
明日の朝、いつものように
LUCKUP
萬劇場(東京都)
2021/07/16 (金) ~ 2021/07/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
開演前に流れ続けるのはダーク・アンビエント。トレンディドラマ(死語)を思わせるお洒落な恋物語には不適格だが···、そこにも意味はある。
70分で同棲5年目セックスレス2年目のカップルのすれ違いが描かれる。
Cチーム、ヒロイン橘花梨(かりん)さんにやられた。何となく見覚えがあったが、「虚構の劇団」の『もうひとつの地球の歩き方』のヒロイン。妹に「お姉ちゃん全然もてないよ」と言われつつ、店の従業員が夢中になって口説いている感じがリアル。どこにでも居そうなどこにもいない存在感、この感じを醸し出すのは高難度。主演の阿瀬川健太氏も素晴らしかった。
男女の性欲をあからさまに曝け出す描写はどことなく、「た組。」の『まゆをひそめて、僕を笑って』を思い出す。(主演の藤原季節氏が涙と洟水を大量に垂れ流しながら顔をクシャクシャにして「早漏を笑うな!」と激昂するような舞台)。
主人公にアプローチする若い女性(井上実莉〈みのり〉さん)が可愛らしい。ヒロインの妹の旦那役、森田亘氏のキャラが秀逸。マスク越しに笑いがドッカンドッカン吹き出す観客席。不快じゃない下ネタ。
作者は在り来たりの恋愛話にくるみ込んだ、普遍性のある一篇の詩を詠んでいる。ラストは重い。お勧め。

29万の雫-ウイルスと闘う-
ワンツーワークス
赤坂RED/THEATER(東京都)
2021/07/15 (木) ~ 2021/07/25 (日)公演終了

乱歩の嘘
G-フォレスタ
神戸アートビレッジセンター(兵庫県)
2021/06/26 (土) ~ 2021/06/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
千秋楽観劇。
江戸川乱歩とその家族のお話…
初演も拝見したが、谷屋俊輔さんの次男の野心、倉増哲州さんの三男の悲哀、など脇を固める客演さんに「う~ん上手い、流石」と呟いてしまった。
そして、山崎修一さんの横溝や、何役もこなす森優子さんなどのG-フォレスタ役者陣に彩られ、華やかな公演になっていた。
面白かった。

海のホタル
カラ/フル
T-6(テ・シス)(大阪府)
2021/06/25 (金) ~ 2021/06/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
久しぶりのボツジュウ。
この演目『海のホタル』は別劇団さんで以前に拝見したことがあるが、
木下菜穂子さんが、ともかく超~熱演でした。
全て出しきり、カーテンコールで放心状態の様…
子供達も良い感じ。
遅い時間だったが拝見できて本当に良かった。
個人的にもう少しドロドロな感じが好みだが、補って余りある熱演、良い物を観せて貰った。

イエロースプリングス
劇団太陽族
ウイングフィールド(大阪府)
2021/06/25 (金) ~ 2021/06/29 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
戦後のアメリカ。
キリストのご加護で日系人を受け入れたイエロースプリングス。
父と戦争帰りの次男は、失明の母を介護しながら、NoNoボーイの兄の帰りを待つが…
日系人の境遇、(建前)自由の国での抑圧、なんと言う不条理。
耐え難きを耐え戦後のアメリカ。
キリストのご加護で日系人を受け入れたイエロースプリングス。
父と戦争帰りの次男は、失明の母を介護しながら、NoNoボーイの兄の帰りを待つが…
日系人の境遇、(建前)自由の国での抑圧、なんと言う不条理。
耐え難きを耐え、忍び難きを忍ばれた、日系の皆様に敬意を表します。
濃密な2人芝居、良かった。

トランス 【劇団 遺ハク月】
劇団 遺ハク月
アトリエS-pace(大阪府)
2021/06/26 (土) ~ 2021/06/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
初回観劇。
離人症を患った男を、精神科医とオカマの親友が看病するが…
1つも気を抜けないこの演目に、コロナ下で挑んだ学生有志に拍手。
「私の愛する人は精神を病んでいます。ですが私はとても幸福です。」
4ヶ月の練習の成果、3人3様の葛藤が良く表れてて良かった。

明日の朝、いつものように
LUCKUP
萬劇場(東京都)
2021/07/16 (金) ~ 2021/07/25 (日)公演終了

書く女
劇団未来
未来ワークスタジオ(大阪府)
2021/06/18 (金) ~ 2021/06/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
気丈でプラス思考、借金糧にバイタリティ溢れる樋口一葉は、正に前田都貴子さんにピッタリのはまり役。
母妹・い夏・幸子・篤子・菊子さんを劇団未来の女優陣が見事に好演。
そして恋心抱く半井等、客演の男優陣が支える。
24歳で急逝するも悲壮感なく、どこまでも前向き、良いお芝居でした。

首切り王子と愚かな女
パルコ・プロデュース
久留米シティプラザ (ザ・グランドホール)(福岡県)
2021/07/16 (金) ~ 2021/07/17 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
入場口の開演時間の貼り紙に「5分前にキャストが舞台に」という文字を見つけ、入場したら、舞台を三方向から囲む楽屋の鏡台たち。
袖幕も全開なのでキャストさんは出番がない時は鏡台の前に座って待機、出ずっぱりです。
舞台美術は、装飾は少なく、木材むき出しの台の組み合わせを、シーンごとにステージングと照明で転換していく。想像でシーンが浮き出てきます。
近衛騎士リーガンは叫び放しのイライラしっぱなしで、ストレスですが、高橋努さん演じるツトムと伊藤沙莉さんのヴィリの笑いのセリフには助けられました。

羽世保スウィングボーイズ
博多座
博多座(福岡県)
2021/07/16 (金) ~ 2021/07/27 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
太鼓やタップなどエンタメが強いと聞いていましたが、最初からですね。😀
剛と妻と娘と息子の関係が明らかになるシーンは、泣けました。

森 フォレ
世田谷パブリックシアター
世田谷パブリックシアター(東京都)
2021/07/06 (火) ~ 2021/07/24 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
「約束する、決して見捨てはしない。」
第一幕60分(休憩15分)第二幕60分(休憩10分)第三幕75分。
円形ステージのセンターには少しだけ傾いた小さな同心円ステージ、見事なる機能美。
開幕早々衒学的な台詞の応酬から始まり、「こりゃ失敗した」と、この三幕3時間半の長丁場に陰々滅々たる気分。ところがその感じはオープニングだけで、そこから怒涛のエンターテインメントが幕開く。
一番近いのが浦沢直樹作品で、『BILLY BAT』を想起。これは浦沢直樹版『火の鳥』を構想したような失敗作で、時空を越えた奇想天外な話をいつものように畳み切れず放り投げたもの。浦沢直樹の武器は読者の想像力を妙に刺激する謎の急展開、ひたすら煽り捲って売り抜ける。伏線の回収は一切されない。
この舞台も訳の分からない謎が撒き散らされる。急に癲癇の発作を起こした栗田桃子の脳に、骨化した胎児がまるで森のように根を張っていることが判明。妊娠した双子の片割れが脳にまで這い登って来たらしい。更に栗田桃子は第一次世界大戦のフランス兵士の幻覚を毎日のように見ることとなる。
フランスから来た古生物学者(成河〈ソンハ〉)は、父がナチスの収容所で見付けた粉々に砕かれた頭蓋骨、その最後のパーツが栗田桃子の脳内の骨と一致すると言う。
栗田桃子の娘、瀧本美織(川村かおり系のPUNKS風)は嫌嫌ながら自分のルーツを辿る旅に出る破目となる。
作者はレバノンの首都ベイルート生まれ、8歳でフランスに一家で亡命するも、滞在更新を拒否され15歳でカナダのケベック州に移住。こんな面白い話を書く作家がいるのか。そりゃ皆観たい訳だ。

俺の葬式
獏天
武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)
2021/07/16 (金) ~ 2021/07/20 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
親父さんというのは、かわいそうな存在だと、つくづく思いました。
コントあり、乱闘シーンありのサービスのオンパレード。
とても楽しめました。
末娘役の役者さん、すごーく元気で、こちらも元気になり、パワーもらいました。
最後の挨拶のとき、息切れしてハアハア。だれ他の人が助けてあげれば...と心配になりました。
受付の女性のかた、とても親切にしていただき有難うございました。

俺の葬式
獏天
武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)
2021/07/16 (金) ~ 2021/07/20 (火)公演終了

いきてるみ
安住の地
THEATRE E9 KYOTO(京都府)
2021/07/15 (木) ~ 2021/07/19 (月)公演終了
満足度★★★
四部作を途中休憩ついて、約120分。つながったようで、もやもや感が残る…😣その中でも、中村さんの演技は注目。感情を殺し、血のかよっていないあの雰囲気がとても良かった。凄い女優だ‼️

君子無朋(くんしにともなし)【8月29日公演中止】
Team申
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2021/07/17 (土) ~ 2021/07/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
清の雍正帝(1678-1735、在位1723-1735)のユニークな統治手法をユニークな舞台手法で描いている(脚本 阿部修英、演出 東憲司)。先代の康熙帝と次代の乾隆帝は私でも知っているがその間のこの方の名前は記憶にない。かなりマニアックな対象で話に入っていけるのかと心配になるが、会話の中でそれから展開される内容の概略が語られるので初めて聞く逸話であっても自然になじんでいける。まあそれでもCorichの「説明」とWikipediaの雍正帝のところを読んで行けば「ああこの場面はあのことね」とより深く楽しめるだろう。
佐々木蔵之介さんは私の中では頼りない上司役の人というイメージで「リチャード三世」で悪を演じても何か似合わないなあと感じていたのだが、この舞台では強いイメージを発散し続けていて、なかなか素晴らしい俳優さんだったんだなあと見直してしまった。

豚男 豚女
遊戯三昧
Flying Carpet Factory(大阪府)
2021/07/11 (日) ~ 2021/07/11 (日)公演終了

日本の歴史
シス・カンパニー
新国立劇場 中劇場(東京都)
2021/07/06 (火) ~ 2021/07/18 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2021/07/18 (日) 13:00
2018年の年末に上演された作品の再演で、初演も観ているが、今回も楽しめた。
テキサスの一家の物語を日本の歴史と並行させて描くという、ちょっと変わった趣向のミュージカル。初演と構造は変わっていなかったが、川平慈英が瀬戸康史に変わった上に、いろいろと手直しされていたようで、初演とはちょっと印象が異なった。シルビア・グラブの歌声で始まる舞台は、やはりミュージカルを主戦場としている人は違うな、と思わせてくれるし、宮澤エマの歌声の美しさを今回は感じた。秋元才加の歴史の先生というポジションが実に面白い。

hedge 1-2-3
serial number(風琴工房改め)
あうるすぽっと(東京都)
2021/07/08 (木) ~ 2021/07/19 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2021/07/17 (土) 18:30
B「trust」を観た。詩森の金融三部作の完結編で書き下ろしだが、金融でない要素も加わり面白かった。
第2作のinsiderで創立メンバーがインサイダー取り引きを行なったバイアウト・ファンドが、信用を回復するために努力する姿を、PHS会社の苦悩や、フェアトレード・コーヒーで起業しようとする女性達と絡めて描く。フェアであることの難しさやジェンダーの問題も加わり、金融だけでない要素を含めているが、エンターテインメントを忘れない姿勢で、楽しく見せてもらった。場面転換もエンタメにするのは見事。今回登場した女優陣も自然に溶け込んでいたと思う。

♭1~役者への道~
ThreeQuarter
JOY JOY THEATRE(東京都)
2021/07/17 (土) ~ 2021/07/18 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
モンテカルロだと思って行ったのですが、私の勘違いで、短編3つのお芝居を観てきました。
せっかく、ご親切に、お間違えではないか、と教えてくださったのに..
でも、嬉しいサプライズでした。
あらすじを知っているモンテカルロでなく、全くどういう展開になるのかわからない3つのお芝居、とてもおもしろかったのです。
笑えて、とても楽めた。むしろ、間違えてラッキーでした。
一番印象に残ったのは、2つ目で猫の役をやった女性の役者さんです。完全に猫になりきっていて、上手で、笑えました。名前はわからないのですが...
最後に、簡単に名前だけ、お芝居の終わりに紹介があるといいですね。
いつも、本当に一生懸命の劇団さんですね。
これからも応援します。

明日の朝、いつものように
LUCKUP
萬劇場(東京都)
2021/07/16 (金) ~ 2021/07/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
男女のすれ違いを、上手く表現していて、良いお芝居でした。
役者さんたちが、必死に生きている姿を見事に演じていて、引きこまれました。
時々、クスッと笑えるし、上演時間も、ムダがなくよく考えて作られている。
ひとつ残念なことがあるとすると、主役の二人の声が小さくてよく聴きとれない。
ケンカのシーンは耳が痛いくらい聴こえる。
演技は、素晴らしいのですが...