劇作家女子会! 公演情報 劇作家女子会×時間堂presents「劇作家女子会!」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    作家たち
     女子会ということで、矢張り恋に絡む作品のオンパレードになったが、構成は休憩を挟まぬ2部構成で、比較的長い作品になった「彼女たち」の後半を2部に振り、他の作品をサンドイッチ形式に挟むオムニバスである。作家は4人、無論、総て女史である。個々の作品については観る者の好みもあろうし一概にあれこれいうことはできないのだが、作家各々の観点、立ち位置、採用している手法によって作品のテイストには大きな違いが出ている。其々の作家の持ち味を見比べてみるにも良い企画である。フォワイエ部分に当たるのだろうか? では、日替わりのオリジナルドリンクを用意したカフェが開かれたり、観客席上部には、シャンデリアが下がっていたりで、渋谷辺りのおしゃれカフェをイメージした作りになっているのだそうだ。

    ネタバレBOX

     自分は大人たちの顰蹙を買いながら渋カジの源流を作った世代の一人だと自負しているが、今の渋谷は好みでは無い。だが、ミーハーは本来、非常に知的好奇心に溢れ、否定的言辞の下に見られるべきではないと思っている。但し、現在、電車内で聞くティーンの会話の余りに幼いことには、危機感を覚えるのも事実である。話題が、狭いのだ。そして自分達に本当に関わりのある大切な問題については語られていない。そんな世の中、そんな世の中の計り方が、常態である。そして、電車内話者達の常識なのであろう。
     だが、4人の作家に共通していることは、これらの時流に対する違和感なのではないだろうか? それ故にこそ、彼女達は、表現する者なのだと思うのだ。創造は、苦しい、孤独な作業である。だが、「常識」とのギャップを得心できる迄突き詰める為に、自らの存在を納得する縁に書き、こうして、表舞台に迄立ったのだ。そんな、彼女達にエールを送りたい。

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    2013/06/15 12:20

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