満足度★★★★★
女と男と男、と排水溝
正直あまり期待せずに行ったのだが、いい意味で裏切られた。
時間空間の断片が「生活」を通してゆらゆら現れては消え、こがとばと空間と役者と演出が絡み合い切ないが美しいハーモニーを奏でる。
抽象的なようでいて、しっかりと3人の人間をめぐる一つの物語と、人間の単純でない性を描く。
静かなロロだなあとなんとなく思った。
都会のギャラリーよりもざっくりとした空間のからんとした広さと奥行き、声の反響、電車の音、装置、大黒柱、光、出入り口、換気扇、奥行き、そこにある環境全ての表情にハッとさせられ、この空間を動かしているのがたった3人しかいないということに驚き、しかし3人以上の何者もいらないのだと気付かされ。
かそけき抱擁に、息をするのも忘れた。
キラキラちゃんの所作が何だかいちいちグッときたので、暫く脳内でリフレインしそう。方言が入る部分も好きだなあ。