紫陽花の下に死体は眠る 公演情報 惑星☆クリプトン「紫陽花の下に死体は眠る」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    イチイマ
     3分程遅れてしまったので、オープニングのシーンは観そびれた。

    ネタバレBOX

    結論から言うと、何かが足りない。薄気味悪さはあるものの、人間の造形に深みがなく、殺害の動機が弱過ぎる。こんなことで殺人を犯すようなら、世界中が殺人鬼だらけになってしまう。それに、殺害時、スコップで一度頭を殴って死ぬ音響になっているが、科白では何度も殴っていた、という表現になっていたり、殺害シーンは、完全に観客からは見えない場所で行われ、音だけが聞こえるというのも、かなり舞台装置を作り込んでいる割には、工夫が足りない。もっと、紗のようなクロスを用いてシルエットを浮かばせるとかシャドウで表現するとか、血を飛び散らせる等の工夫があって良かろう。ゲームも陰湿なタイプの観客が居る、という割に単調過ぎるし、何十年も続いている組織にしては、ゲーム内容が余りにお粗末。
     紫陽花のイマージュも科白の中に出てくるだけで、役者達のヴィジョンにも、舞台上にも殆ど感じられなかった。唯一の例外が、赤紫の紫陽花についての久美の科白である。
     細部と細部同士の連携、シナリオライターの人間観察力、物語の構造を太くしっかりしたものに組み上げる為の構築力などが欲しい。

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    2015/07/24 01:14

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