女の作るものなんてダメだね 公演情報 みどり人「女の作るものなんてダメだね」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    黒の舟唄アナザーバージョン
     彼の言った言葉に深く傷つけられた彼女は、彼を置いて、旅に出てしまう。男と女を捉え直してみようとの旅である。

    ネタバレBOX

     但し、それは、東京で暮らす妹の様子を母に依頼されて見に行く、という体裁をとる。然し、母は、妹にも姉の事情を伝え、それとなく復縁をサポートさせていた。
     男女を比べても始まらないと思う。そもそも染色体が異なるから性差ができたのであるから、性が決定されて以降は、同じ土俵に上ることはできない。これが、厳密に言った時の結果だろう。従って、議論をしても平行線に終わるだけである。然し、発生学的には、ヒトの胚は、ある時期まで総て女の特徴を持つ。性決定遺伝子が発現して、男と定まると、母体内で胎児は一種のオペレーションを受ける。その事によって、男になるのである。従って“男は男に生まれない、男になるのだ”というのが、ボーボワールには悪いが、発生学的事実である。つまり、生物学的にヒトを見る場合、プロトタイプは、女である。
     性差が定まって以降、男のどちらかというと単調な体に対して、女の体は、その遷移の変容の多様性に於いて、男を遥かに凌ぐ。社会的役割にしても、男が、未だに父権の延長上にしか居ないのに対して、女は、処女からロストバージンを経て、妊娠、出産、育児、母、妻、キャリアウーマン等々、一人でたくさんの役割・側面を持つ一種のSE(システムエンジニア)だと言って良かろう。一見、受け身に見える、現代の女性達の在り様が、仮に本当に受け身を余儀なくされているとしても、それは、男より強いからである。腕力などの力ではない。生物としての柔軟な適応性こそが生き残りの条件であるとき、どちらが、生物として優れているかは、言うまでも無かろう。
     タイトルにある言葉を投げつけられたショックで紡がれた作品ではあるが、以上のような考察を誘ったことによって、答えは、逆転の方向性さえ見せているのではないだろうか? だが、互いに苦手なジャンル、或いは、できないことがありつつ、同じ種の♂と♀である。それぞれの得意分野を活かして共存するのが、知恵というものであろう。

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    2013/07/27 10:42

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  • ハンダラ様、ご来場ありがとうございました。
    「それぞれの得意分野を活かして共存する」
    本当にそうですね。ただただそうしていきたいだけなのです。

    2013/08/11 12:52

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