRLS
駅前劇場(東京都)
2025/07/16 (水) ~ 2025/07/20 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/07/17 (木) 14:00
優雅なサロンを思わせる凝ったツクリの装置の中で繰り広げられるのは「全寮制のマナー教室(!)」の参加者たちと講師による会話劇。
「そんなマナーが!?/んなワケねーだろ!」な劇中マナーは昨今跋扈する自称マナー講師に対する揶揄に感じられ、また、一見丁寧であるが失礼なことをどさくさに紛れて言うのがフェイント的で楽しい。まさしく「会話劇の妙」か。

vol.41 「廃墟」、vol.42 「そぞろの民」
TRASHMASTERS
駅前劇場(東京都)
2025/07/25 (金) ~ 2025/08/03 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
両方観る予定ですが、まず”廃墟”のほうを観ましたので、そちらの感想。
80年近く前の三好十郎の戯曲。
3時間近い大作で、途中で10分間の休憩あります。
駅前劇場に、作りこまれた美術。
派手さは無いけど、音響が凄い立体的に聞こえてた。
序盤は、きちんとした芝居だけど、やっぱり古臭いかな……だったんですが。
家族の討論?、喧嘩?、議論劇がついに火蓋を切ってしまってからは、凄まじかった。
時代やそれぞれの立ち位置を丁寧に積んで、一気に。
観終わった後、観てるだけなのにヘロヘロでした。
これは、今、観るべき一作です。
これと、もう一作(きっと負けず劣らずだろう)を共通するキャスト陣で同日にやるって、狂気の沙汰だと思う。
無事に走り抜けられますように。

銀河ホテルへ
MMS エンターテインメント ミュージカル
クレオ大阪中央(大阪府)
2025/07/26 (土) ~ 2025/07/26 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
とてもいいお話でした。銀河鉄道の夜などのお話の要素を入れながら、戦争のエピソードも加えて、とても良くできた内容の印象です。演者の皆さんのお芝居、歌、アクロバットなダンス、ともにとてもよかったです。子供たちの可愛らしいダンスも動きも良かったですね。とても楽しいよい時間を過ごせました。ありがとうございました。

「さよならノーチラス号」/「ナナメウシロのカムパネルラ」
演劇集団キャラメルボックス
サンシャイン劇場(東京都)
2025/07/20 (日) ~ 2025/07/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/07/26 (土) 17:00
「さよならノーチラス号」を観劇。
子供心を想い起す素敵な芝居だった。
石森さん演じるサブリナがとてもチャーミングで良かったです。

「さよならノーチラス号」/「ナナメウシロのカムパネルラ」
演劇集団キャラメルボックス
サンシャイン劇場(東京都)
2025/07/20 (日) ~ 2025/07/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/07/26 (土) 13:00
「ナナメウシロのカムパネルラ」を観劇。
目に見えないことが面白さと感動を生むのが素敵だった。

ACTRESS〜そして誰もいなくなった〜
『アクトレス』を演る会
布施PEベース(大阪府)
2025/07/25 (金) ~ 2025/07/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
宝塚好きだったら楽しめた?
宝塚には接待で一度だけ当時の彼女と行っただけで、面白さが…
アガサ?の、そして誰もいなくなったをパロったのかな〜とも感じながら楽しめたものの、宝塚を理解していればもっと楽しめたのかも
三蔵さんの役が印象的 ウマウマ

『アネモネ、誰の為に咲く?』
シーリア企画
GALLERY工+with(東京都)
2025/07/25 (金) ~ 2025/07/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
上演時間が約50分でしたが、殆どが観客参加型で、舞台ではなく実験的なイベント?という印象でした。
役者さんに話しかけられると、その真っ直ぐな眼差しに吸い込まれそうでした。
主人公が、どんな状況なのか、様々な捉え方が出来るので、終演後も頭の中が謎でした。
不思議な時間を体験しました。

『アネモネ、誰の為に咲く?』
シーリア企画
GALLERY工+with(東京都)
2025/07/25 (金) ~ 2025/07/27 (日)公演終了

わたしたちをつなぐたび
KAAT神奈川芸術劇場
KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)
2025/07/21 (月) ~ 2025/07/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
原作はイリーナ・ブリヌルの絵本。大池容子さんの描いてきた世界観と重なるのでオリジナルかと思った。記憶の遡行とメランコリックな歌。自分と世界とを紐解いていく精神的な旅。
美術が見事、重量感を感じる様々な青銅の椅子が並ぶ。背もたれが高く格子状のデザインで梯子にも障子にも見える。
森の奥深く静かに母娘暮らす小さな一軒家。
動物の言葉が理解できる主演の少女、藤戸野絵さんに腕がある。「なんでどうしてなんで」の歌が良かった。
背もたれが水平ではなく斜めに傾いている、変わった椅子を作る少路勇介氏。佐藤滋っぽい。歌声が忌野清志郎入ってる。
少女の母親やサケの下司尚実さん。
シカやリスの岩永丞威氏のブレイキン。
シカやキツネの山田茉琳さんはストレッチのヨガポーズ。
コウノトリの造形も匠。川の表現がとても繊細で美しい。
「何故、自分には父親がいないのか?」ある日ふと母親に尋ねた少女。母の答は「ある日、コウノトリが運んで来たの」。そんなディズニーな世界観、今じゃあ乗れないよ。だがどうやらマジらしい。運んで来たコウノトリに経緯を聞く。リスがサケがキツネが···。自分のルーツを辿る旅。それは偶然なのか必然か。自分は一体何なのか?

キネマの天地
劇団ブルア
新開地アートひろば(兵庫県)
2025/07/26 (土) ~ 2025/07/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
観たかった演目で初観劇
ミステリー感も在り、楽しめました
途中役者のセリフがとんだ時の対応も見物でした
違う劇団でも観てみたいです

宮澤賢治・宛名のない手紙
劇団昴
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2025/07/24 (木) ~ 2025/07/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
座席1階
宮沢賢治の名作をオムニバスのようにつないで作り上げた舞台。注文の多い料理店、銀河鉄道の夜、セロ弾きのゴーシュ、よだかの星……。宮沢少年と妹を主人公に、なぞ解きをするがごとくの列車の旅が舞台で展開する。
パンフレットによると、脚本・演出を担当した菊池准の今作は四半世紀ぶりの登場という。こんなふうに宮沢賢治を読む経験はなかなか得難い。今作自体が一つの叙事詩のような舞台に仕上がっていて、宮沢賢治の新作のような趣もある。特に、登場した一つ一つの作品の心がうまく合わさってつながっていて、印象深い物語を構成しているのがとてもいい。
夏休みの土曜日、子ども連れの来場者も目立った。小さい子には少し難しいかなと思ったが、この舞台を見て宮沢賢治の世界に足を踏み入れるきっかけになったら、それはとても素晴らしいことだ。約2時間の舞台だが、小さな観劇者のために15分の休憩をはさんで2幕にした心遣いもよかったと思う。

目醒め
ジャパニーズ生活
小劇場B1(東京都)
2025/07/23 (水) ~ 2025/07/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
(笑えた度)4(今感)4(完成度)4
2015年、キッパリと失われてしまった青春を探して。
軽妙な会話でみせるSF青春群像劇。余韻はジュブナイルに近くて、爽やかな後味。
一瞬を焼き付けた過去への往来は、未来に続いている。どの世代にも響く「永遠」。

六道追分(ろくどうおいわけ)~第八期~
片肌☆倶利伽羅紋紋一座「ざ☆くりもん」
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2025/07/24 (木) ~ 2025/08/03 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
通し公演8期までコンプリートしたかったんですが観劇出来たのは5公演。そのどれもがキャスト事に刺さる場面が違い毎回楽しめました。ダブルキャストやトリプルキャストは結構ありますが、ここまでキャストを入れ替えての舞台は初めてで、新鮮でした。

キャプテン・アメイジング
世田谷パブリックシアター
シアタートラム(東京都)
2025/07/26 (土) ~ 2025/08/03 (日)公演終了
実演鑑賞
一人芝居でキャスト3名。同時出演ではなくトリプルキャスト、という珍しい企画性。見比べる楽しみを(ある程度)前提としていると推察できるので、三作観ることで、より多彩な感想が生まれそう。僕が観たのは近藤公園さんの出演回。セットはシンプル、壁や椅子、机など最小限。時折シーンの情景を想起させるイラストが壁に写し出され、「このシーンはこんなイメージです」と提示してくれます。上演時間は約70分。