富士幻談 公演情報 声を出すと気持ちいいの会「富士幻談」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    秀逸! らしい演出に満足
    終わって、席を立つときには涙が滲み、感動で手が多少震えていた程です。
    期待通りの壮大なスケールと予想を許さない劇的なストーリー展開は、まさに圧巻というほかはない。

    6人の役者がそれぞれの個性を発揮して、この超現実的な脚本をあくまでもリアルに演じている。

    「富嶽百景」をネタにこんなスペクタクルに展開・表現できるのはこの劇団以外にないかもしれない。

    ネタバレBOX

    導入部分でのふすまの影絵は非常に効果的で、富士の冠雪をイメージした白布の効果も非常にシンプルでイメージ効果が大きい。
    富士の噴火からのクライマックスから終焉までの演出は本当に素晴らしいものがあった。

    ただ、中盤のエピソードが重く、長く、やや複雑なため疲れる部分もあり、中盤でのエピソード展開にもう少し笑って楽しめる軽い内容、たとえば現代人の富士山への意識の変化など共感できる内容も入れて移調効果も入れてくれたらさらに良かった。

    草野氏の短髪は個人的には大変いいと思う。もともと、以前から草野氏の完成形はスキンヘッドだろうと思っていたのでニンマリしてしまった。

    読み手の出し方も「らしい」演出であったが石綿氏の存在感がありすぎて、シーンごとのコントラスト効果が薄まってしまった印象があるので、被り物をするなど工夫がほしい。

    また、細かいことだが着物(特に女性)の着付け方が着慣れないせいか、襟元が立ちすぎるなど素人目に不自然に見えた。

    次回以降も期待したい。

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    2012/06/18 07:38

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