
誰か決めて
吉祥寺GORILLA
インディペンデントシアターOji(東京都)
2021/07/07 (水) ~ 2021/07/11 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
遺品整理中の業者が見つけた日記に遺された故人の半生……日記の内容に時々現在の業者たちの場面を挟むことでメリハリをつけテンポ良く人生における出会い・別れ・再会などを描いて130分強をダレることなく見せるのが鮮やか。

D
演劇企画集団THE・ガジラ
APOCシアター(東京都)
2021/06/29 (火) ~ 2021/07/07 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
ドラキュラ城から逃れてきたとおぼしき女性弁護士の記憶回復に取り組む医師たちという後日譚ながら「神と科学」「十九世紀の人類補完計画」にボディスナッチャー的要素、モデルとなった人物と盛り沢山。
そこに暗さと重さ……もとい控えた照明(時としてロウソク1~2本だけ)と重厚さが加わり「あ~、ガジラだな」みたいな。(笑)
これ、作家・演者の意図とは関係なく(勝手に)いろいろなものと結びつけたモン勝ちかもね。(爆)
あと、吸血鬼化を感染症とする説も出てきて「イマ」だなぁ、とも。

夜会行
鵺的(ぬえてき)
サンモールスタジオ(東京都)
2021/07/01 (木) ~ 2021/07/07 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
冒頭の少ない台詞である人物の内面を想像させ、次いでコロナ禍でのホームパーティーのお手本を示してから「ある立場」の人々の悩み……というより苛立ち・憤りを分かり易く説得力をもって描く。だもんである人物の「ダメさ」が不腹立たしいこと。そういえば「後味が悪くない」のは鵺的では珍しいかも?(笑)

走れメロス ~TOKYO20XX~
劇団肋骨蜜柑同好会
サブテレニアン(東京都)
2021/06/08 (火) ~ 2021/06/13 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
太宰治の原典にトリビアや時事ネタ、本編考察などを加えてさらにあんな手法やそんな手法、それにあんなものやそんなものまで使って娯楽性をてんこ盛りにした80分余。内容といい尺といい万人に楽しめるのでは?
「走れメロス」のメロスはずっと走っていた訳でなく、寄り道・回り道とか想定外のことや邪魔とかが入ったようだが、本作も太宰自身のことや先述の考察などあってこれまた「寄り道・回り道」をしていると言えるのではないか。(笑)

JACROW#30『鋼の糸』
JACROW
駅前劇場(東京都)
2021/05/26 (水) ~ 2021/06/01 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
現代日本経済史を踏まえ、時流に翻弄される企業ならびに人々を描いて巧み。会社員(どころか会社合併も(!))経験がある身としてそこまで極端ではないにせよ「あったあった」な出来事や「いたいた」な人物が続々出てきて身近に感じるったらありゃあしない(爆)。
それでありながらユーモアも交えて娯楽性も持たせるのはJACROWの真骨頂。
ところで時々昭和の政治家たちがいるような気がしたのはσ(^-^) だけか?(笑)
なお、当日パンフレットの登場人物の名前からピンとくるものがあったが、終演後に改めてネット検索したら事前に気付いた3人以外の名前も「ソレ」に関連しており「そういうことか♪」と得心。

獣唄2021-改訂版
劇団桟敷童子
すみだパークシアター倉(東京都)
2021/05/25 (火) ~ 2021/06/07 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
初演時に「悲劇ではあるが桟敷童子作品の中ではマイルド?」と思ったことを覚えていたが、終盤で「もしや受け取り方によっては悲劇性が強調されないか?」と気付き、しかし(忘れていた)ラストで「あ、それでそう思ったんだ」と納得。

幸せな孤独な薔薇
シアターキューブリック
浅草九劇(東京都)
2021/05/20 (木) ~ 2021/05/26 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
今一つ前に進めない人物(複数)が一歩踏み出す物語。21年前に一度観ただけなので観ていて「そういえばそうだったか」と時々思い出す程度だったが、当時よく観たやさしくあたたかい系の作品群をあれこれ思い出し、まさに記憶の虫干し状態。

超ではない能力
24/7lavo
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2021/05/13 (木) ~ 2021/05/17 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
序盤で示される6人の能力の「超ではなさ」が絶妙。そしてそこで「その程度でどないすんねん!?」と思わせた(脚本・演出・演技の三位一体)ことで勝利は確実、みたいな? そんな彼らの能力が「役に立つ」クライマックスで「ブレーメンの音楽隊」を連想したりも。あと、エピローグも好きだなぁ。

うちのばあちゃん、アクセルとブレーキ踏み間違えた
劇団チャリT企画
座・高円寺1(東京都)
2021/05/16 (日) ~ 2021/05/23 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
笑えない、というかコワい。そして観ていて腹が立った……って、作品にではなく劇中のある集団に。
あのように(ゼーレみたいな?)合議制複数犯は架空だとしても(もしや実在する?)SNSで面白半分に話に尾鰭を付けて拡散する輩はいるだろうし。
類型的で先が読めたりもするけれどもけっこう心がザワついた。

ライライライ!
トツゲキ倶楽部
「劇」小劇場(東京都)
2021/05/12 (水) ~ 2021/05/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
意中の人に家業(?)を偽り、部下(?)にも嘘を吐くよう命じる男……という出だしこそ典型的なコメディのようだが、併走する3つの軸の関係性が明かされた時の切なさたるや。そんな脚本に加えて配役・メイク・小道具も含めた演出の妙に舌を巻き、怒涛の伏線回収は圧巻。

タイダルロック【4月25日公演中止(配信あり)】
あひるなんちゃら関村個人企画
OFF・OFFシアター(東京都)
2021/04/23 (金) ~ 2021/04/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
「バンドやりたい」という三女の言葉が姉二人に引き起こす小さな波紋。芯は姉妹愛的なものながら世代間ギャップや思惑違いで微妙にスレ違う会話・想いで笑わせるのはあひるなんちゃらの真骨頂か?(笑)

フルハウス
ジグジグ・ストロングシープス・グランドロマン
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2021/03/31 (水) ~ 2021/04/04 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
まさに「文字通り」な点(謎)も含めたバックステージもの。現実にはともかく、虚構としていかにもありそうな状況、いかにもいそうな人物設定で笑いも交えながら公演の裏側を描いて巧み。そして随所に演劇愛が溢れてしばしば眼が潤みそうになる。
一般的な芝居の場合は「劇作家は語らず 登場人物をして語らしむ」だが、バックステージものの演劇愛については劇作家のみならず演者のものでもあるのかも、などと思う。「役者は語らず 演ずる人物をして語らしむ」みたいな?
公演前日の場当たり直前に起こったトラブルを乗り切ろうとするスタッフ・キャストを描いているので改めて演出助手や舞台監督の役割を(比較的最近、他の作品でも描かれていたが)改めて確認。
また、場当たり開始前に客席内に設けられた演出卓にいる演出助手から「よろしくお願いします」と挨拶された照明・音響スタッフのオペブースからの「返し(の例?)」に納得。
あと、劇中に演劇に詳しくない(=演劇用語をよく知らない)運営手伝いを配し、彼女に関係者が用語を説明することで自然に観客にも伝えるのはさすが。

「TABOO」
TEAM空想笑年
インディペンデントシアターOji(東京都)
2021/06/23 (水) ~ 2021/06/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
「-BackStage II-」という副題を付けてもイイんじゃね?な典型的バックステージコメディの体で始まり演劇愛を謳ってから任侠系に転じ、さらに別な複数の要素を加えてそれらを融合させる構成の巧みさよ!
エピローグでちゃんと時の経過を表現しているのもイイ。

セーラー服を溶かさないで
CACHU!NUTS
イズモギャラリー(東京都)
2021/12/22 (水) ~ 2021/12/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
中嶋康太さん作・演出のチャーミングな会話劇。俳優陣も魅力的で、とても楽しかった。登場人物がみなエッチで、不倫劇だけれどドロドロというより(コイツらもうホントしょうもない)と笑ってしまう。そしてしょうもないけどじんわり愛しくなる。そういう物語だった気がする。

ミュージカル「北斎マンガ」
わらび座
菊川文化会館アエル(静岡県)
2021/06/27 (日) ~ 2021/06/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
ただひたすらに絵を描き続けた葛飾北斎の半生を、2度目の妻おことや娘お栄、滝沢馬琴らとの関係を軸に描くミュージカル。ポップな歌とダンスに加えてラップやお笑いなどさまざまな仕掛けと工夫の凝らされたステージから、時代を飛び越えて躍動する人々の情熱が観る者の胸に響く。
マキノノゾミさんによる戯曲と演出は、多くの笑いと切実な想いを丁重に描いて幅広い世代が楽しめる作品を生み出していた。時代モノらしからぬカラフルで個性的な衣装やヘアメイク、北斎の絵を大胆に取り入れた美術や工夫の凝らされた小道具等が物語と登場人物の魅力を増した。

利他的な遺伝子たち -unselfish gene-
ポーラは嘘をついた―Paralyzed Paula―
下北沢 スターダスト(東京都)
2021/12/25 (土) ~ 2021/12/29 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
何も起こらない、ただ何かを待つ男たちが会話するだけの舞台なのだけれど、粒ぞろいのキャストにより登場人物たちの個性が際立って面白かった。

舞台「鬼滅の刃」其ノ弐 絆
舞台「鬼滅の刃」製作委員会
梅田芸術劇場メインホール(大阪府)
2021/08/20 (金) ~ 2021/08/22 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★
とてもとても楽しみにしていた舞台だったのですが。。。
あまりに映像演出に頼り過ぎていて、生身の人間が演じる舞台であるという値打ちが低かったように感じました。
生で観るより映像で観た方が良い…と思わされるのは演劇としてはアウトだと思ってます。
尚且つ、舞台でどう表現されるのだろうと楽しみにしていたヒノカミ神楽の場面も、随分あっさりと済ませられてしまい。
全体的にただただまるで場面を進める為のノルマをこなすかのようで、どの場面も表面をなぞってるだけのような印象で。
大好きな作品なので次の無限列車までは劇場へ行くつもりですが…もしまた同じような印象を受ける舞台であるならば、さらなる続編の劇場観劇はちょっと考えます。。。

ストリッパー物語
Project Nyx
芝居砦・満天星(東京都)
2021/03/18 (木) ~ 2021/03/28 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
私が観たストリッパー物語の中で最も美しいストリッパーであった。ただ、私の好みは夢見る若いダンサーとの絡みなんだよな。惜しい。

娼婦 奈津子
新宿梁山泊
ザ・スズナリ(東京都)
2021/09/11 (土) ~ 2021/09/20 (月)公演終了

夜会行
鵺的(ぬえてき)
サンモールスタジオ(東京都)
2021/07/01 (木) ~ 2021/07/07 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鵺的にしてはまじめにテーマを扱ったと思う。そこまで入れ込んだ活動家ではないが、結構腹が立った。多くの人に見て欲しい作品だった。