タバコの害について 公演情報 劇団夢現舎「タバコの害について」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

     今迄と大分上演形態が変わった。ロシア史に足跡を残した様々な(ソ連時代も含む)政治的指導者・支配者等の写真と名、生きた時代を誕生と死の年によって表現したパネルが観客席の下手、上手壁に貼られている点だ。1点だけ観客席最前列に置かれているのが、プーチンのパネル。パネル脇には取り扱い注意と記された赤色の注意書きが見える。

    ネタバレBOX


     板上は、今迄通りセンター奥に置かれた演台。下手奥に脚立。上手に荷物の置ける台。
    基本的には益田 喜晴さんの一人芝居だが、MC等も務める紗モカさん。歌を歌ったりもしてくれる助手である。
     今回の趣向はロシアという地域の広大さを示す表示及び歴史を示す人々十数名の写真パネルで囲まれた空間内で紡がれるチェーホフという医師であり天才劇作家でもあった人物が、同時代の一般の人々からどのように評価されていたか、その評価をチェーホフ自身がどのように捉え感じていたか殊に人間が大きな影響を与え破壊してしまう大自然を擁護するチェーホフの見解について、多くの一般人が理解せず絵空事だと感じていたであろう大多数の意見に対してたった独り立ち向かう己の姿を冷徹に観てしまう彼の才能と観察眼がチェーホフ本人に齎した心理的負担は極めて由々しきものだったと思われる。今作の最終盤のワンシーンでキリストの磔刑を模したシーンはその象徴として見事であった。老いたチェーホフの化身たる講演者と若い女性助手の歌と切れのある振り付けが対比されることで強調されている点も効果的だ。
     

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    2026/01/12 15:43

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