住み込みの女の観てきた!クチコミ一覧

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義経千本桜—渡海屋・大物浦—

義経千本桜—渡海屋・大物浦—

木ノ下歌舞伎

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2016/06/02 (木) ~ 2016/06/12 (日)公演終了

満足度★★

ネタばれ
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ネタバレBOX

木ノ下歌舞伎の【義経千本桜~渡海屋・大物浦】を観劇。

またも歌舞伎である

平安時代末期、源義経は平清盛との源平合戦で勝利を収める。
がしかし、兄・源頼朝に不信感を抱かれ、謀反を疑いまでかけられてしまい、仕方なく都落ちの為に九州に逃れるが、道中に立ち寄った船宿には平清盛の子孫・平知盛が復讐の牙をむいて待っているのだった.....。

平安時代の不安な世の中を、現代の政治、文化と重ね合わせていき、複雑な時代背景などもさらりを描き、小気味良い演出で攻めてくる。
そして戦乱の時代に産み落とされた己の人生、運命な抗いながらも復讐に向かう平知盛の人生は何ぞや?をクライマックスに期待したのだが、どうも今作はそこに焦点を持って行かず、戦っている平知盛を見守る家族、復讐をされた側の源義経の見解、そして復讐を成し遂げられなかった後の平知盛の無念さを描いている。
このような描き方は悪くはないが、物語の展開としては、どう読んでも復讐を最後の大詰めに持って行っているのに、突然違う方向から描き始める辺りから、徐々に観客は失望感を感じ始めてしまう。
折角、観客全員が物語の転に乗り出しているのに、何故ここで観客を路頭に迷わせる流れに変えてくるのかが理解不可能である。
そして転の波に転げ落ちた観客は思うである「この演出家は何がしたいの?」と。
そして終わりにかけては、源義経から見た世界を描くというのも意味が分からずという感じだ。
観客は観たいのは、平知盛の無念の人生観なのだ。その人生観を徹底的に描く事が木ノ下歌舞伎なのだと。

そう残念ながら、今作は演出家の演出ミスなのである。
渋谷・コクーン歌舞伎 第十五弾 「四谷怪談」

渋谷・コクーン歌舞伎 第十五弾 「四谷怪談」

松竹/Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2016/06/06 (月) ~ 2016/06/29 (水)公演終了

満足度★★★★

ネタばれ
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ネタバレBOX

串田和美の【東海道四谷怪談】を観劇。

故・中村勘三郎から20年来続いているコクーン歌舞伎である。
今作は通し上演を前提に作られた北番である。

誰もが知っている東海道四谷怪談は、お岩と伊右衛問との呪い?呪われた?という話に終始しがちだが、
本来は、江戸城・松の廊下で、浅野内匠頭(塩治判官)が吉良上野介(高師直)に起こした刃傷事件が発端になっていて、
その背景を知らずに、今作を観てしまうと面白さが半減してしまうというカラクリがある。

当時は今作と仮名手本忠心蔵を二日間かけて上演して、
一日目~忠臣蔵(前半)~四谷怪談(前半)
二日目~忠臣蔵(後半)~四谷怪談(後半)~忠臣蔵(最後)
という形態で上演していたらしく、そこに大いなる意味があり、表の仮名手本忠臣蔵、
裏の東海道四谷怪談という事がテーマになっており、表と裏の意味を知ってこそ、面白さが更に増していくのである。
そして刃傷事件でお家断絶になってしまった浅野内匠頭(塩治判官)が吉良上野介(高師直)を討ち入る日までの約二年間の物語である。

今作を観て始めて知ったお岩と伊右衛問の関係、お岩は伊右衛問に殺されたんではなく、偶然死んでしまったという事実、
伊右衛問は根っからの悪い奴ではなく、元々はお岩を愛していたという事実、
そして直助というもう一人の主人公で出てくる事によって見えてくる吉良上野介(高師直)への討ち入り計画、
直助が惚れた女はお岩の妹?などなど驚愕の事実が満載の作品である。
まさしく今作こそが鶴屋南北の戯曲の面白さを垣間見れる作品ではあるが、
そこに串田和美という演出家が手を加える事によって、更に奥深く迷宮な世界が見えてくるのである。
そしてこの因果応報の因を探る事が今作の最高の面白さであろう。

大傑作である。

太陽

太陽

イキウメ

シアタートラム(東京都)

2016/05/06 (金) ~ 2016/05/29 (日)公演終了

満足度★★★

ネタばれ
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ネタバレBOX

イキウメの【太陽】を観劇。

ウィルスにより、夜しか生きられなくなってしまったゾンビ人間と辛うじて生き残った少数の人達の戦いを描いている。
ゾンビ人間は、感情喪失を失った代わりに、永遠の若さと肉体を得る事が出来るようになった。
そして人口増加と社会は往来の安定を取り戻しているようなのだが、実のところは.....。

決してゾンビ芝居ではないのだが、汚染によって隔離されてしまi,
閉じ込められてしまった街、そして風評被害、差別と今の時代を先読みしたかのような内容である。
2011年に初演らしいのだが、時が経てば経つほど、今作のテーマを真摯に受け止めてしまうようだ。
特に経済の安定こそが、生きてく上での最重要事項?という今の資本主義社会にどっぷりつかっている我々に警告を発している作品だ。

見応えがあり、お勧めである。
わかば

わかば

うさぎストライプ

アトリエ春風舎(東京都)

2016/05/01 (日) ~ 2016/05/09 (月)公演終了

満足度★★

ネタばれ
女性作家が愛を描くと妄想以上に歪んでしまうのは何故だろうか?

改訂の巻「秘密の花園」

改訂の巻「秘密の花園」

劇団唐組

花園神社(東京都)

2016/05/07 (土) ~ 2016/05/15 (日)公演終了

満足度★★★★

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ネタバレBOX

唐組の【秘密の花園~改訂の巻】を観劇。

演劇史に残る傑作の再演である。

日暮里の古びたアパートに住む夫婦のキャバ嬢・いちよとポン引き夫・大貫。
そこへ間男・アキヨシは、夫婦が抱えた負債の手助けの為に、自分の給料を届けているのである。
大貫はそんなアキヨシの行動を見て見ぬ振りをしながら、金を当てにしているからか、三角関係に甘んじてしまうのである.....。

間男・アキヨシの愛の物語である。
日暮里駅前にある一本のうるしの木、長い坂道、46段ギア自転車、
場末のキャバレー、望郷の港、古びた共同便所、菖蒲湯ともう現代では体感すら出来ない、既に忘れ去ってしまった空想と現実。
そして詩の様な台詞のオンパレードで、アキヨシの愛の妄想の扉を開けてくれるのである。
だがそんな妄想も、現実にはいちよから愛を得る事は出来ないアキヨシの悲しみ、そして永遠の愛を得るには、お互いが結ばれない事が一番だどアキヨシ以上に観客が気が付いてしまう辺りに、大いなる悲しみの答えを見出してしまうのである。

今作は男の物語であり、一度でも間男を経験した事のある紳士諸君なら、必ずラストには涙するであろう。
そして何故、何時の時代も女は男の下を去っていくのだろう?という疑問に取り付かれてしまうのである。

魂を揺さぶられる程の傑作中の傑作である。

お勧めである。
嗚呼いま、だから愛。

嗚呼いま、だから愛。

モダンスイマーズ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2016/04/22 (金) ~ 2016/05/03 (火)公演終了

満足度★★★

ネタばれ
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ネタバレBOX

モダンスイマーズの【嗚呼いま、だから愛。】を観劇。

一年ぶりの新作である。

四コマ漫画家のブス顔・多喜子は、夫・一貴のセックスレスに悩んでいる。
そんな中、クリスチャンの稲葉夫婦のフランス行きのお別れ会を
漫画編集者、アシスタント、女優の姉とマネジャーで行うのだが、そこで互いの夫婦間、男女間が一気に爆発してしまうのである.....。

男女が一緒に生きて行く上で、精神的な信頼を得ていながら、更に肉体的充足感を得ないと安心出来ないのが人間の性なのだろうか?という考えに持っていくのが本題でもあるのだが、そうなのだと「思う?思わない?」は観客自身の問題として、今作では、男女間の違いや考えを提示はしているのだが、ブス顔・多喜子からすると「思う!」という答えが正しいようである。
あくまでも多喜子の感覚と感情で語られる物語に、違和感を感じてしまう観客がいるのは間違いないのだが、その違和感を夫・一貴と一緒に観て行けるかどうかが今作にのれるかどうかであろうか?
ただあくまでもブス顔・多喜子側から描かれた物語というのは間違いないようである。
ザ・レジスタンス、抵抗

ザ・レジスタンス、抵抗

Wけんじ企画

こまばアゴラ劇場(東京都)

2016/04/28 (木) ~ 2016/05/11 (水)公演終了

満足度★★★★

ネタばれ
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ネタバレBOX

山内ケンジの【ザ・レジスタンス、抵抗】を観劇。

今作は城山羊の会ではなく、山内ケンジと青年団の合同公演である。
大手の車会社で働いている部長の周辺では、会社の不祥事、国会デモ、原発問題と大変な事が起きているのだが、そんな彼のもっぱらの悩みは己のインポについてであるようだ.....。

何時も通りいやらしい、愛の物語である。
人間が社会で生きて行く上で必要な本音と建前を下に、言葉を一語、一語を噛み砕いていくような丁寧さと、相手との距離感、空気感を上手に描いていく手法は相変わらずで、昔の作風に戻ったという感じの今作である。
岸田戯曲賞を取った前後作は、作風に違う風を吹きこんでいたようで、出来には厳しい物があったが、今作ではそんな事は一切なかったようだ。
特に部長と医師との会話での衝撃的な名セリフ、ワグナーのオペラ、トリスタンとイゾルテの【愛の死】で、クライマックスで決めてくるかと思わせといて、人を食ったような終わり方と商業演劇では味わう事が出来ない演劇的興奮が満載の作品である。

今作は【あの山の稜線が崩れてゆく】以来の傑作である。

お勧めである。
イトイーランド

イトイーランド

FUKAIPRODUCE羽衣

吉祥寺シアター(東京都)

2016/04/14 (木) ~ 2016/04/24 (日)公演終了

満足度★★★★

ネタばれ
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ネタバレBOX

FUKAIPRODUCE羽衣の【イトイーランド】を観劇。

アングラ風な妙ジ―カルと言われているミュージカルを行う劇団。

交尾するはずのない爬虫類のカップルのオスとメスから、男女8組の不倫カップルの話へと、今作は全面的にミュージカルをしているのである。
特に始まって直ぐに、これはクライマックスか?といわんばかりのディズニーばりのミュージカルで圧倒して、
それ以降は切なすぎる男女のエピソードで畳み掛けてきて、更に歌と踊りで哀愁を漂わしてくるのである。
もう涙、涙、涙で、永遠と結ばれないカップルに、老若男女の観客の全ての涙腺が緩んでしまうのである。
そして毎度の事ながら、ディズニーには決して出来ない、ミュージカルのお約束事を破れんばかりの締めの悪い終わり方で、幕が閉じるのである。

今作は羽衣の最高傑作であろう。

お勧めだが、本日が千秋楽であったのが涙であろうか?


忍者、女子高生(仮)

忍者、女子高生(仮)

月刊「根本宗子」

ザ・スズナリ(東京都)

2016/04/23 (土) ~ 2016/05/01 (日)公演終了

満足度★★★

ネタばれ
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ネタバレBOX

月刊・根本宗子の【忍者、女子高生(仮)】を観劇。

前二作が大当たりなだけに、今回も期待大だ。

バツイチながら、三人の息子と一人の娘を育てあげた母は、
高齢ながらも、娘の高校の担任(20代)と結婚をしてしまう。
そして家族が一同に集まった辺りから少しづつ、この家族が最も大事にしている絆というものが、世間的にはかなりズレている?と感じてくるのである.....。

母親に溺愛されている息子達は、妻をおざなりにしても母親を愛している。だがそれに憤りの感じた妻たちと娘は、一致団結をしていくという展開を軸に、母親の視点、妻の視点、娘の視点とあくまでも女性側から家族の在り方と家長制度について問うている。
男性思考の長期的展望、解決、論理間というものはなく、あくまでも女性思考の短期的思考、感情の温度差を下に描いているので、見慣れている家族間のドラマとは一線を画しているのが、この作家の面白さだ。
そしてそれをコメディーとして描きながらも、後半は男性作家以上のカタルシスを感じさせてくれるのが毎回の面白い所以である。

何時もながら女性観客が多く、満員である。

前二作越えはやや無理のようであったが、お勧めである。

『カガクするココロ』『北限の猿』二本立て公演

『カガクするココロ』『北限の猿』二本立て公演

こまばアゴラ演劇学校“無隣館”

こまばアゴラ劇場(東京都)

2016/04/07 (木) ~ 2016/04/24 (日)公演終了

満足度★★★★

ネタばれ
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ネタバレBOX

平田オリザの【カガクするココロ】】【北限の猿】
の二本立てを観劇。

両作とも国立大学の研究室の控室での話し。

研究室では、猿を人間に進化させるというプロジェクトが進んでいる。
だが控室では、研究について熱い議論をしていると思いきや、
浮気相手の妊娠、自殺未遂、就職など自身の事や他人の噂話で花が咲いているのである。

つかこうへいが描く二重構造とは全く別なのだが、研究室と控え室で起こっている出来事を二重構造として描いている。
ただあくまでも研究室で起きている出来事は、会話の内容からでしか察する事が出来ないので、観客はその背景を埋めながら、控室で話しているどうでも良い日常会話の数々から、二重構造を一つに組み合わせていくという観賞法が必要となっていくのである。
そして西洋演劇を否定して生まれた現代口語演劇なので、観たい場面の俳優の顔が全く見えない時が多々あったり、観客に感情移入させない作劇法でもあるので、観客は傍観者になるしかないのである。
そしてそこの意図に気がついて瞬間、平田オリザの現代口語演劇を延々と観ていたい!と思うのである。

再演だが、お勧めである。
おとこたち

おとこたち

ハイバイ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2016/04/04 (月) ~ 2016/04/17 (日)公演終了

満足度★★

ネタばれ
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ネタバレBOX

ハイバイの【おとこたち】を観劇。

おとこたちの人生哀愁物語。

おとこたち4人は、暇を作っては、集まっている程の仲良しグループで、俳優、製薬会社の営業マン、フリーター、クレーマー処理などの職業を持っている。
そして彼らは結婚して、子供が出来、独身の頃のとはまた違う悩みを抱えながら、時間と共に離婚、定年退職、認知症とゆっくりと人生を終えていくのである。

誰もが経験するであろう男性の一代人生記だ。
そこで観客は、まるで他人事の様に他者の人生記を大笑いしながら、気が点くと知らぬ間に己の実人生を卑下してしまうのである。
ハイバイは、何時も家族単位で描いているので、このように観客が思ってしまうのが特徴でもある。
だが残念な事にこの劇団を観れば観るほど、それ以上深く掘り下げてこないのが難点で、数回ぐらいの観賞はまだ良いのだが、それ以上になると物足りなさを感じてしまう。
何時も家族を中心に描いているだけに、それ以上の物を更に観たくなるのが観客の性である。
が、その先がないのがハイバイの芝居である。

非常に残念な今作の出来である。
対ゲキだヨ !全員集合

対ゲキだヨ !全員集合

コトリ会議

こまばアゴラ劇場(東京都)

2016/04/01 (金) ~ 2016/04/03 (日)公演終了

満足度★★

ネタばれなし
メッセージ性が強い内容ではあるが、やはり地方劇団?という表現力の甘さが如実に出てしまっているのが残念。

東京ノート

東京ノート

ミクニヤナイハラプロジェクト

吉祥寺シアター(東京都)

2016/03/24 (木) ~ 2016/03/28 (月)公演終了

満足度★★★★

ネタばれ
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ネタバレBOX

矢内原美邦の【東京ノート】を観劇。

平田オリザ(作・演出)の東京ノートは、演劇史に残る傑作であり、今の演劇界の潮流を作った現代口語演劇の走りでもある。
その平田オリザの東京ノートは、美術館で人が集まり、観客に背を向けて、とりとめない話をぼそぼそと喋っているだけの会話劇である。
その内容には物語はなく、美術館の外では戦争が起こっているようだ?という情報しか提示されず、それが延々と続くのである。
まるで時間が止まったような瞬間の流れである。
それが当時の演劇界の流れから鑑みると、とても刺激的だ!という答えが出たようだ。

そしてそれを矢内原美邦が手掛けるとどうなるか?

彼女の手法は、肉体の全てを駆使して、奇妙で早い動きで演じて、更につかこうへいに負けない位に早口連射攻撃で台詞を吐いていくのである。
勿論、演じているのはダンサーではなく、俳優である。
そんな彼女が東京ノートを手掛けると.......。

凄く刺激的だ!という答えが出てきてしまったのである。

既に今年のベストワンかも?

かなりの傑作である。
骨から星へ

骨から星へ

工藤俊作プロデュース プロジェクトKUTO-10

こまばアゴラ劇場(東京都)

2016/03/23 (水) ~ 2016/03/27 (日)公演終了

満足度★★★

期待値ゼロだったのだが....。
ネタばれ

ネタバレBOX

初見の劇団で、チラシのデザインセンスなどから、今作は期待値ゼロだな!という意気込みで観に行ったのだったが、これは大いなる拾い物であった。
俳優の演技、展開など、小劇場という自由な枠があるのに、そこには決して行かず、古臭い王道の演劇として描いている。

特に今作の良い所は、人生半ばを過ぎた中高年の観客をターゲットに描いているように見えるのだが、実はそんな事は一切なく、誰でも日頃から感じる生きるとは?について言及しているところである。
どうみても観客を選んでいる作風に見えかねないが、それを選ぶのは観客自身であるというメッセージを感じられるのが、今作の良いと思える点でもあろう。
非常に良作であるのだが、チラシのセンスは悪すぎる。
ことばのはじまり

ことばのはじまり

ディディエ・ガラス×NPO劇研

こまばアゴラ劇場(東京都)

2016/03/19 (土) ~ 2016/03/20 (日)公演終了

満足度★★

ネタバレなし
パフォーマンスというのは、あまりにも身近な者について演じられると妙な親近感が嫌悪感と鳥肌に変わってしまうのは何故だろうか?
今作はまさしくそんな感じであった。
決して楽しい作品ではなかった。

水

sons wo:

アトリエ春風舎(東京都)

2016/03/15 (火) ~ 2016/03/21 (月)公演終了

満足度★★

ネタばれなし
見事なまでに撃沈してしまった。

ワークインプログレス・子どもたちは未来のように笑う

ワークインプログレス・子どもたちは未来のように笑う

遊園地再生事業団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2016/03/05 (土) ~ 2016/03/16 (水)公演終了

満足度★★★

ネタばれなし
秋の本公演は楽しみだが、宮沢章夫のアフタートークが面白すぎ。

対岸の永遠

対岸の永遠

てがみ座

シアター風姿花伝(東京都)

2016/03/04 (金) ~ 2016/03/30 (水)公演終了

満足度★★★

ネタばれ
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ネタバレBOX

てがみ座の【対岸の永遠】を観劇。

ソ連崩壊後のサンクトペテルブルグ。
そこに住む女性の下に、アメリカから女性の父親の遺品を持った若者が現れる。
彼女の父親は、ソ連時代に国を追放されて、アメリカに亡命した詩人である。
勝手に家を出て行ったと思いこんでいた父親の遺品を通して、父と娘の真実との対話が始まるのである。

想像し難い社会主義国のソ連での一般市民の苦悩、家族感、国家感が描かれている。
苦みを潰してしまうほど、共感するにはやや難しい芝居ではあった。
ただアメリカ人の若者が、何故遺品を持ってサンクトペテルブルグまでやって来たのか?という視点から入っていくと、立場の違う我々が、彼らの苦悩に少しは寄り添う事は出来るようだ。
但し同じ立場ではなく、対岸の傍観者としてではあるのだが......。
いのうえ歌舞伎≪黒≫BLACK『乱鶯 みだれうぐいす』

いのうえ歌舞伎≪黒≫BLACK『乱鶯 みだれうぐいす』

劇団☆新感線

新橋演舞場(東京都)

2016/03/05 (土) ~ 2016/04/01 (金)公演終了

満足度★★★★

ネタばれ
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ネタバレBOX

劇団・新感線の【乱鴬】を観劇。

いのうえ歌舞伎と銘打った時代物。

盗人・鴬の十三郎は死闘の末、役人の小橋貞右衛門に救われる。
その役人の勧めもあり、盗人家業の足を洗い、居酒屋で働き始める。未亡人・お加代に恋を抱きながらも、7年という月日があったある日、火縄の砂吉という盗人から、呉服屋の家内図の作成を頼まれる。その家内図と引き換えに、強盗を行う日取りを教えもらう。
そして十三郎は、今までに受けた情けを返す為に、盗人を一網打尽にする計画を行うのだが.....。

今では殆ど観なくなった新感線だが、いのうえ歌舞伎シリーズは欠かさず観ている。
時代物で、義理と人情、そして派手な立ちまわりと強烈なハードロック、そして誰もが楽しめて、絶対に外さないというのが最大の理由であろう。
今作も予定調和通りに進んでいくのだが、毎作の度に、作品の思考を変えてくるのが最大の見ものであり、主人公の苦悩の度合いなどは、初期の作品に比べると半端ない。
そこが観客を虜にしてしまう所以でもあろう。
そして今作は何時も違う?と言われているが、違うのである。
それは今までのいのうえ歌舞伎の中では、最高に渋い終幕で決めてくるのである。

傑作である。

入場料金はかなり高いが、お勧めである。
友情

友情

映画美学校

アトリエ春風舎(東京都)

2016/03/03 (木) ~ 2016/03/06 (日)公演終了

満足度★★

ネタばれなし
俳優が学生だから云々ではなく、ナカゴーの芝居ってこんなレベルなの?

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