
ゴールドマックス、ハカナ町
桃尻犬
OFF・OFFシアター(東京都)
2020/02/05 (水) ~ 2020/02/11 (火)公演終了
満足度★★★★
パチンコ屋しかないようなさびれた町を舞台にそこで暮らす人々の今を切り取った作品。ただ、お兄ちゃん、それは愛情じゃなくて、もう束縛だよ。というか、依存。妹の存在が自分が存在する理由になっちゃってるところが怖い。怖いんだけど、かわいそうにもなってくる。だけどそれをあまり感じさせない演技というか演出がよかった。個人的には哲郎の醸し出す雰囲気が好きだった。ちょっとおバカな感じだけどwるり子の狂気はなぜそうなったの?ってとこが謎だった。伏線見逃したかな。総じて面白い作品だった。

野兎たち【英国公演中止】
(公財)可児市文化芸術振興財団
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2020/02/08 (土) ~ 2020/02/16 (日)公演終了
満足度★★★★
早紀子がイギリス人の婚約者とその母といっしょに、10年ぶり(数日の帰国を含めれば4年ぶり)に可児の実家に帰ってくる。結婚の報告のためである。実は早紀子はイギリスで失業したために、ビザ更新のための結婚という要素が強い。ふたりが愛し合っていることは事実だが、同棲でもなんの問題もなく、わざわざ結婚するのは別、というのが昨今のイギリスのようだ。
早紀子は、出来のいい兄と比べられて、両親に邪魔者にされ、いつも干渉されてきたと思っている。前半は早紀子の、親が今回も結婚に介入し、自分を支配しようとしているという「思い込み」が目立つ。良心の些細な言葉尻を、悪く悪くうけとめて、いら立ちを募らせていくのである。早紀子役のスーザン・もも子・ヒングリーがいい。日英両語を操りながら、女性らしい不器用な苛立ちを好演していた。恋人役のサイモン・ダーウェンの受けの演技も自然でよかった。
母親役の七瀬なつみも、客を迎えて上品にふるまう母親を好演していた。

東京ノート・インターナショナルバージョン
青年団
吉祥寺シアター(東京都)
2020/02/06 (木) ~ 2020/02/16 (日)公演終了
満足度★★★★
近未来2034年の東京。初演1994年の時は2004年の設定だった。でも、作品の内容に、この年号はあまり関係ない。上演時点での風俗が書かれているわけではないから。ヨーロッパでなにかの戦争が続き、美術品が東京に大量に疎開してきている。その美術館のロビーをいきかう、様々な人・グループの会話、という内容である。
日本人同士のたわいのない会話に比べ、フィリピン人、ロシア人(今は日本国籍取得)、アメリカ人たちの会話に、生き方や政治社会観の違いも込められていて、彼我の差が感じられる。当の外国人のセリフにも「日本人はこういう話を嫌うから」とある。またフィリピン人が平和維持軍にはいるというのを小耳にはさんだ、日本人が「戦争はんたーい」と皮肉る。こんなところにも、日本人の平和意識の強さと、軽さが、海外との対比で示されている。
日本人だけのバージョン以上に、それぞれのグループの違いが民族や国の違いと重なって意味を強めている。
このあと、通常バージョンを観る予定だが、この違いは、どう感じられるだろうか。
「セミパブリック」を場面のキーワードにする平田オリザだが、「セミパブリック」の度合いは、作品により大分違う。「東京ノート」の美術館ロビーは、最も公寄りの設定である。互いに全く知らない7組が互いに知らないまますれ違うので、「ソウル市民」や「冒険者たち」以上に、人間関係は薄く、乾いた雰囲気の舞台である。
多国籍のスタッフで作ったという舞台美術が面白い。天井から垂れ下がった、白い長いモビールのような装飾など、美術館の雰囲気をよく出してい

グッドバイ
東宝・キューブ
シアタークリエ(東京都)
2020/02/04 (火) ~ 2020/02/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
笑った、笑った。戯曲も拍車も美術も見事にハマった大変な傑作である。太宰治の原作部分はすぐ終わってしまう(30分くらい)。そのあとのケラの展開が、奇想天外。女たちに「グッドバイ」をいうはずが、逆に次々「グッドバイ」を言われる。田島(藤木直人)が落ち込むところを謎の「大体の占い師」に、元身近な「大食漢」の女性こそ本当に幸せな相手、と諭される。その直後、追い剥ぎに襲われ、世間では死んだと思われるが、実は生きていて記憶喪失になった。というところで1幕終わり。この展開は、太宰治は決して考えない代物。潔い飛躍ぶりが小気味よい。
この大食漢、ことソニン演じるキヌ子が、本作のかなめの女性である。そのソニンがうまい。ダミ声で、やさぐれた演技は大女優・大竹しのぶそっくり。ビックリである。
第二幕は田島(藤木直人)の一周忌の日に愛人、元妻が全員揃うところから始まる。女たちの喧嘩がまたおもしろい。いいアンサンブルである。この多人数の喧嘩はやはり舞台ならでは。小説だと、誰が誰だかわからなくなってしまうし、「〇〇が」「××が」と人物を指定しているうちにまだるっこしくなるだろう。
夫が妻に冷たいのは、甘えているから。仕事と愛人に一生懸命で、妻は棚上げ。妻は夫を愛しているのに、耐え切れずに別れる。この夫婦の関係は身につまされる。(評者に愛人がいるわけではない、念のため)。二幕のふたりが語り合う場面など、しみじみさせるものがある。
最近、今ひとつの舞台が多かったが、久々に弾ける舞台を見て、元気が出た。

物狂い音楽劇「リヤ王」
鮭スペアレ
銕仙会能楽研修所(東京都)
2020/02/11 (火) ~ 2020/02/11 (火)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2020/02/11 (火)
11日18時開演回(95分)を拝見。
2018年12月に北千住BUoYで観た『マクベス』の剽げた味わいから一転、シェークスピアの四大悲劇らしい、シリアスな舞台となった。
作品の有する無常観に、会場(能楽堂)や(衣装・音楽も含めた)団体の作風がハマり、シェークスピアの、ではなく、鮭スペアレ・お手製の『リヤ王』を「魅」せて頂いた気分。
良い時間を過ごすことが出来た。

氷艶2019
株式会社ユニバーサルスポーツマーケティング
横浜アリーナ(神奈川県)
2019/07/26 (金) ~ 2019/07/28 (日)公演終了
満足度★★★★★
フィギュアスケートと日本の伝統文化が融合した氷上エンタテインメント、『氷艶』
2017年に歌舞伎とコラボした第1弾が上演され、義経に扮する高橋大輔さんにすっかり心射抜かれた母(スケヲタで大輔ヲタ)、その素晴らしさをたっぷりと語ってくれたお陰で、私も次回があれば絶対観たいなと思っておりました。
そんな中、2019年バージョンの公演が発表され、母と共に即申し込み、期待に胸を膨らませて『氷艶hyoen2019〜月光かりの如く〜』を観劇!
フィギュアスケーター高橋大輔さんの演じる切なく儚い光源氏役。氷の上を「滑る」のでは無く、躊躇しながら…怒り猛りながら…色んな表情を持たせて進む事が出来るというのは流石の表現力です。
源氏の母と、後に帝の後妻になる藤壺の宮を演じたのは平原綾香さん。圧倒的な歌声と演技で魅せます。彼女の歌声でかなりグッときました。
海賊の長役の元宝塚星組トップスター・柚希礼音さんのオンナが惚れる格好良さ!当然歌も上手い!
朱雀君(後の朱雀帝)ステファン・ランビエルと大輔さんの2人でのスケートが息ピッタリでため息が出ました。
源氏を追い詰める弘徽殿女御役の荒川静香さん、悪事を囁く長道役の波岡一喜さんの巧妙なお芝居、
陰陽師を演じる織田信成さんの奇怪な演技もとても良かったです!
高橋大輔さんはアイスダンスに転向するという事で、今後の出演はどうなるのでしょうかね?
また行けるなら行きたいなぁ。

燦々
てがみ座
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2020/02/07 (金) ~ 2020/02/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2020/02/10 (月) 19:00
座席K列11番
2016年11月、座・高円寺1での初演から3年余、この作品を通して描きたいものも変わってきたということでの「改訂版」、冒頭の江戸の町人たちの様子の表現から「そうそう、これこれ」とワクワク、他にも観ていて鮮烈に思い出した部分もあり、もちろん新たなところも含めて終始ワクワクが止まらない状態。
あれこれの演劇的表現、そして絵師の才能が開花するのを目の当たりにしたような感覚、初演にさらに磨きがかかったと言えよう。
なお、北斎役が酒向さんになったことで、より生々しいというか庶民的というか初演とは違う味わいもあった。

ハッピーハードラック
羽仁プロデュース
上野ストアハウス(東京都)
2020/02/11 (火) ~ 2020/02/24 (月)公演終了
満足度★★★★
超人気アーティストに薬物使用疑惑。タイムリーにシニカルでアブナイ話かと思っていたら、ほぼほぼライトウエイトなドタバタコメディ。ちょっぴりホロリで、なかなかに楽しめました。

見よ、飛行機の高く飛べるを
日本工学院専門学校 声優・演劇科
片柳記念ホール(東京都)
2020/02/11 (火) ~ 2020/02/13 (木)公演終了
満足度★★★★
日本工学院専門学校 片柳記念ホールにて『見よ、飛行機の高く飛べるを』を観劇。
以前から一度観てみたかった演目。CoRiChでたまたま公演情報を得ることが出来たため、微かに聞いたことがある程度だった日本工学院専門学校さんのホールに初めて足を運んでみることに。「声優・演劇科43期/演劇スタッフ科35期 卒業公演」という位置付けの3日間4ステージのみの無料公演。確かに「観たい!」と思って観劇を決めた公演ではあるものの、「学生さん達の公演だし…」、「無料公演だし…」と正直そこまでの期待はしていなかったのですが(失礼)、良い意味で期待を裏切るとても素晴らしい内容で驚きました。変な先入観を持ってはいけない。恐れ入りました。。
明治44年、小学校の教師を目指す女子師範学校が舞台の物語。現代でこそ男女平等の思想が定着してきましたが、当時の女性が置かれた立場はとても厳しいものであり、この作品においてもその情景が随所に垣間見れ何とも切ない印象。ただ、そのような環境の中、自らの強い信念を貫き新たな時代に向かって前進しようとしている女性の姿が描かれており、非常に力強くカッコ良く見えました。人の生き方など何が正解で何が不正解なのかはわからないというか、それを判断出来るのは誰もいないのではないかと感じます。結局は本人次第であり、本人が良いと思うなら良いのではないかと思うので、少しでも自身にとって満足、納得のいく生き方をすること、それに向かってブレずに進化を続けていくための努力を怠らないことがとても大事であると改めて感じました。これはいつの時代であっても共通していることだと思います。“十人十色”、“みんなちがってみんないい”、“日進月歩”などの言葉が多くの人の心に刺さり、共感を得ているのは、結局はそういうことなのかなと。
ストーリー的にも見応えはありましたが、横長のステージ形状を生かした立派な舞台セット、わざと校舎の使い込み感を見せているような窓、壁の細かな色味、そして演者さんの役に成りきった気持ちの入った演技など、どれを取ってもクオリティの高さを感じました。フルカラーの当日パンフレットも嬉しいサービス。皆さん良かったですが、中でも主演の板倉由香さん、関谷優風音さんは目立つ存在でした。小島美波さん演じる少し腰の曲がった賄い婦、鈴木沙霧さん演じる先生もなかなかの好演ぶり、校長先生役の土池悠介さんは良声が印象的だと感じました。このクオリティならまた他の作品も拝見してみたいところです。

トタン屋根でスキップ
ここ風
シアター711(東京都)
2020/02/05 (水) ~ 2020/02/11 (火)公演終了

トタン屋根でスキップ
ここ風
シアター711(東京都)
2020/02/05 (水) ~ 2020/02/11 (火)公演終了
満足度★★★★★
初めのゆるーい感じの雰囲気から一変するラストの展開・・・思わず涙してしまった。
見てきた人の感想が良かったわけだ。

四角い2つのさみしい窓【三重公演延期】
ロロ
こまばアゴラ劇場(東京都)
2020/01/30 (木) ~ 2020/02/16 (日)公演終了
満足度★★★★
言葉遊びとテンポが気持ちよくて、置いてきぼりにならずに観れました。それでいて温かかったです。良い劇団さん見つけた。また来ます。

ビギンズリターンズアンドライジングフォーエヴァー
シベリア少女鉄道
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2020/02/05 (水) ~ 2020/02/16 (日)公演終了

ビギンズリターンズアンドライジングフォーエヴァー
シベリア少女鉄道
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2020/02/05 (水) ~ 2020/02/16 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2020/02/11 (火) 17:00
ものすごい高度な技術の職人技を見た気がしました。それでいて笑えました。ブラボー。

映像都市(チネチッタ)
“STRAYDOG”
ワーサルシアター(東京都)
2020/02/05 (水) ~ 2020/02/11 (火)公演終了
満足度★★★★
まだ辛うじて映画が娯楽の王様と呼ばれていた時代に幼少期を過ごし、その後衰退している中で映画館が次々と閉館していく様を現実に体験しているので、本作はとてもリアルに感じた。3つの時間も場所も異なるストーリーが一つに繋がるような作りとなっているが、それぞれのストーリーにおける登場人物の関係性(特に男女の関係性)をも少し丁寧に描写してもらいたかった。
劇場を作中の映画館に見立て前説から芝居に入っていく演出は、最初少し戸惑ったが、終わってみればとても効果的だったと思う。

ハムレット
演劇ユニット Willow's
ART THEATER 上野小劇場(東京都)
2020/02/06 (木) ~ 2020/02/09 (日)公演終了
満足度★★★★
前作十二夜のクオリティーの高さに舌を巻いた。本作もとても期待をしていた。その期待を裏切ることのない素晴らしい舞台だった。決して条件の良いとは言えない舞台設備であったが、若い演者さん達のエネルギーで満ち溢れていた。
気負わず自然体のシェークスピア、150分間全くストレスを感じることなく観劇できた。
1幕ラストのハムレットが王妃を責め苛むシーンでは、両者の心情が突き刺さり、涙を堪えることができなかった。
次回作はベニスの商人とのこと、今から楽しみである。

飛龍伝2020
RUP
新国立劇場 中劇場(東京都)
2020/01/30 (木) ~ 2020/02/12 (水)公演終了

トタン屋根でスキップ
ここ風
シアター711(東京都)
2020/02/05 (水) ~ 2020/02/11 (火)公演終了
満足度★★★★★
びっくりするくらい良かったー!絶妙な台詞で笑って、後半は涙が止まらず。この余韻だけで お酒が呑める。久々のヒットです。

-127birth
こわっぱちゃん家
シアター風姿花伝(東京都)
2020/02/06 (木) ~ 2020/02/09 (日)公演終了

死にたがり物語
雨梨
シアター・バビロンの流れのほとりにて(東京都)
2020/01/31 (金) ~ 2020/02/02 (日)公演終了