満足度★★★★★
鑑賞日2019/11/30 (土)
100mの高さから飛び降りた少女の… 余命5秒の中に凝縮された走馬灯の物語。
最初に観た2ステ目…あのラストシーンの後の客席の空気が強烈に印象に残る。どう反応して良いのか惑い… 逡巡し… 誰一人拍手できなかったあの時間。そして… 思わず息を呑んだ落下の冒頭シーンも含めて、見事な始まりと締め括り。勿論、内容については甚だしく観る人を選ぶ作品だが… 少なくともその鮮烈さだけはきっと群を抜いた鋭さで万人に届いたと思う。その点では廃墟文藝部史上ダントツなのは間違いない。
そして公演前から… 煽る様に出てきていた内容に踏み込んだ言葉たちは、作中でも ずっしり意味ありげにその存在感を主張した。
終わってみれば実に端的で… でも直ぐには意味が分からず… でも頭にこびりつき… 観た後には確実に作品のイメージを代表していると伝わるフレーズが凄いな… 冴えわたっている。