熱海殺人事件 ~クォリファイングトライアル~
ニッポン放送
イマジンスタジオ(東京都)
2014/03/06 (木) ~ 2014/03/09 (日)公演終了
満足度★★★★
息のあった二人
逸見、三浦の息のあった演技、それだけで満足なのです。
ただ正直なところ三浦の演技はJJでみた熊田留吉の方が遥かに迫力があった。千秋楽ということで疲れが溜まっていたのかもしれないが、特に後半グダグダになっており、なんだか貧相な木村伝兵衛という雰囲気であった。芝居は確かに上手い、決して非難しているのではないのだが、もっと気高い伝兵衛が、それも三浦でみてみたい。ぜひリターンマッチをやっていただきたいものだ。
熱海殺人事件 Battle Royal
RUP
紀伊國屋ホール(東京都)
2014/02/15 (土) ~ 2014/03/04 (火)公演終了
満足度★★★★★
そして馬場バージョン
昨年史上最年少で見事に木村伝兵衛を演じきった馬場徹、つかこうへいの最後の愛弟子と呼ばれるだけのことはある。今年も見せて貰いました。満足です。爆弾の久保田創、本当にいい役者なのだが、グダグダが長過ぎるよ!初めて熱海を観る人は何処から何処までが本編か分からなくなってしまうのではと思いました。
カーテンコールの予告編、AKTの松本と高野、とても良かった。特にストリッパー物語火の鳥伝説篇、これは本当に再演して貰いたいものです。
熱海殺人事件 Battle Royal
RUP
紀伊國屋ホール(東京都)
2014/02/15 (土) ~ 2014/03/04 (火)公演終了
満足度★★★★★
先ずはKENCHIバージョンから
EXYLEのKENCHIが、木村伝兵衛に挑戦。初めての伝兵衛としては、十分合格点の取れる演技でした。正直なところ馬場バージョンの前にお手並み拝見というつもりで観に行ったのですが、相当な稽古を積んだのだろうと思わせる熱演でした。昨年に続いて二度目のこの公演となった大谷英子さんの水野婦警、本当に適役でした。最初の二回は長谷川京子だったのですが、断然大谷さんの方が良い。最後にばら撒かれたティッシュも大谷さんバージョンのものでした。ラッキー!
そして本公演のアナウンスにはかかせない久保田創、この回の爆弾を勤めましたが、あれって毎回アドリブなのだそうですね。この人が出ると、一層熱海らしくなります。次はまた日曜日に馬場バージョン、楽しみにしています。
売春捜査官
劇団EOE
都内某所(東京都)
2014/02/17 (月) ~ 2014/02/17 (月)公演終了
満足度★★★★
有難うございました
年に一度の招待公演、幕末純情伝、女帝卒業公演に続き、今年は私の大好きな演目である売春捜査官。実は今年に入ってから売春捜査官は六度目の観劇でした。これから暫く観る機会がないようですが、まさにパーフェクトの木村伝兵衛でした。前回は見ることの出来なかった終盤の薔薇の花束、とても素敵なシーンでした。今年も女性三人、男性一人の布陣でしたが、今年のストーリーの方が昨年よりは無理もなくすんなり入っていけました。
丁度今から一年前に本多劇場で黒木華主演の飛龍伝を観たのですが、この度国際的な賞を受賞されましたね。絶対エースがいつの日か紀伊國屋で公演し、国際女優になる夢を影ながら一緒に追いかけたいと思います。
皆さん熱演お疲れ様でした。そして有難うございました。
「売春捜査官」「熱海殺人事件〜友よ、いま君は風に吹かれて」
★☆北区AKT STAGE
北とぴあ ペガサスホール(東京都)
2014/02/12 (水) ~ 2014/02/16 (日)公演終了
満足度★★★★
OI
本日、OとIの二本を観劇。Iの売春捜査官、劇団員の木村、水鳥はさておき、研究生二年目の徳永、大山役の栗林の演技が、素晴らしい。
こんかいの卒業公演は全部で六本みたが、お手本のR以外では最も良い出来上がりであったと思う。劇団員昇格者の発表が待ち遠しい。
「売春捜査官」「熱海殺人事件〜友よ、いま君は風に吹かれて」
★☆北区AKT STAGE
★☆北区AKT STAGEアトリエ(東京都)
2014/01/14 (火) ~ 2014/02/09 (日)公演終了
満足度★★★★
DQRE
今年の稽古場公演は、三回でDQREの四公演を観た。本当はこの土日にあと二公演は見るつもりだったのだが、大雪のため断念。本蓮沼からの雪道10分は辛く感じたためである。
Rはお手本公演だけあり、満席。熊田を演じた井上が最高に良い。先日新宿でみた三浦祐介も良かったが、熊田が良いとやはり熱海は締まる。大石、水鳥の演技も熱演で満足いくものであったが、主演の高畠は後半声が十分出ておらずやや残念であった。
研究生では草野剛の演技が光った。松井の木村伝兵衛も表情豊かでなかなか良かったが、滑舌に少し問題があった。
Rを除くと、D、Q、Eの順か。草野には合格して欲しいと思った。
次はペガサスに行こう。
二代目はクリスチャン
ふれいやプロジェクト
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2014/01/31 (金) ~ 2014/02/03 (月)公演終了
満足度★★★★
映画に忠実な作り
本作は小説と映画は随分前に見たが、舞台で観たのは北区つかこうへい劇団によるものが最初で今から数年前になろうか。昨年もその後継団体である北区AKTSTAGEが、本公演にて上演したが、映画とはかなりストーリーも変わっていた。つかこうへい自身が書いた戯曲は、いまでもトレンドシェアの本に載っているが、実際には緊急特別バージョンとして上演されており、その戯曲が上演されたことはないと記憶している。
従って、本作の正当な元戯曲は存在しないと言って良い。
さて、今回の公演は、映画や小説に比較的忠実に作られており、数年前に観た高野愛が演じたものと並んで、個人的には満足いくものとなった。ただ、今日子と英二の愛し合う部分の描写が不十分で、理解しにくかった。映画では北大路欣也が演じた役であり、北大路であったからこそ背負える役だったのかも知れない。(北大路と比べること自体が申し訳ないことなのだが)
最後の、皆敬虔なクリスチャンでありました、という台詞、やはりつかこうへいらしい台詞でした。ユリの役を演じた女優さん、とても良い演技をされていました。
こぐれ塾第二回公演「誰かがドアをKnockするPart2」
こぐれ塾
萬劇場(東京都)
2014/01/11 (土) ~ 2014/01/13 (月)公演終了
満足度★★★
稽古量に裏付けられた芝居
当日パンフにあった通り、十分な稽古を積んだ上での公演であり、芝居は確かであった。しかしながら、ストーリー自体が今ひとつと感じた。病院を舞台としたオムニバス作品であるが、五つのストーリーが緩く繋がっているとか、もっと意外などんでん返しなどがあった方が面白くなったのではと感じた。
売春捜査官〜ギャランドゥ〜/熱海殺人事件〜友よ今君は風に吹かれて〜
JJプロモーション
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2014/01/07 (火) ~ 2014/01/12 (日)公演終了
満足度★★★★★
売春捜査官観劇
今回は売春捜査官を観劇。実にキャストが素晴らしい。木村伝兵衛部長刑事には、北区AKTStage代表の逸見さんの奥様である桜田聖子、逸見さんと結婚してなかったら一生この役はやらなかったのではと思える女優さんです。最初は熊田役の三浦祐介の声に負けて大丈夫かなと思ったが、表情の一つ一つが実にいい。三浦さんは北区つかこうへい劇団時代最も評価していた俳優さんの一人であるが、解散後はつかこうへい作品から遠のいていた。昨年の錦織の熱海で演出助手を務めていたのでいつかこんな日が来るとは思っていたが、懐かしかった。これだけ迫力のある熊田留吉をみる機会はなかなかない。風間杜夫が熊田を演じていた時はこんな風だったのだろうかと思った。大山金太郎役の新原は一昨年、昨年と、彼の所属する扉座のつか版忠臣蔵で市川団十郎を演じ、実にカッコ良かったのだが、北区AKTSTAGEとの共演にて大山金太郎をも演じている。これらのステージですっかりファンになってしまった。今年はつか版忠臣蔵は紀伊國屋ホールでやるとのこと、これも絶対外せない。
斯様なキャストの売春捜査官、満足の二時間余であった。
愛人刑事
★☆北区AKT STAGE
北とぴあ ペガサスホール(東京都)
2013/12/12 (木) ~ 2013/12/15 (日)公演終了
満足度★★★★
美しい舞台
愛人刑事は原作小説しかなく、これまで舞台はおろか、ドラマ化すらされていない。正直なところを言うと、小説としては決して成功作とはいえず、元々難解な広島に原爆を落とす日の続編ということで、初見の人には理解しにくいものと思われる。私自身その難解さを予感して、事前に小説を再読し、またこれは運が良かったのだが、一週間前にRUP主催の舞台、広島に原爆を落とす日を観てきた。当然そうした予習も有効だったに違いないが、そうした杞憂の必要もなく、非常に分かりやすく戯曲化されていた。渡辺和徳の手腕には驚かされた。
舞台の作り、音楽、ダンス、衣装と今回はとにかく美しい舞台であった。
♭1~役者への道~
ThreeQuarter
要町アトリエ第七秘密基地(東京都)
2013/12/08 (日) ~ 2013/12/08 (日)公演終了
満足度★★★
ネズミも桂木もいない飛龍伝も
ネズミも桂木もいない飛竜伝って想像できますか?
この劇団は毎年飛龍伝をモディファイして新しい作品を出してきています。最初に見たのは7人、昨年は6人、今年の夏は5人で飛龍伝を演じてきたのですが、今回は夏のお話の改変バージョンだったのですが、なんと男は山崎一平と猪熊虎象の二人だけ、プラス女性が6名。こんな変わった飛龍伝もなかなか面白いものでした。次回三月にまた新作とのこと。
広島に原爆を落とす日
RUP
俳優座劇場(東京都)
2013/12/04 (水) ~ 2013/12/08 (日)公演終了
満足度★★★★★
風間杜夫の再来
本作品は難解ゆえ再演機会も少なくこれまで様々な劇団のものを合わせても四、五回しか観た覚えがない。正当なつかさんのものは筧利夫のもの唯一回である。夏には北区AKT STAGEが初めて上演したが、すこし原作とはことなっていたと思う。今回も原作とはかなり創り変えられていたが、馬場徹の演じるディープ山崎は、往年の風間杜夫を彷彿させる見事な演技であった。流石、つかこうへいの最後の弟子と言われるだけのことはある。馬場徹は昨年の幕末純情伝の際は正直さほど感動しなかったのだが、今年二月の熱海殺人事件の木村伝兵衛でその演技に魅入られてしまった。来年二月にも熱海殺人事件の再演が紀伊國屋ホールにて決まっているが、チケット確保が大変であろう。今日も女性客が9割くらいで日頃つかこうへい作品なんて見そうにない人が多かったような気がします。
幕末純情伝
Gフォース
Gフォース アトリエ(東京都)
2013/12/04 (水) ~ 2013/12/11 (水)公演終了
満足度★★★★
定期的に見続けたい作品
今年も本作品は数回観劇したが、定期的に見続けたい作品の一つと位置付けている。GFORCEとしては丁度一年振りとなるが、今回は坂本龍馬役の役者がとてもよかった。やはり幕末は龍馬で出来が変わる。
crave
劇団くりびつてんぎょう
TACCS1179(東京都)
2013/11/22 (金) ~ 2013/11/24 (日)公演終了
満足度★★★
渇望
craveとは渇望という意味らしい。渇望するものを描け、と絵画教室の先生は教える。その先生が謎の死を遂げるところから話は始まる。
渇望するとは何なのか、今と未来のどちらを渇望すべきなのか、いろいろ考えさせるストーリーを作りたかったのだろうが、見終わった時点で、??? 結局何が訴えたかったのか消化不足。何せ登場人物が多過ぎて話にまとまりがなくなってしまったのは残念。途中までは面白かったのですが、、、
売春捜査官
carne
OFF OFFシアター(東京都)
2013/11/05 (火) ~ 2013/11/10 (日)公演終了
満足度★★★★
さらにパワーアップした野口さん
以前、熱帯ラボにて野口さんの伝兵衛を観て、こりゃタダモンではないと思ったが、やはりこの人は凄すぎる。
共演のなだぎ武にも期待していたが、正確に役を演じてはいたが、なだぎ本来の持ち味を活かした演技とは言えなかったのではと思った。なだぎ武ならではの熊田が観たかった。はたまた野口の毒には太刀打ちできなかったのか。残念でした。
ウォルター・ミティにさよなら2013
TUFF STUFF
相鉄本多劇場(神奈川県)
2013/10/27 (日) ~ 2013/11/04 (月)公演終了
満足度★★★
今ひとつ物語に入りきれなかった
三人の主人公が交差してという発想は面白い。だが、余りにも荒唐無稽なストーリーのため、入りきれない。コメディとはいえ、もう少し現実感のあるストーリーの方が面白くなるのではないかと感じた。
トキグルマ
ThreeQuarter
ウエストエンドスタジオ(東京都)
2013/10/12 (土) ~ 2013/10/14 (月)公演終了
満足度★★★★
スリークオーターのオリジナル作品ははじめて
これまで何度もスリークオーターの舞台はみてきたが、全てつかこうへい作品のリメイクばかりで、純粋なオリジナル作品は本日が初めてであった。あらすじを見て単なるタイムスリップものと思っていたが、良い意味で裏切られた。今後はオリジナル作品にも要注意ですね。
飛龍伝21 ~殺戮の秋<いつの日か、白き翼に乗りて>
RUP
青山劇場(東京都)
2013/10/05 (土) ~ 2013/10/20 (日)公演終了
満足度★★★★
昨年からの成長が
桐谷に演技には昨年からの成長が見られた。但し、殺陣は相変わらず弱々しい。
桐谷の台詞を削ったためか、ストーリー展開に少々無理のある場面があったのが残念。
今回は久保田創の演技が光っていた。
山崎一平を演じるには神尾の顔は真面目顔すぎる。もっと軽い人の方が原作に近づくのではないかと思った。
熱海殺人事件
47ENGINE
タイニイアリス(東京都)
2013/10/03 (木) ~ 2013/10/08 (火)公演終了
満足度★★★★
機関銃のような台詞が心地よい
今年だけでも熱海殺人事件は10回以上みてきたが、木村伝兵衛の機関銃のように繰り出される台詞はとても心地よかった。他の三人も台詞が聞きやすく、それぞれの役に溶け込んだ演技をされていた。47Engineの舞台は幕末純情伝、猿人プロジュースのロンゲストスプリングに続いて3度目であるが、毎回つか作品をハイレベルでリメイクされており、安心して見ることができる。今後も他のつか作品をされることを楽しみにしておこう。
二代目はクリスチャン
★☆北区AKT STAGE
シアターサンモール(東京都)
2013/09/26 (木) ~ 2013/09/29 (日)公演終了
満足度★★★★
成長する舞台
二ヶ月前の本公演と同じAチームを観劇。何と言ってもダンスのメンバーが増え、より本格的になったこと、そして稲垣の成長、同じ舞台でも格段に良くなっていた。
但し、前回も指摘したがシスターが余りにも軽薄すぎる場面が目立つ。シスターはいつも凛としていて欲しかった。笑いを取ろうとするのは分かるが、何か違うんだよね!