
チャ。ーちゃうかの演劇についてー
劇団ちゃうかちゃわん
大阪大学(豊中キャンパス)(大阪府)
2025/07/12 (土) ~ 2025/07/13 (日)公演終了

KYOTO
燐光群
ザ・スズナリ(東京都)
2025/06/27 (金) ~ 2025/07/13 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
ハードな脚本にも関わらず2時間35分の長丁場。理屈に理屈を重ねて人間という存在を描き出すという手法は、さすがの海外脚本という感じ。環境問題が題材だが、本題は「合意」をめぐる価値観。人はなぜ合意を求めるのか、合意するためには、あるいはさせないためにはどうするのか。政治や社会運動に限らず、サークルの運営でも、バンドや演劇のような表現活動でも、合意を巡る問題はつきないし、見ていて身につまされることが多い。物語の終盤、人々たちの姿は少し滑稽で、でも泣ける。

料理昇降機
劇団夢現舎
新高円寺アトラクターズ・スタヂオ(東京都)
2025/06/20 (金) ~ 2025/07/13 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
不条理なので、やはり「?」でしたが、謎めいていて面白かったです。
そして、緊迫感と役者さんの演技に惹き込まれました。
不思議な世界を体感できる舞台でした!

いてふノ精蟲
劇団活劇工房
明治大学和泉校舎第二学生会館地下アトリエ(東京都)
2025/07/11 (金) ~ 2025/07/13 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/07/13 (日) 13:00
7月13日 13時観劇
数年前、連続テレビ小説『らんまん』という番組がありました。
植物学者の牧野富太郎をテーマにした物語でした。
今回の演劇は、このらんまんの番外編といった感じでした。
東京帝国大学の植物学教室を舞台にしたお話し。
平瀨作五郎さんって、らんまんにも登場してましたね。
富太郎の陰に隠れた存在でしたが、
世界で初めていちょうの精子を発見したなんて、立派ですね。
劇では、富太郎や恩師:池野成一郎も登場し、らんまん好きの私にはたまらない展開でした。
結局池野さんだけでなく、広瀬さんも同時に恩賜賞が与えられたのですね。
よかったよかった。
今回、この難しいテーマに果敢に挑戦し、
みごとに演じきった明治大学のみなさん、すばらしいです。
あっという間の一時間でした。
ありがとうございました。

音楽劇 金鶏 二番花
あやめ十八番
座・高円寺1(東京都)
2025/07/07 (月) ~ 2025/07/13 (日)公演終了

黒塚 雪女 時次ぐる神の花嫁
演者集団 剣舞
麻布区民センター 区民ホール (東京都)
2025/07/11 (金) ~ 2025/07/13 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
エピソード盛沢山の時空を超える和風ダークファンタジー、終盤になってようやく全体像がわかる展開でしたが、なかなかに楽しめました。琴の生演奏と大きな生け花のセットがいいですね。

小夏の青春
きむら劇場
高円寺K'sスタジオ【本館】(東京都)
2025/07/09 (水) ~ 2025/07/13 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
千穐楽のオープニング、日下諭さんとのデュエットは「もしかして PARTII」。正直なところ、序盤は今イチに感じたが、やはり後半は盛り上がったしグッときた。

料理昇降機
劇団夢現舎
新高円寺アトラクターズ・スタヂオ(東京都)
2025/06/20 (金) ~ 2025/07/13 (日)公演終了
実演鑑賞
「ダム・ウェイター」とも呼ばれるピンターの本作は二度目なのだが、以前はどこかの商店街の一角にある店を借りた上演で、不条理劇の「判らなさ」と建物の構造を利用した演出が作品にどう噛んだのかの「判らなさ」に放逐された。今回の観劇においてはほぼ参考にならず、真っさらな気持で観始めたのだが、「判らない」不条理劇である事には変わりなく、逆に戯曲への関心がもたげて来た。
実は風邪に見舞われた体で薬を飲んで観劇。軽微に思っていたが薬が効いたのか寝落ちも幾度かに亙ればこの劇では追うのはつらいものがある、ただ以前観た「温室」や「管理人」に通じる「ピンターの不条理劇」の片鱗はあった。別役実と違い、ピンターの説明されない事態は背後に何か明確な対象が想定されている感じがある。それを探り当てるのは難儀だが、それを前提に観るのが正しく、眼前の現象のその向こうにあるものを凝視して行く事で見えて来るものがある・・その予感からすると、寝落ちしながらの観劇では到底辿り着けようもない、という結論である。
喧騒の合間に、全く動かない静寂の時間がある。これを耐えさせる緊迫感は中々であった。二人芝居。

恋するアンチヒーロー
sitcomLab
テアトルBONBON(東京都)
2025/07/08 (火) ~ 2025/07/10 (木)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
(笑えた度)4(今感)3(完成度)4
カフェが舞台のシチュエーションコメディー。再演を重ねている戯曲で、安定の出来。小ネタ満載で飽きさせない。 虎のマスクを被ったヘルタイガーさんがいい味を出している。恋愛ものなので、個人的にはもう一捻り欲しいところ。あとで話を聞いたら、なんと黄色イコールカレーを知らない女子がいたので、パロディーが通用しないこともあることに涙目、、、、プリキュアでやってくれたらわかる、と言われ、ナニいいい、、、、、、、あとは、アクションが満載で、とても良かった。

星の吐息
浪花グランドロマン
ウイングフィールド(大阪府)
2025/07/11 (金) ~ 2025/07/13 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
もうずいぶんと追いかけている劇団です。テント公演をする稀有な劇団で、そりゃあ迫力あります。今テント公演をしている劇団と言えば関西で見られるのは劇団唐組ぐらいしょうか。けれど楽しみにしていたテントですが、加齢のためか野外で体育館すわりの2時間が苦痛で、最近はギブアップしています。
あ、そうそう、このグランドロマンはもう数年、テントをしていません。でもその迫力は全く衰えておりません。昨日の公演も、初演からもう21年経過しており(30代だった人が50代にと、浦部さんおっしゃってました)、どうなんだろうと思ってましたが、いやあ、危惧していたものは一瞬に消えて、皆さん、全く怪物たちの集まりでした。あのウイングの小さな舞台、皆さんぶっ飛んでました。
劇は5つの小編を連ねたものですが、それぞれが関係性を持ちなかなかの構成で、うなりました。浦部さん、さすがです。途中、もういなくなっている人たちの面影もチラリと感じるいい舞台でした。
また会いに来ようぜ!

葉山より愛をこめて
ケーキを海底のポストへ投函
スタジオ「HIKARI」(神奈川県)
2025/07/11 (金) ~ 2025/07/13 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
生歌あり、ダンスあり、サスペンスあり、夫婦愛あり、SF要素あり、ドタバタあり、カーチェイスあり、笑いあり・・・と、いろいろ楽しめる公演でした。

はぐらかしたり、もてなしたり
iaku
吹田市文化会館 メイシアター・中ホール(大阪府)
2025/07/12 (土) ~ 2025/07/13 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
流石イアク 最後でした~
観客がかなり高齢域で、私が若芽にみえた…
子育てが一段落した夫婦 夫婦の子の恋愛 旦那の元妻の職場恋愛 そして十年前に恋人を亡くし吹っ切れない男の話が絶妙に折り重なり共感を得ながらも、不倫と浮気の違い(今まであまり考えなかったな〜)等々考えさせられる内容
めっちゃ良かったです✨

薔薇散華
演劇集団☆邂逅
布施PEベース(大阪府)
2025/07/12 (土) ~ 2025/07/13 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
3人の女王の恋物語
ミュージカル調 武庫川女子大学(共学予定だったけ…)ミュージカルサークルが前身だし
演技は申し分無し
女性目線からだから、勉強にもなるし、楽しめました!

料理昇降機
劇団夢現舎
新高円寺アトラクターズ・スタヂオ(東京都)
2025/06/20 (金) ~ 2025/07/13 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
不条理系なので見終わった後もやっとした場面があり、原作を調べてみて納得。
セリフや動作のところどころに意味があったのですね。
分かってから再度見ると面白いかも。
スタッフの方がとても丁寧な劇団なので、見る前から気分がいいです。(紅茶をいただきました)

JUDY~The Greatest Unknown Squadron~
グーフィー&メリーゴーランド
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2025/07/10 (木) ~ 2025/07/13 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
欧米では伝説として語られているなら日本ではもっと知られなければならないと思いました(私も知らなかったです。)戦争の中で懸命に生きる人々の心情が伝わり、心が打たれました。

音楽劇 金鶏 二番花
あやめ十八番
座・高円寺1(東京都)
2025/07/07 (月) ~ 2025/07/13 (日)公演終了

みんな鳥になって
世田谷パブリックシアター
世田谷パブリックシアター(東京都)
2025/06/28 (土) ~ 2025/07/21 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
ユニークな企画の現代劇公演である。作家のワジディ・ムワワドはレバノン生まれのフランス語。アラブ語の作家で、三軒茶屋の世田谷パブリックシアターで問題の多い中東地域で生きる人々の民族、宗教、家族の葛藤を描いたシリーズを上演してきた。演出は上村聡史。
これまでに三作(炎、、岸、森)をやっていて重厚なタッチで苛酷な環境(人間、自然)に生きる人間を描いてきた。固定ファンもいるらしく中年女性が主体の客席は満席である。しかし、これは、予習をしておくべきだった。こも地域は一度しか行ったことがないし、勉強不足で、登場人物が、恋人の間、親子の間、兄弟の間などで、出生や民族で対立し悩んでいくのがその理由がその場で頭に入っていかない。これが最大の問題で、重厚なタッチの演出(その物々しさだけでも十分舞台を引っ張っていく力がある)で集団感や個人の出生のドラマを追っていく。
上村聡史の見せる演出は見事だが、こういう地域民族演劇になってくると違和感もある。中東らしくないのである。もちろん最初の場面はNYの現代的図書館で、アラブ系のアメリカ人の男の子と、あまりもう民族意識も薄いユダヤ系ドイツ人の女の子が出会い恋物語の軸で始る。だが、どうしても、話が進んで主人公たちが次第に捕らわれていく民族が嘘っぽい。というより、日本人の役者で表現しきれないところが残ってしまう、というか、舞台の上でやられていることは、アラブの現代化で、そこで見る方は、言葉としては分っていくがリアルは抜けていく、とでも言うか。作今、「千と千尋」がロンドンのウエストエンドで好評というが、当たっていても芯はぬけているのではないかと、危惧してしまう。ユダヤ系を許さないアラブ系の父、というのも、役者の役解釈としてはこれでいいのだろうが、そして、近代劇としてみれば、これでなければ、各地各地では出来ないのだろうが、現代を背景にドラマの上演法の難しさしたあるのではないかと思う。
麻美れいと岡本健一がこのシリーズはよく出ていて、今回も役を果しているが、やはり日本の役者であることはわかりない。。

KYOTO
燐光群
ザ・スズナリ(東京都)
2025/06/27 (金) ~ 2025/07/13 (日)公演終了
実演鑑賞
いつも自然破壊となると話題になるCOP3(気候変動枠組み条約第三回締結国会議)、俗に言う京都会議、日本が、世界的なようやく締結の会議場になった珍しいケースを舞台に、記録劇というか、コメディというか、国際劇というか、とにかく現実を素材にして、国際関係これでいいのかと問題にしているところは相変わらず燐光群・坂手洋二だが、今回は、原作があって・それがイギリスの台本である。今年のオリビエ賞候補だという。イギリスの戯曲・演劇賞は、種類も部門も、候補も沢山あるから、今後このネタが国際的な場でどのようなことになるか、よくフォローしておくのも、これからは何かとこういう場に素材も作る方も俎上に上がるだろうから、勉強するにはいい機会だ。
おおむね、こういう形の問題劇に日本が登場することはめずらしい。この戯曲でも日本が舞台なのに、日本の登場人物は主要な役どことではなくて、自然保護をネタに商売にしてきたアメリカの弁護士が主人公で、お題目がいいので各国の政治家が、適当に乗ったのがこの排出ガス規制法で、現状ではほぼ、空文化している。しかし、そこを武器に国際間駆け引きは出来るわけで、そこは各国ともになければ取引が進まない関税と同じで、今のトランプの横暴がまかり通らざるを得ない現状では時宜にあったいい企画と言うことになるのだろう。本来はドラマ素材ではないんだが、この経緯をネタに喜劇を作ろうと思えば、ネタに困らない。
戯曲はおおむねそのレベルで、日本人は特殊な専門家(国際的な場が主戦場)以外はこういう場所の処理の仕方は知らないから、これで笑うだろうが、これを実際に食い扶持としてやっている人たちはいるし、本格的に劇化するならそこを踏まえなければ面白くならない。ところが、軸になっているCO2ガスの存在が空を掴むような話になっているところが難しい。また登場人物も人種間、地域間というような今は差別として取り上げにくい差別を基に作っているので専門家しか面白くない。だから中国的エゴ、インド的エゴ、あるいはソ連的強情、ヨーロッパ的、あるいはアメリカ的権威主義というのもこなれていない。今までは、主人公がおおやけの幸せのため、あるいは、真実のため、あるいは出身母国のために涙ぐましい孤軍奮闘するドラマで、できあがってきた世界が民が理想を希求するのそれでは上手くなくなった現状報告の最新作である。
燐光群もやりにくくなった。面白そうなのに、六分といった感じに入りだが、公演期間が長いので、関心を持っている人はあるのだろう。だが問題解決となると、芝居がどれほどの力になるか、これは各国の文化のレベルも関わってくるからますます難しい。俳優陣も各国代表を各国人でやりきるには、藝が足りない。タモリの四カ国麻雀のような芸が要る。それは燐光群の狙いとは違うのだから見る方は、うまく出来れば面白いだろうな、ト見るしかない。

音楽劇 金鶏 二番花
あやめ十八番
座・高円寺1(東京都)
2025/07/07 (月) ~ 2025/07/13 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
またあやめが名作を作った。
楽前日に観たことを後悔した。もう一度観たかったからだ。
いつもとテイストの違いがあったが、新境地を開いたという感じ。
達者な役者の熱量とストーリー展開のたくみさで3時間弱のお芝居があっという間。もっともっと観たいと思った。
全ての登場人物に愛着が湧き、全ての音楽に心を揺さぶられた。お見事。私は早稲田大学時代から金子侑加さんフアンだが、どんどん演技がうまくなりどんどん魅力的になっている。ベテランアナウンサー役の井上裕朗さんがいい味を出していた。

はぐらかしたり、もてなしたり
iaku
吹田市文化会館 メイシアター・中ホール(大阪府)
2025/07/12 (土) ~ 2025/07/13 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/07/12 (土) 14:00
最初はそれぞれのプロットがつながらずどういう展開になるのかと思っていたが物語が進むにつれそれぞれが絡んでいく。近藤フクさんの空気を読まない会話に圧倒された。夫婦の気持ちのすれ違い、そして新たな発展。若い男女の会話がいきいきしていて面白い。