秘祭
ダモアエムシープロモーション
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2011/08/30 (火) ~ 2011/09/04 (日)公演終了
満足度★★★
ひねりがない
途中からラストがよめちゃう内容で、大したどんでん返しもなかったのはちょっと残念。
原作者の石原慎太郎がちょうど観に来てました。
堤大二郎が太った校長先生役になっていたのがビックリ。
キスシーンすらなかったので、もうちょっとエロティシズムを入れるとかしないと、恋愛感情の描き方が非常に浅い。
川島なおみの演技も予想通りのレベルだし…
見所は、山口馬木也が色男なのと、村長がゴルゴ13に似てたくらい。
ジキル&ハイド
東宝
日生劇場(東京都)
2012/03/06 (火) ~ 2012/03/28 (水)公演終了
満足度★★★
歌はうまい
ミュージカル界屈指の歌唱力を誇る3人、とのふれこみ。
たしかに歌はうまかったです。石丸さんは声が割れたりして、ちょっと調子悪かったみたい。
ハイドの下品さを際立たせるには、ジキルをもっと高音の弱弱しい男として演じるべきだったかもしれません。
二人の差をもっと出して欲しかったです。
なんていうか、無難です。豪華なのですが、あまり印象に残らないのです。
ルーシーの歌唱力だけが印象深いです。
前半をゆったり描き、殺人事件などは簡単に終わってしまうので、もっとハイドが登場した後に時間をとれば面白かったんじゃないか、と思います。
2階席は半分くらい空席でした。
ラ・マンチャの男
東宝
帝国劇場(東京都)
2012/08/03 (金) ~ 2012/08/25 (土)公演終了
満足度★★★
たまたま1200回記念と松本幸四郎の誕生日
お芝居より、1200回を迎えた幸四郎の涙ながらの挨拶が良かったです。
松たか子、染五郎とか家族勢揃いで、小泉元首相も来てました。
芝居は~、幸四郎さん、いつも棒読みで、単語の途中で息継ぎが入ってしまうので、あれは誰か注意しないのだろうかと思ってしまいました。
歌はうまいと思います。
松たか子はあばずれの役で、お父さんの前でよく胸の谷間見せてあんな演技できるなあ、という妙な関心をひきます。
切なくていい話なのですが、台本に問題ありかも。
裁判のシーンと、ドンキホーテの冒険とが入れ代わり立ち代わり場面展開するので、入り込みにくいです。
TVとかにありがちな回想シーンが繰り返し挿入される構成です。
これは幸四郎親子を見る事に価値がある感じ。
休憩はなしです。
サメと泳ぐ
関西テレビ放送
世田谷パブリックシアター(東京都)
2018/09/01 (土) ~ 2018/09/09 (日)公演終了
満足度★★★
原作は94年というから、パワハラセクハラが普通にまかり通った時代の話。
とくに映画ギョーカイのように希望者が多い業界は、若手の扱いは奴隷並み。
こんなブラック上司の会社は昔はよくあったのですが、隣で観ていた若い女性は、パワハラ上司役のことをクズと言って、結構引いてました。
ラストは、わーそんな展開っていう感じでしたが、出演者がみんなあまりに性格悪くて私もちょっと引くものがありました。
誰も信じることができない、やるかやられるかのギョーカイの話。ブラックジョークとも言えますがえげつない話です。
田中哲司はバリバリ悪役でしたが、田中圭は、どうしてもいい人に見えてしまって、すごんでも悪役にはなりきれないですね。
いい人役で活躍していってほしい。
音楽劇 三文オペラ
Bunkamura
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2009/04/05 (日) ~ 2009/04/29 (水)公演終了
満足度★★
主役には歌唱力が売りの役者を配してほしかった
「音楽劇」と言うわりには、歌唱力のあるキャストをあまりそろえてない。
歌唱力の順位では、
1. 米良さん(でもほとんど歌ってない。この人にもっと歌わすべきだった)
2. 警視総監の娘役(脇役だけど、たぶんミュージカル専門の役者)
3. デーモンさん(やっぱ歌手)
その他のキャストの歌唱力は似たり寄ったり。三上博史と安倍なつみを中心に音楽劇をやるのはきついんじゃないだろうか。
最初爆音で始まり、腹から血が出る謎のシーンがあって、ドンびき。
でも一応ストーリーはありました。
最後は尻切れとんぼだけど。
歌唱力が良かったら、この数倍は楽しめたはず。
カフカの「変身」
パルコ・プロデュース
ル テアトル銀座 by PARCO(東京都)
2010/03/06 (土) ~ 2010/03/22 (月)公演終了
満足度★★
無駄なセリフが多い
皆うまいといえばうまいけど、なぜ森山未來だけ淡々とした話し方なのだろう。
もっと普通に感情をこめて話したほうが、ある日虫になってしまった男の苦悩がにじんで、泣けたんじゃないかと思います。
変身してることを、本人があまりにも淡々と受け止めてる感じで、あまり危機感とか伝わってきませんでした。
セットが鉄パイプを組んだだけで、衣装は全員白黒。
それだけでも飽きやすいのに、同じような状況の繰り返しで、かなり飽きました。
原作が短いので、それを長時間の舞台にすること自体が無理だったのかも。
終わりは超暗いし、カーテンコールもさっさと終わりました。
名探偵ポワロ
PureMarry
THEATRE1010(東京都)
2010/10/05 (火) ~ 2010/10/12 (火)公演終了
満足度★★
脚本家に難があったかも。
ポワロがかなり若すぎる感。
服装も動きも几帳面さがそれほど出ていないので、ポワロファンには不満かもしれない。
舞台転換がなく、説明台詞が多いのでちょっと盛り上がりに欠ける。
殺人事件がもっと盛り上がるように演出できたと思うのだが、何気なく死んでしまって大して皆が取り乱してないように思えた。
カエサル
松竹
日生劇場(東京都)
2010/10/03 (日) ~ 2010/10/27 (水)公演終了
満足度★★
「ブルータス、お前もか」は無し
歴史に忠実なまじめな解釈の正統派ストーリーだと思いました。
でも、「ブルータス、お前もか」などの名場面をきちんと芝居で見せなかったのが非常に残念。
普通に行けば、あそこが見せ場に違いないのに、いつのまにか殺してた、みたいな展開で、すごくがっかりしました。
セリフ回しが古い口調なのと、セリフで状況説明をしていくような展開なので、難しくてもじっと聞いてないといけません。
人によってはちょっと眠くなるかも。休憩中に帰られた方も多く見られました。
小澤征悦が意外に長身で、目力も強く、松本幸四郎より存在感がありました。あと、渡辺いっけいもやはり上手いです。
キャッツ
劇団四季
キャッツ・シアター(東京都)
2006/11/01 (水) ~ 2009/05/03 (日)公演終了
満足度★★
期待しすぎてしまった
ストーリーも舞台も変化がないので、途中で飽きてしまった。
一部魅力的な俳優さんや、歌や踊りの技術がずばぬけている人がいたので救われたが...
あの有名な「めーもりー♪」も実は年のいった小汚いネコが歌うので、思っていたのと違った。
年寄りネコの哀愁がテーマ?
「オペラ座の怪人」にはまったく及ばない。
京劇「覇王別姫~漢楚の戦い~」
楽戯舎
アクロス福岡 福岡シンフォニーホール(福岡県)
2009/06/16 (火) ~ 2009/06/16 (火)公演終了
満足度★★
ちょっと退屈かも
東京芸術劇場で見てきました。
四面楚歌とか「虞や虞や」とか有名なくだりはあるけど、すごい感動するというよりは、同じようなシーンが続いてちょっと退屈。
京劇には端役のアクロバットを期待してしまうので、戦闘シーンがあるのかと思いきや、室内が中心のお芝居だった。
西遊記のほうがバック宙とかたくさん見られて、話も分かりやすいので好きです。
空席がけっこう見られました。
黒蜥蜴
明治座
明治座(東京都)
2012/06/01 (金) ~ 2012/06/24 (日)公演終了
満足度★★
2時間ドラマの舞台化
出演者も衣装も装置も豪華だが、2時間ドラマを劇場版にしただけ、としか言いようがない。
途中に2回、30分休憩があるので、お年寄りの余暇にはもってこい。
お弁当を食べたり、かなりのひまつぶしにはなる。
これが奥様向けの明治座なんだな、という感じ。
空席が目立ちました。
演劇に目が肥えてる人には向かないかも。
ジャガーの眼・2008
劇団唐組
雑司ヶ谷鬼子母神(東京都)
2008/10/24 (金) ~ 2008/10/26 (日)公演終了
満足度★
まるで意味不明&客つめ込みすぎ
ざくっとストーリーを読むと面白そうですが、意味不明なセリフばかりで耐えきれず、休憩中に帰りました。
たぶん台本を読んでも1つ1つのセリフを理解するのは難しいでしょう。
マニア向けです。
落としたリンゴを探す男
犬の心臓をつけた少年がお手をしたらどうする
犬の心臓をつけた労働者はロシアにしかいない
ここで常連客がどっと笑ってましたが、私には意味不明でした。
芝居も歌も舞台で披露するまでのレベルに達してない役者がいて、歌わせなければいいのに、と思いました。
何より、テント張りの即席手づくり舞台で、100人くらいしか入らない所に300人くらい詰め込むのです。非常時は逃げようがありません。
ござの上に体育座り2時間はムリでしょう。
2度と行きません。