
異常以上ゴミ未満、又は名もなき君へ
good morning N°5
小劇場B1(東京都)
2021/11/25 (木) ~ 2021/12/12 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
いやーまいった、こんなにエネルギッシュでバカバカしい芝居を観たのは初めてかもしれない。最高!。こんな芝居を探してたぜ。特に「双数姉妹」時代から推しの野口かおる嬢が弾けまくってたなあ。うー、たまらん。中村中さんの音楽にも痺れた。無理やり引っ張り込まれるような強引さはあるが、入ってみるととても気持ちよく温泉の様な世界でした。

ダウト 〜疑いについての寓話
風姿花伝プロデュース
シアター風姿花伝(東京都)
2021/11/29 (月) ~ 2021/12/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
シアター風姿花伝プロデュース公演は毎年良質な作品を提供してくれて評判となっている。
今回の作品も劇場に入った瞬間からわくわくさせてくれる。
物語の時代背景を一瞬で感じさせてくれる良質な舞台セット、そして夕暮れどきを感じさせる良質な照明。始まる前から期待度がどんどん高まる。
開幕前に演出の小川絵梨子さんからプレビュー公演の説明がていねいにあった。われわれも作品作りに関わるんだという新たな喜びを感じた。新国の芸術監督がシアター風姿花伝という小さな劇場で手作り感のある作品をていねいに作っているということに感動し贅沢感を覚える。
上質な会話劇。那須佐代子さんが自分よりはるかに年上であろう厳格な校長役を熱演している。役者と役者が舞台上で火花を散らしている状態が見応えある。これぞ演劇の醍醐味だ。
ダウトという名前のとおり、人に生まれた疑いの気持ちがどのように増幅していくかをテーマにした物語。役者の魅力をたっぷりと味わえる素晴らしい作品。観終わった後、満足感が残った。

シアトルのフクシマ・サケ(仮)
燐光群
座・高円寺1(東京都)
2021/11/19 (金) ~ 2021/11/28 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
当日パンフの役者/役名の筆頭に二役を担う女性の役名が、若い世代らしい名と、カタ仮名で人ならぬ存在を思わせる名、まだ見ぬ内から劇世界が脳内に立ち上がる。そのイメージ通りの少女が思いきり駆け回る開幕から、「シアトルへ」の物語が坂手氏独特の筆で紡がれていく。
福島のとある酒蔵が震災で破壊された事実と、再生に向かう瞬間とをつなぐ間隙に、実はフィクションであるシアトル話が据えられ、被災者の暗中模索の過程を「シアトル」を巡るお話に代弁させる構造になっている。
津波で兄を失った主人公は、舞台上に二つ置かれた醸造用タンク(木製?)の中から、少女が呼ぶと顔を出す。兄は杜氏であった。最初どちらが死者か判らなかったが、弟である彼は生存する者で、少女は兄の娘(姪)、津波の犠牲者である。弟の幽霊然とした佇まいは、酒造への思いを持ちながらもふらふら彷徨う所在ない姿と重なるが、最後に彼は亡兄と酒造への思いを、震災以来日本各地の酒蔵を巡った体験と共に吐露し、福島で跡取り無く今や観光スポット化した酒蔵の持主から蔵の提供を申し出られる大団円に結実する。
途中坂手特有の分割説明台詞(ダイアローグでなく説明的文章を俳優が分担して喋る)の長い展開もあって、台本の上がりが遅かったのだろう(トークでも「筆が遅い作家」と自称)俳優の台詞リレーが綱渡りのようで危うかったが、終局でパズルが揃う様は見事。属性の不確かであった人物の関係図も出そろい、新たな酒蔵の船出を劇場全体で祝い、福島が負った傷と、その後が報じられない現在へ思いをはせる時間となる。坂手氏の「意図」は十分汲め、静かに胸に迫る舞台となった。

ヒラエス
劇団 月の海
WAKABACHO WHARF 若葉町ウォーフ(神奈川県)
2021/11/29 (月) ~ 2021/12/01 (水)公演終了

蜘蛛女のキス
ホリプロ
東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)
2021/11/26 (金) ~ 2021/12/12 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
メインストーリーに並行して女優オーロラの映画が回顧され、定期的に蜘蛛女(=死神)が表れる。それらがセリフと歌とダンスで綴られて行く。反政府組織の弾圧というシビアなストーリーに対して、ラテン系の元気の良い音楽(+安蘭けいさんの多彩な衣装の早変わり)という相反するものが絶妙なバランスで展開される。それはどれも尖っていないということでもあるし、さらに欲を言えばダンスシーンの人数がもっと多ければより楽しめたとは思う。しかし幸いなことにこの回はアフタートークがあったのでそれも含めて満点としたい。

糸桜 黙阿弥家の人々ふたたび
新派の子
日本橋公会堂ホール「日本橋劇場」(東京都)
2021/11/29 (月) ~ 2021/11/30 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
台本は読んだことがあるが、舞台で波乃久里子さんや喜多村緑郎さんの声と仕草で見ると、また格別の面白さで、いい舞台だった。蚊帳を張っての本読みの場面や、「作者になるのは止める」と訴えたあとの諍いなど、波乃久里子さんの可愛さと喜多村さんの優男ぶりに見とれた。
坪内逍遥の只野操も貫禄があった。勘当された元養子でおいの三五郎(市村新吾)も、憎めないコワルぶりがよく、女形を思わせるようななよやかさがあった。

飛ぶ太陽
劇団桟敷童子
すみだパークシアター倉(東京都)
2021/11/26 (金) ~ 2021/12/08 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2021/11/30 (火) 13:00
座席1階
終戦直後、福岡県・添田町のトンネルに旧日本陸軍が隠していた大量の火薬を占領軍が処理する際に大爆発が起き、山全体が吹っ飛ぶという惨事で住民ら147人が犠牲になったという史実を舞台化した。今回も期待を裏切らない、素晴らしい舞台だった。爆発事故で犠牲になった人や、腕を吹き飛ばされるなど大けがをして生き残った人など、それぞれの人生を事故の前後でうまく描いていた。
今回は、役者たちがグレードアップしていたと感じる。客演の宮地真緒もよかった。桟敷童子の鍛えられた俳優たちによくついていったと思う。そして、毎度のことながら舞台装置と演出は見事だった。種明かしはネタバレボックスに入れてある。
当時の大手メディアが占領軍を恐れて事故を報じなかったという場面も出てきた。戦争が終わっても言論の自由がすぐに獲得されたわけでなく、占領下の報道が制限されていたというのも状況としては理解できる。それでもやはり、当時も気骨のある記者がいた。現場に入り、写真を撮り、話を聞いて事故を伝えた西日本新聞は、しっかり仕事をした、と言っていい。
舞台は事故の悲惨さだけでなく、被害者たちが戦後どのようにして国と戦って賠償を勝ち取っていくかというところも描かれる。最後まで住民たちに寄り添った物語で、好感が持てた。
力作である。見ないと損するかも。

終末のワルキューレ
「終末のワルキューレ」~The STAGE of Ragnarok~製作委員会
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2021/11/27 (土) ~ 2021/12/05 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
漫画もアニメも知らずに「終末のワルキューレ」というタイトルに惹かれて見に行きましたが、ひたすら戦う舞台は私には退屈でした。

蜜蜂のクビレ
エヌオーフォー No.4
赤坂RED/THEATER(東京都)
2021/11/17 (水) ~ 2021/11/28 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2021/11/26 (金) 19:00
登場人物全員がちょっとずつ成長するステキな群像劇でした。普段は派手なステージでよく見かけるイケメン俳優を、こういう心の機微の表現が重要な地味な設定のステージで見るのもいいですね。

シアトルのフクシマ・サケ(仮)
燐光群
座・高円寺1(東京都)
2021/11/19 (金) ~ 2021/11/28 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
坂手洋二の舞台は、あまり知られない事実に基づいて書かれていることが多いが、今回は、はじめからフィクションだと断ってある。
先の東北地震災害で、生産拠点である酒蔵を流された地元の醸造業者が再生に向かって進むストーリーだ。その再生の方途として海外での日本酒の醸造を探る。劇中、その可否について、そこは今までの坂手の舞台と同じく、さまざまな情報が描かれている。
醸造という産業では測れない多くの歴史的、地域的問題もあって、問題点はうなずけるが、実際に当面する問題と、ドラマで見る葛藤とではずいぶん違う。突然の災害に出会った地域に住む人たちにとっては共通の問題だろうが、それが言わばローカルで止まるのが作者にとってはもどかしいものだったようだ。今回は従業員も数名という酒蔵を世界的な広がりの中に出してみる、という意図はわかるが、それなら、このおなじみのドキュメンタリー証言形式がよかったかどうか疑問が残る。もっと思い切ってフィクションに寄った方が、もともと劇的構成については長けている作者だけにパンチがあったのではないか。

嫉妬深子の嫉妬深い日々
U-33project
インディペンデントシアターOji(東京都)
2021/11/26 (金) ~ 2021/11/30 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
発達障害とか何かの精神疾患とかが思い起こされて、あるある感を感じましたね。個人的には3部作の中では一番良かったです。

マツバラQ
グワィニャオン
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2021/11/24 (水) ~ 2021/11/28 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
20周年おめでとうございます。笑いが全編にちりばめられていて終始腹を抱えていましたが、ストーリーも熱の入った演技も最高でした。

劇団晴天の「曇天短編集vol.3」“雨が止むのは知ってます”
2223project
上野ストアハウス(東京都)
2021/11/25 (木) ~ 2021/12/05 (日)公演終了

ダウト 〜疑いについての寓話
風姿花伝プロデュース
シアター風姿花伝(東京都)
2021/11/29 (月) ~ 2021/12/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
プレビュー・序・破・急とチケット代は少しずつ高くなっていく。観るのなら、今すぐチケットを確保した方が良い。多分評判が評判を呼んで、なかなか取り辛くなるのでは。既に観劇後チケットをリピートしている人も沢山いた。演出の小川絵梨子さんが開演前の挨拶で「プレビューの観客の反応を見て更に演出を変えていく」と。ここまで完璧な作品を弄って一体千秋楽にはどうなってしまうのか?想像もつかない。重苦しいシリアスな話を細かなギャグを散りばめることで徹底的にエンターテインメント化。小川絵梨子さんのセンスが冴える。
「キネマの天地」の女優っぷりに圧倒された那須佐代子さんだったが、今作は最早そんなもんじゃない。メリル・ストリープ(映画版で主演)やジュディ・デンチ、ジョディ・フォスターに並ぶ名演。「シアター風姿花伝」のオーナーとして、最高の仕事をこなしてみせた。
対する伊勢佳世さんはジブリ顔の美人。細面の安田成美似で、表情や細かい仕草の一つ一つが観客の心をほぐしてくれる。
倒すべき敵、亀田佳明氏の強大さ。強烈な負のフォースはシスの暗黒卿並み。勝ち目の見えないサイコパスに一体どうやって立ち向かうのか?
1964年のミッション・スクール(キリスト教系小学校)、転校してきたただ一人の黒人の男の子。担任の教師に校長は、何かあったらすぐ知らせるように厳命するが···。
名シーンが多過ぎて言及し切れない。「シアター風姿花伝」が世界の演劇の中心になった瞬間が確かにあった。

ガラクタ
TRASHMASTERS
駅前劇場(東京都)
2021/11/19 (金) ~ 2021/11/28 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2021/11/26 (金) 14:00
現在進行形、もしくは、現在進行形+近未来の様子を描くのが得意な劇団ですが、今回は近未来はほとんどなく、ほぼ前者のみ。賛成反対両論併記的な内容もいつもの通り。今回もいろいろ考えさせられました。10年くらい経ったらアップデート版も上演して欲しい。

終末のワルキューレ
「終末のワルキューレ」~The STAGE of Ragnarok~製作委員会
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2021/11/27 (土) ~ 2021/12/05 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2021/11/29 (月) 13:00
ちょうど今、テレビで放映されているアニメと比べても、キャラクターの再現度、大スケールの世界観に見劣りはなし。

嫉妬深子の嫉妬深い日々
U-33project
インディペンデントシアターOji(東京都)
2021/11/26 (金) ~ 2021/11/30 (火)公演終了

夜半、涔々と。
actors team Re-birth
ステージカフェ下北沢亭(東京都)
2021/11/26 (金) ~ 2021/11/28 (日)公演終了

Traumatic Girl
関西演劇集団 Z system
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2021/10/21 (木) ~ 2021/10/25 (月)公演終了
映像鑑賞
満足度★★★★★
とても良かったので、もう一度観たいな「東京公演の配信、もう一度しないかな…」などと思っていたら…
なんと大阪公演をしっかり編集した映像を配信して頂けるとの事、幸せ!
生では観られないアングルからの超こだわり映像!
これは配信で見る価値あり(私は3回見返しました)。
配信でも涙が…
やっぱり良い!

SWEET HOME 魂
MousePiece-ree
in→dependent theatre 2nd(大阪府)
2021/11/11 (木) ~ 2021/11/14 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
千秋楽観劇。
古き善き時代。
三種の神器 カラーテレビ到着を待ち望む水谷家を襲うサプライズ!
空回りする父と優しく見守る杉野・母、可愛い水木・祖母、強靭な丹下・妹、三原・娘、小野村GFと超強力女優陣を迎え撃つ、おじさん3人!
1年振りの本公演、た~の~し~か~った~!