最新の観てきた!クチコミ一覧

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29万の雫-ウイルスと闘う-

29万の雫-ウイルスと闘う-

ワンツーワークス

赤坂RED/THEATER(東京都)

2021/07/15 (木) ~ 2021/07/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

時節柄、なるべく重いお話は見ないようにしていたのでしたが、行って良かったです。
ドキュメンタリー・シアターというジャンルは初めてでしたが、インタビューの生の声で構成されているとのこと。迫力があり、切実さもいっそう感じられました。

金の切れ目が時間の切れ目

金の切れ目が時間の切れ目

劇団森

早稲田小劇場どらま館(東京都)

2021/05/29 (土) ~ 2021/07/31 (土)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2021/06/03 (木) 19:00

ワンカメ、ワンマイク? スタッフの数と予算には限りがあるので、このへんがギリギリのところだったのかなあ。その場にいて実演に接してる時には殆ど気にならないのですが、マイクを通すとセリフの音量の差が苦痛で仕方ありません。ある周波数ばっかり拾ってしまうマイクの特性のせいでしょう。私の側でも、実際に会場まで行くのとパソコンで見るのとでは気合の入りようが違います。前者じゃないと楽しくないのです。ごめんなさい。アイドルヲタもからんでくる楽しいステージ、実演で見てたら評価は星4つ。早く世の中が正常に戻って欲しい。

明日の朝、いつものように

明日の朝、いつものように

LUCKUP

萬劇場(東京都)

2021/07/16 (金) ~ 2021/07/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

Bチームを観劇 コロナから5年の未来の話と言うのも面白い。日常の中で、すれ違いや心の動きをとてもよく表していてとても面白かったです。とても上質なお芝居を拝見させていただきました。

明日の朝、いつものように

明日の朝、いつものように

LUCKUP

萬劇場(東京都)

2021/07/16 (金) ~ 2021/07/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2021/07/21 (水) 15:00

流れが速くてスムーズで好きでした。(Cチーム行きました)

俺の葬式

俺の葬式

獏天

武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)

2021/07/16 (金) ~ 2021/07/20 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

いつもアクションシーンがすごいのに舞台が狭いのでハラハラするのですが、今回は広い舞台でみなさん存分に竹刀を振るわれたのではないでしょうか。お話も今までとは違って家族を描いていましたが、お母さんはどうしました?あんなお父さんと結婚するくらいなので変わった方なのかもしれませんが、最後までお葬式にも顔を出さない理由はどこかで語られていたのでしょうか。聞き逃していたらごめんなさいですが、そこが気になってしかたなかったです。
笑えるシーンもあって面白かったのですが、少し冗長な感じがしました。

ネタバレBOX

お母さん、亡くなっていたらそのほうが納得ですが、最後に兆がお母さんの好きなお菓子だか何かを買って行くとか言ってましたよね?
INDEPENDENT:4thSeasonSelection / JAPAN TOUR

INDEPENDENT:4thSeasonSelection / JAPAN TOUR

INDEPENDENT

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2021/07/15 (木) ~ 2021/07/19 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

初めての1日通し券、楽しみました。
1本目でなんか泣けてきて、新しい劇場や期待で胸いっぱいで状況に興奮状態にあるのかと思ったりしましたが、ここでハードルが上がったのか、早くも力尽きてしまったのか、その後1本目ほど感動する作品が出てこずでした。異色と思われた「コーポリアムマイム」(これも一人芝居?)にはめっちゃ感動しました。指先にまで自分の身体に対する愛が行き渡っていました。美しかった。

フェイクスピア

フェイクスピア

NODA・MAP

大阪新歌舞伎座(大阪府)

2021/07/15 (木) ~ 2021/07/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

野田地図、いつも撃沈してしまうので、前情報なしで行くのがこわくて、戯曲を読んで予習、上映時間が短めの2時間5分だったことも幸いして、最後までガッツリ観れました。理解できたかというとギモンですが、いいものを観た幸福感にひたっています。高橋一生さん、声が心地よく、言葉がすべて耳に入ってくる、言葉の意味がわかる、しなやかな動き、すばらしかったです。

29万の雫-ウイルスと闘う-

29万の雫-ウイルスと闘う-

ワンツーワークス

赤坂RED/THEATER(東京都)

2021/07/15 (木) ~ 2021/07/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

口蹄疫がこんなにも恐ろしいものとは全く知らなかった。2010年宮崎県の畜産酪農農家に突然口を開けた地獄。この光景が10年後、世界中でスタンダードになってしまうとは、まるでゾンビ映画のプロローグのよう。人類とウイルスとの最終戦争はまだまだ始まったばかり。
2010年4月からの三ヶ月間で牛豚29万7808頭を殺処分する羽目になった口蹄疫。観客は現在進行中のコロナをだぶらせ、自分達にこれから何が待ち受けているのかを固唾を呑んで見詰めている。
ワンツーワークスと云えば奥村洋治氏と関谷美香子さんの二枚看板のイメージが強い。元新聞記者の古城十忍(こじょうとしのぶ)氏の脚本は『ドキュメンタリー・シアター』(取材した証言だけで再構成するジャンル)として、当事者一人ひとりの人生の叫びを突き付ける。全てがインタビューで得た本物の言葉だけに重みが違う。
役者は現実に存在する人物を複数受け持つ。中坂弥樹(みき)さんが可愛らしかった。
報道ヘリコプターのプロペラ音が轟き、いつしかそれは機銃音に、気付けばそこは戦場へと変貌。トレードマークでもある、ムーブメント(スローモーションやストップモーションの動きを混ぜた集団ダンス)が炸裂。
何処から来たのかも分からない、目には見えない口蹄疫ウイルスが宮崎県の畜産酪農農家の暮らしや心をあっと言う間に滅ぼしていく。口蹄疫は人の健康に被害を与えるものではないとされているが、家畜にウイルスを伝播する可能性がある為、行動が制限され他者との接触が禁じられる。
2000年宮崎県で、国内では92年振りに口蹄疫の発生が見られたが740頭の殺処分で収束した。この成功体験が逆に楽観的な対応を生み、被害の拡大に繋がってしまう。
目には見えない感染の恐怖、簡単に壊されていく人と人との絆、社会的同調圧力、選択の余地は全く持たされず、経済的にも精神的にもどんどんと追い詰められていく経緯が突き付けられる。

ネタバレBOX

「国際獣疫事務局(OIE)」という機関が『清浄国』と『非清浄国』の判断を下す。畜産物の輸出入に於いてかなり重要な基準になる為、国内の畜産農家を経済的に守る為には『清浄国』で有り続けないといけない。その為には口蹄疫にかかる可能性のある家畜にワクチンを打ち、伝染を食い止める。その後、全頭屠殺処理しなければならない。助ける為のワクチンではなく、殺す下準備としてのワクチン。家畜達も口蹄疫そのもので死ぬことは殆どない。ただウイルスを伝染させる可能性を失くす為の殺処分。口蹄疫は伝播能力が異常に高い為、とにかく殺して埋めるしかない。

上村正子(かみむらまさこ)さん演じる繁殖牛農家のお婆ちゃんのエピソードが痛切。
育児放棄された仔牛を自らの手で乳を飲ませて育て上げる。明美と名付けたその仔牛はよく懐く可愛らしい娘で何処にでも付いて来た。生まれつき片目の色が薄く見えていないようだった。立派な子供を産む程に成長したが、牛舎の牛は全て殺処分に。死体は重機で山に埋められた。
「今でも月命日には山に行って明美を呼ぶんですよ。『明美、今は何をやっているの?明美』」。

小林桃子さん演じる女性が語る言葉も重い。長崎で被爆した舅とシベリアに抑留された父と今こそ会って話したい事があると言う。勿論どちらも故人である。「お父さん、これが“理不尽”ってものですか?」。
29万の雫-ウイルスと闘う-

29万の雫-ウイルスと闘う-

ワンツーワークス

赤坂RED/THEATER(東京都)

2021/07/15 (木) ~ 2021/07/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

素晴らしいドキュメンタリーであるだけに観ているのが辛かった。何をどう書いたら良いのかと悩んでいたら、かずさんの見事な記述がすでにあったのでほっとした。

いつものストップアンドゴーのパフォーマンスは防護服を着て行われるものもあって、束の間の安らぎや楽しみを得ることができる。

明日の朝、いつものように

明日の朝、いつものように

LUCKUP

萬劇場(東京都)

2021/07/16 (金) ~ 2021/07/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

Cチームを観劇。70分という少し短めの上演時間なのに濃い内容でした。
男女で感想が違くなりそうで面白かったです。
そして萬劇場の徹底したコロナ対策には脱帽しました。

明日の朝、いつものように

明日の朝、いつものように

LUCKUP

萬劇場(東京都)

2021/07/16 (金) ~ 2021/07/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

まさしく"長すぎた春"物語。
コロナ禍から5年ほど経ったカップル。出会った頃はコロナ禍で巣ごもりの生活を余儀なくさせられたが、それも今は昔のこと。コロナ禍の前と後における男女の意識を描いているが、どんな状況下であろうと大して変わらない普遍性ある恋愛観が見て取れる。公演は倦怠期のような男女の心に、ちょっとした隙間風が吹いたら、大事になり取り返しがつかないことになる。それどころか、関係はアッという間に崩壊する。その過程を淡々と描きつつ、何の変哲もない日常に潜む不安や不信を鮮やかに浮かび上がらせる。
(上演時間70分) 【Bチ-ム】

ネタバレBOX

舞台美術は、日常生活そのままの背景を造形する。大括りに3か所の異なる場所(場面)をイメージさせる。中央にカウンター、上手側にダイニングを思わせるテーブルと椅子、下手側はカップルの部屋_2人掛のソファが置かれている。人(居場所)と距離感という物理的なことだけではなく、この空間処理に男・女の心象風景を描き込む。

主人公の男・小久保ケンジ(オオダイラ隆生サン)と女・山崎ユウキ(高橋明日香サン)は、並んで座るという近距離。上手にあるのはユウキの妹夫婦・峰岸光太郎、カオリの家のダイニング、他人ではないが当事者でもないという中距離。そして第三者との語らいの場として外の飲食店を表すカウンターという長距離を演出している。人には快適な距離感のようなものがあり、カップルであっても心が通じ合わなくなると、1人がひじ掛けに座る もしくは立ったまま話しかける。微妙な立ち位置や振る舞いで表現する。そこに一緒に居る相手(男or女)のことを理解しているか否か、疑問符を突き付ける。
演技は、ぼそっとしたさり気ない会話から、不快感顕わになり大声になっていく様を上手く演じている。演出、演技は実に自然体だ。

物語はコロナ禍で知り合った男女が5年経ち、最近(2年ほどセックスレス)は精神的な繋がりだけ。ユウキは待つことが出来ず、あなたを求めたが…。ユウキはケンジの態度にイライラを募らせ、何故そうなのか自分の内にある欲に翻弄される。そんなユウキの心の隙に入り込む店の同僚・木田テツ。一方、ケンジは従姉・工藤ユタカのちょっとした悪戯心で知り合った女性・志村シオと親しくなっていく。それぞれが持っている思いや秘密が、だんだん大きく膨らむ。不安を孕んで漂う四角関係は、悲劇的な結末へ転がり出す。甘美な関係だけでは満足できず、濃密な性への気配が漂い始める。
劇中では、女性の恋愛は心と身体すべてを投げ打つような危険な匂い。性はより深い精神の交合へ向かうためのステップで、そこに入り込んだら精神と欲望の迷路が広がっている。若い男女にとって精神と肉体は連動するのが当たり前、この公演では、更に精神と肉体の乖離を問うといった別の投げ掛けが…。

公演が面白く共感しやすいのは、「性」に対する描き方が、女と男によって異なること。例えば、セックスレスを言い出した女性側は、生理的・機能的側面は語られず、あくまで精神(抽象)的なこと。一方、言われた男性側は、ユウキの妹の夫を通して語られる。妻の妊娠期における性処理(妻は消極的ながら風俗通いを了?)やバイアグラといった性機能に係る具体的な描きをし、後は観客の想像に委ねる。このバランス感覚が好いのだ。
もう1つは、「性」的なことを社会問題と絡めず、人間に男と女がある以上 永遠に無くならないテーマ。「性」の喜びは美しいものだが、それだけに「性」の悲しみは、より一層それが際立つのかもしれない(LGBTも承知)。
日常生活…男女で営まれる「性」の普遍性を独創性をもって描いているところに新鮮味と共感を覚えるのではないだろうか。
ちなみに、ラストシーンは救いであろうか。別れたままの暗転で放り投げてもよかった気もした。しかし、5年前の出会った頃の回想は、出会いと別れ、そして新しい彼女との出発を意味するのであろう。その点では後味を良くした。
次回公演を楽しみにしております。
明日の朝、いつものように

明日の朝、いつものように

LUCKUP

萬劇場(東京都)

2021/07/16 (金) ~ 2021/07/25 (日)公演終了

実演鑑賞

良い舞台だったと思います。

29万の雫-ウイルスと闘う-

29万の雫-ウイルスと闘う-

ワンツーワークス

赤坂RED/THEATER(東京都)

2021/07/15 (木) ~ 2021/07/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2021/07/21 (水) 14:00

座席1階

2010年の宮崎県での口蹄疫(家畜の伝染病)拡大をワンツーワークスや宮崎県の演劇人が取材し、古城十忍が構成した同劇団ならではのドキュメンタリーシアター。畜産農家、市職員、獣医師などから徹底的に言葉を集め、その言葉を紡ぐようにして戯曲に仕上げる。当時、宮崎で何が起きたのか、宮崎の人たちは何を考えていたのかを鮮烈に描き出した。

口蹄疫をテーマにしたのは、新型コロナウイルス感染症が日本、いや世界を覆う今だから客席にさまざまな思考を促す。これぞ、ジャーナリスティックな切り口で舞台を展開する古城の得意とするところだ。最初に出演者全員がコロナが怖いか、怖くないか、感染するのは時の運か、という質問にそれぞれ答えるところから始まるが、この部分がなくても、客席は新型コロナに翻弄される今と自分に登場人物を重ね合わせて見ることになる。

ウイルスを封じ込めるために感染した牛、豚を殺処分する口蹄疫と、ワクチン普及が切り札とされる人間の感染症である新型コロナとはその教訓は違うかもしれない。しかし、ウイルスという見えない敵におびえ、疑心暗鬼となり、口蹄疫を運んではいけないと家に閉じこもり、友人との交流も断念していたという当時の宮崎県の状況が舞台で再現されると、それは新型コロナによる状況に通じるところはあるし、さらに、宮崎での教訓が今回のパンデミックに生かされていないという忸怩たる思いが沸きあがってくる。

牛や豚は人間に食べられることで畜産農家の生計が成り立つのであるが、やはり生き物の命をいただく(食べる)というのと、ウイルス感染のため殺す(処分する)というのでは天と地の差がある。宮崎県で当時起きていたことは東京のメディアでは遠隔地で起きていることという距離感のせいであまり詳しく報道されなかったので(この距離感はメディアのいつものニュース判断の一つであり、反省すべき点である)、「飼っている牛や豚を処分するのは農家の人たちにはせつないだろうな」と何となく思っていたことを覚えている。今回の戯曲では、その点も農家の生の声をもってして鮮明に再現される。宮崎県に行って話を聞かないと描くことができない部分だ。ここが、この劇団のドキュメンタリーシアターのいいところである。

この舞台を見て「宮崎の人たちはたいへんだったんだねぇ」と振り返るだけでは不十分だ。自分の身に降りかかって気づくのでは遅い。世の中で起きていることを「自分のこと」として受け止められる想像力が問われている。

月ノツカイ

月ノツカイ

劇団だるま座

小劇場B1(東京都)

2021/04/21 (水) ~ 2021/04/25 (日)公演終了

映像鑑賞

だるま座は何回か拝見しているが、緊急事態宣言で千秋楽に観客動員ができなくなり、その対応として配信にした回を視聴しました。
前説になる座長のコメント(急遽配信を決めたことなど)、昭和を生きた炭鉱夫たちの物語、情感が出る。
各回の配役組み合わせが違うのも、稽古時間の取りづらい最近では凄い。

ネタバレBOX

作品は良いと思う。ただ自身の配信における最近の思うところとして、劇場で観劇するのと印象が本当に違う。そもそも映画とは別のモノであって、配信技術者との連携によるものなのか。それとも単に自分のコンディションや好みだけの問題なのか。生で見るのが一番。
夜会行

夜会行

鵺的(ぬえてき)

サンモールスタジオ(東京都)

2021/07/01 (木) ~ 2021/07/07 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

遅ればせながら感想を。

いろいろ考えさせられる内容でした。
いつの間にか、あの場に自分もいるような気になる臨場感。彼女たちのリアルさ。
素晴らしかった。
私は高木さんと同年代なのですが、あの話を私と同年代の男性が書いたということに衝撃を受けました。心からの拍手と感謝を送りたい。

うまく言葉になりませんが。
彼女たちの明日が明るいものであるようにと願わずにはいられない、そんな切なく愛おしい物語でした。


コメンテーターズ

コメンテーターズ

ラッパ屋

紀伊國屋ホール(東京都)

2021/07/18 (日) ~ 2021/07/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2021/07/20 (火) 18:00

座席1階

劇作家の妄想の世界なんだと思うが、この妄想はリアリティーがあって単なる妄想ではない。事実が先か妄想が先か。同時進行でパンデミックの中の五輪の行方を楽しめる、笑えるし笑えない鮮烈な舞台に仕上がっている。
設定が優れている。リアリティー満載だからだ。主人公は定年退職して年金受給までには早いおじさんで、退職後に勤めた会社がコロナ禍でつぶれてしまい、ネットで仕事を探すというところから始まる。口から先に生まれてきたようなおしゃべりで明るい妻は家計を助けようとスーパーのパートに出る。一人息子は見た目引き込もりだが、観察眼が鋭く家族との関係は悪くない。このおじさんがネットでの就活に飽きて暇を持て余してユーチューブを始める。ひょんなことから大当たりしてしまった結果、テレビの朝ワイドのスタッフの目に留まり、おじさんユーチューバーとしてコメンテーターに登用される。

コメンテーターはキャラ付けされていて、本音とは違う役割を演じるという「あるある」設定だ。コロナ報道で欠かせない女性医師とか、いつも政府の味方をする政治評論家、それに対抗して野党的立場から厳しい言説を展開するジャーナリスト。とまあ、現実のワイドショーを地で行く展開である。そこに「視聴率が取れそうだから」という局側の理由で起用されたおじさんコメンテーターは、庶民的目線とおやじギャクで人気が定着するのだが、ある時、自らの立ち位置と全く逆の意見を言ってしまう。

話題転換とか場を鎮めるためにと登場するミュージシャンの歌とダンスがライブで展開され、これがまたコロナ禍をうまく歌った秀逸なメロディーだ。政治評論家とジャーナリストのバトルもおもしろい。本物のワイドショーを皮肉っていることに加え、そのシュールな展開が笑いを誘う。だが、おじさんコメンテーターが思わず選択したコメントは、この世の中を鋭く突いていて、笑いながらも笑えないのだ。

どんな展開で締めくくるのか、妄想の終着駅を妄想してみたのだが、これが意外なラストシーンだった。あまりにもベタな、というと身もふたもないが、このベタさ加減に思わずウルっと来てしまう。久しぶりに聞いたこの言葉、70年代、懐かしのキーワードだ。ああ、あの頃はまだ、日本は右肩上がりで五輪を開く意味もあったなあ。帰りの電車で思わず、こんな妄想を繰り広げたのであった。

この舞台はおもしろい。劇作家鈴木聡は「この一年、こんなにも家にいてテレビのワイドショーを見た一年もなかった気がする」と書いているが、そのお陰でこんなシュールな妄想がさく裂した。十分、家にいた価値はあったのではないか。

明日の朝、いつものように

明日の朝、いつものように

LUCKUP

萬劇場(東京都)

2021/07/16 (金) ~ 2021/07/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

Aチームを観劇しました。男女のすれ違いを、自然な会話で描いていて、リアル感がありました。
恋愛も大事だけど家族って大事だよなぁとか、女性として見て貰えないのは、やっぱり寂しいなぁとか、感情移入しながら見ました。
人の気持ち、タイミング等も考えさせられる作品で、役者さん達の自然な演技も良かったです。
面白かったです!

春の終わり〈青年座・那須凜主演!シアター風姿花伝 劇作家支援公演〉

春の終わり〈青年座・那須凜主演!シアター風姿花伝 劇作家支援公演〉

ENGISYA THEATER COMPANY

シアター風姿花伝(東京都)

2021/07/06 (火) ~ 2021/07/12 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

死についてのお芝居なのに、どこか明るく
でも、考えさせられる作品でした。
さみしくならずに終わってよかったです。

明日の朝、いつものように

明日の朝、いつものように

LUCKUP

萬劇場(東京都)

2021/07/16 (金) ~ 2021/07/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 感染対策がゴイス! Cチームを拝見。追記あり2021.7.21 24時6分

ネタバレBOX

 曰くありげなタイトル通り、板の形そのものが、通常の長方形ではなく歪んでいる。下手手前にはサイドテーブルにソファ、対向する上手にはテーブルを挟んで左手に背凭れの無いベンチ様椅子、右手には通常の椅子2脚が据えられホリゾントへ向かう途中に背の高い電気スタンドや衝立様のものが置かれている。中央ホリゾントの手前にはバーカウンターと椅子が配置されている。板の位置そのものが高く作られて居る為、上手奥には階段が設けられ、ここから板上に上がれるよう出吐けが設けられている。
 物語は、Covid-19終息後の近未来という設定だ。男と女、そのカップルが暮らして行く社会の殆ど意識されることのない変容とその変容がカップルに与える間接的な影響を含め男と女の差異、その個性の差異、関連する人間関係の変化が齎す個々の認識の差異が結果的に齎した決定的な関係齟齬の裸形発見に至る。
 極めて巧みな物語の展開形式と演出が、解釈の多様性を生み、解釈の差異が生み出す登場人物相互の相関関係の解釈多様性を観客個々人がどのように納得できる解釈として採用するか、想像できる登場人物達のメンタリティーの微妙な綾を含め如何様な結論を出すか? は各々の観客に任された極めてスリリングな作品である。殊にラストシーンを観て同棲していた彼女が、どのようになったかは、各々の解釈の到達点として比較し合ったら興味深い答えが出てきそうだ。
  以下少しばかり追記をしておく。同棲カップルの結末に関してである。直接的にこれがこの結末に繋がるのだが、これとは即ち一緒に暮らし始めて5年、最近2年間2人の若い男女の間に1度も性の営みが無かったことである。女がそれなりに誘いを掛けていたのは劇中の動作で明らかだが、男は全くその意味を理解しないと解されて致し方ない対応しかしていない。
 人間の男と女に進化する前に単に哺乳類として系統樹に先祖が存在してからに限っても雌雄異体の生き物各々(♂・♀)の差異は本能的な差異として顕現したハズである。ましてそれが、知を持つヒトとなれば、本能と雖も単純な形で現れることは在り得ない。必ず各々のraison d’êtreと深く密接に結びついて機能する。仮にそれを当事者が意識していようと居まいとである。それが存在の根底に関わる事象だからだ。
 さてヒトに限らず雌雄異体である♂・♀は性行為によって生じる結果が異なる。当然の事ながら性差による肉体差・事実認識・体験・精神的傾向の差が存在する。ヒトレベルの高等生物になれば、種の性差についても、これを愛という精神性としてアウフヘーベンしようとする精神活動も現れ、一般的にそれは愛の対象としての互いの存在に対する自己投棄として顕現しよう。そのような精神性を含めた肉欲がヒトが人として求める性行為の理想に近いだろう。ヒトという種の女性の場合、殊にこの精神性を求める傾向が強いように思われる。そして仮に性行為があったとしても、この精神性が欠けていれば男性よりも多くの不安やストレスを抱え込むように思う。まして今作のケースでは、2年もの長きに亘り愛を確かめ合う性行為そのものが無かったのである。その精神的ストレスは大変なものであったハズで、その点が実にキチンと描かれ、その点に気配りできなかった男の情けなさが矢張り、終盤の暴力的な言動で表されている点でも、また妹夫婦の上手く回っている人間関係との対比によって、また同棲カップルの男VS第三者的女の男女関係対同棲カップルの女VS職場の男との情事が、各々、1人称・2人称・3人称という世界関係に対応していることによって世界全体に繋がっている点にも注意を喚起しておきたい。


俺の葬式

俺の葬式

獏天

武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)

2021/07/16 (金) ~ 2021/07/20 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

テンポ良く笑いあり涙ありアクションありの盛り沢山でした、人との絆が改めて考えさせられる作品でした。

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