最新の観てきた!クチコミ一覧

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料理昇降機

料理昇降機

劇団夢現舎

新高円寺アトラクターズ・スタヂオ(東京都)

2025/06/20 (金) ~ 2025/07/13 (日)公演終了

実演鑑賞

面白かったです。

『ハッピーバースデー』

『ハッピーバースデー』

劇団チリ

コトブキヤホール(東京都)

2025/06/27 (金) ~ 2025/06/29 (日)公演終了

実演鑑賞

「ハッピーバースデー」

ブラジリィー・アン・山田による立川での上演団体・劇団チリの短編集。即興の上演と交互上演で6月29日まで、コトブキヤホール。90分。 作家自身による解説がありがたいけれど、読み取れてないなぁと自覚するワタシです。無念。

https://kawahira.cocolog-nifty.com/fringe/2025/07/post-1752f7.html

『ハッピーバースデー』

『ハッピーバースデー』

劇団チリ

コトブキヤホール(東京都)

2025/06/27 (金) ~ 2025/06/29 (日)公演終了

実演鑑賞

「即興の穴」6/27昼

劇団ブラジルのブラジリィー・アン・山田が、劇団チリとして立川での開催を続ける即興公演。コトブキヤホール。105分。 短編公演およびメンバーを替えた同様の即興公演を組みあわせ交互上演。6月29日まで。

https://kawahira.cocolog-nifty.com/fringe/2025/07/post-1752f7.html

最後の言葉にラベルはいらない

最後の言葉にラベルはいらない

東京ゆめもぐら

OFF OFFシアター(東京都)

2025/07/09 (水) ~ 2025/07/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

鑑賞日2025/07/09 (水) 19:30

75分。休憩なし。

バック・トゥ・ザ・フューチャー

バック・トゥ・ザ・フューチャー

劇団四季

JR東日本四季劇場[秋](東京都)

2025/04/06 (日) ~ 2026/03/29 (日)上演中

実演鑑賞

満足度★★★★★

楽しみにしていた観劇。ワクワクし過ぎてこんなに期待値を上げていいのかと少し不安になったりもしましたが、最高でした!
入った瞬間からテンションがMAXに!アトラクションのような楽しさと感動と完成度。
最高!この一言に尽きます。
本当に楽しかったです。

音楽劇 金鶏 二番花

音楽劇 金鶏 二番花

あやめ十八番

座・高円寺1(東京都)

2025/07/07 (月) ~ 2025/07/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

舞台の熱量と使い方に歌詞まで下さり
歌への思いが伝わる作品でした
長丁場ながらも先の展開が気になり
飽きのこない時間を味わえました

ネタバレBOX

テレビジョン黎明期を担った歌手さんに
当時を振り返って回想を語ってもらい
それを時系列に沿って再現してく方式です
チョイとお婆さん時の
嗄れ声が聴き取り辛かったかな

結核で吐血するシーンの
小道具の用い方が巧みでした

舞台の高さも十二分に活かして
上の方も舞台として用いて
右上には大きな円形の装置も配して
ブラウン管みたいに影絵を映したり
工夫も楽しめました
小夏の青春

小夏の青春

きむら劇場

高円寺K'sスタジオ【本館】(東京都)

2025/07/09 (水) ~ 2025/07/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

無料公演。再演だが、演出と演技が違うようで 別公演を観た印象。
冒頭、前回は映像を使用したが、今回(初日)は高円寺K’Sスタジオの日下諭さんと「別れても好きな人」をデュエットするところから始まる。選曲は 劇中の映画スター 銀ちゃんへの気持か。前回は、銀ちゃんとヤスの人物像を立ち上げることで、逆に小夏の心情を浮き彫りにしていったが、今回は 小夏の心情を前面に出した描き方だ。
(上演時間1時間)

ネタバレBOX

会場入り口で 木村夏子さんが着物姿でお出迎え。素舞台。

物語は、人気俳優の倉岡銀四郎と新人女優の小夏が出会い、破天荒な彼に惹かれていく姿、彼を慕う大部屋俳優ヤスの奇妙な友情、2人の間で揺れ動く女優 小夏の姿を描く。公演の見所は 演技力。勿論一人芝居であるから、銀ちゃんの我儘や女遊びなどは小夏の心情として語り、ヤスは相手を詰るといった一人会話で情景を表す。衣裳替えで 舞台上に居なくなる時もあるが、そんな不在を感じさせないほどの高揚感と余韻を漂わせている。それを支える音響・音楽や色彩豊か・諧調する照明技術が巧い。それを日下 氏が担っている。

場所は、「新選組」の撮影真っただ中の京都撮影所。最大の見せ場である「池田屋の階段落ち」が、危険であることを理由に中止になろうとしていた。そんな中、小夏の妊娠を知った銀ちゃんは、スキャンダルを避けるため ヤスに彼女を押し付ける。銀ちゃんを慕うヤスは、小夏と結婚し自分の子として育てることを誓う。そしてヤスは、銀ちゃんのため、小夏や 生まれてくる子供のために、命を賭けた階段落ちに挑む。

見所は、演技力によって 小夏が<愛>もしくは<情>といった目に見えないコトに目覚めていく過程が切々と描かれているところ。印象的なのは、ヤスの実家へ結婚の報告、そして結婚式での様子が描かれている。銀ちゃんへの想いより、ヤスとの関りや暮らしが濃く描かれていた と思う。小夏曰く、「女は傍に居る人が好き」「必ず帰ってきて」と。女の心情・心境の変化といった情念にも似たような感情が迸る。前回に比べ 大きく激しい動作やアクションもある。驚いたことに、時々 「飛龍伝」の神林美智子や「売春捜査官」の木村伝兵衛といった、別作品の女性の影がチラつく そんな錯覚に陥る。やっぱり つか節(台詞回し)がそう思わせるのだろうか。

着物から上下黒の洋服へ、そして脱いだ着物を抱き撓るような姿態が艶めかしい。ヤスに対しては危険なスタントに対する忠告をしつつ、それを強く止めない。銀ちゃんを思う気持、一方 ヤスはこんなにも危険な仕事をしているのに 小夏がまだ銀ちゃんを慕っている、その心の内の苦しさ故の妬みや荒み。しかし そんなヤスに対して小夏は普段着。そこには本来の 着飾らない素直な小夏がおり、生まれた子供(娘)がいる。銀ちゃんにもヤスにも似ず、母似の娘…そこに小夏の強かさを見る。ちなみに黒衣裳は、次回「売春捜査官」のPRを兼ねての演出。

つかこうへい が、最後の付き人兼運転手だった木村夏子さんのために…それに応えるかのような気迫ある芝居。1人で主役3人の微妙な心持と奇妙な関係を見事に表現した好公演。次回公演も楽しみにしております。
ケチャドバ!Bottle1「フルハウス」

ケチャドバ!Bottle1「フルハウス」

プラチナ・ペーパーズ

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2025/06/25 (水) ~ 2025/06/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/06/28 (土) 17:00

会場に入るとまず目を引くのが「舞台上の舞台」。劇中の公演のための舞台装置を背面から見たものでその時点では閉じているパネルが開くとその向こうには3・7・3席が7列の91席の客席まで(こちらを向いて)あるという再現度。
そんな装置で繰り広げられるのは演出家が急遽入院したとの報が公演前日の場当たり開始前に入り動揺しつつ「どうにかしよう」と奮闘する関係者たちの(文字通りの)舞台裏。
役者・スタッフや関係者それぞれの想いが説得力(?)をもって描かれるわあまり演劇を知らない当日運営手伝いを配してその人物に説明する形で観客に用語その他を説明するわ観劇マニアはもちろん観劇初心者(?)にも楽しめる作劇はまさに名人芸。
やはりバックステージものというのは作家・演者の「演劇愛」を端的に表現するなぁ、と改めて感じた。
なお前々夜に観たトツゲキ俱楽部「金曜はダメよ♡」も本作も掃除のオバちゃんが妙にエラそうな共通点がありニヤリ。

音楽劇 金鶏 二番花

音楽劇 金鶏 二番花

あやめ十八番

座・高円寺1(東京都)

2025/07/07 (月) ~ 2025/07/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

素晴らしかったです。
舞台の使い方、お話の進め方、色々な小道具を変化させて何物にも見せてしまう技術、そして素晴らしい役者の方々ほんとに素晴らしかった。歌詞が心に染みいり何度も涙しました。

パンセク♡

パンセク♡

spacenoid

小劇場B1(東京都)

2025/07/09 (水) ~ 2025/07/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/07/09 (水) 19:00

LGBTQ+を題材に、コメディタッチながら真剣に扱った快作の再演。とても良くできている。85分。
 作・演出のニシオカ・ト・ニールが、自身の劇団で2018年に上演した作品を改訂しての再演で、初演も観ている。とても良く出来た戯曲だし、題材も作りも攻めているが嫌味はない。良い人ばかり出て来るけど、みんなが幸せになるのは難しい、という展開で、6人とは思えない深みのある作品だった。アイドル系の若手2人を巧く使うベテラン勢というキャスティングもまた見事。ママ役の柿丸をもっともっと観たかったなぁとは思う。

Queen'sPirates〜赤いドラゴンに宛てる手紙〜

Queen'sPirates〜赤いドラゴンに宛てる手紙〜

つばきProduce

タブラオ・フラメンコ・ガルロチ(東京都)

2025/03/26 (水) ~ 2025/03/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

レストランで観る海賊ものの演劇。
これだけでとてもテンションがあがります。
前説から始まり最後まで、とにかく末原拓馬さんの存在感が凄まじかったです。
物語に引き込む力が本当に強く、身を任せて心ゆくまで引き込んでもらえました。
全体的なクオリティとしては正直「うーん…」といった感じでもありましたが、会場の雰囲気と末原さんのお芝居で総合的な満足度はそこそこあったと思います。

音楽劇 金鶏 二番花

音楽劇 金鶏 二番花

あやめ十八番

座・高円寺1(東京都)

2025/07/07 (月) ~ 2025/07/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

素晴らしいの一言に尽きる。とにかく,観劇後の満足感が半端ない。いつも思うのですが,あやめ十八番さんの芝居は,まず舞台装置が秀逸で,芝居がホント立体的で臨場感を創り出しています。特に,今回は前方の席だったので,役者さんが近いこともあり,芝居が迫ってくる感には芝居の醍醐味を感じざるを得ません。また,楽士さんの配置もその一つで,役者との兼務がスムーズでもあり,舞台造りの構想にはただただ感心です。さて,今回のこのお芝居,入り込むのにちょっと時間がかかりましたが,時代背景,物語が理解できると加速度的に面白さが増していきます。良く出来たホンだと思いました。そして,皆さん,歌も芝居も素晴らしく,演技に文句のつけようなどありません。とにかく,観劇の満足感があり,ちょっと事情により多くの舞台観劇が難しくなってきましたが,あやめ十八番さんの芝居だけは観続けていきたいと心に誓うほどの観劇でした。絶対におススメの舞台です。

六道追分(ろくどうおいわけ)~第七期~

六道追分(ろくどうおいわけ)~第七期~

片肌☆倶利伽羅紋紋一座「ざ☆くりもん」

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2025/07/09 (水) ~ 2025/07/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

第三期に続いて2回目観劇。やはり楽しんで観てもらう、そんなサービス精神に溢れたエンターテインメント作品。そして改めて、人と人の繋がりの大切さ、思いやりといった心情、それを優しく見つめるような劇作。法は 体を縛るが心は縛れない、そこに庶民の気骨をみる。

物語は 悲恋であるが、笑いも交え小気味よく展開していく。少しネタバレするが、旅は江戸(吉原)から大井川までの東海道、その僅かな旅路が2人にとっての幸せな時間。華やかな雰囲気と非情な成り行きの中で、情感豊かに描き 観客の心を揺さぶる。また場面転換や心情表現にダンスを挿入するなど、観(魅)せる工夫も好かった。
(上演時間1時間40分 休憩なし) 【第七期 龍】

ネタバレBOX

舞台美術は、中央に格子状の衝立2つ。それを可動させ 遊郭の格子戸(籬節か?)を表す。上手は 場景に応じて遊郭の半円障子や道中の石垣など、柱状の装置を半回転させる。下手は 丘のような階段状、その奥に朽ちた平板を組み合わせ、ラストは磔 処刑場。吉原へ通じる場所は、観てのお楽しみ。小さい劇場(空間)を巧く使った演出が妙。


梗概…清吉(通称・鬼アザミ)は子分の粂次郎、伊助、三吉(妻が病弱でいつか医者になりたい)と共に世を騒がせる”義賊”。いつしか守銭奴達を懲らしめる清吉一味は、江戸庶民の憂さを晴らす存在になっていた。しかし奉行所の取り締まりは厳しくなり、これを潮時と 最後に選んだ場所が不夜城「吉原」である。特に悪どいやり方で暴利を貪る大店ばかりに忍び込む。
一方、呼出し花魁 お菊は 刃傷沙汰を起こし、足抜けを余儀なくされていた。そんな時、忍び込んだ鬼アザミ一家と出会い...。六道を彷徨う人達の、馬鹿馬鹿しくも切ない道中が始まる。吉原と東海道(大井川)を舞台に、人情味溢れる逃亡劇が始まる。清吉とお菊は旅を通じて お互いが孤独を癒し心を通わせていく。その過程を面白可笑しく描く。ラスト お互いを思いやる気持が 切なく そして痛々しい。

人別改帳にも記載されない、無宿として生まれた男と吉原という苦界に生まれ育った女の逃避行を描いた悲恋物語。どちらも不幸・不遇な身の上、その2人がひょんなことから一緒に旅をすることになる。旅の途中で出会った僧から「六道」の話を聞き、人の世の儚さと尊さを知る といった人情味ある内容。タイトルにある「六道」を物語に巧みに織り込んで、人の心の在り様 を考えさせる。人間道で生きているが、その現世は因果の道理に…。ラストは、六道の輪廻転生ー色々な世界を死んだり生きたりしながら、グルグル回るーといった内容を2人の覚悟・心情に重ねるようだ。

華やかな雰囲気、それは出演者(特に女性)が吉原という場所柄、花魁姿の艶やかさを出し、旅に出てからは町娘に扮しての可憐さなど、いずれにしてもその”艶技”であろう。そして下っ端役人(岡っ引き等)の庶民感覚と、与力などの武士とでは考え方が違う。
第三期と比べ、少し気になったのは、遊郭内での刃傷沙汰や大井川の氾濫時の緊迫感がないこと、(旅途中の)茶屋でのゆったりとした様子(清吉とお菊の至福のひと時)がないこと。物語(内容)としては同じだが、メリハリが弱いように感じた。キャストによって雰囲気が違う、まさに「舞台は生もの」を再認識した。
次回公演も楽しみにしております。
受取人不明 ADDRESS UNKNOWN

受取人不明 ADDRESS UNKNOWN

アン・ラト(unrato)

赤坂RED/THEATER(東京都)

2025/07/04 (金) ~ 2025/07/21 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

再演だそうだが、自分は今回初めて。Aチームでの鑑賞。二人芝居だが、それぞれ相手への書簡を口述する場面のみ(その際の演技や演出はある)の形態で表現上の制約が多いはずの設定だが、最高に面白い。制約ある設定をうまく利用した巧みな台本で人間心理が浮き彫りになる。往復書簡だけでここまで劇的な構成の物語を作り出すとは。タイトルも意味深。
二人の俳優たちの演技もこの巧妙な台本を見事に舞台上に実現する素晴らしいものだった。天宮良氏のもっと若い頃の舞台を観たことがあるが、今回観て、何と円熟というか貫禄がついたものか、と。他のチームも観てみたいが、チケットは残っているのだろうか。

音楽劇 金鶏 二番花

音楽劇 金鶏 二番花

あやめ十八番

座・高円寺1(東京都)

2025/07/07 (月) ~ 2025/07/13 (日)公演終了

実演鑑賞

テレビ黎明期とそれ以前を描いた群像劇。
本格的な音楽劇。
歌、踊り、演奏みんな見事。

これだけ豪華な作品をこの入場料で上演したのは奇跡と思う。助成されているとはいえ。

ネタバレBOX

特にピアニストは演奏も上手い上に、演技も本物の俳優の演技。ただただ感心。
六道追分(ろくどうおいわけ)~第七期~

六道追分(ろくどうおいわけ)~第七期~

片肌☆倶利伽羅紋紋一座「ざ☆くりもん」

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2025/07/09 (水) ~ 2025/07/20 (日)公演終了

実演鑑賞

初日に観劇。

ネタバレBOX

初日だったためか、残念というか不満な部分はある回でした。

出演者の中で魅力を感じたのは高島さん(だと思う)。
ルックスも良いし華もあると思う。
この人のお菊も見てみたいなと。
ENGRAVE DREAMS

ENGRAVE DREAMS

ENG

六行会ホール(東京都)

2025/07/02 (水) ~ 2025/07/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

持田千妃来さん出演。
初日と千秋楽を観劇。

小説家のいる現実世界と、小説の中の世界。
持田さんは現実世界ではクールな姉、小説世界ではクールで強い使用人。物理的な強さです。ご自身も仰ってるように元々クールと強さは得意分野ですよね。最近では2月の「魔法少女育成計画F2P」で、錫杖を使う無敵の強さでした。
今回は初めて扱う武器だったと思います。オリジナリティもあってお見事でした。武器を持っていない左手の位置にこだわりを感じました。

ネタバレBOX

異世界ファンタジー。主人公の特殊能力。「中2!」。

異世界転生ものはいくつか読んでます。「転生」は本来は「死んで生まれ変わる」こと。ただし赤ん坊から始めては話が作れないのでしょう、ある程度の年齢から始まったりします。序盤でさらっと「交通事故をきっかけに異世界に転生」と言ってますが、そういうことなんですよね。元の世界では死んでしまっているので、「戻る」ということは出てこないです。

モズの人がクルリとメルリを「古い友人」と言っていました。持田さんや中野さんのSNSによると、もともとモズの一員だったそうです。なるほど、話がつながりました。

S4とE2は小説にはいない、別の層の存在と解釈しました。642回繰り返したのは想像主の意識か無意識か。ゴミ箱が溢れるほどの書き直しがそれなのでしょうか。想像をかきたてます。

持田さん演じる千雛の「私が世界で最初の読者」。気のないふりして気にかけてたのですね。そうなると拓海は遅くとも高校時代から「双国のフロンティア」を書いていたことになります。ライフワークですね。

現実世界の役名は、演者さんの芸名に寄せてます。「千雛」は千妃来から。「芹崎」の芹澤良さん、など。8年前の「リトルマンメイト」を思い出しました。芹澤さんはセリーヌ、梅田悠(はるか)さんはハールでした。そうそう、中野裕理さん演出でしたね。

スイの人格が変わる件は、よく分かりませんでした。話の筋には影響なかったと思います。台本を読むと分かりやすいんですけどね。

台本といえば応援グッズのブックカバー。いい試みですね。到着を楽しみにしています。

感想はたくさんあって書ききれないくらいです。壮大なお話でした。
音楽劇 金鶏 二番花

音楽劇 金鶏 二番花

あやめ十八番

座・高円寺1(東京都)

2025/07/07 (月) ~ 2025/07/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 オープニングの見事な演出は、一気に観客を演劇空間に引っ張り込む。いつもの生演奏の良さ、そしてよくぞこれだけ多くの歌の上手い而も演技もしっかりした役者を揃えたと感心させる。実力派あやめ十八番の面目躍如たる作品。観るべし! 華5つ☆ 脚本の良さは言うまでもない。

ネタバレBOX


 舞台美術が一風変わっている。通常の板下手奥に当たる部分に生演奏楽団。ホリゾントには幕が掛かり袖の役割も果たす。その手前が長尺の板。この板のセンターに階段が設えられ手前に丁度先に挙げた板に相対するように半分程の尺の板が中央を開けて組み立てられており、これら長短3つの板の間に一間程の可動板が各1つ設えられている。階段手前の隙間には場面によって照明機材や撮影機材が置かれる。また奥の組み立て板上手天井から直径4mはあろうと思われる巨大な円形蛍光装置(これは場面によって太陽の象徴としても用いられる)のような物が下がっている。時代は太平洋戦争から敗戦後GHQの支配体制が終了する頃迄。即ちラジオからTV草創期に掛けての時代だ。
 現在のような録画放送主体と異なり生放送、生放映準備期から開始迄の時期である。坩堝にカオスを仕込んだような現場は時代と価値観の大転換期で初の試みも多く技術的にも新たな民生技術が開発されるようになって人々の心は沸き立っていた。無かったのは資金や戦争で失われた人材であった。その為、現場スタッフ個々の負担は重く泊まり込み等も日常だったが仕事への熱気だけは旺盛であった。更にアプレゲールの波に乗って個性的な女性が漸くその価値を認められ始めた時期でもあった。だが一方で戦争中に挙国一致政策を採る国策下、数万の学徒動員兵に激を飛ばす任務を負わされ、息子を含む未来ある若者たちを死に追いやったと生涯苦悩する名アナウンサーら戦中から活躍していた花形スタッフの耐え難い苦悩が渦巻いていたことも忘れてはならない。
 ところで金鶏は天界に棲む金の卵を産むと伝えられる鶏であるが、この金鶏が鳴く声を合図に地上に暮らす鶏たちが明けの聲を一斉に挙げると伝えられており、勅命で金鶏を捉え金の卵を産ませて国富を増すという話もあったとの話迄出てくる。事の真偽は兎も角、フランスの国鳥は時の聲を挙げる鶏だ。人々の湧き上がる念を象徴するかのような鶏の鳴き声に先行きに期待しようとの念が象徴されるのも道理かも知れぬ。
 今作には幾つかの恋と宿命が紡がれる。一つ成就した目出度い恋はスマトラ戦線に派遣され現地で催された演芸会で歌舞伎の白波五人男を観、そのスマトラで味わった握り飯の余りの旨さに命を失うことに初めて恐怖を覚えた出雲 幹とその素敵なラブレターに応じ結婚したNHK放送団第一期生の喜代子。悲恋に終わったのは、幹と同期のNHKアナウンサー宮 義勝。彼は新番組決起を誓った席で吐血、左肺に大きな影が映るほど重い結核で倒れ由比ガ浜のサナトリウムに収容されたが、このサナトリウムでのもう1人の重病人・ハナに出会い恋に落ちた。空気だけは良いが、治る希はほぼ無く唯何もできずに生きる生活は極めて耐え難いものであった。そんな中、重病人であるハナはあくまで明るく人々に接し、光り輝いていたのである。そして彼らの療養中にアメリカで結核の特効薬・ストレプトマイシンが開発された。不治の病、業病と恐れられた結核治癒の可能性が出て来たのである。然し劇薬ストレプトマイシンが効果を挙げたのは宮のみであった。二人は結婚式の衣装を纏い出雲がライカで撮ってくれた写真に納まることはできたが添い遂げることは出来なかったのである。もう1つ、明確な恋になったかも知れない宿命の出会いがあった。以下でそれを記そう。
 正式にTV放送を始める前には準備期間が設けられこの期間中は本番同様1万ワットの照明を出演者に当て撮影に臨んでいた。それほど強い光を当てなければTV画像として放映できる像が撮れなかったからである。この為被写体として映される女性アナウンサ-・美濃 明美は角膜を焼かれ遂に現場を去る悲劇に見舞われる。照明技師・歌井 東吉は美しく撮ってやりたいと願いその為に必要な技術を駆使した。明美の目が痛い、涙が出る等の訴えは無視された。1万ワットの照明なしでは放映できる像を撮れなかった技術的問題があったことと、照明のプロとしての奢りもあった。がそれは明美の目を傷つけずにはおかなかった。無論この事例はTV草創期の悲劇の1つであり他に今作には描かれなかった多くの悲劇が在ったと考えるべきである。初めてTV映像を送信することに成功した第一人者・金原 賢三博士も草創期の技術の到達点がヒトを傷つけてしまうことに至ってしまったことを深い痛みと共に詫びているが、今作の名シーンの1つだろう。
花がこがれる

花がこがれる

アユカプロジェクト

シアター風姿花伝(東京都)

2025/07/03 (木) ~ 2025/07/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/07/06 (日) 12:00

 花屋を目指してきた(実際には、病院のベットで重病で生死の間を彷徨っている)少女は、花屋があった筈のところで花の魔女が運営するスナックのような魔女の店に迷い込む。
 そして、魔女の店のアクが強くて個性豊かで、騒がしい常連客たち、魔女の店を切り盛りする何処か謎めいていて、でも底抜けに明るく、その場を癒し、人々の心を照らし、良い気持ちにさせるが、人懐っこいが、掴みどころのない花の魔女、また花の魔女と真逆で一見冷たく、ミステリアスで、星占いが得意で、厳格な現実主義者で、冗談が通じなくて、ニヒルで、取っ付きにくく、人と群れることを嫌い、気難しいが、本当は良い人な星の魔女たちとの少し不思議な交流を通して、少女のアイリスが少しずつ成長していくといった風に劇が途中までは進んでいた。
 なのでこれは、小説で映画化もされた『コーヒーが冷めないうちに』と似たような構造だなぁと感じた。
 常連客たちが頼むお酒や紅茶に花の汁を垂らすと、それが不思議な効果を生むという構造も、『コーヒーが冷めないうちに』における少し不思議な体験ができるコーヒーといったところが、偶然にも良い意味で似通っていた。
 更に、それに加えて、舞台所狭しと飾られた花々や微かに香るお香の匂いが劇世界に彩りを添えて、華やかで優雅な雰囲気で、『コーヒーが冷めないうちに』をより、洗練させた大人な感じで、少し不思議な最高級な世界観が出来上がっているように感じた。

 しかし劇の中盤から後半にかけて、花の魔女の店に来る常連客たちが既に生きている人間でなく、それも立派に生を全うしたというより、石膏になるのが夢だったが、馬に轢かれて事故死した男や、プリマドンナだったが、才能を周りに妬まれ、嫉まれ、追い詰められて自殺したセーラ、魔女の店に来ると南のほうに旅行に行ってきた話を周りにいる客たちに嬉々として話していたアビーも、生きていた時は北の国で夫のDVと寒さに耐えながら、精神的にも肉体的にも追い込まれて、病死して、魔女の店に彷徨っているといったような境遇の、実に凄惨で、救い難い幽霊たちが、現世と夢の境界線である魔女の家に留まっているというような実態が浮かび上がってくる。
 更に、魔女狩り、異端審問といった不吉で不穏な中世の時代に実際に行われていたことが、花の魔女や星の魔女も例外ではなく、巻き込まれていく、暗雲立ち込め、シリアスな展開に驚愕してしまった。
 但し、最後のほうで生死を彷徨っていたアイリスが時空を超え、夢と現実の狭間にある魔女の店から、皆に迷惑をかけまいとして、自ら出て行った花の魔女カガミを助けに行き、現実ではアイリスが重病から立ち直ることができるという奇跡なような展開に、途中まで救いようが無い終わり方になるのではないかという絶体絶命で、不穏な感じが漂っていて、どうなるんだろうとドキドキしていただけに、感じ入ってしまった。
 
 前半から途中までの少し不思議で謎めいてはいるが、ゆったりと優雅で大人、そして華やかさもあるような感じとは、中盤から後半にかけてはほとんど違って、暗くて、不穏な感じが劇の終盤まで続くという大きく物語が変化していき、劇が進むに従って、花の魔女カガミが隠す秘密や、魔女の店に集う常連客たちの過去が明らかになっていく展開、その構成が見事だと感じた。

 Aキャストバージョンの劇を観たが、終わった後にトークショーがあったので、聞いた。
 A、BのWキャストとも同じ役者だが、A、Bではそれぞれ違う役を演じ、役者によっては全くイメージが違う役を演じられ、劇作、演出家であり、俳優として今回の劇にも出ている港谷順さんの独断と偏見で、役を役者に振り分けた話など、込み入った話や裏話が聞けて興味深かった。
 また、トークショーの際に港谷順さんが今回の劇に出てくる登場人物たちの役名が、実際にある花の名前や鉱石から取っていたり、名作小説『ハイジ』に出てくる登場人物から取っていたり、性格も花言葉の意味から取っていたりと、港谷順さんのセンスの良さや、お洒落さ、譲れないこだわりといったものが伝わってきて、非常に興味深かった。

モテない保険2

モテない保険2

TOP BANANA

ブディストホール(東京都)

2025/06/25 (水) ~ 2025/06/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

 う~む。

ネタバレBOX

 物語が展開するのは下町場末の定食屋兼安酒場。常連の多い店である。此処にモテない
保険の営業マンがやって来て営業する話であるが、加入できるのは女性のみ。掛け金は格安、リターンは信じ難い程大きい。30歳で加入し60歳迄保険会社の提示した条件を守れればリターンは1億2000万円、人生100年と言われる昨今、女独りで生きてゆく覚悟さえできれば生涯設計は安泰という訳だ。
 だが脚本で多用されるギャグの質が単純で而もワンパターン、ギャグの面白さは思いがけない発想・飛躍や脱臼、調子っぱずれやタイミング外し等々を予想を裏切る形で繰り出したり、態とギャグの無い時間を入れて間延びさせたりしつつ、観客の反応をじっくり観察し、丁々発止のアドリブを入れ乍ら展開させることによってしか生むことが出来ないと考えるが、こういった発想自体が欠けているように思った。それにモテル、モテタイという凡庸な発想の真逆の発想だけで喜劇が成立するものでもあるまい。作家が真面目過ぎる気がする。喜劇は通常のストレートプレイより遥かに難しい。それは我々の体験し続けている人生が圧倒的に悲劇的なものだからであろう。実際の体験がそのようであれば、共感を得ることもその分容易であろう。反発もその分強いこともあろうが、対応方法はいくらでもある。だが、苦労や苦悩に疲れ切り打ちのめされた人々を笑わせることは容易ではないのである。喜劇で勝負するつもりならこの辺りから再考してみる必要があるのではないだろうか?
 まあ、テーマが保険だからその縛りから抜けられないという理由はあるだろうが、ギャグを多用するならそのような社会認識の枠そのものを壊しかねない程強いインパクトを持つ非常識なギャグ的発想が欲しいのだ。
 演劇は長い間、喜劇と悲劇に大別されてきた。不条理劇が出てくる迄。それには無論深い意味があると考える。そのように分別することで極端化し易くなるからだ。当然、その分劇的効果が増すのである。

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