満足度★★
ちぐはぐ
シナリオと演出がちぐはぐである。登場人物の殆どが、フランス語の数を表す名前なのだが、作家のスタンスが、そういうレベルならば、リライト自体が仕組まれているだろう。そこで表面的に所作を気取っても何の意味もない。結果、演技の質も作り過ぎである。内面を自然に表現できるだけの実力があって、そういうことをするなら見応えもあるのだが、明かにそれはないレベルの「役者」を使って作るなら、演出にもっと工夫があって良い。でなければシナリオを大幅に変更すべきである。登場するのは、男性だけだが、所謂、イケメンばかりである。だが、それに頼るだけでは、下の下。演劇では無い。もう少し頭を使ってから身体を使って欲しいのだ。