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卒業式、実行

卒業式、実行

劇団バッカスの水族館

ナビロフト(愛知県)

2019/11/29 (金) ~ 2019/12/01 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/12/01 (日)

アガリスク作品特有の… 嵐の様に次から次へとトラブル発生、そして作品全編に敷き詰められる伏線に…その怒涛の回収… 笑いに巻き込む勢いと畳み掛ける感じは相変わらずで、その点 ドタバタコメディとしては安定して面白い。でも、これまでバッカスが扱ったアガリスク作品とは異なる… 明らかにモヤモヤする異質さがあるのは否めないんだよね。

ネタバレBOX

テクニカルな部分よりは やはり国旗国歌のポリティカルなネタを扱いながら、どっち目線でも戯曲自体にそこを彫り込む本意が見えない所が原因か。校長も生徒会長もソコが拘りじゃなかったから、要らん板挟みの代理戦争を強いられる滑稽味で攻めてくれた方がすんなり楽しめたかな。
ご馳走

ご馳走

西瓜糖

ザ・スズナリ(東京都)

2019/05/18 (土) ~ 2019/05/26 (日)公演終了

満足度★★★

シナリオはハテナな点も多いけど、役者さん達は上手かった

サカシマ

サカシマ

廃墟文藝部

千種文化小劇場(愛知県)

2019/11/29 (金) ~ 2019/12/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/11/30 (土)

100mの高さから飛び降りた少女の… 余命5秒の中に凝縮された走馬灯の物語。

最初に観た2ステ目…あのラストシーンの後の客席の空気が強烈に印象に残る。どう反応して良いのか惑い… 逡巡し… 誰一人拍手できなかったあの時間。そして… 思わず息を呑んだ落下の冒頭シーンも含めて、見事な始まりと締め括り。勿論、内容については甚だしく観る人を選ぶ作品だが… 少なくともその鮮烈さだけはきっと群を抜いた鋭さで万人に届いたと思う。その点では廃墟文藝部史上ダントツなのは間違いない。

そして公演前から… 煽る様に出てきていた内容に踏み込んだ言葉たちは、作中でも ずっしり意味ありげにその存在感を主張した。
終わってみれば実に端的で… でも直ぐには意味が分からず… でも頭にこびりつき… 観た後には確実に作品のイメージを代表していると伝わるフレーズが凄いな… 冴えわたっている。

ネタバレBOX

全編に漂う人の心を押し潰していく感触も凄まじく… いちろーさんの音楽ばかりか… 地の底から響いてくる様な環境音… ちくさ座特有の換気音までが手伝って… 観るものを絶望の淵に沈めていく。そして… 狂気に晒される人々が次々と翻弄されていく中で… 最後にバトンを渡された主人公・陽毬を掻き立てる感情が… いつもの廃墟文藝部とは違う方向に振れていったのが非常に新鮮だ。

それは… 彼女の表向きの行為…「飛び降り自殺」とは極めて対照的な…「怒り」だった。

「私は負けない」

これが自殺に臨む人間の感情だなんて…果たして想像できるだろうか。

陽毬の… 驚きの自責が明らかになった後(実際にはかなり言い掛かりであるが、そう追い詰められる流れはしっかりあった…)、その清算として身を投じることで… 自死以外にもう一つ出来ること。我が身を破壊してでも為し得たい悲願とその実現の為の強固な意志。

それまで人となりとして勇敢と評されるのは姉 灯里の方であったが、実は獅子座の性格として…最初から陽毬は『行動力があって勇敢』であることが暗示されている。気弱な陽毬に… 灯里はさんざん怒りを促しながらも、その一方で「願い事は一つだけにしないと…」と諫めていたが、最後の最後に陽毬は灯里を超え…そのダイブに「2つ」の意味を捻じ込んだ。

それは贖罪と復讐

このダイブの終盤…残り5m…そこまで舞台に散りばめられた様々なモノローグのイメージ…「壁と卵」「夜に鳴く蝉」「星占い」「八月の太陽」等々…それらが行為の意味を伴って集約していく「勢いと畳み掛け」は見事で、これも今までの廃墟文藝部にはないスピード感だった。台本を改めて読んで夢想すると… これ、演出次第(表現媒体次第?)で、少年ジャンプ漫画風のクライマックスシーンになる…って印象も湧く。残り5m… 僅か0.1秒に圧縮された出来事に湧き上がる不謹慎な高揚感。

「私が決める… 今週の私の運勢。第一位は獅子座のあなた。」

使われる言葉との落差ゆえに… 逆に極めて強い明確な意思を伴い… あらゆるモチーフを結び付けて… 怒濤の如く1点に集約されるカタストロフィが許せないアイツに降り注ぐ。余りにも禁忌な自殺という行為と…この余りにも強い意志を結び付けた作者は尋常じゃない。

しかもコレはフライヤーデザインそのものの在り姿。

色んな事が予め晒され…それでも気付けない…最後にハッとさせてくれる…私が好む最高の仕掛けだ。
贋作 春のめざめ

贋作 春のめざめ

もぴプロジェクト

ザ・ポケット(東京都)

2019/08/30 (金) ~ 2019/09/08 (日)公演終了

満足度★★

勿体ない作品。もっともっと出来たと思うけど。

かもめ

かもめ

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2019/04/11 (木) ~ 2019/04/29 (月)公演終了

満足度★★★★

全員オーディションで選ばれたとのことですが、ベテランから若手まで本当に良い組み合わせでした。丁寧な演出も素晴らしかった。

1001

1001

少年王者舘

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2019/05/14 (火) ~ 2019/05/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

面白い面白いなぁ。素晴らしかった。

オレステイア

オレステイア

新国立劇場

新国立劇場 中劇場(東京都)

2019/06/06 (木) ~ 2019/06/30 (日)公演終了

満足度★★★

とても良い組み合わせの役者さん達

世界は一人

世界は一人

パルコ・プロデュース

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2019/02/24 (日) ~ 2019/03/17 (日)公演終了

満足度★★★

岩井秀人さんと松尾スズキさんが作ったり出たり、作ったり出たりを繰り返し。面白いやり取りがいっぱい。

ノア版 ワーニャオジサン

ノア版 ワーニャオジサン

ノアノオモチャバコ

ナンジャーレ(愛知県)

2019/11/29 (金) ~ 2019/12/01 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/11/29 (金)

チェーホフ「ワーニャ伯父さん」の翻案現代劇。翻案ゆえに… 原作の誰が本作の誰にあたるか考える楽しみもあるが、それに留まらない仕掛けもあって、登場人物の機能が効果的に分散されている様だ。

敢えて原作の名で言うとワーニャの「狂気」を垣間見せる幻想的な表現には… ノアノオモチャバコ特有のあの絵画的な演出はとても合うね。嵩の増された登場人物群は… ここでも効果的に思えた。

そして… ただ蔑ろにされるよりも もっと辛い仕打ちがある… そんな仕掛けは、たぶん翻案オリジナルの核だと思うけど… ただ!… それで終わらないどんでん返し? …ワーニャは終盤にえらいサラっと言って済ましたけど、あれ、そこまでの空気の前提が更にひっくり返るよね? 更に…更にもっと辛いどん底に突き落としたよね? 彼の最後に取った選択も然もありなんな悲劇でした。ここら辺の表現は…しっかり現代にいや増す孤独感にシンクロしてて、チェーホフを今 観る意義を感じることができた。

そして… ソーニャのあの…チェーホフで最も美しいとされる台詞はもちろん登場してくるわけですが、ストレートプレイだとアレはキリスト教的な宗教観を背景に強く感じるのですが、この場においてはその匂いはさほどでなく… 「それでも生きていくしかないじゃないか」という一種の悟りの感覚が… 神抜きでも生まれ得る自然さを感じた… 庶民の現実、一種の諦観の様な泥臭さだろうか。

こそぎ落としの明け暮れ

こそぎ落としの明け暮れ

ベッド&メイキングス

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2019/03/15 (金) ~ 2019/03/27 (水)公演終了

満足度★★★

上手いなぁ、と思うポイントがいっぱい。とても良かった。

町じゅうのゴミ捨て場にパンダ

町じゅうのゴミ捨て場にパンダ

はねるつみき

G/Pit(愛知県)

2019/11/27 (水) ~ 2019/12/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/11/27 (水)

美術音響照明小道具で目を惹く工夫が盛り沢山。独特な舞台装置…埋め尽くされたゴミ袋、その一つとして微妙な相違で表現されたパンダ、役者の一挙手一投足を まるで遊んでいるかの様に映し出すステップを生む踏台と音響。それらが何かしらの暗喩を観客に勝手に想像させながら、普通の演劇とは異なる感覚をエンタメ的に楽しませる多様さがあった。

しかし作品を咀嚼していくと、それでもやはり この芝居の要(カナメ)は… 紡がれる「言葉」だと思わせる。

常住さんの生み出す言葉は本当に強力で、でもこれまで…ちょっと分かり難いところが広い理解を阻んでいたのだが、そこに潤色/演出の安保さんが入ることで、ス~っと呑み込みやすくなった印象だ。その協業にも本作の大きな価値を感じる。

エーデルワイス

エーデルワイス

ブス会*

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2019/02/27 (水) ~ 2019/03/10 (日)公演終了

満足度★★

面白い作品だったけど、もう一押しあれば。

あの記憶の記録

あの記憶の記録

劇団チョコレートケーキ

名古屋市東文化小劇場(愛知県)

2019/11/26 (火) ~ 2019/11/26 (火)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/11/26 (火)

BSで既観なのだが… 分かっていても臓腑に響く… 生で強烈に伝わる「地獄で罪を犯した人間」の魂の慟哭。否応なく人を狂気に陥れる…ある感情。
そこには… 綺麗事も理想論も大局観も… 一切の理屈を机上の空論と思わせる強度がある。観るものを突き落とす…二重三重に張り巡らされた心理の落とし穴が巧妙だ。そこには何一つ万全の解決策などなく… ただ確実に…どこかに遺恨を残し… 誰かしらが被害を被る選択肢しか存在しない。
どの銃口の先にも必ず彼の人がいる… まさしく至言。しかしそうしない先にも万人を救う手立ては決して見えない… そういう厳しさのある作品だった。厳然として… 連綿と続く世界の「負の歴史」を前に… 安易な希望で口当たりだけを良くする生温さが一切ないのが実に良い。

如何なる最善の選択肢も… 結局、その人… その人達にとっての最善でしかなく、人はそうやって凌ぎを削って生きる他はないのか…と、改めて感じさせる。
せめて手の届く範囲の幸せを願う… みっともなくても そういう選択をする。それに関わる限り…どんな背景と理由があっても その行為の肯定を許さなかった父の姿は印象的でした。息子に語り掛ける言葉は観客に向けられた言葉でもあるのだろうなぁ。

その一方で、父との別れ際に先生がとった態度にも…身の回りの幸せだけに甘んじない…彼女の思う最善への信念が窺える。
受け入れられる想いを双方に感じられるからこその名作。然るべくして再演が続く作品であることに改めて納得。

ひびのばら

ひびのばら

キ上の空論

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2019/03/27 (水) ~ 2019/03/31 (日)公演終了

満足度★★

いらない役が多かった。出ている役者は良いけど。

まほろば

まほろば

梅田芸術劇場

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2019/04/05 (金) ~ 2019/04/21 (日)公演終了

満足度★★

そもそも話しが今一つ。出演者は良いけど。

たいへんよく生きました!

たいへんよく生きました!

劇団ズッキュン娘

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2019/04/25 (木) ~ 2019/04/29 (月)公演終了

満足度★★

アンサンブルいらないかなぁ

INDEPENDENT:19

INDEPENDENT:19

INDEPENDENT

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2019/11/21 (木) ~ 2019/11/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/11/24 (日)

今年も満喫。応援する東海組には特別の感情があって…
「たすけてガール(ry」はカフェ版から見事に舞台映えの変貌を遂げ、想いがより深く伝わった。
「流レル星ニ」は空宙空地コンビが…普段使わないロマンチシズムとメルヘンチックさをヨネマリさんに注ぎ込んで…とにかく綺麗。儚くも壮大に命が廻る印象。

ちょっとそこら辺の贔屓目(笑)を横に置いとくと、それ以外で一推しは「実況上戸」でした。全編のノリも好きなら…温度が変わる後半も大好き。
「Phish Heaven」は小刻みなジャブで笑いを取りながら、気づくと全てを絡めとられている見事すぎるオチの歌が素晴らしい職人芸でした。
「カウント9.99」の目ヂカラの効いた演技での女の一生感、「あいにく今日もゼリー」の大阪のおばちゃん感も好きでしたね。
「なまはげシラノ」は これほんまモンの古典芸能じゃね?って迫力が別格だった。

概観はそんなとこ。

第一部『1961年:夜に昇る太陽』 第二部『1986年:メビウスの輪』 第三部『2011年:語られたがる言葉たち』

第一部『1961年:夜に昇る太陽』 第二部『1986年:メビウスの輪』 第三部『2011年:語られたがる言葉たち』

DULL-COLORED POP

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2019/08/08 (木) ~ 2019/08/28 (水)公演終了

満足度★★★★★

通し観劇。疲れた以上に良かった。

掬う

掬う

ロ字ック

穂の国とよはし芸術劇場PLAT アートスペース(愛知県)

2019/11/22 (金) ~ 2019/11/23 (土)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/11/23 (土)

壮絶な家族の愛憎劇に… 意外な他者の関わりがアクセントになって、鬱屈した想いが止めどなく流れては霧散していた。

家族がテーマと謳われているが、もっと普遍的に… 言葉と…それを伝えることと… そして赦しに関わるあれこれが印象に残る。特に…同じ言葉である筈なのに、文字にすることと口で語ることの相違と得失… そのスキルを持つ者と持たざる者の確執について考えを巡らしました。

重さが支配的な出来事の中で、やっぱボブ美さんらの叔母娘の振る舞いは癒しだし、JK役 東野絢香さんの奇行ぶりが幻想さを醸す不思議な味で面白い。

糸井版 摂州合邦辻 せっしゅうがっぽうがつじ

糸井版 摂州合邦辻 せっしゅうがっぽうがつじ

木ノ下歌舞伎

KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)

2019/03/14 (木) ~ 2019/03/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

いやー素晴らしい!本当に誇れる作品。

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